JP2008281301A - 空気調和機の室外機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 操作弁の取付具の加工コストを低減して、取付板に容易に、且つ正確に取付できるようにした空気調和機の室外機を提供する。
【解決手段】 操作弁1に備えた取付具2を取り付ける取付板3を有する空気調和機の室外機において、前記取付具2の一端部に先端上面を低くした段部2aを設け、他端部に半円状の取付部2bを設ける一方、前記取付板3に前記段部2aを保持する保持部3aと、前記取付板2bに対応するねじ孔3bとを設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気調和機の室外機に係わり、より詳細には、室外機に備えた取付板に加工コストを低減した操作弁の取付具を容易に、且つ正確に取付できるようにした構造に関する。
従来の空気調和機の室外機は、室外機の外箱の一部に切り込みのある半円状の突部を設け、外箱のベース部分とこの突部の間に、操作弁に備えた取付具の1本の足を挟み込む構造とすることにより、操作弁に備えた取付具をねじ1本で止めるとともに、ねじ締め付けの作業工数を低減できるものがあった。
より詳細には、図5および図6に示すように、操作弁は取付足aによって、室外機の外箱部分に備えた取付板bに取り付けられ、取付足aの一方は、取付板bに形成された半円状の突部cに包み込まれるようにし、他方は締め付けねじdで固定する。突部cは、取付足aの入る奥の方L2を狭くし、入口側の方L1を広くすると共に、取付足aの厚さSに対して、L2<S<L1となるようにすることにより、締付けねじで取付足aを締め付けた時に、半円状の突部cでのガタがなくなり、締付けねじdのゆるみをなくすことができるようになっていた(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、上述した構成において、取付足aには締め付け用のねじdを通すための挿通孔eを穿設する後加工の工程が必要であり、コスト的に不利になっていた。
また、平面視で半円状に形成された突部cは、袋状の絞り加工を行なう際、この絞り加工部が一方を開放して袋状に形成されることから、該突部cの位置精度や寸法精度に狂いが生じやすくなったり、絞り量が大きくなって割れが生じるおそれがあった。
特開平11−83080号公報
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、操作弁の加工コストを低減するとともに、取付板に容易に、且つ正確に取付できるようにした空気調和機の室外機を提供することにある。
上述した目的を達成するため、本発明は以下に示す特徴を備えている。
操作弁に備えた取付具を取り付ける取付板を有する空気調和機の室外機において、
前記取付具の一端部に先端上面を低くした段部を設け、他端部に半円状の取付部を設ける一方、前記取付板に前記段部を保持する保持部と、前記取付部に対応するねじ孔とを設けたことを特徴としている。
また、前記保持部が、互いに平行な切り込みによって切り起こされた突部からなり、同突部の側端が前記段部に当接してなることを特徴としている。
本発明によれば、操作弁の加工コストを低減するとともに、取付板に容易に、且つ正確に取付できるようにした空気調和機の室外機を提供できる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明による空気調和機の室外機の外観斜視図であり、図2は本発明による空気調和機の室外機の要部斜視図であり、図3は本発明による空気調和機の室外機の要部説明図で、図3(A)は側面図、図3(B)は図3(A)に示すA−A断面図であり、図4は操作弁の説明図で、図4(A)は操作弁およびその取付具を示す第一の斜視図、図4(B)は操作弁およびその取付具を示す第二の斜視図である。
本発明による空気調和機の室外機は、本体内部に図示しない熱交換器、送風ファンおよび圧縮機等を備え、図1に示す室外機は、本体の背面側には図示しない前記熱交換器を臨ませた空気吸込部Aを備え、前面側には図示しない送風ファンを臨ませた空気吐出部Bを備え、同空気吐出部Bには吐出グリルを備えた構成になっている。
本体の側部には、図1乃至図3に示すように取付板3が設けられ、同取付板3には、図示しない室内機に連なる冷媒管を接続する二方弁および三方弁からなる操作弁1が、同操作弁1に一体成形することによって備えられた取付具2によって取り付けられる構成になっている。
前記取付具2が前記取付板3に取り付けられる際、前記取付具2が正確に位置決めされて容易に取付できるようにするため、前記取付具2および前記取付板3が以下のように構成されている。
前記取付具2には、図4(A)および図4(B)に示すように、その一端部に先端上面を低くした段部2aが形成されている。また、他端部には、先端を開放して平面視で半円状もしくはU字状に形成された取付部2bが形成されている。
前記取付板3には、図2と、図3(A)および図3(B)に示すように、前記段部2aを位置決めして保持する保持部3aが設けられるとともに、前記取付部2bを通したねじ4を螺着するねじ孔3bが設けられている。
これにより、前記取付具2の一端部が前記保持部3aによって保持される一方、他端部が、前記取付部2bを通したねじ4が前記ねじ孔3bに螺着されることによってねじ締め固定されるようになっている。
前記保持部3aは、互いに平行な切り込み3cによって切り起こされ、該切り込み3c側からみて逆凹状に形成され、平面視で帯状に形成された突部3dからなる構成になっている。
前記突部3dは、平面視で帯状に形成されたことにより、上述した従来技術における半円状に形成された突部のように、絞り加工部の一方のみを開放した袋状の形状とは異なる構造になる。
これにより、前記突部3dの絞り量が大きくならないように抑えることができることから、絞り加工を行なうことによって該箇所に割れのおそれが生じにくくなる。
また、上述した従来技術のように、絞り加工による前記突部3dが一方を開放した袋状には形成されていないことから、同突部3dの位置精度や寸法精度に狂いが生じにくくなる。
前記突部3dは、位置および寸法が精度よく形成されることにより、前記段部2aを保持する際、図3(B)に示すように、前記取付板3および前記突部3dの間に前記段部2aを容易に、且つガタつき(遊び)が生じないように挟持するとともに、同突部3dの側端3eに前記段部2aの側壁を当接させることにより、正確に位置決めして保持できるようになる。
前記操作弁1は、図4(A)および図4(B)に基づいて上述したように、同操作弁1に備えた取付具2の他端部の先端を開放して平面視で半円状もしくはU字状に形成されており、これにより、前記操作弁1を製作する際、前記取付部2bは鍛造型によって抜けることになり、上述した従来技術のように、締め付け用のねじを通すための挿通孔を穿設する後加工の工程が不必要になる。
以上説明したように、本発明による空気調和機の室外機であれば、前記操作弁1に備えた取付具2は、鍛造型によって抜く場合、あるいは鋳造品とした場合であっても後加工の工程をなくして加工コストの低減化をはかることができる。
また、前記保持部3aは、前記突部3dの位置および寸法を精度よく形成できるようになって、前記1に備えた取付具2の段部2aを正確な位置にガタ(遊び)が生じないように位置決めできるようになっている。これによって、前記取付具2の他端部に設けられた取付部2bの位置が大きく動いてしまうということがなく、したがって、同取付部2bと前記ねじ孔3bとが精度よく位置合わせできることになる。
これにより、前記取付板3の保持部3aで前記取付具2の段部2aを容易に、且つ正確に位置決めして保持するとともに、前記取付部2bを通した前記ねじ4を前記ねじ孔3bに螺着して、図1乃至図3に示すように、二方弁および三方弁からなる前記操作弁1を容易に、且つ正確に取付できるようにした空気調和機の室外機となる。
本発明による空気調和機の室外機の外観斜視図である。 本発明による空気調和機の室外機の要部斜視図である。 本発明による空気調和機の室外機の要部説明図で、図3(A)は側面図であり、図3(B)は図3(A)に示すA−A断面図である。 操作弁の説明図で、図4(A)は操作弁およびその取付具を示す第一の斜視図であり、図4(B)は操作弁およびその取付具を示す第二の斜視図である。 従来例による空気調和機の室外機の操作弁の取付状態を示す要部断面図である。 従来例による空気調和機の室外機の要部断面図である。
符号の説明
1 操作弁
2 取付具
2a 段部
2b 取付部
3 取付板
3a 保持部
3b ねじ孔
3c 切り込み
3d 突部
3e 側端
4 ねじ

Claims (2)

  1. 操作弁に備えた取付具を取り付ける取付板を有する空気調和機の室外機において、
    前記取付具の一端部に先端上面を低くした段部を設け、他端部に半円状の取付部を設ける一方、前記取付板に前記段部を保持する保持部と、前記取付部に対応するねじ孔とを設けたことを特徴とする空気調和機の室外機。
  2. 前記保持部が、互いに平行な切り込みによって切り起こされた突部からなり、同突部の側端が前記段部に当接してなることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機の室外機。
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