JP2008281254A - 冷凍サイクル装置、および車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷凍サイクル装置において第2蒸発器9の冷媒流れの圧力損失を低減することが可能にする。
【解決手段】冷凍サイクル装置においてコンプレッサ1の吐出側には放熱器2が設けられており、放熱器2の出口側には、内部熱交換器3の高圧側冷媒流路3aが設けられている。内部熱交換器3の高圧側冷媒流路3aの出口側には、減圧弁4が設けられており、減圧弁4は、放熱器2の出口側と内部熱交換器3の高圧側冷媒流路3aの入口側との間に設けられた感温部4aを有し、この感温部4aの内部で放熱器2の出口側の高圧冷媒の温度に対応した圧力を発生するようにしている。第2蒸発器(上流側蒸発器)9のパス数は、第1蒸発器(下流側蒸発器)8のパス数に比べて小さくなっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の蒸発器を備える冷凍サイクル装置、および車両用空調装置に関する。
従来、この種の冷凍サイクル装置では、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機からの冷媒を冷却する放熱器と、放熱器から流出した冷媒を減圧する減圧弁とを備え、この減圧弁で減圧された冷媒を蒸発させる第1、第2の蒸発器を直列に接続し、第1の蒸発器をバイパスして第2の蒸発器側に冷媒を流すバイパス流路を設け、第1の蒸発器およびバイパス流路へ供給される冷媒の分配量を調節する三方弁とを有するものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、この種の冷凍サイクル装置に用いられる熱交換器として特許文献2に開示されるものが知られている。
特開2005−106318号公報 特開2000−81157号公報
上述の冷凍サイクル装置では、三方弁によりバイパス流路の冷媒入口を閉鎖した場合には、第1、第2の蒸発器にはそれぞれ同一量の冷媒が流れる。このため、第1、第2の蒸発器のうち上流側の第1の蒸発器には、冷凍能力を発揮する上で必要以上の冷媒が流れてしまう。このため、圧力損失が高くなり、冷凍能力の低下を招く。
本発明は、上記点に鑑み、複数の蒸発器を備える冷凍サイクル装置において、上流側の蒸発器の圧力損失による冷凍能力の低下を抑制することを可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、冷媒を圧縮する圧縮機(1)と、
前記圧縮機から吐出される冷媒を冷却する冷却器(2)と、
前記冷却器により冷却された冷媒を減圧する減圧器(4)と、
前記圧縮機の吐出冷媒流れに対して直列に配設され、前記減圧器により減圧された冷媒が外部流体より吸熱して蒸発する複数の蒸発器(8、9)とを備え、
前記複数の蒸発器は、前記冷媒が流れて前記冷媒を外部流体からの吸熱により蒸発させる複数本のチューブと、前記複数本のチューブに冷媒を分流する第1のタンクと、前記複数本のチューブから冷媒を集合させる第2のタンクとから構成される冷凍サイクル装置であって、
前記複数の蒸発器のうち上流側蒸発器(9)における前記第1、第2のタンク及び前記複数本のチューブから決まるパス数が、下流側蒸発器(8)における前記第1、第2のタンク及び前記複数本のチューブから決まるパス数よりも小さく設定されていることを特徴とする。
「パス数」とは、蒸発器を構成するパスの個数であり、パスとは、冷媒が流れる複数本のチューブと、複数本のチューブに冷媒を分流する第1のタンクと、複数本のチューブから冷媒を集合させる第2のタンクとから構成されて独立した熱交換空間を構成するものである。
本発明によれば、上流側蒸発器を構成するパス数が下流側蒸発器を構成するパス数よりも小さく設定されているので、上流側蒸発器に冷媒が流れる際の圧力損失を減少し得る。このため、上流側の蒸発器の圧力損失による冷凍能力の低下を抑制することを可能にできる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態を示す車両空調用冷凍サイクルの構成図であって、この冷凍サイクルは、冷媒として高圧圧力が臨界圧力以上(超臨界状態)となるCO2(二酸化炭素)を用いている。従って、この冷凍サイクルは超臨界冷凍サイクルを構成する。
コンプレッサ(圧縮機)1は図示しない車両走行用エンジンから電磁クラッチ(図示せず)を介して駆動力を得て冷媒を吸入圧縮するものである。なお、コンプレッサ1としては、吸入容量を可変可能に構成されている可変容量型コンプレッサが用いられている。
コンプレッサ1の吐出側には室外器をなす放熱器2が設けられている。この放熱器2は、コンプレッサ1から吐出された高温高圧の超臨界状態にある吐出冷媒と外気(室外空気)との間で熱交換して冷媒を冷却する。放熱器2には図示しない電動式の冷却ファンによって外気が送風される。
放熱器2の出口側には、内部熱交換器3の高圧側冷媒流路3aが設けられている。ここで、内部熱交換器3は、高圧側冷媒流路3aの高温の高圧冷媒と低圧側冷媒流路3bの低温の低圧冷媒との間で熱交換を行うものである。
この熱交換によって、後述の蒸発器8、9に流入する冷媒のエンタルピを減少させて、蒸発器8、9の冷媒入口・出口間における冷媒のエンタルピ差(冷凍能力)を増大させる。このように内部熱交換器3を設置すると、蒸発器8、9の冷媒入口・出口間の冷媒のエンタルピ差(冷凍能力)を増大でき、サイクル運転効率(COP)を向上できる。
内部熱交換器3の高圧側冷媒流路3aの出口側には、高圧圧力を制御する圧力制御弁としての役割を果たす減圧弁4が設けられている。この減圧弁4はサイクルの高圧圧力が目標高圧となるように開度が制御手段としての機械的機構にて調整される。
この減圧弁4は、放熱器2の出口側と内部熱交換器3の高圧側冷媒流路3aの入口側との間に設けられた感温部4aを有し、この感温部4aの内部で放熱器2の出口側の高圧冷媒の温度に対応した圧力を発生するようにしている。
ここで、感温部4aの内部内圧と、高圧圧力(具体的には内部熱交換器3の高圧側冷媒流路3aの出口側冷媒圧力)とのバランスで減圧弁4の絞り開度(弁体開度)を調整することにより、高圧圧力を放熱器2の出口側の高圧冷媒温度により決まる目標高圧に調整する。このような高圧制御機能を持つ減圧弁4としては特開2000−81157号公報等に開示のものを用いることができる。
減圧弁4の出口側には、第1、第2蒸発器9、8が設けられており、第1、第2蒸発器9、8は、コンプレッサ1の吐出冷媒流れに対して直列に接続されている。第1蒸発器9は冷媒上流側に配置され、また第2蒸発器8は冷媒下流側に配置されている。
ここで、第1蒸発器9は、車両用空調装置の後席側室内空調ユニットの空気通路を形成する空調ケーシング内に配置されている。第1蒸発器9には、電動送風機からの送風空気が吹き付けられ、第1蒸発器9は、電動送風機からの送風空気を冷媒の蒸発により冷却する冷却手段を構成する。
第2蒸発器8は、車両用空調装置の前席側室内空調ユニットの空気通路を形成する空調ケーシング内に配置されている。第2蒸発器8には、電動送風機からの送風空気が吹き付けられ、第2蒸発器8は、電動送風機からの送風空気を冷媒の蒸発により冷却する冷却手段を構成する。
また、減圧弁4の出口側には、第1蒸発器9をバイパスして冷媒を第2蒸発器8の冷媒入口側に流すバイパス通路9aが設けられている。すなわち、バイパス通路9aは、第1蒸発器9をバイパスして冷媒を第1蒸発器9の冷媒入口側から第1蒸発器9の冷媒出口側に流す冷媒通路である。バイパス通路9aの冷媒入口および第1蒸発器9の冷媒入口のそれぞれの上流側には、三方弁7が設けられており、三方弁7は、バイパス通路9aおよび第1蒸発器9の一方の冷媒入口側を開放し、かつ他方の冷媒入口側を閉鎖する。なお、第1、第2蒸発器8、9の構造について後述する。
また、第2蒸発器8の出口側にはアキュムレータ6が設けられている。このアキュムレータ6は、第2蒸発器8の出口冷媒の液冷媒とガス冷媒とを分流してサイクル内の余剰冷媒を蓄える気液分流手段であって、アキュムレータ6の出口側は内部熱交換器3の低圧側冷媒流路3bの入口側に接続される。そして、内部熱交換器3の低圧側冷媒流路3bの出口側はコンプレッサ1の吸入側に接続されている。エアコンECU(電子制御装置)10は、タイマ、メモリ、マイクロコンピュータなどから構成され、コンプレッサ1、切替弁7を制御する。
次に、第1、第2蒸発器8、9の構造について説明する。この実施形態では、第1蒸発器8と第2蒸発器9とは、同じ寸法を有している。それらの外形の寸法は同じである。それらに用いられているチューブの寸法は、すべて同じである。さらに、それらに用いられているタンク部の寸法は同じである。但し、第1蒸発器8と第2蒸発器9とは、それらのパス数だけが異なっている。ひとつのパスは、複数のチューブと、それらの両端に配置された2つのタンク部とから構成される。かかる構成は、優れた性能の冷凍サイクル装置を経済的に提供することを可能とする。
(第1蒸発器8)
第1蒸発器(下流側蒸発器)8には、図2に示すように、複数本のチューブ20が空気流れ方向Xに対する直交方向(以下、積層方向Bという)に複数本並べられており、複数本のチューブ21がチューブ20の積層方向Bと同一方向に並べられている。空気流れ方向Xとは、電動送風機による空気流れの方向のことである。
複数本のチューブ22が複数本のチューブ21に対して空気流れ方向Xの上流側に配置されており、複数本のチューブ22がチューブ20に対して並列に並べられている。
複数本のチューブ23が複数本のチューブ20に対して空気流れ方向Xの上流側に配置されており、複数本のチューブ23がチューブ21に対して並列に並べられている。
複数本のチューブ20、21の長手方向上側端部には、筒状に形成されるタンク部30が接合されており、タンク部30はチューブ20側とチューブ21側とが仕切壁30aで分離されて、分流タンク室30bと集合タンク室30cを構成している。
分流タンク室30bには、第2蒸発器8或いはバイパス通路9aから流入する冷媒が流入する冷媒入口30dが設けられており、分流タンク室30bは、冷媒入口30dを介して流入した冷媒を複数本のチューブ20のそれぞれに分流する。これにより、複数本のチューブ20にはそれぞれ矢印aの如く冷媒が流れることになる。
複数本のチューブ20、21の長手方向下側端部には、筒状に形成されるタンク部31が接合されており、このタンク部31では、複数本のチューブ20のそれぞれから流出する冷媒が集合させると、この集合される冷媒が矢印bの如く流れ、この冷媒を複数本のチューブ21のそれぞれに分流する。これにより、複数本のチューブ21にはそれぞれ矢印cの如く冷媒が流れることになる。
一方、タンク部30の集合タンク室30cには、複数本のチューブ21から流出した冷媒が集合され、この集合される冷媒が連通穴300を通して矢印dの如くタンク部32の分流タンク室32bに流れる。
タンク部32は、複数本のチューブ22、23の長手方向上側端部に接合されており、タンク部32はチューブ22側とチューブ23側とが仕切壁32aで分離されて、分流タンク室32bと集合タンク室32cを構成している。
分流タンク室32bは、冷媒を複数本のチューブ22のそれぞれに分流する。これにより、複数本のチューブ22にはそれぞれ矢印eの如く冷媒が流れることになる。
複数本のチューブ22、23の長手方向下側端部には、筒状に形成されるタンク部33が接合されており、このタンク部33では、複数本のチューブ22のそれぞれから流出する冷媒が集合させると、この集合される冷媒が矢印fの如く流れ、この冷媒を複数本のチューブ23のそれぞれに分流する。これにより、複数本のチューブ23にはそれぞれ矢印gの如く冷媒が流れることになる。
一方、タンク部32の集合タンク室32cには、複数本のチューブ23から流出した冷媒が集合され、この集合される冷媒が矢印hの如く冷媒出口32dを排出する。
ここで、チューブ20〜23のそれぞれに冷媒が流れる際に、この冷媒が電動送風機からの送風空気との間で熱交換して蒸発する。チューブ20〜23のそれぞれの外表面には熱交換を促進するコルゲートフィン19が接合されている。
また、チューブ20〜23およびコルゲートフィン19は熱交換器コアを構成している。
このように構成される第1蒸発器8は4つのパスから構成されている。すなわちパス数が4となっている。ここで、パスとは、冷媒が流れる複数本のチューブと、複数本のチューブに冷媒を分流する第1のタンクと、複数本のチューブから冷媒を集合させる第2のタンクとから構成されて、独立した熱交換空間を構成するものである。
具体的には、1つめのパスは、複数本のチューブ20、タンク部30の分流室30b、およびタンク部31(具体的にはチューブ20側の部分)から構成されており、2つめのパスは、複数本のチューブ21、タンク部31、およびタンク部30の集合タンク30cから構成されている。
3つめのパスは、複数本のチューブ22、タンク部32の分流室32b、およびタンク部33(具体的にはチューブ22側の部分)から構成されており、4つめのパスは、複数本のチューブ23、タンク部33(具体的にはチューブ23側の部分)、およびタンク部32の集合タンク32cから構成されている。
(第2蒸発器9)
第2蒸発器(上流側蒸発器)9には、図3に示すように、複数本のチューブ30が空気流れ方向Xに対する直交方向(積層方向B)に複数本並べられている。空気流れ方向Xとは、電動送風機による空気流れの方向のことである。複数本のチューブ31が複数本のチューブ30に対して空気流れ方向Xの上流側に配置されている。
複数本のチューブ30の長手方向上側端部には、筒状に形成されるタンク部40が接合されており、タンク部40には、減圧弁4から流れ出る冷媒が流入する冷媒入口41が設けられている。
タンク部40は、冷媒入口40aを介して流入した冷媒を複数本のチューブ30のそれぞれに分流する。これにより、複数本のチューブ30にはそれぞれ矢印jの如く冷媒が流れることになる。
複数本のチューブ20、21の長手方向下側端部には、筒状に形成されるタンク部41が接合されており、このタンク部41では、複数本のチューブ20のそれぞれから流出する冷媒が集合させる。
タンク部41には、複数本のチューブ31の長手方向下端部が接合されており、タンク部41は、複数本のチューブ31のそれぞれに冷媒を分流する。これにより、複数本のチューブ31には冷媒が矢印mの如く流れる。
複数本のチューブ31の長手方向上側端部には、筒状に形成されるタンク部42が接合されており、このタンク部42では、複数本のチューブ20のそれぞれから流出する冷媒を集合させて、この冷媒は冷媒出口42aから第1蒸発器8側に排出される。
ここで、チューブ30、31のそれぞれに冷媒が流れる際に、この冷媒が電動送風機からの送風空気との間で熱交換して蒸発する。チューブ30、31のそれぞれの外表面には熱交換を促進するコルゲートフィン50が接合されている。
このように構成される第1蒸発器8は2つのパスから構成されている。すなわちパス数が2となっている。
具体的には、1つめのパスは、複数本のチューブ30、タンク部40、およびタンク部41(具体的にはチューブ30側の部分)から構成されており、2つめのパスは、複数本のチューブ31、タンク部41(具体的にはチューブ31側の部分)、およびタンク部42から構成されている。
また、チューブ30、31およびコルゲートフィン50は熱交換器コアを構成している。第2蒸発器(上流側蒸発器)9の熱交換器コアの体格は、第1蒸発器(下流側蒸発器)8の熱交換器コアの体格に比べて小さくなっている。
以上説明した本実施形態によれば、第2蒸発器(上流側蒸発器)9のパス数は、第1蒸発器(下流側蒸発器)8のパス数に比べて小さくなっている。このため、第2蒸発器9の冷媒流れの圧力損失を低減することが可能になる。
ここで、図4に示すように、コンプレッサ1の吐出冷媒流れに対して減圧弁4a、4bおよび第1、第2蒸発器9、8をそれぞれ並列に配設した冷凍サイクル装置の場合には、第1、第2蒸発器9、8の冷媒出口側の乾き度が大きい。このため、第1、第2蒸発器9、8の冷房負荷の変動に伴って、第1、第2蒸発器9、8の冷媒出口側付近で過熱度(スーパーヒート)を有する場合が多い。このため、第1、第2蒸発器9、8のから吹き出される冷風において、空気流れ方向に対する直交方向の温度勾配が生じ易い。
一般的に、蒸発器のパス数を多く設定すると温度勾配を小さくできる。そこで、第1、第2蒸発器9、8を並列配置した場合には第1、第2蒸発器9、8のパス数を多く設定して、未然に温度勾配を小さくすることが必要であった。
これに対して、本実施形態のように第1、第2蒸発器9、8を直列に接続した場合には、第2蒸発器8の冷媒出口側の乾き度が小さい。このため、第2蒸発器8の冷房負荷が変動しても第2蒸発器8の冷媒出口側付近で過熱度(スーパーヒート)を有することはない。このため、第2蒸発器8のパス数を減らしても温度勾配が生じ易くなることはない。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、上流側の第2の蒸発器9のパス数が2であり、下流側の第1の蒸発器8のパス数4である例について説明したが、これに代えて、本実施形態では、上流側の第2の蒸発器9のパス数が下流側の第1の蒸発器8のパス数よりも小さいならば、上流側の第2の蒸発器9および下流側の第1の蒸発器8のそれぞれのパス数は、どのような値でもよい。
上述の実施形態の構成に加えて、上流側の第2蒸発器9のタンク40、41、42の内部流路断面積は、下流側の第1蒸発器8のタンク30、31、32、33の内部流路断面積に比べて大きく設定されていてもよい。
ここで、内部流路断面積とはタンク部の軸線方向(チューブの積層方向)に対する直交方向の内部の断面面積のことである。これにより、上流側の第2蒸発器9のタンク40、41、42に冷媒が流れる際の圧力損失を減少できるので、さらに、冷凍能力の低下を抑制できる。
上述の実施形態の構成に加えて、上流側の第2蒸発器9のチューブ30、31の内部流路断面積は、下流側の第1蒸発器8のチューブ20、21、22、23の内部流路断面積に比べて大きく設定されていてもよい。
ここで、内部流路断面積とはチューブ内において冷媒流れ方向に対する直交方向の内部の断面面積のことである。これにより、上流側の第2蒸発器9の各チューブに冷媒が流れる際の圧力損失を減少できるので、さらに、冷凍能力の低下を抑制できる。
上述の実施形態では、三方弁7およびバイパス通路9aを設けた例について説明したが、これに限らず、三方弁7およびバイパス通路9aを外しても良い。
上述の実施形態では、冷媒として二酸化炭素を用いた例について説明したが、これに限らず、他の冷媒を用いても良い。
上述の実施形態では、下流側の第1の蒸発器8を前席用空調装置に用いて、上流側の第2蒸発器9を後席用空調装置に用いた例について説明したが、これに限らず、他の装置に適用しても良い。
上述の実施形態では、2つの蒸発器を用いて冷凍サイクル装置を構成した例について説明したが、これに限らず、3つ以上の蒸発器を用いても良い。
本発明の冷凍サイクル装置の一実施形態の構成を示す図である。 図1の第1蒸発器の構造を示す図である。 図1の第2蒸発器の構造を示す図である。 比較例である冷凍サイクル装置の構成を示す図である。
符号の説明
1…コンプレッサ、2…放熱器、3…内部熱交換器、
3a…高圧側冷媒流路、4…減圧弁、4a…感温部、
8、9…蒸発器。

Claims (9)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機(1)と、
    前記圧縮機から吐出される冷媒を冷却する冷却器(2)と、
    前記冷却器により冷却された冷媒を減圧する減圧器(4)と、
    前記圧縮機の吐出冷媒流れに対して直列に配設され、前記減圧器により減圧された冷媒が外部流体より吸熱して蒸発する複数の蒸発器(8、9)とを備え、
    前記複数の蒸発器は、前記冷媒が流れて前記冷媒を外部流体からの吸熱により蒸発させる複数本のチューブと、前記複数本のチューブに冷媒を分流する第1のタンクと、前記複数本のチューブから冷媒を集合させる第2のタンクとから構成される冷凍サイクル装置であって、
    前記複数の蒸発器のうち上流側蒸発器(9)における前記第1、第2のタンク及び前記複数本のチューブから決まるパス数が、下流側蒸発器(8)における前記第1、第2のタンク及び前記複数本のチューブから決まるパス数よりも小さく設定されていることを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記上流側蒸発器のパス数が2であり、前記下流側蒸発器のパス数4であることを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記上流側蒸発器の前記第1、第2のタンクの内部流路断面積は、前記下流側蒸発器の前記第1、第2のタンクの内部流路断面積に比べて大きく設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記上流側蒸発器の前記チューブの内部流路断面積は、前記下流側蒸発器の前記チューブ第1、第2のタンクの内部流路断面積に比べて大きく設定されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記減圧器の冷媒出口側の冷媒を前記上流側蒸発器をバイパスして前記下流側蒸発器の冷媒入口側に流すバイパス通路(9a)を備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記上流側蒸発器および前記バイパス通路のそれぞれに対して冷媒流れ上流側に配置され、前記上流側蒸発器および前記バイパス通路のうち一方の冷媒入口を開放し、他方の冷媒入口を閉鎖する弁手段(7)を備えることを特徴とする請求項5に記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記複数の蒸発器は、前記複数本のチューブの外表面に接合され、かつ前記冷媒と前記外部流体との間の熱交換を促進する熱交換フィンをそれぞれ備えており、
    前記熱交換フィンは、前記複数本のチューブとともに熱交換コアを構成するものであり、
    前記上流側蒸発器の熱交換コアは、前記下流側蒸発器の熱交換コアに比べて体格が小さくなっていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
  8. 前記冷媒は二酸化炭素であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
  9. 請求項1ないし8に記載の冷凍サイクル装置を備えており、
    前記下流側蒸発器は、車室内前席側空間を空調する前席用空調装置を構成し、
    前記上流側蒸発器は、車室内後席側空間を空調する後席用空調装置を構成することを特徴とする車両用空調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101569478B1 (ko) 2009-08-28 2015-11-16 한온시스템 주식회사 차량용 듀얼 타입 공조장치
WO2024106827A1 (ko) * 2022-11-18 2024-05-23 한온시스템 주식회사 차량용 공조장치

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