JP2008280890A - ガスエンジンのベーパライザ - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン冷却水の熱を利用してガス燃料を気化するベーパライザについて、耐久性を確保しながら気化容量を変更できるようにし、異なる要求気化ガス量に対応可能とする。
【解決手段】エンジン冷却水を導入する温水室及びガス燃料を導入する燃料室を本体ボディに有し、温水室と燃料室とが隔壁で区画され隔壁を介した熱交換によりガス燃料の気化を促進させるガスエンジンのベーパライザにおいて、別部品からなる温水室23,33を形成する部分と燃料室53,43を形成する部分とが隔壁となる仕切板91,92を間に挟んで重ねられた組み合わせを少なくとも1組有し、固定手段としての複数の通しボルト10Aにより各部2,5,3,4である部品が重層した状態で連結・固定されて本体ボディを構成し、その温水室と燃料室の組み合わせ数を変更することで熱交換面積を変更可能とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧力容器に充填された液状のガス燃料を所定圧力に減圧・気化させてガスエンジンに送出するためのベーパライザに関し、殊に、エンジン冷却水の熱を利用して熱交換を行うことによりガス燃料の気化を促進させる、ガスエンジンのベーパライザに関する。
LPG(液化石油ガス)のようなガス燃料をガスエンジンに供給する場合、図3に示すように圧力容器100に充填した高圧・液状のガス燃料を、ベーパライザ(レギュレータ)1Cの燃料室40に導入し、燃料室40に隣接する温水室20に加熱されたエンジン冷却水を導入して熱交換を行うことにより燃料室40内のガス燃料を気化させるとともに、調圧機構で所定圧力に減圧調整してインジェクタ70から吸気管路80に噴射させることにより、ガスエンジン200に送るのが一般的である。
このように、ベーパライザ1Cは、隔壁32を介してエンジン冷却水及びガス燃料の2種類の流体を導入することにより互いに熱交換を行って気化させるものである。そのため、本体ボディは熱交換効率を考慮して熱伝導性に優れたアルミ材で作成されたものが殆どである。ところが、冷却水中には酸性物質や腐食を促進する物質が混入していることが多く、長期間の使用によりアルミ材が腐食して燃料室40側と温水室20側とを仕切る隔壁32が減肉して貫通する場合があり、これがベーパライザの耐久性を損なう原因の一つになっている。
この熱源となる冷却水による腐食の問題に対し、例えば特開平10−142219号公報に記載されているように、冷却水の一部を自動的にサンプリングして腐食度を測定し、その結果に基いて腐食防止用の薬剤を適宜自動的に注入することにより冷却水の状態を管理する方法が知られている。しかし、この方法は化学プラントのように大規模な施設に適用することを想定したものであり、コンパクト化・低コスト化が求められるガスエンジンの燃料供給システムにおけるベーパライザに適用することは現実的ではない。
そのため、ガスエンジンに使用するベーパライザでは、このような腐食による減肉分を考慮してエンジン冷却水側とガス燃料側とを仕切る隔壁の厚さを、予め充分に厚くして対処しているのが現状である。しかし、このように隔壁を厚肉にすると反面では熱交換効率が低下するという問題が生じる。
また、エンジンが要求する気化ガス量はエンジン排気量等の条件ごとに異なるため、その要求量に見合ったベーパライザの熱交換量が必要であるところ、ベーパライザの本体ボディはアルミ材等の一体成形で作成されているのが通常であるため、熱交換面積の大きさに比例させて気化容量(キャパシティ)を変更させることは不可能であり、エンジン排気量に応じて最適値に合致させることが困難となっている。そのため、異なる気化容量を有するベーパライザを当初より複数種類用意して対応することになり、コスト面で不利となってしまう。
特開平10−142219号公報
本発明の課題は、上記のような問題点を解決してエンジン冷却水の熱を利用してガス燃料を気化するベーパライザについて、耐久性を確保しながら気化容量を変更できるようにし、異なる要求気化ガス量に対応可能とすることである。
前記課題を解決するためになされた本発明は、本体ボディ内にエンジン冷却水が導入される温水室及びガス燃料が導入される燃料室を有し、前記温水室と前記燃料室とが隔壁で区画されて該隔壁を介した前記温水室加熱されたエンジン冷却水と燃料室内のガス燃料との熱交換によりガス燃料を加熱して気化を促進させるガスエンジンのベーパライザにおいて、それぞれが別部品からなる前記温水室を形成する部分と前記燃料室を形成する部分とが前記隔壁となる板状部品を間に挟んで重ねられた組み合わせを少なくとも1組を有し、所定の固定手段により前記各部品が重層した状態で連結・固定されて前記本体ボディを構成しており、前記組み合わせの数を変更することにより熱交換面積を変更可能としたことを特徴とする。
このように、温水室を形成する部分と燃料室を形成する部分、及び隔壁をそれぞれ別部品からなるものとしたことで、本体ボディ各部分の製作が容易化されるとともに隔壁における耐食性の付与も容易になり、しかもこの隔壁を挟み込んで温水室になる部品と気化室になる部品とを連結させるだけで温水室と気化室とを区画できるもので、温水室と気化室との組み合わせ数の増減が容易に行えるようになり、熱交換面積の変更が極めて容易なものとなる。
この場合、本体ボディは温水室、燃料室、温水室、調圧室を兼ねた燃料室、の順に重ねた4層構造を有しており、中間の2層を取り外して最下層と最上層とを連結することで2層構造に変更可能とされているものとすれば、3面で熱交換を行うものと1面で熱交換を行うものとの間で熱交換面積の変更が容易なものとなる。
また、前記ベーパライザにおいて温水室を形成する部品と燃料室を形成する部品の総てが、通しボルトによる固定手段で連結・固定されて1つの本体ボディを構成しているものとすれば、組立・分解作業が容易でメンテナンスの手間が簡略化されることに加え、気化容量の変更が極めて容易に行えるものとなる。
さらに前記ベーパライザにおいて、その隔壁は少なくとも温水室側の表面が温水室を形成する部品よりもエンジン冷却水による腐食に対し耐蝕性の高い素材とされた仕切板からなるものとすれば、ベーパライザの隔壁を厚肉化することなく熱交換効率を損なわずにエンジン冷却水に対する耐食性を高めることが容易となり、この隔壁をステンレス鋼板からなるものとすれば、耐蝕性に加えて強度に優れたものとなり、薄肉にしても耐久性を確保しやすいものとなる。
温水室を形成する部分と燃料室を形成する部分を別部品として板状部品を間に挟んで連結・固定したものとし、温水室と燃料室の組み合わせ数を変更することにより熱交換面積を変更可能とした本発明によると、耐久性を確保しながら異なる要求気化ガス量に対応して、気化容量を容易に変更できるものである。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は本発明をガス燃料がLPGである場合についての実施の形態の分解斜視図を示すものであり、ベーパライザ1Aは、全体として略円柱状を呈しており、本体ボディが略ドラム形状の機能別の部品が分解・組立て可能に重ねられて形成され、下から温水部2,燃料部5,温水部3,燃料部4の順の4層構造とされており、特に、温水部3と燃料部5の組み合わせ数が変更可能である。
即ち、ベーパライザ1Aは、最下段にエンジン冷却水が導入される温水室23を形成する温水部2、その上層にLPGが導入される燃料室53を形成する燃料部5、その上層に温水室33を形成する温水部3、その上層に弁による減圧機構42を有して調圧室としての機能を備えた燃料室43を形成する燃料部4が、隔壁となる仕切板91,92,92を各室の間に挟装して重ねられ、さらに最上段に調圧バネを内蔵した略円盤状のカバー体6が重ねられて形成される。
また、前記温水部2,燃料部5,温水部3,燃料部4及び挟装された仕切板91,92,92は、周縁付近における円周上に同一ピッチで貫通する8本の通しボルト10Aで上下方向に連結・固定され、仕切板91,92,92の上下面側、及び燃料部4とカバー体6との間には、それぞれシール材としてのO―リング7が配設されており、エンジン冷却水およびLPGの外部への漏れを防止している。
さらに、温水部2、燃料部5、温水部3、燃料部4、カバー体6の各本体部分は、従来例と同様に熱伝導性に優れたアルミダイカストで形成されているが、隔壁となる仕切板91,92アルミ材よりも耐食性に優れ剛性の高いSUS材(ステンレス鋼)で形成されており、薄板状の材料をカットするだけで容易に作成できることから従来一般にもちいられる隔壁と比べて極めて薄くなっており、また、互いに別部品とされた温水部2、燃料部5、温水部3、燃料部4の間にサンドイッチ状に挟み込まれて隔壁を構成する。
従って、エンジン冷却水に含有する酸性物質や腐食を促進する物質に対して強い抵抗性を有し耐食性に優れた隔壁を比較的容易な手順で設けて本体ボディを完成させることができるばかりか、その隔壁はアルミ材に比べて強靱な素材からなるため従来例と比べて隔壁を格段に薄くすることができ、熱交換効率に極めて優れるとともに耐久性に優れたベーパライザを実現している。
そして、このように本体ボディを構成する各部分が別部品からなる温水部2、燃料部5、温水部3、燃料部4と、機能別に分割されて重層構造とされ、温水部と燃料部の組み合わせ数を適宜変更することにより、ガス燃料の熱交換面積を容易に変更できるようになっている点が、本実施の形態における機能的な特徴部分となっている。
即ち、ベーパライザ1Aは、燃料部5による燃料室53の上下両側に温水室33,23が配設されて上下両面が熱交換面とされており、さらに、最上層の調圧室としての燃料室43も下側に温水室33が配設されて下面が熱交換面とされているため、合計3面の熱交換面を有していることになる。そのため、極めて広い熱交換面積を実現しており、本体ボディのサイズに対して気化容量の極めて大きなものとなり、大きな要求気化ガス量のガスエンジンにも対応できるようになっている。
一方、この4層式のベーパライザ1Aを2層式に変更してなるベーパライザ1Bの分解斜視図である図2に示すように、図1のベーパライザ1Aを構成している部品から、燃料部5および温水部3を除き、温水部2と燃料部4との間で、隔壁92及びその上下面にO−リング7,7配した状態で組み立てて温水部2と燃料部4の2層構造にすることも可能であり、ベーパライザとしての機能を発揮させることができる。これにより、気化室と調圧室を兼ねた燃料室43下面側の1面のみが熱交換面となり、ベーパライザ1Aよりも気化容量を縮小したことで比較的小さな要求気化ガス量のガスエンジンに適したものとなる。
この場合、ベーパライザ1Aで用いた通しボルト10Aを、これよりも短い通しボルト10Bに交換して、温水部2の図示しない温水出口孔を塞いでいた栓部材を取り外して開口させてからこの部分に温水出口パイプ9を付け替えて設ければよい。このように、カバー体6の下側に4層構造をなすベーパライザ1Aと、カバー体6の下側に2層構造をなすベーパライザ1Bとの間で、通しボルト10A,8Bを固定・固定解除するだけの手間で相互に変更できるようになっており、異なる要求気化ガス量のエンジンに対応するために、多種類のベーパライザを作成する必要性を減少させることができ、コスト面で極めて有利なものとなっている。
次に、図1及び図2を参照しながら本実施の形態の作用について説明すると、エンジン側から送られたエンジン冷却水は温水部2の温水入口パイプ8から流入する。温水部2内の温水室23は、流路が迷路状とされてエンジン冷却水が長い流程を経るようになっており、熱交換効率の向上が図られている。
そして、エンジン冷却水は温水入口パイプ8の対極側にある温水通路25を経て、その上層の燃料部5の枠体厚肉部を上下に貫通する温水通路55を上昇し、さらにその上層の温水部3内に流入して、迷路状の温水室33を通って温水出口パイプ9から流出し、エンジン側に戻される。
この温水室23の仕切板91を挟んだ上方に燃料部5の燃料室53が形成され、この燃料室53に圧力容器から送られた高圧のLPGが液体の状態で流入する。この燃料室53も温水室23と同様に流路が迷路状となっており、熱交換効率の向上が図られており、内部のLPGはエンジン冷却水の熱が下面となる仕切板91を介して伝導・加熱されて気化が促進される。また、燃料室53の上方にも仕切板92を挟んで温水室33が配置されており、燃料室53内のLPGは上下両面を熱交換面として加熱される。
一方、温水室33の上方には仕切板92を挟んで燃料室43が配置され、前述の燃料室53で加熱されたLPGは温水部3の枠体厚肉部を上下に貫通した燃料通路34を通って燃料室43内に流入する。この燃料室43は気化室及び調圧室としての機能を有しており、既に加熱されているLPGは熱交換面となる下面でさらに加熱されて完全に気化する。この燃料室43で完全に気化ガスとなったLPGは、弁による調圧室を内蔵する減圧機構42の作用で30kPa程度に減圧され、その後、燃料出口41を通ってインジェクタに送られ、ガスエンジンに供給される。
上述した実施の形態において、この仕切板91,92,93を介したエンジン冷却水とLPGの熱交換に、本体ボディを形成しているアルミ材よりもエンジン冷却水による腐食に強く剛性の高いSUS材を隔壁として使用したことにより、従来のアルミ材からなる隔壁よりも極めて薄い隔壁を実現しており、熱伝導に要する時間が大幅に短縮されて極めて高い熱交換効率を示すものとなった。
一方、図2の2層式のベーパライザ1Bでは、温水部2の図示しない燃料入口から流入したLPGは、上向きの燃料通路24を通って燃料部4の燃料室43に入り、その後、上記同様に下面側を熱交換面とされて加熱・気化され、減圧機構42で30kPa程度に減圧・調整され、燃料出口41を通ってインジェクタに送られることによりガスエンジンに供給される。このベーパライザ1Bは、熱交換面が燃料室43下面の1面だけであり、3面を有するベーパライザ1Aと比べて気化容量が小さくなっている。
そして、この2層式のベーパライザ1Bと上述した4層式のベーパライザ1Aとは、温水部3、燃料部5の組み合わせからなる部分を、ボルト10A,10bの螺入・螺出による連結解除・連結を行なって着脱するだけで変更できるため、ベーパライザ1Aの1種類を用意するだけで、複数の気化容量を実現できるものであり、コスト的に有利なものとなっている。
尚、上述したベーパライザ1A,1Bに共通して、仕切板92,93をSUS材で作成する代わりに、銅材、銅合金、アルミ材、アルミ合金等の比較的熱伝導率の高い金属素材を薄板状に形成することにより作成し、その少なくとも温水室側になる面をアルミ材よりも耐食性を高くするコーティング処理を施すことでも本発明を実施することができ、上記とほぼ同様の効果を奏することができる。
この場合、コーティング方法として、一般的なメッキによるコーティングやテフロンコート等の樹脂コーティングを選択することができる。さらに、上述の実施の形態では温水部と燃料部を交互に配置した重層構造としての2層式のものと4層式のものとの間で変更する場合を説明したが、これを6層式にして熱交換面積をさらに拡大することも可能である。
以上、述べたように、エンジン冷却水の熱を利用してガス燃料を気化するベーパライザについて、本発明により耐久性の確保を容易としながら熱交換面積の変更が可能なものとなり、要求気化ガス量の異なる複数種類のエンジンにも対応できるようになった。
本発明における実施の形態のベーパライザを4層式とした場合の分解斜視図。 図1のベーパライザを2層式のベーパライザに変更した場合の分解斜視図。 従来例のガスエンジンの燃料供給システムを示す配置図。
符号の説明
1A,1B ベーパライザ、2,3 温水部,4,5 燃料部、6 カバー体、7 O−リング、8 温水入口パイプ、9 温水出口パイプ、10A,10B 通しボルト、23,33 温水室、24,34 燃料通路、25,55 温水通路、42 減圧機構、43,53 燃料室、92,93 仕切板

Claims (5)

  1. 本体ボディ内にエンジン冷却水が導入される温水室及びガス燃料が導入される燃料室を有し、前記温水室と前記燃料室とが隔壁で区画されて該隔壁を介した前記温水室内の加熱されたエンジン冷却水と燃料室内のガス燃料との熱交換によりガス燃料を加熱して気化を促進させるガスエンジンのベーパライザにおいて、それぞれが別部品からなる前記温水室を形成する部分と前記燃料室を形成する部分とが前記隔壁となる板状部品を間に挟んで重ねられた組み合わせを少なくとも1組を有し、所定の固定手段により前記各部品が重層した状態で連結・固定されて前記本体ボディを構成しており、前記組み合わせの数を変更することにより熱交換面積を変更可能としたことを特徴とするガスエンジンのベーパライザ。
  2. 前記本体ボディが前記温水室、前記燃料室、前記温水室、調圧室を兼ねた前記燃料室、の順に重ねられた4層構造を有しており、中間の2層である前記燃料室、前記温水室を取り外して最下層と最上層である前記温水室と調圧室を兼ねた前記燃料室とを連結することにより2層構造に変更可能であることを特徴とする請求項1に記載したガスエンジンのベーパライザ。
  3. 前記温水室を形成する部品及び前記燃料室を形成する部品の総てを連結・固定して1つの前記本体ボディを構成する前記固定手段が前記部品の総てを貫通する通しボルトであることを特徴とする請求項1または2に記載したガスエンジンのベーパライザ。
  4. 前記隔壁が、少なくとも前記温水室側の表面を前記温水室を形成する部品よりもエンジン冷却水による腐食に対し耐蝕性の高い素材からなる仕切板により形成されていることを特徴とする請求項1,2または3に記載したガスエンジンのベーパライザ。
  5. 前記仕切板がステンレス鋼板からなることを特徴とする請求項4に記載したガスエンジンのベーパライザ。
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