JP2008280195A - Cnt成長方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】CNTを束状に、かつ高い密度で成長させることができるCNT成長方法の提供。
【解決手段】CNT成長用触媒層として触媒金属の酸化物層を有してなる基板を用い、この基板に対してCNT成長用プロセスガスを供給し、この基板上にCNTを成長させるCNT成長方法において、CNT成長プロセス中に、プロセスガスより触媒金属の酸化物を還元させ、この触媒金属上にCNTを成長させる。
【選択図】なし

Description

本発明は、CNT(カーボンナノチューブ)成長方法に関する。
半導体デバイスの技術分野において、CNTを微細なビアホール等のホールの底部表面に成長させ、配線として使用する技術が検討されている(例えば、特許文献1参照)。半導体デバイスへCNTを応用する際に、複数本のCNTを束として使用する場合、CNTの密度が半導体デバイスの特性に大きく影響する。そのため、CNT束内のCNT密度を向上させることが重要となるが、未だ満足できる技術のないのが現状である。
従来、CNT成長用基板にCNT成長用触媒を付着させる場合、EB蒸着法やスパッタリング法等により触媒金属を成膜するか、触媒金属を溶媒に溶かし若しくは分散させて得られる溶液又は分散液を基板上に塗布し、乾燥して成膜するか、或いは微粒子として製造した触媒金属を溶媒に分散させた分散液を基板上に塗布し、乾燥して成膜する方法等が知られている。このEB蒸着法やスパッタリング法等による成膜方法では、触媒金属は基板上に膜状に拡がって成膜され、次いでCNT成長前や成長中の加熱プロセスによって微粒子化される。この場合、触媒金属微粒子の径は、バッファ層やプロセス条件、触媒膜厚などの様々な条件の影響を受けて増加するという問題がある。例えば、触媒金属微粒子は、CNT成長を制御する際の基板加熱処理により凝集して、粒径の増加と密度の減少が生じてしまい、その結果、成長後のCNT密度の減少へとつながるという問題がある。
半導体デバイスにおけるバイア配線としてCNT束を利用する場合には、CNTの密度は比抵抗に大きく影響することから、高密度であることが望まれる。しかしながら、従来のCNT成長方法で得られるCNTの密度は、1010〜11本/cm程度であり、体積充填率にして1〜10%程度と小さく、さらに高密度のCNT成長方法の開発が望まれている。
また、基板上に形成された複数の微細素子の間を結合する素子間配線形成法として、遷移金属の酸化物からなる触媒微粒子の間にCNTを成長させて配線を形成する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。この場合、遷移金属の酸化物微粒子は、シリコン基板上での加熱により金属に還元されて触媒作用を発現し、CNTが自己組織的に基板表面に沿って成長しているが、CNTを高い密度で成長させる手法としては利用できない。
特開2005−285821号公報(特許請求の範囲等) 特開2003−158093号公報(特許請求の範囲等)
本発明の課題は、上述の従来技術の問題点を解決することにあり、CNTを束状に、かつ高い密度で垂直成長させることができるCNT成長方法を提供することにある。
本発明のCNT成長方法は、CNT成長用触媒層として触媒金属の酸化物層を有してなる基板を用い、この基板に対してCNT成長用プロセスガスを供給し、この基板上にCNTを成長させるCNT成長方法において、CNT成長プロセス中に、該プロセスガスより触媒金属の酸化物を還元させ、この触媒金属上にCNTを成長させることを特徴とする。
前記CNT成長用触媒層としての触媒金属の酸化物層を、酸化性雰囲気中での触媒金属の酸化物層の形成工程により形成することを特徴とする。
前記CNT成長用触媒層としての触媒金属の酸化物層を、非酸化性雰囲気中での触媒金属層の形成工程及びその後の酸化性雰囲気中での触媒金属の酸化物層の形成工程により形成することを特徴とする。
前記CNT成長用触媒層としての触媒金属の酸化物層を、スパッタリング法、EB蒸着法、レーザーアブレーション法、又は同軸型真空アーク蒸着源法で形成することを特徴とする。
前記CNT成長用触媒層としての触媒金属の酸化物層の形成時に、基板を加熱しながら成膜することを特徴とする。
前記酸化性雰囲気が、酸素ガス、水蒸気、一酸化炭素ガス及び二酸化炭素ガスから選ばれたガス雰囲気であることを特徴とする。
本発明によれば、束状に垂直成長し、かつ密度の向上したCNTを提供できるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明で用いるCNT成長用基板は、その作製時の触媒成膜工程において、触媒金属の酸化物、例えばCo、Ni及びFeから選ばれた少なくとも1種の金属、又はこれらの金属の少なくとも1種を含む合金からなる触媒金属の酸化物の微粒子が成膜されている。この成膜工程としては、例えばスパッタリング法、EB蒸着法、レーザーアブレーション法、及び同軸型真空アーク蒸着源を使用する方法等の既存の手法を使用することができる。これらの手法の中でも、触媒金属の酸化物をnmオーダーの微粒子で成膜可能なスパッタリング法や同軸型真空アーク蒸着源法を使用することが好ましい。この場合、触媒金属の酸化物の微粒子層を、酸化性雰囲気中での触媒金属の酸化物の微粒子層の形成工程により形成しても、非酸化性雰囲気中での触媒金属の微粒子層の形成工程及びその後の酸化性雰囲気中での触媒金属の酸化物の微粒子層の形成工程により形成しても良い。
上記スパッタリング法のように、通常ガスを使用する手法では、酸素ガス、空気、水蒸気、オゾン、二酸化窒素等の酸化性ガスを既知のスパッタリングガスと混合した酸化性雰囲気中で行えば、基板上に触媒金属酸化物微粒子を成膜させることができるので、好ましい。スパッタリング法の場合、まず非酸化性雰囲気中でスパッタリングして触媒金属を成膜し、次いで酸化する工程を行うことにより、触媒金属酸化物微粒子を形成させても良い。
また、同軸型真空アーク蒸着源法のように、通常ガスを使用しない成膜方法の場合は、本発明では酸素ガス等の酸化性雰囲気中で成膜する必要がある。この際、基板を200℃以上に加熱しながら成膜を行うことで、より効果的に触媒金属酸化物微粒子を成膜することができる。
以下、同軸型真空アーク蒸着源を備えた真空チャンバの一構成例及びこの蒸着源を用いて触媒金属酸化物微粒子層を形成する方法について説明する。
本発明においては、同軸型真空アーク蒸着源として、例えば、円筒状のトリガ電極と蒸着用触媒金属材料で少なくとも先端部が構成された円柱状又は円筒状のカソード電極とが、円筒状の絶縁碍子を挟んで同軸状に隣接して固定されており、カソード電極の周りに同軸状に円筒状のアノード電極が離間して配置されている蒸着源を用いることができる。この同軸型真空アーク蒸着源を駆動せしめて、酸化性雰囲気中で、真空チャンバ内に載置した基板上に、カソード電極を構成する触媒金属材料を蒸着せしめて、雰囲気中の酸素原子との反応により触媒金属酸化物の微粒子層を形成する。この蒸着源を備えた真空チャンバとして、例えば図1を参照して説明する。
円筒状の真空チャンバ11内の下方には、基板ステージ12が水平に配置されている。真空チャンバ11には、基板ステージ12を水平面内で回転させることができるように、基板ステージ裏面の中心部にモーター等の回転駆動手段13を有する回転機構が設けられている。
基板Sが載置される基板ステージ12を加熱できるようにヒータ等の加熱手段14を基板ステージの基板載置側と反対側の面に設け、所望により、基板を所定の温度に加熱できるように構成されている。
真空チャンバ11の上方には、後述する同軸型真空アーク蒸着源15が、基板ステージ12に対向して配置されている。この同軸型真空アーク蒸着源15は、カソード電極15aの先端部を基板ステージ12側に向けて、基板ステージ12上に載置される基板Sの主面に対向して配置され、カソード電極15aから発生する触媒金属の微粒子が、基板Sの主面上に降りそそいで均一に照射できるように構成されている。かくして、触媒金属微粒子は、真空チャンバ11上方から下方に向かって飛翔し、基板S上に蒸着され得る。
真空チャンバ11の壁面には、酸化性ガス導入系16及び真空排気系17が接続されている。この酸化性ガス導入系16は、真空チャンバ11内を酸化性雰囲気とするための酸素ガス等の導入系である。このガス導入系では、バルブ16a、マスフローコントローラ16b、バルブ16c、及びガスボンベ16dがこの順序で金属製配管で接続されている。また、真空排気系17は、コンダクタンスバルブ17a、ターボ分子ポンプ17b、バルブ17c、及びロータリーポンプ17dがこの順序で金属製真空配管で接続されており、真空チャンバ11内を好ましくは10−4Pa以下に真空排気できるように構成されている。
図1に示すように、真空チャンバ11に設けられた同軸型真空アーク蒸着源15は、一端が閉じ、基板ステージ12に対向する他端が開口しており、触媒金属で構成されている円柱状又は円筒状のカソード電極15aと、ステンレス等から構成されている円筒状のアノード電極15bと、ステンレス等から構成されている円筒状のトリガ電極(例えば、リング状のトリガ電極)15cと、カソード電極15a及びトリガ電極15cの間に両者を離間させるために設けられた円板状又は円筒状の絶縁碍子(以下、ハット型碍子とも称す)15dとから構成されており、これらは同軸状に取り付けられている。カソード電極15aは、基板ステージ12に対向して設けられている。カソード電極15aと絶縁碍子15dとトリガ電極15cとの3つの部品は、図示していないが、ネジ等で密着させて同軸状に取り付けられている。また、アノード電極15bは、図示していないが、支柱で真空フランジに取り付けられ、この真空フランジは真空チャンバ11の上面に取り付けられている。カソード電極15aは、アノード電極15bの内部に同軸状にアノード電極の壁面から一定の距離だけ離して設けられている。カソード電極15aは、その少なくとも先端部(アノード電極15bの開口部側の端部に相当する)が、触媒金属から構成されていていればよい。
トリガ電極15cは、ターゲット材料ないしはカソード電極15aとの間にアルミナ等から構成された絶縁碍子15dを挟んで取り付けられている。絶縁碍子15dはカソード電極15aとトリガ電極15cとを絶縁するように取り付けられ、また、トリガ電極15cは絶縁体を介してカソード電極15aに取り付けられていてもよい。これらのアノード電極15bとカソード電極15aとトリガ電極15cとは、絶縁碍子15d及び絶縁体により電気的に絶縁が保たれていることが好ましい。この絶縁碍子15dと絶縁体とは一体型に構成されたものであっても別々に構成されたものでも良い。
カソード電極15aとトリガ電極15cとの間にはパルストランスからなるトリガ電源15eが接続されており、また、カソード電極15aとアノード電極15bとの間にはアーク電源15fが接続されている。アーク電源15fは直流電圧源15gとコンデンサユニット15hとからなり、このコンデンサユニット15hの両端は、それぞれ、カソード電極15aとアノード電極15bとに接続され、コンデンサユニット15hと直流電圧源15gとは並列接続されている。
コンデンサユニット15hは、1つ又は複数個のコンデンサ(図1では、1個のコンデンサを例示してある)が接続したものであって、その1つの容量が例えば2200μF(耐電圧160V)であり、直流電圧源15gにより随時充電できるようになっている。トリガ電源15cは、入力200Vのμsのパルス電圧を約17倍に変圧して、3.4kV(数μA)、極性:プラスを出力している。アーク電源15fは、100V、数Aの容量の直流電圧源15gを有し、この直流電圧源からコンデンサユニット15h(例えば、4個のコンデンサユニットの場合、8800μF)に充電している。この充電時間は約1秒かかるので、本システムにおいて8800μFで放電を繰り返す場合の周期は、1Hzで行われる。トリガ電源15eのプラス出力端子は、トリガ電極15cに接続され、マイナス端子は、アーク電源15fの直流電圧源15gのマイナス側出力端子と同じ電位に接続され、カソード電極15aに接続されている。アーク電源15fの直流電圧源15gのプラス端子は、グランド電位に接地され、アノード電極15bに接続されている。コンデンサユニット15hの両端子は、直流電圧源15gのプラス端子及びマイナス端子間に接続されている。
図1中の18はコントローラであり、このコントローラはトリガ電源15eに接続されており、コントローラのスイッチをONにしてこのコントローラに接続されたトリガ電源15eに信号を入力すると、このトリガ電源から高電圧が出力されるように構成されている。また、コントローラ18は、CPU(図示せず)に接続され、このCPUからの信号(外部信号)により、コントローラを動作させることができるように構成することが好ましい。
次に、図1に示す同軸型真空アーク蒸着源15を備えた真空チャンバ11内の基板ステージ12上に載置する基板Sの主面上に触媒金属酸化物の微粒子層を形成する方法について説明する。
まず、ヒータ等の加熱手段により、基板を所定の温度(例えば、200℃以上、好ましくは300〜500℃)に設定し、次いでバルブ16a及び16cを開放し、マスフローコントローラ16bを介して、所定流量の酸素等の酸化性ガスを真空チャンバ11内へ導入し、コンダクタンスバルブ17aを調整して、真空チャンバ内の圧力を所定の圧力(例えば、1×10−3〜1.0Torr、好ましくは1×10−2Torr)に調整する。
直流電圧源15gによりコンデンサユニット15hに100Vで電荷を充電し、コンデンサユニット15hの容量を8800μFに設定し、次いで、トリガ電源15eからトリガ電極15cにパルス電圧を出力し(出力:3.4kV)、カソード電極15aとトリガ電極15cとの間にハット型碍子15dを介して印加することで、カソード電極15aとトリガ電極15cとの間にトリガ放電(ハット型碍子表面での沿面放電)を発生させる。カソード電極15aとハット型碍子15dとのつなぎ目から電子が発生する。このトリガ放電によって、カソード電極15aの側面とアノード電極15bの内面との間で、コンデンサユニット15hに蓄電された電荷が真空アーク放電され、カソード電極15aに多量のアーク電流が流入し、このアーク放電によりカソード電極15aを構成する触媒金属材料が液相から気相に変換され、さらにこの金属のプラズマが形成される。コンデンサユニット15hに蓄電された電荷の放出により放電は停止する。このトリガ放電を所定の回数繰り返し、そのトリガ放電毎にアーク放電を誘起させる。このトリガ放電の回数、ひいてはアーク放電の回数は、コントローラ18に、所望の放電発数を入力して行うことができる。
上記したアーク放電の間、上記触媒金属材料の融解により発生した微粒子(プラズマ化している原子状イオンやクラスタや電子等)が形成される。この微粒子をアノード電極15bの開口部(放出口)から真空チャンバ11内に放出させ、開口部の下方に設置されている基板Sの主面に対して、上記のようにして形成された微粒子を供給し、基板S表面上で酸素ガス等の酸化性ガスとの反応により形成される触媒金属の酸化物微粒子を付着させ、凝集せしめて触媒金属の酸化物層を形成する。この触媒金属の酸化物層は、EB蒸着法に比べて基板に密着性良く付着すると共に、膜厚制御が容易である。
上記した金属微粒子の放出は次のようにして行われる。カソード電極15aに多量の電流が流れるので、カソード電極15aに磁場が形成され、この時発生したプラズマ中の電子(この電子はカソード電極15aからアノード電極15bの円筒内面に飛行する)が自己形成した磁場によってローレンツ力を受け、前方に飛行する。一方、プラズマ中のカソード電極材料の金属イオンは、電子が前記したように飛行し分極することでクーロン力により前方の電子に引きつけられるようにして前方に飛行し、基板S上に微粒子が供給されることになる。
上記において、アーク電源15fから同軸型真空アーク蒸着源15までの配線であるケーブルの長さを1m程度として行う。
次いで、上記のようにして得られた蒸着膜を有する基板を真空チャンバ内11から取り出し、CNT成長工程にかける。この場合、同じ真空チャンバ11内でCNT成長工程を実施できるように、真空チャンバ11の構成を変えて実施しても良いし、別のチャンバ内でCNT成長を実施しても良い。
上記したようにして得られた触媒金属酸化物微粒子が形成されている基板を用いて行うCNT成長は、例えば、既知の熱CVD法、プラズマCVD法、リモートプラズマCVD法、フィラメントCVD法等のCVD法を用いて、公知のプロセス条件で実施できる。これらの手法においては、基板温度は通常400℃以上で行われる。そのため、金属状態の触媒であると、CNT成長工程中に触媒金属微粒子は凝集してしまい、単位面積当たりに成長するCNTの本数は少なくなってしまうが、一方、触媒金属微粒子が酸化されている状態であると、CNT成長温度付近まで到達しても、この微粒子の凝集はほとんど起こらずに、微粒子の数が多い状態のまま成長を開始することができる。
本発明において、上記微粒子はCNT成長前は酸化物の状態である。しかし、CNT成長雰囲気は、通常、HやCO又はC等の炭素原子含有化合物である原料ガス(プロセスガス)の分解ガスが存在する還元雰囲気であるために、基板の昇温に伴って、触媒金属の酸化物は還元されて、触媒金属の状態になっており、CNT成長が可能となる。酸化状態では粒径が1nm程度より小さいけれども、上記したようにCNT成長プロセス中に還元されると、還元されるにつれて粒径が大きくなっていき、1〜3nm程度の最適な粒径になると、CNTの成長が始まり、CNTは好適に成長する。一度CNTが成長し始めた粒子は凝集しない。その結果、凝集が進まない最適な粒径の触媒金属上にCNTが成長するため、直径が揃っており、かつ密度の高いCNTを得ることができる。
本発明では、上記したように、CNT成長プロセス中に触媒金属酸化物を還元させているが、還元効果の弱いガスを用いる熱CVD法(例えば、エチレン等)でCNT成長を行う場合や、水などの酸化剤を混合してCVD法でCNT成長を行う場合においては、水素等の還元ガスを混入してCNT成長を行うことが必要である。
CNT成長を行うリモートプラズマCVD法とは、プラズマ中で原料ガス(反応ガス)をイオン種やラジカル種に分解し、この分解されて得られた原料ガス中のイオン種を取り除いて、ラジカル種を原料として、還元性雰囲気でCNT成長を行う方法である。CNT成長に使用する原料ガスがプラズマ中で分解されて生じるラジカル種を触媒層又は触媒の形成された基板の表面に照射することにより、低温でCNTを効率よく成長させることができる。このラジカル種は、原料ガスとしての、例えば、水素ガス及びアンモニア等から選ばれた水素原子含有ガス(希釈ガス)と、炭化水素のガス又はアルコールのガスである炭素原子含有ガスとをプラズマ中で分解して得られたラジカルである。例えば、水素原子含有ガスと炭素原子含有ガスとの混合ガスをプラズマ中で分解することにより発生させる水素ラジカル及び炭素ラジカルである。この場合、原料ガスは、例えばマイクロ波やRF電源により発生させたプラズマ中で分解されるが、特に、ラジカル種の発生量の多いマイクロ波を用いることが好ましい。
使用できるCNT成長用原料としては、特に制限はなく、上記原料ガスを含めて、例えば、HとCO(例えば、1:1の流量割合)との組み合わせや、HとCHやC等の飽和若しくは不飽和の炭化水素又はアルコール類等との組み合わせ等を挙げることができる。この場合、炭化水素はNやArやHe等の不活性ガスで希釈されたものであっても良い。また、CNT成長プロセスの条件も、特に制限されず、通常の成長プロセス条件で良い。
本発明で使用できる好ましい基板としては、特に制限はないが、例えばSi(100)等のシリコン、アモルファスカーボン、シリカ(SiO、石英)、SiC、サファイア(Al)等からなる基板を挙げることができる。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
本実施例では、TiNを20nm成膜したSi(100)基板上へ、Coで構成されたカソード電極15aを備えた図1に示す同軸型真空アーク蒸着源15を用い、Co酸化物微粒子を形成した。すなわち、バルブ16a及び16cを開放し、マスフローコントローラ16bを介して、所定流量の酸素ガスを真空チャンバ11内へ導入し、コンダクタンスバルブ17aを調整して、真空チャンバ11内の圧力を1×10−3Torr(1.33×10−1Pa)又は1×10−2Torr(1.33Pa)の圧力に調整し、この酸化性雰囲気中で、上記基板S上にCoと酸素との反応により生成するCo酸化物微粒子を形成した。
上記同軸型真空アーク蒸着源の駆動は次のようにして行った。すなわち、直流電圧源15gによりコンデンサユニット15hに100Vで電荷を充電し、コンデンサユニット15hの容量を8800μFに設定し、次いで、トリガ電源15eからトリガ電極15cにパルス電圧を出力し(出力:3.4kV)、カソード電極15aとトリガ電極15cとの間にハット型碍子15dを介して印加することで、カソード電極15aとトリガ電極15cとの間にトリガ放電(ハット型碍子表面での沿面放電)を発生させた。カソード電極15aとハット型碍子15dとのつなぎ目から電子が発生した。このトリガ放電によって、カソード電極15aの側面とアノード電極15bの内面との間で、コンデンサユニット15hに蓄電された電荷が真空アーク放電され、カソード電極15aに多量のアーク電流が流入し、このアーク放電により、カソード電極15aの構成金属材料であるCoが液相から気相に変換され、さらにこのCoのプラズマが形成された。コンデンサユニット15hに蓄電された電荷の放出により放電は停止した。このトリガ放電を所定の回数繰り返し、Co酸化物微粒子の膜厚が20nmになるようにした。
上記したアーク放電の間、Coの融解により発生した微粒子(プラズマ化している原子状イオンやクラスタや電子等)をアノード電極15bの開口部(放出口)から真空チャンバ11内に放出させ、開口部の下方向に設置されている基板Sに対して、上記のようにして形成された微粒子を照射し、基板S表面上での酸素ガスとの反応によりCo酸化物微粒子を付着させ、凝集せしめてCo酸化物微粒子層を形成した。アーク電源15fから同軸型真空アーク蒸着源15までの配線であるケーブルの長さを1m程度として行った。
かくして得られた粒子層の外観について観察したところ、酸素雰囲気の圧力が高い方が、成膜したCoは茶色になり、Coが酸化されていることが分かった。
かくして得られたCo酸化物粒子層が形成されている基板を用いて、リモートプラズマCVD法によりCNTを成長させた。リモートプラズマCVD装置として、真空チャンバ内に、内径50mmの石英管であって、その一端にガス供給口を設け、かつ他端にガス排出口を設けた石英管と、このガス排出口の近傍にMoで作製されたメッシュ状の遮蔽部材とを設けた装置を使用した。
この石英管のガス供給口から、反応ガスとして、エチレンガスと水素ガスとからなる混合ガス(CHCH:H=5sccm:95sccm)を、10.0Torr(1.33×10Pa)の圧力下で内部へ導入すると共に、石英管横方向の外側から石英管内部にマイクロ波(出力:500W)を導入し、発生したプラズマ中を通過した混合ガスを、石英管のガス排出口から吹き出させ、そのガス排出口の吹き出し口の近傍に設けられた遮蔽部材のメッシュ部分を通過させ、ガス中のイオン成分を取り除いたガスを用いて、真空チャンバ内に載置された基板上にCNTを成長させた。
基板温度は、ヒーターにより、550℃で一定となるようにした。
上記したようにして、直径5μmのビアホール内に、基板に対して垂直方向にCNTの束を成長させた。ビアホール内に垂直成長させたCNTを、SOGスピン塗布と真空焼成(プロセス条件:1×10−3Torr、400℃、30分)によって固め、表面を研磨することでCNTの断面を出し、CNT径と密度とを計測した。CNTの径は、いずれのビアホールにおいても5nm程度であり、TEM観察により5層のCNTであることが分かった。
上記CNT成長について、酸素雰囲気中ではなく、単に真空中で成長させた場合、Co成膜した基板ではCNTの密度は1×1011本/cm程度であったが、酸素雰囲気2×10−3Torr(2.66×10−1Pa)中で成膜した基板では、5×1012本/cm、酸素雰囲気1×10−2Torr(1.33×10−1Pa)中で成膜した基板では1×1012本/cm程度となった。さらに、酸素雰囲気1×10−3Torr中で成膜した基板では、CNT密度は2×10−3Torrの場合と同じ程度であった。この結果から、酸化性雰囲気中で成膜した触媒金属酸化物を用いた方がCNT密度が向上することが確認できた。また、酸化性雰囲気の圧力が高い方がCNT密度が向上していた。
上記したように、束状に垂直成長させたCNTの密度を向上させることができるので、その結果、ビアホールへのCNT配線の抵抗を大きく低減することができる。
本実施例では、TiNを20nm成膜したSi(100)基板上へ、スパッタリング法により、Arガスのみを使用し、0.7PaでCoを成膜した場合と、Ar:O=1:1を使用し、0.7PaでCo酸化物を成膜した場合とについて実施した。Co膜及びCo酸化物膜の厚みを、それぞれ30nmとなるようにした。
かくして得られた基板に対して、実施例1と同じ条件で、基板に対して垂直方向にCNTの束を成長せしめた。
Arガスのみを用いてスパッタリングした場合は、CNT密度は5×1010本/cm程度であり、ArにOを混合したガスを用いてスパッタリングした場合は、5×1011本/cm程度となった。このことから、酸化性ガスを添加することにより、CNT密度が向上したことが分かる。
本発明によれば、束状に垂直成長させたCNTの密度を向上させることができるので、ビアホール等のホールへのCNT配線の抵抗の低減等に大きく貢献し、CNTを応用する上で重要な手法となり得る。従って、本発明は、半導体デバイス等の技術分野で利用可能である。
本発明で用いることができる同軸型真空アーク蒸着源を備えた同軸型真空アーク蒸着装置の一構成例を模式的に示す構成図。
符号の説明
11 真空チャンバ 12 基板ステージ
13 回転駆動手段 14 加熱手段
15 同軸型真空アーク蒸着源 15a カソード電極
15b アノード電極 15c トリガ電極
15d 絶縁碍子 15e トリガ電源
15f アーク電源 15g 直流電圧源
15h コンデンサユニット 16 酸化性ガス導入系
16a、16c バルブ 16b マスフローコントローラ
16d ガスボンベ 17 真空排気系
17a コンダクタンスバルブ 17b ターボ分子ポンプ
17c バルブ 17d ロータリーポンプ
18 コントローラ S 基板

Claims (6)

  1. CNT成長用触媒層として触媒金属の酸化物層を有してなる基板を用い、この基板に対してCNT成長用プロセスガスを供給し、この基板上にCNTを成長させるCNT成長方法において、CNT成長プロセス中に、該プロセスガスより触媒金属の酸化物を還元させ、この触媒金属上にCNTを成長させることを特徴とするCNT成長方法。
  2. 前記CNT成長用触媒層としての触媒金属の酸化物層を、酸化性雰囲気中での触媒金属の酸化物層の形成工程により形成することを特徴とする請求項1記載のCNT成長方法。
  3. 前記CNT成長用触媒層としての触媒金属の酸化物層を、非酸化性雰囲気中での触媒金属層の形成工程及びその後の酸化性雰囲気中での触媒金属の酸化物層の形成工程により形成することを特徴とする請求項1又は2記載のCNT成長方法。
  4. 前記CNT成長用触媒層としての触媒金属の酸化物層を、スパッタリング法、EB蒸着法、レーザーアブレーション法、又は同軸型真空アーク蒸着源法で形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のCNT成長方法。
  5. 前記CNT成長用触媒層としての触媒金属の酸化物層の形成時に、基板を加熱しながら成膜することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のCNT成長方法。
  6. 前記酸化性雰囲気が、酸素ガス、水蒸気、一酸化炭素ガス及び二酸化炭素ガスから選ばれたガス雰囲気であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のCNT成長方法。
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