JP2008279957A - 走行装置及び駆動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】変速装置やオルタネータに異常が発生した場合であっても、車両の走行を可能にすること。
【解決手段】車両1は走行装置20によって走行する。走行装置20は、自動変速装置4を介して左側前輪2fl及び右側前輪2frを駆動する内燃機関3と、この内燃機関によって駆動されて電力を発生する第1オルタネータ8と、第1オルタネータ8から電力が供給されて左側後輪2rl及び右側後輪2rrを駆動する電動機6とを含む。例えば、自動変速装置4が動力を伝達できなくなった場合には、内燃機関3が第1オルタネータ8を駆動して電動機6に電力を供給する。これによって、電動機6で左側後輪2rl及び右側後輪2rrを駆動して、車両1を走行させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関と電動機を備える車両の走行装置に関する。
近年、燃料消費の抑制やCO2やNOxの抑制といった観点から、内燃機関と電動機とを組み合わせたハイブリッド車両が実用化されている。特許文献1には、電動機とは異なる原動機で前輪を駆動するハイブリッド車両であって、原動機の出力の一部を用いて発電を行う発電機と、後輪を駆動する電動機と、発電機と電動機との間で電力のやり取りを行う蓄電装置とを備えるハイブリッド車両が開示されている。
特開平11−289606号公報 図1
しかし、特許文献1に開示された技術は、原動機の駆動系に異常が発生して、原動機の動力を前輪に伝達できない場合には、車両を走行させることができなくなるおそれがある。また、原動機で駆動される発電機に異常が発生して蓄電装置に充電できなくなった場合には、車両1の停止時に蓄電装置の電力が消費されて、原動機を運転することが困難になる。そして、蓄電装置からも発電機からも電動機へ電力を供給することができず、車両を走行させることができなくなるおそれもある。このように、特許文献1に開示された技術では、車両の走行に関わる部品に異常が発生した場合には、車両を走行させることが困難であるという問題がある。
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、車両の走行に関わる部品に異常が発生した場合であっても、車両を走行させることができる走行装置及び駆動制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る走行装置は、車両を走行させるための走行装置であり、動力を発生して前記車両の駆動輪を駆動する内燃機関と、前記内燃機関によって駆動されて電力を発生する発電機と、前記発電機から供給される電力を駆動力に変換して前記車両を走行させるとともに、前記車両の走行に関わる部品に異常が発生した場合に力行又は回生する電動機と、を含むことを特徴とする。
本発明の望ましい態様としては、前記走行装置において、前記内燃機関と前記駆動輪との間に介在して前記内燃機関の発生する動力を前記駆動輪へ伝達する内燃機関動力伝達系に異常が発生した場合には、前記内燃機関によって前記発電機を駆動することにより発生した電力で前記電動機を力行させて、前記電動機が前記車両を走行させることが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記走行装置において、前記車両に搭載される車載電源を充電するための車載電源充電手段に異常が発生した場合には、前記電動機が回生して、前記車載電源を充電することが好ましい。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る駆動制御装置は、動力を発生して車両の駆動輪を駆動する内燃機関と、前記内燃機関によって駆動されて電力を発生する発電機と、前記発電機から供給される電力を駆動力に変換して前記車両を走行させる電動機と、を含む走行装置の制御に用いるものであり、前記車両の走行に関わる部品に異常が発生したか否かを判定する異常判定部と、前記車両の走行に関わる部品に異常が発生した場合には、前記電動機を力行又は回生させる電動機制御部と、を含むことを特徴とする。
本発明の望ましい態様としては、前記駆動制御装置において、前記異常判定部が、前記内燃機関と前記駆動輪との間に介在して前記内燃機関の発生する動力を前記駆動輪へ伝達する内燃機関動力伝達系に異常が発生したと判定した場合には、前記電動機制御部は、前記内燃機関に前記発電機を駆動させることにより発生した電力で前記電動機を力行させて、前記電動機に前記車両を走行させることが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記駆動制御装置において、前記異常判定部が、前記車両に搭載される車載電源を充電するための車載電源充電手段に異常が発生したと判定した場合には、前記電動機制御部は、前記電動機に回生させることにより発生した電力で、前記車載電源を充電することが好ましい。
この発明によれば、車両の走行に関わる部品に異常が発生した場合であっても、車両を走行させることができる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲に含まれるものが含まれる。
本実施形態は、動力を発生して車両の駆動輪を駆動する内燃機関と、この内燃機関によって駆動されて電力を発生する発電機と、この発電機から供給される電力を動力に変換して前記車両を走行させる電動機とを備え、車両の走行に関わる部品に異常が発生した場合には、電動機に力行させることにより車両の走行を確保したり、電動機に回生させることにより車載電源の残量を確保して車両の走行を確保したりする点に特徴がある。ここで、車両の走行に関わる部品とは、車両を走行させるために必要な部品であり、例えば、動力発生手段としての内燃機関や電動機、動力伝達装置、変速装置、電動機に電力を供給する発電機、内燃機関や変速装置の補機類や制御装置を駆動するための電力を供給する発電機、内燃機関の補機類や制御装置に電力を供給する車載電源を充電するための車載電源充電手段等である。
図1は、本実施形態に係る走行装置を備える車両の構成を示す概略図である。以下の説明においては、車両1が前進する方向(図1中の矢印X方向)を前とし、車両1が後進する方向、すなわち前進する方向とは反対の方向を後とする。また、左右の区別は、車両1の前進する方向を基準とする。すなわち、「左」とは、車両1の前進する方向に向かって左側をいい、「右」とは、車両1の前進する方向に向かって右側をいう。
本実施形態に係る車両1は、内燃機関3と、電動機(MG)6とを動力発生手段とする走行装置20を備える。ここで、内燃機関3を第1の動力発生手段とし、電動機6を第2の動力発生手段とする。走行装置20は、駆動輪として、左側前輪2fl、右側前輪2fr、左側後輪2rl及び右側後輪2rrを備えている。左側前輪2fl及び右側前輪2frは、内燃機関3によって駆動され、左側後輪2rl及び右側後輪2rrは、電動機6によって駆動される。このように、車両1は、すべての車輪が駆動輪となる、いわゆる4輪駆動の車両である。これらの駆動輪のうち、左側前輪2fl、右側前輪2frは車両1の駆動輪であるとともに、ハンドルによって操舵されて車両1の進行方向を変更する操舵輪としても機能する。
内燃機関3の発生する動力は、自動変速装置4を介して左前動力伝達軸5fl及び右前動力伝達軸5frに出力される。左前動力伝達軸5flには左側前輪2flが取り付けられ、右前動力伝達軸5frには右側前輪2frが取り付けられている。このような構成により、内燃機関3の発生する動力は、自動変速装置4で減速され、トルクが増加された後、左前動力伝達軸5fl及び右前動力伝達軸5frを介して左側前輪2fl及び右側前輪2frへ出力されて、これらを駆動する。ここで、自動変速装置4、左前動力伝達軸5fl及び右前動力伝達軸5frは、内燃機関3と、駆動輪である左側前輪2fl及び右側前輪2frとの間に介在して、内燃機関3の発生する動力を駆動輪へ伝達する内燃機関動力伝達系を構成する。
自動変速装置4は、作動油の圧力によって変速比が切り替えられる。作動油は、内燃機関3の発生する動力によって駆動される変速装置用オイルポンプ12から吐出されて、自動変速装置4を動作させる。自動変速装置4は、ハイブリッドECU(ECU:Electronic Control Unit)50によって制御される。変速装置用オイルポンプ12には、作動油圧力センサ41が取り付けられており、自動変速装置4の動作に必要な作動油の圧力が確保されているか否かが監視される。ここで、自動変速装置4は、変速比を段階的に変更できる有段の自動変速装置であってもよいし、変速比を無段階に変更できるいわゆるCVT(Continuous Variable Transmission)であってもよい。
第1の動力発生手段である内燃機関3は、その出力軸3Sに、発電機(第1の発電機)である第1オルタネータ8が連結されている。そして、第1オルタネータ8は、内燃機関3によって駆動され、内燃機関3の発生する運動エネルギの一部を、電機エネルギに変換する。第1オルタネータ8の発生する電力は、インバータ装置11を介して電動機6へ供給されて、これを駆動する。
電動機6の発生する動力は、デファレンシャルギヤ装置16へ出力された後、左後動力伝達軸5rlと右後動力伝達軸5rrとに振り分けられる。左後動力伝達軸5rlには左側後輪2rlが取り付けられ、右後動力伝達軸5rrには右側後輪2rrが取り付けられている。これによって、電動機6の発生する動力が左側後輪2rl及び右側後輪2rrへ伝達されて、これらを駆動する。このように、車両1が備える走行装置20は、内燃機関3の発生する動力の一部を電機エネルギに変換して、電動機6を駆動する。
第1オルタネータ8から供給される電力は、インバータ装置11が備えるインバータ回路によって電圧及び周波数が変更されて、電動機6に供給される。なお、インバータ装置11は、交流電力を直流電力に変換するコンバータ回路を備えており、第1オルタネータ8から供給される交流電力は、直流電力に変換されてからインバータ回路へ入力される。ここで、インバータ装置11は、ハイブリッドECU50によって制御される。すなわち、ハイブリッドECU50がインバータ装置11を介して電動機6の出力を制御する。
電動機6が走行装置20の動力発生手段として用いられる場合、第1オルタネータ8が発生する電力がインバータ装置11を介して供給される。また、例えば車両1の減速時には、電動機6が発電機として機能して回生発電を行い、これによって車両1の運動エネルギを電気エネルギに変換することができる。これは、ブレーキ信号やアクセルオフ等の信号に基づいて、ハイブリッドECU50がインバータ装置11を制御することにより実現される。電動機6を発電機として機能させて回生発電を行うことによって回収した電機エネルギは、インバータ装置11から直流電源としてDC/DCコンバータ10へ出力される。そして、DC/DCコンバータ10で電圧を調整されてから、車載電源7へ供給され、充電される。
車載電源7は、繰り返し充放電が可能な二次電池であり、例えば鉛蓄電池やニッケル−水素電池等が用いられる。車載電源7は、通常、発電機(第2の発電機)であり、車載電源充電手段として機能する第2オルタネータ9によって充電される。図1に示すように、内燃機関3の出力軸3Sに取り付けられる出力プーリ13と、第2オルタネータ9の入力軸9Sに取り付けられた入力プーリ15とには、無端のベルト14が掛け回されている。このような構成により、内燃機関3の運転中において、第2オルタネータ9は、内燃機関3によって駆動される。
第2オルタネータ9は、内燃機関3によって駆動されて交流電力を発生し、第2オルタネータ9に組み込まれる整流回路で発生した交流電力を直流電力に変換して、レギュレータで一定の電圧に調整してから車載電源7に供給する。また、内燃機関3の運転中には、第2オルタネータ9は内燃機関3によって駆動されて、車両1の走行に必要な電力(例えば、ハイブリッドECU50の駆動電力、内燃機関3の点火プラグの放電用電力、インジェクタ駆動用電力、燃料供給ポンプの駆動電力等)を供給する。このように、第2オルタネータ9は、車載電源7の充電及び車両1の電装機器への電力供給という役割を担っている。また、車載電源7は、内燃機関3の停止時に、車両1の電装機器へ電力を供給する。
なお、本実施形態に係る走行装置20では、第1オルタネータ8で発生する電力を、インバータ装置11及びDC/DCコンバータ10を介して車載電源7へ供給して、これを充電することもできる。すなわち、第2オルタネータ9の異常やベルト14の切断等により、第2オルタネータ9が電力を発生できない場合でも、第1オルタネータ8を利用して車載電源7を充電することができる。このように、本実施形態においては、第1オルタネータ8も車載電源充電手段として機能する。ここで、第1オルタネータ8は、電動機6を駆動するため、第2オルタネータ9よりも高い電圧を発生できる。
第2オルタネータ9の出力端子側には第2オルタネータ用電流計測センサ42が取り付けられており、第1オルタネータ8の出力端子側には第1オルタネータ用電流計測センサ43が取り付けられている。これによって、第2オルタネータ9及び第1オルタネータ8の出力する電流を測定する。第2オルタネータ用電流計測センサ42及び第1オルタネータ用電流計測センサ43の出力は、ハイブリッドECU50が備える駆動制御装置30に取り込まれ、第2オルタネータ9や第1オルタネータ8が正常に動作しているか否かを判定する。第2オルタネータ9や第1オルタネータ8の異常判定に用いられる。
図2は、本実施形態に係る駆動制御装置の構成例を示す説明図である。図2に示すように、駆動制御装置30は、ハイブリッドECU50に組み込まれて構成されている。ハイブリッドECU50は、CPU(Central Processing Unit:中央演算装置)50pと、記憶部50mと、入力ポート55及び出力ポート56と、入力インターフェース57及び出力インターフェース58とから構成される。
なお、ハイブリッドECU50とは別個に、本実施形態に係る駆動制御装置30を用意し、これをハイブリッドECU50に接続してもよい。そして、本実施形態に係る駆動制御を実現するにあたっては、ハイブリッドECU50が備える走行装置20等に対する制御機能を、前記駆動制御装置30が利用できるように構成してもよい。
駆動制御装置30は、異常判定部31と、電動機制御部32とを含んで構成される。これらが、本実施形態に係る駆動制御を実行する部分となる。本実施形態において、駆動制御装置30は、ハイブリッドECU50を構成するCPU50pの一部として構成される。また、CPU50pには、内燃機関3や自動変速装置4を制御する機関制御部33が設けられおり、これによって内燃機関3や自動変速装置4の動作が制御される。
駆動制御装置30の異常判定部31と、電動機制御部32と、CPU50pの機関制御部33とは、バス541、バス542、及び入力ポート55、出力ポート56を介して接続される。これにより、異常判定部31と、電動機制御部32と、CPU50pの機関制御部33とは、相互に制御データをやり取りしたり、一方に命令を出したりできるように構成される。
また、CPU50pが備える駆動制御装置30と、記憶部50mとは、バス543を介して接続される。これによって、駆動制御装置30は、ハイブリッドECU50の記憶部50mに格納される走行装置20の運転制御データを取得し、これを利用することができる。また、駆動制御装置30は、本実施形態に係る駆動制御を、ハイブリッドECU50が予め備えている運転制御ルーチンに割り込ませたりすることができる。
入力ポート55には、入力インターフェース57が接続されている。入力インターフェース57には、作動油圧力センサ41、オルタネータ用電流計測センサ42及び第1オルタネータ用電流計測センサ43その他の、走行装置20の運転制御に必要な情報を取得するセンサ類が接続されている。なお、入力インターフェース57には、上記センサ類の他にも、内燃機関3の制御や自動変速装置4の制御等に必要な情報を取得するセンサ類が適宜接続される。
これらのセンサ類から出力される信号は、入力インターフェース57内のA/Dコンバータ57aやディジタル入力バッファ57dにより、CPU50pが利用できる信号に変換されて入力ポート55へ送られる。これにより、CPU50pは、走行装置20の運転制御や、本実施形態に係る駆動制御に必要な情報を取得することができる。
出力ポート56には、出力インターフェース58が接続されている。出力インターフェース58には、本実施形態に係る駆動制御に必要な制御対象であるインバータ装置11が接続されている。なお、出力インターフェース58には、インバータ装置11の他にも、内燃機関3の制御や自動変速装置4の制御等に必要な制御対象が適宜接続される。出力インターフェース58は、制御回路581、582等を備えており、CPU50pで演算された制御信号に基づき、前記制御対象を動作させる。このような構成により、前記センサ類からの出力信号に基づき、ハイブリッドECU50のCPU50pは、インバータ装置11を介して電動機6の制駆動力や回生を制御することができる。
記憶部50mには、本実施形態に係る駆動制御の処理手順を含むコンピュータプログラムや制御マップ、あるいは本実施形態に係る駆動制御に用いるデータマップ等が格納されている。ここで、記憶部50mは、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成することができる。
上記コンピュータプログラムは、CPU50pへ既に記録されているコンピュータプログラムとの組み合わせによって、本実施形態に係る駆動制御の処理手順を実現できるものであってもよい。また、この駆動制御装置30は、前記コンピュータプログラムの代わりに専用のハードウェアを用いて、異常判定部31及び電動機制御部32の機能を実現するものであってもよい。次に、本実施形態に係る駆動制御を説明する。本実施形態に係る駆動制御は、上述した駆動制御装置30により実現できる。
本実施形態では、図1に示す車両1の走行に関わる部品、例えば自動変速装置4や第1オルタネータ8、あるいは第2オルタネータ9等に異常が発生した場合には、電動機6が力行して車両1を走行させたり、電動機6が回生することにより車載電源7を充電したりする。例えば、内燃機関3と駆動輪(左側前輪2fl及び右側前輪2fr)との間に介在して内燃機関3の発生する動力を駆動輪へ伝達する内燃機関動力伝達系に異常が発生した場合には、発電機である第1オルタネータ8を内燃機関3で駆動することにより発生した電力で電動機6を力行させる。これによって、電動機6が車両1を走行させる。
また、例えば、車載電源7を充電するための第2オルタネータ9に異常が発生した場合には、車両1の走行中に、駆動輪である左側後輪2rl及び右側後輪2rrによって電動機6を駆動することにより、電動機6を発電機として作動させ、運動エネルギを電機エネルギに変換する。これによって生み出される電力で、車載電源7を充電する。次に、本実施形態に係る駆動制御の手順を説明する。なお、本実施形態に係る駆動制御は、図2に示す駆動制御装置30によって実現できる。
図3は、本実施形態に係る駆動制御の手順を示すフローチャートである。図4は、本実施形態に係る駆動制御の第1の態様を説明する概念図である。図5は、本実施形態に係る駆動制御の第2の態様を説明する概念図である。本実施形態に係る駆動制御を実行するにあたり、図2に示す駆動制御装置30が備える異常判定部31は、図1に示す走行装置20の内燃機関動力伝達系に異常が発生したか否かを判定する。
走行装置20の内燃機関動力伝達系は、内燃機関3と、駆動輪である左側前輪2fl及び右側前輪2frとの間に介在して、内燃機関3の発生する動力を駆動輪へ伝達するものであり、例えば、自動変速装置4である。例えば、変速装置用オイルポンプ12から吐出される作動油の油圧が規定値よりも低下した場合、自動変速装置4を正常に動作させることが困難になるので、自動変速装置4に異常が発生したと判定できる。なお、変速装置用オイルポンプ12から吐出される作動油の油圧は、作動油圧力センサ41により検出することができる。
ステップS101でYesと判定された場合、すなわち異常判定部31が、走行装置20の内燃機関動力伝達系に異常が発生したと判定した場合、ステップS102へ進む。例えば、自動変速装置4に作動油を供給するための変速装置用オイルポンプ12に異常が発生した場合や、自動変速装置4の内部機構に動作不良が発生したりした場合には、自動変速装置4を用いて内燃機関3の動力を駆動輪へ伝達することができなくなる。その結果、車両1が走行不能に陥るおそれがある。
このため、本実施形態では、ステップS102において、第1の制御態様を実行する。第1の制御態様は、駆動制御装置30の電動機制御部32が電動機6を力行させて、電動機6によって車両1を走行させる制御態様である。第1の制御態様において電動機6を力行させるにあたっては、内燃機関3によって第1オルタネータ8を駆動して内燃機関3の動力を電力に変換し、インバータ装置11を介して電動機6へ供給する。これによって、電動機6に動力を発生させて車両1を走行させる。これによって、走行装置20の内燃機関動力伝達系に異常が発生した場合でも、電動機6によって車両1を走行させることができるので、車両1が道路上で走行不能になることを回避できる。なお、内燃機関3の動力が自動変速装置4へ伝達されないように、機関制御部33は、内燃機関3と自動変速装置4との間に設けられる動力断続機構(例えばクラッチ)を解放する。
第1の制御態様においては、図4に示すように、内燃機関3の運動エネルギEmを第1オルタネータ8によって電気エネルギEeに変換し、インバータ装置11を介して電動機6へ供給する。電動機6へ供給された電気エネルギEeは、電動機6で運動エネルギに変換されて、デファレンシャルギヤ装置16によって左後動力伝達軸5rlにはEm1が、右後動力伝達軸5rrにはEm2が振り分けられて、図1に示す車両1を走行させる。
ステップS101でNoと判定された場合、すなわち異常判定部31が、走行装置20の内燃機関動力伝達系には異常が発生していないと判定した場合、ステップS103へ進む。ステップS103において、異常判定部31は、走行装置20が備える車載電源充電手段に異常が発生しており、車載電源7に充電することができない状態にあるか否かを判定する。本実施形態に係る走行装置20では、上述したように、第2オルタネータ9が電力を発生できない場合でも、第1オルタネータ8を車載電源充電手段として利用して車載電源7を充電できるように構成される。このため、第1オルタネータ8及び第2オルタネータ9の両方に異常が発生しており、いずれを用いても車載電源7を充電できない場合に、車載電源7を充電できないと判定する。なお、第2オルタネータ9のみが車載電源7に充電できるように構成されている場合には、ステップS103においては、第2オルタネータ9に異常が発生しているか否かが判定される。
ステップS103でNoと判定された場合、図1に示す走行装置20の内燃機関動力伝達系に異常はなく、また、車載電源充電手段によって車載電源7を充電することができる。この場合、車両1が走行することに支障はないため、制御が終了する。ステップS103でYesと判定された場合、すなわち、車載電源充電手段に異常が発生しており、車載電源7に充電することができないと異常判定部31が判定した場合、ステップS104へ進む。
ステップS103でNoと判定された場合には、車載電源7に充電することができなくなる。この場合、車載電源7に蓄えられる電力は消費されるのみになるので、車載電源7の残量が低下して、内燃機関3の運転を継続することができなくなったり、ハイブリッドECU50を動作させることができなくなったりする。その結果、車両1が走行不能に陥るおそれがある。
このため、本実施形態では、ステップS104において、第2の制御態様を実行する。第2の制御態様は、駆動制御装置30の電動機制御部32が電動機6を回生させて電力を発生させ、この電力で車載電源7を充電する制御態様である。第2の制御態様において電動機6に回生させる、すなわち、電動機6を駆動することにより電動機6を発電機として動作させて電力を発生させるにあたっては、図1に示す車両1の走行中に駆動輪(左側後輪2rl及び右側後輪2rr)で電動機6を駆動する。この場合、内燃機関3の発生する動力によって車両1が走行していてもよいし、車両1が減速中であってもよい。これによって、電動機6を駆動して電力を発生させ、発生した電力を図1に示すインバータ装置11及びDC/DCコンバータ10を介して車載電源7へ供給し、車載電源7を充電する。
このようにすれば、車両1の停止時における車載電源7の残量不足を回避できるので、車載電源7の残量不足に起因して車両1が走行不能に陥ることを回避できる。なお、車両1の停止時において車載電源7が満充電となるように、電動機6の回生を制御することが好ましい。車両1の停止時において車載電源7が満充電になっていれば、車載電源7の残量不足に起因して車両1が走行不能に陥ることをより確実に回避できる。
第2の制御態様においては、図5に示すように、左後動力伝達軸5rlからの運動エネルギEd1と右後動力伝達軸5rrからの運動エネルギEd2とが、デファレンシャルギヤ装置16によって合成されて、電動機6へ与えられる。電動機6は、デファレンシャルギヤ装置16を介して与えられた運動エネルギ(Ed1+Ed2)を電気エネルギEeに変換し、インバータ装置11、及びDC/DCコンバータ10を介して車載電源7へ供給する。これによって、車載電源7が充電される。
以上、本実施形態では、車両の駆動輪を駆動する内燃機関と、この内燃機関によって駆動される発電機から電力が供給されて車両を走行させる電動機とを備え、車両の走行に関わる部品に異常が発生した場合には、電動機に力行させることにより車両の走行を確保したり、電動機に回生させることにより車載電源の残量を確保して車両の走行を確保したりする。これによって、車両の走行に関わる部品、例えば、内燃機関の変速装置に異常がある場合には、内燃機関によって発電機を駆動して得られた電力で電動機を駆動することにより、車両を走行させることができる。また、車両の走行に関わる部品、例えば、車載電源を充電するためのオルタネータに異常が発生した場合であっても、車両の走行中に電動機を回生させることで得られた電力で、車載電源を充電することができる。これによって、車載電源の残量不足に起因する車両の走行不能を回避できる。
以上のように、本発明に係る走行装置及び駆動制御装置は、駆動輪を駆動する内燃機関と、この内燃機関によって駆動される発電機から電力が供給されて車両を走行させる電動機とを備える車両に有用であり、特に、車両の走行に関わる部品に異常が発生した場合であっても、車両の走行を可能にすることに適している。
本実施形態に係る走行装置を備える車両の構成を示す概略図である。 本実施形態に係る駆動制御装置の構成例を示す説明図である。 本実施形態に係る駆動制御の手順を示すフローチャートである。 本実施形態に係る駆動制御の第1の態様を説明する概念図である。 本実施形態に係る駆動制御の第2の態様を説明する概念図である。
符号の説明
1 車両
2fl 左側前輪
2fr 右側前輪
2rl 左側後輪
2rr 右側後輪
3 内燃機関
4 自動変速装置
5fl 左前動力伝達軸
5fr 右前動力伝達軸
5rl 左後動力伝達軸
5rr 右後動力伝達軸
6 電動機
7 車載電源
8 第1オルタネータ
9 第2オルタネータ
10 DC/DCコンバータ
11 インバータ装置
12 変速装置用オイルポンプ
16 デファレンシャルギヤ装置
20 走行装置
30 駆動制御装置
31 異常判定部
32 電動機制御部
33 機関制御部
41 作動油圧力センサ
42 第2オルタネータ用電流計測センサ
43 第1オルタネータ用電流計測センサ
50 ハイブリッドECU
50m 記憶部
50p CPU

Claims (6)

  1. 車両を走行させるための走行装置であり、
    動力を発生して前記車両の駆動輪を駆動する内燃機関と、
    前記内燃機関によって駆動されて電力を発生する発電機と、
    前記発電機から供給される電力を駆動力に変換して前記車両を走行させるとともに、前記車両の走行に関わる部品に異常が発生した場合に力行又は回生する電動機と、
    を含むことを特徴とする走行装置。
  2. 前記内燃機関と前記駆動輪との間に介在して前記内燃機関の発生する動力を前記駆動輪へ伝達する内燃機関動力伝達系に異常が発生した場合には、
    前記内燃機関によって前記発電機を駆動することにより発生した電力で前記電動機を力行させて、前記電動機が前記車両を走行させることを特徴とする請求項1に記載の走行装置。
  3. 前記車両に搭載される車載電源を充電するための車載電源充電手段に異常が発生した場合には、
    前記電動機が回生して、前記車載電源を充電することを特徴とする請求項1又は2に記載の走行装置。
  4. 動力を発生して車両の駆動輪を駆動する内燃機関と、前記内燃機関によって駆動されて電力を発生する発電機と、前記発電機から供給される電力を駆動力に変換して前記車両を走行させる電動機と、を含む走行装置の制御に用いるものであり、
    前記車両の走行に関わる部品に異常が発生したか否かを判定する異常判定部と、
    前記車両の走行に関わる部品に異常が発生した場合には、前記電動機を力行又は回生させる電動機制御部と、
    を含むことを特徴とする駆動制御装置。
  5. 前記異常判定部が、前記内燃機関と前記駆動輪との間に介在して前記内燃機関の発生する動力を前記駆動輪へ伝達する内燃機関動力伝達系に異常が発生したと判定した場合には、
    前記電動機制御部は、前記内燃機関に前記発電機を駆動させることにより発生した電力で前記電動機を力行させて、前記電動機に前記車両を走行させることを特徴とする請求項4に記載の駆動制御装置。
  6. 前記異常判定部が、前記車両に搭載される車載電源を充電するための車載電源充電手段に異常が発生したと判定した場合には、
    前記電動機制御部は、前記電動機に回生させることにより発生した電力で、前記車載電源を充電することを特徴とする請求項4又は5に記載の駆動制御装置。
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