JP2008278777A - 魚釣用リール - Google Patents

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Abstract

【課題】キャスティング操作直後のスプール回転速度がピーク速度近辺に達したときに強い制動力を効果的に作用させることが可能な魚釣用リールを提供すること。
【解決手段】リール本体12に回転自在に支持したスプール18の一側に、このスプールと共に回転するスプール軸20に対して軸方向移動可能にかつ回り止めした導電体48を支持し、スプール18の回転に応じて、リール本体12に設けた磁石36,38の磁界内にこの導電体48を軸方向一端側から進退させ、スプール18に作用する磁気制動力を増減する磁気制動装置34を備えた魚釣用リールであって、導電体48の軸方向他端側に、磁石36,38に対向するフランジ部50を半径方向に延設した魚釣用リール。
【選択図】 図2

Description

本発明は、魚釣用リールに関し、特に、釣糸放出操作時におけるバックラッシュを防止する磁気制動装置を備えた魚釣用リールに関する。
通常、魚釣用リールのスプールの過回転を防止するブレーキ装置として、遠心摩擦ブレーキ装置あるいは磁気ブレーキ装置が設けられる。
遠心摩擦ブレーキ装置は、スプール回転時の遠心力でブレーキシューをリール本体に支持された環状制動面に当接させることでスプール回転に制動をかける構成を備えており、キャスティング操作の初期における急激な制動力増加による飛距離の低下を生じ、また、終期におけるバックラッシュ現象が発生し易い。
一方、磁気ブレーキ装置は、リール本体に設けた磁石が形成する磁束をスプールと共に回転する導電体に作用させ、この導電体に形成される渦電流と磁束との相互作用でスプールの回転方向と逆方向の制動力を形成する構成を備えており、スプールが回転している間は常に導電体に渦電流が誘導され、制動力が作用するために、特に、キャスティング操作の終期に飛距離が伸びない。
このため、キャスティング操作の初期および終期にスプールに制動力が作用するのを防止することにより、仕掛けの飛距離を増大し、バックラッシュを防止するため、スプールの回転速度に応じて遠心カラーの径方向移動を導電体の軸方向移動に変換し、この導電体を元の位置に復帰させようとする付勢力に抗して、リール本体に設けた磁石が形成する磁界内に進退可能とした磁気制動装置を備える魚釣用リールが開発されている(例えば特許文献1参照)。
この魚釣用リールの磁気制動装置では、スプールが低速回転している際は、付勢力の作用で導電体が磁界の外側に配置されることにより、制動力は作用せず、また、キャスティング操作の初期の回転の立ち上がり時における不要な抑制力がスプール回転に作用しなくなり、立ち上がりがスムースとなり、従来の磁気ブレーキ装置および遠心摩擦ブレーキ装置に比べて飛距離を向上することができる。
特許第3515875号公報
しかし、バックラッシュ現象は、キャスティング操作直後の極僅かな時間経過後にスプールの回転速度がピークに達し、一方、仕掛けを放出する際の釣糸の張力は、スプールの回転速度がピークに達した付近から徐々に小さくなり、スプールの周速度が釣糸の速度を超えることにより、生じ易くなる。このため、キャスティング操作の直後において瞬間的に強く制動することが要求されることになる。
これに対し、スプールの回転速度に応じて導電体を磁界内に進退させる磁気制動装置は、この導電体を磁界の外側に向けて付勢されており、また、導電体の径方向に沿って内周側と外周側とで対向する磁石の軸方向の端部側から磁力線の漏れが生じており、キャスティング操作直後のスプール回転速度がピーク付近に達したときの強い制動力の形成が困難である。
本発明は、このような事情に基づいてなされたもので、キャスティング操作直後のスプール回転速度がピーク速度近辺に達したときに強い制動力を効果的に作用させることが可能な魚釣用リールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明によると、リール本体に回転自在に支持したスプールの一側に、このスプールと共に回転するスプール軸に対して軸方向移動可能にかつ回り止めした導電体を支持し、前記スプールの回転に応じて、前記リール本体に設けた磁石の磁界内にこの導電体を軸方向一端側から進退させ、スプールに作用する磁気制動力を増減する磁気制動装置を備えた魚釣用リールであって、前記導電体の軸方向他端側に、前記磁石に対向するフランジ部を半径方向に延設した魚釣用リールが提供される。
この魚釣用リールによると、リール本体に設けられた磁石に対して、軸方向一端側から進退する導電体の他端側に、磁石に対向するフランジを半径方向に延設したことにより、スプール回転速度がピーク速度付近に達すると、導電体が磁界内に移動し、このフランジ部にも磁束が作用して、磁石による効率のよい磁気制動力が形成される。これにより、キャスティング操作直後のスプール回転速度がピーク速度近辺に達したときに強い制動力を効果的に作用させることが可能な魚釣用リールが得られる。
図1から図3は、本発明の好ましい実施形態による魚釣用リール10を示す。
図1に全体を示すように、本実施形態の魚釣用リール10は、両軸受型手巻きリールとして形成してある。この魚釣用リール10のリール本体12は、図示しない連結部材等で一体化される左右一対のフレーム14a,14bのそれぞれの外側に、例えばビス、螺合あるいは嵌合等の手段により、側板16a,16bを取付けて、全体的に剛性構造のハウジングとして形成され、図示しない取付脚部を介して釣竿に固定される。
釣糸が巻回されるスプール18は、左右のフレーム14a,14b間に回転自在に支持され、左側板16aは、スプール18を回転駆動させる巻取り駆動部(図示しない)を支持し、この左側板16aと左フレーム14aとの間に形成された空間内に、この駆動部を形成する駆動力伝達系やドラグ系等の各種機構が収容されている。なお、左右は図中における左右方向を示し、実釣中における左右の方向を示すものではない。
このリール本体12のフレーム14a,14b間には、スプール18を装着してこのスプール18と共に回転するスプール軸20の両端部が、例えば図示のようなボール軸受22a,22bを介して回転自在に支持されている。このスプール軸20の一端側には、ハンドル24で回転駆動されるピニオン26がこのスプール軸20と同軸状に配置されている。
このピニオン26は、図示しない公知の伝達機構を介して、側板16a,16b間に配置したクラッチレバー28と連動しており、このクラッチレバー28を下方に押圧作動することにより、公知の図示しない連結及び作動部材を介して軸方向に沿って移動することができる。例えば、図1に示すスプール軸20の左端部にピニオン26が嵌合した位置すなわち巻取状態と、スプール軸20の左端部からピニオン26を分離した状態(スプールフリー状態)とすることができる。又、ピニオン26が分離した状態で、ハンドル24を回転させると、図示しない公知の復帰機構を介して、ピニオン26がスプール軸20の左端部に嵌合して元の状態(巻取状態)に復帰し、スプール軸20と一体化されているスプール18が、ピニオン26と共に一体的に回転する。
このスプール18は、軸方向の両側に形成された一対の鍔部18a,18a間に位置する円筒状の胴部18bを有し、胴部18bの内周側に位置する中央壁部18cを介してスプール軸20に一体的に装着され、鍔部18a,18aと釣糸巻回胴部18bの外周面とで形成される環状溝内に釣糸(図示しない)が巻回される。この環状溝の底部を形成する胴部18b上に釣糸(図示しない)を均等に巻回するため、ハンドル24の釣糸巻取り回転に連動して、一対の左右のフレーム14a,14b間を往復動する公知のレベルワインド機構30が配置されている。このレベルワインド機構30は、左側板16a内の駆動部と連動する係合子32を左右に移動することにより、ハンドル24の回転操作にともなって、釣糸をスプール18の胴部18b上に均等に巻き取ることができる。そして、ハンドル24の反対側に位置する一側には、スプール18の過回転を防止する磁気制動装置34を配置してある。
図2および図3に拡大して示すように、この磁気制動装置34は、磁場を径方向に配向させるN極とS極とを周方向に沿って複数対を交互に逆向きに着磁させた内側リング磁石36と、この内側リング磁石36と逆方向に着磁された外側リング磁石38とを備える。これらの内側リング磁石36と外側リング磁石38とは、図1に示すようにそれぞれリング状の内側保持板40と外側保持板42とを介して、スプール軸20と同心状に、右フレーム14bに装着され、その間に配置される環状間隙44に磁界を形成する。
尚、外側リング磁石38は、右側板16bに装着したツマミ46(図1参照)を回転操作することにより、スプール軸20の軸線を中心として回転し、以下に説明する導電体48に作用する磁力を調節可能に構成されている。これとは逆に、内側リング磁石36を移動するようにすることも可能である。
この磁気制動装置34の導電体48は、内側リング磁石36の外径よりも大きく、かつ外側リング磁石38の内径よりも小さい円筒状に形成してあり、スプール18と一体的に回転し、環状間隙44内に形成される磁界内に、スプール18の回転速度に応じて、軸方向の一端側から進退する。この導電体48の軸方向寸法は、磁力の強さ、導電部材48の軸方向変換量等、適宜設定される。この軸方向の他端側には、内側リング磁石36および外側リング磁石38の側面に対向する内側フランジ部50aおよび外側フランジ部50bからなるフランジ部50が円筒状の導電体48の半径方向内方及び外方に延設されている。
この導電体48は、リング磁石36,38とほぼ等しい軸方向寸法を有し、その全体が環状間隙44内に挿入されたときに、フランジ部50がこれらのリング磁石36,38の側面すなわちスプール18側の端部に隣接し、これらのリング磁石36,38の側面側から漏れ出る磁束の範囲内に配置される。これらの円筒状の導電体48およびフランジ部50は、例えばアルミニウムあるいは銅等の非磁性の導電性材料で形成されており、これらの磁束内を移動するときに、渦電流が誘導される。
特に、図2に詳細に示すように、本実施形態の導電体48およびフランジ部50は、スプール軸20の非円形断面部20aに軸方向移動が可能でかつ回転不能に装着されるボス部52に、このボス部52の一端側の外周部から半径方向外方に突出した支持部部54を介して支えられている。このボス部52および支持部54は、導電体48およびフランジ部50に作用する制動力をスプール軸20に伝達できる強さを持つものであれば、適宜の樹脂または金属材料で形成することができる。
この支持部54およびボス部52は、軽量化の面で樹脂材で形成することが好ましく、この場合には、ボス部52と一体の樹脂材製コア部を形成し、このコア部の表面側に非磁性導電材料で形成した導電体48およびフランジ部50を配置して形成することもできる。また、ボス部52および支持部54を、導電体48およびフランジ部50と共に非磁性の金属で一体に形成することも可能である。。更に、導電体48とフランジ部50とを、ボス部52および支持部54に対して別部材で形成してもよく、この場合には、それぞれ最適材料で形成した後、通常の方法により、一体に固定することができる。
このボス部52は、スプール軸20の一端側で、バネ受56を介して支えられたコイルバネ58により、環状間隙44から離隔する方向すなわちスプール18側に向けて付勢されている。また、ボス部52の外周部には、支持部54とハンドル24側端部との間の部位から、移動部材60を径方向に沿って摺動自在に装着した移動ガイド62が径方向外方に突出させて設けられている。
この移動部材60は、スプール18と共にボス部52が回転したときに、遠心力の作用により、移動ガイド62に沿って半径方向外方に移動し、スプール18の内周面に形成されたテーパ状案内部64に係合する。このテーパ状案内部64は、胴部18bの内周側で、スプール18の軸方向外方すなわち右フレーム14b側に向けて拡径しており、移動部材60が係合したときに、この移動部材60の径方向外方への移動をコイルバネ58の付勢力に抗する軸方向移動に変換する。
本実施形態の移動部材60は軟質または硬質の合成樹脂材料で形成され、移動ガイド62に回り止めされた状態で、この移動ガイド62上をスプール軸20の径方向に沿って移動される。この移動部材60の頂部、すなわち、スプール18の胴部18bの径方向内側に形成されたテーパ状案内部64に対向する側の端部には、スプール18の軸方向に沿って傾斜すると共に、スプール18の周方向に沿って凸状に湾曲するのが好ましい摺接面60aが形成されている。
このスプール18の胴部18bの内側に形成するテーパ状案内部64には、移動部材60の摺接面60aに対応した湾曲形状の摺接案内面(図示しない)が軸方向に沿って凹設されるのが好ましく、このような摺接案内面を設けることにより、スプール18の中央壁部18cに近接する部位から鍔部18aが配置された外側開口端まで、接触した移動部材60の摺接面60aを軸方向に沿って案内することができる。このような摺接案内面を設ける場合には、移動部材60の摺接面60aの周方向に沿う曲率に等しい曲率に形成し、移動部材60が中央壁部18cに近接した位置から鍔部18aに近接した位置との間の、いずれの位置に配置された場合であっても、摺接面60aと摺接案内面との間の接触面の形状あるいはその面積を常に一定に保持することが好ましい。
このような磁気制動装置34を設けた魚釣用リール10は、スプール18が回転してないときは、移動部材60に遠心力が作用しないため、図2に示すように、ボス部52はコイルバネ58の付勢力でスプール18の中央壁部18c側に押圧され、導電体48およびフランジ部50は、内側リング磁石36と外側リング磁石38との間の間隙44の外側(中央壁部18c側)に配置される。したがって、導電体48およびフランジ部50は、内側リング磁石36および外側リング磁石38による磁界の影響を殆ど受けず、スプール18は非制動状態に維持される。ボス部52および移動部材60はコイルバネ58の付勢力で確実に所定位置に保持され、ガタ付きが防止される。
図3は、スプール18の回転による磁気制動作用を示す。
スプール18が回転すると、移動部材60には、このスプール18の回転による遠心力が作用する。移動部材60が移動ガイド62に沿って半径方向外方に移動され、移動部材60の摺接面60aがテーパ状案内部64の摺接案内面に押圧される。この摺接案内面すなわちテーパ状案内部64は、移動部材60に作用する径方向外方への力を、図中右方の右フレーム14bに向く軸方向の力に変換し、図3の(A)に二点鎖線で示すように、導電体48を環状間隙44内に移動し、コイルバネ58の付勢力と釣合った位置に、この導電体48および移動部材60を保持する。
図3の(B)は、この移動部材60が最も径方向外方に移動した状態を示す。この移動部材60の移動により、支持部54を介してボス部52に保持された導電体48のほぼ全体が内側リング磁石36と外側リング磁石38との間の間隙44内に配置され、内側フランジ部50aおよび外側フランジ部50bがそれぞれ内側リング磁石36および外側リング磁石38の側面側に極隣接した位置に配置される。導電体48には内側リング磁石36および外側リング磁石38による磁界の影響で渦電流が発生し、フランジ部50の内側フランジ部50aおよび外側フランジ部50bにも、これらのリング磁石36,38の側面側から漏れ出た磁束が通過し、この磁界の影響で渦電流が発生し、スプール18の回転を抑制する。
このとき、内側および外側リング磁石36,38の側面側から漏れ出る磁力線が少なくとも、フランジ部50がこれらのリング磁石36,38に極めて近い位置まで接近することができるため、導電体48による制動力に加え、フランジ部50を介して制動力を作用させることができるため、全体に大きな制動力を形成することができる。特に、このフランジ部50に作用する磁界は、リング磁石36,38に近づくほど急激に大きくなり、これにより、例えば、キャスティング操作直後のスプール回転速度がピーク速度近辺に達したときに、強い制動力を効果的に作用させることが可能となる。
そして、スプール18の回転が低下して移動部材60に作用する遠心力が低下し、コイルバネ58の付勢力が優勢となると、このコイルバネ58の軸方向に作用する付勢力が、テーパ状案内部64の摺接案内面で移動部材60を半径方向内方に付勢する付勢力に変換され、この変換された半径方向内方の力で、移動部材60がボス部52側に移動される。導電体48は間隙44から退出する方向に移動され、したがって、磁気制動装置34は、スプール18の回転速度の増減に応じて、制動力を自動調整し、スプール18の過回転を防止する。
このように、キャスティング等によるスプール18の高速回転で、移動部材60がテーパ状案内部64の摺接案内面に沿って、中央壁部18cから鍔部18aに向けて大径部側に向け、あるいはその逆方向に移動する際、移動部材60とテーパ状案内部64とがそれぞれ対応した周方向の曲率を有する接触面を介して係合することにより、移動部材60がスプール軸20の軸方向に沿ういずれの位置にあっても、移動部材60とテーパ状案内部64との間の接触面の形状あるいは面積が一定に保持され、これらの接触状態が変化することはない。移動部材60はテーパ状案内部64に対して、安定した接触状態で維持され、スプール18の高速回転時における磁気制動装置34の振動およびノイズの発生を確実に防止して快適な魚釣操作を行うことができる。
なお、移動部材60を案内する移動ガイド62を、フランジ部50から離隔した位置に配置したが、移動部材60をフランジ部50に装着し、このフランジ部50上を半径方向に移動するように形成することも可能である。この場合には、導電体48およびフランジ部50をスプール18の胴部18b内の限られたスペース内への配置が可能となり、全体としてコンパクトな構造とすることも可能である。
図4は他の実施形態による魚釣用リール10を示す。なお、以下に説明する種々の実施形態あるいは変形例は、基本的には上述の実施形態と同様であるため、同様な部分には同様な符号を付して詳細な説明を省略する。
図4に示す魚釣用リール10は、磁気制動装置34が上述の実施形態における内側リング磁石36に代えて、磁性体からなるリング状部材66を設け、低コスト、コンパクト化を可能としたものであり、このリング状部材66は例えば強磁性の鉄系材料で形成することが好ましい。
また、図5は、更に他の実施形態による魚釣用リール10を示し、この実施形態では、内側リング磁石を省略し、低コスト及び軽量化を造可能としたものである。
図6から図8は、更に他の実施形態を示し、この実施形態では、導電体48の軸方向位置を外部から視認可能に形成してある。
図6に示すように、リール本体12の上部における外側リング磁石38に臨む部位に、右フレーム14bおよび右側板16bにわたる矩形形状の窓孔68を形成してあり、この窓孔68の周部に沿って形成した段部69に透明カバー70を防水した状態で装着してある。窓孔68の周部に沿う段部69は、透明カバー70の板厚とほぼ等しい深さに形成してあり、この段部69に載置されることにより、透明カバー70の外面がリール本体12の外面と同一面に配置される。この透明カバー70は、異物との接触により傷つきにくいものであれば、適宜の材料で形成することができる。
図7および図8に示すように、この窓孔68を通して磁気制動装置34の外側リング磁石38のスプール18側縁部を見ることができる。そして、導電体48の外周面には、この窓孔68を通して外部から視認できる範囲に、着色あるいは模様を形成した移動表示部72を形成してあり、この移動表示部72により、導電体48の位置すなわちスプール18の回転状態あるいは磁気制動装置34の制動状態を確認することができる。
本実施形態では、この移動表示部72を軸方向内側から順に赤色部72aと、オレンジ色部72bと、黄色部72cとに色分けすることで形成してあり、これらの着色部の位置を窓孔68を介して介して視認することができる。例えば図7はスプール18が最大の回転速度で回転している状態であり、このときに、赤色部72aを窓孔68から視認することで確認することができる。また、図8に示すように、黄色部72cが窓孔68から視認できた場合には、スプール18が最小回転あるいは停止状態にあることを確認することができる。オレンジ色部72bを視認したときは、中間位置であり、回転速度の増速中あるいは減速中であるか確認することができる。
なお、これらの着色部72a〜72cは更に細かく色分けしてもよく、また、全周にわたって形成し、あるいは窓孔68を通して視認で切るものであれば、周方向に沿う一部にのみ形成してもよい。また、蛍光色、あるいは、光輝性のある着色も可能である。
図9は、窓孔68を狭く形成した実施形態を示し、この魚釣用リール10では、窓孔68は右側板16bにのみ形成してある。このように窓孔68をスプール18の軸方向に沿う寸法を短く形成することにより、リンク磁石38の側部に位置する導電体48のみ表示することが可能となる。
なお、本発明は、上述の実施形態あるいは種々の変形例に限るのものではなく、これらの実施形態および変形例を様々に組合せ、あるいは変更するこも可能である。例えば、図6から図9に示す魚釣用リール10の導電体48にも、フランジ部50を設けてもよい。
本発明の好ましい実施形態による魚釣用リールを示す部分断面図。 図1に示す魚釣用リールの一部を拡大した磁気制動装置を示す断面図。 図2の磁気制動装置の作動状態を説明する説明図。 他の実施形態による魚釣用リールの磁気制動装置の断面図。 更に他の実施形態による魚釣用リールの図4と同様な断面図。 更に他の実施形態による魚釣用リールの平面図。 図6の魚釣用リールの一部を拡大した説明図であり、(A)は窓孔の拡大図、(B)は(A)のB−B線に沿う断面図。 スプールが停止した状態の図7と同様な説明図。 更に他の実施形態による魚釣用リールを示し、(A)はその平面図、(B)は(A)の鎖線部分Bの拡大図。
符号の説明
10…魚釣用リール、12…リール本体、18…スプール、20…スプール軸、34…磁気制動装置、36…内側リング磁石、38…外側リング磁石、48…導電体、50…フランジ部。

Claims (1)

  1. リール本体に回転自在に支持したスプールの一側に、このスプールと共に回転するスプール軸に対して軸方向移動可能にかつ回り止めした導電体を支持し、前記スプールの回転に応じて、前記リール本体に設けた磁石の磁界内にこの導電体を軸方向一端側から進退させ、スプールに作用する磁気制動力を増減する磁気制動装置を備えた魚釣用リールであって、
    前記導電体の軸方向他端側に、前記磁石に対向するフランジ部を半径方向に延設したことを特徴とする魚釣用リール。
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