JP2008278732A - 電気自動車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電気自動車は、直流電力を交流電力に変換するインバータ70と、直流電力を出力するバッテリ30と、第1平滑コンデンサを含んで構成され、バッテリ30から出力される直流電力の電圧を昇圧して、インバータ70に供給するDC/DCコンバータ50と、インバータ70の電圧およびバッテリ30の電圧に基づいて、第1平滑コンデンサの充電が完了したか否かを判別する制御装置5と、を備える。制御装置5は、第1平滑コンデンサの充電前の状態で、インバータ70の電圧がバッテリ30の電圧から所定電圧分低い値以下であり、かつ、第1平滑コンデンサの充電後の状態で、インバータ70の電圧とバッテリ30の電圧との差が所定範囲内であれば、第1平滑コンデンサの充電が正常に完了したと判別する。
【選択図】図1
Description
この電気自動車によれば、バッテリからの直流電力をインバータで交流電力に変換してモータに供給することで、モータを駆動する。
よって、第1の平滑コンデンサの充電前の状態において、昇圧手段よりモータ側に前回起動時の電圧が残っており、モータ側電圧検出手段により検出した電圧値が電源電圧検出手段により検出した電圧値から所定電圧分低い値より大きい場合、上述の第1の条件を満たさないこととなる。したがって、第1の平滑コンデンサの充電前の状態において、昇圧手段よりモータ側に前回起動時の電圧が残っている場合であっても、第1の平滑コンデンサの充電が正常に完了したと誤って判別するのを防止できる。
そこで、この発明によれば、電気自動車に、コンデンサ充電手段による充電の開始時期を判断する充電開始判断手段を設け、モータ側電圧検出手段により検出した電圧値が電源電圧検出手段により検出した電圧値から所定電圧分低い値以上になった後を、コンデンサ充電手段による充電の開始時期とした。このため、充電開始判断手段により充電の開始時期であると判断した後、第1の平滑コンデンサの充電を開始することで、無駄な充電を防止できる。
そこで、この発明によれば、電気自動車に、第1の平滑コンデンサの電圧を検出するコンデンサ電圧検出手段と、コンデンサ電圧検出手段が正常に動作しているか否かを判別する故障判別手段と、を設けた。そして、故障判別手段によりコンデンサ電圧検出手段が正常に動作していると判別した場合には、コンデンサ電圧検出手段により検出した電圧値と、電源電圧検出手段により検出した電圧値と、の差が所定範囲内であれば、第1の平滑コンデンサの充電が正常に完了したと判別した。このため、コンデンサ電圧検出手段が正常に動作する場合には、昇圧手段よりモータ側の電圧ではなく第1の平滑コンデンサの電圧を用いて、第1の平滑コンデンサの充電が正常に完了したか否かを高精度に判別できる。
よって、第1の平滑コンデンサの充電前の状態において、昇圧手段よりモータ側に前回起動時の電圧が残っており、モータ側電圧検出手段により検出した電圧値が電源電圧検出手段により検出した電圧値から所定電圧分低い値より大きい場合、上述の第1の条件を満たさないこととなる。したがって、第1の平滑コンデンサの充電前の状態において、昇圧手段よりモータ側に前回起動時の電圧が残っている場合であっても、第1の平滑コンデンサの充電が正常に完了したと誤って判別するのを防止できる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気自動車が備える駆動システム1のブロック図である。
駆動システム1は、充電完了判別手段としての制御装置5、電源としてのバッテリ30、昇圧手段としてのDC/DCコンバータ50、パワードライブユニットを構成するインバータ70、およびモータ90を備える。
バッテリ30とDC/DCコンバータ50とは、リレー回路40により断続される。
バッテリ30の正極側端子P3と負極側端子P4との間には、バッテリ30の電圧(以降、VBATと呼ぶ)を検出する電源電圧検出手段としての電圧計45が接続されている。
インバータ70の正極側端子P9と負極側端子P10との間には、電圧の波形を平滑化する第2の平滑コンデンサとしての平滑コンデンサ81と、DC/DCコンバータ50よりモータ90側の電圧として平滑コンデンサ81の電圧(以降、VPINと呼ぶ)を検出するモータ側電圧検出手段としての電圧計82と、DC/DCコンバータ50、インバータ70、平滑コンデンサ81などに残留した電圧を低下させるディスチャージ抵抗83と、が接続されている。
DC/DCコンバータ50は、電圧の波形を平滑化する平滑コンデンサを含んで構成される。
DC/DCコンバータ50の正極側端子P5と負極側端子P6との間には、上述の平滑コンデンサと、この平滑コンデンサの電圧(以降、V1と呼ぶ)を検出する電圧計61と、が接続されている。また、正極側端子P7と負極側端子P8との間には、DC/DCコンバータ50が出力する電圧(以降、V2と呼ぶ)を検出する電圧計62が接続されている。
DC/DCコンバータ50は、第1トランジスタ51、第2トランジスタ52、第1ダイオード53、第2ダイオード54、リアクタ55、第1抵抗56、第2抵抗57、第1の平滑コンデンサとしての第1平滑コンデンサ58、および第2平滑コンデンサ59を備える。
このDC/DCコンバータ50には、正極側端子P5、P7および負極側端子P6、P8が設けられている。
第1トランジスタ51および第2トランジスタ52は、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Mode Transistor)で構成される。第1トランジスタ51のコレクタは、リアクタ55の他端側に接続され、エミッタは、負極側端子P6、P8に接続され、ゲートは、図示しない制御回路に接続される。第2トランジスタ52のコレクタは、正極側端子P7に接続され、エミッタは、リアクタ55の他端側に接続され、ゲートは、図示しない制御回路に接続される。
第2抵抗57および第2平滑コンデンサ59の一端側は、正極側端子P7に接続され、他端側は、負極側端子P8に接続される。
すなわち、まず、第1トランジスタ51および第2トランジスタ52をオフ状態とし、正極側端子P5に直流電力を供給すると、この直流電力に応じた電圧が第1平滑コンデンサ58に印加され、第1平滑コンデンサ58のプリチャージが開始される。
また、ステップST2では、プリチャージを開始すると同時に、制御装置5が備えるタイマにより、プリチャージを行っている時間の計時を開始する。
なお、所定値Bは、平滑コンデンサ81に残る前回起動時の電圧がある程度低下して、第1平滑コンデンサ58のプリチャージが正常に行われるように設定される。例えば、本実施形態では、所定値Bを0とし、プリチャージの開始前の平滑コンデンサ81の電圧VPINがバッテリ30の電圧VBATと比べて同電位または低い場合には、ステップST6に移り、高い場合には、ステップST8に移ることとする。
ここで、正極側メインコンタクタ41、負極側メインコンタクタ42、およびプリチャージコンタクタ43は、Lレベルでオフ状態とし、Hレベルでオン状態とする。
また、バッテリ30の電圧VBATは、時刻t0ではVC3とし、平滑コンデンサ81の電圧VPINは、時刻t0ではVC3より低いVC1とする。すなわち、時刻t0では、平滑コンデンサ81の電圧VPINは、バッテリ30の電圧VBATより低いものとする。
ここで、バッテリ30の電圧VBATは、時刻t10ではVC3とし、平滑コンデンサ81の電圧VPINは、時刻t10ではVC1とする。すなわち、時刻t10では、平滑コンデンサ81の電圧VPINは、バッテリ30の電圧VBATより低いものとする。
ここで、バッテリ30の電圧VBATは、時刻t20ではVC3とし、平滑コンデンサ81の電圧VPINは、時刻t20ではVC3より高いVC4とする。すなわち、時刻t20では、平滑コンデンサ81の電圧VPINは、バッテリ30の電圧VBATより高いものとする。
(1)平滑コンデンサ81の電圧を検出する電圧計82と、この電圧計82により検出した電圧値と電圧計45により検出した電圧値とに基づいて第1平滑コンデンサ58のプリチャージが正常に完了したか否かを判別する制御装置5と、を設けた。第1平滑コンデンサ58の電圧が変化すると、これに応じて平滑コンデンサ81の電圧が変化するので、第1平滑コンデンサ58の電圧を検出する電圧計61を用いることなく、第1平滑コンデンサ58のプリチャージが正常に完了したか否かを判別できる。
よって、第1平滑コンデンサ58のプリチャージ前の状態において、DC/DCコンバータ50よりモータ90側に前回起動時の電圧が残っており、電圧計82により検出した電圧値が電圧計45により検出した電圧値から所定電圧分低い値より大きい場合、上述の第1の条件を満たさないこととなる。したがって、第1平滑コンデンサ58のプリチャージ前の状態において、DC/DCコンバータ50よりモータ90側に前回起動時の電圧が残っている場合であっても、第1平滑コンデンサ58のプリチャージが正常に完了したと誤って判別するのを防止できる。
図7は、本発明の第2実施形態に係るプリチャージの開始時期を判断するフローチャートである。
(3)バッテリ30によるプリチャージの開始時期を判断する制御装置5Aを設け、電圧計82により検出した電圧値が電圧計45により検出した電圧値から所定電圧分低い値以上になった後を、バッテリ30によるプリチャージの開始時期とした。このため、制御装置5Aによりプリチャージの開始時期であると判断した後、第1平滑コンデンサ58のプリチャージを開始することで、無駄なプリチャージを防止できる。
図8は、本発明の第3実施形態に係る電気自動車が備える駆動システム1Bのブロック図である。
本実施形態では、駆動システム1Bが、反応ガスを化学反応させて発電する燃料電池10と、燃料電池10に反応ガスを供給する反応ガス供給装置23と、を備える点が、第1実施形態と異なる。
燃料電池10とインバータ70とは、第1リレー回路20により断続される。
すなわち、まず、第2リレー回路40の正極側メインコンタクタ41をオフした状態で、プリチャージコンタクタ43をオンするとともに、負極側メインコンタクタ42をオンして、第1平滑コンデンサ58を充電する(以降、1次プリチャージと呼ぶ)。
その後、プリチャージコンタクタ43をオフするとともに、正極側メインコンタクタ41をオンして、平滑コンデンサ81を充電する(以降、2次プリチャージと呼ぶ)。
その後、第2リレー回路40の正極側メインコンタクタ41および負極側メインコンタクタ42をオフするとともに、第1リレー回路20の正極側コンタクタ21および負極側コンタクタ22をオンして、燃料電池10からインバータ70に直流電力を供給し、インバータ70で交流電力に変換して、モータ90を駆動する。
(4)電圧計82により検出した電圧VPIN、および電圧計45により検出した電圧VBATに基づいて、第1平滑コンデンサ58の1次プリチャージが正常に完了したか否かを判別する制御装置5Bを設けた。第1平滑コンデンサ58の電圧が変化すると、これに応じて平滑コンデンサ81の電圧が変化するので、第1平滑コンデンサ58の電圧を検出する電圧計61を用いることなく、1次プリチャージが正常に完了したか否かを判別できる。
よって、第1平滑コンデンサ58のプリチャージ前の状態において、DC/DCコンバータ50よりモータ90側に前回起動時の電圧が残っており、電圧計82により検出した電圧値が電圧計45により検出した電圧値から所定電圧分低い値より大きい場合、上述の第1の条件を満たさないこととなる。したがって、第1平滑コンデンサ58のプリチャージ前の状態において、DC/DCコンバータ50よりモータ90側に前回起動時の電圧が残っている場合であっても、1次プリチャージが正常に完了したと誤って判別するのを防止できる。
5、5A、5B…制御装置
10…燃料電池
30…バッテリ
41…正極側メインコンタクタ
42…負極側メインコンタクタ
43…プリチャージコンタクタ
45、61、82…電圧計
58…第1平滑コンデンサ
70…インバータ
81…平滑コンデンサ
Claims (5)
- 車輌を駆動するモータと、
直流電力を出力する電源と、
第1の平滑コンデンサを含んで構成され、前記電源から出力される直流電力の電圧を昇圧する昇圧手段と、
第2の平滑コンデンサを含んで構成され、前記昇圧手段により昇圧された直流電力を交流電力に変換して前記モータに供給するインバータと、
前記第1の平滑コンデンサおよび前記第2の平滑コンデンサを充電するコンデンサ充電手段と、
前記電源の電圧を検出する電源電圧検出手段と、
前記昇圧手段より前記モータ側の電圧を検出するモータ側電圧検出手段と、
前記電源電圧検出手段で検出した前記電源の電圧、および、前記モータ側電圧検出手段で検出した前記昇圧手段より前記モータ側の電圧に基づいて、前記第1の平滑コンデンサの充電が正常に完了したか否かを判別する充電完了判別手段と、を備えた電気自動車であって、
前記充電完了判別手段は、充電前の前記モータ側電圧検出手段の電圧値が前記電源電圧検出手段の電圧値から所定電圧分低い値以下であり、かつ、充電後の前記モータ側電圧検出手段の電圧値と前記電源電圧検出手段の電圧値との差が所定範囲内であれば、前記充電が正常に完了したと判別することを特徴とする電気自動車。 - 請求項1に記載の電気自動車において、
前記コンデンサ充電手段による充電の開始時期を判断する充電開始判断手段をさらに備え、
当該充電開始判断手段は、前記モータ側電圧検出手段の電圧値が前記電源電圧検出手段の電圧値から所定電圧分低い値以上になった後を、前記コンデンサ充電手段による充電の開始時期とすることを特徴とする電気自動車。 - 請求項1または2に記載の電気自動車において、
前記第1の平滑コンデンサの電圧を検出するコンデンサ電圧検出手段と、
前記コンデンサ電圧検出手段が正常に動作しているか否かを判別する故障判別手段と、を備え、
前記充電完了判別手段は、前記故障判別手段により前記コンデンサ電圧検出手段が正常に動作していると判別した場合、前記電源電圧検出手段の電圧値と前記コンデンサ電圧検出手段の電圧値との差が所定範囲内であれば、正常に完了したと判別することを特徴とする電気自動車。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の電気自動車において、
前記モータ側電圧検出手段は、前記インバータに供給される電力の電圧を検出することを特徴とする電気自動車。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の電気自動車において、
前記モータ側電圧検出手段は、前記昇圧手段により昇圧された電圧を検出することを特徴とする電気自動車。
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