JP2008278651A - 静電アクチュエータ、マイクロスイッチ、電子機器、および静電アクチュエータの製造方法 - Google Patents

静電アクチュエータ、マイクロスイッチ、電子機器、および静電アクチュエータの製造方法 Download PDF

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悠 久保
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孝幸 益永
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Abstract

【課題】本発明は、吸引開始時にも大きな力を発生させることができる静電アクチュエータ、マイクロスイッチ、電子機器、および静電アクチュエータの製造方法を提供する。
【解決手段】基板上に設けられた吸引電極に電圧を印加することで膜体を静電的に吸引する静電アクチュエータであって、前記膜体には、前記吸引電極の主面との距離が漸次増加するような傾斜面が設けられていること、を特徴とする静電アクチュエータが提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、静電気力で動作する静電アクチュエータ、マイクロスイッチ、電子機器、および静電アクチュエータの製造方法に関する。
アクチュエータを構成する固定子と可動子との間に静電気力を作用させ、その反発力、吸引力により可動子を駆動する静電アクチュエータが知られている。また、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)分野などにおいては、半導体製造技術等を用いて非常に小型の静電アクチュエータやマイクロスイッチなどが開発されている(例えば、特許文献1、2を参照)。
ここで、特許文献1、2に開示されている静電アクチュエータやマイクロスイッチなどでは、吸引時に吸引電極と揺動板やメンブレンとが略平行となるようになっている。そのため、吸引電極と揺動板やメンブレンとの間の寸法が長く、また、その寸法も均一となる。その結果、揺動板やメンブレンの吸引開始時に大きな力を発生させることができず、静電アクチュエータやマイクロスイッチなどの動作が不安定となるおそれがあった。
特開2005−318783号公報 特開2005−142982号公報
本発明は、吸引開始時にも大きな力を発生させることができる静電アクチュエータ、マイクロスイッチ、電子機器、および静電アクチュエータの製造方法を提供する。
本発明の一態様によれば、基板上に設けられた吸引電極に電圧を印加することで膜体を静電的に吸引する静電アクチュエータであって、前記膜体には、前記吸引電極の主面との距離が漸次増加するような傾斜面が設けられていること、を特徴とする静電アクチュエータが提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、上記の静電アクチュエータと、前記基板上に設けられた少なくとも1対の入出力電極と、を備え、静電的に吸引された前記膜体を介して前記入出力電極が相互に接続されること、を特徴とするマイクロスイッチが提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、上記の静電アクチュエータを備えていることを特徴とする電子機器が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、基板上に吸引電極を形成し、前記吸引電極を覆うように絶縁層を形成し、前記絶縁層の表面に所望の平板形状を有するレジスト膜を形成し、前記レジスト膜を覆うように膜体を形成し、前記レジスト膜を除去し、前記膜体を覆うように成形型を載置し、前記成形型の膜体形状を有する面に前記膜体を所定の回数当接させることで前記膜体を成形すること、を特徴とする静電アクチュエータの製造方法が提供される。
本発明によれば、吸引開始時にも大きな力を発生させることができる静電アクチュエータ、マイクロスイッチ、電子機器、および静電アクチュエータの製造方法が提供される。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明をする。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る静電アクチュエータを例示するための模式斜視図である。
また、図2は、静電アクチュエータの模式断面図であり、図1におけるA−A矢視断面を表している。
図1、図2に示すように、静電アクチュエータ1には、基板2上に設けられた吸引電極3a、3bと、吸引電極3a、3bを覆うようにして設けられた絶縁層5と、絶縁層5を介して吸引電極3a、3bを覆うようにして設けられたドーム状の膜体4と、が備えられている。
基板2は、例えば、ガラスのような絶縁性材料で形成されている。尚、導電性材料、シリコン(Si)のような半導電性材料からなる基板の表面を絶縁性材料で覆うようにすることもできる。
基板2上には、所定の間隔をあけて吸引電極3aと吸引電極3bとが隣接するように設けられている。吸引電極3a、3bは、例えば、金属などの導電性材料で形成させることができる。尚、導電性材料の中でも抵抗値の低いものが好ましく、そのようなものとしては、例えば、アルミニウム(Al)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、白金(Pt)、これらの合金などを例示することができる。
また、後述する静電気力の発生の観点からは、吸引電極3a、3bの面積は広い方が好ましい。そのため、吸引電極3aと吸引電極3bとの間のスペースは狭い方が好ましい。尚、図1、図2では、吸引電極が2個設けられる場合を例示したが、これに限定されるわけではなく、吸引電極は1個設けるようにしてもよく、3個以上設けるようにしてもよい。また、その形状も、図示した矩形に限定されるわけではなく、例えば、膜体4の形状に合わせるなど、適宜変更することができる。
吸引電極3a、3bの主面は、絶縁層5で覆われている。絶縁層5は、例えば、酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(SiN)、樹脂材料などの絶縁性材料で形成させることができる。
吸引電極3a、3bには、図示しない直流電源が接続されており、吸引電極3a、3bに正電荷あるいは負電荷を与えられるようになっている。そのため、吸引電極3a、3bは、膜体4を静電的に吸引可能となっている。
吸引電極3a、3bによる吸引がクーロン力、ジョンセン−ラーベック力を利用するものであるときは、膜体4の材質は導電性材料または半導電性材料とされる。導電性材料、半導電性材料としては、例えば、各種の金属材料、窒化タングステン、シリコン、ポリシリコンなどを例示することができる。尚、絶縁層5の材料の体積抵抗率を使用温度領域で1014Ωcm以上とすることでクーロン力を利用するものとすることができ、10〜1011Ωcmとすればジョンセン−ラーベック力を利用するものとすることができる。
また、吸引電極3a、3bによる吸引がグラジエント力を利用するものであるときは、膜体4の材質は導電性材料、半導電性材料のみならず絶縁性材料とすることもできる。グラジエント力を利用するものとするためには、吸引電極3a、3bにより吸引面上に不均一電界を形成させるようにすればよい。例えば、吸引電極を複数設け、隣接する吸引電極同士が異極(正極/負極)となるように図示しない直流電源を接続するようにすればよい。
図2に示すように膜体4は、その周端部4aの一部が吸引電極3a、3bの直上に設けられている。そして、吸引電極3a、3bの主面(上面)との距離が漸次増加するような傾斜面4bを有している。尚、膜体4の周端部4aは必ずしも吸引電極3a、3bの直上に設けられている必要はなく、例えば、基板2上に設けられているようにすることもできる。ただし、周端部4aが吸引電極3a、3bの直上に設けられているようにすれば、後述する吸引開始時の力を強くすることができ、安定した動作をさせることができる。
図2に例示をするものでは、傾斜面4bの傾斜方向断面の輪郭が曲線で構成されているものとしているが、直線で構成されているものとすることもできる。ただし、吸引電極3a、3bの主面(上面)に近接している部分が多くなるような曲線とすれば、後述する吸引開始時の力を強くすることができ、安定した動作をさせることができる。そのような曲線としては、例えば、円、楕円、放物線、双曲線などの一部を構成する曲線、正弦曲線ないしはその波形を変形した擬似正弦曲線、あるいはこれらを組み合せた曲線などを例示することができる。
また、図2に例示をするものでは、膜体4をドーム状としている。そのため、膜体4により覆われる空間を外部環境から隔離することができる。そして、膜体4により覆われる空間を減圧環境、不活性ガスが充填された環境とすれば、当該空間に存在する部材、または当該空間に接している部材の保護や酸化防止などを図ることもできる。
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る静電アクチュエータを例示するための模式斜視図である。
尚、図1、図2で説明をしたものと同様の部分には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図3に示すように、静電アクチュエータ10には、基板2上に設けられた吸引電極3a、3bと、吸引電極3a、3bを覆うようにして設けられた絶縁層5と、絶縁層5を介して吸引電極3a、3bを覆うようにして設けられた膜体40と、が備えられている。
本実施の形態においては、膜体40を湾曲した矩形形状の板状体としている。そして、その両方の端部40aが絶縁層5を介して吸引電極3a、3bの直上に設けられている。また、吸引電極3a、3bの主面(上面)との距離が漸次増加するような傾斜面40bを有している。尚、膜体4の両方の端部40aは必ずしも吸引電極3a、3bの直上に設けられている必要はなく、例えば、基板2上に設けられているようにすることもできる。ただし、両方の端部40aが吸引電極3a、3bの直上に設けられているようにすれば、後述する吸引開始時の力を強くすることができ、安定した動作をさせることができる。
図3に例示をするものでは、傾斜面40bの傾斜方向断面の輪郭が曲線で構成されているものとしているが、直線で構成されているものとすることもできる。ただし、吸引電極3a、3bの主面(上面)に近接している部分が多くなるような曲線とすれば、後述する吸引開始時の力を強くすることができ、安定した動作をさせることができる。そのような曲線としては、例えば、円、楕円、放物線、双曲線などの一部を構成する曲線、正弦曲線ないしはその波形を変形した擬似正弦曲線、あるいはこれらを組み合せた曲線などを例示することができる。
また、図3に例示をするものでは、膜体40を湾曲した板状体としている。そのため、その両方の端部40aのみが絶縁層5を介して吸引電極3a、3bの直上に設けられているようにすることができる。その結果、膜体40を容易に撓ませることができるので、その動作に必要となる力を低減させることができる。
図4は、本発明の第3の実施の形態に係る静電アクチュエータを例示するための模式平面図である。
尚、図1、図2で説明をしたものと同様の部分には同じ符号を付し、その説明は省略する。
図4(a)に例示をするように、静電アクチュエータ11には、基板2上に設けられた吸引電極3a、3bと、吸引電極3a、3bを覆うようにして設けられた絶縁層5と、絶縁層5を介して吸引電極3a、3bを覆うようにして設けられたドーム状の膜体41と、が備えられている。
ドーム状の膜体41の周端部41aは、絶縁層5を介して吸引電極3a、3bの直上に設けられている。また、吸引電極3a、3bの主面(上面)との距離が漸次増加するような傾斜面41bを有している。尚、膜体41の周端部41aは必ずしも吸引電極3a、3bの直上に設けられている必要はなく、例えば、基板2上に設けられているようにすることもできる。ただし、周端部41aが吸引電極3a、3bの直上に設けられているようにすれば、後述する吸引開始時の力を強くすることができ、安定した動作をさせることができる。
図4(a)に例示をするものでも、傾斜面41bの傾斜方向断面の輪郭が曲線や直線で構成されているものとすることができる。ただし、吸引電極3a、3bの主面(上面)に近接している部分が多くなるような曲線とすれば、後述する吸引開始時の力を強くすることができ、安定した動作をさせることができる。そのような曲線としては、例えば、円、楕円、放物線、双曲線などの一部を構成する曲線、正弦曲線ないしはその波形を変形した擬似正弦曲線、あるいはこれらを組み合せた曲線などを例示することができる。
また、図4(a)に例示をするものでは、傾斜面41bにスリット41cが設けられている。そのため、膜体41を容易に撓ませることができるので、その動作に必要となる力を低減させることができる。
スリットの形状、個数、配置などは図4(a)に例示をするものに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。例えば、図4(a)に例示をするものでは、傾斜面41bの中央部と周端部とに2列に分けてスリットが配置されているが、これを1列や3列以上とすることもできる。
また、スリットの形状においても、例えば、図4(b)に例示をするように直線状としたり、図4(c)に例示をするように中央部と周端部とでねじれ方向を変えるようにしたりすることもできる。また、スリット自体の幅方向寸法が変化しているものとしたり、均等に配置するのではなくスリット配置の間隔に粗密を持たせるようにすることもできる。
ここで、図4(a)や図4(c)に例示をするように、スリットの平面形状が渦巻き曲線状を呈するようにすれば、膜体の傾斜面が平面方向において回転するようにして撓むことができる。そのため、膜体を容易に撓ませることができるので、その動作に必要となる力を低減させることができる。また、図4(c)に例示をするもののように、ねじれ方向を逆向きにしたものを組み合わせるようにすれば、それぞれが逆向きに回転するようにして撓ませることができるので、平面方向における位置の移動を抑制することができる。
次に、本発明の実施の形態に係る静電アクチュエータの作用について説明をする。
図示しない直流電源より吸引電極3a、3bに電圧が印加されると、吸引電極3a、3bには正電荷あるいは負電荷が与えられ膜体が吸引電極3a、3bに静電的に吸引される。その際、膜体の撓み量(変形量)は、静電気力と膜体の弾性力とにより決定され、双方が釣り合った時点で撓み(変形)は停止する。そして、図示しない直流電源からの電圧の印加が停止されると、膜体はその弾性力によりもとの形状(位置)に復元される。
ここで、図5に例示をするような平行平板型静電アクチュエータにおいて、発生する力Fは(1)式により表される。
Figure 2008278651


ここで、Fは発生する力、dは電極間距離、Sは電極面積、εは誘電率、Vは印加電圧である。
(1)式から分かるように、発生する力Fは、電極間距離が大きくなるにつれて、急激に低下する特性を有している。そのため、特許文献1、2に開示されている技術のように吸引電極と膜体(特許文献1、2では揺動板、メンブレン)とを略平行にすると、吸引開始時に膜体に対して均等な力を作用させることができるが、大きな力を発生させることができないという問題があった。そのため、静電アクチュエータの動作が不安定となるおそれがあった。
これに対し、本発明の実施の形態に係る静電アクチュエータにおいては、吸引電極3a、3bの直上に設けられた膜体と吸引電極3a、3b主面(上面)との距離が漸次増加するようになっている。そのため、吸引開始時においても膜体と吸引電極3a、3b主面(上面)とが近接している部分が存在し、この部分において大きな力を発生させることができる。また、吸引開始後においても、大きな力を発生させる部分が漸次拡大して行くことになる。また、膜体の周端部や端部を吸引電極3a、3bの直上に設けるものとすれば、吸引開始時においても、膜体と吸引電極3a、3b主面(上面)とが当接(距離がゼロ)している部分が存在し、その近傍でさらに大きな力を発生させることができる。
その結果、静電アクチュエータの動作を大幅に安定させることができる。また、動作に必要な力を低減させることができることにもなるので、印加電圧を低減させたり、静電アクチュエータの小型化(吸引電極の小型化)を図ることができる。
次に、本発明の実施の形態に係る静電アクチュエータの製造方法について例示をする。 図6、図7は、本発明の第4の実施の形態に係る静電アクチュエータの製造方法について例示をするための工程断面図である。
尚、説明の便宜上、図1、図2で説明をした静電アクチュエータ1の製造方法について説明をする。また、図1、図2で説明をしたものと同様に部分には同じ符号を付し、その説明は省略する。
まず、図6に示すように、静電アクチュエータ1を、例えば、半導体装置の製造技術を用いて形成させる。
すなわち、図6(a)に示すように、PVD(Physical Vapor Deposition)法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などを用いて、基板2上に金属などの導電性材料の膜を成膜する。そして、この膜をリソグラフィ技術を用いて所望の形状に加工することで、吸引電極3a、3bを形成させる。
次に、図6(b)に示すように、PVD(Physical Vapor Deposition)法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などを用いて、吸引電極3a、3bを覆うように絶縁層5を形成させる。
次に、図6(c)に示すように、絶縁層5の表面に所望の平板形状(図6(c)に示すものは円板状としている)を有するレジスト膜7を成膜する。後述するように、このレジスト膜7は犠牲層(最終的には除去される層)となる。
次に、図6(d)に示すように、レジスト膜7を覆うようにPVD(Physical Vapor Deposition)法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などを用いて、膜体4を成膜する。その際、レジスト膜7の除去ができるように膜体4に図示しない孔を設けるようにする。
図6(d)に示すように、膜体4の周縁部分は絶縁層5の表面に成膜され、その他の部分はレジスト膜7の表面に成膜される。そのため、後述するレジスト膜7の除去後には、膜体4の周縁部分は絶縁層5と接合され、その他の部分は絶縁層5との間に空間を有することになる。
次に、図6(e)に示すように、レジスト膜7をアッシング技術を用いて除去する。
この際、必要があれば、PVD(Physical Vapor Deposition)法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などを用いて、膜体4に設けられた図示しない孔を塞ぐようにする。尚、減圧環境下、または不活性ガス中で孔を塞ぐようにすれば、膜体4と絶縁層5との間に形成される空間を減圧された状態または不活性ガスが充填された状態とすることができる。
尚、予め形成させた平板状の膜体4を絶縁層5を介して吸引電極3a、3bの直上に接合させるようにすることもできる。この際、膜体4の周縁部分のみを接合させるようにする。接合方法は、特に限定されるわけではなく、例えば、接着剤によるもの、超音波溶接によるもの、溶着によるものなどを適宜選択することができる。
次に、図7に示すように膜体4の成形を行う。
まず、図7(a)に示すように、所望の膜体形状を有する面100aを備えた成形型100を膜体4を覆うようにして載置する。この際、膜体形状を有する面100aと、膜体4のうち絶縁層5との間に空間を有する部分とが対向するようにする。また、成形型100と膜体4とには直流電源101が接続される。尚、成形型100は金属などの導電性材料からなるものとすることができ、膜体形状を有する面100aは絶縁性材料で覆われている。
次に、図7(b)に示すように、成形型100と膜体4とに直流電源101より電圧が印加される。その際、電圧を印加することで発生された静電気力により膜体4が吸引されて面100aと当接する。その後、電圧の印加を停止させれば膜体4は平板状態に復元しようとする。以後、膜体4の撓み(面100aとの当接)を所定の回数繰り返し行わせることで、膜体4を塑性変形させて成形を行う。尚、膜体4の撓みが容易となるように、基板2にいわゆる「空気抜き孔」を設けるようにすることができる。その場合、「空気抜き孔」を通じて、膜体4により覆われる空間を減圧したり、不活性ガス(ヘリウム、アルゴン、窒素など)を充填させたりすることもできる。尚、減圧や不活性ガスの充填を行う場合には、その後「空気抜き孔」は気密となるよう塞がれる。
また、一連の作業の仕上げとして、前述の成形型を用いた成形をさらにすることもできる。
尚、前述の平板状の膜体4の周縁部分のみを接合させる場合においては、膜体4の周縁部分に成形型100を当接させて、膜体4の周縁部分を超音波溶接、溶着などして絶縁層5と接合させることもできる。
次に、図7(c)に示すように、膜体4から直流電源101を外すとともに、成形型100を上昇させて静電アクチュエータ1を取り出す。
尚、説明の便宜上、単一の静電アクチュエータ1を製造する場合を例示したが、静電アクチュエータ1の集合体を形成し、それを切断して単一の静電アクチュエータ1を製造するようにすることもできる。
また、図7で説明をした成型方法で予め成形をした膜体4を絶縁層5を介して吸引電極3a、3bの直上に接合させるようにすることもできる。また、塑性加工により作成された所望の形状を呈した膜体4、グレースケール露光法やPVD(Physical Vapor Deposition)法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などを用いて作成された所望の形状を呈した膜体4などを、絶縁層5を介して吸引電極3a、3bの直上に接合させるようにすることもできる。このように、予め成形をされた膜体4を接合させる場合は、図7で説明をした成形は不要となる。ただし、そのような場合であっても、成形の仕上げとして図7で説明をした成形をすることもできる。尚、接合方法は、特に限定されるわけではなく、例えば、接着剤によるもの、超音波溶接によるもの、溶着によるものなどを適宜選択することができる。
尚、膜体4の成形は、静電気力を利用したものに限定されるわけではなく、例えば、膜体4の表裏に圧力差を設けて、膜体4と面100aとを当接させるようにしたものであってもよい。
図8は、本発明の第5の実施の形態に係る静電アクチュエータの製造方法について例示をするための工程断面図である。
まず、図6(a)、(b)で説明をしたように、膜体4を除いた静電アクチュエータ1を形成させる。
次に、図8(a)に示すように、絶縁層5の表面にレジスト膜102を成膜する。その際、グレースケール露光法などを用いて、レジスト膜102の表面が膜体4の形状となるように成形する。
次に、図8(b)に示すように、レジスト膜102の表面にPVD(Physical Vapor Deposition)法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などを用いて、膜体4を成膜する。
その際、レジスト膜102の除去ができるよう孔103を設けるようにすることができる。尚、孔103は必ずしも必要ではなく、例えば、基板2の中央などに設けるようにすることもできる。
次に、図8(c)に示すように、レジスト膜102をアッシング技術を用いて除去する。
次に、必要があれば、図8(d)に示すように、PVD(Physical Vapor Deposition)法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などを用いて、孔103を塞ぐ。この際、減圧環境下、または不活性ガス中で孔103を塞ぐようにすれば、膜体4により覆われる空間を減圧された状態または不活性ガスが充填された状態とすることができる。尚、基板2の中央などに孔を設けた場合は、PVD(Physical Vapor Deposition)法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などを用いて、当該孔を塞ぐようにする。
また、膜体4の成形の仕上げとして図7で説明をした成形をさらにすることもできる。
次に、本発明の実施の形態に係るマイクロスイッチについて説明をする。
図9は、本発明の第6の実施の形態に係るマイクロスイッチについて例示をするための模式斜視図である。
また、図10は、マイクロスイッチの模式断面図であり、図9におけるB−B矢視断面を表している。
尚、図1、図2で説明をしたものと同様の部分には同じ符号を付しその説明は省略する。
図9、図10に示すように、マイクロスイッチ20には、基板2上に設けられた吸引電極3a、3bと、吸引電極3a、3bを覆うようにして設けられた絶縁層5と、絶縁層5を介して吸引電極3a、3bを覆うようにして設けられたドーム状の膜体4と、吸引電極3a、3b間に設けられ、所定の間隔をあけて対峙する入出力電極6a、6bとが備えられている。
入出力電極6a、6bは、例えば、金属などの導電性材料で形成されている。尚、導電性材料の中でも抵抗値の低いものが好ましく、そのようなものとしては、例えば、アルミニウム(Al)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、白金(Pt)、これらの合金などを例示することができる。また、吸引電極3a、3bと同じ材料で形成させるものとすれば、同一の製造工程で形成させることができるので、生産性を向上させることができる。
前述した静電気力の発生の観点からは、吸引電極3a、3bの面積は広い方が好ましい。そのため、吸引電極3a、3bと入出力電極6a、6bとの間のスペースは狭い方が好ましい。ただし、このスペースを余り狭くすると、入出力電極6a、6b間を流れる高周波信号などが吸引電極3a、3b側に漏れるおそれがある。そのため、マイクロスイッチ20の用途などに応じて、吸引電極3a、3bと入出力電極6a、6bとの間のスペースが決定されることになる。
次に、本発明の実施の形態に係るマイクロスイッチの作用について説明をする。
図示しない直流電源より吸引電極3a、3bに電圧が印加されると、吸引電極3a、3bには正電荷あるいは負電荷が与えられ膜体4が吸引電極3a、3bに静電的に吸引される。その際、膜体4の撓み量(変形量)は、静電気力と膜体の弾性力とにより決定され、双方が釣り合った時点で撓み(変形)は停止する。そして、図示しない直流電源からの電圧の印加が停止されると、膜体はその弾性力によりもとの形状(位置)に復元される。
本実施の形態に係るマイクロスイッチ20においては、膜体4が撓んだ際に膜体4と入出力電極6a、6bとが当接するようになっている。すなわち、膜体4を介して入出力電極6aと入出力電極6bとが電気的に接続されるようになっている。そのため、膜体4を撓ませることで、入出力電極6a、6b間に電気信号や電流を流すことができ、膜体4を復元させることで電気信号や電流を遮断させることができる。
本実施の形態に係るマイクロスイッチ20が備える入出力電極6a、6bは、吸引電極3a、3bと同様の手順で形成させることができる。尚、入出力電極6a、6bと吸引電極3a、3bとの材料が同一のものとすれば、同一の製造工程で入出力電極6a、6bと吸引電極3a、3bとを形成させることができるので、生産性を向上させることができる。また、その他の構成要素については静電アクチュエータ1の製造方法と同様とすることができる。そのため、マイクロスイッチ20の製造方法についての説明は省略する。
本実施の形態においても、吸引電極3a、3bの直上に設けられた膜体4と吸引電極3a、3b主面(上面)との距離が漸次増加するようになっている。そのため、吸引開始時においても膜体と吸引電極3a、3b主面(上面)とが近接している部分が存在し、この部分において大きな力を発生させることができる。また、吸引開始後においても、大きな力を発生させる部分が漸次拡大して行くことになる。また、膜体の周端部や端部を吸引電極3a、3bの直上に設けるものとすれば、吸引開始時においても、膜体と吸引電極3a、3b主面(上面)とが当接(距離がゼロ)している部分が存在し、その近傍でさらに大きな力を発生させることができる。
その結果、マイクロスイッチの動作を大幅に安定させることができる。また、動作に必要な力を低減させることができることにもなるので、印加電圧を低減させたり、マイクロスイッチの小型化(吸引電極の小型化)を図ることができる。
尚、説明の便宜上、ドーム状の膜体4を例示したがこれに限定されるわけではなく、例えば、図3で例示をした湾曲した矩形形状の板状体、図4で例示をしたスリットを有する膜体など各種の形態を有する膜体を適宜選択することができる。
次に、本発明の実施の形態に係るマイクロ光スイッチについて説明をする。
図11は、本発明の第7の実施の形態に係るマイクロ光スイッチについて例示をするための模式斜視図である。
また、図12は、マイクロ光スイッチの模式断面図であり、図11におけるC−C矢視断面を表している。
尚、図1、図2で説明をしたものと同様の部分には同じ符号を付しその説明は省略する。
図11、図12に示すように、マイクロ光スイッチ30には、基板2上に設けられた吸引電極3a、3bと、吸引電極3a、3bを覆うようにして設けられた絶縁層5と、絶縁層5を介して吸引電極3a、3bを覆うようにして設けられたドーム状の膜体4と、膜体4の表面に設けられた反射層31とが備えられている。尚、反射層31は、膜体4の表面全体に設けられている必要はなく、後述する光を反射させる部分にのみ設けるようにすることもできる。
反射層31は、例えば、Al(アルミニウム)やNi(ニッケル)などのように光を反射させる材料で形成させることができる。
次に、本発明の実施の形態に係るマイクロ光スイッチの作用について説明をする。
図示しない直流電源より吸引電極3a、3bに電圧が印加されると、吸引電極3a、3bには正電荷あるいは負電荷が与えられ膜体4が吸引電極3a、3bに静電的に吸引される。その際、膜体4の撓み量(変形量)は、静電気力と膜体の弾性力とにより決定され、双方が釣り合った時点で撓み(変形)は停止する。そして、図示しない直流電源からの電圧の印加が停止されると、膜体はその弾性力によりもとの形状(位置)に復元される。この際、膜体4の表面に設けられた反射層31も膜体4といっしょに撓みと復元がされることになる。
本実施の形態に係るマイクロ光スイッチ30においては、膜体4の撓みと復元をさせることでレーザー光などの光路を変更または制御をすることができる。すなわち、膜体4の復元時と撓み時に反射層31で反射する光の方向が変わることを利用して、光路を変更または制御することができる。
本実施の形態に係るマイクロ光スイッチ30が備える反射層31は、PVD(Physical Vapor Deposition)法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などを用いて形成させることができる。また、その他の構成要素については静電アクチュエータ1の製造方法と同様とすることができる。そのため、マイクロ光スイッチ30の製造方法についての説明は省略する。
本実施の形態においても、吸引電極3a、3bの直上に設けられた膜体4と吸引電極3a、3b主面(上面)との距離が漸次増加するようになっている。そのため、吸引開始時においても膜体と吸引電極3a、3b主面(上面)とが近接している部分が存在し、この部分において大きな力を発生させることができる。また、吸引開始後においても、大きな力を発生させる部分が漸次拡大して行くことになる。また、膜体の周端部や端部を吸引電極3a、3bの直上に設けるものとすれば、吸引開始時においても、膜体と吸引電極3a、3b主面(上面)とが当接(距離がゼロ)している部分が存在し、その近傍でさらに大きな力を発生させることができる。
その結果、マイクロ光スイッチの動作を大幅に安定させることができる。また、動作に必要な力を低減させることができることにもなるので、印加電圧を低減させたり、マイクロ光スイッチの小型化(吸引電極の小型化)を図ることができる。
尚、説明の便宜上、ドーム状の膜体4を例示したがこれに限定されるわけではなく、例えば、図3で例示をした湾曲した矩形形状の板状体、図4で例示をしたスリットを有する膜体など各種の形態を有する膜体を適宜選択することができる。
図13は、本発明の第8の実施の形態に係るマイクロ光スイッチシステムについて例示をするための模式断面図である。
尚、図11、図12で説明をしたものと同様の部分には同じ符号を付しその説明は省略する。
図13(a)に示すように、マイクロ光スイッチシステム35には、前述のマイクロ光スイッチ30と、投光素子32a、33a、受光素子32b、33bとが備えられている。 投光素子32a、33aは、例えば、発光ダイオードやレーザーダイオードなどとすることができ、外部からの信号などに応じて光を照射する。受光素子32b、33bは、例えば、フォトダイオードなどとすることができ、受光に応じた電気信号を発する光電変換素子である。
図13(b)に示すように、本実施に形態に係るマイクロ光スイッチシステム35では、膜体4(反射層31)の撓み時には、投光素子32aからの光が受光素子32bに受光されるような投光素子32aと受光素子32bの配置となっている。その際、投光素子33aからの光が受光素子33bに受光されないような投光素子33aと受光素子33bの配置となっている。
一方、膜体4(反射層31)の復元時には、投光素子33aからの光が受光素子33bに受光されるような投光素子33aと受光素子33bの配置となっている。その際、投光素子32aからの光が受光素子32bに受光されないような投光素子32aと受光素子32bの配置となっている。
このようにマイクロ光スイッチシステム35では、膜体4(反射層31)の撓みと復元を切り替えることで、受光素子32b、33bへの受光と遮光とを切り替えることができる。
尚、マイクロ光スイッチシステム35のその他の作用についてはマイクロ光スイッチ30と同様のためその説明は省略する。
また、マイクロ光スイッチシステム35の製造方法うち、マイクロ光スイッチ30の部分に関しては前述のものと同様とすることができ、投光素子32a、33a、受光素子32b、33bの取り付けや配線などは既知の組立技術やワイヤーボンディングなどの配線技術を適用させることができるので、その説明は省略する。
本実施の形態においても、吸引電極3a、3bの直上に設けられた膜体4と吸引電極3a、3b主面(上面)との距離が漸次増加するようになっている。そのため、吸引開始時においても膜体と吸引電極3a、3b主面(上面)とが近接している部分が存在し、この部分において大きな力を発生させることができる。また、吸引開始後においても、大きな力を発生させる部分が漸次拡大して行くことになる。また、膜体の周端部や端部を吸引電極3a、3bの直上に設けるものとすれば、吸引開始時においても、膜体と吸引電極3a、3b主面(上面)とが当接(距離がゼロ)している部分が存在し、その近傍でさらに大きな力を発生させることができる。
その結果、マイクロ光スイッチシステムの動作を大幅に安定させることができる。また、動作に必要な力を低減させることができることにもなるので、印加電圧を低減させたり、マイクロ光スイッチシステムの小型化(吸引電極の小型化)を図ることができる。
尚、説明の便宜上、ドーム状の膜体4を例示したがこれに限定されるわけではなく、例えば、図3で例示をした湾曲した矩形形状の板状体、図4で例示をしたスリットを有する膜体など各種の形態を有する膜体を適宜選択することができる。
本実施の形態に係る静電アクチュエータ1は、各種の電子機器にも用いることができる。
例えば、インクジェットヘッドのような液滴吐出ヘッドの液滴吐出動作、走査型プローブ顕微鏡のプローブの動作、その他各種マイクロマシンの動作などに利用することができる。尚、本実施の形態に係る静電アクチュエータ1以外の構成、作用、製造方法などはそれぞれの場合における既知の技術を適用させることができるため、その説明は省略する。
このような場合においても、それぞれのシステムの動作を大幅に安定させることができる。また、動作に必要な力を低減させることができることにもなるので、印加電圧を低減させたり、それぞれのシステムの小型化(吸引電極の小型化)を図ることができる。
尚、このような場合においても、ドーム状の膜体4に限定されるわけではなく、例えば、図3で例示をした湾曲した矩形形状の板状体、図4で例示をしたスリットを有する膜体など各種の形態を有する膜体を適宜選択することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明をした。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。
前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、静電アクチュエータ1、静電アクチュエータ10、マイクロスイッチ20、マイクロ光スイッチ30、マイクロ光スイッチシステム35などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、これらを覆うカバーを別途設け、カバー内を減圧したり不活性ガスで満たすようにすることもできる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
また、例示をしたリソグラフィ技術、グレースケール露光法、PVD(Physical Vapor Deposition)法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などの製造技術は適宜変更することができ、その処理条件なども適宜選択することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る静電アクチュエータを例示するための模式斜視図である。 静電アクチュエータの模式断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る静電アクチュエータを例示するための模式斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る静電アクチュエータを例示するための模式平面図である。 平行平板型静電アクチュエータにおいて、発生する力を例示するための模式斜視図である。 本発明の第4の実施の形態に係る静電アクチュエータの製造方法について例示をするための工程断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る静電アクチュエータの製造方法について例示をするための工程断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る静電アクチュエータの製造方法について例示をするための工程断面図である。 本発明の第6の実施の形態に係るマイクロスイッチについて例示をするための模式斜視図である。 マイクロスイッチの模式断面図である。 本発明の第7の実施の形態に係るマイクロ光スイッチについて例示をするための模式斜視図である。 マイクロ光スイッチの模式断面図である。 本発明の第8の実施の形態に係るマイクロ光スイッチシステムについて例示をするための模式断面図である。
符号の説明
1 静電アクチュエータ、2 基板、3a 吸引電極、3b 吸引電極、4 膜体、4a 周端部、4b 傾斜面、5 絶縁層、6a 入出力電極、6b 入出力電極、10 静電アクチュエータ、20 マイクロスイッチ、30 マイクロ光スイッチ、31 反射層、32a 投光素子、32b 受光素子、33a 投光素子、33b 受光素子、35 マイクロ光スイッチシステム、40 膜体、40a 端部、40b 傾斜面、41 膜体、41a 周端部、41b 傾斜面、41c スリット、100a 面、100 成形型、101 直流電源、102 レジスト膜、103 孔、

Claims (14)

  1. 基板上に設けられた吸引電極に電圧を印加することで膜体を静電的に吸引する静電アクチュエータであって、
    前記膜体には、前記吸引電極の主面との距離が漸次増加するような傾斜面が設けられていること、を特徴とする静電アクチュエータ。
  2. 前記吸引電極の主面を覆うように絶縁層が設けられ、前記吸引電極の直上には前記絶縁層を介して前記膜体の端部が設けられていること、を特徴とする請求項1記載の静電アクチュエータ。
  3. 前記傾斜面の傾斜方向断面の輪郭には、すくなくとも正弦曲線が含まれていること、を特徴とする請求項1または2に記載の静電アクチュエータ。
  4. 前記膜体の外形形状は、ドーム状を呈していること、を特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の静電アクチュエータ。
  5. 前記傾斜面にはスリットが設けられていること、を特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の静電アクチュエータ。
  6. 前記スリットは、平面形状が渦巻き曲線状を呈していること、を特徴とする請求項5記載の静電アクチュエータ。
  7. 前記スリットは複数列設けられており、前記渦巻き曲線のねじれ方向が前記列毎に逆向きであること、を特徴とする請求項6記載の静電アクチュエータ。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載の静電アクチュエータと、
    前記基板上に設けられた少なくとも1対の入出力電極と、を備え、
    静電的に吸引された前記膜体を介して前記入出力電極が相互に接続されること、を特徴とするマイクロスイッチ。
  9. 前記入出力電極が接する空間は、減圧されていること、を特徴とする請求項8記載のマイクロスイッチ。
  10. 前記入出力電極が接する空間は、不活性ガスで満たされていること、を特徴とする請求項8記載のマイクロスイッチ。
  11. 請求項1〜7のいずれか1つに記載の静電アクチュエータを備えていることを特徴とする電子機器。
  12. 基板上に吸引電極を形成し、
    前記吸引電極を覆うように絶縁層を形成し、
    前記絶縁層の表面に所望の平板形状を有するレジスト膜を形成し、
    前記レジスト膜を覆うように膜体を形成し、
    前記レジスト膜を除去し、
    前記膜体を覆うように成形型を載置し、
    前記成形型の膜体形状を有する面に前記膜体を所定の回数当接させることで前記膜体を成形すること、を特徴とする静電アクチュエータの製造方法。
  13. 前記レジスト膜の除去は、減圧環境下または不活性ガスで満たされた環境下のいずれかで行われ、
    前記レジスト膜の除去後に前記レジスト膜を除去するために設けられた孔を塞ぐこと、を特徴とする請求項12記載の静電アクチュエータの製造方法。
  14. 前記膜体を覆うように成形型を載置し、
    前記成形型の膜体形状を有する面に前記膜体を所定の回数当接させることで前記膜体をさらに成形すること、を特徴とする請求項12または13に記載の静電アクチュエータの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110253612A (zh) * 2019-07-10 2019-09-20 重庆大学 一种软体静电吸盘

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