JP2008278579A - ピエゾ式駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】迷光が生じることを招くことなく、レンズの移動を高精度に制御可能なレンズ駆動装置を提供すること。
【解決手段】ピエゾ素子21に駆動信号が入力され、所定の軸線に沿ってレンズが移動されるレンズ駆動装置50であって、所定周波数の駆動信号を出力する制御部と、制御部から出力された駆動信号の入力に基づいて伸縮するピエゾ素子21と、ピエゾ素子21からの力を受けて軸線を中心に回転すると共に、少なくともS極に着磁された第1部分及びN極に着磁された第2部分を有するロータ24と、ロータ24の回転に伴って変化する磁束を検出し、ロータ24の回転量を示す信号を出力する磁気センサー26と、を備え、制御部は、磁気センサー26から出力される信号に基づいて設定された周波数の駆動信号を出力する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ピエゾ式の駆動装置に関する。
近年、カメラモジュール等に関する技術の進展に伴って、レンズの焦点距離等を変更可能とする小型な駆動装置の高性能化が強く望まれている。
高精度な駆動制御を実現することができる小型な駆動装置としては、ピエゾ素子(圧電素子)を利用した駆動装置(ピエゾ型駆動装置)が広く知られている(特許文献2乃至4参照)。
ところで、ピエゾ型駆動装置では、動作時の環境変化(発熱に伴う温度変化等)によって、ピエゾ素子の伸縮に伴って回転する回転体の回転を好適に制御することが困難となる場合がある。このような場合、移動対象物の移動量を意図した値に設定すること、又は移動対象物の移動速度を意図した値に設定することは困難となる。
特許文献1には、外周面にパタンが形成されたロータに光学センサーを対向配置し、パタンの通過に応じて光学センサーから出力される検出信号に基づいてロータの回転を制御する技術が開示されている。
特開2003−33052号公報 特開2002−303775号公報 特開2003−33054号公報 特許3247607号公報
しかしながら、特許文献1のような光学センサーを用いる場合、光学センサーから出射される光が駆動装置内で迷光となるおそれがある。光学センサーから出射される光は所定の広がりを有するものであり、同様に、ロータのパタンから反射される光も所定の広がりを有するものであるからである。このように、常時、駆動装置内に迷光が存在することは、本来的に取得されるべき情報(画像等)にノイズが発生してしまうことを招いてしまうおそれがある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、迷光が生じることを招くことなく、対象物の移動を高精度に制御可能なピエゾ式駆動装置を提供することを目的とする。
本発明にかかるピエゾ式駆動装置は、ピエゾ素子に駆動信号が入力され、所定の軸線に沿って対象物が移動されるピエゾ式駆動装置であって、所定周波数の前記駆動信号を出力する制御部と、前記制御部から出力された前記駆動信号の入力に基づいて伸縮するピエゾ素子と、前記ピエゾ素子からの力を受けて前記軸線を中心に回転すると共に、少なくともS極に着磁された第1部分及びN極に着磁された第2部分を有する第1回転体と、前記第1回転体の回転に伴って変化する磁束を検出し、前記第1回転体の回転量を示す信号を出力する磁気センサーと、を備え、前記制御部は、前記磁気センサーから出力される前記信号に基づいて設定された周波数の前記駆動信号を出力する。
前記磁気センサーは、前記第1回転体の回転量を示すパルス信号を出力し、前記制御部は、前記磁気センサーから出力される前記パルス信号の単位時間当たりのパルス数のカウント結果を利用して前記駆動信号の周波数を設定する、と良い。
前記制御部は、入力電圧に応じた周波数の前記駆動信号を出力する電圧制御発振器と、前記磁気センサーから出力された前記パルス信号の単位時間あたりのパルス数のカウント結果を利用して前記入力電圧のレベルを設定する信号処理回路と、を備える、と良い。
前記ピエゾ素子、前記第1回転体、前記磁気センサーを内部に収納する容器と、をさらに備え、前記磁気センサーは、前記第1回転体と対向するように前記容器の内面に載置される、と良い。
前記第1回転体は、極性が異なる複数の部分に分割された磁石である、と良い。
前記ピエゾ素子は、前記軸線に沿う複数の分割線を境に分割された複数の分極部分を有する筒状部材であって、前記第1回転体は、前記ピエゾ素子の上端面上又は下端面上に配置される、と良い。
前記容器は、当該容器の内側に突出する突出部を有し、前記磁気センサーは、前記突出部の上面に載置されると共に、前記突出部の上面から前記容器の下面まで延びる配線を介して配線基板に接続される、と良い。
前記容器は、上蓋を有し、前記磁気センサーは、前記上蓋の内面に載置されると共に、前記上蓋の内面から前記上蓋の上面まで延在する配線を介して配線基板に接続される、と良い。
前記ピエゾ素子は、前記軸線に沿う複数の分割線を境に分割された複数の分極部分を有する筒状部材であって、前記容器は、当該容器の内側に前記ピエゾ素子を付勢する複数の弾性部材それぞれを収納する複数の貫通孔を有する、と良い。
前記対象物を保持する保持体を内側に有すると共に、前記保持体に回転可能に取り付けられた第2回転体と、をさらに備え、前記第1回転体は、前記第2回転体に固着又は圧接される、と良い。
迷光が生じることを招くことなく、対象物の移動を高精度に制御可能なピエゾ式駆動装置を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。なお、各実施の形態は、説明の便宜上、簡略化されている。図面は簡略的なものであるから、図面の記載を根拠として本発明の技術的範囲を狭く解釈してはならない。図面は、もっぱら技術的事項の説明のためのものであり、図面に示された要素の正確な大きさ等は反映していない。同一の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。上下左右といった方向を示す言葉は、図面を正面視した場合を前提として用いるものとする。
〔第1の実施形態〕
第1の実施形態について、図1乃至7を参照しつ説明する。図1は、レンズ駆動装置の概略的な斜視図である。図2は、レンズ駆動装置の断面構成を示す概略的な模式図である。図3は、レンズ駆動装置の構成を説明するための概略的な分解斜視図である。図4は、ピエゾ素子の制御方法を説明するための説明図である。図5は、磁気センサーの動作を説明するための説明図である。図6は、レンズ駆動装置50のシステム構成を説明するためのブロック図である。図7は、レンズ駆動装置50の動作を説明するためのフローチャートである。
図1に示すように、レンズ駆動装置50は、レンズ12をy軸に沿って上又は下に移動可能に保持する部品(ピエゾ式駆動装置)であり、ケース(容器の本体部分)4、上蓋(容器の蓋部分)5、ネジ8、9、押板6を有する。上蓋5は、ケース4に4つのネジ9で固定される。押板6は、ケース4の4隅部分ごとにネジ8で取り付けられる。
図2に、図1のX2−X2のレンズ駆動装置50の概略的な断面構成を示す模式図を示す。
図2に示すように、レンズ駆動装置50は、配線基板1、撮像装置2、フィルタ3、ケース4、上蓋5、押板6、バネ7、ネジ8、9を有する。また、レンズ駆動装置50は、押蓋10、レンズ保持体11、レンズ12をケース4内に有する。また、レンズ駆動装置50は、ロータ(回転体)20、ピエゾ素子(ステータ)21、ワッシャ22、板バネ(弾性部材)23、ロータ(回転体)24、ロータ(回転体)25をケース4内に有する。また、レンズ駆動装置50は、磁気センサー26を有する。
レンズ駆動装置50は、撮像装置2上に配置されたレンズ部材16を軸線AXに沿って上下に移動させる。これにより、レンズ12の焦点距離が変更され、撮像装置2で取得される像の大きさが変更される。なお、レンズ12で集光された光は、フィルタ3を介して、撮像装置2に入力される。
配線基板1は、表面又は内部に配線が施された板状の配線基板である。配線基板1は、可撓性を有する配線基板(フレキサブル基板)であっても良い。配線基板1は、電圧制御発振器(不図示)、信号処理回路(不図示)も実装される。電圧制御発振器から出力されたパルス信号(駆動信号)は、押板6、バネ7を介してピエゾ素子21の外側面に形成された電極に接続され、ピエゾ素子21の分極部分(図4を用いて説明する)に入力される。
撮像装置2は、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)、TFT(Thin Film Transistor)等の一般的な撮像装置である。撮像装置2は、配線基板1上に実装される。
フィルタ3は、板状のフィルタ部材であり、撮像装置2の感度波長範囲以外の波長の光(赤外領域の光)を遮断する。フィルタ3は、撮像装置2上に配置される。
ケース4は、軸線AXに沿う貫通孔を有する筒状部材であって、配線基板1に実装される。ケース4は、例えば、樹脂が金型で成型されることで製造される。ケース4は、上端面にネジ9が螺入される穴部13を有する。ケース4は、バネ7を収納する貫通孔14を胴部分に有する。また、ケース4は、押板6をケース4に固定する用のネジ8が螺入される貫通孔15を胴部分に有する。また、ケース4は、ケース4の内面からケース4の中心に向かって延在する突出部4aを有する。突出部4aの下面にはフィルタ3が搭載され、突出部4aの上面には磁気センサー26が載置される。
上蓋5は、中心に開口を有する板状部材であって、ケース4にネジ9で固定される。上蓋5は、平板部5a、筒部5b、を有する。平板部5aは、x軸に沿って延在する平坦な部分である。筒部5bは、平板部5aの内端からy軸に沿って下方向に延在する部分である。上蓋5の平板部5aは、ケース4の穴部13に対応して、ネジ9の挿入用の開口(穴)を有する。上蓋5は、ポリイミド等の樹脂からなる。
押板6は、平板状の金属部材であり、導電性を有する。押板6は、ケース4の胴部分にネジ8によって固定され、ケース4の貫通孔14に保持されたバネ7に当接される。これによって、ピエゾ素子21は、バネ7によってケース4の内側に付勢される。
なお、押板6は、上述の電圧制御発振器からピエゾ素子21の分極部分(図4で説明する)に入力されるパルス信号の配線も構成する。バネ7も同様である。
上述の説明及び図1の斜視図から明らかなように、ケース4の4角部分の夫々には、ネジ8によって押板6がケース4の外側面に固定される。そして、ピエゾ素子21は、バネ7によってケース4の内側に4方向から付勢され、ケース4内に保持される。
冒頭で説明したように、レンズ部材16は、押蓋10、レンズ保持体11、レンズ12を有する。また、レンズ部材(対象物)16は、レンズ駆動装置50により軸線AXに沿って上又は下に移動可能に保持される。
レンズ12は、板状の透明基板の両面に凸状部分を有する光学部材である。レンズ12は、外乱光を集光し、撮像装置2に像を結ぶ。レンズ12の光軸は、軸線AXと一致する。
レンズ保持体11は、底面の中心に開口を有する器状の板状部材である。レンズ保持体11は、x軸に沿って延在する底部11a、y軸に沿って延在する胴部11bを有する。底部11a、胴部11bは、一体に構成される。底部11aは、レンズ12の表面の凸状部分に対応する開口を有する。底部11aの開口には、レンズ12の凸状部分が収納される。レンズ保持体11の胴部11bの外側面には、螺旋状の溝が施される。なお、レンズ保持体11は、樹脂材料からなる。
押蓋10は、レンズ12の裏面の凸状部分に対応する開口を有する板状の部材であり、レンズ保持体11の胴部11bの内側に配置される。尚、押蓋10も、レンズ保持体11と同様に樹脂材料からなる。
レンズ部材16は、レンズ12が押蓋10によって器状のレンズ保持体11の内側に固定されることで製造される。換言すると、レンズ12は、レンズ保持体11と押蓋10との間に挟持される。
冒頭で説明したように、レンズ駆動装置50のケース4内には、ロータ20、ピエゾ素子21、ワッシャ22、板バネ23、ロータ24、ロータ25、が配置される。なお、これらロータ20〜ロータ25は、ケース4の突出部4aの上方に設けられる。
ロータ20は、中心に開口を有するリング状の平板部材であって、硬質な金属(ステンレス鋼(SUS)等)からなる。ロータ20は、ロータ25の上端側の外周面に圧接される。ロータ20は、ピエゾ素子21の上端面からの力を受けて軸線AXを中心として回転する。
ピエゾ素子21は、軸線AXに沿う貫通孔を有する筒状の部材である。ピエゾ素子21は、圧電性を有するセラミックスからなり、入力されるパルス信号(電圧信号)に応じて伸縮する。ピエゾ素子21は、軸線AXに沿う分割線によって分割された4つの分極部分を有する。隣り合う分極部分は、互いに異なる極性に分極されている。ピエゾ素子21の4つの分極部分に対応して、ピエゾ素子21の外側面には4つの電極(不図示)が設けられている。また、ピエゾ素子の内側面には、ピエゾ素子21の4つの分極部分に共通のグランド接地された電極が設けられている。なお、ピエゾ素子21の各分極部分に設けられた電極は、配線基板1上に実装された上述の電圧制御発振器からパルス信号が入力される。電圧制御発振器からのパルス信号は、上述のように、押板6、バネ7を介してピエゾ素子21の各分極部分に入力される。
ワッシャ22は、中心に開口を有するリング状の平坦な板状部材であり、硬質な金属(ステンレス鋼(SUS)等)からなる。ワッシャ22は、ピエゾ素子21の下端面からの力を受けて軸線AXを中心として回転する。
板バネ23は、中心に開口を有するリング状の板状部材である。板バネ23は、それ自体の構造によって上又は下にある部材を付勢する。ここでは、板バネ23は、板状部材が円を描くように上下に蛇行しながら延在することで構成される。板バネ23は、例えば、ステンレス鋼(SUS)からなる。
ロータ24は、中心に開口を有するリング状の平坦な板状部材である。本実施形態にかかるロータ24は、2分割されたリング状の磁石であり、S極部分24a、N極部分24bを有する。ロータ24は、ピエゾ素子21の下端面からの力を受けて軸線AXを中心として回転する。
なお、図面上からも明らかなように、ロータ24上には、板バネ23、ワッシャ22、ピエゾ素子21、ロータ20が、この順で配置される。すなわち、板バネ23、ワッシャ22、ピエゾ素子21、ロータ20らが圧接状態とされる際、ロータ24は底面として機能する。ロータ24は、ロータ25の下端に設けられたつば部でもある。
ロータ25は、円筒状の板状部材である。ロータ25の周りは、ロータ20、ピエゾ素子21、ワッシャ22、板バネ23、ロータ24が配置される。ロータ25の内側面には、螺旋状の溝が施される。ロータ20はロータ25に圧接され、ロータ24はロータ25に固着される。ロータ25は、ピエゾ素子21からの力を受けて軸線AXを中心として回転する。
ロータ25は、上述のレンズ保持体11に回転可能に係合される。ここでは、ロータ25の内側面の溝の凸凹とレンズ保持体11の外側面の溝の凸凹とが噛み合わされる。
また、レンズ駆動装置50は、ケース4の突出部4aの上面に磁気センサー26を有する。磁気センサー26は、ロータ24と対向する位置に配置される。磁気センサー26とロータ24との間には、何ら他の部材は配置されない。
磁気センサー26は、配線基板1と配線27を介して電気的に接続される。配線27は、ケース4の突出部4aの上面からケース4の下端面まで延在する。そして、配線27は、磁気センサー26と後述の信号処理回路60を構成する信号処理回路とを接続する。
磁気センサー26は、ロータ24の回転に伴って変化する磁束を検出し、ロータ24の回転量を示す信号を出力する。なお、S極部分24aとN極部分24bとの境界部分に近いほど磁束密度は高くなる。
上述のピエゾ素子21の4つの電極には、異なる位相のパルス信号が入力される。ピエゾ素子21の分極部分ごとにパルス信号が入力され、ピエゾ素子21は公転トルクをロータ20、ロータ24、ロータ25に生ぜしめる。そして、ロータ25の回転に伴って、レンズ部材16は軸線AXに沿って上方向又は下方向に移動する。なお、レンズ部材16は、上蓋5によって機械的に回転不能に保持されている。
本実施形態においては、磁気センサー26から出力されたパルス信号の単位時間あたりのパルス数のカウント結果を利用して設定された周波数のパルス信号がピエゾ素子21に入力される。ピエゾ素子21には、所定時間間隔で適正化された周波数のパルス信号が入力され、レンズ部材16の移動(移動量又は移動速度)は高精度に制御される。
なお、ピエゾ素子21は、バネ7によって4方向からケース4の内側に付勢され、ケース4の内部に宙吊りの状態で保持される。従って、ロータ24と突出部4aの上面との間には所定の空間が設けられる。そして、ケース4の突出部4aの上面には、上述の磁気センサー26を載置するためのスペースが確保される。
ここで、図3にレンズ駆動装置50の概略的な分解斜視図を示す。なお、図3では、押板6、ネジ8、9等は省略されている。
図3に示すように、磁気センサー26上には、ロータ24が配置される。また、ロータ24は、ロータ25の下端部分に固着される。ロータ24上には、板バネ23が配置される。また、板バネ23上には、ワッシャ22が配置される。また、ワッシャ22上には、ピエゾ素子21が配置される。ピエゾ素子21上には、ロータ20が配置される。板バネ23、ワッシャ22、ピエゾ素子21がロータ24上に配置された状態で、ロータ20はロータ25に嵌められる。板バネ23の付勢作用によって、ロータ20とワッシャ22とはピエゾ素子21に摺動可能に当接される。ピエゾ素子21から受ける振動に応じて、ロータ20、ロータ24、ロータ25は軸線AXを回転中心として右回転又は左回転する。
レンズ部材16上には、上蓋5が配置される。レンズ部材16は、その上縁部分に、複数の窪部31を有する。上蓋5は、その筒部5bの下端部分に、複数の突部30を有する。レンズ部材16の窪部31と上蓋5の突部30とは互いに嵌合される。そして、レンズ部材16は、上蓋5に対して回転不能となる。これによって、ロータ25の回転に伴って、レンズ部材16は軸線AXに沿って上又は下に移動する。
ここで、図4を参照して、ピエゾ素子21の制御方法について説明する。
図4(a)に示すように、ピエゾ素子21は、複数の分極部分21a〜21dに分割されている。分極部分21aには、端子aからパルス信号S_aが入力される。分極部分21bには、端子bからパルス信号S_bが入力される。分極部分21cには、端子cからパルス信号S_cが入力される。同様に、分極部分21dには、端子dからパルス信号S_dが入力される。
図4(a)に示すように、パルス信号S_bは、パルス信号S_aよりも遅延して立ち上がる。パルス信号S_cは、パルス信号S_bよりも遅延して立ち上がる。パルス信号S_dは、パルス信号S_cよりも遅延して立ち上がる。なお、パルス信号S_aとパルス信号S_cとは逆相の関係にある。また、パルス信号S_bとパルス信号S_dとは逆相の関係にある。
図4(a)から明らかなように、ピエゾ素子21の駆動状態は、時刻t1−t2間の第1モード、時刻t2−t3間の第2モード、時刻t3−t4間の第3モード、時刻t4−t5間の第4モードの計4つのモードが設定される。
各第1〜第4のモードでは、互いに隣り合う逆極性の極性部分にハイレベルのパルス電圧が入力される。ハイレベルのパルス電圧が入力されることで各極性部分は、図4(b)に模式的に示すように内側又は外側に伸縮する。同様に、各極性部分は、図4(c)に模式的に示すように上に又は下に伸縮する。このようにピエゾ素子21にパルス信号が繰り返し入力されることによって、ピエゾ素子21は、ロータ20、ロータ24、ロータ25に軸線AXを回転中心とした公転トルクを生ぜしめる。
ここで、図5を参照して、磁気センサー26の動作について説明する。図5(a)に模式的に示すように、ロータ24は、ピエゾ素子21からの力を受けて、右回転又は左回転をする。これに伴って、磁気センサー26に入力される磁束密度は変化する。
図5(b)に示すように、磁気センサー26は、所定の閾値以上の磁束密度が検出されたとき、ハイレベルのパルス信号を出力する。従って、磁気センサー26から出力されるパルス信号のパルス数をカウントすることによって、ロータ24の回転量を検出することができる。なお、レンズ部材16の軸線AXに移動量は、ロータ24の回転量に応じたものであるから、ロータ24の回転量の検出は、レンズ部材16の移動量を検出することでもある。
ここで、図6に、レンズ駆動装置50のシステム構成を説明するためのブロック図を示す。図6に示すように、レンズ駆動装置50は、ピエゾ素子21、磁気センサー26に加えて、制御部80を有する。
制御部80は、磁気センサー26から出力されたパルス信号の単位時間あたりのパルス数に基づいて周波数が決定されたパルス信号(駆動信号)をピエゾ素子21に出力する。
制御部80は、信号処理回路60、電圧制御発振器(VCO(Voltage Controlled Oscillator))70、を有する。信号処理回路60の入力は、磁気センサー26の出力に接続される。信号処理回路60の出力は、電圧制御発振器70の入力に接続される。電圧制御発振器70の出力は、ピエゾ素子21の入力に接続される。なお、信号処理回路60、電圧制御発振器70は、図1の配線基板1上に実装される。また、信号処理回路60、電圧制御発振器70は、モノリシックな半導体回路素子であってもかまわない。
信号処理回路60は、磁気センサー26から出力されるパルス信号のパルス数をカウントする。そして、単位時間あたりのパルス数の増減に基づいて、電圧V1のレベルをシフトさせる。なお、信号処理回路60は、CPU等の演算処理回路を有する。記憶領域(メモリ等)に格納されたプログラムがCPUで実行され、信号処理回路60の上述の機能は実現される。また、電圧V1は、信号処理回路60の出力と電圧制御発振器70の入力間の節点の電圧に等しい。
電圧制御発振器70は、電圧V1(入力電圧)のレベルに応じた周波数のパルス信号S_a〜S_dをピエゾ素子21に出力する。なお、電圧制御発振器70は、図4(a)で説明したように、パルス信号S_a〜S_dをピエゾ素子21の各分極部分に出力する。
本実施形態においては、信号処理回路60は、磁気センサー26から出力されたパルス信号(図5(b)参照)の単位時間あたりのパルス数に基づいて電圧制御発振器70に入力される電圧V1のレベルを設定する。これにより、単位時間あたりのロータ24の実際の回転量(レンズ部材16の実際の移動量)に基づいて、電圧制御発振器70からピエゾ素子21に入力されるパルス信号S_a〜S_dの周波数は設定される。そして、ピエゾ素子21には、所定時間間隔で適正化された周波数のパルス信号が入力される。結果として、ロータの回転(回転速度又は回転量)は高精度に制御され、レンズ部材16の移動(移動量又は移動速度)は高精度に制御される。
ここで、図7に、レンズ駆動装置50の動作を説明するためのフローチャートを示す。
図7に示すように、信号処理回路60は、磁気センサー26から出力されたパルス信号の単位時間あたりのパルス数をカウントする(S1)。なお、パルス数のカウントは、ロータ24の単位時間あたりの回転量に等しい。
次に、信号処理回路60は、S1で検出したパルス数が、所定の範囲であるのか判定する(S2)。
カウントしたパルス数が上閾値として設定された数よりも大きい場合、信号処理回路60は、電圧制御発振器70に入力される電圧V1のレベル(電圧レベルは、正のレベルであるものとする)を上昇させ、電圧制御発振器70からピエゾ素子21に入力されるパルス信号の周波数を高く設定する(S3)。これにより、ロータ24らの単位時間あたりの回転量を減少させ、最終的にレンズ部材16の移動量が目標値からずれないようにする。
カウントしたパルス数が所定範囲内(上閾値と下閾値との間の範囲内)にある場合、信号処理回路60は、電圧制御発振器70に入力される電圧V1のレベルをそのままとし、電圧制御発振器70からピエゾ素子21に入力されるパルス信号の周波数をそのままとする(S4)。
カウントしたパルス数が下閾値として設定された数よりも小さい場合、信号処理回路60は、電圧制御発振器70に入力される電圧V1のレベルを下降させ、電圧制御発振器70からピエゾ素子21に入力されるパルス信号の周波数を低く設定する(S5)。これにより、ロータ24の回転数を増加させ、最終的にレンズ部材16の移動量が目標値からずれないようにする。なお、S3〜S5の後は、開始点に戻る。また、電圧制御発振器70からピエゾ素子21に入力されるパルス信号の周波数の増減に伴って、ピエゾ素子21に入力される駆動電流量は調整される。
このようにして、制御部80は、ロータ24の回転数を反映した磁気センサー26から出力されたパルス信号に基づいて、電圧制御発振器70からピエゾ素子21に入力されるパルス信号の周波数を制御する。これにより、ロータ24の回転量又は回転速度を意図した値に設定することができる。結果として、レンズ部材16の移動量又は移動速度を意図した値に設定することができる。
〔第2の実施形態〕
第2の実施形態について、図8、図9を参照しつ説明する。図8は、レンズ駆動装置の断面構成を示す概略的な模式図である。図9は、レンズ駆動装置の構成を説明するための概略的な分解斜視図である。
図8、図9に示すように、本実施形態においては、ロータ20は、2分割されたリング状の磁石であり、S極部分20a、N極部分20bを有する。換言すると、ロータ20にS極部分20a、N極部分20bが設定される。また、磁気センサー26は、ロータ20に対向するように上蓋5の平板部5aの内面に配置される。このような場合であって、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、この場合、ロータ24は、着磁された部分を有しない。
なお、磁気センサー26からの出力信号は、上蓋5を貫通する配線27を介して配線基板1に実装された信号処理回路60(不図示)に接続される。また、本実施形態では、ロータ20が第1回転体に相当する。
本発明の技術的範囲は上述の実施形態に限定されない。複数の磁気センサーを用いてシステムを構成しても良い。制御部は、マイコンを利用すれば簡易に設計することができるものであり、具体的な構成は任意である。ロータ24のS極部分、N極部分は、樹脂に永久磁石の粉末が封入されたタイプの磁石であっても構わない。ロータ24に設けられる磁石(N極の個数、S極の数)の数は任意である。ロータ20の場合も同様である。また、S極に着磁された部分とN極に着磁された部分とをロータ25に設けても良い。本発明は、フォトダイオード等の単素子の受光素子にも適用することができ、撮像装置用のレンズ駆動装置には限定されない。
レンズ駆動装置50の概略的な斜視図である。 レンズ駆動装置50の断面構成を示す概略的な模式図である。 レンズ駆動装置50の構成を説明するための概略的な分解斜視図である。 ピエゾ素子21の制御方法を説明するための説明図である。 磁気センサー26の動作を説明するための説明図である。 レンズ駆動装置50のシステム構成を説明するためのブロック図である。 レンズ駆動装置50の動作を説明するためのフローチャートである。 レンズ駆動装置51の断面構成を示す概略的な模式図である。 レンズ駆動装置51の構成を説明するための概略的な分解斜視図である。
符号の説明
50 レンズ駆動装置
80 制御部
70 信号処理回路
60 電圧制御発振器
4 ケース
4a 突出部
5 上蓋
6 押板
16 レンズ部材
11 レンズ保持体
12 レンズ
20 ロータ
21 ピエゾ素子
22 ステータ
23 板バネ
24 ロータ
25 ロータ
26 磁気センサー
27 配線

Claims (10)

  1. ピエゾ素子に駆動信号が入力され、所定の軸線に沿って対象物が移動されるピエゾ式駆動装置であって、
    所定周波数の前記駆動信号を出力する制御部と、
    前記制御部から出力された前記駆動信号の入力に基づいて伸縮するピエゾ素子と、
    前記ピエゾ素子からの力を受けて前記軸線を中心に回転すると共に、少なくともS極に着磁された第1部分及びN極に着磁された第2部分を有する第1回転体と、
    前記第1回転体の回転に伴って変化する磁束を検出し、前記第1回転体の回転量を示す信号を出力する磁気センサーと、
    を備え、
    前記制御部は、前記磁気センサーから出力される前記信号に基づいて設定された周波数の前記駆動信号を出力する、ピエゾ式駆動装置。
  2. 前記磁気センサーは、前記第1回転体の回転量を示すパルス信号を出力し、
    前記制御部は、前記磁気センサーから出力される前記パルス信号の単位時間当たりのパルス数のカウント結果を利用して前記駆動信号の周波数を設定することを特徴とする請求項1記載のピエゾ式駆動装置。
  3. 前記制御部は、
    入力電圧に応じた周波数の前記駆動信号を出力する電圧制御発振器と、
    前記磁気センサーから出力された前記パルス信号の単位時間あたりのパルス数のカウント結果を利用して前記入力電圧のレベルを設定する信号処理回路と、
    を備えることを特徴とする請求項2記載のピエゾ式駆動装置。
  4. 前記ピエゾ素子、前記第1回転体、前記磁気センサーを内部に収納する容器と、をさらに備え、
    前記磁気センサーは、前記第1回転体と対向するように前記容器の内面に載置されることを特徴とする請求項1記載のピエゾ式駆動装置。
  5. 前記第1回転体は、極性が異なる複数の部分に分割された磁石であることを特徴とする請求項1記載のピエゾ式駆動装置。
  6. 前記ピエゾ素子は、前記軸線に沿う複数の分割線を境に分割された複数の分極部分を有する筒状部材であって、
    前記第1回転体は、前記ピエゾ素子の上端面上又は下端面上に配置されることを特徴とする請求項4記載のピエゾ式駆動装置。
  7. 前記容器は、当該容器の内側に突出する突出部を有し、
    前記磁気センサーは、前記突出部の上面に載置されると共に、前記突出部の上面から前記容器の下面まで延びる配線を介して配線基板に接続されることを特徴とする請求項4記載のピエゾ式駆動装置。
  8. 前記容器は、上蓋を有し、
    前記磁気センサーは、前記上蓋の内面に載置されると共に、前記上蓋の内面から前記上蓋の上面まで延在する配線を介して配線基板に接続されることを特徴とする請求項4記載のピエゾ式駆動装置。
  9. 前記ピエゾ素子は、前記軸線に沿う複数の分割線を境に分割された複数の分極部分を有する筒状部材であって、
    前記容器は、当該容器の内側に前記ピエゾ素子を付勢する複数の弾性部材それぞれを収納する複数の貫通孔を有することを特徴とする請求項4乃至8記載のピエゾ式駆動装置。
  10. 前記対象物を保持する保持体を内側に有すると共に、前記保持体に回転可能に取り付けられた第2回転体と、をさらに備え、
    前記第1回転体は、前記第2回転体に固着又は圧接されることを特徴とする請求項1乃至9記載のピエゾ式駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016539376A (ja) * 2013-12-03 2016-12-15 ボリーメディア ホールディングス カンパニー リミテッドBolymedia Holdings Co. Ltd. ズームフォーカス手段及びズームレンズ

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