JP2008277913A - 無線通信システム、無線端末装置、基地局装置、及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、無線端末装置、基地局装置、及び無線通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】再送要求を送信した無線端末装置の割合に基づく処理を実行すること。
【解決手段】各無線端末装置30は、通信データを受信した場合に、第1のサブキャリア群の中から選択される1又は複数のサブキャリアに係る変調処理を行うことにより、同報受信信号を送信するとともに、通信データが正常に受信されているか否かを判定し、正常に受信されていないと判定された場合に、第1のサブキャリア群とは重複しない第2のサブキャリア群の中から選択される1又は複数のサブキャリアに係る変調処理を行うことにより、再送要求信号を送信する。基地局装置10は、第1及び第2のサブキャリア群をそれぞれ受信し、各サブキャリア群を構成する各サブキャリアの受信レベルの合計値である第1合計値及び第2合計値を取得し、第1合計値に対する第2合計値の割合に基づき、マルチキャスト送信の制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信システム、無線端末装置、基地局装置、及び無線通信方法に関する。
無線通信システムにおいては、基地局装置から無線端末装置に対して1対多の送信が行われることがある。このような1対多の送信は一般にマルチキャスト送信と呼ばれる。これに対し、1対1の送信はユニキャスト送信と呼ばれる。商用の無線通信システムにおけるマルチキャスト送信では、1つの基地局装置がマルチキャスト送信した通信データを受信する無線端末装置の数が1000以上になることもある。
ところで、無線通信では、電波伝播状況などにより、伝送途中において通信データが誤りを含んでしまうことが多い。そこで、送信時において通信データに巡回冗長符号を含めておくことにより受信側装置で誤りを検出できるようにし、受信側装置は、誤りを検出した場合に再送要求を返信し、送信側装置は、再送要求を受信すると、再送を要求された通信データ(誤りの検出された通信データ)を再送するようにすることが広く行われている。
再送要求処理が行われるという点ではマルチキャスト送信もユニキャスト送信も同様であるが、マルチキャスト送信の場合、多数の無線端末装置が一度に同じ通信データを受信することになり、再送要求も一度に多数送信されることになる。このため、各無線端末装置に無線リソースを排他的に割り当て、その無線リソースを利用して再送要求を送信させるようにすると、無線リソースが足りなくなってしまう場合がある。
そこで、特許文献1に記載の技術では、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数多重方式)のサブキャリアを用い、複数の無線端末装置によるその重複利用を許容しつつ、再送要求を送信させるようにしている。具体的には、再送要求用にいくつかのサブキャリア(M個のサブキャリア)を確保しておき、無線端末装置は、そのうちのいくつかを選択して(L個(L≦M)のサブキャリア。無線端末装置間での重複選択を許す。)変調することにより、再送要求を送信する。基地局装置は、M個のサブキャリアの中に変調されたものが含まれていれば、それを再送要求とみなし、通信データの再送を行う。
特開2001−103060号公報
ところで、再送をしていると、当然伝送効率は悪くなる。また、多数の無線端末装置に対してマルチキャスト送信を行う場合、ほぼ必ず、いくつかの無線端末装置は再送要求を送信することになる。このため、多数の無線端末装置に対してのマルチキャスト送信では、無線端末装置が1つでも再送要求した場合に再送制御を行うようにすると、伝送効率がなかなか上がらない。とはいえ、「無線端末装置が1つでも再送要求した場合に再送制御を行う」という処理を行わないようにするとしても、では、どのような場合に再送制御を行うべきなのか、上記特許文献1記載の技術にはその指標となるものがない。
同様に、例えばマルチキャスト送信の送信レート制御によって誤り率をコントロールできるが、どのような場合に送信レート制御を行うべきなのか、上記特許文献1記載の技術にはその指標となるものがない。
従って、本発明の課題の一つは、マルチキャスト送信の制御(再送制御や送信レート制御)を行うか否かを判定するための指標を提供できる無線通信システム、無線端末装置、基地局装置、及び無線通信方法を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明にかかる無線通信システムは、通信データをマルチキャスト送信する基地局装置と、マルチキャスト送信された前記通信データを受信する複数の無線端末装置と、を含む無線通信システムであって、前記各無線端末装置は、前記通信データを受信した場合に、第1のサブキャリア群の中から選択される1又は複数のサブキャリアにより、同報受信信号を送信する同報受信信号送信手段と、前記通信データが正常に受信されているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記通信データが正常に受信されていないと判定された場合に、前記第1のサブキャリア群とは重複しない第2のサブキャリア群の中から選択される1又は複数のサブキャリアにより、再送要求信号を送信する再送要求信号送信手段と、を含み、前記基地局装置は、前記第1のサブキャリア群を受信し、該第1のサブキャリア群を構成する各サブキャリアの受信レベルの合計値である第1合計値を取得する第1合計値取得手段と、前記第2のサブキャリア群を受信し、該第2のサブキャリア群を構成する各サブキャリアの受信レベルの合計値である第2合計値を取得する第2合計値取得手段と、前記第1合計値に対する前記第2合計値の割合に基づき、マルチキャスト送信の制御を行うマルチキャスト送信制御手段と、を含む、ことを特徴とする。
これによれば、第1合計値に対する第2合計値の割合を指標として、マルチキャスト送信の制御を行うことができる。なお、上記サブキャリアは、OFDMにおいて用いられるサブキャリアの単位時間(同報受信信号又は再送要求信号の送信に要する時間)分である。
また、上記無線通信システムにおいて、前記マルチキャスト送信制御手段は、前記第1合計値に基づき、閾値を算出する閾値算出手段と、算出された閾値と、前記第2合計値と、を比較する比較手段と、を含み、前記マルチキャスト送信制御手段は、前記比較手段の比較結果に基づき、マルチキャスト送信の制御を行う、こととしてもよい。
これによれば、例えば、第1受信レベル合計値取得手段により取得される合計値に、マルチキャスト送信制御の基準となる再送要求率(同報受信信号を送信した無線端末装置数に対する再送要求信号を送信した無線端末装置数の割合。以下、基準再送要求率という。)を乗算することにより、閾値を算出することができる。そしてそうすることで、上記基準再送要求率を指標として、マルチキャスト送信の制御を行うことができるようになる。
また、上記無線通信システムにおいて、前記同報受信信号送信手段は、前記第1のサブキャリア群の中から選択される第1の個数のサブキャリアにより、同報受信信号を送信し、前記再送要求信号送信手段は、前記第2のサブキャリア群の中から選択される第2の個数のサブキャリアにより、再送要求信号を送信し、前記マルチキャスト送信制御手段は、前記第1合計値に対する前記第2合計値の割合と、前記第1の個数に対する前記第2の個数の割合と、に基づき、マルチキャスト送信の制御を行う、こととしてもよい。
これによれば、マルチキャスト送信制御手段は、第1の個数と第2の個数とが異なる場合であっても、第1合計値に対する第2合計値の割合を指標として、適切にマルチキャスト送信の制御を行うことができる。
また、上記無線通信システムにおいて、前記同報受信信号送信手段は、第1のサブキャリア群の中から選択される1又は複数のサブキャリアの各電力レベルを第1の所定値とすることにより、同報受信信号を送信し、前記再送要求信号送信手段は、第2のサブキャリア群の中から選択される1又は複数のサブキャリアの各電力レベルを第2の所定値とすることにより、再送要求信号を送信し、前記マルチキャスト送信制御手段は、前記第1合計値に対する前記第2合計値の割合と、前記第1の所定値に対する前記第2の所定値の割合と、に基づき、マルチキャスト送信の制御を行う、こととしてもよい。
これによれば、マルチキャスト送信制御手段は、第1の所定値と第2の所定値とが異なる場合であっても、第1合計値に対する第2合計値の割合を指標として、適切にマルチキャスト送信の制御を行うことができる。
また、上記無線通信システムにおいて、前記同報受信信号送信手段は、前記第1のサブキャリア群の中から選択される第1の個数のサブキャリアにより、同報受信信号を送信し、前記再送要求信号送信手段は、前記第2のサブキャリア群の中から選択される第2の個数のサブキャリアにより、再送要求信号を送信し、前記閾値算出手段は、前記第1合計値と、前記第1の個数に対する前記第2の個数の割合と、に基づき、前記閾値を算出する、こととしてもよい。
これによれば、閾値算出手段は、第1の個数と第2の個数とが異なる場合であっても、適切に閾値を算出することができる。
また、上記無線通信システムにおいて、前記同報受信信号送信手段は、第1のサブキャリア群の中から選択される1又は複数のサブキャリアの各電力レベルを第1の所定値とすることにより、同報受信信号を送信し、前記再送要求信号送信手段は、第2のサブキャリア群の中から選択される1又は複数のサブキャリアの各電力レベルを第2の所定値とすることにより、再送要求信号を送信し、前記閾値算出手段は、前記第1合計値と、前記第1の所定値に対する前記第2の所定値の割合と、に基づき、前記閾値を算出する、こととしてもよい。
これによれば、閾値算出手段は、第1の所定値と第2の所定値とが異なる場合であっても、適切に閾値を算出することができる。
また、本発明にかかる無線端末装置は、前記通信データを受信した場合に、第1のサブキャリア群の中から選択される1又は複数のサブキャリアにより、同報受信信号を送信する同報受信信号送信手段と、前記通信データが正常に受信されているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記通信データが正常に受信されていないと判定された場合に、前記第1のサブキャリア群とは重複しない第2のサブキャリア群の中から選択される1又は複数のサブキャリアにより、再送要求信号を送信する再送要求信号送信手段と、を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかる基地局装置は、複数の無線端末装置に対して通信データをマルチキャスト送信する基地局装置であって、第1のサブキャリア群を受信し、該第1のサブキャリア群を構成する各サブキャリアの受信レベルの合計値である第1合計値を取得する第1合計値取得手段と、第2のサブキャリア群を受信し、該第2のサブキャリア群を構成する各サブキャリアの受信レベルの合計値である第2合計値を取得する第2合計値取得手段と、前記第1合計値に対する前記第2合計値の割合に基づき、マルチキャスト送信の制御を行うマルチキャスト送信制御手段と、を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかる無線通信方法は、基地局装置が通信データをマルチキャスト送信し、複数の無線端末装置がマルチキャスト送信された前記通信データを受信する無線通信方法であって、前記各無線端末装置が、前記通信データを受信した場合に、第1のサブキャリア群の中から選択される1又は複数のサブキャリアにより、同報受信信号を送信する同報受信信号送信ステップと、前記各無線端末装置が、前記通信データが正常に受信されているか否かを判定する判定ステップと、前記各無線端末装置が、前記判定ステップにおいて前記通信データが正常に受信されていないと判定された場合に、前記第1のサブキャリア群とは重複しない第2のサブキャリア群の中から選択される1又は複数のサブキャリアにより、再送要求信号を送信する再送要求信号送信ステップと、前記基地局装置が、前記第1のサブキャリア群を受信し、該第1のサブキャリア群を構成する各サブキャリアの受信レベルの合計値である第1合計値を取得する第1合計値取得ステップと、前記基地局装置が、前記第2のサブキャリア群を受信し、該第2のサブキャリア群を構成する各サブキャリアの受信レベルの合計値である第2合計値を取得する第2合計値取得ステップと、前記基地局装置が、第1合計値に対する前記第2合計値の割合に基づき、マルチキャスト送信の制御を行うマルチキャスト送信制御ステップと、を含むことを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[実施の形態1]
図1は、本実施の形態にかかる無線通信システム1のシステム構成を示す図である。同図に示すように、無線通信システム1は基地局装置10と、多数の無線端末装置30と、を含んで構成される。基地局装置10は、通信データをマルチキャスト送信し、各無線端末装置30は、マルチキャスト送信された通信データを受信する。基地局装置10がマルチキャスト送信した通信データを受信する無線端末装置30の数は、実際には1000以上となることもある。なお、上記マルチキャスト送信を含む基地局装置10と無線端末装置30との間の通信は、OFDM方式により行われる。
図2は、マルチキャスト送信の概略の説明図である。基地局装置10は、複数の無線端末装置30(図2では無線端末装置30−1乃至5)に対して、同時にパケットを送信する(図2のt1〜t2)。各無線端末装置30は、巡回冗長符号等を用いて受信パケットの誤り検出を行なう。各無線端末装置30は、誤り検出の有無に関わらず、同報受信(ACK:ACKnowledge)信号を生成して送信するとともに、受信パケットに誤りが検出された場合には、再送要求(NAK:Negative AcKnowledge)信号を生成し、送信する。
なお、ここで送信される同報受信信号は、通常のACKとは異なるものである。すなわち、通常のACKは「通信がエラーなく到達したこと」を示すものであるが、同報受信信号は単に「通信が到達したこと」を示している。
同報受信信号及び再送要求信号は、本実施の形態では1個のOFDMシンボルで構成される。通常、OFDMシンボルは、直交するN個のサブキャリアに変調信号を重畳してIFFT(逆フーリエ変換)処理を行なって生成するが、本実施形態では、N個のサブキャリアのうちの一部を利用して再送要求信号を生成する。また、N個のサブキャリアのうちの一部を利用して再送要求信号を生成する。これらの信号の生成手法の詳細は後述する。
基地局装置10がパケットを同報するタイムスロット(図2のt1〜t2)と、そのパケットに対し端末局が同報受信信号及び再送要求信号を応答するタイムスロット(図2ではt2〜t3)は、事前の手順により定められており、各無線端末装置30は、指定されたタイムスロット(図2ではt2〜t3)を用いて同報受信信号及び再送要求信号を基地局装置10に送信する。
次に、無線端末装置30の詳細について説明する。図3は、無線端末装置30の内部構成を示す概略ブロック図である。同図に示すように、無線端末装置30は、アンテナ31、RF(Radio Frequency)部32、OFDMシンボル検出器33、P/S(Parallel / Serial)変換器34、復調器35、符号器36、制御部37、第1の個数記憶部38、第1の所定値記憶部39、第2の個数記憶部40、第2の所定値記憶部41、符号器42、多重部43、変調器44、S/P(Serial / Parallel)変換器45、OFDMシンボル生成器46、RF部47を含んで構成される。なお、制御部37はさらにその内部に、同報受信信号送信部370、再送要求信号送信部371を含んで構成される。
RF部32は、アンテナ31で受信された無線周波数信号をダウンコンバートして直交復調を行う。OFDMシンボル検出器33は、RF部2の出力に対してFFT(Fast Fourier Transform)処理を行ってOFDMシンボルを検出する。P/S変換器34は、OFDMシンボルをパラレル/シリアル変換する。復調器35は、シリアル変換されたOFDMシンボルを復調する。符号器36は、巡回冗長符号等を用いて復調信号の誤り検出を行うことにより、通信データが正常に受信されているか否かを判定する判定手段として機能する。
同報受信信号送信部370(同報受信信号送信手段)は、通信データを受信した場合に、第1のサブキャリア群の中から選択される第1の個数(以下、Lo個とする。)のサブキャリアに係る変調処理を行い、各サブキャリアの電力レベルを第1の所定値(以下、Poとする。)とすることにより、同報受信信号を送信する。また、再送要求信号送信部371(再送要求信号送信手段)は、符号器36により通信データが正常に受信されていないと判定された場合に、上記第1のサブキャリア群とは重複しない第2のサブキャリア群の中から選択される第2の個数(以下、L個とする。)のサブキャリアに係る変調処理を行い、各サブキャリアの電力レベルを第2の所定値(以下、Pとする。)とすることにより、再送要求信号を送信する。
なお、上記Lo,L,Po,Pは、ユーザにより決定され、それぞれ第1の個数記憶部38,第2の個数記憶部40,第1の所定値記憶部39,第2の所定値記憶部41に記憶されている。同報受信信号送信部370及び再送要求信号送信部371は、各記憶部から上記Lo,L,Po,Pを読み出して用いる。本実施の形態では、Lo=L、Po=Pであるとして説明する。
また、ここでは第1のサブキャリア群を、図2に示した時刻t2〜t3に送信されるOFDMシンボルを構成するサブキャリアのうちのMo個とし、第2のサブキャリア群を、図2に示した時刻t2〜t3に送信されるサブキャリアのうちの他のM個とする。第1のサブキャリア群及び第2のサブキャリア群は予め決められている。
同報受信信号送信部370及び再送要求信号送信部371は、それぞれMo個のサブキャリア及びM個のサブキャリアの中から、それぞれLo個のサブキャリア及びL個のサブキャリアを選択する。この選択方法としては、毎回ランダムに選択する方法や、通信開始時のみランダムに選択し、それ以降は同一のサブキャリアを選択する方法や、固定のサブキャリアを選択する方法などがあり、どの方法で選択してもよい。そして、それぞれ選択したLo個又はL個のサブキャリアのみに変調信号を重畳し、他のサブキャリアはヌルとなるような信号系列を生成する。
符号器42は、送信用の信号を符号化して信号系列を生成する。多重部43は、符号器42、同報受信信号送信部370、及び再送要求信号送信部371で生成された各信号系列を多重化し、多重化信号を生成する。変調器44は、生成された多重化信号を変調する。S/P変換器45は、変調器44が行う変調によって得られる変調信号をパラレル信号に変換する。OFDMシンボル生成器46は、S/P変換器45の出力に対してIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)処理を行ってOFDMシンボルを生成する。RF部47は、OFDMシンボルを変調して無線周波数にアップコンバートする。RF部47の出力はアンテナ31から送信される。
多重部43の処理について、より詳しく説明する。多重部43は、同報受信信号送信部370が同報受信信号を生成せず、再送要求信号送信部371も再送要求信号を生成しなかった場合には、符号器42が生成した信号系列を出力する。一方、同報受信信号送信部370が同報受信信号を生成し、又は再送要求信号送信部371が再送要求信号を生成した場合には、生成された信号に対応する信号系列と、符号器42が生成した信号系列と、を多重化する。
なお、図面では本発明を説明するための最小限の構成しか示していないが、例えば、インターリーブや誤り訂正(FEC:Forward Error Collection)を行なう場合は、符号器42の直後にインターリーバ、符号器36の直前にデインタリーバなどが必要となる。
図4は無線端末装置30が送信する再送要求信号の一例を示す図であり、特にL=1の場合を示している。一方、図5は基地局装置10が受信した再送要求信号の一例を示す図である。なお、図4及び図5では、斜線部が再送要求信号を示している。
図5に示すように、基地局装置10では、各無線端末装置30が送信した再送要求信号がそれぞれ受信される。なお、各無線端末装置30はそれぞれ独立した処理によりL個のサブキャリアを選択しているので、同じサブキャリアを選択する場合もあり得る。この場合、各無線端末装置30が送信した再送要求信号の位相が互いに逆相となっていれば、打ち消しあって受信レベルが下がることになる。
なお、図4及び図5では再送要求信号について説明したが、同報受信信号についても同様である。
次に、本実施の形態にかかる基地局装置10である基地局装置10aの詳細について説明する。図6は、基地局装置10aの内部構成を示す概略ブロック図である。同図に示すように、基地局装置10aは、制御部11、符号器12、変調器13、S/P変換器14、OFDMシンボル生成器15、RF部16、アンテナ17、RF部18、OFDMシンボル検出器19、第1受信レベル合計値取得部20、第2受信レベル合計値取得部21、P/S変換器22、復調器23、符号器24、マルチキャスト送信制御部25aを含んで構成される。なお、マルチキャスト送信制御部25aはさらにその内部に、基準再送要求率入力受付部250、閾値算出部251a、比較部252を含んで構成される。
RF部18は、アンテナ17で受信された無線周波数信号をダウンコンバートして直交復調を行う。OFDMシンボル検出器19は、RF部18の出力に対してFFT処理を行ってOFDMシンボルを検出する。
第1受信レベル合計値取得部20(第1合計値取得手段)は、第1のサブキャリア群(Mo個のサブキャリア)を受信し、各サブキャリアごとの信号成分の受信レベルを検出する。そして、検出した受信レベルを合計(統計多重加算)することにより、第1のサブキャリア群を構成する各サブキャリアの受信レベルの合計値(第1合計値)を取得する。同様に、第2受信レベル合計値取得部21(第2合計値取得手段)は、第2のサブキャリア群(M個のサブキャリア)を受信し、各サブキャリアごとの信号成分の受信レベルを検出する。そして、検出した受信レベルを合計(統計多重加算)することにより、第2のサブキャリア群を構成する各サブキャリアの受信レベルの合計値(第2合計値)を取得する。
P/S変換器22は、OFDMシンボルをパラレル/シリアル変換する。復調器23は、シリアル変換されたOFDMシンボルを復調する。符号器24は、復調信号に基づいて誤り検出を行う。制御部11は、誤り検出後の復調信号を受信する。
マルチキャスト送信制御部25a(マルチキャスト送信制御手段)は、上記第1合計値に対する上記第2合計値の割合に基づき、マルチキャスト送信の制御を行う。以下、マルチキャスト送信制御部25aの処理について、詳しく説明する。
まず、基準再送要求率入力受付部250は、ユーザによる基準再送要求率の入力を受け付ける。ここで入力される基準再送要求率は、同報受信信号を送信した無線端末装置数に対する再送要求信号を送信した無線端末装置数の割合の基準値である。
閾値算出部251a(閾値算出手段)は、第1合計値に上記基準再送要求率を乗算することにより、第2合計値の閾値を算出する。式(1)は、この閾値の算出式である。
閾値=第1合計値×基準再送要求率 ・・・(1)
比較部252(比較手段)は、閾値算出部251aにより算出された閾値と、第2受信レベル合計値取得部21により取得された第2合計値と、を比較する。そして、比較結果に基づき、制御部11による通信データのマルチキャスト送信を制御する。具体的な例を挙げると、比較結果により第2合計値が閾値より高いことが示された場合、マルチキャスト送信の送信レートを下げ、誤り率が下がるようにすることができる。また、比較結果により第2合計値が閾値より高いことが示された場合のみ、その再送要求信号に対応するパケットを再送する再送制御を行うように制御部11を制御することもできる。いずれの制御用に本実施の形態を用いるかは、基準再送要求率の設定次第である。制御部11は、比較部252の制御に従って、送信レート制御やパケットの再送制御を行う。
符号器12は、送信用の信号を符号化して信号系列を生成する。変調器13は、符号器12で生成された各信号系列を変調する。P/S変換器14は、変調信号をパラレル信号に変換する。OFDMシンボル生成器15は、P/S変換器14の出力に対してIFFT処理を行ってOFDMシンボルを生成する。RF部16は、OFDMシンボルを直交変調して無線周波数にアップコンバートする。RF部16の出力はアンテナ17から送信される。
なお、制御部11は、パケットを送信すると、そのパケットを一定時間にわたりバッファリングする。そして、比較部252から再送するよう指示されると、バッファリングしていたパケットを読み出してマルチキャスト送信する。ただし、パケットのバッファリングは必ずしも制御部11で行なう必要はなく、例えば、変調器13で変調した後の信号やOFDMシンボル生成器15で生成したOFDMシンボルをバッファリングしてもよい。この場合、比較部252の制御を、バッファリングしている場所に送ればよい。
また、図6では、本発明を説明するための最小限の構成しか示していないが、無線端末装置30と同様に、インターリーブや誤り訂正を行う場合は、インターリーバやデインターリーバ等が必要となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1合計値に対する第2合計値の割合を指標として、マルチキャスト送信の制御を行うことができる。
また、第1合計値に、基準再送要求率を乗算することにより、閾値を算出しているので、基準再送要求率を指標として、マルチキャスト送信の制御を行うことができるようになる。
さらに、第1合計値に基づいて閾値を決定するため、再送要求信号の誤検出確率や検出見逃し確率を低減することができる。
[実施の形態2]
実施の形態1ではLo=L、Po=Pである場合について説明したが、実施の形態2では、Lo≠L、Po=Pである場合について説明する。本実施の形態と実施の形態1とでは、基地局装置10の構成に違いがあり、以下、その違いを中心に説明する。
図7は、本実施の形態にかかる基地局装置10である基地局装置10bの内部構成を示す概略ブロック図である。同図に示すように、基地局装置10bは、基地局装置10aの構成に加え、第1の個数記憶部26及び第2の個数記憶部27を含んで構成される。また、マルチキャスト送信制御部25aに代えてマルチキャスト送信制御部25bを含んで構成される。マルチキャスト送信制御部25bは、閾値算出部251aに代えて閾値算出部251bを含む点で、マルチキャスト送信制御部25aと相違している。
マルチキャスト送信制御部25bは、第1合計値に対する第2合計値の割合と、第1の個数に対する第2の個数の割合と、に基づき、マルチキャスト送信の制御を行う。以下、具体的に説明する。
第1の個数記憶部26及び第2の個数記憶部27は、それぞれ上記Lo及びLを記憶している。閾値算出部251bは各記憶部から上記Lo,Lを読み出し、第1合計値と、第1の個数に対する第2の個数の割合L/Loと、に基づき、前記閾値を算出する。式(2)は、この閾値の算出式である。
閾値=第1合計値×基準再送要求率×(L/Lo) ・・・(2)
閾値を算出した後の処理は、実施の形態1と同様である。
本実施の形態によれば、マルチキャスト送信制御部25bは、第1の個数と第2の個数とが異なる場合であっても、第1合計値に対する第2合計値の割合を指標として、適切にマルチキャスト送信の制御を行うことができる。
[実施の形態3]
実施の形態3では、Lo=L、Po≠Pである場合について説明する。本実施の形態と実施の形態1及び2とでは、基地局装置10の構成に違いがあり、以下、その違いを中心に説明する。
図8は、本実施の形態にかかる基地局装置10である基地局装置10cの内部構成を示す概略ブロック図である。同図に示すように、基地局装置10cは、基地局装置10aの構成に加え、第1の所定値記憶部28及び第2の所定値記憶部29を含んで構成される。また、マルチキャスト送信制御部25aに代えてマルチキャスト送信制御部25cを含んで構成される。マルチキャスト送信制御部25cは、閾値算出部251aに代えて閾値算出部251cを含む点で、マルチキャスト送信制御部25aと相違している。
マルチキャスト送信制御部25cは、第1合計値に対する第2合計値の割合と、第1の所定値に対する第2の所定値の割合と、に基づき、マルチキャスト送信の制御を行う。以下、具体的に説明する。
第1の所定値記憶部28及び第2の所定値記憶部29は、それぞれ上記Po及びPを記憶している。閾値算出部251cは各記憶部から上記Po,Pを読み出し、第1合計値と、第1の所定値に対する第2の所定値の割合P/Poと、に基づき、前記閾値を算出する。式(3)は、この閾値の算出式である。
閾値=第1合計値×基準再送要求率×(P/Po) ・・・(3)
閾値を算出した後の処理は、実施の形態1及び2と同様である。
本実施の形態によれば、マルチキャスト送信制御部25bは、第1の所定値と第2の所定値とが異なる場合であっても、第1合計値に対する第2合計値の割合を指標として、適切にマルチキャスト送信の制御を行うことができる。
[実施の形態4]
実施の形態4では、Lo≠L、Po≠Pである場合について説明する。本実施の形態と実施の形態1乃至3とでは、基地局装置10の構成に違いがあり、以下、その違いを中心に説明する。
図9は、本実施の形態にかかる基地局装置10である基地局装置10dの内部構成を示す概略ブロック図である。同図に示すように、基地局装置10dは、基地局装置10aの構成に加え、第1の個数記憶部26、第2の個数記憶部27、第1の所定値記憶部28、第2の所定値記憶部29を含んで構成される。これらの各記憶部は、実施の形態2又は3で説明したものと同様である。また、マルチキャスト送信制御部25aに代えてマルチキャスト送信制御部25dを含んで構成される。マルチキャスト送信制御部25dは、閾値算出部251aに代えて閾値算出部251dを含む点で、マルチキャスト送信制御部25aと相違している。
マルチキャスト送信制御部25dは、第1合計値に対する第2合計値の割合と、第1の個数に対する第2の個数の割合と、第1の所定値に対する第2の所定値の割合と、に基づき、マルチキャスト送信の制御を行う。以下、具体的に説明する。
閾値算出部251dは各記憶部から上記Lo,L,Po,Pを読み出し、第1合計値と、第1の個数に対する第2の個数の割合L/Loと、第1の所定値に対する第2の所定値の割合P/Poと、に基づき、前記閾値を算出する。式(4)は、この閾値の算出式である。
閾値=第1合計値×基準再送要求率×(L/Lo)×(P/Po) ・・・(4)
閾値を算出した後の処理は、実施の形態1乃至3と同様である。
本実施の形態によれば、マルチキャスト送信制御部25dは、第1の個数と第2の個数、第1の所定値と第2の所定値、がそれぞれ異なる場合であっても、第1合計値に対する第2合計値の割合を指標として、適切にマルチキャスト送信の制御を行うことができる。
以上本発明の実施の形態1乃至4について説明したが、ここで、上記Lo,L,Po,Pの最適値について説明する。上述したように、これらはユーザにより決定されるものであるが、次のようにして決定される値を使用することが好ましい。すなわち、Loに対するLの比(L/Lo)は、基準再送要求率に基づいて決定されることが好ましい。例えば、基準再送要求率とLo/Lが等しくなるようにすることが好ましい。また、Poに対するPの比(P/Po)も、基準再送要求率に基づいて決定されることが好ましい。例えば、基準再送要求率とPo/Pが等しくなるようにすることが好ましい。
上述したように、マルチキャスト送信制御部25a等は、第1合計値に対する第2合計値の割合に基づき、マルチキャスト送信の制御を行うが、第1受信レベル合計値取得部20及び第2受信レベル合計値取得部21がそれぞれ取得する第1合計値及び第2合計値には、ノイズ成分が含まれる。そして、ノイズ成分を含まない理想的な上記割合と、実際に取得された第1合計値及び第2合計値に基づいて求められる割合と、は第1合計値及び第2合計値の差が大きいほど、大きく乖離する。それ故、第1合計値と第2合計値の差が大きくなりすぎることは好ましくないところ、上記のようにして上記Lo,L,Po,Pを決定しておけば、第1合計値と第2合計値の差が大きくなりすぎないようにすることができる。
なお、本発明は、以上説明した実施の形態1乃至4に何等限定されるものではなく、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施され得ることは勿論である。
例えば、上記各実施の形態では、第1のサブキャリア群を、図2に示した時刻t2〜t3に送信されるOFDMシンボルを構成するサブキャリアのうちのMo個とし、第2のサブキャリア群を、図2に示した時刻t2〜t3に送信されるサブキャリアのうちの他のM個としたが、例えば図10に示すように、第1のサブキャリア群を、時刻t2〜t3に送信されるOFDMシンボルを構成するサブキャリアのうちのMo個とし、第2のサブキャリア群を、時刻t3〜t4(t4はt3の後)に送信されるサブキャリアのうちの他のM個としてもよい。こうすれば、より多くのサブキャリアを同報受信信号及び再送要求信号の送信に用いることができるようになる。
また、上記実施の形態では、上記Lo,L,Po,Pをユーザが決定するものとして説明したが、基地局装置10が、基準再送要求率入力受付部250によって受け付けられた基準再送要求率に基づいて、Lo,L,Po,Pの上記最適値を算出し、算出した値を第1の個数記憶部26,第2の個数記憶部27,第1の所定値記憶部28,第2の所定値記憶部29に記憶させるとともに、各無線端末装置30に送信することとしてもよい。この場合、各無線端末装置30は、受信したLo,L,Po,Pを、第1の個数記憶部38,第2の個数記憶部40,第1の所定値記憶部39,第2の所定値記憶部41に記憶させることが好適である。
また、基地局装置10や無線端末装置30の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、各装置の上記各処理を行ってもよい。
ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、この「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」には、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
さらに、上記プログラムは、上述した各機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した各機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
本発明の実施の形態にかかる無線通信システムのシステム構成を示す図である。 本発明の実施の形態にかかるマルチキャスト送信の概略の説明図である。 本発明の実施の形態にかかる無線端末装置の内部構成を示す概略ブロック図である。 本発明の実施の形態にかかる無線端末装置が送信する再送要求信号の一例を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる基地局装置が受信した再送要求信号の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1にかかる基地局装置の内部構成を示す概略ブロック図である。 本発明の実施の形態2にかかる基地局装置の内部構成を示す概略ブロック図である。 本発明の実施の形態3にかかる基地局装置の内部構成を示す概略ブロック図である。 本発明の実施の形態4にかかる基地局装置の内部構成を示す概略ブロック図である。 本発明の実施の形態の変形例にかかるマルチキャスト送信の概略の説明図である。
符号の説明
1 無線通信システム、
10,10a,10b,10c,10d 基地局装置、
11,37 制御部、
12,24,36,42 符号器、
13,44 変調器、
14,45 S/P変換器、
15,46 OFDMシンボル生成器、
16,18,32,47 RF部、
17,31 アンテナ、
19,33 OFDMシンボル検出器、
20 第1受信レベル合計値取得部、
21 第2受信レベル合計値取得部、
22,34 P/S変換器、
23,35 復調器、
25a,25b,25c,25d マルチキャスト送信制御部、
26,38 第1の個数記憶部、
27,40 第2の個数記憶部、
28,39 第1の所定値記憶部、
29,41 第2の所定値記憶部、
30 無線端末装置、
43 多重部、
250 基準再送要求率入力受付部、
251a,251b,251c,251d 閾値算出部、
252 比較部、
370 同報受信信号送信部、
371 再送要求信号送信部。

Claims (9)

  1. 通信データをマルチキャスト送信する基地局装置と、マルチキャスト送信された前記通信データを受信する複数の無線端末装置と、を含む無線通信システムであって、
    前記各無線端末装置は、
    前記通信データを受信した場合に、第1のサブキャリア群の中から選択される1又は複数のサブキャリアにより、同報受信信号を送信する同報受信信号送信手段と、
    前記通信データが正常に受信されているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記通信データが正常に受信されていないと判定された場合に、前記第1のサブキャリア群とは重複しない第2のサブキャリア群の中から選択される1又は複数のサブキャリアにより、再送要求信号を送信する再送要求信号送信手段と、
    を含み、
    前記基地局装置は、
    前記第1のサブキャリア群を受信し、該第1のサブキャリア群を構成する各サブキャリアの受信レベルの合計値である第1合計値を取得する第1合計値取得手段と、
    前記第2のサブキャリア群を受信し、該第2のサブキャリア群を構成する各サブキャリアの受信レベルの合計値である第2合計値を取得する第2合計値取得手段と、
    前記第1合計値に対する前記第2合計値の割合に基づき、マルチキャスト送信の制御を行うマルチキャスト送信制御手段と、
    を含む、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
    前記マルチキャスト送信制御手段は、
    前記第1合計値に基づき、閾値を算出する閾値算出手段と、
    算出された閾値と、前記第2合計値と、を比較する比較手段と、
    を含み、
    前記マルチキャスト送信制御手段は、前記比較手段の比較結果に基づき、マルチキャスト送信の制御を行う、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  3. 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
    前記同報受信信号送信手段は、前記第1のサブキャリア群の中から選択される第1の個数のサブキャリアにより、同報受信信号を送信し、
    前記再送要求信号送信手段は、前記第2のサブキャリア群の中から選択される第2の個数のサブキャリアにより、再送要求信号を送信し、
    前記マルチキャスト送信制御手段は、前記第1合計値に対する前記第2合計値の割合と、前記第1の個数に対する前記第2の個数の割合と、に基づき、マルチキャスト送信の制御を行う、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  4. 請求項1又は3に記載の無線通信システムにおいて、
    前記同報受信信号送信手段は、第1のサブキャリア群の中から選択される1又は複数のサブキャリアの各電力レベルを第1の所定値とすることにより、同報受信信号を送信し、
    前記再送要求信号送信手段は、第2のサブキャリア群の中から選択される1又は複数のサブキャリアの各電力レベルを第2の所定値とすることにより、再送要求信号を送信し、
    前記マルチキャスト送信制御手段は、前記第1合計値に対する前記第2合計値の割合と、前記第1の所定値に対する前記第2の所定値の割合と、に基づき、マルチキャスト送信の制御を行う、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  5. 請求項2に記載の無線通信システムにおいて、
    前記同報受信信号送信手段は、前記第1のサブキャリア群の中から選択される第1の個数のサブキャリアにより、同報受信信号を送信し、
    前記再送要求信号送信手段は、前記第2のサブキャリア群の中から選択される第2の個数のサブキャリアにより、再送要求信号を送信し、
    前記閾値算出手段は、前記第1合計値と、前記第1の個数に対する前記第2の個数の割合と、に基づき、前記閾値を算出する、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  6. 請求項2又は5に記載の無線通信システムにおいて、
    前記同報受信信号送信手段は、第1のサブキャリア群の中から選択される1又は複数のサブキャリアの各電力レベルを第1の所定値とすることにより、同報受信信号を送信し、
    前記再送要求信号送信手段は、第2のサブキャリア群の中から選択される1又は複数のサブキャリアの各電力レベルを第2の所定値とすることにより、再送要求信号を送信し、
    前記閾値算出手段は、前記第1合計値と、前記第1の所定値に対する前記第2の所定値の割合と、に基づき、前記閾値を算出する、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  7. 基地局装置から、マルチキャスト送信された通信データを受信する無線端末装置であって、
    前記通信データを受信した場合に、第1のサブキャリア群の中から選択される1又は複数のサブキャリアにより、同報受信信号を送信する同報受信信号送信手段と、
    前記通信データが正常に受信されているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記通信データが正常に受信されていないと判定された場合に、前記第1のサブキャリア群とは重複しない第2のサブキャリア群の中から選択される1又は複数のサブキャリアにより、再送要求信号を送信する再送要求信号送信手段と、
    を含むことを特徴とする無線端末装置。
  8. 複数の無線端末装置に対して通信データをマルチキャスト送信する基地局装置であって、
    第1のサブキャリア群を受信し、該第1のサブキャリア群を構成する各サブキャリアの受信レベルの合計値である第1合計値を取得する第1合計値取得手段と、
    第2のサブキャリア群を受信し、該第2のサブキャリア群を構成する各サブキャリアの受信レベルの合計値である第2合計値を取得する第2合計値取得手段と、
    前記第1合計値に対する前記第2合計値の割合に基づき、マルチキャスト送信の制御を行うマルチキャスト送信制御手段と、
    を含むことを特徴とする基地局装置。
  9. 基地局装置が通信データをマルチキャスト送信し、複数の無線端末装置がマルチキャスト送信された前記通信データを受信する無線通信方法であって、
    前記各無線端末装置が、前記通信データを受信した場合に、第1のサブキャリア群の中から選択される1又は複数のサブキャリアにより、同報受信信号を送信する同報受信信号送信ステップと、
    前記各無線端末装置が、前記通信データが正常に受信されているか否かを判定する判定ステップと、
    前記各無線端末装置が、前記判定ステップにおいて前記通信データが正常に受信されていないと判定された場合に、前記第1のサブキャリア群とは重複しない第2のサブキャリア群の中から選択される1又は複数のサブキャリアにより、再送要求信号を送信する再送要求信号送信ステップと、
    前記基地局装置が、前記第1のサブキャリア群を受信し、該第1のサブキャリア群を構成する各サブキャリアの受信レベルの合計値である第1合計値を取得する第1合計値取得ステップと、
    前記基地局装置が、前記第2のサブキャリア群を受信し、該第2のサブキャリア群を構成する各サブキャリアの受信レベルの合計値である第2合計値を取得する第2合計値取得ステップと、
    前記基地局装置が、第1合計値に対する前記第2合計値の割合に基づき、マルチキャスト送信の制御を行うマルチキャスト送信制御ステップと、
    を含むことを特徴とする無線通信方法。
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