JP6096584B2 - 無線通信システム及び無線通信方法 - Google Patents
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Description
また、複数の無線端末装置の受信状態報知信号、もしくは再送要求信号の電力が基地局装置で位相関係を考慮せず単純加算され、この電力を測定する事を特徴としているため、基地局装置での通信方式に応じた方法で無線端末装置からの信号を各々復調する様な、装置の複雑化を回避している。
なお、上記の情報生成部に関し、通常、基地局装置がマルチキャストする場合、送信周波数情報、基地局位置情報等を報知情報として当該基地局装置がカバーする地域に向けて報知する場合が多い。この様な報知情報に送信電力情報を含めて、情報生成部を構成してもよい。
また、この構成によれば、通信データの送信電力に対する受信電力の比が規定値を超えた分を通信データの送信電力から減算して得られる値を応答信号の送信電力として設定するので、上りの伝送路の特性と下りの伝送路の特性が略同じであれば、基地局装置における応答信号の受信電力を規定値に合わせることができる。これにより、基地局装置がマルチキャスト送信の制御を行うか否かの判断において、各無線端末装置の影響力を等しくすることができる。従って、応答信号を送信した無線端末装置の台数に応じて、基地局装置がマルチキャスト送信の制御を実施することができる。
この構成によれば、応答信号を送信した無線端末装置の台数に応じて、基地局装置が、応答信号を送信した無線端末装置の有無を判定することができる。
なお、上記の情報生成ステップに関し、基地局装置がマルチキャストする場合に送信周波数情報、基地局位置情報等を報知情報として当該基地局装置がカバーする地域に向けて報知する様な報知情報に送信電力情報を含めて、情報生成ステップを構成してもよい。
これによれば、例えば、第1受信レベル合計値取得手段により取得される合計値に、マルチキャスト送信制御の基準となる再送要求率(受信状態報知信号を送信した無線端末装置数に対する再送要求信号を送信した無線端末装置数の割合。以下、基準再送要求率という。)を乗算することにより、閾値を算出することができる。そしてそうすることで、上記基準再送要求率を指標として、マルチキャスト送信の制御を行うことができるようになる。
これによれば、マルチキャスト送信制御手段は、第1の個数と第2の個数とが異なる場合であっても、第1合計値に対する第2合計値の割合を指標として、適切にマルチキャスト送信の制御を行うことができる。
これによれば、マルチキャスト送信制御手段は、第1の所定値と第2の所定値とが異なる場合であっても、第1合計値に対する第2合計値の割合を指標として、適切にマルチキャスト送信の制御を行うことができる。
これによれば、閾値算出手段は、第1の個数と第2の個数とが異なる場合であっても、適切に閾値を算出することができる。
これによれば、閾値算出手段は、第1の所定値と第2の所定値とが異なる場合であっても、適切に閾値を算出することができる。
[実施の形態1]
図1は、本実施の形態にかかる無線通信システム1のシステム構成を示す図である。同図に示すように、無線通信システム1は基地局装置10と、多数の無線端末装置30と、を含んで構成される。基地局装置10は、通信データをマルチキャスト送信し、各無線端末装置30は、マルチキャスト送信された通信データを受信する。基地局装置10がマルチキャスト送信した通信データを受信する無線端末装置30の数は、実際には1000以上となることもある。なお、本実施形態では、上記マルチキャスト送信を含む基地局装置10と無線端末装置30との間の通信は、OFDM方式により行われるものとするが、この例に限定されない。
/ Serial)変換器34、復調器35、分離部36、符号器37、制御部38、第1の個数記憶部39、第1の所定値記憶部40、第2の個数記憶部41、第2の所定値記憶部42、符号器42、多重部43、変調器44、S/P(Serial / Parallel)変換器45、OFDMシンボル生成器46、RF部47を含んで構成される。制御部38は、その内部に、受信状態報知信号送信部380、再送要求信号送信部381、受信電力測定部382、送信電力設定部383を含んで構成される。
なお、図4及び図5では再送要求信号について説明したが、受信状態報知信号についても同様である。
閾値=第1合計値×基準再送要求率 ・・・(1)
図6に示す基地局装置10aにおいて、制御部11に備えられた情報生成部110は、マルチキャスト送信する通信データの送信電力を示す送信電力情報PTを生成し(ステップS1)、この送信電力情報TPを多重部13に供給する。この場合の送信電力は、例えば通常のマルチキャスト送信時と同様に設定される。多重部13は、情報生成部110から供給された送信電力情報TPを通信データに多重化する(ステップS2)。多重部13により送信電力情報TPが多重化された通信データは、変調器14、S/P変換器15、OFDMシンボル生成器16、RF部17を経て、無線周波数信号としてアンテナ18を介して送信される。
なお、パケット再送等を必要とする無線端末装置30の存在の有無の判定に必要とされる精度の許容範囲内で基準値Sを任意に設定することができる。
また、図8(c)に示す例では、説明を簡単化するため、無線端末装置30の送信電力TRW[dBm]と基地局装置10aの送信電力TW[dBm]を同一電力の最大送信電力Uとしたが、各無線端末装置30からの基地局装置10aでの受信電力が略同一であれば良く、無線端末装置30の送信電力TRW[dBm]と基地局装置10aの送信電力TW[dBm]は必ずしも同一である必要はない。特に無線端末装置30は、基地局装置10aほどの送信電力を送信する能力が無い場合が通例である。この様な場合、基地局装置10aで受信される受信電力RTW[dBm]は、熱雑音以下となる場合も想定される。この場合、単一の無線端末装置30からの信号を受信・復調することは困難であるが、複数の無線端末装置からの信号が加算され動作している場合(マルチキャスト動作の場合)、無線端末装置数だけ加算されるため、応答信号である受信状態報知信号および再送要求信号の加算値を熱雑音以上に設定することが出来る。このため、無線端末装置30の送信電力RTW[dBm]が基地局装置10aの送信電力TW[dBm]と比較して充分低くても、本無線通信システムを問題なく動作させる事が可能である。より詳しくは、後述の[再送要求信号の送信電力の設定手法に関する補足説明]に示す。
また、第1合計値に、基準再送要求率を乗算することにより、閾値を算出しているので、基準再送要求率を指標として、マルチキャスト送信の制御を行うことができるようになる。
さらに、第1合計値に基づいて閾値を決定するため、再送要求信号の誤検出確率や検出見逃し確率を低減することができる。
次に、上述した無線端末装置30における応答信号の送信電力TRWの設定手法を補足説明する。上述したマルチキャスト送信を実施する放送局である基地局装置10aから、移動局である各無線端末装置30への下り回線において、基地局装置10aの送信電力TWをPdl−tx[dBm]とし、無線端末装置30の受信電力RWをPdl−rx[dBm]とすると、下り回線での伝搬損失(減衰分)Ldlは、Ldl=Pdl-tx-Pdl-rx[dB]となる。
・Pul-tx-set≦Pul-tx-maxの場合:Pul-tx=Pul-tx=Pul-tx-set[dBm]
・Pul-tx-set>Pul-tx-maxの場合:Pul-tx=Pul-tx=Pul-tx-max[dBm]
仮に、基地局装置10aが各無線端末装置30からの受信信号を個別的に復調するものとすれば、1つの無線端末装置30あたりの基地局装置10aの受信電力Pul−rxは、熱雑音もしくは環境雑音No[dBm]に復調のための所要C/N[dB]を加算した値以上の1つの無線端末装置30あたりの基地局装置10aの受信電力Pul−rx−1が必要となる。即ち、式(2)が成り立つ。
Pul-rx-set-1=Pul-rx≧No+C/N[dBm] ・・・(2)
Pul-rx-m=Pul-rx+10Log(m)[dBm]
ここで、10Log(m)[dBm]は、無線端末装置の加算効果を表す。
Pul-rx-set-2=Pul-rx=Pul-rx-all-10Log(M)≧No-10Log(M)[dBm] ・・・(3)
実施の形態1ではLo=L、Po=Pである場合について説明したが、実施の形態2では、Lo≠L、Po=Pである場合について説明する。本実施の形態と実施の形態1とでは、基地局装置10の構成に違いがあり、以下、その違いを中心に説明する。
なお、各無線端末装置30における再送要求信号等の応答信号の送信電力の設定手法については、上述の実施の形態1と同様である。
閾値=第1合計値×基準再送要求率×(L/Lo) ・・・(4)
閾値を算出した後の処理は、実施の形態1と同様である。
実施の形態3では、Lo=L、Po≠Pである場合について説明する。本実施の形態と実施の形態1及び2とでは、基地局装置10の構成に違いがあり、以下、その違いを中心に説明する。
なお、各無線端末装置30における再送要求信号等の応答信号の送信電力の設定手法については、上述の実施の形態1と同様である。
閾値=第1合計値×基準再送要求率×(P/Po) ・・・(5)
閾値を算出した後の処理は、実施の形態1及び2と同様である。
実施の形態4では、Lo≠L、Po≠Pである場合について説明する。本実施の形態と実施の形態1乃至3とでは、基地局装置10の構成に違いがあり、以下、その違いを中心に説明する。
なお、各無線端末装置30における再送要求信号等の応答信号の送信電力の設定手法については、上述の実施の形態1と同様である。
閾値=第1合計値×基準再送要求率×(L/Lo)×(P/Po) ・・・(6)
閾値を算出した後の処理は、実施の形態1乃至3と同様である。
ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、この「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」には、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
さらに、上記プログラムは、上述した各機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した各機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
10,10a,10b,10c,10d 基地局装置、
11,38 制御部、
12,25,37,42 符号器、
13,43 多重部、
14,44 変調器、
15,45 S/P変換器、
16,46 OFDMシンボル生成器、
17,19,32,47 RF部、
18,31 アンテナ、
20,33 OFDMシンボル検出器、
21 第1受信レベル合計値取得部、
22 第2受信レベル合計値取得部、
23,34 P/S変換器、
24,35 復調器、
26a,26b,26c,26d マルチキャスト送信制御部、
30 無線端末装置、
36 分離部
39,271 第1の個数記憶部、
41,272 第2の個数記憶部、
40,273 第1の所定値記憶部、
42,274 第2の所定値記憶部、
110 情報生成部、
260 基準再送要求率入力受付部、
261a,261b,261c,261d 閾値算出部、
262 比較部、
380 受信状態報知信号送信部、
381 再送要求信号送信部、
382 受信電力測定部、
383 送信電力設定部。
Claims (5)
- 通信データをマルチキャスト送信する基地局装置と、マルチキャスト送信された前記通信データを受信する複数の無線端末装置と、を含む無線通信システムであって、
前記基地局装置は、
前記通信データの送信電力に関する情報を生成し、該情報を前記通信データに多重化させる情報生成部
を含み、
前記複数の無線端末装置の各無線端末装置は、
前記通信データの受信電力を測定する受信電力測定部と、
前記通信データに多重化された前記情報を取得し、該情報によって示される前記通信データの送信電力と前記測定部により測定された前記通信データの受信電力とから、前記基地局装置に送信する応答信号の送信電力を設定する送信電力設定部と、
を含み、
前記複数の無線端末装置の各無線端末装置が備える前記送信電力設定部は、
前記通信データの送信電力に対する前記受信電力の比が規定値を超えた場合、前記規定値を超えた分を前記通信データの送信電力から減算して得られる値を前記応答信号の送信電力として設定する、ことを特徴とする無線通信システム。 - 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
前記規定値は、
前記基地局装置が前記複数の無線端末装置から受信した前記応答信号の電力に基づいて前記応答信号を送信した無線端末装置の有無を判定するための基準を与える値であることを特徴とする無線通信システム。 - 請求項1または2の何れか1項に記載の無線通信システムにおいて、
前記各無線端末装置は、更に、
前記通信データを受信した場合に、第1のサブキャリア群の中から選択される1又は複数のサブキャリアにより、受信状態報知信号を送信する受信状態報知信号送信部と、
前記通信データが正常に受信されているか否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記通信データが正常に受信されていないと判定された場合に、前記第1のサブキャリア群とは重複しない第2のサブキャリア群の中から選択される1又は複数のサブキャリアにより、再送要求信号を送信する再送要求信号送信部と、
を含み、
前記基地局装置は、更に、
前記第1のサブキャリア群を受信し、該第1のサブキャリア群を構成する各サブキャリアの受信レベルの合計値である第1合計値を取得する第1合計値取得部と、
前記第2のサブキャリア群を受信し、該第2のサブキャリア群を構成する各サブキャリアの受信レベルの合計値である第2合計値を取得する第2合計値取得部と、
前記第1合計値に対する前記第2合計値の割合に基づき、マルチキャスト送信の制御を行うマルチキャスト送信制御部と、
を含むことを特徴とする無線通信システム。 - 基地局装置が通信データをマルチキャスト送信し、複数の無線端末装置がマルチキャスト送信された前記通信データを受信する無線通信方法であって、
前記基地局装置が、前記通信データの送信電力に関する情報を生成し、該情報を前記通信データに多重化させる情報生成ステップと、
前記複数の無線端末装置の各無線端末装置が、前記通信データの受信電力を測定する受信電力測定ステップと、
前記各無線端末装置が、前記通信データに多重化された前記情報を取得し、該情報によって示される前記通信データの送信電力と前記測定部により測定された前記通信データの受信電力とから、前記基地局装置に送信する応答信号の送信電力を設定する送信電力設定ステップと、を含み、
前記送信電力設定ステップにおいて、前記通信データの送信電力に対する前記受信電力の比が規定値を超えた場合、前記規定値を超えた分を前記通信データの送信電力から減算して得られる値を前記応答信号の送信電力として設定する、ことを特徴とする無線通信方法。 - 請求項4に記載の無線通信方法において、更に、
前記各無線端末装置が、前記通信データを受信した場合に、第1のサブキャリア群の中から選択される1又は複数のサブキャリアにより、受信状態報知信号を送信する受信状態報知信号送信ステップと、
前記各無線端末装置が、前記通信データが正常に受信されているか否かを判定する判定ステップと、
前記各無線端末装置が、前記判定ステップにおいて前記通信データが正常に受信されていないと判定された場合に、前記第1のサブキャリア群とは重複しない第2のサブキャリア群の中から選択される1又は複数のサブキャリアにより、再送要求信号を送信する再送要求信号送信ステップと、
前記基地局装置が、前記第1のサブキャリア群を受信し、該第1のサブキャリア群を構成する各サブキャリアの受信レベルの合計値である第1合計値を取得する第1合計値取得ステップと、
前記基地局装置が、前記第2のサブキャリア群を受信し、該第2のサブキャリア群を構成する各サブキャリアの受信レベルの合計値である第2合計値を取得する第2合計値取得ステップと、
前記基地局装置が、第1合計値に対する前記第2合計値の割合に基づき、マルチキャスト送信の制御を行うマルチキャスト送信制御ステップと、
を含むことを特徴とする無線通信方法。
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