JP2008277611A - レーザ駆動装置及び駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】レーザ駆動回路3をサーチ用発光パターンにしたがって動作させ且つ可変出力電圧源1の出力電圧Vaが最大出力電圧であるときに、その出力電流を最大電流Imaxとし、出力電圧Vaを最大出力電圧から低下させ、可変出力電圧源1の出力電流の、最大電流Imaxからの減少量が、最大電流Imaxのn%相当値を上回るときの出力電圧Vaをスライスレベル電圧Vanとし、予め検出した出力電圧Vaと電流検出値Iとの対応を表す特性と、スライスレベル電圧Van及びn%相当値とから、電流検出値Iが、略一定となる飽和領域と線形的に変化する線形領域との境界の電流値となるときの出力電圧Vaを変化点電圧Va*として算出し、これを最適電圧Voptとして記憶しておき、通常動作時には、この記憶している最適電圧Voptを可変出力電圧源1から出力させる。
【選択図】 図6
Description
レーザダイオードドライバは、外部より半導体レーザダイオードに流す電流を決定する機能と、半導体レーザダイオードに流れる電流をきわめて高速に変化させる機能とを持ち、再生動作時の高周波重畳といわれる数百MHzの電流の増減や、記録動作時の複雑なパルス状の電流増減が可能となっている。
また、レーザダイオードドライバの駆動電流制御は、レーザダイオードドライバの出力電圧に依存し、また駆動電流制御の特性は個体差等があるため、所望の電流値または電流変化を得るために必要なアノードに印加すべき必要電圧、すなわち、電流源の出力電圧は変化する。
そこで、この発明は、上記従来の未解決の問題に着目してなされたものであり、半導体レーザダイオード駆動のための出力電圧を的確に設定し、無駄な消費電力及びこれに伴う発熱の発生を防止することを目的としている。
また、請求項9に係るレーザ駆動装置は、前記レーザダイオードにより照射されるレーザ光により、記録媒体に対してデータの記録及び記録されているデータの再生を行う光ディスク装置に適用されることを特徴としている。
また、請求項2に係るレーザ駆動装置によれば、電流検出値が、正常動作可能な最大出力電圧を可変出力電圧源の目標電圧としたときの、電流検出値である飽和電流相当の値から規定量減少したときの目標電圧をスライスレベル電圧とし、このスライスレベル電圧と、予め検出した目標電圧に対する平均電流の変化特性及び前記規定量とから変化点電圧を推定しているから、スライスレベル電圧を検出することで、変化点電圧を容易に検出することができる。
また、請求項9に係るレーザ駆動装置によれば、不要な消費電力や発熱が生じることのない光ディスク装置を提供することができる。
まず、本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用した、レーザ駆動装置100の構成を示す図であって、光ディスクに対してレーザ光を照射してデータを記録したり、光ディスクに記録されたデータを再生したりする光ディスクドライブに適用される。
このレーザ駆動装置100は、指定された電圧を出力する可変出力電圧源1と、半導体レーザダイオードからなるレーザ光源LD2と、レーザ光源LD2を駆動するレーザ駆動回路3と、レーザ駆動回路3の駆動電流を制御しレーザ光源LD2による発光パターンを制御する発光パターン制御部4とから構成され、この発光パターン制御部4は、再生動作を行うための再生動作用パワーや様々な記録速度に対応する記録動作用の記録動作用パワーを、レーザ光源LD2から発生させるための駆動電流を高速制御する。また、レーザ光源LD2のカソード側は、シャント抵抗Rを介して接地されている。
なお、最適値サーチ動作時における目標電圧Vcの最大出力電圧Vamaxからの減少量すなわち低下速度は、スイッチングレギュレータ11でその出力電圧を目標電圧Vcに応じて安定に変化させることの可能な速度に設定され、出力電圧設定部13では、この安定速度で目標電圧Vcを単調増加させる。
負荷変動調整用定電流源16は、通常動作時における記録、再生といった動作モードの切換えが指示されたとき、切り換わり後の動作モードに応じたレーザ駆動回路3の制御が開始されるまでの間、指示された動作モードに対応する前記最適電圧を前記スイッチングレギュレータ11から出力させた状態で、切り換わり後の動作モードにおける最適電流Imaxの方が、切り換わり前の動作モードにおける最適電流Imaxよりも小さいときには、切り換わり前後の動作モード間における最大電流Imaxの差相当の電流を可変出力電圧源1の出力側から吸い込むように動作し、切り換わり後の動作モードに応じたレーザ駆動回路3の制御が開始されたとき吸込み動作を終了する。
発光パターン制御部4は、通常動作時の再生モード時には、レーザ光源LD2の平均出力パワーは低いが高周波重畳と言われる方法を用いて、レーザ光源LD2の出力ノイズ低減のため、レーザ発振モードを高速にON/OFF制御する。また、記録モード時にはその記録速度とディスク感度とに適した発光パワーのパルス幅や、パルス高さを最適なものとなるように、高速に電流の増減を行うためのゲート信号Sgsを生成する。
また、ゲート駆動装置100は、自動パワー制御回路5a及びパワーモニタ5bを有し、パワーモニタ5bは、レーザ光源LD2の発光パワーを検出し、自動パワー制御回路5aは、パワーモニタ5bで検出される発光パワーを監視し、レーザ光源LD2の発光パワーが目標パワーとなるように、発光パターン制御部4を制御して、レーザ駆動回路3によるレーザ光源LD2のドレイン電流idsを制御する。
レーザ駆動回路3を構成するMOS型トランジスタは、図3に示す特性を有し、MOS型トランジスタを流れるトランジスタ電流idsは、ドレイン−ソース間電圧Vdsが増加するとこれに比例して増加するが、ドレイン−ソース間電圧Vdsがしきい値を越えると飽和状態となり、これ以後は、ドレイン−ソース間電圧Vdsが増加してもドレイン電流idsは一定となる。また、ゲート−ソース間電圧Vgsが大きいときほどドレイン電流idsは大きくなり、また、飽和状態となるしきい値も高くなる。
ここで、電流検出値Iの飽和領域における電流値を飽和電流Imaxとし、この飽和電流Imaxのn%(例えば10%程度)相当値)を規定量ΔIとし、この規定量ΔIを、飽和電流Imaxから減算した電流値をスライスレベルIthとする。そして、電流検出値IがスライスレベルIthを下回るときの出力電圧Vaのうち、その最大値をスライスレベル電圧Vanとする。
そして、サーチ用発光パターンとして、再生モード、記録モード等、このレーザ駆動装置100におけるレーザ光源LD2の動作モードのそれぞれについて、各動作モードでの発光パターン相当のパターンをサーチ用発光パターンとして設定し、それぞれについて変化点電圧Va*及び飽和電流Imaxを検出すれば、動作モード毎に、必要とする出力電圧Va及び出力電流の最大値を特定することができる。そして、特定した必要とする出力電圧Vaの最大値相当の電圧を出力するように構成すれば、必要最小源の電圧出力を行うことになり、無駄な消費電力の削減を図ることができる。
前記変化点電圧Va*を検出するためには、まず、各動作モードでレーザ駆動回路3を駆動した場合の、可変出力電圧源1の出力電圧Vaと、可変出力電圧源1の出力電流、すなわち電流検出部12で検出される電流検出値Iとの関係を予め測定しておく。
なお、サーチ用発光パターンは、再生モード時の規格に適合した光波形、或いは各ディスクや記録モード時の記録速度に適合した光波形となるための発光パターンであって、通常動作時の各動作モードにおける発光パターンと同等に発光させることの可能な発光パターンに設定され、例えば、光ディスクへ記録する際にレーザ記録パワーを調整するためのOPC(Optimum Power Control)機能を用いて、最適なサーチ用発光パターンを設定する。そして、動作モード毎に設定したサーチ用発光パターン、スライスレベルIthを決定するためのn%の値及び、変化点電圧Va*を算出するためのm%の値を所定の記憶領域に格納しておく。
まず、最大出力電圧Vamaxを検出する(ステップS1)。
具体的には、スイッチングレギュレータ11の目標電圧Vcを、零から所定量ずつ徐々に増加させ、可変出力電圧源1の出力電圧Vaが変化する毎に、電流検出部12からの電流検出値Iをモニタし、この電流検出値Iと既知のシャント抵抗Rの抵抗値rとの乗算値が、レーザ駆動回路3の出力端子の絶対最大定格電圧を下回り且つスイッチングレギュレータ11の出力電圧Vaが最大となるときの出力電圧Vaを検出する。そして、このような出力電圧Vaを検出したときの目標電圧Vcを、最大出力電圧Vamaxとして最適値格納部15に格納する。なお、この最大出力電圧Vamaxの検出を行うときにはレーザ駆動回路3を動作させない。
電流値格納兼変化検出部14では、このときの電流検出部12で検出した電流検出値Iを獲得し、これを最大電流Imaxとして最適値格納部15に格納する(ステップS3)。この最大電流Imaxは、レーザ駆動回路3に供給可能な最大出力電圧Vamax相当の電圧が出力されている状態で、レーザ駆動回路3がサーチ用発光パターンで制御されているときの出力電流であるから、この最大電流Imaxは、すなわち一番目の動作モードにおける飽和電流Imaxに相当する。つまり、レーザ駆動装置100の、現在の特性が反映された一番目の動作モードにおける最大電流Imaxが特定されたことになる。
以上によって、一番目の動作モードにおける、変化点電圧Vn*が特定され、これが可変出力電圧源1からの出力電圧として必要な電圧である最適電圧Voptとなり、また、最大電流Imaxが、一番目の動作モードで必要とする電流である最適電流Ioptとなる。
以後上記と同様に、ステップS3からステップS8の処理を行って、二番目の動作モードについて、その変化点電圧Va*及び最大電流Imaxを獲得し、これらを最適値格納部15に格納する。
同様の手順で全ての動作モードについて処理を行ったならば、ステップS9からステップS10に移行し、例えば、表1に示すモードテーブルを作成しこれを最適値格納部15に格納する。
以上により、最適値サーチ動作が終了すると、続いて通常動作に移行し、上位装置から通常動作における動作モードが指示されたならば、ステップS11からステップS12に移行し、通常動作時の処理を行う。なお、動作モードには、再生モードと記録モードとの2種類があり、記録モードには、記録速度の異なる複数のモード(表1の場合には3通りのモード)があり、今回の動作モードとして記録モードを指示する場合には、前回再生モードが指示されたときにのみ可能となっている。
一方、ステップS22で、記録モードから再生モードに切り換わる場合等、前回指示された動作モードが再生モードであり且つ今回指示された動作モードが記録モードであるという条件を満足しない場合には、そのままステップS26に移行し、指定された動作モードでレーザ駆動回路3を駆動する。
そして、終了が指示されたときこの処理を終了する(ステップS13)。
レーザ駆動装置100は、起動されると、まず、最適値サーチ動作を行い、レーザ駆動回路3を駆動しない状態で、スイッチングレギュレータ11の目標電圧Vcを零から徐々に増加させ、可変出力電圧源1の出力電圧Vaを徐々に増加させる。また、電流検出部12で検出される可変出力電圧源1の出力電流を監視し、この出力電流、すなわち電流検出値Iとシャント抵抗Rの抵抗値rとの乗算値がレーザ駆動回路3の絶対最大定格電圧以下となる出力電圧Vaの最大値を検出する。そして、これを最大出力電圧Vamaxとして最適値格納部15に格納する(ステップS1)。なお、予め前処理が行われ、電流検出値Iと出力電圧Vaとの対応を表す特性線及び変化点電圧Va*算出に用いる「n%」の値等必要な情報が検出されて所定の記憶領域に格納されているものとする。
ここで、レーザ光源LD2の発光パワーの特性は、個体差、周辺温度、経年変化等により変化する。しかしながら、レーザ駆動装置100を駆動する毎に、最大出力電圧Vamaxを検出し、さらに、動作モードに応じたサーチ用発光パターンを用いて動作モード毎の最大電流Imaxすなわち最適電流Iopt及び変化点電圧Va*すなわちVoptを検出しているから、レーザ光源LD2の現在の特性に応じた、動作モード毎の、最大電流Imax及び変化点電圧Va*を検出することができる。
この第2の実施の形態は、可変出力電圧源1′の構成及びその処理手順が異なること以外は上記第1の実施の形態と同様であるので同一部には同一符号を付与し、その詳細な説明は省略する。
この第2の実施の形態における可変出力電圧源1′は、図8に示すように、所定の電圧を出力するスイッチングレギュレータ11、その出力電流を検出する電流検出部12、スイッチングレギュレータ11への目標電圧Vcを決定するために用いる指示電圧Vpを設定する出力電圧設定部13、最適電圧Vopt及び最適電流Ioptを格納する最適値格納部15、負荷変動調整用定電流源16、及び動作制御部17を有し、これらは上記第1の実施の形態と同様の動作を行う。さらに可変出力電圧源1′は、スイッチングレギュレータ11の出力電流の変化を検出する電流値変化検出部20及び、後述の第2のローパスフィルタ22のローパス出力Vlpf2を入力してこれを電圧/電流変換して最大電流Imaxとして最適値格納部15に格納する電流値格納処理部30を備える。
そして、レーザ駆動装置100は、上記第1の実施の形態と同様にまず最適値サーチ動作を行い、最適電圧Vopt及び最適電流Ioptを動作モード毎に検出してこれを最適値格納部15に格納しておき、通常動作時には、選択された動作モードに対応する最適電圧Voptをスイッチングレギュレータ11の指示電圧Vpとして設定する。
続いて、発光パターン制御部4では、一番目の動作モードに対応するサーチ用発光パターンを選択し、このサーチ用発光パターンでレーザ駆動回路3を駆動し、また、出力電圧設定部13では、指示電圧Vpとして最大出力電圧Vamaxを設定する。このときsin波発振器25及び自動パワー制御回路5aは作動させない(ステップS2)。これによって、最大出力電圧Vamaxが目標電圧Vcとして設定され、スイッチングレギュレータ11から最大出力電圧Vamax相当の電圧が出力される。
これによって、スイッチングレギュレータ11から最大電圧Vamaxを中心電圧としてsin波の周期で振動する振動電圧が出力されることになる(ステップS34)。
なお、指示電圧Vpを降下させる際の降下量は、sin波発振器25で発振されるsin波の周波数fに応じた変化速度に対し、これよりも十分遅い速度で変化し得る値に設定される。
この状態から、図12に示すように、可変出力電圧源1′の振動する出力電圧Vaの中心電圧を低下させ、出力電圧Vaの下限電圧がMOSトランジスタのドレイン電流idsが線形領域となる電圧まで低下し、レーザ駆動回路3へのゲート信号Sgsの大きさによってはドレイン電流idsが線形領域となる状態に移行すると、出力ゲート信号Sgsの大きさによっては出力電流Iが変化する。つまり、出力電圧Vaの下限付近で出力電流が周期的に変化する。
したがって、この時点における、出力電圧Vaの中心電圧、つまり指示電圧Vpが、電流検出値Iが飽和領域から線形領域に切り換わる時点の電圧を表すことになるから、これを変化点電圧Va*として最適値格納部15に格納する。また、このときのローパス出力Vlpf2を最適電流Ioptとする。
このとき、sin発振器25は停止されていることから、出力電圧設定部13で設定された最適電圧Voptが目標電圧Vcとなり、スイッチングレギュレータ11から、目標電圧Vc、すなわち、指定された動作モードに適した最適電圧Vopt相当の電圧が出力され、指定された動作モードに応じてレーザ駆動回路3が駆動されてレーザ光源LD2が制御されることになる。
また、第2のローパスフィルタ22のフィルタ出力Vlpf2は、電流検出値I相当の電圧値の中心電圧を表しこれはすなわちsin波による電圧変動分が重畳されていない値であることから、これを電流値に再変換することにより、指示電圧Vpが出力された場合の電流検出値Iを表すことになる。したがって、指示電圧Vpとして変化点電圧Va*が設定されているときのフィルタ出力Vlpf2は、変化点電圧Va*が出力されているときの電流検出値、つまり最適電流Ioptを表すことになる。よって、このフィルタ出力Vlpf2を用いることで、最適電流Ioptを容易に検出することができる。
また、第2の実施の形態において、電流/電圧変換器20aが変換部に対応し、第2のローパスフィルタ22がローパスフィルタに対応し、sin波発振器が発振器に対応し、負荷変動調整用定電流源16が定電流源に対応している。また、図10のステップS34及びステップS35の処理を行う部分がサーチ用電圧設定部に対応し、ステップS36、S37の処理を行う部分が変化点電圧検出部に対応している。
また、ステップS37でフィルタ出力Vlpf2を電流値に変換しこれを最適電流Ioptとする処理を行う部分が最適電流検出部に対応している。
2 レーザ光源LD
3 レーザ駆動回路
4 発光パターン制御部
11 スイッチングレギュレータ
12 電流検出部
13 出力電圧設定部
14 電流値格納兼変化検出部
15 最適値格納部
20 電流値変化検出部
20a 電流/電圧変換器
21 第1のローパスフィルタ
22 第2のローパスフィルタ
23 減衰器
24 コンパレータ
25 sin波発振器
26 加算器
Claims (11)
- レーザダイオードと、
前記レーザダイオードのアノード端子に所定電圧を出力する可変出力電圧源と、
前記レーザダイオードのカソード端子に接続され、前記レーザダイオードに流れる電流を変化させて前記レーザダイオードを駆動するレーザ駆動回路と、を備え、
当該レーザ駆動回路を流れる平均電流は、前記レーザダイオードの発光パターンに応じて変化すると共に、前記可変出力電圧源の出力電圧が増加するに伴って線形的に増加し且つ前記出力電圧が前記発光パターンに応じて決定されるしきい値以上であるとき略一定の飽和電流となる特性を有するレーザ駆動装置であって、
前記可変出力電圧源は、
指定された目標電圧を出力する電圧出力部と、
前記レーザダイオードに流れる平均電流を検出する電流検出部と、
前記発光ダイオードを通常動作させる前に、前記レーザダイオードを、通常動作時の発光パターンに応じて予め設定したサーチ用の発光パターンで駆動し且つ前記目標電圧を変化させたときの前記電流検出部の電流検出値に基づき、前記平均電流が前記線形的に変化する領域と前記飽和電流となる領域との境界である電流変化点となるときの前記目標電圧を変化点電圧として検出する変化点検出部と、
当該変化点検出部で検出した前記変化点電圧を記憶する変化点電圧記憶部と、
通常動作時に、前記変化点電圧記憶部に記憶した前記変化点電圧を前記目標電圧として設定する通常動作時目標電圧設定部と、を備えることを特徴とするレーザ駆動装置。 - 前記変化点検出部は、
前記レーザダイードを前記サーチ用の発光パターンで駆動し且つ予め検出した正常動作可能な最大出力電圧を前記目標電圧としたときの前記電流検出部の電流検出値を最適電流とし、前記目標電圧を変化させたときの、前記電流検出値の前記最適電流からの減少量が、予め設定した規定量より大きくなるときの前記目標電圧の最大値をスライスレベル電圧として検出するスライスレベル電圧検出部と、
予め検出した、前記レーザダイオードを前記サーチ用の発光パターンで駆動したときの前記目標電圧に対する前記平均電流の変化特性及び前記規定量に応じて設定した補正量と前記スライスレベル電圧とから前記変化点電圧を推定する変化点電圧推定部と、を備えることを特徴とする請求項1記載のレーザ駆動装置。 - 前記レーザダイオードを発光パターンの異なる複数の動作モードで発光させるレーザ駆動装置であって、
前記変化点検出部は、前記動作モード毎に設定した前記サーチ用の発光パターンを用いて前記動作モード毎に前記変化点電圧を検出してこれを前記変化点電圧記憶部に格納し、
前記通常動作時目標電圧設定部は、通常動作時には、前記変化点電圧記憶部に格納された指定された動作モードに対応する前記変化点電圧を前記目標電圧として設定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のレーザ駆動装置。 - 前記可変出力電圧源は、
前記動作モード毎の前記変化点電圧及び、一の動作モードにおける前記最適電流と他の動作モードにおける前記最適電流との差電流を記憶する記憶部と、
前記電圧出力部の出力側に設けられ、通常動作時に、前記最適電流がより大きい動作モードへの切換えが指示された時に、切換え前後の動作モードの組み合わせに対応する差電流を前記記憶部から選択し、前記レーザ駆動回路で切換えが指示された動作モードに応じた動作を開始するまでの間、前記指示された動作モードに対応する前記最適電圧を前記電圧出力部から出力させた状態で、前記差電流相当の電流を吸い込む定電流源と、を備えることを特徴とする請求項3記載のレーザ駆動装置。 - 前記変化点検出部は、
前記電流検出部の電流検出値を電圧値に変換する変換部と、
当該変換部で変換した電流検出値相当値を平均化するローパスフィルタと、
前記レーザダイオードを前記サーチ用の発光パターンで駆動し且つ前記目標電圧として予め検出した正常動作可能な最大出力電圧が設定されているときの前記ローパスフィルタのフィルタ出力を、予め設定した減衰割合で減衰する減衰器と、
所定の振幅を有する周期信号を出力する発振器と、
前記最大出力電圧から所定量ずつ減少する指示電圧と前記発振器の発振出力との和をサーチ用の前記目標電圧とするサーチ用電圧設定部と、
前記電流検出値相当値が、前記減衰器の減衰出力を下回ったかどうかを比較する比較器と、
前記レーザダイオードを前記サーチ用の発光パターンで駆動し且つ前記サーチ用電圧設定部で設定される前記目標電圧に応じて前記電圧出力部を動作させた場合に、前記比較器で前記電流検出値相当値が前記減衰出力を下回ることを検出したときの前記指示電圧を前記変化点電圧とする変化点電圧検出部と、を備え、
前記発振器の発振出力の振幅は、予め検出した、前記レーザダイオードを前記サーチ用の発光パターンで駆動したときの前記目標電圧に対する前記平均電流の変化特性に応じて設定した、前記飽和電流からの減少量が予め設定した規定量となるときの前記目標電圧と前記変化点電圧との差に応じて設定され、
前記減衰器の減衰割合は、前記フィルタ出力を前記規定量相当だけ減衰させ得る割合に設定されることを特徴とする請求項1記載のレーザ駆動装置。 - 前記レーザダイオードを発光パターンの異なる複数の動作モードで発光させるレーザ駆動装置であって、
前記変化点検出部は、前記動作モード毎に設定した前記サーチ用の発光パターンを用いて前記動作モード毎に前記変化点電圧を検出してこれを前記変化点電圧記憶部に格納し、
前記通常動作時目標電圧設定部は、通常動作時には、前記変化点電圧記憶部に格納された指定された動作モードに対応する前記変化点電圧を前記目標電圧として設定することを特徴とする請求項5記載のレーザ駆動装置。 - 前記可変出力電圧源は、
前記変化点電圧が検出されたときの、前記ローパスフィルタのローパス出力を最適電流として検出する最適電流検出部と、
前記動作モード毎の前記変化点電圧及び、一の動作モードにおける前記最適電流と他の動作モードにおける前記最適電流との差電流を記憶する記憶部と、
前記電圧出力部の出力側に設けられ、通常動作時に、前記最適電流がより大きい動作モードへの切換えが指示された時には、切換え前後の動作モードの組み合わせに対応する差電流を前記記憶部から選択し、切換えが指示された動作モードに応じた動作を開始するまでの間、前記指示された動作モードに対応する前記最適電圧を前記電圧出力部から出力させた状態で、前記差電流相当の電流を吸い込む定電流源と、を備えることを特徴とする請求項6記載のレーザ駆動装置。 - 前記変化点検出部は、起動される毎に前記変化点電圧の検出を行うことを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項に記載のレーザ駆動装置。
- 前記レーザダイオードにより照射されるレーザ光により、記録媒体に対してデータの記録及び記録されているデータの再生を行う光ディスク装置に適用されることを特徴とする請求項1から請求項8の何れか1項に記載のレーザ駆動装置。
- レーザダイオードと、
前記レーザダイオードのアノード端子に所定電圧を出力する可変出力電圧源と、
前記レーザダイオードのカソード端子に接続され、前記レーザダイオードに流れる電流を変化させて前記レーザダイオードを駆動するレーザ駆動回路と、
を備え、
当該レーザ駆動回路を流れる平均電流は、前記レーザダイオードの発光パターンに応じて変化すると共に、前記可変出力電圧源の出力電圧が増加するに伴って線形的に増加し且つ前記出力電圧が前記発光パターンに応じて決定されるしきい値以上であるとき略一定の飽和電流となる特性を有するレーザ駆動装置の駆動方法であって、
通常動作を行う前に、前記レーザダイオードの動作モード毎に、当該モード毎に、通常動作時の発光パターンに応じて予め設定したサーチ用の発光パターンで前記レーザダイオードを駆動させると共に、前記可変出力電圧源の目標電圧として予め検出した正常動作可能な最大出力電圧を設定して当該最大出力電圧を出力させ、このときの前記レーザダイオードに流れる平均電流を最大電流として検出するステップと、
前記可変出力電圧源の目標電圧を前記最大出力電圧から所定量ずつ減少させたときの前記平均電流を監視し、当該平均電流の前記最大電流からの減少量が予め設定した規定量より大きくなるときの前記可変出力電圧源の目標電圧をスライスレベル電圧として検出するステップと、
前記平均電流が前記線形的に変化する領域と前記飽和電流に維持される領域との境界の電流値となるときの前記目標電圧を変化点電圧とし、
予め検出した、前記レーザダイオードを前記サーチ用の発光パターンで駆動したときの前記目標電圧に対する前記平均電流の変化特性及び前記規定量に応じて設定した補正量と前記スライスレベル電圧とから前記変化点電圧を推定しこれを変化点電圧記憶部に記憶するステップと、
通常動作時に、指定された動作モードに対応する前記変化点電圧を前記変化点電圧記憶部から選択しこれを前記可変出力電圧源の目標電圧として設定するステップと、を備えることを特徴とするレーザ駆動装置の駆動方法。 - レーザダイオードと、
前記レーザダイオードのアノード端子に所定電圧を出力する可変出力電圧源と、
前記レーザダイオードのカソード端子に接続され、前記レーザダイオードに流れる電流を変化させて前記レーザダイオードを駆動するレーザ駆動回路と、
を備え、
当該レーザ駆動回路を流れる平均電流は、前記レーザダイオードの発光パターンに応じて変化すると共に、前記可変出力電圧源の出力電圧が増加するに伴って線形的に増加し且つ前記出力電圧が前記発光パターンに応じて決定されるしきい値以上であるとき略一定の飽和電流となる特性を有するレーザ駆動装置の駆動方法であって、
通常動作を行う前に、前記レーザダイオードの動作モード毎に、当該動作モード毎に、通常動作時の発光パターンに応じて予め設定したサーチ用発光パターンで前記レーザ駆動回路を駆動させると共に、予め検出した正常動作可能な最大出力電圧を前記可変出力電圧源の目標電圧として設定して前記最大出力電圧を出力させ、このときの前記平均電流を検出するステップと、
この平均電流を電圧値に変換し、変換した電流相当値を平均化するローパスフィルタ処理を行うステップと、
前記ローパスフィルタ処理後のフィルタ処理値を予め設定した減衰割合で減衰するステップと、
前記最大出力電圧から所定量ずつ減少する指示電圧と所定の振幅を有する発振信号との和を前記可変出力電圧源の目標電圧として設定して当該目標電圧相当の電圧を出力させたときの前記平均電流を検出するステップと、
前記平均電流が前記線形的に変化する領域と前記飽和電流に維持される領域との境界の電流値となるときの前記目標電圧を変化点電圧とし、
前記平均電流を電圧値に変換した電流相当値と、前記フィルタ処理値を減衰した減衰値とを比較し、前記電流相当値が前記減衰値よりも小さくなったときの前記指示電圧を、前記変化点電圧として変化点電圧記憶部に記憶するステップと、
通常動作時に、指定された動作モードに対応する前記変化点電圧を前記変化点電圧記憶部から選択しこれを前記可変出力電圧源の目標電圧として設定するステップと、を備えることを特徴とするレーザ駆動装置の駆動方法。
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