JP2008277040A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】外部のコネクタの着脱を繰り返しても、ハウジングに固定された端子と基板との接続部分で電気的に接続不良や断線を引き起こすことの無いコネクタを提供する。
【解決手段】端子12の実装部12bにおいて、この実装部12bとハウジング11とを係止する係止手段17が形成されている。この係止手段17は、第二穴部14と、実装部12bを局部的に第二穴部14の延長方向L1に向けて変形させた第一係止部16とからなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、コネクタに係り、詳しくは、プリント配線基板に外部のコネクタを接続するために、プリント配線基板に形成されるコネクタに関する。
例えば、自動車の電源分配用部品として使用される電源分配装置は、従来、銅あるいは銅合金の板材の一部を金型で切り落として回路を形成し、回路の末端部分にタブ状の端子部を成形して、外部のコネクタと嵌合できるように構成されている。また、近年では、回路の一部を基板で構成し、外部のコネクタとの接続は、タブ端子あるいは回路基板にコネクタを半田付けしたものが用いられている(例えば、特許文献1,2参照)。更に、コネクタの端子を回路基板に半田付けした部分の電気的接続の信頼性を高めるために、撓みを防止したコネクタも知られている(例えば、特許文献3参照)。
図18(a),(b)は、回路基板に取り付けられる従来のコネクタの一例を示した断面図である。回路基板110に取り付けられるコネクタ101は、ハウジング102と、外部のコネクタと嵌合する嵌合部103a、およびこの嵌合部103aに連なり、ハウジング102に形成された穴部104に圧入され端部が回路基板110の導電部に半田付けされた実装部103bからなる端子103とを備えている。
回路基板110に取り付けられたコネクタ101に、−外部のコネクタ121を嵌合、離脱させる際には、双方のコネクタ101,121の端子どうしの摩擦力に起因する嵌合力、離脱力が必要となる。
従来、自動車の電源分配装置に適用していた基板の回路に流れる電流は1A未満の小電流であった。このため、使用されるコネクタも小型のものが用いられていた。しかし、近年の自動車の電源分配装置に適用している基板の回路に流れる電流は、自動車に搭載される各種電子機器の増加に伴い大電流になっており、これに伴って、使用されるコネクタも大電流に対応した大型のコネクタが用いられるようになっている。
特に、大型のコネクタでは、電気的な信頼性を確保するために、端子の嵌合部分に大きなバネ圧のバネが使用されている。これにより嵌合する端子どうしの摩擦力も大きくなり、コネクタを嵌合、離脱させる際の嵌合力、離脱力も大きくなる。
端子のバネ圧の強い大型のコネクタであっても、コネクタ101に外部のコネクタ121を嵌合させる場合には、嵌合部103aがハウジング102の穴部104よりも十分に幅広に形成されているため、嵌合方向Kに向けて端子103に加わる応力は、嵌合部103aの肩部分Tとハウジング102との当接によって受け止められ、端子103が変形する虞は殆ど無い。
一方、図18(c)に示すように、コネクタ101に外部のコネクタ121が嵌合している状態から、外部のコネクタ121を離脱させる場合には、外部のコネクタ121の端子122のバネ圧によって挟まれたコネクタ101の端子103は、端子122によって引き抜かれる状態となる。
コネクタ101の端子103は、ハウジング102の穴部104に圧入されているだけなので、端子のバネ圧の強い大型のコネクタにあっては、図18(d)に示すように、コネクタ101の端子103が外部のコネクタ121の端子122の強いバネ圧によって挟まれた状態で、離脱方向Rに引き出されるように変形してしまう。このような変形が外部のコネクタの挿脱の度に繰り返されると、回路基板110の導電部と端子103の実装部103bとを電気的に接続している半田部111に繰り返し過剰な応力が加わり、この半田部111に亀裂が生じて電気的接続が失われる懸念がある。
また、図19示すように、近年ではヒューズ131とつながる回路にも回路基板が使われるようになり、ヒューズ131と嵌合する端子132を回路基板133に半田付けして使う場合が増えてきている。このヒューズ131と嵌合する端子132についても、電気的な信頼性を確保するためバネ圧の大きなバネを使って、ヒューズ131の係合部131aを挟み込む形態となっているため、ヒューズ131の離脱の際に、端子132と回路基板133の導電部とを電気的に接続している半田部134に過剰な応力が加わり、この半田部134に亀裂が生じて電気的接続が失われる懸念がある。
実開昭60−183380号公報 特開平05−326049号公報 特開2002−305048号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、外部のコネクタの着脱を繰り返しても、ハウジングに固定された端子と基板との接続部分において、接続不良や断線等の電気的な不具合の発生が抑制されるコネクタを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係るコネクタは、第一穴部が形成されたハウジングと、外部のコネクタと嵌合する嵌合部、および該嵌合部に連なり嵌合方向に向かって延び、圧入方式により前記第一穴部を貫通し前記ハウジングに固定される実装部からなる端子とを有するコネクタであり、前記端子が前記ハウジングに固定される前記実装部において、前記実装部と前記ハウジングとを係止する係止手段を備えたことを特徴とする。
本発明の請求項2に係るコネクタは、請求項1において、前記係止手段は、前記第一穴部に交わるように前記ハウジングに形成された第二穴部と、前記実装部を局部的に前記第二穴部の延長方向に向けて変形させた第一係止部とからなることを特徴とする。
本発明の請求項3に係るコネクタは、請求項1において、前記係止手段は、前記実装部が露出される部分を、前記第一穴部よりも広くなるように変形させた第二係止部からなることを特徴とする。
本発明の請求項4に係るコネクタは、請求項1において、前記係止手段は、前記第一穴部に交わるように前記ハウジングに形成された第三穴部と、前記第三穴部に重なるように前記実装部に形成された第四穴部と、前記第一穴部、第三穴部および第四穴部が交差する部分を貫通する第一係止具とからなることを特徴とする。
本発明の請求項5に係るコネクタは、請求項1において、前記係止手段は、前記実装部が露出される部分に形成された第三係止部と、前記係止部に係合する第二係止具とからなることを特徴とする。
本発明のコネクタによれば、端子の実装部とハウジングとを係止する係止手段を形成することによって、外部のコネクタが端子の嵌合部に嵌合した状態から離脱させる際に、離脱方向に抗する係止手段の作用により、端子が外部のコネクタの離脱方向に向けて引き出されるように変形する懸念が無い。
ゆえに、コネクタに外部のコネクタを繰り返し着脱させても、端子の実装部が湾曲することが無い。従って、本発明は、端子の実装部と回路基板の導電部とを電気的に接続する半田部に繰り返し過剰な応力が加わり、この半田部に亀裂が生じて電気的接続が不良になるといった不具合が抑制できるコネクタの提供に寄与する。
(第一実施形態)
以下、本発明に係るコネクタの一例について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
図1は、本発明のコネクタの一例を示す断面図である。コネクタ10は、ハウジング11と、端子12とを備えている。ハウジング11は、例えば、外部のコネクタを受け入れ可能な断面コ字型を成している。ハウジング11には、端子12が圧入される第一穴部13が少なくとも1つ以上形成されている。第一穴部13は、端子12の数だけ所定のピッチで形成されていれば良い。
ハウジング11には第一穴部13に交わるように、第二穴部14が形成されている。この第二穴部14は、それぞれの第一穴部13に対応して、第一穴部13の数だけ形成されていれば良い。また、第二穴部14は、第一穴部13に対して例えば直交する方向に延びるように形成される。
端子12は、外部のコネクタと嵌合する嵌合部12a、およびこの嵌合部12aに連なり嵌合方向Kに向かって延びる実装部12bとからなる。嵌合部12aは、第一穴部13に入らないように、第一穴部13よりも大きく形成されている。実装部12bは、第一穴部13と同じかそれよりも僅かに大きく形成され、圧入方式により第一穴部13に挿入されてハウジング11に固定される。
実装部12bは、第一穴部13を貫通し、端部が回路基板の導電部(図示略)に接続されれば良い。実装部12bと回路基板の導電部とは、例えば半田によって電気的に接続されれば良い。なお、この実装部12bがハウジング11から露出された露出部分は、回路基板に対するコネクタ10の取付方向に応じて、適宜屈曲すればよい。嵌合部12aと実装部12bとは、例えば、導電性に優れた金属などを用いて一体に形成されて、端子12を構成すればよい。
図2に示すように、端子12の実装部12bにおいて、この実装部12bとハウジング11とを係止する係止手段17が形成されている。この係止手段17は、第二穴部14と、実装部12bを局部的に第二穴部14の延長方向L1に向けて変形させた第一係止部16とからなる。実装部12bを変形させて第一係止部16を形成しやすくするために、実装部12bが第二穴部14と交わる部分に、予め加工穴15(図1参照)を形成しておくのが好ましい。
このように、実装部12bとハウジング11とを係止する係止手段17を形成することによって、例えば、外部のコネクタが端子12の嵌合部12aに嵌合した状態から離脱させる際に、離脱方向Rに抗するように第二穴部14の延長方向L1に向けて変形させた第一係止部16の作用によって、端子12が離脱方向Rに向けて引き出されるように変形する懸念が無い。
これによって、コネクタ10に外部のコネクタを繰り返し着脱させても、端子12の実装部12bが湾曲することが無いので、端子12の実装部12bと回路基板の導電部とを電気的に接続する半田部に繰り返し過剰な応力が加わり、この半田部に亀裂が生じて電気的接続が不良になるといったことを確実に防止できる。
なお、上述した係止手段17の形成方法としては、図3(a)に示すように、まず、コネクタ10のハウジング11に形成された第一穴部13に、端子12の実装部12bを圧入する。この時、実装部12bには、予め加工穴15が形成されているのが好ましい。
次に、図3(b)に示すように、第一穴部13に交わる第二穴部14に、治具19を差し込む。そして、図3(c)に示すように、実装部12bの第二穴部14で露出されている部分を治具19によって押圧し、局部的に変形させる。この時、実装部12bに加工穴15が形成されていれば、加工穴15の周縁部分を第二穴部14の延長方向L1に向かって容易に変形させることができる。これにより、実装部12bを第二穴部14の延長方向L1に向かって局部的に変形させた係止手段17を形成することができる。なお、加工穴15を特に設けずに、治具19の押圧力によって実装部12bを局部的に第二穴部14の延長方向L1に向かって変形させてもよい。
また、第一実施形態における係止手段の別な形成例として、図4(a)に示すように、嵌合部21aと実装部21bからなる端子21の実装部21bに、舌片状の加工部22を形成する。次に、図4(b)に示すようにこの端子21の実装部21bをハウジング23の第一穴部24に圧入する。そして、ハウジング23の第二穴部25に治具(図示せず)等を差し込んで、この舌片状の加工部22を第二穴部25の延長方向L1に屈曲させた構成であってもよい。
(第二実施形態)
図5は、本発明のコネクタの一例を示す断面図である。コネクタ30は、ハウジング31と、端子32とを備えている。ハウジング31は、例えば、外部のコネクタを受け入れ可能な断面コ字型を成している。ハウジング31には、端子32が圧入される第一穴部33が少なくとも1つ以上形成されている。第一穴部33は、端子32の数だけ所定のピッチで形成されていれば良い。
端子32は、外部のコネクタと嵌合する嵌合部32a、およびこの嵌合部32aに連なり嵌合方向Kに向かって延びる実装部32bとからなる。嵌合部32aは、第一穴部33に入らないように、第一穴部33よりも大きく形成されている。実装部32bは、第一穴部33と同じかそれよりも僅かに大きく形成され、圧入方式により第一穴部33に挿入されてハウジング31に固定される。
実装部32bは、第一穴部33を貫通し、端部が回路基板の導電部(図示略)に接続されれば良い。実装部32bと回路基板の導電部とは、例えば半田によって電気的に接続されれば良い。実装部32bのうち、第一穴部33を貫通している部分よりも先、即ちハウジング31から露出された部分は露出部34とされる。この露出部34は、回路基板に対するコネクタ30の取付方向に応じて、適宜屈曲すればよい。また、嵌合部32aと実装部32bとは、例えば、導電性に優れた金属などを用いて一体に形成されて、端子32を構成すればよい。
図6に示すように、端子32の実装部32bにおいて、この実装部32bの露出部34には、係止手段37が形成されている。この係止手段37は、端子32の実装部32bのうち、ハウジング31から露出された部分である露出部34を局部的に第一穴部33よりも広くなるように変形させた第二係止部36からなる。この第二係止部36は、露出部34のうち、第一穴部33の周縁に接する部分または、その近傍に形成することが好ましい。
このように、実装部32bのうち、露出部34を局部的に第一穴部33よりも広くなるように変形させた第二係止部36を形成することによって、例えば、外部のコネクタが端子32の嵌合部32aに嵌合した状態から離脱させる際に、端子32が離脱方向Rに向かって引き出されるように応力が加わっても、第二係止部36が第一穴部33の周縁付近でハウジング31に接触するので、端子32が離脱方向Rに向けて引き出されるように変形する懸念が無い。
これによって、コネクタ30に外部のコネクタを繰り返し着脱させても、端子32の実装部32bが湾曲することが無いので、端子32の実装部32bと回路基板の導電部とを電気的に接続する半田部に繰り返し過剰な応力が加わり、この半田部に亀裂が生じて電気的接続が不良になるといったことを確実に防止できる。
なお、上述した係止手段37の形成方法としては、図7(a)に示すように、まず、コネクタ30のハウジング31に形成された第一穴部33に、端子32の実装部32bを圧入する。次に、図7(b)に示すように、ハウジング31から露出された露出部34のうち、第一穴部33の近傍部分をダイ51に載置して、パンチ52で挟む。そして、図7(c)に示すように、パンチ52によって露出部34を局部的に押し潰すことによって、実装部32bが局部的に第一穴部33よりも大きくなるように広げられた第二係止部36からなる係止手段37を形成することができる。
また、別な係止手段の形成方法としては、図8(a)に示すように、ハウジング41に形成された第一穴部43に端子42の実装部42bを圧入した後、ハウジング41から露出された露出部44のうち、第一穴部43の近傍部分を、溝状のダイ54とパンチ55で挟む。そして、図8(b)に示すように、パンチ55によって露出部44を溝状のダイ54の内側に凹ませるように局部的に押し潰す。これにより、図8(c)に示すように、実装部42bが局部的に厚み方向に断面凹状に変形し、第一穴部43よりも大きくなるように広げられた第二係止部46からなる係止手段47を形成することができる。
また、第二実施形態における係止手段の別な形成例として、図9(a)に示すように、嵌合部61aと実装部61bからなる端子61の実装部61bに、舌片状の加工部62を形成する。この端子61の実装部61bをハウジング63の第一穴部64に圧入する。そして、図9(b)に示すように、ハウジング63から露出された加工部62をハウジング63の壁面に沿って折り曲げることにより、実装部62bが局部的に第一穴部63よりも大きくなるように広げられた第二係止部66を形成してもよい。
(第三実施形態)
図10は、本発明のコネクタの一例を示す断面図である。コネクタ70は、ハウジング71と、端子72とを備えている。ハウジング71は、例えば、外部のコネクタを受け入れ可能な断面コ字型を成している。ハウジング71には、端子72が圧入される第一穴部73が少なくとも1つ以上形成されている。第一穴部73は、端子72の数だけ所定のピッチで形成されていれば良い。
ハウジング71には第一穴部73に交わるように、第三穴部74が形成されている。この第三穴部74は、それぞれの第一穴部73に対応して、第一穴部73の数だけ形成されていれば良い。また、第三穴部74は、第一穴部73に対して例えば直交する方向に延びるように形成される。
端子72は、外部のコネクタと嵌合する嵌合部72a、およびこの嵌合部72aに連なり嵌合方向Kに向かって延びる実装部72bとからなる。嵌合部72aは、第一穴部73に入らないように、第一穴部73よりも大きく形成されている。実装部72bは、第一穴部73と同じかそれよりも僅かに大きく形成され、圧入方式により第一穴部73に挿入されてハウジング71に固定される。
端子72の実装部72bには、第三穴部74に重なる位置に第四穴部75が形成される。この第四穴部75は、端子72の実装部72bが第一穴部73に圧入された状態で、第三穴部74と同じ中心軸上で第三穴部74と同じ径、またはそれより小さい径の貫通穴であればよい。
実装部72bは、第一穴部73を貫通し、端部が回路基板の導電部(図示略)に接続されれば良い。実装部72bと回路基板の導電部とは、例えば半田によって電気的に接続されれば良い。なお、この実装部72bがハウジング71から露出された露出部分は、回路基板に対するコネクタ70の取付方向に応じて、適宜屈曲すればよい。嵌合部72aと実装部72bとは、例えば、導電性に優れた金属などを用いて一体に形成されて、端子72を構成すればよい。
図11に示すように、端子72の実装部72bにおいて、この実装部72bとハウジング71とを係止する係止手段77が形成されている。この係止手段77は、ハウジング71に形成された第三穴部74と、端子72の実装部72bに形成された第四穴部75と、第一係止具78とからなる。第一係止具78は、第三穴部74に挿入され、第一穴部73、第三穴部74および第四穴部75が交差する部分を貫通するように設けられる。
このように、ハウジング71に第三穴部74を、実装部72bに第四穴部75をそれぞれ形成し、第一穴部73、第三穴部74および第四穴部75が交差する部分を貫通するように第一係止具78を設けることによって、例えば、外部のコネクタが端子72の嵌合部72aに嵌合した状態から離脱させる際に、第一係止具78の作用により端子72が離脱方向Rに向けて引き出されるように変形する懸念が無い。
これによって、コネクタ70に外部のコネクタを繰り返し着脱させても、端子72の実装部72bが湾曲することが無いので、端子72の実装部72bと回路基板の導電部とを電気的に接続する半田部に繰り返し過剰な応力が加わり、この半田部に亀裂が生じて電気的接続が不良になるといったことを確実に防止できる。
なお、上述した係止手段77の形成方法としては、図12(a)に示すように、まず、コネクタ70のハウジング71に形成された第一穴部73に、端子72の実装部72bを圧入する。次に、図12(b)に示すように、第一穴部73に交わる第三穴部74に、第一係止具78を差し込む。そして、図11に示すように、第一係止具78を、第一穴部73、第三穴部74および第四穴部75が交差する部分を貫通するように設けることで、コネクタ70の係止手段77を形成することができる。
なお、第一係止具78は、図13に示すように、第三穴部74の径と略同じ径Q1で形成された円筒棒状の部材であれば良い。そして、挿入時に、第一穴部73、第三穴部74および第四穴部75が交差する部分を貫通させやすいように、先端領域を先細り形状として、先端が径Q1よりも小さい径q1になるように形成されていればよい。径Q1は、例えば、第三穴部74の径よりも0.1〜0.2mm小さければよい。また、径q1は、例えば、第四穴部75の径よりも0.1〜0.2mm小さければよい。
また、第一係止具78は、端子72の数だけ個別に形成しても良く、差込側の先端とは反対側で所定のピッチを開けて端子72の数だけ第一係止具78が繋がった一体構造のものであってもよい。
(第四実施形態)
図14は、本発明のコネクタの一例を示す断面図である。コネクタ80は、ハウジング81と、端子82とを備えている。ハウジング81は、例えば、外部のコネクタを受け入れ可能な断面コ字型を成している。ハウジング81には、端子82が圧入される第一穴部83が少なくとも1つ以上形成されている。第一穴部83は、端子82の数だけ所定のピッチで形成されていれば良い。
端子82は、外部のコネクタと嵌合する嵌合部82a、およびこの嵌合部82aに連なり嵌合方向Kに向かって延びる実装部82bとからなる。嵌合部82aは、第一穴部83に入らないように、第一穴部83よりも大きく形成されている。実装部82bは、第一穴部83と同じかそれよりも僅かに大きく形成され、圧入方式により第一穴部83に挿入されてハウジング81に固定される。また、ハウジング81には、後述する第二係止具の突起と嵌合する凹部88が形成される。
実装部82bは、第一穴部83を貫通し、端部が回路基板の導電部(図示略)に接続されれば良い。実装部82bと回路基板の導電部とは、例えば半田によって電気的に接続されれば良い。実装部82bのうち、第一穴部83を貫通している部分よりも先、即ちハウジング81から露出された部分は露出部84とされる。この露出部84は、回路基板に対するコネクタ80の取付方向に応じて、適宜屈曲すればよい。また、嵌合部82aと実装部82bとは、例えば、導電性に優れた金属などを用いて一体に形成されて、端子82を構成すればよい。
実装部82bのうち、ハウジング81から露出された露出部84には、第三係止部85が形成される。この第三係止部85は、例えば、実装部82bの幅を減じた溝であればよい。この第三係止部85には、後述する第二係止具が係合される。
図15に示すように、端子82の実装部82bにおいて、この実装部82bの露出部84には、係止手段87が形成されている。この係止手段87は、端子82の実装部82bのうち、ハウジング81から露出された部分である露出部84に形成された第三係止部85と、この第三係止部85に係合する第二係止具89とからなる。
第二係止具89は、一方の先端側で厚みが狭められた楔形の部材であり、他方の端部寄りに突起89aが形成されている。この突起89aは、ハウジング81に形成された凹部88に係合する。なお、第二係止具89は、端子82の数だけ個別に形成しても良く、差込側の先端とは反対側で所定のピッチを開けて端子82の数だけ第二係止具89が繋がった一体構造のものであってもよい。
このように、露出部84に形成された第三係止部85に第二係止具89を係合させることによって、例えば、外部のコネクタが端子82の嵌合部82aに嵌合した状態から離脱させる際に、端子82が離脱方向Rに向かって引き出されるように応力が加わっても、第二係止具89が第一穴部83の周縁付近でハウジング81に接触するので、端子82が離脱方向Rに向けて引き出されるように変形する懸念が無い。更に、第三係止部85に係合させた第二係止具89の突起89aが、ハウジング81の凹部88と係合しているので、端子82に応力が加わっても、第二係止具89の係合位置がズレたり、第三係止部85から第二係止具89が外れてしまうことを防止できる。
このような係止手段87によって、コネクタ80に外部のコネクタを繰り返し着脱させても、端子82の実装部82bが湾曲することが無いので、端子82の実装部82bと回路基板の導電部とを電気的に接続する半田部に繰り返し過剰な応力が加わり、この半田部に亀裂が生じて電気的接続が不良になるといったことを確実に防止できる。
なお、上述した係止手段87の形成方法としては、図16(a)に示すように、まず、コネクタ80のハウジング81に形成された第一穴部83に、端子82の実装部82bを圧入する。次に、図16(b)に示すように、ハウジング31から露出された露出部84に形成された第三係止部85に、第二係止具89を係合させる。これにより、図15に示すように、係止具89の突起89aがハウジング81の凹部88と係合される。そして、露出部84に形成された第三係止部85と、この第三係止部85に係合する第二係止具89とからなる係止手段87が形成される。
なお、図14に示した第三係止部85を成す溝の幅Aは、例えば、0.8〜2.0mm程度の大きさに形成されれば良い。第三係止部85の溝の深さBは、例えば、0.5〜1.5mm程度の大きさに形成されれば良い。
また、図17に示すように、第二係止具89の厚みQ2は、例えば、第三係止部85の幅Aよりも0.1〜0.2mm程度大きく形成されれば良い。第二係止具89の挿入側の先端の厚みq2は、例えば、第三係止部85の幅Aよりも0.3〜0.5mm程度小さく形成されれば良い。
第二係止具89の幅Wは、例えば、端子82どうしのピッチP、端子82の実装部82bにおける幅C(図4参照)とした時に、「W−(P−C)>1.0(mm)」となるように設定されれば良い。
なお、係止具89の係合後のズレなどを防止するための突起89aやこれと係合する凹部88は、特に設けなくても良い。
本発明の第一実施形態のコネクタを示す断面図である。 本発明の第一実施形態のコネクタを示す断面図である。 本発明の第一実施形態のコネクタを示す断面図である。 本発明の第一実施形態のコネクタを示す断面図である。 本発明の第二実施形態のコネクタを示す断面図である。 本発明の第二実施形態のコネクタを示す断面図である。 本発明の第二実施形態のコネクタを示す断面図である。 本発明の第二実施形態のコネクタを示す断面図である。 本発明の第二実施形態のコネクタを示す断面図である。 本発明の第三実施形態のコネクタを示す断面図である。 本発明の第三実施形態のコネクタを示す断面図である。 本発明の第三実施形態のコネクタを示す断面図である。 第一係止具を示す平面図である。 本発明の第四実施形態のコネクタを示す断面図である。 本発明の第四実施形態のコネクタを示す断面図である。 本発明の第四実施形態のコネクタを示す断面図である。 第二係止具を示す平面図である。 従来ののコネクタを示す断面図である。 従来ののコネクタを示す断面図である。
符号の説明
10…コネクタ、11…ハウジング、12…端子、12a…嵌合部、12b…実装部、13…第一穴部、17…係止手段。

Claims (5)

  1. 第一穴部が形成されたハウジングと、
    外部のコネクタと嵌合する嵌合部、および該嵌合部に連なり嵌合方向に向かって延び、圧入方式により前記第一穴部を貫通し前記ハウジングに固定される実装部からなる端子とを有するコネクタであり、
    前記端子が前記ハウジングに固定される前記実装部において、前記実装部と前記ハウジングとを係止する係止手段を備えたことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記係止手段は、前記第一穴部に交わるように前記ハウジングに形成された第二穴部と、前記実装部を局部的に前記第二穴部の延長方向に向けて変形させた第一係止部とからなることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記係止手段は、前記実装部が露出される部分を、前記第一穴部よりも広くなるように変形させた第二係止部からなることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  4. 前記係止手段は、前記第一穴部に交わるように前記ハウジングに形成された第三穴部と、前記第三穴部に重なるように前記実装部に形成された第四穴部と、前記第一穴部、第三穴部および第四穴部が交差する部分を貫通する第一係止具とからなることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  5. 前記係止手段は、前記実装部が露出される部分に形成された第三係止部と、前記係止部に係合する第二係止具とからなることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。

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