JP2008273758A - 水素発生材料組成物および水素発生装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 特定種の金属元素を含有する金属材料と、金属材料以外の材料であり、かつ水と反応して発熱する発熱材料とを含む水素発生材料組成物であって、組成物中の発熱材料の平均含有率よりも、発熱材料の含有率が高い偏在部を有しており、偏在部における金属材料であるアルミニウムまたはアルミニウム合金粒子が、粒径が15〜120μmの粒子を80体積%以上含むか、平均粒径が15〜75μmであるか、鱗片状であり、かつ厚みが0.1〜5μmであるか、金属相と不活性相とが混在する表面皮膜を有する粒子を5質量%以上含有していることを特徴とする水素発生材料組成物と、該組成物を水素発生源に用いた水素発生装置である。水素発生装置においては、偏在部に最初に水が供給されるように、水素発生材料組成物を配置することが好ましい。
【選択図】 図1
Description
(1)粒径が15〜120μmの粒子を80体積%以上含む。
(2)平均粒径が15〜75μmである。
(3)鱗片状であり、かつ厚みが0.1〜5μmである。
(1)粒径が15〜120μmの粒子を80体積%以上含む。
(2)平均粒径が15〜75μmである。
(3)鱗片状であり、かつ厚みが0.1〜5μmである。
(4)金属状態のアルミニウムを含有する金属相と、アルミニウムの酸化物または水酸化物を含有する不活性相とが混在する表面皮膜を有する粒子を5質量%以上含む。
本発明の水素発生材料組成物は、アルミニウム、ケイ素、亜鉛、マグネシウムおよびこれらの1種以上の金属元素を主体とする合金よりなる群から選択される少なくとも1種の金属材料と、前記金属材料以外の材料であり、かつ水と反応して発熱する発熱材料とを含む水素発生材料組成物であって、水素発生材料組成物全体における前記発熱材料の平均含有率よりも、前記発熱材料の含有率が高い偏在部を有している[以下、便宜上、前記偏在部における組成物(金属材料および発熱材料などで構成される組成物)を「水素発生材料組成物A」といい、前記偏在部以外の部分における組成物(金属材料および発熱材料などで構成される組成物)を「水素発生材料組成物B」という場合がある]。
本発明の水素発生材料組成物は、水素を発生するための金属材料として、アルミニウム、ケイ素、亜鉛、マグネシウムといった金属や、アルミニウム、ケイ素、亜鉛およびマグネシウムから選ばれる1種以上の金属元素を主体とする合金のうちの少なくとも1種の金属材料を含有している。前記合金の場合、その組成について特に制限はないが、前記の金属元素の含有率が、60質量%以上であることが好ましく、85質量%以上であることがより好ましい。前記合金の場合に前記の金属元素の含有率が低いと、水との反応において水素発生量が低下するからである。
2Al+4H2O→Al2O3・H2O+3H2 (2)
2Al+3H2O→Al2O3+3H2 (3)
(1)粒度が15〜120μmの粒子を80体積%以上(好ましくは90体積%以上、更に好ましくは100体積%)含む。
(2)平均粒径が、15μm以上(好ましくは25μm以上)で、75μm以下(好ましくは55μm以下)である。
(3)鱗片状であり、かつ厚みが、0.1μm以上で、5μm以下(好ましくは3μm以下)である。
(4)金属状態のアルミニウムを含有する金属相と、アルミニウムの酸化物または水酸化物を含有する不活性相とが混在する表面皮膜を有する粒子を5質量%以上(好ましくは10質量%以上)含有している。
(a)粒度が0.1〜60μmの粒子を80体積%以上(より好ましくは90体積%以上、更に好ましくは100体積%)含む。
(b)平均粒径が、0.1μm以上で、30μm以下(より好ましくは20μm以下)である。
(c)鱗片状であり、かつ厚みが、0.1μm以上で、5μm以下(好ましくは3μm以下)である。
水素発生材料組成物に用いる発熱材料は、常温において水と発熱反応を生じる物質であればよい。例えば、水と反応して水酸化物や水和物となる物質、水と反応して水素を生成する物質などを用いることができる。なお、本明細書において、常温とは20〜30℃の範囲の温度である。
水素発生材料組成物には、金属材料および発熱材料以外に、親水性酸化物、炭素および吸水性高分子からなる群から選ばれる少なくとも1種(以下、「添加剤」という)を含有させることもできる。前記添加剤が金属材料と共存することにより、金属材料と水との反応が促進され、より効率よく水素を発生させることができる。これは、金属材料と水との接触を良好にしたり、金属材料と水との反応により生成した反応生成物が、未反応の金属材料の表面に堆積するのを防止するためであると考えられる。また、水素発生材料組成物がペレット状に形成された場合は、添加剤によって水素発生材料組成物の内部まで水が浸透しやすくなることも期待される。前記親水性酸化物としては、アルミナ、ベーマイト、シリカ、マグネシア、ジルコニア、ゼオライトおよび酸化亜鉛などを例示することができ、これらの酸化物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有させるのがよい。また、前記炭素としては、カーボンブラック類(アセチレンブラック、ケッチェンブラックなど)、黒鉛、易黒鉛化性炭素、難黒鉛化性炭素、活性炭などを用いることができる。前記吸水性高分子としては、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース類、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸などを用いることができる。これらの添加剤は1種のみを用いても、2種以上を併用してもよい。
水素発生材料組成物のうち、偏在部(すなわち、水素発生材料組成物A)においては、発熱材料の含有率が、30質量%以上であることが好ましく、また、90質量%以下であることが好ましく、60質量%以下であることが好ましい。偏在部における発熱材料の含有率を前記のようにすることで、発熱材料の反応によって水素が発生するまでの時間をより短縮させることができるからである。
本発明の水素発生材料組成物は、例えば、発熱材料が偏在している偏在部を構成するための水素発生材料組成物Aと、偏在部以外の部分を構成するための水素発生材料組成物Bとを別々に調製し、これら水素発生材料組成物Aと水素発生材料組成物Bとを完全に混合することなく水素発生材料組成物Aによる偏在部が残るように合わせて調製することができる。また、調製後の水素発生材料組成物を、偏在部を残しつつ加圧成形してペレット状などにしてもよい。
本発明の水素発生材料組成物を用いた水素製造方法の一例を以下に示す。水素発生材料を準備する工程は、特に限定されないが、例えば、予め調製した水素発生材料組成物を、偏在部を残したまま反応容器内に投入してもよいし、発熱材料の含有率の異なる複数種の単位組成物(水素発生材料組成物AおよびB)を、それぞれ反応容器内に投入し、水素発生材料組成物Aにより偏在部が形成されるようにしてもよいし、金属材料粒子と発熱材料粒子とを別々に反応容器内に投入し、該反応容器内で偏在部と偏在部以外の部分とを形成するようにしてもよい。
次に、本発明の水素発生装置の一例を、図面に基づき具体的に説明する。図1は、本発明の水素発生材料組成物を収容した容器(水素発生材料組成物収容容器)を備えた水素発生装置の断面模式図であり、発熱材料が偏在している偏在部が存在するように、水素発生材料組成物を配置したものである。図1で示される水素発生装置は、カートリッジの形態を有している。図1において、カートリッジ1は、水を供給するための供給口5と水素を排出させるための排出口6とを含む水素発生材料組成物収容容器4を備え、容器4の内部に、水素発生材料組成物2aと水素発生材料組成物2bとからなる本発明の水素発生材料組成物2が配置されている。水素発生材料組成物2aは、偏在部、すなわち水素発生材料組成物Aに相当し、水素発生材料組成物2bは、偏在部以外の部分、すなわち水素発生材料Bに相当する。
本発明の水素発生装置の主要な用途として、燃料電池の燃料供給源(水素供給源)が挙げられる。以下に、本発明の水素発生装置と燃料電池とを組み合わせた燃料電池発電システムの一例を図面に基づいて説明する。図2は、本発明の水素発生装置と燃料電池とを組み合わせたシステムの一例を示す模式図である。図2中、200が固体高分子型燃料電池(PEFC)、1が水素発生装置(カートリッジ)であり、燃料電池200と水素発生装置1とは、水素導出パイプ15で構成される燃料流路を介して連結されている。なお、図2では、燃料電池200および水素発生装置1のみを断面で示しているが、各構成要素の理解を容易にするために、燃料電池200および水素発生装置1の一部の構成要素については、断面であることを示す斜線を付していない。
実施例1
表1に示す粒度分布および平均粒径を有するアトマイズ法により作製されたアルミニウム粉末:1gと、表1に示す粒度分布および平均粒径を有する酸化カルシウム粉末:1gとを乳鉢で混合して、水素発生材料組成物A(発熱材料の含有率:50質量%)を調製した。また、表2に示す粒度分布および平均粒径を有するアトマイズ法により作製されたアルミニウム粉末:19.7gと、表2に示す粒度分布および平均粒径を有する酸化カルシウム粉末2.5gとを乳鉢で混合して、水素発生材料組成物B(発熱材料の含有率:11質量%)を作製した。水素発生材料組成物全体に対し、水素発生材料組成物Aの割合は8質量%であり、アルミニウム粉末の割合は86質量%であった。
実施例1の水素発生材料組成物Aおよび水素発生材料組成物Bを調製する際に用いたアルミニウム粉末合計21.2gと、水素発生材料組成物Aおよび水素発生材料組成物Bを作製する際に用いた酸化カルシウム粉末合計3.5gとを乳鉢で混合して水素発生材料組成物(発熱材料の含有率:14質量%)を調製し、この水素発生材料組成物をポリエチレン容器内部に均一に投入した以外は、実施例1と同様にしてカートリッジを作製し、更に、実施例1と同様にして水素を発生させた。
表1に示す粒度分布および平均粒径を有するアトマイズ法により作製されたアルミニウム粉末を金属材料として用いた以外は、実施例1と同様にして水素発生材料組成物Aを調製し、これらの水素発生材料組成物Aを用いた以外は、実施例1と同様にしてカートリッジを作製し、水素を発生させた。
アトマイズ法により作製された平均粒径が53μmのアルミニウム粉末:6gおよびメタノール:18gを、ジルコニア製のビーズと共に遊星ボールミルの粉砕用ポットに入れ、200rpmの回転速度でポットを回転させることによりアルミニウム粉末を粉砕した。その後、減圧乾燥により溶媒を除去して、アルミニウム粉末を得た。粉砕後のアルミニウム粉末を走査型電子顕微鏡により観察したところ、長径が約10〜200μmで、厚みが約0.5〜5μmの金属光沢を有する鱗片状の粒子に変化していることが確認された。また、燃焼赤外吸収法により上記粉砕後のアルミニウム粉末の表面での炭素含有量を測定したところ、0.06質量%であった。前記粉砕後のアルミニウム粉末を金属材料として用いた以外は、実施例1と同様にして水素発生材料組成物Bを調製し、この水素発生材料組成物Bを用いた以外は、実施例1と同様にしてカートリッジを作製し、水素を発生させた。
実施例3で水素発生材料組成物Aの調製に用いたものと同じアルミニウム粉末を金属材料として用いた以外は、実施例1と同様にして水素発生材料組成物Bを調製し、この水素発生材料組成物Bを用いた以外は、実施例1と同様にしてカートリッジを作製し、水素を発生させた。
表2に示す粒度分布および平均粒径を有するアトマイズ法により作製されたアルミニウム粉末を金属材料として用い、表2に示す粒度分布および平均粒径を有する酸化カルシウム粉末を発熱材料として用いた以外は、実施例1と同様にして水素発生材料組成物Bを調製し、これらの水素発生材料組成物Bを用いた以外は、実施例1と同様にしてカートリッジを作製し、水素を発生させた。
表1および表2に示す粒度分布および平均粒径を有するアトマイズ法により作製されたアルミニウム粉末を金属材料として用い、表1および表2に示す粒度分布および平均粒径を有する酸化カルシウム粉末を発熱材料として用いた以外は、実施例1と同様にして水素発生材料組成物Aおよび水素発生材料組成物Bを調製し、これらの水素発生材料組成物Aおよび水素発生材料組成物Bを用いた以外は、実施例1と同様にしてカートリッジを作製し、水素を発生させた。
酸化カルシウム粉末の量を0.54gに変更した以外は、実施例1と同様にして水素発生材料組成物A(発熱材料:35質量%)を調製し、この水素発生材料組成物Aを用いた以外は、実施例1と同様にしてカートリッジを作製し、水素を発生させた。
酸化カルシウム粉末の量を0.43gに変更した以外は、実施例1と同様にして水素発生材料組成物A(発熱材料:30質量%)を調製し、この水素発生材料組成物Aを用いた以外は、実施例1と同様にしてカートリッジを作製し、水素を発生させた。
アトマイズ法により作製された平均粒径が53μmのアルミニウム粉末5g、トルエン15g、水1gをジルコニア製のビーズと共に、遊星ボールミルの粉砕用ポットに入れ、200rpmの回転速度でアルミニウム粉末を粉砕した。粉砕中に水素が発生したため、10分間回転させた後一旦回転を停止させて、ポット内に発生した水素を放出させて再び回転させた。この手順を繰り返して合計1時間ポットを回転させた。その後、トルエンおよび水を減圧乾燥で除去して、金属材料を得た。得られた金属材料は、表面の金属光沢が失われて黒茶色をしており、平均粒径が12μmの不規則粒状の粒子となった。得られた金属材料の断面の電子顕微鏡により観察したところ、粒子内部はアルミニウム金属で構成されているが、その外表面には、主に酸素が分布している層(すなわち、アルミニウム酸化物またはアルミニウム水酸化物を含有する不活性相からなる層)と、主にアルミニウムが分布している層(すなわち、金属状態のアルミニウムを含有する金属相からなる層)とが、交互に1層ずつ積層され、それぞれの層を複数層有する積層部を含む約1μm以下の厚みの表面皮膜が存在していた。
実施例14の水素発生材料組成物Aおよび水素発生材料組成物Bを調製する際に用いたアルミニウム粉末合計21.2gと、水素発生材料組成物Aおよび水素発生材料組成物Bを作製する際に用いた酸化カルシウム粉末合計3.5gとを乳鉢で混合して水素発生材料組成物(発熱材料の含有率:14質量%)を調製し、この水素発生材料組成物をポリエチレン容器内部に均一に投入した以外は、実施例14と同様にしてカートリッジを作製し、更に、実施例14と同様にして水素を発生させた。
表6に示す粒度分布および平均粒径を有するアトマイズ法により作製されたアルミニウム粉末を金属材料として用い、表6に示す粒度分布および平均粒径を有する酸化カルシウム粉末を発熱材料として用いた以外は、実施例14と同様にして水素発生材料組成物Aを調製し、これらの水素発生材料組成物Aを用いた以外は、実施例14と同様にしてカートリッジを作製し、水素を発生させた。
実施例3で水素発生材料組成物Aの調製に用いたものと同じアルミニウム粉末を用いた以外は、実施例14と同様にして水素発生材料組成物Bを調製し、この水素発生材料組成物Bを用いた以外は、実施例14と同様にしてカートリッジを作製し、水素を発生させた。
表7に示す粒度分布および平均粒径を有するアトマイズ法により作製されたアルミニウム粉末を金属材料として用い、表7に示す粒度分布および平均粒径を有する酸化カルシウム粉末を発熱材料として用いた以外は、実施例14と同様にして水素発生材料組成物Bを調製し、これらの水素発生材料組成物Bを用いた以外は、実施例14と同様にしてカートリッジを作製し、水素を発生させた。
酸化カルシウム粉末の量を0.54gに変更した以外は、実施例14と同様にして水素発生材料組成物A(発熱材料:35質量%)を調製し、この水素発生材料組成物Aを用いた以外は、実施例14と同様にしてカートリッジを作製し、水素を発生させた。
酸化カルシウム粉末の量を0.43gに変更した以外は、実施例14と同様にして水素発生材料組成物A(発熱材料:30質量%)を調製し、この水素発生材料組成物Aを用いた以外は、実施例14と同様にしてカートリッジを作製し、水素を発生させた。
実施例14の水素発生材料組成物Aを調製する際に用いた前記表面皮膜を有するアルミニウム粉末を1gと、実施例14の水素発生材料組成物Aを調製する際に用いた酸化カルシウム粉末を1gとを乳鉢で混合して、水素発生材料組成物A(発熱材料の含有率:50wt%)を調製し、この水素発生材料組成物Aを用いた以外は、実施例14と同様にしてカートリッジを作製し、水素を発生させた。実施例27の水素発生材料組成物の構成は、表6〜表8に示している。また、実施例27の水素発生材料組成物を用いて水素発生を行った際の、水素が発生するまでの時間および水素発生速度が最大となるまでに要する時間、およびアルミニウムの反応率の測定結果を表11に示す。
図2に示すように、PEFC200と燃料カートリッジ1とを接続して燃料電池発電システムを構成し、PEFC200の負極に供給して発電試験を行った。燃料カートリッジ1は、図1に示すもの(実施例1で使用したもの)と同じものである。
2 水素発生材料組成物
4 水素発生材料組成物収容容器
200 固体高分子型燃料電池
Claims (17)
- アルミニウム、ケイ素、亜鉛、マグネシウムおよびこれらの1種以上の金属元素を主体とする合金よりなる群から選択される少なくとも1種の金属材料と、前記金属材料以外の材料であり、かつ水と反応して発熱する発熱材料とを含む水素発生材料組成物であって、
前記水素発生材料組成物は、該水素発生材料組成物中の前記発熱材料の平均含有率よりも、前記発熱材料の含有率が高い偏在部を有しており、
前記偏在部は、前記金属材料として、下記(1)〜(3)のいずれかを満たすアルミニウムまたはアルミニウム合金の粒子を含有していることを特徴とする水素発生材料組成物。
(1)粒径が15〜120μmの粒子を80体積%以上含む。
(2)平均粒径が15〜75μmである。
(3)鱗片状であり、かつ厚みが0.1〜5μmである。 - アルミニウム、ケイ素、亜鉛、マグネシウムおよびこれらの1種以上の金属元素を主体とする合金よりなる群から選択される少なくとも1種の金属材料と、前記金属材料以外の材料であり、かつ水と反応して発熱する発熱材料とを含む水素発生材料組成物であって、
前記水素発生材料組成物は、該水素発生材料組成物中の前記発熱材料の平均含有率よりも、前記発熱材料の含有率が高い偏在部を有しており、
前記偏在部には、前記金属材料として、アルミニウムまたはアルミニウム合金の粒子を含有しており、かつ
前記偏在部の含有するアルミニウムまたはアルミニウム合金の粒子が、金属状態のアルミニウムを含有する金属相と、アルミニウムの酸化物または水酸化物を含有する不活性相とが混在する表面皮膜を有する粒子を5質量%以上含有していることを特徴とする水素発生材料組成物。 - 偏在部以外の部分は、金属材料として、アルミニウム、ケイ素、亜鉛、マグネシウムおよびこれらの1種以上の金属元素を主体とする合金よりなる群から選択される少なくとも1種の金属材料で構成され、かつ下記(a)〜(c)のいずれかを満たす粒子を含有している請求項1または2に記載の水素発生材料組成物。
(a)粒径が0.1〜60μmの粒子を80体積%以上含む。
(b)平均粒径が0.1〜30μmである。
(c)鱗片状であり、かつ厚みが0.1〜5μm。 - 偏在部および偏在部以外の部分が含有する金属材料は、燃焼赤外吸収法により測定される表面での炭素含有量が、0.5質量%以下の粒子である請求項1〜3のいずれかに記載の水素発生材料組成物。
- 偏在部の含有する発熱材料は、粒径が0.1〜70μmの粒子を80体積%以上含む粒子か、または平均粒径が0.1〜20μmの粒子である請求項1〜4のいずれかに記載の水素発生材料組成物。
- 偏在部における発熱材料の含有率が、30〜90質量%である請求項1〜5のいずれかに記載の水素発生材料組成物。
- 偏在部の割合が、水素発生材料組成物全体の40質量%以下である請求項1〜6のいずれかに記載の水素発生材料組成物。
- 水素発生材料組成物全体の金属材料の含有率が、85〜99質量%である請求項1〜7のいずれかに記載の水素発生材料組成物。
- 金属材料が、アトマイズ法により作製された粒子である請求項1〜8のいずれかに記載の水素発生材料組成物。
- 発熱材料が、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウムおよび硫酸カルシウムよりなる群から選択される少なくとも1種の材料である請求項1〜9のいずれかに記載の水素発生材料組成物。
- アルミニウム、ケイ素、亜鉛、マグネシウムおよびこれらの1種以上の金属元素を主体とする合金よりなる群から選択される少なくとも1種の金属材料と、前記金属材料以外の材料であり、かつ水と反応して発熱する発熱材料とを含む水素発生材料組成物であって、
前記水素発生材料組成物は、発熱材料の含有率の異なる2種以上の単位組成物が組み合わされて構成されており、
前記単位組成物のうち、発熱材料の含有率が最も高い単位組成物は、金属材料として、下記(1)〜(4)のいずれかを満たすアルミニウムまたはアルミニウム合金の粒子を含有していることを特徴とする水素発生材料組成物。
(1)粒径が15〜120μmの粒子を80体積%以上含む。
(2)平均粒径が15〜75μmである。
(3)鱗片状であり、かつ厚みが0.1〜5μmである。
(4)金属状態のアルミニウムを含有する金属相と、アルミニウムの酸化物または水酸化物を含有する不活性相とが混在する表面皮膜を有する粒子を5質量%以上含む。 - 発熱材料の含有率が最も高い単位組成物以外の単位組成物は、金属材料として、アルミニウム、ケイ素、亜鉛、マグネシウムおよびこれらの1種以上の金属元素を主体とする合金よりなる群から選択される少なくとも1種の金属材料で構成され、かつ下記(a)〜(c)のいずれかを満たす粒子を含有している請求項11に記載の水素発生材料組成物。
(a)粒径が0.1〜60μmの粒子を80体積%以上含む。
(b)平均粒径が0.1〜30μmである。
(c)鱗片状であり、かつ厚みが0.1〜5μm。 - 請求項1〜12のいずれかに記載の水素発生材料組成物を収容した水素発生材料組成物収容容器を備えたことを特徴とする水素発生装置。
- 水素発生材料組成物収容容器には、該容器に水を供給するための供給口と、前記容器内で発生した水素を前記容器外に排出するための排出口とを備えている請求項13に記載の水素発生装置。
- 水素発生材料組成物収容容器内に水を供給する水供給手段と、
前記水の供給量を制御する制御手段とを備えている請求項13または14に記載の水素発生装置。 - 水素発生材料組成物収容容器内に水が供給される際に、水素発生材料組成物の偏在部、または水素発生材料組成物の単位組成物のうち発熱材料の含有率が最も高い単位組成物に最初に水が供給されるように、水素発生材料組成物を配置している請求項13〜15のいずれかに記載の水素発生装置。
- 水素発生材料組成物収容容器の外部に保温材を配置している請求項13〜16のいずれかに記載の水素発生装置。
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