JP2008273561A - 漏斗 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体の詰め替えの際の過剰注入のない漏斗を簡単な構成で実現すること。
【解決手段】外周に磁石26を擁した流出管12内にガイド軸40を遊嵌させ、ガイド軸40の下端に、それを引き上げた際、流出管12の下端に上向きに当接してこれを閉塞する浮子30を装着する。ガイド軸40の浮子30の上方に、ガイド軸40より大径で流出管12内を遊嵌する金属のストッパ43を固着し、流出管12の途中に管径の異なる段差部を設けてストッパ43の係止部14とする。ストッパ43とガイド軸40に、漏斗1に注入される液体Lを流出管12の下端外に導く流路を形成しておき、ストッパ43を係止部14に係止させた状態と、浮子30が流出管12の下端に当接するまでとは、その流路を介して液体Lを流出管12外に導き、浮子30が流出管12の下端に当接した時、ストッパ43が磁石26の吸着作用で固定される位置関係にする。
【選択図】図6

Description

本発明は、漏斗に関する。
漏斗は、言うまでも無く、液体または粉体(以下、液体で代表させる)を口径の小さな詰め替え容器に詰め替える際に用いる器具であり、逆円錐ないしは「お椀」形状の容器の、それら逆円錐の頂点や「お椀」の底面の中心に小径の流出管が突設された形状を成す。
使用時には、その流出管を、詰め替え容器の口に挿入し、漏斗の容器の逆円錐の外周面、あるいは、お椀形状の場合は、お椀の底面を詰め替え容器の口の周縁に当接させる。
このような装着姿勢で、漏斗の容器に詰め替え用の液体を注ぐと、液体は流出管を通じて詰め替え容器内に注入される。
その際、詰め替え容器が透明なものであって、その内部を視認できるようなものであれば良いが、不透明である場合には内部を視認できないので、液体を過剰に注ぐことがあり、詰め替え容器から液体が溢れ出ることになる。
これを防ぐためには、常に、詰め替え容器への注入具合を注視していなければならないが、そのためには、途中で注入を中止して、その時点でどれ程の量の液体が詰め替えられたかを確認するため、漏斗を容器から取り外して容器の中身を確認しなければならず、これは非常に煩わしい。そのようなことを避けるためには、あらかじめ、詰め替え容器に収まる量を計量して注げばよいが、その場合も、その計量に手間がかかって、これまた煩わしい。
このような従来の漏斗で液体を詰め替える際の問題点に対処するため、例えば、下記の公知文献(特許文献1)には、以下のような構成の漏斗が開示されている。
この漏斗は、流出管の内部に、下端に「浮き」を備えたガイド軸を遊嵌させ、このガイド軸は、漏斗本体の容器の上部に設けられた支持具により、昇降可能に支持されている。
そのような漏斗の流出管を、空の詰め替え容器の口に挿入すると、最初、「浮き」は支持具によって詰め替え容器内に宙吊りの状態になっているが、漏斗本体側から詰め替え容器に液体を注いでゆき、液面が上昇してくると、「浮き」が詰め替え容器内で、液体から受ける浮力によって浮遊するようになる。
その状態から、さらに液体を注入してゆくと、液面の上昇とともに「浮き」も上昇してゆき、やがて、流出管の下端に当接して、液体の流路を塞ぐようになる。
こうして、この特許文献1に開示された漏斗によれば、「浮き」が流出管の下端に当接した時点で、詰め替え容器内への液の注入が阻止されるので、詰め替え容器内から液が溢れ出るおそれがない。
特開2004−067227号公報、図1。
しかしながら、上記特許文献に開示されている漏斗の構成は、漏斗本体の容器の上部に大掛かりな「浮きの支持具(上記特許文献図1中の符号6が付されたもの)」を装着せねばならず、特に、その支持具の構成要素の一つである支持棒(特許文献図1中の符号8が付されたもの)が漏斗本体の容器の上面に交差する形で装着され、また、その支持棒の中間の位置でガイド棒(特許文献図1中の符号4が付されたもの)が上方に突出しているので、詰め替え用の液体を漏斗本体に注ぐ際、この支持棒やガイド棒が邪魔になって煩わしい、という問題もある。
そこで、この発明の課題は、詰め替え容器に対する過剰な液の注入を、簡単な構成で確実に阻止することができるようにし、その際の漏斗本体の容器への液の注入もスムーズに行えるような漏斗を提供することにある。ただし、これまでは、漏斗の一般的な話として、詰め替え物は液体、粉体の両方に対応可能であるとし、説明の煩雑さを防ぐ上で、液体で代表させて説明してきたが、本発明では粉体は対象とせず、「液体」のみを対象とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、容器の底面に流出管が突設され、その流出管の外周に磁石が装着された漏斗本体と、その流出管内に、下端が流出管外に突出する形で遊嵌されたガイド軸と、そのガイド軸の下端に、ガイド軸を引き上げた際、流出管の下端に上向きに当接してこれを閉塞する浮子と、ガイド軸の、その浮子の上方に設けられ、前記流出管内に遊嵌するとともに、ガイド軸より大きな外径で、磁石に吸着される材料で形成されたストッパとを有し、前記流出管の内面には、前記磁石の装着位置より下方に前記ストッパを上向きに係止する係止部が設けられており、ストッパと前記ガイド軸には、前記漏斗本体の容器に注入される液体を流出管の下端外に導く流路が形成されており、ストッパを、前記係止部に係止させた状態と、その状態から引き上げて前記浮子が流出管の下端に当接するまでとは、前記流路を介して液体が流出管外に導かれるようになっており、前記浮子が流出管の下端に当接した時、前記ストッパが前記磁石の吸着作用で固定される位置関係にある構成の漏斗を採用したのである。
このようにしたので、本発明の漏斗では、流出管の下端を閉塞する浮子の昇降をガイドする構成が、上記のように、殆ど流出管内に収めることのできるガイド軸と、浮子が流出管を閉塞した際、そのガイド軸を、そのストッパを介して固定する磁石とで実現できるので、上記公知文献に開示された漏斗のように、「浮き」をガイドするのに、大掛かりで、かつ、漏斗本体の容器の上面に被さるような支持具を必要としない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の漏斗において、上記浮子の上記流出管の下端と当接する部位または、上記流出管の下端の周縁に沿う部位のいずれか一方にシール材が装着されている構成を採用したのである。
そのようにすれば、流出管の閉塞がより確実に行われ、詰め替え容器側への過剰な注入が確実に阻止される。また、詰め替え作業終了後、漏斗本体の容器の中に残っている余分な液体を元の液層に戻す際の、流出管からの漏れを確実に防ぐことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の漏斗において、上記漏斗本体を詰め替え容器に安定して装着すべく、詰め替え容器の口に係合可能となったアダプタを備えており、そのアダプタは、上記流出管を、その管軸周りに取り囲む囲み形状を成し、その囲み形状の内側が、前記流出管の管軸を同心軸にした円筒となっており、その円筒が、その内径に対応した外径を有する前記詰め替え容器の口に緩やかに嵌合するようになっている構成を採用したのである。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の漏斗において、上記円筒が、その軸に沿って下向きに段階的に拡径してゆく段付き円筒となっており、各円筒が、その内径に対応した外径を有する詰め替え容器の口にゆるやかに嵌合するようになっている構成を採用したのである。
そのようにすれば、請求項3に記載の漏斗の作用が、口径の異なる複数の詰め替え容器に対応可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の漏斗において、上記囲み形状に、上記段付き円筒の周に直交する方向の割りが形成されている構成を採用したのである。
この「割り」を形成することによって、アダプタの材料は、可撓性を有するものでさえあれば、その囲み形状の内面に形成された円筒(請求項3の単一の円筒および請求項4の段付き円筒内の各円筒)は、その径を拡縮できるので、樹脂のように弾性を有するものだけでなく、例えば、金属の薄板を用いて作製することもでき、アダプタ製作上の幅が広がる。
また、弾性を有する樹脂で作製した場合でも、上記円筒は、その樹脂の弾性による自由度に加えて、「割りによる径の拡縮の自由度」が加わるので、詰め替え容器に対するアダプタの着脱がさらに容易となる。
請求項6に記載の発明は、請求項3から5のいずれかに記載の漏斗において、上記アダプタが上記漏斗本体に着脱自在に取り付けられている構成を採用したのである。
そのようにすれば、アダプタ、漏斗本体のいずれかに欠損が生じた場合、アダプタを漏斗本体から取り外して、欠損が生じた方を取り替えれば、全体が無駄になることがない。
本発明は、上記のような構成を採用したので、漏斗による液体の詰め替え作業において、従来より簡単な構成の漏斗で、液体の過剰注入を阻止することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、この発明の実施形態の漏斗1の一部断面を含む正面図である。図2は、本実施形態の漏斗1の構成要素の一つであるアダプタ20の図であり、(a)は、その単体の全体斜視図、(b)は平面図、(c)は(b)の線II−IIによる矢視図を示している。図3は、これもまた、図1の漏斗1の構成要素の一つである浮子30とそのガイド軸40であり、(a)は浮子30とガイド軸40が組み立てられた状態の斜視図、(b)は、(a)のその浮子30とガイド軸40を分離した分解斜視図である。図4は(a)〜(c)に順を追って、図1の完成品を組み立てていく様子を示したものであり、図5、図6は本実施形態の作用図である。
先ず、図1に示すように、本実施形態の漏斗1は、詰め替え用の液が注入されるお椀型の容器11と、その容器11の底面の中央に流出管12が突設されたものであり、この部分が漏斗本体10である。
そして、この漏斗本体10の流出管12を取り巻く形で、漏斗本体10を詰め替え容器に安定して装着するためのアダプタ20が着脱自在に取り付けられている。
このアダプタ20は、図2に示すように、基本形状たる「末広がりの段付き円筒の囲み形状」を、その上端の円筒21以降の段付き円筒の一部を割愛して、平面視((b)参照)、十字形状を成すようにしたものである。
そして、その外形の正断面は、図2(c)に示すように、先ず、上端に所定の大きさの円筒21があり、その直下にその上端の円筒21より小径の円筒22aがあり、その小径の円筒22a以降、下のものほど径が大きくなってゆく三つの円筒22b、22c、22dを擁し、全体として上端の円筒21以下、四つの円筒22a、22b、22c、22dから成る四段の段付き円筒22を成すものである。そして、このような四段の段付き円筒22の外形に対応して、その内部も四段の段付き円筒23となっている。
このアダプタ20内面の四段の段付き円筒23の各円筒23a、23b、23c、23dは、それぞれ、あらかじめ設定された詰め替え容器の口に緩やかに嵌合するような寸法となっている。すなわち、この径の異なる四段の円筒23a、23b、23c、23dによって、口径の異なる四種類の詰め替え容器の口に装着可能となっている。
そして、先述したように、本実施形態では、アダプタ20の基本形状となった段付き円筒の囲み形状を平面視十字となるように割愛して四つの張り出し部24を構成したので、詰め替え容器の口に嵌合する各円筒の径の拡縮が可能となり、各円筒の、詰め替え容器の口に対する着脱を容易にしているのである。各張り出し部24には、その幅方向中央に、段付き面を補強するためのリブ25が形成されている。
なお、請求項5に記載の発明における「割り」の基本的概念は、本実施形態において、元の「末広がりの段付き円筒の囲み形状」の一部を割愛して、平面視十字形状にした際の、その割愛した部分をいい、今述べたように、アダプタ20内面の各円筒23a、23b、23c、23dが詰め替え容器の口に容易に着脱できるようにするためのものである。
従って、図示はしなかったが、本発明のアダプタ20の本質は、平面視図2(b)に示したような十字形状を成すものでなく、単なる、「末広がりの段付き円筒の囲み形状」でもよいのである。その内面の各段付き円筒が、対応させる詰め替え容器の口にゆるやかに嵌合する寸法に形成していればよいのである。
このようなアダプタ20の存在により、本実施形態の漏斗1は詰め替え容器の口に対して殆ど真直に装着され、かつ、傾くおそれがない。なお、この四段の段付き円筒22(23)の上の上端の円筒21は、詰め替え容器の口に装着されるものではなく、この部分については後述する。
以上のような形状のアダプタ20を、本実施形態では、ポリプロピレンやテフロン(登録商標)などの樹脂で作製しているが、これらに限られるものではない。今述べたように、元の段付き円筒の囲み形状の一部を割愛して平面視十字形状にしているので、可撓性のある材料であれば、詰め替え容器の口に嵌合する円筒の径を拡縮することができ、例えば、薄手のステンレス板など、金属で作製してもよい。
以上のような形状のアダプタ20の、前記流出管12に対する着脱自在な取り付け形態として、先ず、図1に示すように、流出管12の側において、その根元の位置から少し下がった位置の外面に、長さ方向の所定の範囲に亘って雄ネジ13が形成されている。
他方、アダプタ20側には、その流出管12の雄ネジ13に螺合する雌ネジ27が、アダプタ20の内面に形成されている。このアダプタ20側の雌ネジ27の形成箇所は、詰め替え容器の口には被さらない前記上端の円筒21内であり、詰め替え容器の口に被さる最上段の円筒の上面から上端の円筒21側に向かう所定の範囲に亘って形成されている。このアダプタ20側の雌ネジ27により着脱自在に装着されるようになっている。
そして、この上端の円筒21の、雌ネジ27が形成された範囲の直上の内面に、リング状の磁石26が装着されるようになっている。この磁石26の外径は前記上端の円筒21の内径より小さく、内径は流出管12の外径より少し大きい程度の寸法を有している。従って、この磁石26を装着した状態でアダプタ20を流出管12に螺合させると、この磁石26はアダプタ20上端の円筒21内面と流出管12の外面に挟まれて、殆ど「がたつく」ことなく、漏斗本体10に装着されるようになっている。次に、本発明の直接的な目的である、液体の過剰注入を防ぐための「浮子30」周りの構成について述べる。
図1に示すように、上記の流出管12内に、下端が流出管12外に突出する形で、浮子30のガイド軸40が遊嵌されている。このガイド軸40は、図3に示すように、下端に浮子30が装着されるものである。ガイド軸40自身はポリプロピレンやテフロン(登録商標)などの樹脂で形成された同一寸法の三枚の帯板41で構成され、各帯板41が、それぞれの一方の長辺を突き合わせて一体化され、その突き合わせた辺を中心軸として、隣接するもの同士、120°の開き角を成す一本の長尺部材を構成している。この長尺部材において、三枚の帯板41の突き合わせ側長辺の反対側の長辺は、帯板41の短辺を半径とする仮想円筒の側線を成すような形になっている。
そして、このようなガイド軸40の上端に、三枚の帯板41を取り囲む形で、ガイド軸40と同じポリプロピレンやテフロン(登録商標)などの樹脂で形成されたリング状の天板42が一体化されている。
また、このガイド軸40の長手方向中間寄りには、その三枚の帯板41を取り巻く形で、ステンレスで形成されたリング状のストッパ43が接着材で固着されている。このストッパ43については後述する。
さらに、このガイド軸40の下端は、三枚の帯板41が、前記中心軸を同心軸とする小円柱で切り欠かれた形状を成し、この切欠き部44に雌ネジ45が形成されている。この雌ネジ45部に、以下に説明する「浮子30」の雄ネジ31部が螺合するようになっている。次に、その浮子30について説明する。
浮子30は、図3に示すように、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリエチレンなどの樹脂で形成した円柱状のもので、その円柱の外径は流出管12の外径と殆ど同じかまたは僅かに大きい程度のものとなっている。浮子30を、はっきりと流出管12の外径より大きくする場合でも、浮子30は、流出管12ともども、詰め替え容器の口に挿入されるので、その口の内径より、余裕をもって小さなものでさえあれば、流出管12の外径より優に大きな寸法のものであってもよい。そして、この浮子30の上面の周縁に沿って、リング状のシール材32が接着材で固着されている。
また、その円柱の上面に、円柱の軸を同心軸として雄ネジ31が突設されている。浮子30は、この雄ネジ31の部分を前記ガイド軸40下端の雌ネジ45の部分に螺合させて、ガイド軸40に着脱自在に装着できるようになっている。以上が、浮子30と、そのガイド軸40の構成である。次に、再び、流出管12について、この浮子30のガイド軸40に関連する構成について述べる。
図1に示すように、その流出管12の内面には、前記磁石26の装着位置より下方に、前記ガイド軸40のストッパ43を上向きに係止する係止部14が設けられている。この係止部14は、流出管12が、この実施形態では、その長手方向の略中間寄りの位置で下半分が上半分より小径になっていて、管内でも、それに対応して、その大径部と小径部による段差が形成されている。すなわち、この大径部と小径部が成す段差部を係止部14としたものである。
そして、この流出管12の大径部の内径は、浮子30のガイド軸40に固着された前記ストッパ43のリング形状の外径より僅かに大きい寸法になっており、また、小径部の内径はガイド軸40の三枚の帯板41が形作る仮想円筒の外径より僅かに大きな寸法になっている。従って、次の作用の説明の際にも述べるように、このガイド軸40が流出管12内を昇降する際、殆ど傾くことなく、略垂直に昇降する。
また、本実施形態では、前記浮子30が流出管12の下端に当接した姿勢の時、前記ストッパ43が前記磁石26の吸着作用で固定されるような位置関係にしている(図6参照)。以上が、本実施形態の漏斗1の構成部品である。ここで、それら構成部品が組み立てられて図1の完成品に至る様子を、図4を参照して説明する。
先ず、図4(a)に示すように、漏斗本体10にガイド軸40とアダプタ20を装着する。ガイド軸40は、漏斗本体10の容器11の上方から流出管内12に挿入し、そのストッパ43を流出管12の係止部14に係止させて宙吊りの形にしておく。
他方、流出管12の下方側からは、アダプタ20を、その上端の円筒21に磁石26を挿入しつつ、磁石26の直下の雌ネジ27の部分で、流出管12外面の雄ネジ13の部分に螺合させる。こうして、図4(b)に示すように、漏斗本体11にアダプタ20が装着され、ガイド軸40が投入された状態となる。
そして、最後に流出管12の下端外に突出しているガイド軸40の下端に、シール材32が固着された浮子30を装着させる。浮子30の装着は、前記したように、その円柱上面に突出している雄ネジ31をガイド軸40下端の切欠き部44に形成された雌ネジ45に螺合させて行う。こうして、本実施形態の漏斗1の組み立てが完了する。次に、本実施形態の漏斗1の作用について、図5、図6を参照して説明する。
先ず、漏斗1を詰め替え容器Bに装着するのであるが、その際、アダプタ20は漏斗本体10に装着しておく。また、ガイド軸40は、そのストッパ43を流出管12の外周に装着された磁石26に吸着させておく。この時、前記したように、浮子30が流出管12の下端に当接した状態にある。
ガイド軸40の流出管12に対する初期の姿勢をこのようにしておくのは、詰め替え容器Bの口に流出管12を挿入するのに、ガイド軸40がフリーの状態にあって、浮子30が流出管12の下端から離れた位置にあっては、挿入がしにくいからである。
このような状態で、次に、漏斗本体10の流出管12を、対象とする詰め替え容器Bの口に挿入しつつ、アダプタ20内面の段付き円筒23の内、この詰め替え容器Bの口に対応するものを、詰め替え容器Bの口に嵌合させる。
そして、ストッパ43の部分で磁石26に吸着させていたガイド軸40の天板42を、磁石26の吸引力に抗して下向きに押圧し、ストッパ43を流出管12内の係止部14に係止させて、ガイド軸40を宙吊りの状態にする。この時、浮子30も、流出管12の下端より下方の位置で宙吊りの状態にある。これが、図5に示したところの、ガイド軸40および浮子30の下死点の状態である。この状態で、漏斗本体10の容器11に詰め替え液を注入してゆく。
この時、本発明の漏斗1の浮子30のガイド軸40は、背景技術の項で対比させた公知文献の漏斗(公知文献における「漏斗本体1」)のガイド棒(公知文献において符号4で示される)のように、その支持具(公知文献において符号6で示される)が漏斗本体の容器の上を交差していたようなものではないので、本実施形態では、漏斗本体10の容器11への液体Lの注入がスムーズに行われる。
漏斗本体10の容器11に注入された液体Lは、流出管12内に遊嵌している浮子30のガイド軸40、およびストッパ43の隙間を通って流出管12内を流下し、流出管12の下端から詰め替え容器B内に注がれる。
しばらく経って、詰め替え容器B内で液面Fが上昇してきて浮子30の位置に到達すると、この浮子30に対して液体Lから浮力が作用するので、浮子30が液面Fに浮遊するようになる。
さらに液面Fが上昇すると、それと共に浮子30も上昇し、やがて、浮子30の上面周縁のシール材32が流出管12の下端に当接するようになる。これが図6に示した状態であり、ガイド軸40および浮子30の上死点の状態である。
そうなると、流出管12の下端はこの浮子30によって閉塞され、その状態でさらに液体Lを注入しても、浮子30は浮力によって上向きの力を受けて引き続き流出管12を閉塞し続けるので、それ以上、液体Lが詰め替え容器B側に流下することはない。
しかも、この浮子30が流出管12の下端に当接している時は、先述したように、浮子30の上方に位置するストッパ43が流出管12の外周の磁石26によって吸着されているので、浮子30はさらに強固に固定されるようになっている。こうして、浮子30は流出管12の下端を強固に閉塞し、液体Lの過剰注入が阻止される。
液体Lの詰め替え作業を行っている作業者は、漏斗本体10の容器11内の液面Fが上昇してくることによって、流出管12の下端が閉塞されていることを確認できる。そして、漏斗1への液の注入を停止する。
詰め替え作業が終了すると、漏斗1を詰め替え容器Bから取り外すが、そうすると、浮子30に掛かっていた浮力はなくなるので、本来、浮子30は流出管12下端から離脱する形になる。しかし、先述したように、本実施形態では、その特徴的構成として、浮子30が流出管12の下端を閉塞していた状態で、ストッパ43が流出管12外面の磁石26で吸着されるようになっているので、引き続き、浮子30は流出管12の下端を閉塞する姿勢にある。従って、漏斗本体10の容器11に残っている液体Lは流出管12の下端側からは流れ出ることはない。後は、漏斗本体10の容器11内の余分な液体Lを元の液層に移し替えるだけである。
そして、漏斗1の容器11内の余分な液体Lの移し替えが終了すると、人手により、磁石26の吸着力に抗してガイド軸40を押し下げれば、浮子30による流出管12の下端の閉塞状態が解除され、再び、流出管12が外部と挿通可能となり、次回の詰め替え作業に対応できるようになる。
詰め替え作業時の漏斗1の最初の形態としては、この作用の説明の冒頭でも述べたように、流出管12の下端に浮子30を固定させておいた方が、流出管12を詰め替え容器Bの口に挿入しやすいので、再びガイド軸40を引き上げて、ストッパ43を流出管12外面の磁石26に吸着させておく。
また勿論、浮子30が流出管12下端の下方に突出した状態で、流出管12を詰め替え容器Bの口に挿入させることを厭わなければ、ガイド軸40を、そのストッパ43を流出管12の係止部14に係止させただけの宙吊りの状態で行っても構わない。
この発明は、液体を詰め替えるための漏斗に広く適用可能である。
本発明の実施形態の一部断面を含む正面図である。 (a)にアダプタの全体斜視図、(b)に平面図、(c)に(b)の線II−IIによる矢視図を示したものである。 (a)に浮子とガイド軸が組み立てられた状態の斜視図を示し、(b)に、(a)の分解斜視図を示したものである。 (a)〜(c)に順を追って、本発明の実施形態の完成品が組み立てられる様子を示したものである。 本発明の実施形態の作用を示した図であり、浮子が下死点の位置にある状態を示したものである。 本発明の実施形態の作用を示した図であり、浮子が上死点の位置にある状態を示したものである。
符号の説明
1 漏斗
10 漏斗本体
11 容器
12 流出管
13 雄ネジ
14 係止部
20 アダプタ
21 上端の円筒
22 段付き円筒(外面側)
23 段付き円筒(内面側)
24 張り出し部
25 リブ
26 磁石
30 浮子
32 シール材
40 ガイド軸
43 ストッパ

Claims (6)

  1. 容器の底面に流出管が突設され、その流出管の外周に磁石が装着された漏斗本体と、
    その流出管内に、下端が流出管外に突出する形で遊嵌されたガイド軸と、
    そのガイド軸の下端に、ガイド軸を引き上げた際、流出管の下端に上向きに当接してこれを閉塞する浮子と、
    ガイド軸の、その浮子の上方に設けられ、前記流出管内に遊嵌するとともに、ガイド軸より大きな外径で、磁石に吸着される材料で形成されたストッパとを有し、
    前記流出管の内面には、前記磁石の装着位置より下方に前記ストッパを上向きに係止する係止部が設けられており、ストッパと前記ガイド軸には、前記漏斗本体の容器に注入される液体を流出管の下端外に導く流路が形成されており、ストッパを、前記係止部に係止させた状態と、その状態から引き上げて前記浮子が流出管の下端に当接するまでとは、前記流路を介して液体が流出管外に導かれるようになっており、前記浮子が流出管の下端に当接した時、前記ストッパが前記磁石の吸着作用で固定される位置関係にある漏斗。
  2. 請求項1に記載の漏斗において、
    上記浮子の上記流出管の下端と当接する部位または、上記流出管の下端の周縁に沿う部位のいずれか一方にシール材が装着されていることを特徴とする漏斗。
  3. 請求項1または2に記載の漏斗において、
    上記漏斗本体を詰め替え容器に安定して装着すべく、詰め替え容器の口に係合可能となったアダプタを備えており、そのアダプタは、上記流出管を、その管軸周りに取り囲む囲み形状を成し、その囲み形状の内側が、前記流出管の管軸を同心軸にした円筒となっており、その円筒が、その内径に対応した外径を有する前記詰め替え容器の口に緩やかに嵌合するようになっていることを特徴とする漏斗。
  4. 請求項3に記載の漏斗において、
    上記円筒が、その軸に沿って下向きに段階的に拡径してゆく段付き円筒となっており、各円筒が、その内径に対応した外径を有する詰め替え容器の口に緩やかに嵌合するようになっていることを特徴とする漏斗。
  5. 請求項3または4に記載の漏斗において、
    上記囲み形状に、上記段付き円筒の周に直交する方向の割りが形成されていることを特徴とする漏斗。
  6. 請求項3から5のいずれかに記載の漏斗において、上記アダプタが上記漏斗本体に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする漏斗。
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