JP2008273546A - 蓋材 - Google Patents

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Abstract

【課題】開口部を有する紙製容器の、前記開口部を封止する蓋材で、アルミニウム箔を使用しなくともストロー突き刺し性に優れ、かつガスバリア性にも優れる蓋材の提供。
【解決手段】紙製容器の開口部を最内層がシーラント層12でなる蓋体積層材10で封止する蓋材において、少なくとも紙基材14を有し、蓋体積層材10を構成するシーラント層12は2層からなり、2層のうちの内容物に接触しない第2のシーラント層12bが酸素吸収能を有する樹脂組成物と1種以上の熱可塑性樹脂とのブレンド物からなり、この第2のシーラント層12b中の酸素吸収能を有する樹脂組成物の含有量が20〜50重量%の範囲である蓋材である。
【選択図】図4

Description

本発明は、飲み口等の開口部を有する、紙層を主体とする積層材を成形して得られる紙製容器の、前記開口部を封止する蓋材に関するものであり、特に、焼却などに係わる環境問題や金属探知機に反応する危惧のあるアルミニウム箔を使用しなくともストロー突き刺し性に優れ、バリア性にも優れる蓋材に関するものである。
従来、コーヒー、紅茶、お茶などの飲料は、主として金属缶に充填され、自動販売機等で販売されていて、その飲料を飲んだ後の金属缶はそのままごみ箱などに放置されると、その他の可燃ごみと混在してしまい、処理するのに非常な労力と時間のかかるものであった。
一方、上記金属缶に代わり、紙層を主体とした積層材料を成形して得られる紙製の容器として、例えば、図8の斜視図に示すような円筒形状の紙製容器(3)があるが、このような円筒形状の紙製容器(3)においても、コーヒー、紅茶、お茶などの飲料を充填して自動販売機等で販売されているものがあり、このような形態の紙製容器(3)は、紙層を主体とした積層材料(ポリエチレン等が積層されている)であるので、その他の可燃ごみと一緒になってもわざわざ分離回収する必要はないが、飲み口の開口部(27)の封止に使用される蓋材(6)として、充填加工適性に加え、その蓋材(6)を剥がさずにストローを突き刺して飲用するようにするためのストロー突き刺し性や内容物の保存のためのガスバリア性に優れることから、アルミニウム箔を用いたものが使用されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
しかしながら、上記のように、アルミニウム箔が積層されている蓋材では、金属探知機による検査ができないことに加え、使用後の容器の回収または廃棄する際に、この蓋材を剥離し分別回収するといった手間がかかるという問題点があった。もしも廃棄にあたりアルミニウム箔を焼却処理すると、溶けたアルミニウムのインゴットにより焼却炉を傷めて焼却効率を低下させ、かつその焼却灰から有毒ガスが発生するといった環境上の問題があった。
上記のようなアルミニウム箔を使用したものの問題点を解消する蓋材として、例えば、紙基材にナイロン層とシーラント層が積層された複合材料でなるアルミニウムレスの蓋材がある(例えば、特許文献3参照。)。
以下に上記先行技術文献を示す。
特開平09−278066号公報。 実用新案登録第2594337号公報。 特開2006−69562号公報。
しかしながら、上記の従来技術すなわちアルミニウムレスの蓋材においては、廃棄に対する環境上の問題点は解消されるが、アルミニウム箔の如きストロー突き刺し性やガスバリア性において劣るという問題点があった。
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、飲み口等の開口部を有する、紙層を主体とする積層材を成形して得られる紙製容器の、前記開口部を封止する蓋材において、焼却などに係わる環境問題や金属探知機に反応する危惧のあるアルミニウム箔を使用しなくともストロー突き刺し性に優れ、かつガスバリア性にも優れる蓋材を提供することにある。
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1の発明では、飲み口等の開口部を有し、紙層を主体とする積層材を成形して得られる紙製容器の、前記開口部を最内層がシーラント層でなる蓋体積層材で封止する蓋材において、
前記シーラント層は少なくとも2層からなり、該2層のうちの内容物に接触しない層が酸素吸収能を有する樹脂組成物と、少なくとも1種以上の熱可塑性樹脂とのブレンド物からなる複合材料であることを特徴とする蓋材としたものである。
また、請求項2の発明では、前記酸素吸収能を有する樹脂組成物は、アリル位の炭素、ベンジル位の炭素、三級炭素、α位の炭素を有する熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1記載の蓋材としたものである。
また、請求項3の発明では、前記酸素吸収能を有する樹脂組成物の含有量が、内容物に接触しない層中の20〜50重量%の範囲であることを特徴とする請求項1または2記載の蓋材としたものである。
さらにまた、請求項4の発明では、前記シーラント層を最内層とする蓋体積層材は、少なくとも紙基材が含まれていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の蓋材としたものである。
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、上記請求項1に係る発明によれば、飲み口等の開口部を有し、紙層を主体とする積層材を成形して得られる紙製容器の、前記開口部を最内層がシーラント層でなる蓋体積層材で封止する蓋材において、
前記シーラント層は少なくとも2層からなり、該2層のうちの内容物に接触しない層が酸素吸収能を有する樹脂組成物と、少なくとも1種以上の熱可塑性樹脂とのブレンド物からなることによって、内容物に接触しない層が柔軟性が低下するのでストロー突き刺し性が高くなり、かつ酸素吸収能を有するので酸素バリア性も高くなる蓋材とすることができる。
また、上記請求項2に係る発明によれば、上記酸素吸収能を有する樹脂組成物は、アリル位の炭素、ベンジル位の炭素、三級炭素、α位の炭素を有する熱可塑性樹脂と限定することによって、上記のように、内容物に接触しないシーラント層の柔軟性が低下してより硬くなり易くなるのでストロー突き刺し性が高くなり易い、かつこの内容物に接触しないシーラント層が酸素吸収能を有するので酸素バリア性も高くなり易い蓋材とすることができる。
また、上記請求項3に係る発明によれば、前記酸素吸収能を有する樹脂組成物の含有量を、内容物に接触しない層中の20〜50重量%の範囲とすることによって、ストロー突き刺し性が高くなり、かつバリア性も高くすることができる。
この酸素吸収能を有する樹脂組成物の含有量が内容物に接触しない層中の20重量%に満たないと、この内容物に接触しないシーラント層の柔軟性が低下せず脆くならないので、ストロー突き刺し性が高くならず、かつ酸素吸収能が少ないのでバリア性も高くなることがなく、逆に酸素吸収能を有する樹脂組成物の含有量が50重量%を越えると、内容物に接触しないシーラント層が硬くなり過ぎて、ストロー突き刺し性が悪くなり、かつ酸素吸収能を有する樹脂組成物の分散性が悪くなるのでバリア性も高くならないものとなり、好ましくはない。
さらにまた、上記請求項4に係る発明によれば、上記シーラント層を最内層とする蓋体積層材は、少なくとも紙基材が含まれていることによって、リジッド性が得られ、紙製容器の開口部の封止が容易にできる蓋材とすることができる。
従って本発明は、飲み口等の開口部を有する、紙層を主体とする積層材を成形して得られる紙製容器の、前記開口部を封止する蓋材の如き用途において、廃棄処理における環境問題を解決し、優れた実用上の効果を発揮するものである。
以下本発明を実施するための最良の形態を図面を用いながら詳細に説明する。
図1は、本発明の蓋材で封止する紙製容器の一事例を説明するもので、円筒状の胴部(20)の上端を天部材(25)で、下端を底部材(26)で封緘し、天部材(25)には飲み口となる開口部(27)が穿設されている説明図であり、図2は、本発明の蓋材を用いた紙製容器の一事例を説明するもので、天部材(25)に穿設された開口部(27)を封止する蓋材(1)の説明図である。また、図3、図4は、本発明の蓋材を構成する積層材の事例を説明する図であり、図5〜図7は、本発明の蓋材で封止する紙製容器を構成する積層材の事例を説明する図である。
本発明は、例えば、上記図1の斜視図に示すような紙層を主体とする積層材を円筒状に成形した胴部(20)の上端に凹部分を持つ天部材(25)が施され、下端には凹部分を持つ底部材(26)が施されていて、前記天部材(25)には飲み口等の開口部(27)が穿設されている紙製容器本体(2)に用いるもので、例えば、図2(a)の上面図および図2(a)のA−A面を表す図2(b)の概略側断面図に示すように、紙製容器本体(2)の天部材(25)に穿設された飲み口となる開口部(27)を封止するための蓋材(1)に関するものであり、特に、廃棄に係わる環境問題等の危惧があるアルミニウム箔を積層しなくともストロー突き刺し性に優れ、かつバリア性にも優れる蓋材(1)の提供に関するものである。
まず、上記請求項に係る第1の発明は、例えば、図1に示すように、紙層を主体とする積層材を円筒状に成形して得られる胴部(20)と飲み口等となる開口部(27)が穿設されている上端の天部材(25)と下端の底部材(26)とでなる紙製容器本体(2)があり、その天部材(25)に穿設された開口部(27)を封止するもので、例えば、図2(a)および図2(b)に示すように、天部材(25)に穿設された開口部(27)を封止する蓋材(1)において、例えば、図3の概略側断面図に示すように、その蓋材の蓋体積層材(10)は、最内層がシーラント層(12)でなり、そのシーラント層(12)が、内容物に接する第1のシーラント層(12a)と内容物に接しない第2のシーラント層(12b)の2層からなるもので、この第2のシーラント層(12b)が酸素吸収能を有する樹脂組成物と、少なくとも1種以上の熱可塑性樹脂とのブレンド物からなる複合材料であることを特徴とするものである。
このように、2層からなるシーラント層(12)のうちの内容物に接触しない第2のシ
ーラント層(12b)が、酸素吸収能を有する樹脂組成物と1種以上の熱可塑性樹脂とのブレンド物からなることによって、内容物に接触しない第2のシーラント層(12b)の柔軟性が低下するのでストロー突き刺し性が高くなり、かつ酸素吸収能を有するのでガスバリア性も高くなる蓋材(1)とすることができる。
また、上記酸素吸収機能を有する樹脂組成物の含有量は、上記第2のシーラント層(12b)を形成するフレンド物に対し20〜50重量%の範囲とすることが好ましい。この含有量が20重量%に満たないと、柔軟性が低下せず脆くならないのでストロー突き刺し性に劣り、逆に50重量%を越えると、柔軟性が低下しすぎ硬くなってしまうので、ストロー突き刺し性が悪くなり、かつ分散性が単一樹脂に近くり、さらにガスバリア性にも劣るようになるなどの危惧があり好ましくないものとなる。
また、上記請求項に係る他の発明は、例えば、図3に示すように、シーラント層(12)のうちの第2のシーラント層(12b)を構成する酸素吸収能を有する樹脂組成物は、アリル位の炭素、ベンジル位の炭素、三級炭素、α位の炭素を有する熱可塑性樹脂であることを特徴とする蓋材(1)である。
上記第2のシーラント層(12b)を構成する酸素吸収能を有する樹脂組成物として、具体的には、アリル位については共役系、非共役系を含めると、例えば、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム、スチレン−イソプレン共重合体ゴム、ジシクロペンタジエン、ノルボルネン、シクロヘキセン、環化ゴム系などが挙げられる。
また、上記のベンジル位の炭素を有する化合物としては、例えば、キシレンジアミンの重合物であるMXD6ポリアミドやキシレンジアミンのイソシアネート誘導体から合成されたポリウレタン樹脂などが挙げられる。
また、上記の三級炭素を有する化合物としては、例えば、プロピレンなどのα−オレフィンの重合体あるいは他のモノマーとの共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体あるいはその部分(完全)けん化物、ポリスチレン、エチレン−α,β−不飽和カルボン酸共重合体あるいはそのエステル化物あるいはイオン化共物、ポリアクリロニトリルなどが挙げられる。
上記α位の炭素としては、脂肪族ポリエステルあるいは脂肪族ポリアミドあるいはこれらの誘導体のような、カルボニル結合に隣接するような炭素原子を有する熱可塑性樹脂などが挙げられ、酸化反応を起こし易い熱可塑性樹脂ならば、その骨格的なテイプは問わない。より好ましくは、結晶化度が低いガラス転移点温度が低いなどの熱可塑性樹脂を選定した方がよい。
上記第2のシーラント層(12b)として、上記の酸素吸収機能を有する樹脂組成物にブレンドする熱可塑性樹脂としては、例えば、ヒートシール性を有するポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂が主に用いられ、これらブレンド物を、例えば、押出ラミネーション成形、押出キャスト成形、インフレーション成形、インジェクション成形、ダイレクトブロー成形などの各種成形法を用いて、第2のシーラント層(12b)用のフィルムとすることができ、このフィルムを各種ラミネーション(ドライラミネーションやウエットラミネーション、ノンソルラミネーション等)法で他の基材等に積層して蓋体積層材(10)を得ることができる。
また、内容物に接触する第1のシーラント層(12a)としては、例えば、ヒートシール性を有するポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂が主として用いら
れ、これらヒートシール性を有する樹脂を、例えば、押出ラミネーション成形、押出キャスト成形、インフレーション成形、インジェクション成形、ダイレクトブロー成形などの各種成形法を用いて、第1のシーラント層(12a)用のフィルムとすることができ、このフィルムを各種ラミネーション(ドライラミネーションやウエットラミネーション、ノンソルラミネーション等)法で他の基材や層に積層して蓋体積層材(10)を得ることができる。
さらにまた、上記請求項に係る他の発明は、例えば、図3に示すように、第1のシーラント層(12a)と第2のシーラント層(12b)の2層からなるシーラント層(12)を最内層とする蓋体積層材(10)は、少なくとも紙基材(14)が含まれていることを特徴とする蓋材である。
このように、第1のシーラント層(12a)と第2のシーラント層(12b)の2層からなるシーラント層(12)を最内層とする蓋体積層材(10)に、少なくとも紙基材(14)が含まれていることによって、蓋材(1)にリジッド性が得られ、紙製容器本体(2)の開口部(27)の封止が容易にできるようになる。
また、上記蓋体積層材(10)を構成する紙基材(14)としては、ストロー突き刺し性と衛生性を考慮して比較的薄い、例えば坪量81.4g/m2 程度のカップ原紙などが好適に用いられる。
以下に、本発明の具体的実施例について説明する。
まず、図4の概略側断面図に示すように、第1の基材層(15)/紙基材(14)/バリア層(16)/第2のシーラント層(12b)/第1のシーラント層(12a)の順で積層し、この第1の基材層(15)としては、厚み12μmの延伸されたポリエチレンテレフタレートフィルム、紙基材(14)としては、坪量81.4g/m2 のカップ原紙、バリア層(16)としては、厚み12μmの延伸されたポリエチレンテレフタレートフィルムに酸化アルミニウムの蒸着膜を60nmの厚さに設けたバリアフィルム、第2のシーラント層(12b)としては、厚み20μmの酸素吸収能を有する樹脂組成物であるスチレン−ブタジエン−スチレン共重合体30重量%、と熱可塑性樹脂としてのポリエチレン70重量%とのブレンド物からなるフィルム、第1のシーラント層(12a)としては、厚み20μmの無延伸ポリエチレンフィルムをドライラミネーション法で積層して蓋体積層材(10)を作製した。
一方で、図5の概略側断面図に示すように、表面ヒートシール熱可塑性樹脂層(31)/紙層(32)/第2の基材層(33)/バリアフィルム層(34)/裏面ヒートシール熱可塑性樹脂層(35)を順に積層し、その表面ヒートシール熱可塑性樹脂層(31)としては、厚み20μmの無延伸ポリエチレンフィルム、紙層(32)としては、坪量360g/m2 のカップ原紙、第2の基材層(33)としては、厚み12μmの延伸されたポリエチレンテレフタレートフィルム、バリアフィルム層(34)としては、厚み12μmの延伸されたポリエチレンテレフタレートフィルムに酸化アルミニウムの蒸着膜を60nm程度の厚さに設けたバリアフィルム、裏面ヒートシール熱可塑性樹脂層(33)としては、厚み40μmの無延伸低密度ポリエチレンフィルムをドライララミネーション法で積層して、筒状の紙製容器本体の胴部積層材(20a)を作製した。
また、図6の概略側断面図に示すように、表面ヒートシール熱可塑性樹脂層(31)/紙層(32)/第3の基材層(36)/第4の基材層(37)/バリアフィルム層(34)/裏面ヒートシール熱可塑性樹脂層(35)を順に積層し、その表面ヒートシール熱可塑性樹脂層(31)としては、厚み40μmの無延伸ポリエチレンフィルム、紙層(32)としては、坪量250g/m2 のカップ原紙、第3の基材層(36)としては、厚み55μmの延伸されたポリエチレンフィルム、第4の基材層(37)としては、厚み12μmの延伸されたポリエチレンテレフタレートフィルム、バリアフィルム層(34)としては、厚み12μmの延伸されたポリエチレンテレフタレートフィルムに酸化アルミニウムの蒸着膜を60nmの厚さに設けたバリアフィルム、裏面ヒートシール熱可塑性樹脂層(33)としては、厚み60μmの無延伸低密度ポリエチレンフィルムをドライララミネーション法で積層して、筒状の紙製容器本体の天部材を構成する上部積層材(25a)を作製した。
さらにまた、図7の概略側断面図に示すように、表面ヒートシール熱可塑性樹脂層(31)/紙層(32)/第3の基材層(36)/第4の基材層(37)/第5の基材層(38)/バリア性高分子フィルム層(39)/バリアフィルム層(34)/裏面ヒートシール熱可塑性樹脂層(35)を順に積層し、その表面ヒートシール熱可塑性樹脂層(31)としては、厚み20μmの無延伸ポリエチレンフィルム、紙層(32)としては、坪量200g/m2 のカップ原紙、第3の基材層(36)としては、厚み35μmの延伸されたポリエチレンフィルム、第4の基材層(37)としては、厚み12μm程度の延伸されたポリエチレンテレフタレートフィルム、バリア性高分子フィルム層(39)としては、厚み15μmのエチレン−ビニルアルコール(EVOH)フィルム、バリアフィルム層(34)としては、厚み12μmの延伸されたポリエチレンテレフタレートフィルムに酸化アルミニウムの蒸着膜を60nmの厚さに設けたバリアフィルム、裏面ヒートシール熱可塑性樹脂層(33)としては、厚み60μmの無延伸低密度ポリエチレンフィルムをドライララミネーション法で積層して、筒状の紙製容器本体の底部材を構成する底部積層材(26a)を作製した。
上記で得られた胴部積層材(20a)をエッジプロテクト加工して筒状に成形して胴部とし、この胴部の上端に上記で得られ、飲み口となる開口部が穿設された天部材の上部積層材(25a)を配設し、下端には上記で得られた底部材の底部積層材(26a)を配設し、その天部材および底部材の端縁を折り返した折り返し部と胴部の両端とをそれぞれ折り曲げ、重合わせてヒートシールして一体化し、さらに天部材の飲み口となる開口部に、上記で得られた蓋体積層材(10)をシールし、容量が200mlの筒状紙製容器を作製した。
蓋体積層材を構成する第2のシーラント層(12b)として、厚み20μmの酸素吸収能を有する樹脂組成物であるスチレン−ブタジエン−スチレン共重合体70重量%、と熱可塑性樹脂としてのポリエチレン30重量%とのブレンド物からなるフィルムとした以外は、実施例1と同様にして、容量が200mlの筒状紙製容器を作製した。
蓋体積層材を構成する第2のシーラント層(12b)として、厚み20μmの熱可塑性樹脂としてのポリエチレンフィルムとした、すなわち、酸素吸収能を有する樹脂組成物を含まないこと以外は、実施例1と同様にして、容量が200mlの筒状紙製容器を作製した。
上記実施例1、実施例2、および実施例3で得られた筒状紙製容器の蓋材のストロー突き刺し強度と酸素透過度を測定し、ストロー突き刺し性とバリア性を評価し、その結果を表1に示した。
Figure 2008273546
上記表1から蓋体積層材を構成する第2のシーラント層は、酸素吸収能を有する樹脂組成物の含有量が30重量%でストロー突き刺し性が高く(ストロー突き刺し強度が弱く)なり、また、70重量%ではストロー突き刺し性が低く(ストロー突き刺し強度が強く)なり、0重量%でもストロー突き刺し性が劣る(ストロー突き刺し強度が強くなる)ものであった。また、バリア性では、蓋体積層材(10)にバリア層(16)を積層した関係から酸素吸収能を有する樹脂組成物の含有量が30重量%でも、70あるいは0重量%でも想定したような大差のないものであった。
以上のように、本発明の実施の形態を上記のような図面を用いて説明したが、本発明は、このような実施の形態に限定されるものではなく、それら図面に対し種々の変形、付加等が可能であり、また、本発明の蓋材は、例えば、円筒状の紙製容器の蓋材として好適に使用されるが、これに限らず、各種容器における液体用の紙製容器の蓋材として広く使用できるものである。
本発明の蓋材を用いる紙製容器本体の一事例を示す斜視図である。 本発明の蓋材の一実施の形態を説明するもので、(a)は、その上面図であり、(b)は、(a)のA−A面の概略断面図である。 本発明の蓋材を構成する蓋体積層材の一事例を側断面で表した説明図である。 本発明の蓋材を構成する蓋体積層材の他の事例を側断面で表した説明図である。 本発明の蓋材を用いる紙製容器本体を構成する胴部積層材の一事例を側断面で表した説明図である。 本発明の蓋材を用いる紙製容器本体を構成する上部積層材の一事例を側断面で表した説明図である。 本発明の蓋材を用いる紙製容器本体を構成する底部積層材の一事例を側断面で表した説明図である。 従来の蓋材を用いる紙製容器の一事例を示す斜視図である。
符号の説明
1‥‥蓋材
2‥‥紙製容器本体
3‥‥筒状の紙製容器
6‥‥蓋材(従来の)
10‥‥蓋体積層材
12‥‥シーラント層
12a‥‥第1のシーラント層
12b‥‥第2のシーラント層
14‥‥紙基材
15‥‥第1の基材層
16‥‥バリア層
20‥‥胴部
20a‥‥胴部積層材
25‥‥天部材
25a‥‥上部積層材
26‥‥底部材
26a‥‥底部積層材
27‥‥開口部
31‥‥表面ヒートシール熱可塑性樹脂層
32‥‥紙層
33‥‥第2の基材層
34‥‥バリアフィルム層
35‥‥裏面ヒートシール熱可塑性樹脂層
36‥‥第3の基材層
37‥‥第4の基材層
38‥‥第5の基材層
39‥‥バリア性高分子フィルム層

Claims (4)

  1. 飲み口等の開口部を有し、紙層を主体とする積層材を成形して得られる紙製容器の、前記開口部を最内層がシーラント層でなる蓋体積層材で封止する蓋材において、
    前記シーラント層は少なくとも2層からなり、該2層のうちの内容物に接触しない層が酸素吸収能を有する樹脂組成物と、少なくとも1種以上の熱可塑性樹脂とのブレンド物からなる複合材料であることを特徴とする蓋材。
  2. 前記酸素吸収能を有する樹脂組成物は、アリル位の炭素、ベンジル位の炭素、三級炭素、α位の炭素を有する熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1記載の蓋材。
  3. 前記酸素吸収能を有する樹脂組成物の含有量が、内容物に接触しない層中の20〜50重量%の範囲であることを特徴とする請求項1または2記載の蓋材。
  4. 前記シーラント層を最内層とする蓋体積層材は、少なくとも紙基材が含まれていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の蓋材。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019507709A (ja) * 2016-03-04 2019-03-22 テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ 開封装置のクロージャ用の溶接促進要素
WO2023021852A1 (ja) * 2021-08-18 2023-02-23 凸版印刷株式会社 ガスバリア積層体及び容器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019507709A (ja) * 2016-03-04 2019-03-22 テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ 開封装置のクロージャ用の溶接促進要素
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