JP2008273221A - Ebsのブレーキバルブ踏力検出構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 両側部に設けた翼板1a間に踏力伝達軸部11を装着し、車両のフロアパネルにブレーキバルブボード2を介して回動自在に取り付けられるブレーキペダル1と、プッシュロッド10の端部に踏力伝達軸部11を挿通する貫通穴10aを設け、ブレーキバルブボード2を介して取り付けられるブレーキバルブ3と、貫通穴10aと踏力伝達軸部11との間に装着される荷重センサ20とを備え、ブレーキペダル1の踏力を荷重センサ20で検出するように構成した。荷重センサ20は、踏力伝達軸部11のプッシュロッド10側の側面に貼付されている。荷重センサ20は、踏力伝達軸部11のプッシュロッド10側の半円弧状側面に貼付されている。荷重センサ20は、歪みゲージである。
【選択図】 図1
Description
の略称)のブレーキバルブ踏力検出構造に関する。
EBSは、例えば、図3〜図8に示すように、車両のフロアパネルにブレーキバルブボード2を介して取り付けられたブレーキペダル1と、ブレーキバルブボード2を介して取り付けられたブレーキバルブ3と、ブレーキバルブ3に連絡するコントロールユニット4と、コントロールユニット4に連絡するアクスルモジュレータ5と、アクスルモジュレータ5に連絡するエアリザーバタンク6と、アクスルモジュレータ5に連絡するブレーキチャンバ7とを備え、ドライバーからの要求減速度はBST(ブレーキシグナルトランスミッタ)12でブレーキペダル1の踏み込み量(ペダルストローク)をセンシングし、それに見合った減速度を出力している。
EBS仕様のブレーキバルブ3は、通常のブレーキバルブと同様にペダルの踏み込み下限に応じた空気圧信号を発生するだけでなく、踏み込みタイミングおよび踏み込み量を電気信号としてコントロールユニット4およびEBSストップランプリレー(図示せず)に送るスイッチ8およびストロークセンサ9を内蔵している。また、ブレーキバルブ3には、プライマリピストン14を押し上げる空気圧を供給するプライマリエアタンク13とセカンダリピストン15に空気圧を供給するセカンダリエアタンク16とが接続されている。
コントロールユニット4は、ブレーキバルブ3からの電気信号によりブレーキペダル1の踏み込みタイミングおよび踏み込み量を検知し、踏み込み量に応じた減速度を得られるようにプロポーショナルリレーバルブ(図示せず)、アクスルモジュレータ5に制御信号を送る。
アクスルモジュレータ5は、コントロールユニット4からのデータ信号から必要と判断される空気圧を、後車用のブレーキチャンバ5へ送り、ブレーキを作動させる。
また、コントロールユニット4は、ABS、ASRと同様に車輪速センサからの電気信号により各車輪の回転速度を常に監視しており、実際の減速度をブレーキペダル1の踏み込み量から算出した目標減速度と比較し、異なる場合には目標減速度と一致するようプロポーショナルリレーバルブおよびアクスルモジュレータ5を制御して制動力を調整する。
ブレーキバルブ3は、プライマリエアタンク13らの空気圧Pでプライマリピストン14を押し上げている。
ドライバがブレーキバルブ3のブレーキペダル1を踏み込むと、ブレーキバルブ3内部のスイッチ8およびストロークセンサ9がブレーキペダル1の踏み込みタイミングと踏み込み量(角度)を電気信号としてコントロールユニット4に送る。
コントロールユニット4は、常時、前輪側の車輪速センサおよび後輪側のアクスルモジュレータ5内蔵のコントロールユニットとのデータ通信により車両速度を推定、監視しており、ブレーキバルブ3からの電気信号を受け取ると、踏み込み量とその時点での推定車両速度から要求減速度を演算し、要求減速度に応じた制動力を発生するよう各ユニットに制御信号を送る。
後軸側はコントロールユニット4がアクスルモジュレータ5内蔵のコントロールユニットとデータ通信しており、コントロールユニット4からの指示にしたがってアクスルモジュレータ5が適切なブレーキ空気圧を発生させる。
トラクタの場合、コントロールユニット4がEBSトレーラコントロールバルブを電気信号で制御し、適切なブレーキ空気圧を発生させトレーラ側に送る。
なお、制動中は常時、実際の減速度と要求減速度との比較演算を行い、要求減速度通り減速するようにブレーキ空気圧を調整し続ける。
電気信号でブレーキ空気圧を制御するため、ブレーキバルブ3からの空気圧信号よりもレスポンス良くブレーキ空気圧を制御できる。
また、要求減速度で減速するようにブレーキ空気圧を制御するので、積載量にかかわらず同じペダルの踏み込み量で同じ減速度が得られる。
電気系統の故障またはコントロールユニット4が重大故障を検出し、EBS機能の作動を中止した場合は、従来のブレーキシステム同様、空気圧回路のみでブレーキは作動する。
前軸側はプロポーショナルリレーバルブが、ブレーキバルブからの空気圧信号のみでリレーバルブとして作動し、空気圧信号に比例したブレーキ空気圧を発生させる。
後軸側は空気圧バックアップ回路上のソレノイドリレーバルブが、ブレーキバルブ3からの空気圧信号でリレーバルブとして作動し、空気圧信号に比例したブレーキ空気圧を発生させアクスルモジュレータ5に送る。アクスルモジュレータ5はブレーキ空気圧をそのまま通過させブレーキを作動させる。
トラクタの場合は、EBSトレーラコントロールバルブがブレーキバルブからの空気圧信号のみでリレーバルブとして作動し、空気圧信号に比例したブレーキ空気圧を発生させトレーラ側に送る。
0が傾くことがある。そのため、ブレーキペダル1の踏み込み量を増して行くにつれてブレーキバルブ3のプッシュロッド10が傾き始めると、図8に示すように、荷重水平成分が発生し、プライマリピストン14とバルブ本体3aとの間にプライマリピストン14の作動のための隙間があり、この隙間分プライマリピストン14が傾くと、プライマリピストン14は下に移動しているのにも拘わらず、ストロークセンサ9が持ち上がるため、ブレーキペダル踏力を増してストロークが増えてもストロークセンサ9の出力が増えない。
一般的に、ドライバは、ブレーキペダル踏力を制御することにより減速度をコントロールしようとするので、ブレーキペダル踏力と車両減速度が比例せず、フィーリングが悪いと感じる場合がある。
請求項3に係る発明は、請求項2記載のEBSのブレーキバルブ踏力検出構造において、前記荷重センサは、前記踏力伝達軸部の前記プッシュロッド側の半円弧状側面に貼付されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし請求項3の何れか記載のEBSのブレーキバルブ踏力検出構造において、前記荷重センサは、歪みゲージであることを特徴とする。
図1、図2は、本実施形態に係るEBSのブレーキバルブ踏力検出構造を示す。
本実施形態に係るEBSのブレーキバルブ踏力検出構造は、ブレーキペダル作用点(プッシュロッド10の押下部)に荷重センサ20を装着し、ブレーキペダル反力を検出するように構成した点で、従来のEBSのブレーキバルブ踏力検出構造とは相違する。従って、従来と同一構成、構造の部位は同一の符号を付して説明する。
本実施形態に係るEBSのブレーキバルブ踏力検出構造では、ブレーキペダル1の左右に設けた翼板1b、1bに設けた穴1c、1cに軸支される踏力伝達軸部11が、プッシュロッド10の貫通穴10aに差し込まれる部位に、荷重センサ20を装着している。図1では、荷重センサ20の位置が理解できるように塗り潰してある。
感歪材料を接着剤で貼り付けて、ブレーキペダル1の踏力(応力)を加えたときに踏力伝達軸部11に生じた歪(変形)を電気抵抗の変化として検出する素子である。歪みゲージには線ゲージと箔ゲージがある。線ゲージは台紙上に25μm以下の細い抵抗線を何度も折り返して貼り付けている。抵抗線としては銅とニッケルの合金であるアドバンス線が用いられる。箔ゲージは台紙上に貼り付けた厚さ数μmの金属箔をエッチングして作る。線ゲージも箔ゲージも台紙の大きさは通常、10mm以下である。
歪みゲージは、そのリード線を踏力伝達軸部11の金属面に触れないようにビニールテープなどで絶縁しターミナルに半田付けする。ターミナルからは許す限り太めのリード線で歪み計に接続する。歪みゲージの接続方法には、温度補償や計測精度により1,2,4ゲージ法や3ワイヤーというリード線の温度補償の方法などがあり、本実施形態には何れでも適用できる。なお、歪みゲージには、以上に説明した金属抵抗体式のほかに半導体式、圧電素子式、表面弾性波式、磁歪式、光ファイバ式などがあり、これらの使用の可能である。
本実施形態では、従来のブレーキペダル1のストローク量を検出する機構からブレーキペダル1の踏力を検出する機構に変えたので、従来のストロークセンサ9は不要となる。ただし、スイッチ8は、踏み込みタイミングおよび踏力を電気信号としてコントロールユニット4およびEBSストップランプリレー(図示せず)に送るために必要であるから残してある。
先ず、EBS通常制動時について説明する。
ブレーキバルブ3は、プライマリエアタンク13らの空気圧Pでプライマリピストン14を押し上げている。
ドライバがブレーキバルブ3のブレーキペダル1を踏み込むと、加重センサ20は、ドライバの踏み込み位置における反力Fp(踏力)として感知すると同時に、ブレーキバルブ3内部のスイッチ8およびストロークセンサ9がブレーキペダル1の踏み込みタイミングと踏力を電気信号としてコントロールユニット4に送る。すなわち、貫通穴10aに位置する踏力伝達軸部11を作用点としてプライマリピストン14を押し上げる空気圧Pにプライマリピストン14の径(受圧面積A)を乗じた力が踏力として加重センサ20で検出する。そして、加重センサ20では、踏力に比例した信号をコントロールユニット4に送る。
コントロールユニット4は、常時、前輪側の車輪速センサおよび後輪側のアクスルモジュレータ5内蔵のコントロールユニットとのデータ通信により車両速度を推定、監視しており、ブレーキバルブ3からの電気信号を受け取ると、踏力とその時点での推定車両重量から制動圧力を演算し、要求減速度に応じた制動力を発生するよう各ユニットに制御信号を送る。
後軸側はコントロールユニット4がアクスルモジュレータ5内蔵のコントロールユニットとデータ通信しており、コントロールユニット4からの指示にしたがってアクスルモジュレータ5が適切なブレーキ空気圧を発生させる。
トラクタの場合、コントロールユニット4がEBSトレーラコントロールバルブを電気信号で制御し、適切なブレーキ空気圧を発生させトレーラ側に送る。
なお、制動中は常時、実際の減速度と要求減速度との比較演算を行い、要求減速度通り減速するようにブレーキ空気圧を調整し続ける。
電気信号でブレーキ空気圧を制御するため、ブレーキバルブ3からの空気圧信号よりもレスポンス良くブレーキ空気圧を制御できる。
また、要求減速度で減速するようにブレーキ空気圧を制御するので、積載量にかかわらず同じペダルの踏み込み量で同じ減速度が得られる。
電気系統の故障またはコントロールユニット4が重大故障を検出し、EBS機能の作動を中止した場合は、従来のブレーキシステム同様、空気圧回路のみでブレーキは作動する。
前軸側はプロポーショナルリレーバルブが、ブレーキバルブからの空気圧信号のみでリレーバルブとして作動し、空気圧信号に比例したブレーキ空気圧を発生させる。
後軸側は、ブレーキバルブ3からの空気圧信号をアクスルモジュレータ5に送る。アクスルモジュレータ5は、ブレーキハブ3からの空気圧信号に比例した空気圧をリレーバルブとして発生させ、ブレーキを作動させる。
トラクタの場合は、EBSトレーラコントロールバルブがブレーキバルブ3からの空気圧信号のみでリレーバルブとして作動し、空気圧信号に比例したブレーキ空気圧を発生させトレーラ側に送る。
なお、上記実施形態では、加重センサ20として使用した歪みゲージを踏力検出踏力伝達軸部13のプッシュロッド10側の半円弧状側面に貼付したが、歪みゲージの大きさ、貼付範囲はブレーキペダル1の踏力を感知できれば良いため、任意である。
1a 踏み込み板
1b 翼板
1c 穴
1d ブレーキペダル回転軸
2 ブレーキバルブボード
3 ブレーキバルブ
4 コントロールユニット
5 アクスルモジュレータ
6 エアリザーバタンク
7 ブレーキチャンバ
8 スイッチ
9 ストロークセンサ
10 プッシュロッド
10a 貫通穴
11 踏力伝達踏力伝達軸部
12 BST
13 プライマリエアタンク
14 プライマリピストン
15 セカンダリピストン
16 セカンダリエアタンク
20 加重センサ
Claims (4)
- 両側部に設けた翼板間に踏力伝達軸部を装着し、車両のフロアパネルにブレーキバルブボードを介して回動自在に取り付けられるブレーキペダルと、
プッシュロッドの端部に前記踏力伝達軸部を挿通する貫通穴を設け、前記ブレーキバルブボードを介して取り付けられるブレーキバルブと、
前記貫通穴と前記踏力伝達軸部との間に装着される荷重センサと
を備え、
前記ブレーキペダルの踏力を前記荷重センサで検出するように構成した
ことを特徴とするEBSのブレーキバルブ踏力検出構造。 - 請求項1記載のEBSのブレーキバルブ踏力検出構造において、
前記荷重センサは、前記踏力伝達軸部の前記プッシュロッド側の側面に貼付されている
ことを特徴とするEBSのブレーキバルブ踏力検出構造。 - 請求項2記載のEBSのブレーキバルブ踏力検出構造において、
前記荷重センサは、前記踏力伝達軸部の前記プッシュロッド側の半円弧状側面に貼付されている
ことを特徴とするEBSのブレーキバルブ踏力検出構造。 - 請求項1ないし請求項3の何れか記載のEBSのブレーキバルブ踏力検出構造において、
前記荷重センサは、歪みゲージである
ことを特徴とするEBSのブレーキバルブ踏力検出構造。
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