JP2008272891A

JP2008272891A - レンチ体用のハンドル

Info

Publication number: JP2008272891A
Application number: JP2007120222A
Authority: JP
Inventors: Ikuo Wakahoi; 幾雄若穂囲
Original assignee: WAKAHOI SEISAKUSHO KK
Current assignee: WAKAHOI SEISAKUSHO KK
Priority date: 2007-04-27
Filing date: 2007-04-27
Publication date: 2008-11-13

Abstract

【課題】極めて商品価値の高い画期的なレンチ体用のハンドルを提供する。
【解決手段】角穴付きボルトを締め付けする短尺部２ａ及び長尺部２ｂをＬ字状に連設して成るレンチ体２の該短尺部２ａに付設されるハンドルであって、筒状基体の周面に該筒状基体の筒孔３ａと連通し前記短尺部２ａを挿入し得る開口部４が設けられ、また、この筒状基体には、前記開口部４から前記筒孔３ａ内に前記短尺部２ａを配した際、この短尺部２ａを固定する固定部５が設けられ、この筒状基体は、前記開口部４から前記短尺部２ａを挿入することで前記長尺部２ｂの基端部にハンドル部６を形成するように構成されているものである。
【選択図】図２

Description

本発明は、レンチ体用のハンドルに関するものである。

従来から、短尺部２ａと長尺部２ｂとをＬ字状に連設して成るレンチ体２が提案されている（本実施例と同一構成部分には同一符号を付した。）。

このレンチ体２は、長尺部２ｂの先端（角穴嵌入部２ｂ’）を角穴１ａに嵌合させ短尺部２ａを握持してボルト１を締め付けたり、或いは、短尺部２ａの先端（角穴嵌入部２ａ’）を角穴１ａに嵌合させ長尺部２ｂを握持してボルト１を締め付けたりするものである。

即ち、レンチ体２は、ボルト１の螺着作業の初期段階における所謂早廻しの段階においては、長尺部２ｂの先端を角穴１ａに嵌合させて短尺部２ａを握持して作業を行い、ボルト１の螺着作業の最終段階における所謂増締めの段階においては、短尺部２ａの先端を角穴１ａに嵌合させて長尺部２ｂを握持して作業を行うという、回転シャンクとハンドル部とが用途に応じて交互に入れ替え自在に使用でき、非常に便利である。

尚、このレンチ体２は、鋼材メーカーから大規模設備による圧延、引き抜き工法により安価な棒材が提供され、この棒材を折り曲げるだけで形成することができ、よって、前述した便利な機能を発揮するものが安価に製造できるなど極めて商品価値に秀れたものである。

ところで、レンチ体２は、上記使用方法において、短尺部２ａを六角穴１ａに嵌合させ長尺部２ｂを握持する場合は、該長尺部２ｂが長い為（グリップする部位が長い為）、回動作業に支障を来すことはないが、逆に、長尺部２ｂを六角穴１ａに嵌合させ短尺部２ａを握持する場合は、該短尺部２ａが短い為（グリップする部位が短い為）、回動作業が行いにくい（レンチ体２に十分な回動力を付与できない）という問題点がある。

そこで、本出願人は、特開２００２−３６１３７号に開示されるレンチ体用のハンドルを提案している。

この従来例は、基体に前記短尺部２ａが回り止め状態で嵌合される連結孔を設けたものであり、この従来例をレンチ体２に付設することで、従来から握持しにくいとされてきた短尺部２ａであっても長さを持たせて握り易くすることができるから、常にレンチ体２に十分な回動力を付与することができ、ボルト１を良好に締め付けることができることになる。

特開２００２−３６１３７号公報

本出願人は、前述したレンチ体用のハンドルについて更なる研究・開発を進め、その結果、従来にない作用効果を発揮する画期的なレンチ体用のハンドルを開発した。

添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。

角穴１ａ付きボルト１を締め付けする短尺部２ａ及び長尺部２ｂをＬ字状に連設して成るレンチ体２の該短尺部２ａに付設されるハンドルであって、筒状基体３の周面に該筒状基体３の筒孔３ａと連通し前記短尺部２ａを挿入し得る開口部４が設けられ、また、この筒状基体３には、前記開口部４から前記筒孔３ａ内に前記短尺部２ａを配した際、この短尺部２ａを固定する固定部５が設けられ、この筒状基体３は、前記開口部４から前記短尺部２ａを挿入することで前記長尺部２ｂの基端部にハンドル部６を形成するように構成されているものであることを特徴とするレンチ体用のハンドルに係るものである。

また、請求項１記載のレンチ体用のハンドルにおいて、前記短尺部２ａを前記筒状基体３に付設した際、この筒状基体３の前記筒孔３ａの開口端部から前記短尺部２ａの先端部に設けられる角穴嵌入部２ａ’が突出するように構成されていることを特徴とするレンチ体用のハンドルに係るものである。

また、請求項１，２いずれか１項に記載のレンチ体用のハンドルにおいて、前記固定部５は前記筒孔３ａの端部寄り部分であり、この端部寄り部分は前記短尺部２ａを保持する内径に設定されていることを特徴とするレンチ体用のハンドルに係るものである。

また、請求項１〜３いずれか１項に記載のレンチ体用のハンドルにおいて、前記筒状基体３として断面円形状の筒状基体３を採用したことを特徴とするレンチ体用のハンドルに係るものである。

また、請求項１〜４いずれか１項に記載のレンチ体用のハンドルにおいて、前記固定部５は、前記筒状基体３の左右端部寄り夫々に設けられ、この左右の固定部５は互いに径の異なるレンチ体２の短尺部２ａを固定し得るように異なる内径に設定されていることを特徴とするレンチ体用のハンドルに係るものである。

本発明は上述のように構成したから、従来から握持しにくいとされてきた短尺部であっても長さを持たせて握り易くすることができ、よって、常にレンチ体に十分な回動力を付与することができる為、ボルトを良好に締め付けることができ、しかも、ハンドル部を構成するものが板状でなく筒状であるから握り易く、この点においてもレンチ体に十分な回動力を付与することができ、そして更に、Ｔ字状のハンドル部が形成されることになるから長尺部に安定して強い押し込み力を加えることができ、よって、ボルトを良好に締付けることができることになるなど従来にない作用効果を発揮する画期的なレンチ体用のハンドルとなる。

好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて簡単に説明する。

本発明は、レンチ体２の短尺部２ａに付設される筒状基体３である。

具体的には、短尺部２ａを筒状基体３の周面に設けた開口部４から挿入して筒孔３ａに配し、この筒孔３ａに配した短尺部２ａを固定部５で固定すると、長尺部２ｂの基端部に該長尺部２ｂに対して直交するハンドル部６（所謂Ｔ字状ハンドル）が形成される。

このハンドル部６を握持し、長尺部２ｂで角穴１ａ付きボルト１の締付け作業を行う。

従って、従来から握持しにくいとされてきた短尺部２ａであっても長さを持たせて握り易くすることができるから、常にレンチ体２に十分な回動力を付与することができる為、ボルト１を良好に締め付けることができ、しかも、ハンドル部６を構成するものが板状でなく筒状であるから握り易く、この点においてもレンチ体２に十分な回動力を付与することができ、そして更に、Ｔ字状のハンドル部６が形成されることになるから長尺部２ｂに安定して強い押し込み力を加えることができ、よって、ボルト１を良好に締付けることができることになる。

本発明の具体的な一実施例について図面に基づいて説明する。

符号１は六角穴１ａ付きのボルト、２は六角穴１ａ付きボルト１を締め付けする短尺部２ａと長尺部２ｂとをＬ字状に連設して成る公知のレンチ体である。尚、図示したレンチ体２は丸棒体をＬ字状に屈曲し、短尺部２ａの先端部には断面六角形状の角穴嵌入部２ａ’が形成され、長尺部２ｂの先端部には断面六角形状のボールポイント部２ｂ’が形成されたものであるが、断面多角形状の棒体をＬ字状に屈曲したものでもよい。

本実施例は、このレンチ体２の短尺部２ａに付設されるハンドルである。

具体的には、本実施例は、図１，２に図示したように適宜な金属製の部材で形成した筒状基体３で構成されている。

この筒状基体３の左右位置には開口端部３ｂ，３ｃが形成され、更に、周面中央位置には、長窓状の開口部４が形成され、この開口部４は筒孔３ａと連通し前記レンチ体２の短尺部２ａが該開口部４から筒孔３ａに挿入される。

また、筒状基体３には、前記開口部４から筒孔３ａ内に配した短尺部２ａを固定する固定部５が設けられている。

この固定部５は、図２に図示したように筒状基体３の左右端部寄り夫々に設けられ、この左右の固定部５は互いに径の異なるレンチ体２の短尺部２ａを固定し得るように異なる内径に設定されている。

具体的には、固定部５は、筒孔３ａの左右端部を短尺部２ａを保持する内径に設定して構成されており、前記短尺部２ａを筒孔３ａに配した後に該筒孔３ａの長さ方向に移動させることで圧嵌するように構成されている。

図４に図示したように短尺部２ａを筒孔３ａに配した状態の筒状基体３を持って長尺部２ｂを被打ち付け部７に打ち付けて圧嵌度合いを強めることで堅固に固定することができ、反対に、図５に図示したように長尺部２ｂを持って筒状基体３を被打ち付け部７に打ち付けて圧嵌度合いを弱めることで筒状基体３を取り外すことができる。

また、本実施例では、固定部５で固定した際（筒状基体３を短尺部２ａに付設した際）、該筒状基体３の開口端部３ｂ，３ｃから短尺部２ａの角穴嵌入部２ａ’が突出するように構成されている。

従って、図６に図示したようにレンチ体２に筒状基体３を装着した状態のまま短尺部２ａの角穴嵌入部２ａ’をボルト１の角穴１ａに嵌入させた作業が行えることになる。

本実施例は上述のように構成したから、短尺部２ａを筒状基体３の周面に設けた開口部４から挿入して筒孔３ａに配し、この筒孔３ａに配された短尺部２ａを固定部５で固定すると、長尺部２ｂの基端部に該長尺部２ｂに対して直交するＴ字状のハンドル部６が形成される。

よって、本実施例によれば、従来から握持しにくいとされてきた短尺部２ａであっても長さを持たせて握り易くすることができるから、常にレンチ体２に十分な回動力を付与することができる為、ボルト１を良好に締め付けることができ、しかも、ハンドル部６を構成するものが板状でなく筒状であるから握り易く、この点においてもレンチ体２に十分な回動力を付与することができ、そして更に、Ｔ字状のハンドル部６が形成されることになるから長尺部２ｂに安定して強い押し込み力を加えることができ、よって、ボルト１を良好に締付けることができることになる。

また、本実施例は、簡易構造であるから、非常にコンパクトで持ち運びや収納に便利であり、しかも、量産性に秀れ且つコスト安となる。

また、本実施例は、筒状基体３を短尺部２ａに付設した際、該筒状基体３の開口端部３ｂ，３ｄから短尺部２ａの先端部に設けられる角穴嵌入部２ａ’が突出するように構成されているから、筒状基体３をグリップ部６として長尺部２ｂでの使用状態（図３参照）と、長尺部２ｂをグリップとして短尺部２ａでの使用状態（図４参照）とが、筒状基体３を付設した状態のまま得られることになる。

また、本実施例は、筒状基体３として断面円形状の筒状基体３を採用したから、握持する手が痛くならない良好なグリップ６が形成されることになる。

また、本実施例は、固定部５は、筒状基体３の左右端部夫々に設けられ、この左右の固定部５は互いに径の異なるレンチ体２の短尺部２ａを固定し得るように構成されているから、一つで複数種類のレンチ体２に適用することができて使用範囲が広く非常に便利である。

また、本実施例は、固定部５は、筒状基体３の筒孔３ａ内で該筒孔３ａの長さ方向に移動させた短尺部２ａが圧嵌して固定されるように構成されているから、レンチ体２への筒状基体３の付設が簡易且つ迅速に行えることになる。

尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。

本実施例を示す斜視図である。本実施例に係る要部の説明図である。本実施例の使用状態説明図である。本実施例に係る筒状基体３をレンチ体２の短尺部２ａに装着する状態の説明図である。本実施例に係る筒状基体３をレンチ体２の短尺部２ａから取り外す状態の説明図である。本実施例の別の使用状態説明図である。

符号の説明

１角穴付きボルト
１ａ角穴
２レンチ体
２ａ短尺部
２ｂ長尺部
３筒状基体
３ａ筒孔
４開口部
５固定部
６ハンドル部

Claims

角穴付きボルトを締め付けする短尺部及び長尺部をＬ字状に連設して成るレンチ体の該短尺部に付設されるハンドルであって、筒状基体の周面に該筒状基体の筒孔と連通し前記短尺部を挿入し得る開口部が設けられ、また、この筒状基体には、前記開口部から前記筒孔内に前記短尺部を配した際、この短尺部を固定する固定部が設けられ、この筒状基体は、前記開口部から前記短尺部を挿入することで前記長尺部の基端部にハンドル部を形成するように構成されているものであることを特徴とするレンチ体用のハンドル。
請求項１記載のレンチ体用のハンドルにおいて、前記短尺部を前記筒状基体に付設した際、この筒状基体の前記筒孔の開口端部から前記短尺部の先端部に設けられる角穴嵌入部が突出するように構成されていることを特徴とするレンチ体用のハンドル。
請求項１，２いずれか１項に記載のレンチ体用のハンドルにおいて、前記固定部は前記筒孔の端部寄り部分であり、この端部寄り部分は前記短尺部を保持する内径に設定されていることを特徴とするレンチ体用のハンドル。
請求項１〜３いずれか１項に記載のレンチ体用のハンドルにおいて、前記筒状基体として断面円形状の筒状基体を採用したことを特徴とするレンチ体用のハンドル。
請求項１〜４いずれか１項に記載のレンチ体用のハンドルにおいて、前記固定部は、前記筒状基体の左右端部寄り夫々に設けられ、この左右の固定部は互いに径の異なるレンチ体の短尺部を固定し得るように異なる内径に設定されていることを特徴とするレンチ体用のハンドル。