JP2008272336A - 座禅ゲーム装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スイッチ素子により構成された動き検出手段では、座禅者の微小な動きを検出することが困難で、集中力や精神力を養う座禅練習に十分な難易度が得られなかった。
【解決手段】座禅者1が座ることのできる座板4と、座板4に設けてその変形から座禅者1の動きを検出する動き検出手段7と、動き検出手段7の出力信号に基づき作動する叩き手段9とを備えて、座禅者の微小な動きを高感度に検出し、これに応じて叩き手段9が座禅者に刺激や警告を与えることで、1人ででも手軽に集中力や精神力を養うことができ、座禅練習にもなる高い難易度が得られる。
【選択図】図1
【解決手段】座禅者1が座ることのできる座板4と、座板4に設けてその変形から座禅者1の動きを検出する動き検出手段7と、動き検出手段7の出力信号に基づき作動する叩き手段9とを備えて、座禅者の微小な動きを高感度に検出し、これに応じて叩き手段9が座禅者に刺激や警告を与えることで、1人ででも手軽に集中力や精神力を養うことができ、座禅練習にもなる高い難易度が得られる。
【選択図】図1
Description
本発明は、家庭や研修施設などで手軽に座禅を練習することのできる座禅ゲーム装置に関する。
近年、精神力等を養うために座禅をする人や座禅をしてみたいと望んでいる人が増加してきている。座禅は、座ることができる場所さえあれば、いつでも可能であるが、1人で座禅しても寺院の禅場と異って、座禅中に身体が動いても「警策」で叩かれるようなことはない。このため、集中力が緩慢となり易く、精神力を養うには不充分であり、一般家庭や研修施設で1人ででも手軽に座禅練習することができない。そこで、座禅中の身体の動きを客観的に検出して座禅練習や、座禅を模したゲームに使用できる機器、例えば座禅練習機が発明されている(例えば特許文献1参照)。
この座禅練習機は、図7、図8に示すように、座禅者101が台座102の所定箇所へ座った状態で、その座禅者101の少なくとも一方の肩部分を叩くことが可能なように配設された叩き手段103と、前記台座102上に座った座禅者101の動きを検出する動き検出手段104と、前記動き検出手段104に応動して前記叩き手段103を作動させる制御手段105を備えて構成されている。
動き検出手段104は、座禅者101が座る台座102部分に所定間隔あけて配設された複数個のスイッチ素子106により構成され、この複数個のスイッチ素子106は、座禅者101が台座102の所定箇所に正常に座った場合に座禅者101の体重の一部による所要の外力を受けて全てオフ(またはオン)状態となる並列(または直列)接続された電気接点で構成されている。制御手段105は、前記座禅者101の動きに感応して前記複数個のスイッチ素子106の少なくとも一つがオン(またはオフ)状態となった場合に叩き手段103を起動させるように構成されている。
そして、座禅者101が座禅中に特に腰や足などの身体が不要に動いた場合に、その動きを検出し、座禅者101の両肩(または必要に応じて一方の肩)の近傍に配した「警策」のごとき叩き手段103を作動させ、座禅者の肩部を適度な力で叩くように構成したものである。
特開平2−152474号公報
しかしながら、上記した従来の座禅練習機では、動き検出手段104がスイッチ素子106により構成されているので、座禅者101の微小な動きを検出することが困難で手指が動いた程度の動きは検出できないという課題があり、座禅者101の体重の大小に依って検出感度が異なるという課題も生じる。また、設置時や収納時、移設時等に丁寧に扱わないとスイッチ素子106の電気接点自体や、接点間の距離を保持する弾性に破損が生じる可能性がある。またこのような理由から、折り畳んで収納するようなラフな扱いは避ける必要がある。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたもので、座禅者の微小な動きでも十分な検出感度の得られる圧電センサを用いた動き検出手段とし、これを備えて、動き検出手段の出力信号に基づき報知手段を作動させて座禅者に刺激や警告を与える座禅ゲーム装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の座禅ゲーム装置は、座禅者が座ることのできる台座と、前記台座に設けてその変形や座禅者の振動から座禅者の動きを検出する動き検出手段と、前記動き検出手段の出力信号に基づき座禅者に刺激や警告を与える報知手段とを備えたものである。
これによって、動き検出手段が台座の変形や座禅者の振動を検出することで、座禅者の微小な動きを高感度に検出可能となる。従って、手指が動いた程度の動きでも十分な信号出力が得られ、これに応じて報知手段が座禅者に刺激や警告を与えることで、1人ででも手軽に集中力や精神力を養うことができ、座禅練習にもなる高い難易度が得られる。また、座禅者の体重の大小に依って検出感度が異なるという不具合が生じることもない。
本発明の座禅ゲーム装置は、座禅者が座る台座に設けた動き検出手段が、座禅者の微小な動きを高感度に検出し、動き検出手段の出力信号に基づき、報知手段を作動させて座禅者に刺激や警告を与えるので、座禅練習に好適な高い難易度が得られて1人ででも手軽に集中力や精神力を養うことができ、一般家庭や研修施設等で手軽に座禅の練習に励むことができることになる。
第1の発明は、座禅者が座ることのできる台座と、台座に設けてその変形や座禅者の振動から座禅者の動きを検出する動き検出手段と、動き検出手段の出力信号に基づき座禅者に刺激や警告を与える報知手段とを備えたことにより、動き検出手段が台座の変形や座禅者の振動を検出することで、座禅者の微小な動きを高感度に検出可能となる。従って、手指が動いた程度の動きでも十分な信号出力が得られ、これに応じて報知手段が座禅者に刺激や警告を与えることで、1人ででも手軽に集中力や精神力を養うことができ、座禅練習にもなる高い難易度が得られる。また、座禅者の体重の大小に依って検出感度が異なるという不具合が生じることもない。
第2の発明は、特に、第1の発明の動き検出手段において、可撓性を有したケーブル状の圧電センサを備えたことにより、圧電センサは微小変位を高感度に検出でき、座禅者の微小な動きまで検出可能となる。そして、柔軟な変形が可能なことから設置場所の制約条件が少なく、かつ配置スペースも少なくなる。また、台座を折り畳んで収納するようなラフな扱いをしても、ケーブル状の圧電センサが可撓性を有しているので折り曲げにも対応でき、電気接点を有するスイッチ素子を用いたもののようにラフな扱いを避ける必要がなく、耐久性や収納性に優れる。
第3の発明は、特に、第2の発明の台座は座布団であり、ケーブル状の圧電センサを表面に蛇行状に配設した不織布を、座布団内に設けて動き検出手段を構成したことにより、ケーブル状圧電センサは柔軟な変形が可能なことから座布団のクッション性を損なわず、また、座布団に座った座禅者の臀部や脚部といった人体に沿って圧電センサが柔軟に変形するので、座禅者に違和感を与えることのない高感度の動き検出手段を実現することができる。そして、ケーブル状のセンサを不織布上に蛇行状に這わせて糸で縫い付けることで構成できるので簡単に製造でき、1本のセンサにより座布団の端部まで配設することが可能となり制御装置を簡略化して低コスト化することもできる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明における報知手段を、座禅者が台座の所定箇所へ座った状態で、その座禅者の少なくとも一方の肩部分を棒状体で叩くことが可能なように配設された叩き手段としたことにより、座禅者が座禅中に不要に動いた場
合に、叩き手段の棒状体で肩部を叩かれるようになっており、あたかも寺院の禅場で「警策」にて叩かれるような雰囲気なり場面が得られるため、一般家庭や研修施設等で1人ででも手軽に座禅の練習に励むことができることになる。
合に、叩き手段の棒状体で肩部を叩かれるようになっており、あたかも寺院の禅場で「警策」にて叩かれるような雰囲気なり場面が得られるため、一般家庭や研修施設等で1人ででも手軽に座禅の練習に励むことができることになる。
第5の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明における報知手段を、ディスプレイまたはスピーカーの少なくとも一つを用いたものとしたことにより、座禅者が座禅中に不要に動いた場合に、ディスプレイとスピーカーで「警策」にて叩かれるような画像と音を出すことができ、あたかも寺院の禅場に居るような雰囲気を出すことができるため精神力を養うのに効果的で、画像と音の効果でゲームとしても娯楽性を向上させることができる。さらに、ディスプレイとスピーカーで報知手段を構成できるので装置が小型化できて収納性が向上するので、一般家庭や研修施設等で1人ででも手軽に座禅の練習に励むことができることになる。
第6の発明は、特に、第2〜5のいずれか1つの発明におけるケーブル状圧電センサを、中心電極、圧電体、外側電極、被覆層とを備えてこれらを順に同軸状に成形して構成し、外側電極を編組金属線で形成したことにより、ケーブル状圧電センサの可撓性が向上するので、圧電センサを座布団などクッション性の大きいものに設けて、座禅者の体重で屈曲するような構成にしても、容易に変形できる構成を実現できる。さらに、座禅者の臀部や脚部といった人体に沿って配設されている状態になるので、座禅者の体動を高感度に検出でき、座禅練習として十分な難易度が得られるものにできる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態を図1から図3を参照して説明する。
本発明の第1の実施の形態を図1から図3を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における座禅ゲーム装置の右側面外観図であり、図2は構成を示すブロック図である。
図1において、座禅者1が座ることができる程度の大きさを有する底板2の上には、ウレタン樹脂やゴム板などの弾性支持体3を介して金属や樹脂からなる座板4が設けられ、座禅者1が台座として座る座板4の上面はクッション性のパッド5で覆われている。座板4の下面側には圧電セラミックからなる円盤形状の圧電センサ6が貼付されており、座禅者1の微小な動きや振動によって座板4が僅かに変形すると信号が出力される動き検出手段7を構成している。
底板2および座板4の後部には背板8が配設されており、その上部には座禅者1が台座の所定箇所へ座った状態で、その座禅者の両肩部分(必要に応じて片方であってもよい)を叩くことが可能なように、叩き手段9が配設されている。叩き手段9は、「警策」であるところの適度の弾性や、しなりを有する棒状体10と、それらの棒状体10を座禅者1の肩部分に当接する作動位置と、座禅者の肩部分より離間した第1図に示す非作動位置との間で回動しうるように支持する支持装置11と、プランジャー12を有し棒状体9を非作動位置にて係止するラッチ装置13と、棒状体10を所要の弾性力で非作動位置から作動位置の方向へ瞬時的に回動付勢する捩りばねやコイルばねのごとき付勢部材14を含めて構成されている。
また、図2に示すように座板4に設けられた圧電センサ6は検出制御手段15に接続されている。さらに検出制御手段15には、叩き手段9を作動させるプランジャー12、座禅の開始と所定時間後の終了を設定するタイマースイッチ16、叩き手段12作動の難易
度を座禅者1の動きの大小で設定できるレベル設定手段17が、それぞれ接続されている。
度を座禅者1の動きの大小で設定できるレベル設定手段17が、それぞれ接続されている。
検出制御手段15内には判別回路として、オペアンプと周辺部品で構成される少なくとも1つのバンドパスフィルタ部と、必要であれば座禅ゲーム装置の固有振動周波数を含む信号成分を除去するためにオペアンプと周辺部品で構成されるバンドエリミネーションフィルタ部またはローパスフィルタ部とを備えている。そして、上記フィルタ部の出力信号に基づき座禅者1の微小な振動や動きを検出するための判定部を備える。判定部としてはコンパレータを使用する。上記フィルタ部や判定部は、それぞれ1mA以下の低消費電流型の素子を使用している。
前記バンドパスフィルタ部の特性としては、実験的に座禅者1が動き検出手段7に座った際の圧電センサ6からの出力信号を周波数解析することにより、特徴的な周波数帯として例えば、0.5Hz〜8Hzの周波数領域を通過するような特性となるように設定する。
また、前記バンドエリミネーションフィルタ部またはローパスフィルタ部の設定については、例えば、動き検出手段7の座板4を故意に叩いたりした際の圧電センサ6からの出力信号を周波数解析することにより、特徴的な周波数帯として例えば、10Hz以上の周波数領域を除去するような特性となるように設定する。尚、固有振動の強度が小さく、圧電センサ6の出力信号への影響が小さい場合は、バンドエリミネーションフィルタ部またはローパスフィルタ部を設けなくてもよい。
外来の電気的ノイズを除去するため検出制御手段15の判別回路はシールド部材で全体を覆って電気的にシールドすることが好ましい。また、判別回路の入出力部に貫通コンデンサやEMIフィルタ等を付加して強電界対策を行ってもよい。
次に作用について説明する。まず、タイマースイッチ16をオフ(OFF)状態に設定すると共に、叩き手段9の棒状体10を付勢部材14のばね力に抗して手で第1図に示すような非作動位置に回動させておくと、プランジャー12の突出位置でラッチ装置13が係合することで、棒状体10から手を離しても第1図に示すような状態に保持される。
続いて、座禅者1は動き検出手段7のパッド5上に座る(スタンバイ状態)。このスタンバイ状態で、タイマースイッチ16を所望の座禅時間(例えば30分)にセットする。この時、タイマースイッチ16がオン(ON)になって検出制御手段15が作動状態となる。なお、前記タイマースイッチ16をリモコン方式として、座禅者1が姿勢をくずさずして手元で簡便に操作できるようにしたり、タイマースイッチ16がオンしてから所定秒数(例えば3秒)のカウントダウン後に動き検出手段7が検出開始するようにすると、不要に叩き手段9が作動することを防止できる。
以上のようにして座禅者1は座禅を行なうのであるが、ここで、足のしびれなどで座禅者1が足や腰を不要に動かしたとすると、座禅者1の微小な動きや振動によって座板4が僅かに変形し圧電センサ6が変形して圧電効果に基づく信号が出力される。
図3はこの際、検出制御手段15の判別回路内で増幅、濾波された信号V、判定部の判定出力Jを示す特性図である。図中、縦軸は上から順にV、J、横軸は時刻tである。座禅者1の動きにより圧電センサ6が変形すると、圧電センサ6からは圧電効果により圧電センサ6の変形の加速度に応じた信号が出力される。この時、出力信号には約0.5〜8Hzの周波数を有した信号が現れ、その信号は判別回路内で増幅、濾波され、図3のVに示すような信号が得られる。
判定部はVのV0からの振幅の絶対値|V−V0|がD0以上ならば座禅者1の動きが生じたと判定し、時刻t1で判定出力としてLo→Hi→Loのパルス信号を出力する。
この検出制御手段15の判別回路からのパルス信号出力を受けて、プランジャー12のソレノイドに通電され、プランジャー12を引込めるように作動する。これにより、ラッチ装置13の係止が外されるため、棒状体10は付勢部材14のばね力で瞬時的に回動し、座禅者1の肩を叩く。この時の叩く強さは付勢部材14のばね力を調整可能にすることで調節することができる。
なお、レベル設定手段17を操作することで、検出制御手段15の判別回路判定部の信号閾値D0の値を変化させることができるようになっている。したがって、D0を大きい値にすると座禅者1が手足の指を動かした程度の微小な動きは検出せず座禅ゲーム装置の難易度が低くなり、D0を小さい値に設定すると座禅者1の心拍や呼吸に基づく微小な体動より僅かに大きい程度の動きであっても検出するような高い難易度に設定することができる。
引き続いて座禅を行なう場合には、タイマースイッチ16をいったんオフ(OFF)状態に戻してから再び手で棒状体10を第1図に示す非作動位置へ持ち上げ、前述のスタンバイ状態へと移行させて行けば何回でも繰り返し使用できる。
このように、圧電センサ6を備えた動き検出手段9が台座である座板4の変形や座禅者1の振動を検出することで、座禅者の微小な動きを高感度に検出可能となる。従って、手指が動いた程度の動きでも十分な信号出力が得られ、これに応じて報知手段が座禅者に刺激や警告を与えることで、1人ででも手軽に集中力や精神力を養うことができ、座禅練習にもなる十分な難易度が得られる。また、圧電センサ6はスタンバイ状態を初期状態として、そこからの台座の変形加速度に応じた出力が生じるので、座禅者の体重の大小に依って検出感度が異なるという不具合が生じることもない。
また、座禅者1が座禅中に不要に動いた場合に、叩き手段9の棒状体10で肩部を叩かれるようになっており、あたかも寺院の禅場で「警策」にて叩かれるような雰囲気なり場面が得られるため、一般家庭や研修施設等で1人ででも手軽に座禅の練習に励むことができることになる。
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態を図4から図6を参照して説明する。なお、以下の説明では、上述した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本発明の第2の実施の形態を図4から図6を参照して説明する。なお、以下の説明では、上述した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図4は本発明の第2の実施の形態における座禅ゲーム装置の右側面外観図であり、図5は座禅者1が座る台座としての座布団21の構成を示す一部破断斜視図である。図において、床等に置かれた座布団21と、内部に検出制御手段22を備え報知手段となるスピーカー23を有したディスプレイ24とで座禅ゲーム装置を構成している。ディスプレイ24は、タッチ入力機能を有して画面上に触れることで入力装置ともなり、検出制御手段22に座布団21とスピーカー23とともに、電気的に接続されて、座禅者の近傍、好ましくは座禅者の正面に置かれている。
座布団21の内部には、中綿25と、中綿25の上側であって中綿25とカバー26の間に挟み込んだ不織布27を有している。不織布27の上面には、可撓性を有したケーブル状の圧電センサ28が蛇行状に配設されて動き検出手段29を構成している。不織布27とケーブル状の圧電センサ28との固定は、図示しない糸で縫い付けられているが、こ
の方法に限らず接着剤で固定したり、溶着によるものでもよい。
の方法に限らず接着剤で固定したり、溶着によるものでもよい。
図6は圧電センサ28の断面図である。圧電センサ28は、中心電極28b、圧電体28c、外側電極28d、被覆層28eとを同軸状に成形したもので、全体として可撓性に優れた構成を有している。中心電極28bは通常の金属単線導線を用いてもよいが、ここでは絶縁性高分子繊維の周囲に金属コイルを巻いた電極を用いている。絶縁性高分子繊維と金属コイルとしては、電気毛布において商業的に用いられているポリエステル繊維と銀を5wt%含む銅合金がそれぞれ好ましい。
圧電体28cはポリエチレン系樹脂と圧電セラミック(ここでは、チタン酸ジルコン酸鉛)粉末とを混錬したもので、中心電極28bと共に連続的に押し出されて可撓性のある圧電体28cを形成する。尚、圧電セラミックとしては、環境面への配慮から非鉛系の材料、たとえば、チタン酸ビスマスナトリウム系やニオブ酸アルカリ系の圧電セラミック材料を用いることが好ましい。
中心電極28bの周囲に圧電体28cを押し出し加工した後、中心電極28bと圧電体28cの表面に接触させた擬似電極との間に数kVの直流電圧を印加して圧電体28cの分極を行う。これにより圧電体28cが圧電効果を備える。
外側電極28dは編組構造の金属線を用いて構成する。この際、編組線を構成する素線として、例えば錫メッキ銅線の直径が50μm以下の極細線を用い、圧電体28c周囲への編み込みを4〜10mmピッチとすると、高分子層の上に金属薄膜を接着したような帯状電極を巻き付ける構成よりも圧電センサ28の柔軟性が増して可撓性が向上するので、上記のように圧電センサ28を座布団21内に設けて座禅者1の体重で中綿25とともに屈曲するような構成にしても、容易に変形できる構成を実現できる。
また、上記のような編組線を用いれば、外側電極28dを形成する加工速度も帯状電極を巻き付ける構成と同等以上の速度を実現でき、生産性を向上できる。また、上記編組線により帯状電極を巻き付ける構成と同等の強電界ノイズへの耐性を確保できる。
また、圧電センサ28は、外側電極28dとして帯状電極を巻き付ける構成の場合、帯状電極は部分的に重なって巻き付けているため、圧電センサ28が屈曲して配設されると、屈曲している部位では被覆層28eの中で帯状電極が部分的に緩みを生じている。従って、圧電センサ28の屈曲部位が変形する場合、帯状電極が部分的に緩んでいるので、帯状電極と圧電体28cとが擦れて摩擦電気を発生し、ノイズとなって誤検出の原因となることがある。一方、上述したような極細線からなる編組線を外側電極28dに使用すると、圧電体28cと編組線との密着が良好であるため、屈曲部位でも編組線が部分的に緩みを生じることはなく、屈曲部位が変形してもノイズとなる摩擦電気の発生が抑制され、誤検出を防止できる。
次に作用について説明する。座禅者1は動き検出手段29を備えた座布団21上に座る(スタンバイ状態)。このスタンバイ状態で、ディスプレイ24の画面上に表示されたタイマースイッチを所望の座禅時間(例えば30分)にタッチ入力でセットすると検出制御手段22が作動状態となる。なお、ディスプレイ24の画面上のタッチ入力でなく、入力装置としてリモコンを備えて操作することでタイマースイッチをセットするなど、他の入力装置を備えてもよい。
そして、タイマースイッチをセットしてから所定秒数(例えば3秒)のカウントダウン後に、検出制御手段22が検出手段29からの検出信号受け付けを開始する。これ以降、座禅者1は座禅を行なうのであるが、ここで、足のしびれなどで座禅者1が足や腰を不要
に動かしたとすると、座禅者1の微小な動きや振動によって座布団21内に備えたケーブル状の圧電センサ28が変形して圧電効果に基づく信号が出力される。
に動かしたとすると、座禅者1の微小な動きや振動によって座布団21内に備えたケーブル状の圧電センサ28が変形して圧電効果に基づく信号が出力される。
このとき、ケーブル状圧電センサ28は柔軟な変形が可能なことから座禅者1の臀部や脚部といった人体に沿って配設されている状態になるので、臀部や腰部に伝わりやすい座禅者1の心拍や呼吸に基づく微小な体動から大きな体動まで、高感度に検出している。そして、事前にディスプレイ24の画面上に表示されたレベル設定手段を操作することで設定された、検出制御手段22の判別回路判定部の信号閾値D0の値に基づき、パルス信号が出力されて、報知手段であるディスプレイ24上には、寺院の禅場で「警策」にて叩かれる画像が映し出されるとともに、スピーカー23からはその音が発せられる。
一方、座禅者1がタイマーでセットした座禅時間の30分間、不要な動きをせずに終了時間に達すると、達成を知らせる画像と音がディスプレイ24とスピーカー23から流されるようになっている。
このように、圧電センサは微小変位を高感度に検出できるので、座禅者の微小な動きまで検出可能となる。そして、ケーブル状圧電センサ28は柔軟な変形が可能なことから設置場所の制約条件が少なく、座布団21内でも設置が可能となり、かつ配置スペースも少なくなる。また、座布団21やマット状のものに配設した場合に、折り畳んで収納するようなラフな扱いをしても、ケーブル状の圧電センサ28が可撓性を有しているので折り曲げにも対応でき、電気接点を有するスイッチ素子を用いたもののようにラフな扱いを避ける必要がなく、耐久性や収納性に優れる。
また、ケーブル状圧電センサ28は柔軟な変形が可能なことから座布団21のクッション性を損なわず、また、座布団21に座った座禅者1の臀部や脚部といった人体に沿って圧電センサが柔軟に変形するので、座禅者に違和感を与えることのない高感度の動き検出手段を実現することができる。そして、ケーブル状のセンサを不織布27上に蛇行状に這わせて糸で縫い付けることで構成できるので簡単に製造でき、1本のセンサにより座布団21の端部まで配設することが可能となり制御装置を簡略化して低コスト化することもできる。
なお、本実施の形態では、検出制御手段22をディスプレイ24に内蔵させて構成したが、別体として独立したケースに内蔵させてもよく、あるいは座布団21に内蔵させても、さらにまた機能で分割して一部は座布団21に内蔵し他の部分はディスプレイ24に内蔵させるような構成にしてもよい。
また、本実施の形態では、座禅者1の不要な動きを判定して報知手段を作動させるものとしたが、座禅者1の心拍や呼吸に基づく微小な体動でも高感度に検出できるので、座禅者1のため息や心理的な乱れによる呼吸の大小を判定に用いてもよい。さらに、図3に示した信号V波形の山が現れる時間間隔の乱れから、心拍の乱れ等と相関させて、動悸や緊張、その他の心理変化を読み取り、判定して報知手段を作動させるような、非常に難易度の高い座禅ゲーム装置としてもよい。
また、うそ発見ゲームや、緊張度を検出して利用するゲーム装置に応用してもよい。
また、上記のように心拍や呼吸に基づく微小体動を検出できるので、座禅ゲーム装置として非使用時には、健康をチェックする装置として使用できる機能を付加してもよい。
そして、座禅者1が座禅中に不要に動いた場合に、ディスプレイ24とスピーカー23で「警策」にて叩かれるような画像と音を出すことができ、あたかも寺院の禅場に居るよ
うな雰囲気を出すことができるため精神力を養うのに効果的で、画像と音の効果でゲームとしても娯楽性を向上させることができる。さらに、ディスプレイ24とスピーカー23で報知手段を構成できるので装置が小型化できて収納性が向上するので、一般家庭や研修施設等で1人ででも手軽に座禅の練習に励むことができることになる。
うな雰囲気を出すことができるため精神力を養うのに効果的で、画像と音の効果でゲームとしても娯楽性を向上させることができる。さらに、ディスプレイ24とスピーカー23で報知手段を構成できるので装置が小型化できて収納性が向上するので、一般家庭や研修施設等で1人ででも手軽に座禅の練習に励むことができることになる。
また、ケーブル状圧電センサ28の外側電極28dを編組金属線で形成したことにより、ケーブル状圧電センサ28の可撓性が向上するので、上記のように圧電センサ28を座布団21内に設けて座禅者1の体重で中綿25とともに屈曲するような構成にしても、容易に変形できる構成を実現できる。さらに、座禅者1の臀部や脚部といった人体に沿って配設されている状態になるので、臀部や腰部に伝わりやすい座禅者1の心拍や呼吸に基づく微小な体動を高感度に検出でき、座禅練習として十分な難易度が得られるものにできる。
なお、本実施の形態では、座禅者一人が座れる大きさの台座を用いた構成で説明したが、複数人座れる大きなマットに、少なくとも一つのケーブル状圧電センサを配設した不織布を内蔵させて、複数人で競い合うゲーム装置として構成することも可能である。この場合、図7に示す複数の圧電センサを配設した不織布などを用いて、人数分の圧電センサを使用することで誰が不要に動いたのかを特定することができる。
以上のように、本発明にかかる座禅ゲーム装置は、圧電センサがその変形から高感度に座禅者の微小な体動を検出するので、心拍情報から得られる心理や体調を利用した健康機器として適用することもできる。また、人体の動きを検出するので、マットを二つのゾーンに分割して交互に足踏みしているのを判定して利用するルームランナーや、さらに多くのゾーンに分割して各ゾーンのスイッチとして使用するゲーム装置に適用することが可能となる。
1 座禅者
4 座板(台座)
7 動き検出手段
9 叩き手段(報知手段)
10 棒状体
21 座布団(台座)
23 スピーカ(報知手段)
24 ディスプレイ(報知手段)
27 不織布
28 ケーブル状圧電センサ
28b 中心電極
28c 圧電体
28d 外側電極(編組金属線)
28e 被覆層
29 動き検出手段
4 座板(台座)
7 動き検出手段
9 叩き手段(報知手段)
10 棒状体
21 座布団(台座)
23 スピーカ(報知手段)
24 ディスプレイ(報知手段)
27 不織布
28 ケーブル状圧電センサ
28b 中心電極
28c 圧電体
28d 外側電極(編組金属線)
28e 被覆層
29 動き検出手段
Claims (6)
- 座禅者が座ることのできる台座と、前記台座に設けてその変形や座禅者の振動から座禅者の動きを検出する動き検出手段と、前記動き検出手段の出力信号に基づき座禅者に刺激や警告を与える報知手段とを備えた座禅ゲーム装置。
- 動き検出手段は、可撓性を有したケーブル状の圧電センサを備えた請求項1に記載の座禅ゲーム装置。
- 台座は座布団であり、ケーブル状の圧電センサを表面に蛇行状に配設した不織布を、前記座布団内に設けて動き検出手段を構成した請求項2に記載の座禅ゲーム装置。
- 報知手段は、座禅者が台座の所定箇所へ座った状態で、その座禅者の少なくとも一方の肩部分を棒状体で叩くことが可能なように配設された叩き手段である請求項1〜3のいずれか1項に記載の座禅ゲーム装置。
- 報知手段は、ディスプレイまたはスピーカーの少なくとも一つを用いたものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の座禅ゲーム装置。
- ケーブル状圧電センサは、中心電極、圧電体、外側電極、被覆層とを備えてこれらを順に同軸状に成形して構成し、前記外側電極は編組金属線で形成した請求項2〜5のいずれか1項に記載の座禅ゲーム装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007122059A JP2008272336A (ja) | 2007-05-07 | 2007-05-07 | 座禅ゲーム装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007122059A JP2008272336A (ja) | 2007-05-07 | 2007-05-07 | 座禅ゲーム装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008272336A true JP2008272336A (ja) | 2008-11-13 |
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ID=40051067
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2007122059A Pending JP2008272336A (ja) | 2007-05-07 | 2007-05-07 | 座禅ゲーム装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008272336A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107184190A (zh) * | 2017-05-27 | 2017-09-22 | 惠州学院 | 一种禅修数据采集处理系统 |
CN109331394A (zh) * | 2018-09-30 | 2019-02-15 | 上海掌门科技有限公司 | 一种用于调节静坐设备的方法与设备 |
JP2020110308A (ja) * | 2019-01-10 | 2020-07-27 | ロボセンサー技研株式会社 | センサユニット |
-
2007
- 2007-05-07 JP JP2007122059A patent/JP2008272336A/ja active Pending
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JP7231200B2 (ja) | 2019-01-10 | 2023-03-01 | ロボセンサー技研株式会社 | センサユニット |
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