JP2008272043A - カーペットの各構成材料を分離回収する方法及びその装置 - Google Patents

カーペットの各構成材料を分離回収する方法及びその装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008272043A
JP2008272043A JP2007116491A JP2007116491A JP2008272043A JP 2008272043 A JP2008272043 A JP 2008272043A JP 2007116491 A JP2007116491 A JP 2007116491A JP 2007116491 A JP2007116491 A JP 2007116491A JP 2008272043 A JP2008272043 A JP 2008272043A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carpet
layer
pile yarn
loop pile
backing layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007116491A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5109097B2 (ja
Inventor
Hiroshi Mano
洋 真野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIGENKA KENKYUSHO KK
Original Assignee
SHIGENKA KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHIGENKA KENKYUSHO KK filed Critical SHIGENKA KENKYUSHO KK
Priority to JP2007116491A priority Critical patent/JP5109097B2/ja
Publication of JP2008272043A publication Critical patent/JP2008272043A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5109097B2 publication Critical patent/JP5109097B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Carpets (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

【課題】カーペットのループパイル糸と繊維屑の混合の少ない裏打ち層と基布層をカーペットから効率的に分離回収する方法及び装置を提供する。
【解決手段】ループパイル糸11からなるカーペット層10と基布層12と裏打ち層13の3層からなるカーペット1をリサイクルするにあたり、該カーペット1を該ループパイル糸のステッチ方向に引き伸ばして該裏打ち層13と基布層12の一部を破断せしめると同時に該カーペット層10を構成する該ループパイル糸を該ループが解消する様に引き伸ばしながら該基布層12から分離させると共に該裏打ち層13から剥離させることによって、カーペット層10を構成する該ループパイル糸を含むループパイル糸層11と基布層12と裏打ち層13を個別に分離するに際し、当該裏打ち層13にスリット部101を予め形成することを特徴とするループパイル糸を有するタフテッドタイプのカーペットの各構成材料を分離回収する方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、少なくともループパイル糸からなるカーペット層を構成するループパイル糸を含むループパイル糸層と基布層と、裏打ち層の三層からなるカーペットから該カーペットの各構成成分を分離回収する為に破砕する事無く、該カーペット層を構成する該ループパイル糸を含むループパイル糸層と基布層と裏打ち層の三層を個別に分離回収する様に構成するか、当該ループパイル糸層と基布層を含む当該カーペット層と、当該裏打ち層との二層を個別に分離回収する様に構成したカーペットのリサイクル処理に於ける当該カーペットの上記した各構成材料を分離回収する方法及びその装置に関するものである。
カーペットタイルが広く使われるようになって十余年が経過し、更新の時期を迎えている。一方、廃棄物の処理は年々困難になってきており、特に塩化ビニル樹脂系製品は燃やした場合ダイオキシン発生の問題を伴い、その廃棄は一層困難であるため、回収した使用済みのタイルカーペットの再利用が社会的課題となってきている。米国などは洗浄して表面のカーペット層を再度染色して模様を施し、再利用しているが、一度汚れたカーペット層の汚れを充分に落とすことは難しく、染色の色合いは必然的に濃い色に限定されてくるのが実情である。
タイルカーペットの再利用技術としては、例えば、特許文献1〜2記載の技術がある。
これらの技術は、カーペット層を実質的に刈り取って除去することにより得られた廃材の表面または裏面に表面化粧樹脂層を形成するものである。
カーペット層を実質的に刈り取って除去する理由は、カーペット層が存在すると、その面に接着剤や粘着材が適用できないからである。そのため、これらの技術においてはカーペット層を実質的に刈り取ってしまう必要があったのである。
しかし、カーペット層の刈り取り工程が必要となるためコストアップの原因となる。
また、特許文献3〜5に記載されている回収タイルカーペットを微細に粉砕し、比重分離法等によりカーペット層と塩化ビニル裏打ち層を分離する方法も一般に行われているが、常温で柔らかいタイルカーペットを粉砕するには多くのエネルギーを必要とし、粉砕時の騒音も大きい。
更に、特許文献6には、マイナス30℃以下に冷凍することにより容易に破砕出来る裏打ち層を用いたタイルカーペットを作ろうということも提案されているが、既に市場に出回っている軟質塩化ビニルを裏打ち層とするタイルカーペットに適用するには冷凍温度を極度に低くする必要がある。
これらの技術はいずれもタイルカーペットの塩化ビニル裏打ち層は、混ざり物が少ない状態で回収できれば再利用できると言う発想に基づいている。従って、ナイロン繊維は取り除いて廃棄するか、もしくは焼却すると言うことが前提であり、刈り取ったり、微粉砕してでもタイルカーペットから除去すると言う考え方であった。しかし、これらの方法では粉砕されたカーペットの毛屑を完全に除去するには至らず、回収された塩化ビニール裏打ち層に混入して、その品質を低下させる原因となっている。
繊維屑は衣類の屑が再利用できずに大量に滞貨になっているので、今更タイルカーペットからの回収繊維を利用しようと言うのは無理なこととも考えられるが、素材がナイロンに限定されており、微粉砕されておらずに繊維としてのある程度の長さを保持しているものが回収できれば、再利用の道が開けてくるものと考える。
これらの問題を解決するために、本願発明者等は先に特許文献7の技術を特許出願した。この技術は塩化ビニル裏打ち層を効率良く回収して再利用することには成功したが、塩化ビニル裏打ち層以外は塩化ビニルコンパウンドがこびりついたカーペット層と基布層が一体になっており、この繊維層を再利用するには更にカーペット繊維を分離回収する必要があった。
また、タイルカーペットの製造時には、耳バリが大量に発生するが、この耳バリは、形状が特異であるために文献7でも解決は難しかった。
この耳バリは、タイルカーペットの寸法精度を上げるために、一旦カーペット層と塩化ビニル裏打ち層を貼り合せた広幅長尺のシートを作り、タイルカーペットの形状のパンチで打ち抜く時に発生する生産工程上に大量に発生する副生物である。
更に、本願発明者等は、当該特許文献7の技術を改良する為に特許文献8に開示された様な技術を特許出願した。この技術は当該カーペットの当該カーペット層と塩化ビニル等の裏打ち層とを効率良く分離する方法或いは装置を提供するものであるが、当該裏打ち層に関しては、回収した当該裏打ち層を更に別工程で細かく破砕する必要があり、工数の増加や処理コストの増加が問題となっており、更には、当該裏打ち層の破砕に際しても騒音が発生すると言う問題も依然として残っていた。
更に、特許文献9はカーペットタイルの製造時にカットアウト部を設けることを提案しているが、このカットアウト部を用いて自在なデザインを実現しようとするものであって、使用済みになったカーペットタイルの再生再資源化を目的とするものではない。
特開2000−220281号公報 特開2000−220282号公報 実開昭59―132581号公報 1頁 実開昭59―132582号公報 1頁 特開平8―312117号公報 2頁 段落0005 特開平9―173197号公報 3頁 段落0018 特開2004−168023号 特開2005−144076号 特表2003−516874号
従って、本発明の目的は、特許文献8の不足している部分を補うものである。即ち、特許文献8だけでは均質なペレット状の細片になっておらず、破砕工程が必要になる場合があった。又、製造者によっては塩化ビニル裏打ち層の中にメッシュ状の繊維物質を挟みこんでいる商品もあり、充分な剥離分離を期待することが出来なかった。
その為、本発明の目的は、上記した従来の問題を解決し、カーペット層と裏打ち層からなるタイルカーペットを含む一般のタフテッドタイプのパイルカーペットをリサイクル処理するに先立って使用される、少なくともカーペット層から繊維屑の混合の少ない塩化ビニルコンパウンド等からなる当該裏打ち層を分離する為の、多大のエネルギーを要せず、騒音も粉塵の発生も少なく然も当該カーペットから当該カーペット層と当該裏打ち層とを効率的に分離回収出来る方法及びその装置を提供するものであり、更には、当該カーペットのリサイクル処理に先立ち、当該カーペット層を構成するループパイル糸からなるループパイル糸層と基布層と裏打ち層の3層からなるカーペットから当該ループパイル糸層、基布層、及び裏打ち層とを個別に多大のエネルギーを要せず、騒音も粉塵の発生も少なく然も効率的に分離回収する事が可能な方法及びその装置を提供するものである。
本発明は上記した目的を達成するため、基本的に以下に記載されたような構成を採用するものである。ループパイル糸からなるカーペットタイルをステッチ方向に展伸するに先立って裏打ち層の表面部分にスリットを入れることによって、上記の展伸処理をする事によって、分離した塩化ビニル裏打ち層は既にペレット状の細片になっており、破砕工程を省略することが可能となるのである。
即ち、本発明に於ける第1の態様としては、少なくともループパイル糸からなるカーペット層を構成する当該ループパイル糸を含むループパイル糸層と基布層と裏打ち層の3層からなるカーペットをリサイクルするにあたり、少なくとも当該カーペットから当該裏打ち層を分離するに際し、当該裏打ち層にスリット部を形成することを特徴とするループパイル糸を有するタフテッドタイプのカーペットの各構成材料を分離回収する方法であり、又本発明に於ける第2の態様としては、少なくとも当該カーペットから当該裏打ち層を分離する方法が、少なくともループパイル糸からなるカーペット層を構成する当該ループパイル糸を含むループパイル糸層と基布層と裏打ち層の3層からなるカーペットを当該ループパイル糸のステッチ方向に引き伸ばして該裏打ち層と基布層の一部を破断せしめると同時に該カーペット層の当該ループパイル糸層を構成する該ループパイル糸を該ループが解消する様に引き伸ばしながら該基布層から分離させると共に該裏打ち層から剥離させる方法であって、当該方法を実行することによって、カーペット層を構成する該ループパイル糸と基布層と裏打ち層を個別に分離するに際し、当該裏打ち層にスリット部を形成することを特徴とするループパイル糸を有するタフテッドタイプのカーペットの各構成材料を分離回収する方法であり、更に本発明に於ける第3の態様としては、少なくともループパイル糸からなるカーペット層を構成する当該ループパイル糸層と基布層と裏打ち層の3層からなるカーペットをリサイクルするにあたり、少なくとも当該カーペットから当該裏打ち層を分離するに際し、カーペット層と裏打ち層を個別に分離するカーペット分離機構部と当該カーペット分離機構部に当該カーペットが搬入される以前の適宜の部位に当該カーペットの当該裏打ち層にスリット部を形成するスリット部形成手段が設けられているカーペットの構成材料を分離回収する装置である。
本発明は、基本的には上記した様な技術構成を採用しているので、以下に示す様な作用効果を発揮する事が可能である。
(1)カーペットを分離回収するに先立って、当該カーペットの裏打ち層に複数本のスリット部を形成しておくので、当該分離回収処理に於いて当該カーペットをパイル糸のステッチ方向に所定の応力を印加することにより、当該裏打ち層を形成している合成樹脂が当該スリット部に沿って容易に然も従来よりも少ない応力の印加によって、細かい小片となって自発的且つ積極的に当該カーペット層から分離され飛散状態で脱落してくるので、当該分離処理工程に於ける、機構が簡易化されると共に、騒音も極めて少なくなり、エネルギーの消費量も少なくなるので、大幅なコスト削減を実現させる事が可能となる。
(2)又、本発明では、当該カーペットから脱落して来る当該裏打ち層を構成していた合成樹脂からなる細かい小片は、多きさや形状は当該スリット部の配置状態で変化するものではあるが、取り扱いは優れており、容易に適宜の容器で回収出来、後工程の例えば溶融処理工程に搬送する事が可能であるので、作業効率が大幅に向上する。
(3)更に、本発明では、当該細かい小片は、既に小さなチップ状或は細片状に形成されているので、従来のカーペットの分離処理工程では、回収された裏打ち層は、別途破砕工程を通して細かく破砕する処理が必要であったのに対し、本発明では、当該破砕処理工程を必要とせずにそのまま溶融処理工程に供給できるので、作業工程の低減とコストの低減が実現する。
(4)又、本発明では、カーペットの繊維屑、裏打ち層構成材料からなる塵埃等の発生が大幅に抑制されるので作業環境が改善されると同時に、作業者の健康上も極めて良好である。
(5)本発明は以上の様な作用効果を発揮する事が可能であるので、本発明を設置したカーペットの分離回収工場は、法令で定められた産業廃棄物指定業者に指定される事が無いので、分離回収費用のコスト低減が図れると同時に、処理工程にフレキシビリティを持たせる事が可能となる。
以下に本発明の具体的な態様に於ける構成の例を図面を参照しながら詳細に説明する。
即ち、図1は本発明にかかる第1の態様の1具体例の構成の例を示す図であって、図中少なくともループパイル糸からなるループパイル糸層11と基布層12とからなるカーペット層10と裏打ち層13の3層からなるカーペット1をリサイクルするにあたり、少なくとも当該カーペット1から当該裏打ち層13を分離するに際し、当該裏打ち層13に予めスリット部101を形成することを特徴とするループパイル糸を有するタフテッドタイプのカーペットの構成材料を分離回収する方法が示されている。
本発明に係る当該第1の態様の構成をより詳細に説明するならば、図1に示す通り、本具体例に係る当該カーペット分離方法及びその装置は、後述するスリット部形成手段100とカーペット分離機構200を組み合わせた構成を有するものであって、より具体的には、少なくともループパイル糸からなるループパイル糸層11と当該基布層12及び裏打ち層13を含む当該カーペット1から当該裏打ち層13を分離する方法であって、当該カーペット1から当該裏打ち層13を分離させる方法が、少なくとも当該カーペット1を該ループパイル糸のステッチ方向に引き伸ばして該裏打ち層13と基布層12の一部を破断せしめると同時に該カーペット層10を構成する当該ループパイル糸層11の該ループパイル糸を該ループが解消する様に引き伸ばしながら該基布層12から分離させると共に該裏打ち層13から剥離させることによって、カーペット層10を構成する該ループパイル糸層11と基布層12と裏打ち層13を個別に分離する方法であり、係る方法に於いて、当該カーペット層10と当該裏打ち層13とが分離する際の歪力によって、当該スリット部101に沿って当該裏打ち層13が次々に細分化されてチップ状或いは細片状の細かい均一形状或は不定形形状を持った砕片131に分割され細片状に飛び出し落下してくるものである。
つまり、本具体例で使用される後述する様に、当該カーペットの適宜の2点間を把持し、当該カーペットをその長手方向に伸張させる機能を持った第1及び第2把持手段21、22が、カーペット分離機構200を構成するものである。
その結果、当該コンベアを通過したカーペット1は、裏打ち層13が当該スリット部101の影響によって小片化されたチップ状或は細片状131の細かい砕片状態となってカーペット層10と分離されて出てくる。
従って、コンベアの出口近辺に適宜の容器132を配置することによって当該チップ状或は細片状砕片131を吸引或いは自然落下により当該容器132内に収納させる事が可能である。
又、同図中には、本発明に於ける他の態様である、少なくともループパイル糸からなるループパイル糸層11と基布層12と裏打ち層13の3層からなるカーペット1をリサイクルするにあたり、少なくとも当該カーペット1から当該裏打ち層13を分離するに際し、カーペット層10と裏打ち層13を個別に分離するカーペット分離機構部200と当該カーペット分離機構部200に当該カーペット1が搬入される以前の適宜の部位に当該カーペット1の当該裏打ち層13にスリット部101を形成するスリット部形成手段100が設けられているカーペットの構成材料を分離回収する装置300が示されている。
処で、本発明に於いて使用される当該カーペット1は、その構成は特に限定されるものではないが、例えば、ループパイル糸を適宜の基布層12、例えば不織布等からなる基布層に植設してループパイル糸層11を構成したカーペット層10に使用して、これに例えば塩化ビニル等の合成樹脂材料を裏打ち層13に使用したカーペットであり長尺状のカーペットであっても良く、又、特定のサイズ、形状に裁断されているタイルカーペットで有っても良い。又、当該カーペット層10と当該裏打ち層13とを適宜の接着剤で接合したものであっても良く、その際当該接着剤は低融点を持つ接着剤が使用される事もある。
更には、本発明に於ける該カーペット1としては、カーペット本体部の製造時に発生する縦耳バリ15であっても良い。
本発明において使用されるカーペット1とは、上記の構成を持つカーペット1であって、当該カーペット1は、新品のカーペットであっても良く又施工耐用期間が経過して回収された使用済みのものでも良い。
本発明が適用されるカーペットの裏打ち層13の構成成分は特に限定されるものではなく、塩化ビニル樹脂の他に、ポリプロピレン樹脂、ポリオレフィン樹脂等の合成樹脂が使用されるものであっても良い。
更に、本発明におけるカーペット1は、カーペット層(繊維層)がナイロン繊維であるものがほとんどであるが、ポリプロピレン繊維のもの、ポリエステル繊維のものなどもあるので、分離回収後の繊維の再利用や処理の観点から、分離回収工程に通す前の段階で回収ロット毎に分別検査をして、繊維の種類毎に分別する必要がある。分別検査の方法は火をつけて煙の匂いを嗅ぐ方法等が一般的である。
一方、本発明に於いて使用される当該カーペット層を把持する基布層12は、例えばポリエステル繊維或はポリプロピレン繊維等から構成された粗目の織物或いは不織布等が一般的に使用されるものであり、又、当該裏打ち層13は、図3に示す様に、上記した樹脂が主として使用された所定の厚みを有する一層の層状体で有っても良く、或いは、同一の樹脂で構成された複数個の互いに同一或いは異なる厚みを有する層状体からなるサブ裏打ち層90、91・・・が積層されて形成されたもので有っても良い。
更に、本発明に於いては、当該裏打ち層13の内部に、当該カーペットの形態を安定的に保持すると同時に引張り強度を補強する為に、例えばガラス繊維、ポリプロピレン繊維等からなる織物或いは不織布、又は適宜の合成樹脂からなるフィルム等からなる補強層93が配置されているもので有っても良い。
本発明に於ける当該ループパイル糸を有するタフテッドタイプのカーペットの各構成材料を分離回収する方法に於いては、当該カーペット1の当該裏打ち層13にスリット部101を形成するスリット部形成手段100が設けられるものであって、より具体的には図3に示す様に、当該スリット部101は、当該カーペット1の当該裏打ち層13の外表面102から当該カーペット1の当該カーペット層10に向けて当該裏打ち層内部に1乃至複数本スリット部101を形成するものであり、当該スリット部101は、薄い刃状体により切り込み形成された線状の切込みであっても良く、或いは図10(D)に示す様に適宜の幅を有する研削刃等により彫り削りされた様な所定の幅を持つ溝部104で構成されているもので有っても良い。
又、本発明に於ける当該スリット部101の形状は特に特定されるものではないが、例えば、当該スリット部101は、直線状或いは湾曲状若しくはその組合せからなる形状で構成されている事が望ましい。
更に、本発明に於ける当該スリット部101の深さは、特に限定されるものではないが、好ましくは、当該裏打ち層13の外表面から当該裏打ち層の厚みの少なくとも略3分の1好ましくはその略3分の2の深さまで到達している事が望ましい。
又、本発明に於いて、当該裏打ち層13に当該補強材層93が配置されている場合には、当該スリット部101の深さは、好ましくは、当該裏打ち層13の外表面から当該補強材93が配置されている位置を越える深さに設定されているものであり、それによって当該補強材層93が切断される様に構成されている事が望ましい。
本発明に於ける当該スリット部101は、その配置形状も特に限定されるものではないが、好ましくは、当該裏打ち層13の外表面102の主要部の略全面に均一に或いは不均一に設けられるものである。
本発明に於ける当該スリット部101の配列の具体例を図3及び図4を参照しながら説明すると、例えば、図3に示す様に、複数本の当該スリット部101が当該カーペットの長手方向又は幅方向に相互に平行に並列して配置されているもので有っても良く、或いは図4の(A)に示す様に、当該カーペット1の長手方向及び幅方向に相互に平行に並列して格子状に配置されているもので有っても良い。
係る具体例に於いて、当該相互に平行状態で配列されている当該スリット部101の相互の間隔は、同一であっても良く或いは異なっているものであっても良い。
当該複数本の当該スリット部101の配列間隔は、特に限定されるものではないが、例えば、2mm乃至30mmの相互間隔を介して配列されている事が好ましい。
又、本発明に於いては、当該スリット部101の配列形態は、図4(B)乃至図4(D)に示す様に、複数本の当該スリット部101が当該カーペット1の長手方向又は幅方向に対して所定の角度を有して相互に平行に並列して配置されているもので有っても良い。
即ち、図4(B)の当該具体例では、複数本の当該スリット部101が当該カーペット1の長手方向又は幅方向に対して所定の角度を有して相互に平行に並列して配置されており、又は図4(C)の具体例では、図4(B)の具体例とは異なる方向の角度を有して相互に平行に並列して配置されている。
更に、図4(D)の具体例では、図4(C)と図4(B)の具体例が組み合わされた配置形態を示している。
更に、本発明に於ける当該スリット部101の配置形状の他の具体例としては、図4(E)に示す様に、当該スリット部101を任意の曲線或いは湾曲線で構成しても良く、更には、配置方向の異なる当該曲線或いは湾曲線からなるスリット部101を組み合わせたものであっても良い。
次に、本発明に於ける当該スリット部101の形成方法及びその装置に関する具体例を図9及び図10を参照しながら説明する。
図9は、本発明に於けるスリット部形成手段100の具体的構成例を示したものであり、図1に示す通り、本発明に於ける当該カーペット分離機構部200の当該カーペット1を搬入する側の適宜の部位に設けられるものであり、適宜の機構から構成された一対のカーペット1移送手段106及び107の間に適宜の構成からなるスリット部形成部105が配置されており、当該スリット部形成部105と対向して移送されるカーペット1を介して適宜の保持手段108が配置されている。
係る具体例に於いて、当該カーペット1移送手段106及び107はそれぞれ図示の様な一対の加圧式ローラーで構成されているものであっても良く、又当該カーペットに斜めのスリット部101を形成するために、当該カーペット1を当該スリット部形成部105に対して任意の角度の下で斜めに移送出来る様に構成されていることも望ましい。
尚、当該カーペット1移送手段106及び107は、それぞれが適宜の駆動制御手段120によって、加圧条件、回転方向、回転速度等が適宜制御されるように構成されている事も好ましい。
更に、本具体例では、当該スリット部形成部105は1つだけでなく、複数個並列状に配置する事も可能である。
一方、本発明に於ける当該スリット部形成部105は、例えば図10(B)に示す様な先端部に鋭利な刃体部を有する固定式刃部110を複数個、図10(A)に示す様に所定の間隔で固定して配列した刃状体113を配置するか、或いは、図10(C)に示す様に、周縁に刃体部を有する円盤状の刃部111を複数個、図10(A)に示す様に所定の間隔で固定して配列した刃状体113を積極的に回転可能の状態で配置したものであっても良い。
又、本発明に於ける他の具体例では、当該スリット部形成部105として図10(D)に示す様に、適宜の幅と深さを有する研削刃112を複数個並列して所定間隔で配置固定した刃状体113を使用することによって、溝状104のスリット部101を形成することも可能である。
上記具体例に於いては、当該スリット部形成部105に於いては、当該刃状体113の設置位置は、任意であり又当該ける当該刃状体113と当該保持台108との間隙も任意に設定できる様に構成されていることが望ましい。
それによって、当該カーペットの当該裏打ち層13に形成されるスリット部101の深さを任意に調整する事が出来る。
又、本具体例では、図9(B)に示す様に、当該カーペット1の長手方向軸或いは幅方向軸を当該刃状体113の中心軸線と任意の角度で傾斜させた状態で当該スリット部形成部105内を移動させることによって斜めスリットを形成する事が可能である。
次に、本発明に於いては、上記したスリット部形成部105を有するスリット部形成手段100に適宜の分離回収すべきカーペット1を挿入して当該裏打ち層13に上記した様なスリット部101を形成した後、当該基布層13にスリット部101を有する当該カーペット1を適宜のカーペット分離機構部200に供給して、所定の分離処理を行うものである。
本発明に於いて使用される当該カーペット分離機構部200の構成は特に限定されるものではないが、例えば、特許文献8に開示されている様なカーペット分離機構部を使用する事も可能である。
以下に、本発明に於けるカーペットの分離回収方法及びその装置に関する上記第1の態様に関する具体例を詳細に説明する。
実施例1
図1は、本発明に係る当該第1の態様に於ける第1の具体例を説明するものであって、図中、少なくともカーペット層10を構成するループパイル糸からなるループパイル糸層11と基布層12と、裏打ち層13の3層からなるカーペット1をリサイクルするにあたり、少なくとも当該カーペットから当該裏打ち層を分離する方法が、該カーペット1を該ループパイル糸11のステッチ方向に引き伸ばして該裏打ち層13と基布層12の一部を破断せしめると同時に該カーペット層10を構成する該ループパイル糸を該ループが解消する様に引き伸ばしながら該基布層12から分離させると共に該裏打ち層13から剥離させることによって、カーペット層10を構成する該ループパイル糸と基布層12と裏打ち層13を個別に分離する方法であって、当該方法を実行するに際し、当該裏打ち層13にスリット部101を形成することを特徴とするループパイル糸を有するタフテッドタイプのカーペットの各構成材料を分離回収する方法が示されている。
更に、同図中には、本発明に於ける更に他の具体例である、少なくともループパイル糸からなるループパイル糸層11と基布層12と裏打ち層13の3層からなるカーペット1をリサイクルするにあたり、少なくとも当該カーペットから当該裏打ち層を分離する装置が、当該カーペット1を該ループパイル糸のステッチ方向に引き伸ばして該裏打ち層13と基布層12の一部を破断せしめると同時に該カーペット層10を構成する該ループパイル糸を該ループが解消する様に引き伸ばしながら該基布層12から分離させると共に該裏打ち層13から剥離させることによって、カーペット層10を構成する該ループパイル糸を含むループパイル糸層11と基布層12と裏打ち層13を個別に分離するように構成されたカーペット分離機構部200と当該カーペット分離機構部200に当該カーペット1が搬入される以前の適宜の部位に設けられた当該カーペット1の当該裏打ち層13にスリット部101を形成するスリット部形成手段100とが設けられている事を特徴するカーペットの各構成材料を分離回収する装置300が示されている。
以下に本発明に於ける当該第1の態様に関する第1の具体例について詳細に説明する。
本具体例は、少なくとも当該カーペットから当該裏打ち層を分離する方法が、当該カーペットを該ループパイル糸のステッチ方向に引き伸ばして該裏打ち層と基布層の一部を破断せしめると同時に該カーペット層10を構成する該ループパイル糸を該ループが解消する様に引き伸ばしながら当該基布層から分離させる方法であって、当該分離方法を実行させる構成としたものであり、上記したスリット部形成手段100と図1に示す様なカーペット分離機構部200とを組み合わせた構成を有するものであって、具体的には、少なくとも当該カーペットから当該裏打ち層を分離する方法が、当該カーペットを該ループパイル糸のステッチ方向に引き伸ばして該裏打ち層13と基布層12の一部を破断せしめると同時に該カーペット層10を構成する該ループパイル糸を該ループが解消する様に引き伸ばしながら当該基布層12から分離させる方法であって、当該分離方法を実行させる構成として、該カーペットの一つの端部を機械的に把持する第1の把持手段と該カーペットの一つの端部から該ループパイル糸のステッチ方向に所定の距離だけ該カーペット本体内部方向に移動した位置に配置されて該カーペットの1部を機械的に把持するか若しくは該カーペットの他方の端部位置に配置され該カーペットの当該端部を機械的に把持する第2の把持手段とを設けると共に、該第1の把持手段に該カーペットの一つの端部を把持させると共に該第2の把持手段に該カーペットの他の端部若しくは該端部以外の1部を把持させた後、少なくとも該第1の把持手段を該第2の把持手段から該ループパイル糸のステッチ方向に沿って離反する方向に移動させる様に構成されているカーペット分離機構部200を使用した事を特徴とするカーペット分離方法及びその装置である。
より具体的には、本具体例で使用されるカーペット分離機構部200は、図1に示す様に、該カーペット1の一つの端部23を機械的に把持する第1の把持手段21と該カーペット1の一つの端部23から該ループパイル糸のステッチ方向に所定の距離だけ該カーペット本体内部方向に移動した位置24に配置されて、該カーペットの1部を機械的に把持するか若しくは該カーペット1の他方の端部位置24’に配置され該カーペットの当該端部24を機械的に把持する第2の把持手段22とを設けると共に、少なくとも該第1の把持手段21に該カーペット1を該ループパイル糸11のステッチ方向(図1(B)の矢印25の方向)に引き伸ばして該裏打ち層13と基布層12の一部を破断26及び27せしめると同時に該カーペット層10を構成する該ループパイル糸を該ループが解消する様に引き伸ばしながら該基布層12から分離させる機能を付与せしめ、少なくとも該第1の把持手段21を駆動させて該ループパイル糸層11を構成する該ループパイル糸と基布層12と裏打ち層13を個別に分離する様に構成したものである。
即ち、本具体例に於いては、該第1の把持手段21と該第2の把持手段22の少なくとも一方は、例えば少なくとも該カーペットの1部を固定把持する構造を有しており、具体的には、図2に示す様に、該第1及び第2の把持手段21、22の少なくとも一方若しくはその双方は、相互に対向した一対の基体部21、21’で構成され、それぞれ相互に対向する一対の面21−1と21’−1のそれぞれに突起部、針状部、突状部、畝状部、溝状部等から選択された少なくとも一つの種類からなる複数個の係止部材5が形成されているものであっても良く、或いは剣山状のものであっても良い。
又、本具体例に於いては、該第1及び第2の把持手段21、22を摺動させるために適宜の駆動手段50、51が設けられている事が好ましく、更には、該第1及び第2の把持手段21、22の加圧力の調整或いは該第1及び第2の把持手段21、22の該カーペット1を把持する状態と解放する状態との切り替え操作を制御する制御手段60、61が設けられることも好ましい。
そして、本具体例では、上記したスリット部形成手段100に於いて当該カーペット1の当該裏打ち層13の表面に適宜のスリット部101が形成された当該カーペット1を適宜の搬送手段を利用して連続的に或いは間歇的に、又、当該スリット部101が形成されたカーペット1を反転させるか反転させないで、当該カーペット分離機構部200に搬送搬入し、上記した所定の分離処理、即ち、該カーペット1の一部で、該ループパイル糸のステッチ方向に所定の間隔をあけて配置されている2ヶ所の部分を機械的に固定し、該カーペット1を該ループパイル糸のステッチ方向に引き伸ばして基布層12の縦方向の繊維或いは糸を引きちぎることにより、当該基布層12を分断すると共にカーペット層10のループパイル糸を当該基布層12から引き抜く操作を実行すると、図1(B)に示す様に、当該裏打ち層13も当該スリット部101から容易に分断され、細かい矩形、菱形、短冊形等の砕片状に分割されたチップ状体131となって当該カーペット層10及び当該基布層12から分離されて次々と飛散状態で飛び出し落下する。
更に、本具体例に於いては、少なくとも該第2の把持手段22の近傍から発生する該ループパイル糸を引き取る適宜の手段39と、該ループパイル糸と裏打ち層13から分離された基布層12の破断端部27を個別に適宜の引き取り手段31、36を介すか介さずに個別の収納手段33、37に個別に収納する様に構成する事も出来る。
この場合、該引き取り手段31、36は適宜のガイド部材或いは、回転ガイドローラー或いは吸引式ガイド部材等が使用可能である。
又、該収納手段33、37としては、例えば、ドラム、ケンス、箱体、或いは巻き取りローラー等で有っても良い。
その結果、係る細片状化された当該裏打ち層13は更には破砕工程に供給される事無くそのまま、後処理工程、例えば溶融処理工程等に供給されるので、騒音も無く、エネルギーコストは低減され、効率も大幅に向上すると言う効果があり、且つ産業廃棄物処理装置に該当しないので、産業廃棄物処理工場の指定が不要となり、設備投資の大幅削減を期待することが出来る。
更に、本具体例に於いては、該カーペット1の該裏打ち層13と基布層12とから分離されたループパイル糸を該第1の把持手段21の近傍に設けられた適宜の引取り手段38を介すか介さずにループパイル糸収納手段39に収納する様に構成する事も出来る。
更に、本具体例では、上記した当該裏打ち層13から分離された当該チップ状の細小片131を収納する為に任意の収納容器132を設ける事が可能であり、当該チップ状の細小片131は、吸引或いは自然落下によって当該収納容器132内に収納される。
又、本具体例に於いては、上記の様に分離された該ループパイル糸を例えば、該第1の把持手段に把持されているカーペット1の一部と切り離して該収納手段39に収納するために、該第1の把持手段21の近傍に適宜の巻き取り手段或は引き取り手段を設けても良く、又、該ループパイル糸を適当な長さで収納するために該第2の把持手段22の近傍に適宜のカッター手段40を設けても良い。
実施例2
図6及び図7に示す本具体例は、本発明に於ける当該第1の態様に関する第2の具体例の構成を説明するものであり、上記したスリット部形成手段100と図1に示す様なカーペット分離機構部200とを組み合わせた構成を有するものであって、具体的には、少なくとも当該カーペットから当該裏打ち層を分離する方法が、当該カーペットを該ループパイル糸のステッチ方向に引き伸ばして該裏打ち層と基布層の一部を破断せしめると同時に該カーペット層を構成する該ループパイル糸を該ループが解消する様に引き伸ばしながら当該基布層から分離させる方法であって、当該分離方法を実行させる構成として、上記第1の具体例で説明したものと同様の第1及び第2の把持手段の双方で当該カーペット1を把持し、当該第1の把持手段と第2の把持手段との間のカーペットを上下動する押圧部材70で押圧する様に構成されているカーペット分離機構部200を使用した事を特徴とするカーペット分離方法及びその装置である。
本発明に於ける当該具体例に於いては、上記したスリット部形成手段100と図6或いは図7に示す様なカーペット分離機構部200とを組み合わせた構成を有するものであって、具体的には、当該カーペット分離機構部200は、上記第1の具体例で説明したものと同様の第1及び第2の把持手段の双方で当該カーペット1を把持し、当該第1の把持手段と第2の把持手段との間のカーペットを例えば上下動する押圧部材70で押圧する様に構成されている事を特徴とするカーペット分離方法及びその装置である。
本具体例を更に詳細に説明するならば、本具体例は、図6及び図7に示す様に、カーペット1の一つの端部23を機械的に把持する第1の把持手段21と該カーペット1の一つの端部23から該ループパイル糸のステッチ方向に所定の距離だけ該カーペット本体内部方向に移動した位置24に配置されて該カーペットの1部を機械的に把持するか若しくは該カーペット1の他方の端部位置24’に配置され該カーペット1の当該端部24’を機械的に把持する第2の把持手段22で把持し、該第1の把持手段21と第2の把持手段22の間に延展されているカーペット1を適宜の駆動手段によって上下動する押圧部材70で図示の様に当該カーペット1を例えば押圧しながら下方向に押し下げて、折り畳み状に伸長させる事により該カーペット1をステッチ方向に引き伸ばして該裏打ち層13と基布層12を破断せしめると同時に該カーペット層10を構成する該ループパイル糸を該ループが解消する様に引き伸ばして該基布層12から分離させる様にしたてループパイル糸を有するタフテッドタイプのカーペットの各構成材料を分離回収する方法及びその装置である。
図6(A)は、該第1の把持手段21と第2の把持手段22の間に上下動可能な押圧部材70として先端が凸状に形成された楔状或いは鉞状の突起部を有する部材が使用されるものである。
そして、図6(B)に示す様に、当該押圧部材70を適宜の駆動手段を利用して該第1の把持手段21と第2の把持手段22の間に延展されているカーペット1を押圧しながら下方に移動させる事により、当該カーペット1に所定の張力を印加しながらV字状或いはU字状に折りたたむように伸長させる事により該カーペット1をステッチ方向に引き伸ばして該裏打ち層13と基布層12を破断せしめると同時に該カーペット層10を構成する該ループパイル糸がそのパイル形状を解消されて略直線状の糸として、分離される。
又、図7は、当該押圧部材70としてローラー状部材を使用した本具体例に於けるカーペット分離機構部200の構成例を示すものであって、当該ローラー状部材は回転しながら上下動するものであってもよく、回転しない状態のものであっても良い。
上記した何れの具体例においても、切断された基布層12は、図1に示す様な適宜の引き取り手段及び収納手段等を使用して収納処理すると共に、当該ループパイル糸は適宜の巻き取り手段を使用して巻き取り適宜の収納手段に収納する様に構成することが望ましい。
一方、当該分離処理に於いて、当該裏打ち層は当該スリット部101から容易に分断され、細かい矩形、菱形、短冊形等の略均一な形状を持った砕片状に分割されたチップ状体或いは細片状体131となって当該カーペット層10及び当該基布層12から分離されて次々と飛散状態で飛び出し落下する。
更に、本具体例では、上記した当該裏打ち層13から分離された当該チップ状或いは細片状の細小片131を収納する為に任意の収納容器132を設ける事が可能であり、当該チップ状の細小片131は、吸引或いは自然落下によって当該収納容器132内に収納される。
尚、本具体例に於いて使用される当該押圧部材70は、図示の様に当該カーペットの表面に対して下から上の方向に移動するものや上から下の方向に移動するものに限るものではなく、当該カーペット1の表面に対して所定の角度を有する方向、望ましくは90度の角度に設定されている方向に沿って移動する様に構成されているものであっても良い。場合によっては、当該カーペットを垂直状態に保持し、当該押圧部材70を左右方向に移動させる様に構成したものであっても良い。
尚、上記した本具体例に於いて、特にタイルカーペットを分離回収する場合には、当該第1の把持手段21と当該第2の把持手段22は、単に上下動する様に構成された把持手段に替えて、図8に示す様に当該第1の把持手段21と当該第2の把持手段22は、複数個の把持ユニットがエンドレスに連結されて所定の回転ローラー等により所定の方向に回転する様に構成されているものを使用することも可能である。
実施例3
図5に示す本具体例は、本発明に於ける当該第1の態様に関する第3の具体例の構成を説明するものであり、上記したスリット部形成手段100と図1に示す様なカーペット分離機構部200とを組み合わせた構成を有するものであって、具体的には、少なくとも当該カーペットから当該裏打ち層を分離する方法が、当該カーペットを該ループパイル糸のステッチ方向に引き伸ばして該裏打ち層と基布層の一部を破断せしめると同時に該カーペット層を構成する該ループパイル糸を該ループが解消する様に引き伸ばしながら当該基布層から分離させる方法であって、当該分離方法を実行させる構成として、少なくとも当該カーペットから当該裏打ち層を分離する方法が、具体的には、上記第1の具体例で説明した当該第1及び第2の把持手段の双方を一対の加圧式回転可能ローラーで構成し、当該第1の把持手段である一対の第1加圧式回転可能ローラーに当該カーペットの一つの端部を把持固定させると共に当該第2の把持手段である一対の第2加圧式回転可能ローラーに当該カーペットの当該端部以外の1部若しくは該カーペットの他方の端部を把持固定させた後、少なくとも該第1加圧式回転可能ローラーの当該カーペットを引き伸ばす方向に於ける回転速度を当該第2加圧式回転可能ローラーの当該回転速度より大なる速度で回転させる様に構成されているカーペット分離機構部200を使用した事を特徴とするカーペット分離方法及びその装置である。
本具体例は、上記したスリット部形成手段100と図5に示す様なカーペット分離機構部200とを組み合わせた構成を有するものであって、
本具体例を更に詳細に説明するならば、本具体例は、図5に示す様に、上記した具体例に於ける該第1及び第2の把持手段21、22の少なくとも双方を一対の加圧式回転可能ローラーで構成するものであり、更に詳細には、該第1及び第2の把持手段21、22の双方を1対の加圧式回転可能ローラーで構成し、該第1の把持手段21である一対の第1加圧式回転可能ローラー211に該カーペット1の一つの端部23を把持固定させると共に該第2の把持手段22である一対の第2加圧式回転可能ローラー221に該カーペット1の他方の端部24’若しくは当該端部以外の1部24を把持固定させた後、少なくとも該第1加圧式回転可能ローラー211の該カーペットを引き伸ばす方向に於ける回転速度を該第2加圧式回転可能ローラー221の当該回転速度より大なる速度で回転させる事によって、該カーペット1を該ループパイル糸11のステッチ方向に引き伸ばして該裏打ち層13と基布層12の一部を破断せしめると同時に該カーペット層10を構成する該ループパイル糸を該ループが解消する様に引き伸ばしながら該基布層12から分離させることによって該カーペット層を構成する該ループパイル糸と基布層と裏打ち層を個別に分離する様に構成されているものである。
更に、本具体例に於いては、該第1及び第2の加圧式回転可能ローラー211、221は何れも所定の加圧力で該カーペット1を把持し且つ回転或いは固定出来る様に適宜の加圧力を調整したり、該第1及び第2の加圧式回転可能ローラー211、221を構成するそれぞれ一対のローラー211、211’及び221、221’の対向する各ローラー間の間隙(ゲージ)を自由に変更するための制御手段60,61が併設されている事が好ましい。
又、上記した様に本具体例では、該第1加圧式回転可能ローラー211の回転速度を調整しながら該第1加圧式回転可能ローラー211を所定の回転速度で回転制御する第1加圧式回転可能ローラー駆動手段50と該第2加圧式回転可能ローラー221の回転速度を調整しながら該第2加圧式回転可能ローラー221を所定の回転速度で回転制御する第2加圧式回転可能ローラー駆動手段51とが設けられており、該第1加圧式回転可能ローラー駆動手段50と第2加圧式回転可能ローラー駆動手段51とを適宜調整制御する事によって該第1加圧式回転可能ローラー211の回転速度を該第2加圧式回転可能ローラー221の回転速度より大なる速度で回転させて上記した分離操作を実現させる事が可能である。
更に、本具体例に於いては、図1の具体例と同様に、少なくとも該第2の把持手段22である一対の第2加圧式回転可能ローラー221の近傍から発生する当該ループパイル糸と裏打ち層13とから分離された基布層12を個別に適宜の引き取り手段31を介するか介する事なく個別の収納手段33に個別に収納する様に構成する事も出来る。
同様に本具体例に於いては、該第1の把持手段21である第1加圧式回転可能ローラー211の近傍で本具体例の処理開始時に発生する該ループパイル糸に接続された該カーペット1の端部23とそれに付随した基布層12及裏打ち層13とを適宜の収納手段53に収納する事が望ましい。
その為に、第1加圧式回転可能ローラー211の近傍で該ループパイル糸と該カーペット1の端部23とを切断する適宜のカッター手段52を設けることが望ましい。
一方、当該基布層12から分離されたループパイル糸は、適宜の引き取り手段54を介するか介さずに個別の収納手段55に個別に連続的に収納する様に構成する事も出来る。
本具体例に於ける当該具体例に於いては、当該一対の第1加圧式回転可能ローラーは、該ループパイル糸のステッチ方向に任意に変位可能に構成されていても良く、それによって、該裏打ち層13及び該基布層12の破断操作を効率化することも可能である。
一方、本具体例に於いては、当該分離処理に於いて、当該裏打ち層13は当該スリット部101から容易に分断され、細かい矩形、菱形、短冊形等の砕片状に分割されたチップ状体131となって当該カーペット層10及び当該基布層12から分離されて次々と飛散状態で飛び出し落下する。
従って、本具体例では、上記した当該裏打ち層13から分離された当該チップ状の細小片131を収納する為に任意の収納容器132を設ける事が可能であり、当該チップ状の細小片131は、吸引或いは自然落下によって当該収納容器132内に収納される。
更に、本願発明に於いて使用される当該スリット部形成手段100は、所定の間隔で相互に並列状に配列された固定刃若しくは回転刃からなる刃体部110を有しているものであり、又、当該スリット部形成手段100には、静止状態にある当該刃体部110に対して、当該カーペットの長手方向を当該刃体部110の配列方向と直角或いは所定の角度を形成させて或いは波型状の線を形成する如く移動せしめる様に構成されたカーペット移動部106、107が設けられている事も望ましい。
上記実施例1で説明した様に、上記実施例2及び3に於いても、係る細片状化された当該裏打ち層13は更には破砕工程に供給される事無くそのまま、後処理工程、例えば溶融処理工程等に供給されるので、騒音も無く、エネルギーコストは低減され、効率も大幅に向上すると言う効果がある。
上記した第1の態様のカーペットの分離回収処理方法では、回収された使用済みのカーペット或はタイルカーペット等を基本的には、パイル糸11と基布層12と裏打ち層13の3つにそれぞれ分離して回収することを目的としており、カーペット類の製造方法或はその構造が予め判明している場合の分離回収処理方法として適しており、又当該裏打ち層13を効率良く、低コストで、略均一な形状のチップ状の小片131に分離することが可能であり、当該の裏打ち層13の後処理工程が容易化或は効率化される。
図1は、本発明のカーペットからループパイル糸、基布層及び裏打ち層を分離回収する装置の一具体例の構成を示す断面図であり、図1(A)は、分離処理操作が実行される直前の状態を示し、図1(B)は、分離処理操作が実行されている状態を示す図である。 図2は、本発明に使用される把持手段の一具体例の構成を示す斜視図である。 図3は、スリット部が形成されたカーペットの裏打ち層を例示す斜視図である。 図4は、本発明において使用されるスリット部の形状の具体例を示す図である。 図5は、本発明に於けるカーペットからループパイル糸、基布層及び裏打ち層を分離回収する装置の他の具体例の構成を示す断面図であり、図5(A)は、分離処理操作が実行される直前の状態を示し、図5(B)は、分離処理操作が実行されている状態を示す図である。 図6は、本発明のカーペットからループパイル糸、基布層及び裏打ち層を分離回収する装置の更に別の具体例を示す断面図であり、図6(A)は、分離処理操作が実行される直前の状態を示し、図6(B)は、分離処理操作が実行されている状態を示す図である。 図7は、図6に示される具体例に於ける他の態様を示す断面図であり、図7(A)は、分離処理操作が実行される直前の状態を示し、図7(B)は、分離処理操作が実行されている状態を示す図である。 図8は、本発明に於いて使用される当該把持手段の他の具体例を示す断面図であり、図8(A)はその正面図であり、図8(B)は、その側面図であり、又図8(C)は、その斜視図である。 図9は、本発明に於いて使用されるスリット部形成手段の1具体例の構成を示す断面図である。 図10は、本発明に於けるスリット部形成手段で使用される刃体部の構成例を示す図である。
符号の説明
1:カーペット
5:係止部材
6:コンベア
7:加熱装置
10:カーペット層
11:ループパイル糸層
12:基布層
13:裏打ち層
21:第1の把持手段
22:第2の把持手段
23:カーペットの一つの端部
24:カーペット内部の位置
24’:カーペットの他方の端部
25:ループパイル糸のステッチ方向
27:基布層の破断部
31、36、38、54:引き取り手段
33、37、53、55:収納手段
39:ループパイル糸収納手段
40、41、52:カッター手段
42:加熱手段
50、51:駆動手段
60、61:制御手段
70:押圧部材
71:把持ユニット
72:突起部72
73、73’、79、79’:無端ベルト体
75、76、74、77:駆動回転ローラー
80、81:加圧手段
90、91:サブ裏打ち層
93:補強層
100:スリット部形成手段
101:スリット部
102:裏打ち層の外表面
104:溝部
105:スリット形成部
106、107:カーペット移動部
108:保持部
110:刃体部
112:研削刃
113:刃状体
131:チップ状砕片、細片
132:収納部
200:カーペット分離機構部200
211:第1加圧式回転可能ローラー
221:第2加圧式回転可能ローラー
300:カーペットの分離回収装置

Claims (21)

  1. 少なくともループパイル糸からなるループパイル糸層と基布層と裏打ち層の3層からなるカーペットをリサイクルするにあたり、少なくとも当該カーペットから当該裏打ち層を分離するに際し当該裏打ち層にスリット部を形成することを特徴とするループパイル糸を有するタフテッドタイプのカーペットの構成材料を分離回収する方法。
  2. 当該裏打ち層は、複数のサブ裏打ち層から構成されている事を特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 当該裏打ち層は、補強材が含まれている事を特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 当該補強材は、当該複数のサブ裏打ち層の間に配置されている事を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の方法。
  5. 当該スリット部は、当該カーペットの当該裏打ち層の外表面から当該カーペットの当該カーペット層に向けて当該裏打ち層内部に形成された切込み或いは溝部で構成されている事を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の方法。
  6. 当該スリット部は、直線状或いは湾曲状若しくはその組合せからなる形状で構成されている事を特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の方法。
  7. 当該スリット部の深さは、当該裏打ち層の外表面から当該裏打ち層の厚みの少なくとも略3分の1の深さまで到達している事を特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の方法。
  8. 当該裏打ち層に当該補強材が配置されている場合には、当該スリット部の深さは、当該裏打ち層の外表面から当該補強材が配置されている位置を越える深さである事を特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 当該スリット部は、当該裏打ち層の外表面の主要部の略全面に設けられる事を特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の方法。
  10. 複数本の当該スリット部が当該カーペットの長手方向又は幅方向或いはその長手方向及び幅方向に、相互に平行に並列して配置されている事を特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の方法。
  11. 複数本の当該スリット部が当該カーペットの長手方向又は幅方向に対して所定の角度を有して相互に平行に並列して配置されている事を特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の方法。
  12. 複数本の当該スリット部が当該カーペットの長手方向又は幅方向に対して所定の角度を有して相互に平行に並列されている第1のスリット群と当該カーペットの長手方向又は幅方向に対して第1のスリット群とは異なる所定の角度を有して相互に平行に並列されている第2のスリット群とが互いに交差して配置されている事を特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 複数本の当該スリット部は2mm乃至30mmの相互間隔を介して配列されている事を特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の方法。
  14. 少なくとも当該カーペットから当該裏打ち層を分離する方法が、該カーペットを該ループパイル糸のステッチ方向に引き伸ばして該裏打ち層と基布層の一部を破断せしめると同時に該カーペット層を構成するループパイル糸層を形成している該ループパイル糸を該ループが解消する様に引き伸ばしながら該基布層から分離させると共に該裏打ち層から剥離させることによって、カーペット層を構成する該ループパイル糸からなるループパイル糸層と基布層と裏打ち層を個別に分離する方法である事を特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載のループパイル糸を有するタフテッドタイプのカーペットの構成材料を分離回収する方法。
  15. カーペット層を構成する該ループパイル糸を含むループパイル糸層と基布層と、裏打ち層を個別に分離する方法が、該カーペットの一つの端部を機械的に把持する第1の把持手段と該カーペットの一つの端部から該ループパイル糸のステッチ方向に所定の距離だけ該カーペット本体内部方向に移動した位置に配置されて該カーペットの1部を機械的に把持するか若しくは該カーペットの他方の端部位置に配置され該カーペットの当該端部を機械的に把持する第2の把持手段とを設けると共に、該第1の把持手段に該カーペットの一つの端部を把持させると共に該第2の把持手段に該カーペットの他の端部若しくは該端部以外の1部を把持させた後、少なくとも該第1の把持手段を該第2の把持手段から該ループパイル糸のステッチ方向に沿って離反する方向に移動させる様に構成されている事を特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 当該カーペット層を構成する該ループパイル糸を含むループパイル糸層と基布層と裏打ち層を個別に分離する方法が、当該カーペットの一つの端部を機械的に把持する第1の把持手段と該カーペットの一つの端部から該ループパイル糸のステッチ方向に所定の距離だけ該カーペット本体内部方向に移動した位置に配置されて該カーペットの1部を機械的に把持するか若しくは該カーペットの他方の端部位置に配置され該カーペットの当該端部を機械的に把持する第2の把持手段で把持し、該第1の把持手段と第2の把持手段との間のカーペットを当該カーペットの面に対して所定の角度を有する方向に移動する押圧部材で押圧する様に構成されている事を特徴とする請求項14に記載の方法。
  17. 当該カーペット層を構成する該ループパイル糸を含むループパイル糸層と基布層と裏打ち層を個別に分離する方法が、第1及び第2の把持手段の双方を一対の加圧式回転可能ローラーで構成し、当該第1の把持手段である一対の第1加圧式回転可能ローラーに当該カーペットの一つの端部を把持させると共に当該第2の把持手段である一対の第2加圧式回転可能ローラーに当該カーペットの当該端部以外の1部若しくは該カーペットの他方の端部を把持させた後、少なくとも該第1加圧式回転可能ローラーの当該カーペットを引き伸ばす方向に於ける回転速度を当該第2加圧式回転可能ローラーの当該回転速度より大なる速度で回転させる様に構成されている事を特徴とする請求項14に記載の方法。
  18. 少なくともカーペット層を構成するループパイル糸からなるループパイル糸層と基布層と裏打ち層の3層からなるカーペットをリサイクルするにあたり、少なくとも当該カーペットから当該裏打ち層を分離するに際し、カーペット層と裏打ち層を個別に分離するカーペット分離機構部と当該カーペット分離機構部に当該カーペットが搬入される以前の適宜の部位に当該カーペットの当該裏打ち層にスリット部を形成するスリット部形成手段が設けられている事を特徴するカーペットの構成材料を分離回収する装置。
  19. 少なくともカーペット層を構成するループパイル糸からなるループパイル糸層と基布層と裏打ち層の3層からなるカーペットをリサイクルするにあたり、該カーペットを該ループパイル糸のステッチ方向に引き伸ばして該裏打ち層と基布層の一部を破断せしめると同時に該ループパイル糸層を構成する該ループパイル糸を該ループが解消する様に引き伸ばしながら該基布層から分離させると共に該裏打ち層から剥離させることによって、カーペット層のループパイル糸層を構成する該ループパイル糸と基布層と裏打ち層を個別に分離するカーペット分離機構部と当該カーペット分離機構部に当該カーペットが搬入される以前の適宜の部位に当該カーペットの当該裏打ち層にスリット部を形成するスリット部形成手段が設けられている事を特徴するカーペットの各構成材料を分離回収する装置。
  20. 当該スリット部形成手段は、所定の間隔で相互に並列状に配列された固定刃若しくは回転刃からなる刃体部を有している事を特徴とする請求項18又は19に記載の装置。
  21. 当該スリット部形成手段には、当該カーペットをその長手方向若しくは幅方向が当該刃体部に対して所定の角度を形成する様に移動せしめる様に構成されたカーペット移動部が設けられている事を特徴とする請求項18又は19に記載の装置。
JP2007116491A 2007-04-26 2007-04-26 カーペットの各構成材料を分離回収する方法及びその装置 Expired - Fee Related JP5109097B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007116491A JP5109097B2 (ja) 2007-04-26 2007-04-26 カーペットの各構成材料を分離回収する方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007116491A JP5109097B2 (ja) 2007-04-26 2007-04-26 カーペットの各構成材料を分離回収する方法及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008272043A true JP2008272043A (ja) 2008-11-13
JP5109097B2 JP5109097B2 (ja) 2012-12-26

Family

ID=40050792

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007116491A Expired - Fee Related JP5109097B2 (ja) 2007-04-26 2007-04-26 カーペットの各構成材料を分離回収する方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5109097B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014121507A (ja) * 2012-12-20 2014-07-03 Shigenka Kenkyusho:Kk 使用済みタイルカーペットの再生処理方法並びにその装置
JP2015502871A (ja) * 2011-11-04 2015-01-29 ショー・インダストリーズ・グループ・インコーポレーテッド カーペットをリサイクルするためのプロセス及び、かかるプロセスの製品
JP2015104439A (ja) * 2013-11-28 2015-06-08 株式会社資源化研究所 使用済みカーペットタイルの再生処理システム
CN114277470A (zh) * 2021-12-09 2022-04-05 闽江学院 一种转环型静电纺纳米纤维纱线制备装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07186143A (ja) * 1993-12-27 1995-07-25 Ikeda Bussan Co Ltd 内装材の再利用方法
JP2000220282A (ja) * 1999-02-03 2000-08-08 Toli Corp 廃カーペット材を利用した床材及びその製造方法
JP2002326849A (ja) * 2001-04-27 2002-11-12 Honda Motor Co Ltd 合せガラスの分離回収システム
JP2005144076A (ja) * 2003-11-20 2005-06-09 Tajima Inc カーペットのリサイクル方法、カーペットの各構成材料を分離回収する方法及びその装置
JP2006000433A (ja) * 2004-06-18 2006-01-05 Michiyo Sato カーペットからカーペット層(繊維層)と裏打ち層とをそれぞれの原型を維持した分離回収方法及び分離回収した原型をそのままの層として再利用するカーペットのリユース方法。

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07186143A (ja) * 1993-12-27 1995-07-25 Ikeda Bussan Co Ltd 内装材の再利用方法
JP2000220282A (ja) * 1999-02-03 2000-08-08 Toli Corp 廃カーペット材を利用した床材及びその製造方法
JP2002326849A (ja) * 2001-04-27 2002-11-12 Honda Motor Co Ltd 合せガラスの分離回収システム
JP2005144076A (ja) * 2003-11-20 2005-06-09 Tajima Inc カーペットのリサイクル方法、カーペットの各構成材料を分離回収する方法及びその装置
JP2006000433A (ja) * 2004-06-18 2006-01-05 Michiyo Sato カーペットからカーペット層(繊維層)と裏打ち層とをそれぞれの原型を維持した分離回収方法及び分離回収した原型をそのままの層として再利用するカーペットのリユース方法。

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015502871A (ja) * 2011-11-04 2015-01-29 ショー・インダストリーズ・グループ・インコーポレーテッド カーペットをリサイクルするためのプロセス及び、かかるプロセスの製品
US9757875B2 (en) 2011-11-04 2017-09-12 Shaw Industries Group, Inc. Processes for recycling carpet and products of such processes
JP2019069609A (ja) * 2011-11-04 2019-05-09 ショー・インダストリーズ・グループ・インコーポレーテッド カーペットをリサイクルするためのプロセス及び、かかるプロセスの製品
JP2014121507A (ja) * 2012-12-20 2014-07-03 Shigenka Kenkyusho:Kk 使用済みタイルカーペットの再生処理方法並びにその装置
JP2015104439A (ja) * 2013-11-28 2015-06-08 株式会社資源化研究所 使用済みカーペットタイルの再生処理システム
CN114277470A (zh) * 2021-12-09 2022-04-05 闽江学院 一种转环型静电纺纳米纤维纱线制备装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5109097B2 (ja) 2012-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8360348B2 (en) Method and apparatus for recycling carpet
US6059207A (en) Process for recovering high value polymer from carpet selvage waste
JP5109097B2 (ja) カーペットの各構成材料を分離回収する方法及びその装置
US5919717A (en) Recycled fiber yarn and method for making same
JP5836046B2 (ja) 人工芝のリサイクル工法とリサイクルシステム
JP4357939B2 (ja) カーペットのリサイクル方法、カーペットの各構成材料を分離回収する方法及びその装置
JP2009005897A (ja) カーペットの各構成材料を分離回収する方法及びその装置
JP2006000433A (ja) カーペットからカーペット層(繊維層)と裏打ち層とをそれぞれの原型を維持した分離回収方法及び分離回収した原型をそのままの層として再利用するカーペットのリユース方法。
JP2013147773A (ja) カーペットタイルからパイル層を分離する方法及びその装置
JPH0734379A (ja) トッピングシート用すだれ織物の緯糸除去装置
JP3045163U (ja) 表層材付きボード剪断・破砕装置
JP6134886B2 (ja) 使用済みタイルカーペットの再生処理方法並びにその装置
WO2018172951A1 (en) Transformation process of carbon fibers, carbonised from synthetic fibers and vegetable fibers into non-woven fabric
CN113490775B (zh) 一种分层的产品以及用于提供该产品的方法
JP2003116706A (ja) 再生用カーペットの製造方法及び製造装置
JP2010069083A (ja) タイルカーペットの表皮層とバッキング樹脂層の分離方法。
JP2005144076A5 (ja)
JP2015104439A (ja) 使用済みカーペットタイルの再生処理システム
JP2016049701A (ja) 樹脂の粉及び繊維を再生産する方法、複合体の処理装置、及び、複合体の供給装置。
CN217438530U (zh) 一种无纺布切边废料回收处理装置
JP2005350832A (ja) 端部に剥離防止加工を施したノンニードルフェルト等
WO2014163117A1 (ja) 複合材の分離
JP4323336B2 (ja) 畳分解方法および装置
JP2004358941A (ja) 畳上敷きリサイクル用解体機
KR20240031108A (ko) 폐부직포 재생장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100225

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120522

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120715

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120821

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120911

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees