JP2008270450A - 取付板へのフレキシブル回路基板設置構造 - Google Patents

取付板へのフレキシブル回路基板設置構造 Download PDF

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Abstract

【課題】フレキシブル回路基板が取付板の基板側壁辺によって損傷することを防止できる取付板へのフレキシブル回路基板設置構造を提供する。
【解決手段】絶縁材からなる取付板10にフレキシブル回路基板30を設置すると共に、フレキシブル回路基板30を取付板10の基板側壁11を介して取付板10の表面10a側から裏面10b側に折り返して配置する。取付板10のフレキシブル回路基板30が折り返された箇所の基板側壁11の表裏の基板側壁辺13a,13bにそれぞれ傾斜面17a,17bからなる基板損傷防止部15a,15bを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、合成樹脂板や金属板等からなる取付板の基板側壁前方を通過するようにフレキシブル回路基板を設置した際の、取付板へのフレキシブル回路基板設置構造に関するものである。
従来、フレキシブル回路基板は可撓性を有するため、金属板や合成樹脂板等からなる取付板上に載置して使用されている(例えば特許文献1の図5の取付板190上に設置されるフレキシブル回路基板〔第2回路基板〕170参照)。そして特許文献1の図5にも示すように、フレキシブル回路基板は取付板外周の基板側壁を介して取付板の表面側から裏面側に折り返して設置されたり、折り返されなくても取付板の基板側壁の前方を通過するように設置されたりする場合がある。
しかしながら取付板の基板側壁の表裏の辺(以下「基板側壁辺」という)は略直角であり、このためフレキシブル回路基板を取り付けた取付板を搬送したり、ケース等に組み込んだり、ケース等に組み込んだ取付板やフレキシブル回路基板が振動等する際、フレキシブル回路基板が前記略直角の基板側壁辺に強く当接したり擦れたりしてフレキシブル回路基板上の回路パターンを被覆している絶縁層が剥がれて回路パターンが露出してしまい、場合によっては回路パターンが断線したり、ショートしたり、フレキシブル回路基板を構成する合成樹脂フイルムが破損したりする恐れがあった。
また従来、例えば図10に示すように、金属板製の取付板100の基板側壁101の前方でたるみを持たせたフレキシブル回路基板130を通過させてその下方に引き出すように設置される場合がある。そしてこのような場合も、フレキシブル回路基板130を取り付けた取付板100を搬送したり、ケース等に組み込んだり、ケース等に組み込んだ取付板100やフレキシブル回路基板130が振動等する際、フレキシブル回路基板130が取付板100の基板側壁101の表裏の基板側壁辺に強く当接したり擦れたりしてフレキシブル回路基板130上の回路パターンを被覆している絶縁層が剥がれて回路パターンが露出してしまい、場合によっては回路パターンが断線したり、ショートしたり、フレキシブル回路基板130を構成する合成樹脂フイルムが破損したりする恐れがあった。
特開2007−48620号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、フレキシブル回路基板が取付板の基板側壁辺によって損傷することを防止できる取付板へのフレキシブル回路基板設置構造を提供することにある。
本願請求項1に記載の発明は、絶縁材からなる取付板にフレキシブル回路基板を設置すると共に、前記フレキシブル回路基板を取付板の基板側壁を介して取付板の表面側から裏面側に折り返して配置し、さらに前記取付板の前記フレキシブル回路基板が折り返された箇所の基板側壁の表裏の基板側壁辺に、それぞれ傾斜部からなる基板損傷防止部を設けたことを特徴とする取付板へのフレキシブル回路基板設置構造にある。
本願請求項2に記載の発明は、絶縁材からなる取付板にフレキシブル回路基板を設置すると共に、前記フレキシブル回路基板を取付板に設けた開口を通過してその表面側から開口を挟んだ裏面側に配置し、さらに前記開口の前記フレキシブル回路基板が通過当接する取付板表裏の基板側壁辺に、それぞれ傾斜部からなる基板損傷防止部を設けたことを特徴とする取付板へのフレキシブル回路基板設置構造にある。
本願請求項3に記載の発明は、取付板の基板側壁の前方を通過するようにフレキシブル回路基板を配置すると共に、前記取付板に、前記フレキシブル回路基板を保持して前記取付板の基板側壁へのフレキシブル回路基板の当接を防止する絶縁材からなる基板損傷防止部材を取り付けたことを特徴とする取付板へのフレキシブル回路基板設置構造にある。
本願請求項4に記載の発明は、前記基板損傷防止部材には前記フレキシブル回路基板を通す一対のスリットが設けられ、これら両スリットに前記フレキシブル回路基板を蛇行するように通すことでフレキシブル回路基板を取付板の基板側壁に触れない状態に保持することを特徴とする請求項3に記載の取付板へのフレキシブル回路基板設置構造にある。
請求項1に記載の発明によれば、取付板の基板側壁の表裏の基板側壁辺に基板損傷防止部を設けたので、フレキシブル回路基板を取付板の基板側壁を介してその表面側から裏面側に折り返して配置しても、フレキシブル回路基板が損傷することはない。
請求項2に記載の発明によれば、取付板の開口に基板損傷防止部を設けたので、フレキシブル回路基板を取付板の開口を通過してその表面側から開口を挟んだ裏面側に設置しても、フレキシブル回路基板が損傷することはない。
請求項3に記載の発明によれば、取付板にフレキシブル回路基板を保持する基板損傷防止部材を取り付けたので、フレキシブル回路基板を取付板の基板側壁に当接しない一定の姿勢に維持することができ、基板側壁の前方を通過するフレキシブル回路基板の損傷を防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、基板損傷防止部材に設けたスリットにフレキシブル回路基板を蛇行するように通すという簡単な構成で、フレキシブル回路基板の姿勢を一定に保つことができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は本発明の第1実施形態にかかる取付板10へのフレキシブル回路基板30の設置構造の要部斜視図、図2は図1のA−A断面図である。両図に示すようにこの実施形態においては、取付板10にフレキシブル回路基板30を設置すると共に、フレキシブル回路基板30を取付板10の基板側壁11を介して取付板10の表面10a側から裏面10b側に折り返して配置し、取付板10のフレキシブル回路基板30が折り返される箇所の基板側壁11の表裏の基板側壁辺13a,13bに、それぞれ傾斜部17a,17bからなる基板損傷防止部15a,15bを設けて構成されている。以下各構成部品について説明する。
取付板10は絶縁材からなり、この実施形態では合成樹脂を成形することで作成されている。使用する合成樹脂としては、例えば熱可塑性のPBT樹脂やPOM樹脂やABS樹脂等を用いる。また熱可塑性樹脂の他に、熱硬化性樹脂や紫外線硬化性樹脂(光硬化性樹脂)等を用いても良い。そしてこの実施形態においては、前述のように、取付板10の外周の基板側壁11の内、フレキシブル回路基板30が折り返される基板側壁11の表裏の基板側壁辺13a,13bに、それぞれ傾斜部17a,17bからなる基板損傷防止部15a,15bを設けている。基板損傷防止部15a,15bは略直角に屈曲する基板側壁辺13a,13bの部分を斜めにカットすることで傾斜部(以下「傾斜面」という)17a,17bを有する形状としている。即ち基板損傷防止部15a,15bの傾斜面17a,17bは取付板10の表面10a(又は裏面10b)から基板側壁11の外方に向けて90°以上の大きい角度で屈曲して傾斜する面に形成されている。傾斜面17a,17bは平面状でも曲面状でも良い。
フレキシブル回路基板30は合成樹脂フイルム31の表面又は裏面の少なくとも何れか一方の面に図示しない各種の回路パターンを形成して構成されている。合成樹脂フイルム31としてこの実施形態では熱可塑性のポリエチレンテレフタレート(PET)フイルムを用いているが、他の各種熱可塑性又は熱硬化性の合成樹脂フイルム、例えばポリフェニレンスルフイド(PPS)フイルム、ポリイミド(PI)フィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)フイルム、ポリエーテルイミド(PEI)フイルム、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)フイルム、ポリエーテルケトン(PEK)フイルム、ポリカーボネート(PC)フイルム、ポリブチレンナフタレート(PBN)フイルム、ポリブチレンテレフタレート(PBT)フイルム等、を用いても良く、さらに光(紫外線)硬化型樹脂からなるフイルムを用いても良い。一方回路パターンは例えば導電ペーストを合成樹脂フイルム31上に印刷等によって塗布することで形成しても良いし、合成樹脂フイルム31に貼り付けた金属箔をエッチングすることによって形成しても良いし、蒸着等のさらに他の手段によって形成しても良い。導電ペーストとしては、例えば銀ペースト〔溶剤に溶かしたウレタン系、フェノール系等の樹脂材に銀粉を混練したもの〕やカーボンペースト〔溶剤に溶かしたウレタン系、フェノール系等の樹脂材にカーボン粉を混練したもの〕等を用いる。通常回路パターン上にはこれを被覆するように絶縁層が塗布されている。
そしてフレキシブル回路基板30の外周33からは、フレキシブル回路基板30の一部を構成する折り返し部35が突出しており、この折り返し部35は取付板10の基板側壁11を介して取付板10の表面10a側から裏面10b側に折り返されている。折り返し部35はこの実施形態では帯状であるが、他の各種形状であっても良い。折り返し部35の表面又は裏面の少なくとも一方の面には、前記フレキシブル回路基板30に設けた回路パターンに接続される図示しない回路パターンが形成されている。この回路パターンの形成方法も前記フレキシブル回路基板30に設けた回路パターンの形成方法と同一(通常同時に形成する)であり、その上面は絶縁層によって被覆されている。折り返し部35の先端はこの実施形態ではリードアウト部35aとなっているが、本発明はこれに限定されず、折り返し部35の先端に別のフレキシブル回路基板を一体に設けても良い等、種々の変形が可能である。
そして前記折り返し部35は、取付板10の基板側壁11の前方で折り返されて設置され、これによってフレキシブル回路基板30は基板側壁辺13a,13b上を通過するが、これらの部分には基板損傷防止部15a,15bが設けられているので、折り返し部35が傾斜面17a,17bからなる基板損傷防止部15a,15bに当接することで損傷することはない。従って例えフレキシブル回路基板30を取り付けた取付板10を搬送したり、図示しないケース等に組み込んだり、ケース等に組み込んだ取付板10やフレキシブル回路基板30が振動等しても、フレキシブル回路基板30上の回路パターンを被覆している絶縁層が剥がれて回路パターンが露出したり、回路パターンが断線したり、ショートしたり、合成樹脂フイルム31が破損したりすることはない。
〔第2実施形態〕
図3は本発明の第2実施形態にかかる取付板10−2へのフレキシブル回路基板30−2の設置構造の要部平面図、図4は図3のB−B概略断面図である。両図に示すようにこの実施形態は、取付板10−2にフレキシブル回路基板30−2を設置すると共に、前記フレキシブル回路基板30−2を取付板10−2に設けた開口21−2を通過してその表面10a−2側から開口21−2を挟んだ裏面10b−2側に配置し、さらに開口21−2のフレキシブル回路基板30−2が通過当接する取付板10−2の表裏の基板側壁辺23a,23bに、それぞれ傾斜部からなる基板損傷防止部25a,25bを設けて構成されている。以下各構成部品について説明する。
取付板10−2は絶縁材からなり、この実施形態では合成樹脂を成形することで作成されている。使用する合成樹脂としては、第1実施形態の取付板10と同様である。そしてこの実施形態においては、前述のように、取付板10−2に設けた略矩形状の表裏に貫通する開口21−2の内周辺である基板側壁11−2の内の、フレキシブル回路基板30−2が通過当接する取付板10−2の表裏の基板側壁辺23a,23bに、それぞれ傾斜部27a,27bからなる基板損傷防止部25a,25bを設けている。具体的には基板損傷防止部25aは開口21−2の表面10a−2側の一辺に設けられ、基板損傷防止部25bは開口21−2の裏面10b−2側であって前記基板損傷防止部25aを設けた辺に開口21−2を介して対向する一辺に設けられている。即ち基板損傷防止部25a,25bは、何れも開口21−2のフレキシブル回路基板30−2が触れる側の基板側壁辺23a,23bに設けられている。基板損傷防止部25a,25bは略直角に屈曲する基板側壁辺23a,23bの部分を斜めにカットすることで傾斜部(以下「傾斜面」という)27a,27bを有する形状である。即ち基板損傷防止部25a,25bの傾斜面27a,27bは、取付板10−2の表面10a−2(又は裏面10b−2)から開口21−2の基板側壁11−2の外方(開口21−2内)に向けて90°以上の大きい角度で屈曲して傾斜する面に形成されている。傾斜面27a,27bは平面状でも曲面状でも良い。
フレキシブル回路基板30−2は合成樹脂フイルム31−2の表面又は裏面の少なくとも何れか一方の面に図示しない各種の回路パターンを形成して構成されている。合成樹脂フイルム31−2の材質や、回路パターンの材質・形成方法等は第1実施形態と同様である。フレキシブル回路基板30−2はこの実施形態では、取付板10−2の表面側に設置される表面側部分30A−2と、取付板10−2の裏面側に設置される裏面側部分30B−2と、表面側部分30A−2と裏面側部分30B−2とを連結して開口21−2内を通過する連結部分30C−2を具備して構成されている。
そしてフレキシブル回路基板30−2(特に連結部分30C−2の部分)は開口21−2内において取付板10−2の表裏の基板側壁辺23a,23b上を通過・当接するが、これらの部分には何れにも傾斜面27a,27bからなる基板損傷防止部25a,25bが設けられているので、フレキシブル回路基板30−2が傾斜面27a,27bからなる基板損傷防止部25a,25bに当接することで損傷することはない。従って例えフレキシブル回路基板30−2を取り付けた取付板10−2を搬送したり、図示しないケース等に組み込んだり、ケース等に組み込んだ取付板10−2やフレキシブル回路基板30−2が振動等しても、フレキシブル回路基板30−2上の回路パターンを被覆している絶縁層が剥がれて回路パターンが露出したり、回路パターンが断線したり、ショートしたり、合成樹脂フイルム31−3が破損したりすることはない。
〔第3実施形態〕
図5は本発明の第3実施形態にかかる取付板10−3へのフレキシブル回路基板30−3の設置構造の要部分解斜視図である。同図に示すようにこの実施形態は、取付板10−3の基板側壁11−3の前方を通過するようにフレキシブル回路基板30−3を配置する際に、取付板10−3に、フレキシブル回路基板30−3を保持して取付板10−3の基板側壁11−3へのフレキシブル回路基板30−3の当接を防止する絶縁材からなる基板損傷防止部材40−3を取り付けて構成されている。以下各構成部品について説明する。
取付板10−3は金属板製であり、この実施形態では鉄板を用いている。取付板10−3は金属板をプレス切断加工することによってその外形(外周の基板側壁11−3)を打ち抜き加工して作成されている。取付板10−3には略矩形状に上下に貫通し且つその外周から切り欠かれてなる開口部51−3が設けられている。この開口部51−3の内部をフレキシブル回路基板30−3が通過することになる。取付板10−3の開口部51−3の周囲の2ヶ所(開口部51−3の切り欠かれている側の辺の近傍位置)には円形の小孔からなる挿入位置決め部53−3が設けられ、また取付板10−3の開口部51−3の周囲の別の2ヶ所(開口部51−3の切り欠かれている側の辺に対向する辺の近傍位置)には円形の小孔からなる挿入取付部55−3が設けられ、さらに取付板10−3の開口部51−3の一側辺にはこれを略矩形状に切り欠いてなる凹状の位置決め部56−3が設けられている。なお取付板10−3の材質は、鉄以外の各種金属であっても良いし、合成樹脂板(絶縁板)等の金属以外の各種板であってもよい。
フレキシブル回路基板30−3は合成樹脂フイルム31−3の表面又は裏面の少なくとも何れか一方の面に図示しない各種の回路パターンを形成して構成されている。合成樹脂フイルム31−3の材質や、回路パターンの材質・形成方法等は第1実施形態と同様である。フレキシブル回路基板30−3の前記取付板10−3の一対の挿入取付部55−3に対向する位置には舌片状の一対の取付片57−3が突出して設けられ、各取付片57−3には円形に貫通する小孔からなる取付孔59−3が設けられている。
図6は基板損傷防止部材40−3を裏面側から見た斜視図、図7(a)は基板損傷防止部材40−3の平面図、図7(b)は図7(a)のC−C断面図である。図5〜図7に示すように、基板損傷防止部材40−3は合成樹脂を全体として略平板状に成形して構成されている。具体的に言えば、棒状の基部41−3からこれに直角方向に向けて3本の棒状の突出部43−3,44−3,45−3をこの順番で突出し、これによって上から見て略ヨ字形状とし、これによって各突出部43−3,44−3,45−3の間に一対のスリット46−3を設けて構成されている。一対のスリット46−3は前記フレキシブル回路基板30−3を蛇行して通すものである。中央の突出部44−3の位置は両側の突出部43−3,45−3の位置よりも少し裏面側にずらして設置している。突出部43−3の裏面の両端近傍には下方向に向けて突出する小突起状の一対の位置決め部47−3が設けられ、突出部45−3の裏面の両端近傍には下方向に向けて突出する小突起状の一対の取付部48−3が設けられ、突出部44−3の裏面の先端近傍には下方向に向けて突出する位置決め部49−3が設けられている。
突出部43−3のスリット46−3となる側の一側面には裏面方向に向けてスリット46−3が広がるような傾斜面a1となっており、突出部44−3の両側のスリット46−3となる両側面は表面からなだらかに湾曲する湾曲面a2,a3となっており、突出部45−3のスリット46−3となる側の一側面はなだらかに湾曲する湾曲面a4となっており、これら傾斜面a1と湾曲面a2,a3,a4によって両スリット46−3を通過するフレキシブル回路基板30−3に傷が付かないようにしている。なお基板損傷防止部材40−3に使用する絶縁材(合成樹脂材等)は、前記第1実施形態の取付板10に用いた材料と同様のものである。
そしてこの実施形態にかかる取付板10−3へのフレキシブル回路基板30−3の設置構造を組み立てるには、図5において、まずフレキシブル回路基板30−3に基板損傷防止部材40−3を取り付ける。即ちフレキシブル回路基板30−3を突出部45−3の裏面側から突出部44−3の表面側を通してさらに突出部43−3の裏面側に引き出し、これによってフレキシブル回路基板30−3を蛇行するように一対のスリット46−3に通すことで基板損傷防止部材40−3にフレキシブル回路基板30−3を位置決め保持する。このときフレキシブル回路基板30−3の一対の取付孔59−3に基板損傷防止部材40−3の一対の取付部48−3に挿入しておく。
次にフレキシブル回路基板30−3に取り付けた基板損傷防止部材40−3を取付板10−3上に載置し、その際基板損傷防止部材40−3に設けた一対の取付部48−3を取付板10−3に設けた一対の挿入取付部55−3に挿入し、同時に基板損傷防止部材40−3に設けた一対の位置決め部47−3と1つの位置決め部49−3とをそれぞれ取付板10−3に設けた一対の挿入位置決め部53−3と位置決め部56−3とに挿入して位置決めする。そして取付板10−3の裏面から突出する一対の取付部48−3の先端を熱かしめによって固定すれば、この実施形態にかかる取付板10−3へのフレキシブル回路基板30−3の取り付けが完了する。
図8は組立が完了した取付板10−3へのフレキシブル回路基板30−3の設置構造の要部斜視図、図9はその概略断面図(図7(b)に相当する部分の断面図)である。図8,図9に示すようにフレキシブル回路基板30−3は、基板損傷防止部材40−3の両スリット46−3に蛇行するように通されることで、基板損傷防止部材40−3に位置決め保持されている。このため基板損傷防止部材40−3によって可撓性を有するフレキシブル回路基板30−3を基板側壁11−3に当接しない一定の姿勢(屈曲状態)に維持することができ、これによって基板側壁11−3の前方を通過するフレキシブル回路基板30−3の損傷を防止することができる。つまり例え取付板10−3の基板側壁11−3の前方を通過するようにフレキシブル回路基板30−3を設置した状態で搬送したり、図示しないケース等に組み込んだり、ケース等に組み込んだ取付板10−3やフレキシブル回路基板30−3が振動等しても、フレキシブル回路基板30−3上の回路パターンを被覆している絶縁層が剥がれて回路パターンが露出したり、回路パターンが断線したり、ショートしたり、合成樹脂フイルム31−3が破損したりすることはない。特にこの実施形態においては、基板損傷防止部材40−3に設けたスリット46−3にフレキシブル回路基板30−3を蛇行するように通すという簡単な構成で、フレキシブル回路基板30−3の姿勢を一定に保つことができ、フレキシブル回路基板30−3の損傷を防止できる。なおこの実施形態では取付板10−3として金属板の例を示したが、取付板10−3は合成樹脂等の他の絶縁材で構成しても良い。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば取付板10−1〜10−3やフレキシブル回路基板30−1〜30−3の形状や構造や材質は種々の変形が可能である。また基板損傷防止部材40−3の形状、構造も種々の変形が可能であり、例えばその外形形状やスリット46−3の数等に変更を加えても良い。また取付板10−3の基板側壁11−3への当接を防止する姿勢にフレキシブル回路基板30−3を保持する構造であれば、必ずしもスリット46−3を設ける構造とする必要もなく、他の種々の構造であっても良い。要は基板損傷防止部材40−3は、取付板10−3の基板側壁11−3へのフレキシブル回路基板30−3の当接を防止するようにフレキシブル回路基板30−3を保持する構成であれば、どのような構成であっても良い。
取付板10へのフレキシブル回路基板30の設置構造の要部斜視図である。 図1のA−A断面図である。 取付板10−2へのフレキシブル回路基板30−2の設置構造の要部平面図である。 図3のB−B概略断面図である。 取付板10−3へのフレキシブル回路基板30−3の設置構造の要部分解斜視図である。 基板損傷防止部材40−3を裏面側から見た斜視図である。 図7(a)は基板損傷防止部材40−3の平面図、図7(b)は図7(a)のC−C断面図である。 取付板10−3へのフレキシブル回路基板30−3の設置構造の要部斜視図である。 取付板10−3へのフレキシブル回路基板30−3の設置構造の概略断面図である。 従来の取付板100へのフレキシブル回路基板130の設置構造の概略断面図である。
符号の説明
10 取付板
10a 表面
10b 裏面
11 基板側壁
13a,13b 基板側壁辺
15a,15b 基板損傷防止部
17a,17b 傾斜面(傾斜部)
30 フレキシブル回路基板
10−2 取付板
10a−2 表面
10b−2 裏面
11−2 基板側壁
21−2 開口
23a,23b 基板側壁辺
25a,25b 基板損傷防止部
27a,27b 傾斜面(傾斜部)
30−2 フレキシブル回路基板
10−3 取付板
11−3 基板側壁
30−3 フレキシブル回路基板
40−3 基板損傷防止部材
41−3 基部
43−3,44−3,45−3 突出部
46−3 スリット
51−3 開口部

Claims (4)

  1. 絶縁材からなる取付板にフレキシブル回路基板を設置すると共に、前記フレキシブル回路基板を取付板の基板側壁を介して取付板の表面側から裏面側に折り返して配置し、
    さらに前記取付板の前記フレキシブル回路基板が折り返された箇所の基板側壁の表裏の基板側壁辺に、それぞれ傾斜部からなる基板損傷防止部を設けたことを特徴とする取付板へのフレキシブル回路基板設置構造。
  2. 絶縁材からなる取付板にフレキシブル回路基板を設置すると共に、前記フレキシブル回路基板を取付板に設けた開口を通過してその表面側から開口を挟んだ裏面側に配置し、
    さらに前記開口の前記フレキシブル回路基板が通過当接する取付板表裏の基板側壁辺に、それぞれ傾斜部からなる基板損傷防止部を設けたことを特徴とする取付板へのフレキシブル回路基板設置構造。
  3. 取付板の基板側壁の前方を通過するようにフレキシブル回路基板を配置すると共に、
    前記取付板に、前記フレキシブル回路基板を保持して前記取付板の基板側壁へのフレキシブル回路基板の当接を防止する絶縁材からなる基板損傷防止部材を取り付けたことを特徴とする取付板へのフレキシブル回路基板設置構造。
  4. 前記基板損傷防止部材には前記フレキシブル回路基板を通す一対のスリットが設けられ、これら両スリットに前記フレキシブル回路基板を蛇行するように通すことでフレキシブル回路基板を取付板の基板側壁に触れない状態に保持することを特徴とする請求項3に記載の取付板へのフレキシブル回路基板設置構造。
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