JP2008270437A - 電気二重層キャパシタ用電解液 - Google Patents
電気二重層キャパシタ用電解液 Download PDFInfo
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Abstract
Description
しかし、常温(25℃)での電気伝導度は高いものの、−30〜−40℃の低温においてはまだ充分ではなく、このような低温でも電気伝導度の高い電気二重層キャパシタ用電解液が望まれている。
1.(a)と(b)を含有することを特徴とする電気二重層キャパシタ用電解液
(a)式(1)で表される化合物
(b)酢酸メチルおよびそのフッ化誘導体、酢酸エチルおよびそのフッ化誘導体、プロピオン酸メチルおよびそのフッ化誘導体から選ばれる少なくとも1種の溶媒。
3.更に、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートおよびジメチルカーボネートから選ばれる1種を添加した上記1に記載の電気二重層キャパシタ用電解液。
4.更に、エチレンカーボネートを添加した上記1に記載の電気二重層キャパシタ用電解液。
5.式(1)で表される化合物が、25℃で液体である上記1〜4のいずれかに記載の電気二重層キャパシタ用電解液。
6.上記1〜5のいずれかに記載の電気二重層キャパシタ用電解液を用いた電気二重層キャパシタ。
(a)式(1)で表される化合物
(b)酢酸メチルおよびそのフッ化誘導体、酢酸エチルおよびそのフッ化誘導体、プロピオン酸メチルおよびそのフッ化誘導体から選ばれる少なくとも1種の溶媒
具体的には、例えば、下記のような化合物を例示することができる。
N−エチル−N−メチルピロリジニウムテトラフルオロボレート、N,N−ジエチルピロリジニウムテトラフルオロボレート、N−メチル−N−メトキシメチルピロリジニウムテトラフルオロボレート、N−エチル−N−メトキシメチルピロリジニウムテトラフルオロボレート、N−メチル−N−エトキシメチルピロリジニウムテトラフルオロボレート、N−エチル−N−エトキシメチルピロリジニウムテトラフルオロボレート、スピロ−(1,1’)−ビピロリジニウムテトラフルオロボレート等を挙げることができる。25℃で液体である化合物は、N−メチル−N−メトキシメチルピロリジニウムテトラフルオロボレート、N−メチル−N−エトキシメチルピロリジニウムテトラフルオロボレート、N−エチル−N−エトキシメチルピロリジニウムテトラフルオロボレートである。
酢酸メチルのフッ化誘導体としては、フルオロ酢酸メチル、ジフルオロ酢酸メチル、トリフルオロ酢酸メチル等を挙げることができる。
酢酸エチルのフッ化誘導体としては、フルオロ酢酸エチル、ジフルオロ酢酸エチル、トリフルオロ酢酸エチル等を挙げることができる、
プロピオン酸メチルのフッ化誘導体としては、フルオロプロピオン酸メチル、ジフルオロプロピオン酸メチル、トリフルオロプロピオン酸メチル等を挙げることができる。
炭素材料としては、活性炭材料が好ましく、具体的には、おがくず活性炭、やしがら活性炭、ピッチ・コークス系活性炭、フェノール樹脂系活性炭、ポリアクリロニトリル系活性炭、セルロース系活性炭等を挙げることができる。
金属酸化物系材料としては、例えば、酸化ルテニウム、酸化マンガン、酸化コバルト等を挙げることができる。導電性高分子材料としては、例えば、ポリアニリン膜、ポリピロール膜、ポリチオフェン膜、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)膜等を挙げることができる。
分極性電極として、活性炭粉末(実施例1〜4は、ヤシ柄活性炭、水蒸気賦活、比表面積1600m2/g、実施例5〜10及び比較例2は、ピッチ、コークス系活性炭、水蒸気賦活、比表面積1400〜1500m2/g)80重量%とアセチレンブラック10重量部%とポリテトラフルオロエチレン粉末10重量部%とをロールで混練した。その後、圧延して実施例1〜4は厚さ0.13mm、実施例5〜10及び比較例2は、厚さ0.1mmのシートを作製し0.03mmのエッチドアルミにカーボンペースト等の導電性ペーストで接着し、電極シートとした。このシートを金型で打ち抜き、ラミネート型電極を作製した。
ラミネート型電極、セルロース型セパレータ、電解液を用い、定格電圧2.5V、静電容量24F〜18Fのラミネート型電気二重層キャパシタを作製した。
25℃あるいは−30℃に設定された恒温槽内にて、2.5Vの定電圧充電を24時間行い0.0Vまで放電しエージング処理をした。その後、所定の温度にて数時間静置し、再度2.5Vの定電圧充電を30分間行い、2.0mA/cm2にて所定電圧まで放電を行った。その電圧勾配より静電容量および内部抵抗を求めた。
電気伝導度の測定にはRadiometer社製電気伝導度メーターを使用した。測定セルにはRadiometer社製CDC641Tを使用した。電気伝導度は、測定セルおよび電解液を入れた容器を、湯浴(25℃)あるいは冷媒(−30℃)に浸し、数値が安定した後の値を測定値とした。粘度の測定にはCBCマテリアルズ株式会社製VISCOMATE粘度計VM−16−Lを使用した。測定セルおよび電解液を入れた容器を、湯浴(25℃)あるいは冷媒(−30℃)に浸し測定した。
N−メトキシメチル−N−メチルピロリジニウムテトラフルオロボレート(MMMP・BF4)(大塚化学社製)30重量部、酢酸メチル(MA)49重量部、エチレンカーボネート(EC)21重量部の割合で配合し、電解液を得た。
配合は、露点が、−60℃以下の窒素雰囲気ドライボックス内で行い、溶液の水分をカールフィッシャー水分計(平沼産業株式会社製、平沼微量水分測定装置AQ−7)で測定し、30ppm以下であることを確認した。
各種電解液の、電気伝導度、粘度、電気二重層キャパシタにおける容量と抵抗の測定を行った。結果を表1に記載する。
N−メトキシメチル−N−メチルピロリジニウムテトラフルオロボレート(MMMP・BF4)(大塚化学社製)30重量部、酢酸メチル(MA)42重量部、エチレンカーボネート(EC)28重量部の割合で配合し、実施例1と同様にして電解液を得た。
各種電解液の性能の測定を行った。結果を表1に記載する。
N−メトキシメチル−N−メチルピロリジニウムテトラフルオロボレート(MMMP・BF4)(大塚化学社製)25重量部、酢酸メチル(MA)45重量部、エチレンカーボネート(EC)30重量部の割合で配合し、実施例1と同様にして電解液を得た。
各種電解液の性能の測定を行った。結果を表1に記載する。
N−メトキシメチル−N−メチルピロリジニウムテトラフルオロボレート(MMMP・BF4)(大塚化学社製)25重量部、酢酸メチル(MA)52.5重量部、エチレンカーボネート(EC)22.5重量部の割合で配合し、実施例1と同様にして電解液を得た。
各種電解液の性能の測定を行った。結果を表1に記載する。
N−メトキシメチル−N−メチルピロリジニウムテトラフルオロボレート(MMMP・BF4)(大塚化学社製)30重量部、酢酸エチル(EA)49重量部、エチレンカーボネート(EC)21重量部の割合で配合し、実施例1と同様にして電解液を得た。
各種電解液の性能の測定を行った。結果を表1に記載する。
N−メトキシメチル−N−メチルピロリジニウムテトラフルオロボレート(MMMP・BF4)(大塚化学社製)30重量部、酢酸エチル(EA)42重量部、エチレンカーボネート(EC)28重量部の割合で配合し、実施例1と同様にして電解液を得た。
各種電解液の性能の測定を行った。結果を表1に記載する。
N−メトキシメチル−N−メチルピロリジニウムテトラフルオロボレート(MMMP・BF4)(大塚化学社製)25重量部、酢酸エチル(EA)52.5重量部、エチレンカーボネート(EC)22.5重量部の割合で配合し、実施例1と同様にして電解液を得た。
各種電解液の性能の測定を行った。結果を表1に記載する。
N−メトキシメチル−N−メチルピロリジニウムテトラフルオロボレート(MMMP・BF4)(大塚化学社製)30重量部、プロピオン酸メチル(MP)49重量部、エチレンカーボネート(EC)21重量部の割合で配合し、実施例1と同様にして電解液を得た。
各種電解液の性能の測定を行った。結果を表1に記載する。
N−メトキシメチル−N−メチルピロリジニウムテトラフルオロボレート(MMMP・BF4)(大塚化学社製)30重量部、プロピオン酸メチル(MP)42重量部、エチレンカーボネート(EC)28重量部の割合で配合し、実施例1と同様にして電解液を得た。
各種電解液の性能の測定を行った。結果を表1に記載する。
N−メトキシメチル−N−メチルピロリジニウムテトラフルオロボレート(MMMP・BF4)(大塚化学社製)45重量部、酢酸メチル(MA)33重量部、ジメチルカーボネート(DMC)22重量部の割合で配合し、実施例1と同様にして電解液を得た。
各種電解液の性能の測定を行った。結果を表1に記載する。
トリエチルメチルテトラフルオロボレート(TEMA・BF4)24重量部、酢酸メチル(MA)46重量部、エチレンカーボネート(EC)30重量部の割合で配合し、実施例1と同様にして電解液を得た。
各種電解液の性能の測定を行った。結果を表1に記載する。
N−メトキシメチル−N−メチルピロリジニウムテトラフルオロボレート(MMMP・BF4)30重量部、プロピレンカーボネート(PC)70重量部の割合で配合し、実施例1と同様にして電解液を得た。
各種電解液の性能の測定を行った。結果を表1に記載する。
2 ラミネート
3 電極
4 セパレータ
Claims (6)
- 更に、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネートおよびスルホランから選ばれる1種を添加した請求項1に記載の電気二重層キャパシタ用電解液。
- 更に、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートおよびジメチルカーボネートから選ばれる1種を添加した請求項1に記載の電気二重層キャパシタ用電解液。
- 更に、エチレンカーボネートを添加した請求項1に記載の電気二重層キャパシタ用電解液。
- 式(1)で表される化合物が、25℃で液体である請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気二重層キャパシタ用電解液。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電気二重層キャパシタ用電解液を用いた電気二重層キャパシタ。
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JP2009302121A (ja) * | 2008-06-10 | 2009-12-24 | Sanyo Chem Ind Ltd | 電気化学キャパシタ用電解液及びこれを用いた電気化学キャパシタ |
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JP2000311839A (ja) * | 1999-04-26 | 2000-11-07 | Mitsubishi Chemicals Corp | 電気化学キャパシタ用電解液及びそれを用いた電気化学キャパシタ |
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