JP2008269909A - 燃料電池に用いられる膜電極接合体の製造方法、および、膜電極接合体 - Google Patents
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Abstract
【課題】膜電極接合体の製造時に電解質膜に加わるダメージによるアノードとカソードと間の短絡や、クロスリークを抑制することが可能な膜電極接合体を提供する。
【解決手段】膜電極接合体の製造工程において、まず、電解質膜110の両面に、それぞれ、アノード側触媒層130a、カソード側触媒層130cを形成する。次に、アノード側触媒層130a、カソード側触媒層130cの表面に、それぞれ、アノード側ガス拡散層120a、カソード側ガス拡散層120cを、ホットプレス接合する。このとき、電解質膜110上にアノード側触媒層130a、カソード側触媒層130cが形成されていない領域120Rbについての加圧圧力を、電解質膜110上にアノード側触媒層130a、カソード側触媒層130cが形成されている領域120Raについての加圧圧力よりも小さくする。
【選択図】図2
【解決手段】膜電極接合体の製造工程において、まず、電解質膜110の両面に、それぞれ、アノード側触媒層130a、カソード側触媒層130cを形成する。次に、アノード側触媒層130a、カソード側触媒層130cの表面に、それぞれ、アノード側ガス拡散層120a、カソード側ガス拡散層120cを、ホットプレス接合する。このとき、電解質膜110上にアノード側触媒層130a、カソード側触媒層130cが形成されていない領域120Rbについての加圧圧力を、電解質膜110上にアノード側触媒層130a、カソード側触媒層130cが形成されている領域120Raについての加圧圧力よりも小さくする。
【選択図】図2
Description
本発明は、燃料電池に用いられる膜電極接合体の製造方法、および、膜電極接合体に関するものである。
水素と酸素との電気化学反応によって発電する燃料電池がエネルギ源として注目されている。この燃料電池は、プロトン伝導性を有する電解質膜(例えば、固体高分子膜)の両面に、それぞれガス拡散電極(アノード、および、カソード)を接合してなる膜電極接合体を、セパレータによって挟持することによって構成される。そして、アノード、および、カソードは、それぞれ上記電気化学反応を促進するための触媒層と、燃料電池の外部から供給された反応ガス(燃料ガス、および、酸化剤ガス)を拡散させつつ、触媒層に供給するためのガス拡散層とを備える。
従来、このような膜電極接合体について、種々の技術が提案されている。例えば、下記特許文献1には、膜電極接合体において、高分子電解質膜と電極シートとが重複する中央部と、この中央部を除いた外周部とを均等な加圧力でホットプレスすることによって、膜電極接合体の外周部にシワが発生しないようにする技術が記載されている。
ところで、膜電極接合体では、比較的高価な触媒を発電に有効利用するために、すなわち、電解質膜上に形成された触媒層のほぼすべての領域を発電に利用するために、触媒層がガス拡散層を構成するガス拡散層基材の面積よりも狭い領域に形成される場合がある。また、ガス拡散層基材としては、一般に、ガス拡散性、および、導電性を有するカーボンペーパや、カーボンクロスが用いられる。そして、膜電極接合体の製造時には、一般に、電解質膜と、触媒層と、ガス拡散層(ガス拡散層基材)とは、加圧接合(例えば、ホットプレス接合)によって接合される。
なお、ガス拡散層基材として用いられるカーボンペーパや、カーボンクロスの表面には、一般に、カーボン繊維の毛羽が存在する。このため、先に説明した、触媒層がガス拡散層を構成するガス拡散層基材の面積よりも狭い領域に形成された膜電極接合体では、電解質膜において、電解質膜の表面に触媒層が形成されていない領域、すなわち、電解質膜とガス拡散層基材とが直接接合される領域には、加圧接合時の加圧力によって、カーボン繊維の毛羽によるダメージが加わりやすくなる(以下、本明細書において、「ダメージ」という文言は、加圧接合時における、カーボン繊維の毛羽によるダメージを意味するものとする)。そして、この電解質膜のダメージが加わった領域では、アノードとカソードと間の短絡や、電解質膜を介してクロスリークが生じやすくなるという課題があった。このような課題は、発電効率の向上、すなわち、膜抵抗の低減のために、電解質膜を薄膜化した場合に、特に顕著である。しかし、上記特許文献1に記載された技術では、上述した課題については考慮されていなかった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、膜電極接合体の製造時に電解質膜に加わるダメージによるアノードとカソードと間の短絡や、クロスリークを抑制することが可能な膜電極接合体を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]燃料電池に用いられ、電解質膜の両面に触媒層を備えるとともに、少なくとも一方の表面に、ガス拡散層を備える膜電極接合体の製造方法であって、前記電解質膜、および、前記ガス拡散層を構成するガス拡散層基材のうちの少なくとも一方において、該少なくとも一方の表面における周縁部を除く一部の領域であって、前記ガス拡散層基材の面積よりも狭い領域に、前記触媒層を形成する工程と、前記電解質膜と前記ガス拡散層基材との間の一部の領域に前記触媒層が配置されるように、前記電解質膜と前記触媒層と前記ガス拡散層基材とを、互いに加圧接合によって接合する接合工程と、を備え、前記接合工程は、前記膜電極接合体の面内における前記触媒層が形成されていない非触媒層形成領域について、前記加圧接合時の加圧圧力、加圧温度、加圧時間を含む加圧条件のうちの少なくとも1つが、前記触媒層が形成された触媒層形成領域についての前記加圧条件と異なる加圧条件で、加圧接合する工程を含むことを要旨とする。
適用例1では、上記接合工程において、膜電極接合体の面内における非触媒層形成領域について、加圧接合時の加圧圧力、加圧温度、加圧時間を含む加圧条件のうちの少なくとも1つが、触媒層形成領域についての加圧条件と異なる加圧条件で加圧接合を行う。したがって、電解質膜、触媒層、ガス拡散層基材との密着力を、領域ごとに、任意に制御することができる。例えば、電解質膜にダメージが加わりやすい領域については、ダメージが加わりにくい加圧条件で、加圧接合を行うことができる。したがって、本適用例によって、膜電極接合体の製造時に電解質膜に加わるダメージによるアノードとカソードと間の短絡や、クロスリークを抑制することができる。なお、本適用例は、電解質膜として比較的強度が弱い固体高分子膜を用いた膜電極接合体に適用する場合に効果が高い。また、加圧接合としては、例えば、ホットプレス接合を適用することができる。
[適用例2]適用例1の製造方法において、前記接合工程は、前記触媒層形成領域における前記電解質膜と前記触媒層と前記ガス拡散層基材との密着力が、前記非触媒層形成領域の少なくとも一部の領域における前記電解質膜と前記ガス拡散層基材との密着力よりも高くなる前記加圧条件で加圧接合する工程を含むようにすることが好ましい。
ここで、密着力が高くなる加圧条件とは、電解質膜に熱や圧力によるダメージが加わりやすい加圧条件と同等であり、密着力が低くなる加圧条件とは、電解質膜に熱や圧力によるダメージが加わりにくい加圧条件と同等である。一般に、加圧圧力や加圧温度を高くしたり、加圧時間を長くしたりすることによって、密着力は高くなる。一方、加圧圧力や加圧温度を低くしたり、加圧時間を短くしたりすることによって、密着力は低くなる。
本適用例では、膜電極接合体において、触媒層形成領域では、触媒層を、電解質膜へのダメージを保護する保護膜として機能させることができるので、この領域において、密着力が比較的高くなる加圧条件で加圧接合を行っても、電解質膜に加わるダメージは比較的小さい。そして、電解質膜と触媒層とガス拡散層との密着力を高くし、接触抵抗を低下させることができる。また、非触媒層形成領域では、触媒層形成領域よりも密着力が小さくなる加圧条件で、加圧接合を行うので、電解質膜に加わるダメージを小さくすることができる。
[適用例3]適用例2の製造方法において、前記非触媒層形成領域は、前記触媒層の直近の外周の第1の非触媒層形成領域と、該第1の非触媒層形成領域の外周の第2の非触媒層形成領域と、を含み、前記接合工程は、前記第2の非触媒層形成領域における前記電解質膜と前記ガス拡散層との密着力が、前記第1の非触媒層形成領域における前記電解質膜と前記ガス拡散層基材との密着力よりも高くなる前記加圧条件で加圧接合する工程を含むようにすることが好ましい。こうすることによって、第1の非触媒層形成領域における電解質膜とガス拡散層基材との密着力よりも、その外周の第2の非触媒層形成領域における電解質膜とガス拡散層基材との密着力を高くすることができるので、膜電極接合体の非触媒層形成領域において、電解質膜とガス拡散層基材との界面での剥離を抑制することができる。
[適用例4]適用例3の製造方法において、前記膜電極接合体は、前記ガス拡散層として、前記電解質膜の一方の面に接合された第1のガス拡散層基材と、前記電解質膜の他方の面に接合された第2のガス拡散層基材と、を備え、前記第1のガス拡散層基材の面積は、前記電解質膜の面積よりも小さく設定されており、前記第2のガス拡散層基材の面積は、前記第1のガス拡散層基材の面積よりも大きく設定されており、前記接合工程は、前記第2のガス拡散層基材の最外周部と前記電解質膜との密着力が、前記第2の非触媒層形成領域における前記第2のガス拡散層基材と前記電解質膜との密着力よりも高くなる前記加圧条件で加圧接合する工程を含むようにしてもよい。
ガス拡散層基材と電解質膜とが、ほぼ同一の外形形状を有する膜電極接合体では、第1のガス拡散層基材(例えば、アノード側のガス拡散層基材)の外周部と、第2のガス拡散層基材(例えば、カソード側のガス拡散層基材)の外周部とが、膜電極接合体の最外周部において、電解質膜の最外周部を回り込んで、一部で互いに接触し、アノードとカソードと間の短絡が生じる場合がある。このような短絡を防止するために、アノード側のガス拡散層基材とカソード側のガス拡散層基材との外形形状を、互いに異なる外形形状とする場合がある。また、膜電極接合体を燃料電池に適用する場合、膜電極接合体の外周部に、樹脂やゴムからなり、ガスケットとして機能するフレーム部材が一体成形される場合がある。この場合、フレーム部材は、射出成形によって成形されることが多い。そして、フレーム部材の射出成型時には、成形型の外周部から内側に向かってフレーム部材を構成するための材料が流入されることが多いため、このときに、材料の流れによって、電解質膜とガス拡散層基材との界面で剥離が生じる場合がある。本適用例では、接合工程において、第2のガス拡散層基材の最外周部と電解質膜との密着力が、第2の非触媒層形成領域における第2のガス拡散層基材と電解質膜との密着力よりも高くなる加圧条件で加圧接合するので、射出成形時の電解質膜とガス拡散層基材との界面での剥離を抑制することができる。なお、膜電極接合体の最外周部は、フレーム部材に埋め込まれるようにすれば、この領域において、電解質膜に比較的大きなダメージが加わっても、電解質膜を介してクロスリークが生じることはない。
本発明は、上述の膜電極接合体の製造方法としての構成の他、上述の製造方法によって製造された膜電極接合体、上述の製造方法によって製造された膜電極接合体を用いた燃料電池、および、その製造方法の発明として構成することもできる。そして、それぞれの態様において、先に示した種々の付加的要素を適用することが可能である。
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき説明する。
A.第1実施例:
A1.膜電極接合体接合体の構成:
図1は、本発明の第1実施例としての膜電極接合体100の概略構成を示す説明図である。この膜電極接合体100は、燃料電池に用いられる。図1(a)に、膜電極接合体100のアノード側から見た平面図を示した。また、図1(b)に、図1(a)におけるA−A断面図を示した。
A.第1実施例:
A1.膜電極接合体接合体の構成:
図1は、本発明の第1実施例としての膜電極接合体100の概略構成を示す説明図である。この膜電極接合体100は、燃料電池に用いられる。図1(a)に、膜電極接合体100のアノード側から見た平面図を示した。また、図1(b)に、図1(a)におけるA−A断面図を示した。
図1(b)に示したように、膜電極接合体100は、プロトン伝導性を有する電解質膜110の一方の面に、アノードとして、アノード側触媒層130aと、アノード側ガス拡散層120aとを、この順に積層し、他方の面に、カソードとして、カソード側触媒層130cと、カソード側ガス拡散層120cとを、この順に積層することによって構成されている。
そして、本実施例の膜電極接合体100において、アノード側ガス拡散層120aの面積と、カソード側ガス拡散層120cの面積とは、ほぼ同一である。また、アノード側ガス拡散層120a、および、カソード側ガス拡散層120cの面積は、電解質膜110の面積よりも小さく設定されている。こうすることによって、電解質膜110の外周部において、アノード側ガス拡散層120aの外周部とカソード側ガス拡散層120cの外周部とが、電解質膜110の最外周部を回り込んで、一部で互いに接触することによる短絡を防止することができる。
なお、本実施例では、電解質膜110として、固体高分子型の電解質膜を用いるものとしたが、他の電解質膜を用いるものとしてもよい。また、本実施例では、アノード側ガス拡散層120a、および、カソード側ガス拡散層120cを構成するガス拡散層基材として、カーボンペーパを用いるものとした。ガス拡散層基材として、カーボンクロス等、ガス拡散性、および、導電性を有する他の材料を用いるものとしてもよい。
本実施例の膜電極接合体100は、後述するように、ホットプレス法によって製造されるものとした。膜電極接合体100を、ホットプレス法以外の他の加圧接合によって製造するようにしてもよい。アノード側触媒層130aと、カソード側触媒層130cとは、同一の面積であって、電解質膜110を挟んで対向する領域に形成されており、図1(a)において、一点鎖線で囲まれた領域120Raは、電解質膜110とアノード側ガス拡散層120aとの間、および、電解質膜110とカソード側ガス拡散層120cとの間に、それぞれ、アノード側触媒層130a、および、カソード側触媒層130cが形成されている領域を示している。領域120Raは、本発明における触媒層形成領域に相当する。
また、この領域120Raの直近の外周の破線で囲まれた領域120Rb、および、領域120Rbの外周の実線で囲まれた領域120Rcは、電解質膜110とアノード側ガス拡散層120aとの間、および、電解質膜110とカソード側ガス拡散層120cとの間に、アノード側触媒層130a、および、カソード側触媒層130cが形成されていない領域を示している。つまり、アノード側触媒層130a、および、カソード側触媒層130cは、アノード側ガス拡散層120a、および、カソード側ガス拡散層120cの面積よりも狭い領域に形成されている。これは、電解質膜110上に形成されたアノード側触媒層130a、および、カソード側触媒層130cのほぼすべての領域を発電に有効利用するためである。領域120Rbと領域120Rcとの境界は、任意に設定可能である。ただし、領域120Rcの幅は、後述するように、領域120Rcにおけるホットプレスによる電解質膜110へのダメージを抑制するため、できるだけ小さくなるように設定することが好ましい。領域120Rcと領域120Rbとの差異については、後述する。領域120Rb、および、領域120Rcは、本発明における非触媒層形成領域に相当する。また、領域120Rbは、本発明における第1の非触媒層形成領域に相当する。また、領域120Rcは、本発明における第2の非触媒層形成領域に相当する。
そして、本実施例では、後述するように、膜電極接合体100の製造時に、上述した領域ごとに異なる加圧条件で、ホットプレス接合が行われる。以下、膜電極接合体100の製造工程について説明する。
A2.膜電極接合体の製造工程:
図2は、第1実施例の膜電極接合体100の製造工程を示す説明図である。まず、電解質膜110の両面に、それぞれ、アノード側触媒層130a、および、カソード側触媒層130cを形成する(ステップS100)。
図2は、第1実施例の膜電極接合体100の製造工程を示す説明図である。まず、電解質膜110の両面に、それぞれ、アノード側触媒層130a、および、カソード側触媒層130cを形成する(ステップS100)。
本実施例では、電解質膜110の両面の、電解質膜110の表面における周縁部を除く一部の領域であって、アノード側ガス拡散層120a、および、カソード側ガス拡散層120cの面積よりも狭い領域に、それぞれ触媒インクを塗布して乾燥させることによって形成するものとした。触媒インクは、例えば、白金(Pt)等の水素と酸素との電気化学反応を促進する触媒金属を担持したカーボンと、電解質溶液としてのナフィオン分散溶液(ナフィオンは登録商標)と、溶媒(例えば、水、エタノール、ポリエチレングリコール)とを混合したものである。これらの混合割合は、任意に設定可能である。
次に、アノード側触媒層130a、および、カソード側触媒層130cの表面に、それぞれ、アノード側ガス拡散層120a、および、カソード側ガス拡散層120cを、ホットプレス接合する(ステップS110)。
この工程(ステップS110)において、本実施例では、領域120Raについては、加圧温度が80(℃)、加圧圧力が2(MPa)の加圧条件で、領域120Rbについては、加圧温度が80(℃)、加圧圧力が0(MPa)の加圧条件で、領域120Rcについては、加圧温度が80(℃)、加圧圧力が2(MPa)の加圧条件で、それぞれホットプレス接合するものとした。これらの値は、要求される密着力や、電解質膜110へのダメージを考慮して、任意に設定可能である。本実施例では、各領域における加圧圧力は、領域120Raについての加圧圧力Paと、領域120Rbについての加圧圧力Pbと、領域120Rcについての加圧圧力Pcとの関係が、Pa≧Pc>Pb(少なくとも、Pa>Pb)となるように設定されている。また、本実施例では、各領域120Ra,120b、120Rcについての加圧時間は、同一であるものとした。一般に、ホットプレス時の加圧温度が高いほど、また、加圧圧力が高いほど、また、加圧時間が長いほど、密着力は高くなる。一方、ホットプレス時の加圧温度が低いほど、また、加圧圧力が低いほど、また、加圧時間が短いほど、熱や圧力によって、電解質膜110に加わるダメージは小さくなる。したがって、ホットプレスによって、領域120Rbにおいて電解質膜110に加わるダメージは、領域120Ra、あるいは、領域120Rcにおいて電解質膜110に加わるダメージよりも小さい。
なお、本実施例では、領域120Ra,120Rcについて、加圧温度、加圧時間、および、加圧時間が同じであり、領域120Rbについて、加圧圧力が0(MPa)であるため、上述したホットプレス接合は、1回のホットプレスで行うものとしたが、各領域120Ra,120Rb,120Rcについて、複数回に分けて行うものとしてもよい。
以上の製造工程によって、膜電極接合体100を製造することができる。また、さらに、この膜電極接合体100を、アノード側セパレータ、および、カソード側セパレータによって挟持することによって、燃料電池を製造することができる。
先に説明したように、アノード側ガス拡散層120aや、カソード側ガス拡散層120cに用いられるカーボンペーパの表面には、カーボン繊維の毛羽が存在する。このため、膜電極接合体100の製造時に、膜電極接合体100の全面において、同じ加圧条件でホットプレス接合を行うと、電解質膜110の表面にアノード側触媒層130a、および、カソード側触媒層130cが形成されていない領域、すなわち、電解質膜110と、アノード側ガス拡散層120a、および、カソード側ガス拡散層120cとが直接接合される領域には、ホットプレス接合時の加圧力によって、電解質膜110にカーボン繊維の毛羽によるダメージが加わりやすくなる。そして、この電解質膜110のダメージが加わった領域では、アノードとカソードと間の短絡や、電解質膜110を介してクロスリークが生じやすくなるという課題があった。
以上説明した第1実施例の膜電極接合体100では、先に説明したように、電解質膜110にダメージが加わりやすい領域120Rbについて、電解質膜110にダメージが加わりにくい領域120Raよりも密着力が低くなる加圧条件、すなわち、ダメージが加わりにくい加圧条件でホットプレス接合を行う。したがって、膜電極接合体100の製造時に電解質膜110に加わるダメージによるアノードとカソードと間の短絡や、クロスリークを抑制することができる。
また、領域120Rbの外周の領域120Rcについては、領域120Rbよりも密着力が高くなる加圧条件でホットプレス接合を行うので、アノード側触媒層130aの外周部における電解質膜110とアノード側ガス拡散層120aとの界面、および、カソード側触媒層130cの外周部における電解質膜110とカソード側ガス拡散層120cとの界面での剥離を抑制することができる。
B.第2実施例:
B1.膜電極接合体の構成:
図3は、本発明の第2実施例としての膜電極接合体100Aの概略構成を示す説明図である。図3(a)に、膜電極接合体100Aのアノード側から見た平面図を示した。また、図3(b)に、図3(a)におけるA−A断面図を示した。
B1.膜電極接合体の構成:
図3は、本発明の第2実施例としての膜電極接合体100Aの概略構成を示す説明図である。図3(a)に、膜電極接合体100Aのアノード側から見た平面図を示した。また、図3(b)に、図3(a)におけるA−A断面図を示した。
図3(b)に示したように、膜電極接合体100Aは、第1実施例の膜電極接合体100と同様に、電解質膜110の一方の面に、アノードとして、アノード側触媒層130aと、アノード側ガス拡散層120aとを、この順に積層し、他方の面に、カソードとして、カソード側触媒層130cと、カソード側ガス拡散層120Acとを、この順に積層することによって構成されている。
ただし、本実施例の膜電極接合体100Aでは、第1実施例の100と異なり、アノード側ガス拡散層120aの面積が、カソード側ガス拡散層120Acの面積よりも小さく設定されている。また、カソード側ガス拡散層120Acの面積は、電解質膜110の面積とほぼ同一である。なお、アノード側ガス拡散層120aの面積と、カソード側ガス拡散層120cの面積との大小関係は、本実施例における大小関係と逆にするようにしてもよい。こうすることによっても、第1実施例の100と同様に、電解質膜110の外周部において、アノード側ガス拡散層120aの外周部とカソード側ガス拡散層120Acの外周部とが、電解質膜110の最外周部を回り込んで、一部で互いに接触することによる短絡を防止することができる。アノード側ガス拡散層120aは、本発明における第1のガス拡散層基材に相当する。また、カソード側ガス拡散層120cは、本発明における第2のガス拡散層基材に相当する。
なお、本実施例においても、電解質膜110として、固体高分子型の電解質膜を用いるものとした。また、アノード側ガス拡散層120a、および、カソード側ガス拡散層120Acを構成するガス拡散層基材として、カーボンペーパを用いるものとした。ガス拡散層基材として、カーボンクロス等、ガス拡散性、および、導電性を有する他の材料を用いるものとしてもよい。
本実施例の膜電極接合体100Aも、後述するように、ホットプレス法によって製造される。アノード側触媒層130aと、カソード側触媒層130cとは、同一の面積であって、電解質膜110を挟んで対向する領域に形成されており、図3(a)において、一点鎖線で囲まれた領域120Ra、領域120Raの直近の外周の破線で囲まれた領域120Rb、領域120Rbの外周の実線で囲まれた領域120Rcは、第1実施例と同じである。図3(b)に示した、領域120Rbの外周の領域120Rdは、電解質膜110のアノード側の面に、アノード側ガス拡散層120aが形成されていない領域を示している。そして、本実施例においても、膜電極接合体100Aの製造時に、上述した領域ごとに、後述する加圧条件で、ホットプレス接合が行われる。以下、膜電極接合体100Aの製造工程について説明する。
B2.膜電極接合体の製造工程:
図4は、第2実施例の膜電極接合体100Aの製造工程を示す説明図である。まず、電解質膜110の両面に、それぞれ、アノード側触媒層130a、および、カソード側触媒層130cを形成する(ステップS200)。これらの形成方法は、第1実施例と同じである。
図4は、第2実施例の膜電極接合体100Aの製造工程を示す説明図である。まず、電解質膜110の両面に、それぞれ、アノード側触媒層130a、および、カソード側触媒層130cを形成する(ステップS200)。これらの形成方法は、第1実施例と同じである。
次に、アノード側触媒層130a、および、カソード側触媒層130cの表面に、それぞれ、アノード側ガス拡散層120a、および、カソード側ガス拡散層120Acを、ホットプレス接合する(ステップS210)。
この工程(ステップS210)において、本実施例では、領域120Ra,120Rb,120Rcについては、第1実施例と同じ加圧条件で、それぞれホットプレス接合するものとした。また、領域120Rdについては、加圧温度が80(℃)、加圧圧力が5(MPa)の加圧条件で、ホットプレス接合するものとした。これらの値は、要求される密着力や、電解質膜110へのダメージを考慮して、任意に設定可能である。本実施例では、各領域における加圧圧力は、領域120Raについての加圧圧力Paと、領域120Rbについての加圧圧力Pbと、領域120Rcについての加圧圧力Pcと、領域120Rdについての加圧圧力Pdとの関係が、Pd≧Pa≧Pc>Pbとなるように設定されている。また、本実施例では、各領域120Ra,120b、120Rc,120Rcについての加圧時間は、同一であるものとした。
なお、本実施例では、領域120Ra,120Rcについて、加圧圧力、加圧温度、および、加圧時間が同じであり、領域120Rbについて、加圧圧力が0(MPa)であるため、領域120Ra,120Rb,120Rcについては、上述したホットプレス接合は、1回のホットプレスで行うものとした。そして、領域120Rdについては、加圧圧力が5(MPa)であり、領域120Ra,120Rb,120Rcのいずれとも加圧圧力が異なるため、上述したホットプレス接合は、領域120Ra,120Rb,120Rcとは別のタイミングで行うものとした。
以上の製造工程によって、膜電極接合体100Aを製造することができる。また、さらに、この膜電極接合体100Aを、アノード側セパレータ、および、カソード側セパレータによって挟持することによって、燃料電池を製造することができる。
以上説明した第2実施例の膜電極接合体100Aによっても、第1実施例の100と同様に、膜電極接合体100Aの製造時に電解質膜110に加わるダメージによるアノードとカソードと間の短絡や、クロスリークを抑制することができる。また、アノード側触媒層130aの外周部における電解質膜110とアノード側ガス拡散層120aとの界面、および、カソード側触媒層130cの外周部における電解質膜110とカソード側ガス拡散層120cとの界面での剥離を抑制することができる。
第2実施例の100Aでは、さらに、以下に説明する効果を奏する。すなわち、一般に、膜電極接合体を燃料電池に適用する場合、膜電極接合体の外周部に、樹脂やゴムからなり、ガスケットとして機能するフレーム部材が一体成形される場合がある(図示省略)。この場合、フレーム部材は、射出成形によって成形されることが多い。そして、フレーム部材の射出成型時には、成形型の外周部から内側に向かってフレーム部材を構成するための材料が流入されることが多いため、このときに、材料の流れによって、電解質膜とガス拡散層基材との界面で剥離が生じる場合がある。本実施例の100Aでは、電解質膜110とカソード側ガス拡散層120Acの最外周部の領域120Rdについて、他の領域よりも密着力が高くなる加圧条件でホットプレス接合されるので、射出成形時の電解質膜110とカソード側ガス拡散層120cとの界面での剥離を抑制することができる。なお、この領域120Rdは、フレーム部材に埋め込まれるようにすれば、領域120Rdにおいて、電解質膜110に比較的大きなダメージが加わっても、電解質膜110を介してクロスリークが生じることはない。
C.変形例:
以上、本発明のいくつかの実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能である。例えば、以下のような変形が可能である。
以上、本発明のいくつかの実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能である。例えば、以下のような変形が可能である。
C1.変形例1:
上記実施例では、膜電極接合体100,100Aの製造工程において、電解質膜110の両面に、それぞれ触媒インクを塗布して乾燥させることによって、アノード側触媒層130a、カソード側触媒層130cを形成するものとしたが、本発明は、これに限られない。アノード側ガス拡散層120a、カソード側ガス拡散層120c,120Acに触媒インクを塗布して乾燥させることによって、アノード側触媒層130a、カソード側触媒層130cをそれぞれ形成するものとしてもよい。また、電解質膜110、および、アノード側ガス拡散層120a、カソード側ガス拡散層120c,120Acの双方に、触媒インクを塗布して乾燥させることによって、アノード側触媒層130a、カソード側触媒層130cをそれぞれ形成するものとしてもよい。
上記実施例では、膜電極接合体100,100Aの製造工程において、電解質膜110の両面に、それぞれ触媒インクを塗布して乾燥させることによって、アノード側触媒層130a、カソード側触媒層130cを形成するものとしたが、本発明は、これに限られない。アノード側ガス拡散層120a、カソード側ガス拡散層120c,120Acに触媒インクを塗布して乾燥させることによって、アノード側触媒層130a、カソード側触媒層130cをそれぞれ形成するものとしてもよい。また、電解質膜110、および、アノード側ガス拡散層120a、カソード側ガス拡散層120c,120Acの双方に、触媒インクを塗布して乾燥させることによって、アノード側触媒層130a、カソード側触媒層130cをそれぞれ形成するものとしてもよい。
C2.変形例2:
上記実施例では、膜電極接合体100,100Aのホットプレス接合時に、膜電極接合体100,100Aにおける領域120Ra,120Rb,120Rc、120Rdについて、領域ごとに、加圧圧力を変更し、加圧温度、および、加圧時間は同じであるものとしたが、本発明は、これに限られない。領域ごとに、加圧圧力、加圧温度、加圧時間を含む加圧条件のうちの少なくとも1つを変更するようにすればよい。
上記実施例では、膜電極接合体100,100Aのホットプレス接合時に、膜電極接合体100,100Aにおける領域120Ra,120Rb,120Rc、120Rdについて、領域ごとに、加圧圧力を変更し、加圧温度、および、加圧時間は同じであるものとしたが、本発明は、これに限られない。領域ごとに、加圧圧力、加圧温度、加圧時間を含む加圧条件のうちの少なくとも1つを変更するようにすればよい。
C3.変形例3:
上記第1実施例では、膜電極接合体100は、アノード側ガス拡散層120a、および、カソード側ガス拡散層120cの双方を備えるものとしたが、本発明は、これに限られない。アノード側ガス拡散層120a、および、カソード側ガス拡散層120cのうちの少なくとも一方を省略するようにしてもよい。
上記第1実施例では、膜電極接合体100は、アノード側ガス拡散層120a、および、カソード側ガス拡散層120cの双方を備えるものとしたが、本発明は、これに限られない。アノード側ガス拡散層120a、および、カソード側ガス拡散層120cのうちの少なくとも一方を省略するようにしてもよい。
100,100A…膜電極接合体
110…電解質膜
120a…アノード側ガス拡散層
120c,120Ac…カソード側ガス拡散層
130a…アノード側触媒層
130c…カソード側触媒層
110…電解質膜
120a…アノード側ガス拡散層
120c,120Ac…カソード側ガス拡散層
130a…アノード側触媒層
130c…カソード側触媒層
Claims (5)
- 燃料電池に用いられ、電解質膜の両面に触媒層を備えるとともに、少なくとも一方の表面に、ガス拡散層を備える膜電極接合体の製造方法であって、
前記電解質膜、および、前記ガス拡散層を構成するガス拡散層基材のうちの少なくとも一方において、該少なくとも一方の表面における周縁部を除く一部の領域であって、前記ガス拡散層基材の面積よりも狭い領域に、前記触媒層を形成する工程と、
前記電解質膜と前記ガス拡散層基材との間の一部の領域に前記触媒層が配置されるように、前記電解質膜と前記触媒層と前記ガス拡散層基材とを、互いに加圧接合によって接合する接合工程と、を備え、
前記接合工程は、前記膜電極接合体の面内における前記触媒層が形成されていない非触媒層形成領域について、前記加圧接合時の加圧圧力、加圧温度、加圧時間を含む加圧条件のうちの少なくとも1つが、前記触媒層が形成された触媒層形成領域についての前記加圧条件と異なる加圧条件で、加圧接合する工程を含む、製造方法。 - 請求項1記載の製造方法であって、
前記接合工程は、前記触媒層形成領域における前記電解質膜と前記触媒層と前記ガス拡散層基材との密着力が、前記非触媒層形成領域の少なくとも一部の領域における前記電解質膜と前記ガス拡散層基材との密着力よりも高くなる前記加圧条件で加圧接合する工程を含む、製造方法。 - 請求項2記載の製造方法であって、
前記非触媒層形成領域は、前記触媒層の直近の外周の第1の非触媒層形成領域と、該第1の非触媒層形成領域の外周の第2の非触媒層形成領域と、を含み、
前記接合工程は、前記第2の非触媒層形成領域における前記電解質膜と前記ガス拡散層との密着力が、前記第1の非触媒層形成領域における前記電解質膜と前記ガス拡散層基材との密着力よりも高くなる前記加圧条件で加圧接合する工程を含む、製造方法。 - 請求項3記載の製造方法であって、
前記膜電極接合体は、前記ガス拡散層として、
前記電解質膜の一方の面に接合された第1のガス拡散層基材と、
前記電解質膜の他方の面に接合された第2のガス拡散層基材と、を備え、
前記第1のガス拡散層基材の面積は、前記電解質膜の面積よりも小さく設定されており、
前記第2のガス拡散層基材の面積は、前記第1のガス拡散層基材の面積よりも大きく設定されており、
前記接合工程は、前記第2のガス拡散層基材の最外周部と前記電解質膜との密着力が、前記第2の非触媒層形成領域における前記第2のガス拡散層基材と前記電解質膜との密着力よりも高くなる前記加圧条件で加圧接合する工程を含む、製造方法。 - 燃料電池に用いられ、電解質膜の両面に触媒層を備えるとともに、少なくとも一方の表面に、ガス拡散層を備える膜電極接合体であって、
前記触媒層は、前記電解質膜と前記ガス拡散層との間であって、前記ガス拡散層を構成するガス拡散層基材の表面における周縁部を除く、前記ガス拡散層基材の面積よりも狭い領域に形成されており、
前記電解質膜と前記触媒層と前記ガス拡散層基材、または、前記電解質膜と前記ガス拡散層基材とは、前記膜電極接合体の面内における前記触媒層が形成されていない非触媒層形成領域について、加圧圧力、加圧温度、加圧時間を含む加圧条件のうちの少なくとも1つが、前記触媒層が形成された触媒層形成領域についての前記加圧条件と異なる前記加圧条件で、互いに加圧接合によって接合されている、膜電極接合体。
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