JP2008269863A - プラズマディスプレイパネルの製造方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008269863A
JP2008269863A JP2007108917A JP2007108917A JP2008269863A JP 2008269863 A JP2008269863 A JP 2008269863A JP 2007108917 A JP2007108917 A JP 2007108917A JP 2007108917 A JP2007108917 A JP 2007108917A JP 2008269863 A JP2008269863 A JP 2008269863A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
dielectric layer
electrode
oxide
black
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007108917A
Other languages
English (en)
Inventor
Hatsumi Komaki
初美 古牧
Shingo Takagi
伸悟 高木
Ryoji Hiuga
亮二 日向
Tatsuo Mifune
達雄 三舩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2007108917A priority Critical patent/JP2008269863A/ja
Priority to EP08720581A priority patent/EP2012339A4/en
Priority to PCT/JP2008/000702 priority patent/WO2008129823A1/ja
Priority to US12/294,516 priority patent/US20100248579A1/en
Priority to KR1020087030530A priority patent/KR20090013234A/ko
Priority to CNA2008800008928A priority patent/CN101548356A/zh
Publication of JP2008269863A publication Critical patent/JP2008269863A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/02Manufacture of electrodes or electrode systems
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J11/00Gas-filled discharge tubes with alternating current induction of the discharge, e.g. alternating current plasma display panels [AC-PDP]; Gas-filled discharge tubes without any main electrode inside the vessel; Gas-filled discharge tubes with at least one main electrode outside the vessel
    • H01J11/10AC-PDPs with at least one main electrode being out of contact with the plasma
    • H01J11/12AC-PDPs with at least one main electrode being out of contact with the plasma with main electrodes provided on both sides of the discharge space
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J11/00Gas-filled discharge tubes with alternating current induction of the discharge, e.g. alternating current plasma display panels [AC-PDP]; Gas-filled discharge tubes without any main electrode inside the vessel; Gas-filled discharge tubes with at least one main electrode outside the vessel
    • H01J11/20Constructional details
    • H01J11/34Vessels, containers or parts thereof, e.g. substrates
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J11/00Gas-filled discharge tubes with alternating current induction of the discharge, e.g. alternating current plasma display panels [AC-PDP]; Gas-filled discharge tubes without any main electrode inside the vessel; Gas-filled discharge tubes with at least one main electrode outside the vessel
    • H01J11/20Constructional details
    • H01J11/34Vessels, containers or parts thereof, e.g. substrates
    • H01J11/38Dielectric or insulating layers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Abstract

【課題】画像表示品位が高く、かつ環境問題にも配慮したプラズマディスプレイパネルを提供することができる。
【解決手段】本発明のPDPの製造方法は、ガラス基板上に表示電極、遮光層および誘電体層が形成される前面板と、基板上に電極、隔壁および蛍光体層が形成される背面板とを対向配置するとともに周囲を封着して放電空間を形成するPDPの製造方法であって、前記表示電極が少なくとも、銀およびガラス材料を含有する金属電極層と、黒色材料およびガラス材料を含有する黒色層とを含む複数層で構成され、前記誘電体層は、酸化ビスマスを5重量%以上25重量%以下含有し、前記誘電体層は570℃〜590℃で焼成することを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、表示デバイスなどに用いるプラズマディスプレイパネルに関する。
プラズマディスプレイパネル(以下、PDPと呼ぶ)は、高精細化、大画面化の実現が可能であることから、100インチ以上クラスのテレビなどが製品化されている。近年、PDPは従来のNTSC方式に比べて走査線数が2倍以上のフルハイビジョンへの適用が進んでいるとともに、環境問題に配慮して鉛成分を含まないPDPが要求されている。また省資源化や材料コスト削減のために、高価である希少金属の削減も必要とされている。
PDPは、基本的には、前面板と背面板とで構成されている。前面板は、フロート法による硼硅酸ナトリウム系ガラスのガラス基板と、その一方の主面上に形成されたストライプ状の透明電極とバス電極とで構成される表示電極と、この表示電極を覆ってコンデンサとしての働きをする誘電体層と、この誘電体層上に形成された酸化マグネシウム(MgO)からなる保護層とで構成されている。一方、背面板は、ガラス基板と、その一方の主面上に形成されたストライプ状のアドレス電極と、アドレス電極を覆う下地誘電体層と、下地誘電体層上に形成された隔壁と、各隔壁間に形成された赤色、緑色および青色それぞれに発光する蛍光体層とで構成されている。
前面板と背面板とはその電極形成面側を対向させて気密封着され、隔壁によって仕切られた放電空間にNe−Xeの放電ガスが400Torr〜600Torrの圧力で封入されている。PDPは、表示電極に映像信号電圧を選択的に印加することによって放電させ、その放電によって発生した紫外線が各色蛍光体層を励起して赤色、緑色、青色の発光をさせてカラー画像表示を実現している。
表示電極のバス電極には導電性を確保するための銀電極が用いられ、誘電体層としては酸化鉛を主成分とする低融点ガラスが用いられているが、近年の環境問題への配慮から誘電体層として鉛成分を含まない例が開示されている(例えば、特許文献1、2、3、4など参照)。
また、電極を形成する際のガラス材料として酸化ビスマスを所定量含有させる例も開示されている(例えば、特許文献5参照)。
特開2003−128430号公報 特開2002−053342号公報 特開2001−045877号公報 特開平9−050769号公報 特開2000−048645号公報
近年、PDPは従来のNTSC方式に比べて走査線数が2倍以上のフルハイビジョンへの適用が進んでおり、同時に高輝度化・コントラストの向上が図られている。
ところが、環境問題への配慮から用いられている、鉛成分を含有しない誘電体層や電極のガラス材料を用いた場合は、表示電極の黒色層や遮光層を起因とする黒輝度を悪化させて、コントラストが低下し、良好な画像品質が確保できないという課題を有していた。
また省資源化や材料の高騰などから高価な希少金属の削減が求められているが、黒色層や遮光層の黒色材料の成分の選択によっては表示電極の母線となる金属電極から透明電極への基板垂直方向の抵抗値(以下、接触抵抗値とする)が上昇し、消費電力が上がることで画像品質に影響を与えるという課題があった。
本発明は、このような課題を解決して、高精細表示でも良好な画像品質を確保し、さらに環境問題に配慮したPDPを実現することを目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明のPDPの製造方法は、ガラス基板上に表示電極、遮光層および誘電体層が形成される前面板と、基板上に電極、隔壁および蛍光体層が形成される背面板とを対向配置するとともに周囲を封着して放電空間を形成するPDPの製造方法であって、前記表示電極が少なくとも、銀およびガラス材料を含有する金属電極層と、黒色材料およびガラス材料を含有する黒色層とを含む複数層で構成され、前記誘電体層は、酸化ビスマスを5重量%以上25重量%以下含有し、前記誘電体層は570℃〜590℃で焼成することを特徴とする。
また、前記黒色層にはCo、NiもしくはCu酸化物またはこれら複数を含む酸化物を少なくとも一つ以上含むことを特徴とする。
そして前記遮光層がガラス材料を含有し、前記ガラス材料の軟化点が誘電体材料の焼成温度よりも低いことを特徴とし、また前記遮光層のガラス材料の酸化ビスマスの含有量が5重量%以上25重量%以下であることを特徴とする。
以上のような本発明の構成によれば、画像表示品位が良好で、かつ環境問題にも配慮したPDPを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態におけるPDPについて図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は本発明の実施の形態におけるPDPの構造を示す斜視図である。PDPの基本構造は、一般的な交流面放電型PDPと同様である。図1に示すように、PDP1は前面ガラス基板3などよりなる前面板2と、背面ガラス基板11などよりなる背面板10とが対向して配置され、その外周部をガラスフリットなどからなる封着材によって気密封着されている。封着されたPDP1内部の放電空間16には、NeおよびXeなどの放電ガスが400Torr〜600Torrの圧力で封入されている。
前面板2の前面ガラス基板3上には、走査電極4および維持電極5よりなる一対の帯状の表示電極6と遮光層7が互いに平行にそれぞれ複数列配置されている。前面ガラス基板3上には表示電極6と遮光層7とを覆うようにコンデンサとしての働きをする誘電体層8が形成され、さらにその表面に酸化マグネシウム(MgO)などからなる保護層9が形成されている。
また、背面板10の背面ガラス基板11上には、前面板2の走査電極4および維持電極5と直交する方向に、複数の帯状のアドレス電極12が互いに平行に配置され、これを下地誘電体層13が被覆している。さらに、アドレス電極12間の下地誘電体層13上には放電空間16を区切る所定の高さの隔壁14が形成されている。隔壁14間の溝にアドレス電極12毎に、紫外線によって赤色、青色および緑色にそれぞれ発光する蛍光体層15が順次塗布して形成されている。走査電極4および維持電極5とアドレス電極12とが交差する位置に放電セルが形成され、表示電極6方向に並んだ赤色、青色、緑色の蛍光体層15を有する放電セルがカラー表示のための画素になる。
図2は、本発明の実施の形態におけるPDPの前面板2の構成を示す断面図である。図2は図1と上下反転させて示している。図2に示すように、フロート法などにより製造された前面ガラス基板3に、走査電極4と維持電極5よりなる表示電極6と遮光層7がパターン形成されている。走査電極4と維持電極5はそれぞれ酸化インジウム(ITO)や酸化スズ(SnO2)などからなる透明電極4a、5aと、透明電極4a、5a上に形成された金属バス電極4b、5bとにより構成されている。金属バス電極4b、5bは透明電極4a、5aの長手方向に導電性を付与する目的として用いられ、銀(Ag)材料を主成分とする導電性材料によって形成されている。さらに、金属バス電極4b、5bは黒色の黒色電極41b、51bと白色の白色電極42b、52bとで構成されている。
誘電体層8は、前面ガラス基板3上に形成されたこれらの透明電極4a、5aと金属バス電極4b、5bと遮光層7を覆って設けた第1誘電体層81と、第1誘電体層81上に形成された第2誘電体層82の少なくとも2層構成とし、さらに第2誘電体層82上に保護層9を形成している。
次に、PDPの製造方法について説明する。まず、前面ガラス基板3上に、走査電極4および維持電極5と遮光層7とを形成する。これらの透明電極4a、5aと金属バス電極4b、5bは、フォトリソグラフィ法などを用いてパターニングして形成される。透明電極4a、5aは薄膜プロセスなどを用いて形成され、金属バス電極4b、5bは導電性黒色粒子あるいは銀(Ag)材料を含むペーストを所望の温度で焼成して固化している。また、遮光層7も同様に、黒色材料を含むペーストをスクリーン印刷する方法や黒色材料をガラス基板の全面に形成した後、フォトリソグラフィ法を用いてパターニングし、焼成することにより形成される。
具体的な金属バス電極4b、5bの形成手順は、以下に示す手順が一般的である。前面ガラス基板3上に黒色材料を含んだペーストを印刷し乾燥させた後、フォトリソグラフィ法でパターニングして、遮光層7を形成する。さらにその上に顔料を含んだペーストと導電性粒子を含んだペーストをそれぞれ印刷、乾燥を繰り返す。その後フォトリソグラフィ法でパターニングして黒色の黒色電極41b、51bと白色の白色電極42b、52bからなる金属バス電極4b、5bを形成する。ここで、画像表示時のコントラストを向上させるために、黒色電極41b、51bは下層(前面ガラス基板3側)に形成し、白色電極42b、52bは上層として形成される。
また、本発明の実施形態では金属バス電極の黒色電極41b、51bと遮光層7を同一材料とし、同一プロセスにて製造する手順を用いている。本発明は黒色度を良好にする技術であるため、本発明の実施形態では遮光層7の黒色度も良好になり、本発明の効果を強くすることが可能である。
次に、走査電極4、維持電極5および遮光層7を覆うように前面ガラス基板3上に誘電体ペーストをダイコート法などにより塗布して誘電体ペースト層(誘電体ガラス層)を形成する。誘電体ペーストを塗布した後、所定の時間放置することによって塗布された誘電体ペースト表面がレベリングされて平坦な表面になる。その後、誘電体ペースト層を焼成固化することにより、走査電極4、維持電極5および遮光層7を覆う誘電体層8が形成される。なお、本発明の実施の形態では、少なくともこれらの誘電体ペーストの塗布工程を繰り返すことによって第1誘電体層81と第2誘電体層82とよりなる2層構成の誘電体層8を形成している。なお、誘電体ペーストは粉末の誘電体ガラス、バインダおよび溶剤を含む塗料である。次に、誘電体層8上に酸化マグネシウム(MgO)からなる保護層9を真空蒸着法により形成する。以上の工程により、前面ガラス基板3上に所定の構成部材が形成されて前面板2が完成する。
一方、背面板10は次のようにして形成される。まず、背面ガラス基板11上に、銀(Ag)材料を含むペーストをスクリーン印刷する方法や、金属膜を全面に形成した後、フォトリソグラフィ法を用いてパターニングする方法などによりアドレス電極12用の構成物となる材料層を形成し、それを所望の温度で焼成することによりアドレス電極12を形成する。次に、アドレス電極12が形成された背面ガラス基板11上にダイコート法などによりアドレス電極12を覆うように誘電体ペーストを塗布して誘電体ペースト層を形成する。その後、誘電体ペースト層を焼成することにより下地誘電体層13を形成する。なお、誘電体ペーストは粉末の誘電体ガラスとバインダおよび溶剤を含んだ塗料である。
次に、下地誘電体層13上に隔壁材料を含む隔壁形成用ペーストを塗布して所定の形状にパターニングして隔壁材料層を形成し、その後、焼成することにより隔壁14を形成する。ここで、下地誘電体層13上に塗布した隔壁用ペーストをパターニングする方法としては、フォトリソグラフィ法やサンドブラスト法を用いることができる。次に、隣接する隔壁14間の下地誘電体層13上および隔壁14の側面に蛍光体材料を含む蛍光体ペーストを塗布して焼成することにより蛍光体層15が形成される。以上の工程により、背面ガラス基板11上に所定の構成部材が形成されて背面板10が完成する。
このようにして所定の構成部材を備えた前面板2と背面板10とを走査電極4とアドレス電極12とが直交するように対向配置して、その周囲をガラスフリットで封着し、放電空間16にNe、Xeなどを含む放電ガスを封入することによりPDP1が完成する。
次に、前面板2の表示電極6と誘電体層8の詳細について述べる。まず表示電極6について説明する。前面ガラス基板3上に厚さ0.12μm程度の酸化インジウム(ITO)をスパッタ法で全面に形成し、その後、フォトリソグラフィ法によって、幅150μmのストライプ状の透明電極4a、5aを形成する。
そして、黒色材料としてコバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)の黒色金属微粒子、金属酸化物、金属複合酸化物が5重量%〜40重量%と、ガラス材料が10重量%〜40重量%と、感光性ポリマー、感光性モノマー、光重合開始剤、溶剤などを含む感光性有機バインダ成分が30重量%〜60重量%とよりなる感光性ペーストを印刷法などによって前面ガラス基板3上全面に塗布し、黒色電極ペースト層を形成する。
なお、黒色電極ペーストのガラス材料は、少なくとも酸化ビスマス(Bi23)を5重量%〜25重量%含み、ガラス材料の軟化点が500℃を超えるようにしている。なお、上述した黒色材料としてのコバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)の黒色金属微粒子、金属酸化物、金属複合酸化物は、一部導電材としても機能する。
次に、少なくとも銀(Ag)粒子が70重量%〜90重量%と、ガラス材料が1重量%〜15重量%と、感光性ポリマー、感光性モノマー、光重合開始剤、溶剤などを含む感光性有機バインダ成分8重量%〜30重量%よりなる感光性ペーストを印刷法などによって黒色電極ペースト層上に塗布し、白色電極ペースト層を形成する。なお、白色電極ペースト層のガラス材料は、少なくとも酸化ビスマス(Bi23)を5重量%〜25重量%含み、ガラス材料の軟化点が550℃を超えるようにしている。
これらの全面塗布された黒色電極ペースト層と白色電極ペースト層とを、フォトリソグラフィ法を用いてパターニングし、これらを550℃〜600℃の温度で焼成して線幅が60μm程度の黒色電極41b、51bと白色電極42b、52bを透明電極4a、5a上に形成する。
このように本発明の実施では黒色電極41b、51bにコバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)を用いているが、従来技術においては、黒色電極41b、51bや遮光層7にクロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)を含有することによって、導電性および黒色度を確保する手段がある。ところが、発明者等はクロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)を黒色電極41b、51bに使用することによって、黒色電極41b、51bと白色電極42b、52bとの層界面での接触抵抗値を増大させ、電極層全体の抵抗値が上昇する傾向があることを見出した。またこれは、黒色電極41b、51bのガラス材料の成分、または誘電体層8の成分などにも依存することが判明した。
この現象について以下に解説する。通常、電極焼成工程や誘電体焼成工程における熱処理によって、白色電極42b、52bに含まれる銀(Ag)同士が接触し、電極の導電性が発現する。ところが通常、黒色電極41b、51bに含まれる導電材や黒色材料等の成分は、上述の電極焼成や誘電体焼成工程において、白色電極42b、52bへ移動、拡散し、銀(Ag)同士の接触を妨げようとする。ところが、黒色電極41b、51bにコバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)を用いた場合、この白色電極42b、52bへの拡散を抑制することができ、結果として銀(Ag)同士の接触を妨げることがなくなる。このため、黒色電極41b、51bと白色電極42b、52bとの層界面での接触抵抗値を低下させることができると考えられる。
一方、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)の成分を黒色材料や導電材として黒色電極に含有していると、焼成時において白色電極51b、52bへの拡散がおこり、拡散された成分により銀(Ag)同士の接触を妨げることとなり、この接触抵抗が上昇する。
また従来技術では、黒色電極41b、51bや遮光層7にルテニウム(Ru)を含有して、黒色度、導電率を確保する手段も開示されている。ところがルテニウム(Ru)は高価な希少金属でもあるため、ルテニウム(Ru)の使用は材料コストの増加に繋がることとなり、大画面化が進むPDPでは、部分的なコストの増加も大きな影響を及ぼす。このように本発明の実施では、ルテニウム(Ru)を実質的に使用しないこととすることで、従来技術に対して材料コストの削減や省資源化などの観点からも優位な効果が有することになる。
また、黒色電極41b、51bと白色電極42b、52bに用いられるガラス材料は、上述のように酸化ビスマス(Bi23)の含有量が5重量%〜25重量%であり、さらに、酸化モリブデン(MoO3)、酸化タングステン(WO3)のうちの少なくとも一つを0.1重量%以上7重量%以下含むことが好ましい。なお、酸化モリブデン(MoO3)、酸化タングステン(WO3)に代えて、酸化セリウム(CeO2)、酸化銅(CuO)、酸化コバルト(Co23)、酸化バナジウム(V27)、酸化アンチモン(Sb2O3)から選ばれる少なくとも1種を0.1重量〜7重量%含ませてもよい。
また、上記以外の成分として、酸化亜鉛(ZnO)を0重量%〜40重量%、酸化硼素(B23)を0重量%〜35重量%、酸化硅素(SiO2)を0重量%〜15重量%、酸化アルミニウム(Al23)を0重量%〜10重量%など、鉛成分を含まない材料組成が含まれていてもよく、これらの材料組成の含有量に特に限定はなく、従来技術程度の材料組成の含有量範囲である。
なお、本発明ではガラス材料の軟化点温度を500℃以上とし、焼成温度を550℃〜600℃としている。従来のように、ガラス材料の軟化点が450℃〜500℃と低い場合には、焼成温度がそれより100℃近く高いため、反応性の高い酸化ビスマス(Bi23)自体が銀(Ag)や黒色金属微粒子、あるいはペースト中の有機バインダ成分と激しく反応し、金属バス電極4b、5b中と誘電体層8中に気泡を発生させ、誘電体層8の絶縁耐圧性能を劣化させる。一方、本発明のように、ガラス材料の軟化点を500℃以上にすると、銀(Ag)や黒色金属微粒子、あるいは有機成分と酸化ビスマス(Bi23)との反応性が低下して気泡の発生は少なくなる。しかしながら、ガラス材料の軟化点を600℃以上とすると、金属バス電極4b、5bと透明電極4a、5aや前面ガラス基板3、あるいは誘電体層8との接着性が低下するため好ましくない。
次に前面板2の誘電体層8を構成する第1誘電体層81と第2誘電体層82について詳細に説明する。第1誘電体層81の誘電体材料は、次の材料組成より構成されている。すなわち、酸化ビスマス(Bi23)を5重量%〜25重量%と酸化カルシウム(CaO)を0.5重量%〜15重量%を含んでおり、さらに酸化モリブデン(MoO3)、酸化タングステン(WO3)、酸化セリウム(CeO2)、酸化マンガン(MnO2)から選ばれる少なくとも1種を0.1重量%〜7重量%含んでいる。
さらに、酸化ストロンチウム(SrO)、酸化バリウム(BaO)から選ばれる少なくとも1種を0.5重量%〜12重量%含んでいる。
なお、酸化モリブデン(MoO3)、酸化タングステン(WO3)、酸化セリウム(CeO2)、酸化マンガン(MnO2)に代えて、酸化銅(CuO)、酸化クロム(Cr23)、酸化コバルト(Co23)、酸化バナジウム(V27)、酸化アンチモン(Sb23)から選ばれる少なくとも1種を0.1重量%〜7重量%含んでいてもよい。
また、上記以外の成分として、酸化亜鉛(ZnO)を0重量%〜40重量%、酸化硼素(B23)を0重量%〜35重量%、酸化硅素(SiO2)を0重量%〜15重量%、酸化アルミニウム(Al23)を0重量%〜10重量%など、鉛成分を含まない材料組成が含まれていてもよく、これらの材料組成の含有量に特に限定はなく、従来技術程度の材料組成の含有量範囲である。
これらの組成成分からなる誘電体材料を、湿式ジェットミルやボールミルで平均粒径が0.5μm〜2.5μmとなるように粉砕して誘電体材料粉末を作製する。次にこの誘電体材料粉末55重量%〜70重量%と、バインダ成分30重量%〜45重量%とを三本ロールでよく混練してダイコート用あるいは印刷用の第1誘電体層用ペーストを作製する。
そして、この第1誘電体層用ペーストを用い、表示電極6を覆うように前面ガラス基板3にダイコート法あるいはスクリーン印刷法で印刷して乾燥させ、その後、誘電体材料の軟化点より少し高い温度の575℃〜590℃で焼成する。
次に、第2誘電体層82について説明する。第2誘電体層82の誘電体材料は、次の材料組成より構成されている。すなわち、酸化ビスマス(Bi23)を5重量%〜25重量%と酸化バリウム(BaO)を6.0重量%〜28重量%含んでおり、さらに酸化モリブデン(MoO3)、酸化タングステン(WO3)、酸化セリウム(CeO2)、酸化マンガン(MnO2)から選ばれる少なくとも1種を0.1重量%〜7重量%含んでいる。
さらに、酸化カルシウム(CaO)、酸化ストロンチウム(SrO)から選ばれる少なくとも1種を0.8重量%〜17重量%含んでいる。
なお、酸化モリブデン(MoO3)、酸化タングステン(WO3)、酸化セリウム(CeO2)、酸化マンガン(MnO2)に代えて、酸化銅(CuO)、酸化クロム(Cr23)、酸化コバルト(Co23)、酸化バナジウム(V27)、酸化アンチモン(Sb23)から選ばれる少なくとも1種を0.1重量%〜7重量%含んでいてもよい。
また、上記以外の成分として、酸化亜鉛(ZnO)を0重量%〜40重量%、酸化硼素(B23)を0重量%〜35重量%、酸化硅素(SiO2)を0重量%〜15重量%、酸化アルミニウム(Al23)を0重量%〜10重量%など、鉛成分を含まない材料組成が含まれていてもよく、これらの材料組成の含有量に特に限定はなく、従来技術程度の材料組成の含有量範囲である。
これらの組成成分からなる誘電体材料を、湿式ジェットミルやボールミルで平均粒径が0.5μm〜2.5μmとなるように粉砕して誘電体材料粉末を作製する。次にこの誘電体材料粉末55重量%〜70重量%と、バインダ成分30重量%〜45重量%とを三本ロールでよく混練してダイコート用あるいは印刷用の第2誘電体層用ペーストを作製する。そして、この第2誘電体層用ペーストを用いて第1誘電体層81上にスクリーン印刷法であるいはダイコート法で印刷して乾燥させ、その後、誘電体材料の軟化点より少し高い温度の550℃〜590℃で焼成する。
なお、誘電体層8の膜厚が小さいほどパネル輝度の向上と放電電圧を低減するという効果は顕著になるので、絶縁耐圧が低下しない範囲内であればできるだけ膜厚を小さく設定するのが望ましい。このような条件と可視光透過率の観点から、本発明の実施の形態では、誘電体層8の膜厚を41μm以下に設定し、第1誘電体層81を5μm〜15μm、第2誘電体層82を20μm〜36μmとしている。
以上のように、本発明での誘電体層8に含まれる酸化ビスマス(Bi23)量は、第1誘電体層81および第2誘電体層82共に、上述のように5重量%〜25重量%としている。誘電体層8の酸化ビスマス(Bi23)量をこの範囲とすることで、PDPの黒色度を良化することができ、かつ誘電体層8としての所望の軟化点および誘電率を得ることができる。なお、第1誘電体層81と第2誘電体層82の酸化ビスマス(Bi23)量が同一である必要はない。
このようにして製造されたPDP前面板は、黒色度が良くかつ金属電極の接触抵抗値が低くなり、パネルとした場合に画像表示時のコントラストが良好なPDPを得ることができる。
(実施例)
本発明の実施の形態での効果を確認するために、42インチのハイビジョンに適合する前面板の構成にて、試験試料を作製し評価を行った。
黒色度の評価は、ガラス基板上に、遮光層7を上述の方法にて形成し、さらにそれを覆うように誘電体層8を上述した方法により形成した試料を作製し、性能の評価を行った。
一般に明度L*はJISZ8722(色の測定方法)、JISZ8729(色の表示方法−L***表色系及びL***表色系)に規定された方法で求められる。本発明の実施の形態では黒色度をL***表示系を用いて表し、L*値が低いことを黒色度が強い(良い)とした。そしてL*値が低い場合、PDPでの画像表示時では、コントラストが高くなる。本発明の実施形態ではL*値は、日本電色(株)分光色差計NF999を用いて測定したものである。
測定試料は、測定領域が10mm角になるように上述と同様の手法でパターニングし、測定は膜面側に白色板を重ね、ガラス基板側(画像表示側)から測定をし、42インチサイズの基板内で位置を変えて3点測定を行った平均値を測定結果とする。
図3は誘電体層8の酸化ビスマス(Bi23)量に対する遮光層7の黒色度L*値の変化を示した図である。発明者等の測定条件においては、PDPの画像表示にて遮光層7のL*値が10以下であると、良好なコントラストが得られていた。これに基づくと、図3に示したように、L*値が10以下となるのは、誘電体層8の酸化ビスマス(Bi23)の量が5重量%〜30重量%であった。
この現象についての詳細な原因は不明であるが、遮光層7の表示側の裏面あるいは黒色電極41b、51bの端部に接した、誘電体層8(本発明の実施形態では特に第1誘電体層81)中の、酸化ビスマス(Bi23)の影響によって生じていると考えられる。この影響により黒色材料となるコバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)の黒色金属微粒子、金属酸化物、金属複合酸化物が、前面ガラス基板3側すなわち画像表示面に拡散し、黒色度を良化していると推測している。
また黒色度の評価として、誘電体層8の焼成温度との依存性についても検討してみた。図4は誘電体層8の焼成温度に対する遮光層7の黒色度の関係を示す図である。図4に示すように、L*値が10以下となるのは、誘電体層8の焼成温度が570℃以上であった。また誘電体層8の焼成温度が590℃より大きくなるとL*値が上昇する傾向が見られることから、誘電体層8の焼成温度は570℃以上590℃以下であることが望ましい。
この現象は、誘電体層8を570℃〜590℃で焼成をすると誘電体層8および遮光層7中に含まれるガラス材料が十分に軟化し、その影響で遮光層7中の黒色材料がガラス基板側(画像表示側)に物質移動し、黒色度を良化しているために生じると考えられる。そしてこの現象は遮光層7中のガラス材料の軟化点が、誘電体層8の焼成温度よりも低い方が顕著に現出する。
また、試料として遮光層7の代わりに、黒色電極41b、51bおよび白色電極42b、52bを形成し、同様に黒色度を測定した。ところが上述した遮光層7を用いた試料の方が、黒色度が低くなる度合いは大きく、これは誘電体層8が直接黒色層に接触するため、誘電体層8の材料、プロセスの黒色度への影響が大きく現れたと考えられる。従ってこの本発明の実施形態で作製したPDPは、黒色電極41b、51bよりも遮光層7の方がL*値が低下する傾向にある。これによって、放電セル内の放電領域により近い黒色電極41b、51b部分のL*値を小さくしたとしても、発光の反射が小さくなるか、または吸収が大きくなってしまうため、画像表示時の発光輝度が小さくなり、コントラストの向上はみられないが、遮光層7部のL*値をより低くすることで輝度の損失を抑えることができ、よりコントラストを向上させることができる。
次に、表示電極6の接触抵抗値の検討について述べる。表示電極6の接触抵抗値の評価としては、ガラス基板上に、透明電極4a、5a、黒色電極41b、51bおよび白色電極42b、52bを上述の方法によってそれぞれ形成し、さらにその電極を覆うように誘電体層8を上述した方法により形成した試験試料を作製し、テスターにより抵抗値の測定を行うことで性能の評価を行った。なお試料は、誘電体そのものの接触抵抗値を排除するために、誘電体層8に覆われない取り出し端子部を形成しており、誘電体層8の接触抵抗の影響は除外してある。
図5は黒色電極41b、51bの含有成分に対する接触抵抗の特性差を示す図である。また誘電体層8の酸化ビスマス(Bi23)の含有量を25重量%および40重量%として、接触抵抗値を比較検討した。なお接触抵抗値は、誘電体層8の酸化ビスマス(Bi23)含有量40重量%であって黒色電極41b、51bの含有成分がクロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)である試料の測定結果を1として相対値で示している。
この結果、黒色電極41b、51bの成分としてクロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)を含有する場合と比較して、本発明の実施形態で用いたコバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)を黒色電極41b、51bの成分として含有する方が、接触抵抗が低下することがわかる。これは上述したように、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)を黒色電極41b、51bの成分として含有する場合、各電極層への拡散が低減され、銀(Ag)粒子の接触を妨げることがないためと考えられる。
また、この接触抵抗値は誘電体層8の酸化ビスマス(Bi23)の含有量にも依存しており、図5に示すように、当該酸化ビスマス(Bi23)量が25重量%である方が、接触抵抗値が低下する。
さらに本発明の実施形態では、白色電極42b、52bのガラス材料内の酸化ビスマス(Bi23)含有量と、誘電体層8の酸化ビスマス(Bi23)含有量に対する接触抵抗の変化も調べた。この結果を図6および図7に示す。図6は白色電極42b、52bのガラス材料内の酸化ビスマス(Bi23)含有量が25重量%である場合の、誘電体層8の酸化ビスマス(Bi23)含有量に対する接触抵抗値の変化を示す図である。一方、図7は誘電体層8の酸化ビスマス(Bi23)含有量が25重量%である場合の、白色電極42b、52bのガラス材料内の酸化ビスマス(Bi23)含有量に対する接触抵抗値の変化を示す図である。また図4と同様に誘電体層8の酸化ビスマス(Bi23)含有量は40重量%であって黒色電極41b、51bの含有成分がクロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)である試料の測定結果を1として相対値で示している。
本発明の実施形態では、接触抵抗値は相対値で0.9以下であると、表示電極全体としての抵抗値の増加量も小さく、画像表示における必要な印加電圧への影響も低く抑えられる。図6に示すように、接触抵抗値が0.9以下となるのは、誘電体層8の酸化ビスマス(Bi23)含有量が5重量%〜30重量%であった。一方で誘電体層8は放電時の無効電力の観点から、誘電率が低くなることが求められる。このことより、誘電体層8の酸化ビスマス(Bi23)の含有量は25重量%以下となることがさらに望ましい。
また、図7に示すように、接触抵抗値が0.9以下となるのは、白色電極42b、52bの酸化ビスマス(Bi23)含有量が5重量%〜40重量%であった。一方で焼成工程時の軟化点の観点から、白色電極42b、52bの酸化ビスマス(Bi23)の含有量は25重量%以下となることがさらに望ましい。
以上のように、本発明の実施形態では、ガラス基板上に表示電極、遮光層および誘電体層が形成される前面板と、基板上に電極、隔壁および蛍光体層が形成される背面板とを対向配置するとともに周囲を封着して放電空間を形成するPDPの製造方法であって、前記表示電極が少なくとも、銀およびガラス材料を含有する金属電極層と、黒色材料およびガラス材料を含有する黒色層とを含む複数層で構成され、前記誘電体層は、酸化ビスマス(Bi23)を5重量%以上25重量%以下含有し、前記誘電体層は570℃〜590℃で焼成することを特徴とし、また前記黒色層にはCo、NiもしくはCu酸化物またはこれら複数を含む酸化物を少なくとも一つ以上含むことを特徴とし、そして前記遮光層がガラス材料を含有し、前記ガラス材料の軟化点が誘電体材料の焼成温度よりも低いことを特徴とし、また前記遮光層のガラス材料の酸化ビスマス(Bi23)の含有量が5重量%以上25重量%以下であることを特徴とする。これによって、表示電極の接触抵抗値を低下することができ、かつ黒色度が良好で高い画像表示品位のPDPを実現することができる。さらに本発明の実施形態のPDPでは、材料のコストを抑えることができ、また鉛(Pb)を含まない環境に配慮したPDPである。
以上述べてきたように本発明は、画像表示品位が高く、かつ環境問題にも配慮したPDPを実現することができ、大画面の表示デバイスなどに有用である。
本発明の実施の形態におけるPDPの構造を示す斜視図 同PDPの前面板の構成を示す断面図 誘電体層の酸化ビスマス量に対する遮光層の黒色度を示す特性図 誘電体層の焼成温度に対する遮光層の黒色度を示す特性図 黒色電極の含有成分に対する接触抵抗値を示す特性図 誘電体層の酸化ビスマス含有量に対する接触抵抗値を示す特性図 白色電極のガラス材料内の酸化ビスマス含有量に対する接触抵抗値を示す特性図
符号の説明
1 PDP
2 前面板
3 前面ガラス基板
4 走査電極
4a,5a 透明電極
4b,5b 金属バス電極
5 維持電極
6 表示電極
7 遮光層
8 誘電体層
9 保護層
10 背面板
11 背面ガラス基板
12 アドレス電極
13 下地誘電体層
14 隔壁
15 蛍光体層
16 放電空間
41b,51b 黒色電極
42b,52b 白色電極
81 第1誘電体層
82 第2誘電体層

Claims (4)

  1. ガラス基板上に表示電極、遮光層および誘電体層が形成される前面板と、基板上に電極、隔壁および蛍光体層が形成される背面板とを対向配置するとともに周囲を封着して放電空間を形成するプラズマディスプレイパネルの製造方法であって、
    前記表示電極が少なくとも、銀およびガラス材料を含有する金属電極層と、黒色材料およびガラス材料を含有する黒色層とを含む複数層で構成され、
    前記誘電体層は、酸化ビスマス(Bi23)を5重量%以上25重量%以下含有し、
    前記誘電体層は570℃〜590℃で焼成することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  2. 前記黒色層にはコバルト(Co)、ニッケル(Ni)もしくは銅(Cu)またはこれらの酸化物を含有することを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  3. 前記遮光層がガラス材料を含有し、前記ガラス材料の軟化点が誘電体材料の焼成温度よりも低いことを特徴とする請求項1および2記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  4. 前記遮光層のガラス材料の酸化ビスマス(Bi23)の含有量が5重量%以上25重量%以下であることを特徴とする請求項3記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
JP2007108917A 2007-04-18 2007-04-18 プラズマディスプレイパネルの製造方法 Pending JP2008269863A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007108917A JP2008269863A (ja) 2007-04-18 2007-04-18 プラズマディスプレイパネルの製造方法
EP08720581A EP2012339A4 (en) 2007-04-18 2008-03-25 METHOD FOR PRODUCING A PLASMA DISPLAY PANEL
PCT/JP2008/000702 WO2008129823A1 (ja) 2007-04-18 2008-03-25 プラズマディスプレイパネルの製造方法
US12/294,516 US20100248579A1 (en) 2007-04-18 2008-03-25 Method of manufacturing plasma display panel
KR1020087030530A KR20090013234A (ko) 2007-04-18 2008-03-25 플라즈마 디스플레이 패널의 제조 방법
CNA2008800008928A CN101548356A (zh) 2007-04-18 2008-03-25 等离子体显示板的制造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007108917A JP2008269863A (ja) 2007-04-18 2007-04-18 プラズマディスプレイパネルの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008269863A true JP2008269863A (ja) 2008-11-06

Family

ID=39875355

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007108917A Pending JP2008269863A (ja) 2007-04-18 2007-04-18 プラズマディスプレイパネルの製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20100248579A1 (ja)
EP (1) EP2012339A4 (ja)
JP (1) JP2008269863A (ja)
KR (1) KR20090013234A (ja)
CN (1) CN101548356A (ja)
WO (1) WO2008129823A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2715311T3 (es) 2012-03-19 2019-06-03 Steadymed Ltd Mecanismo de conexión de fluido para bombas tipo parche
JP5888277B2 (ja) * 2013-04-04 2016-03-16 Tdk株式会社 黒色マーク組成物およびこれを用いた電子部品

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003187692A (ja) * 2001-12-20 2003-07-04 Taiyo Ink Mfg Ltd 黒色ペースト組成物及びそれを用いて黒色パターンを形成したプラズマディスプレイパネル
JP2004063247A (ja) * 2002-07-29 2004-02-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイパネルの製造方法
JP2006253143A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 E I Du Pont De Nemours & Co 黒色導電性厚膜組成物、黒色電極、およびこれらの形成方法
WO2007040121A1 (ja) * 2005-10-03 2007-04-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. プラズマディスプレイパネル
WO2007040142A1 (ja) * 2005-10-03 2007-04-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. プラズマディスプレイパネル

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3778223B2 (ja) 1995-05-26 2006-05-24 株式会社日立プラズマパテントライセンシング プラズマディスプレイパネル
JP4238384B2 (ja) 1998-07-31 2009-03-18 東レ株式会社 感光性導電ペーストおよびプラズマディスプレイ用電極の製造方法
JP2001045877A (ja) 1999-08-11 2001-02-20 Okura Ind Co Ltd 生分解性容器の製造方法
JP2002053342A (ja) 2000-08-10 2002-02-19 Asahi Glass Co Ltd 電極被覆用低融点ガラス
JP3827987B2 (ja) 2001-10-22 2006-09-27 旭テクノグラス株式会社 無鉛ガラスフリット
JP2003168373A (ja) * 2001-11-29 2003-06-13 Mitsubishi Electric Corp 面放電ac型プラズマディスプレイパネル用前面基板、面放電ac型プラズマディスプレイパネル及び面放電ac型プラズマディスプレイ装置
WO2005052976A1 (ja) * 2003-11-26 2005-06-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. プラズマディスプレイパネル
US20050242725A1 (en) * 2004-04-26 2005-11-03 Shinya Hasegawa Glass composition and paste composition suitable for a plasma display panel, and plasma display panel
JPWO2006038621A1 (ja) * 2004-10-07 2008-05-15 松下電器産業株式会社 プラズマディスプレイパネル
US20060223690A1 (en) * 2005-04-01 2006-10-05 Tsutomu Mutoh Photosensitive thick-film dielectric paste composition and method for making an insulating layer using same
JP4089739B2 (ja) * 2005-10-03 2008-05-28 松下電器産業株式会社 プラズマディスプレイパネル

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003187692A (ja) * 2001-12-20 2003-07-04 Taiyo Ink Mfg Ltd 黒色ペースト組成物及びそれを用いて黒色パターンを形成したプラズマディスプレイパネル
JP2004063247A (ja) * 2002-07-29 2004-02-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイパネルの製造方法
JP2006253143A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 E I Du Pont De Nemours & Co 黒色導電性厚膜組成物、黒色電極、およびこれらの形成方法
WO2007040121A1 (ja) * 2005-10-03 2007-04-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. プラズマディスプレイパネル
WO2007040142A1 (ja) * 2005-10-03 2007-04-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. プラズマディスプレイパネル

Also Published As

Publication number Publication date
CN101548356A (zh) 2009-09-30
US20100248579A1 (en) 2010-09-30
WO2008129823A1 (ja) 2008-10-30
EP2012339A1 (en) 2009-01-07
EP2012339A4 (en) 2011-03-09
KR20090013234A (ko) 2009-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100920545B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널
WO2007040120A1 (ja) プラズマディスプレイパネル
JP2009170192A (ja) プラズマディスプレイパネル
JP4770516B2 (ja) プラズマディスプレイパネル
JP4910558B2 (ja) プラズマディスプレイパネル
US7932675B2 (en) Plasma display panel
US7878875B2 (en) Plasma display panel with display electrodes containing glass frit and a method of manufacturing the same
JP2007128855A (ja) プラズマディスプレイパネル
JP5245223B2 (ja) プラズマディスプレイパネル
JP2008269863A (ja) プラズマディスプレイパネルの製造方法
JP4591478B2 (ja) プラズマディスプレイパネル
JP2008269861A (ja) プラズマディスプレイパネル
JP2009218025A (ja) プラズマディスプレイパネル
JP2009218132A (ja) プラズマディスプレイパネル
WO2009113138A1 (ja) プラズマディスプレイパネル
JP2008269862A (ja) プラズマディスプレイパネル
JP2007234282A (ja) プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法
US20110181174A1 (en) Plasma display panel
JP4747725B2 (ja) プラズマディスプレイパネル
JP4329861B2 (ja) プラズマディスプレイパネル
JP4382147B2 (ja) プラズマディスプレイパネル
JP4329862B2 (ja) プラズマディスプレイパネル
JP2010020991A (ja) プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法
JP2010020992A (ja) プラズマディスプレイパネル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100217

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20100312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100723

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100817