JP2008268324A - 表示装置、表示装置の駆動方法および電子機器 - Google Patents

表示装置、表示装置の駆動方法および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】表示領域の各領域に面順次方式で画像を表示する場合の画像の明度の低下を抑制する。
【解決手段】液晶装置20の表示領域25は複数の単位表示領域Aで構成される。複数の単位表示領域Aは複数のグループGに区分される。制御装置50は、フレームF内の複数のサブフィールドSFの各々にて順次に、複数色の各々の単色画像を、各単位表示領域Aに並行して表示させる。各サブフィールドSFにおいて、各単位表示領域AにはグループGごとに別色の単色画像が表示される。
【選択図】図1

Description

本発明は、面順次方式(フィールドシーケンシャル方式)で画像を表示する技術に関する。
複数の原色成分(例えば赤色,緑色および青色)の各々の単色画像を時分割で順次に表示することで観察者にカラー画像を知覚させる面順次方式の表示装置においては、複数の原色成分の混色で表現される画像の縁部にて各原色成分が分離して知覚される現象(以下「色割れ」という)が問題となる。特許文献1には、表示領域を所定の行数ごとに区分した3個の領域の各々に別色の単色画像を順次に表示することで色割れを低減する技術が開示されている。
特開2005−316092号公報
しかし、特許文献1の技術においては、ひとつの領域に単色画像を表示する期間に他の領域の表示は停止する(各領域に単色画像を表示する期間が重複しない)から、表示領域の全体として画像の明度を確保することが困難であるという問題がある。以上の事情に鑑みて、本発明は、表示領域内の各領域に面順次方式で画像を表示する場合における画像の明度の低下を抑制するという課題の解決を目的としている。
以上の課題を解決するために、本発明に係る表示装置は、第1単位表示領域(例えば図2のグループC1のひとつの単位表示領域A)と第2単位表示領域(例えば図2のグループC2のひとつの単位表示領域A)とを含む表示手段と、各サブフィールドにおける単色画像が第1単位表示領域と第2単位表示領域とで別色となるように、1フレーム内の複数のサブフィールドの各々にて順次に、複数色の各々の単色画像を、第1単位表示領域および第2単位表示領域に並行して表示させる制御手段とを具備する。以上の構成によれば、第1単位表示領域と第2単位表示領域とに別色の単色画像が並行して表示されるから、各表示領域に順次に単色画像が表示される構成と比較して画像の明度を容易に確保できる。表示手段は、例えば、第1基板と第2基板との間隙にOCBモードの液晶を封止した液晶装置を含む。なお、本発明の表示装置は各種の電子機器に利用される。
本発明の好適な態様に係る表示装置は、複数の原色成分の階調を画素ごとに指定する入力画像信号から、白色成分と複数の色成分とについて階調を指定する分離画像信号を生成する画像処理手段を具備し、制御手段は、分離画像信号に基づいて白色成分と複数の色成分(原色成分や複数の原色成分の混色成分)との各単色画像を表示手段に表示させる。以上の態様によれば、白色成分の単色画像について色割れが発生しないことに加えて、白色成分を抽出することで色割れの原因となる色成分の階調が低下するから、色割れを有効に抑制することが可能である。
画像処理手段を具備する表示装置の第1の態様(例えば第2実施形態)において、制御手段は、複数の色成分の各々については第1単位表示領域と第2単位表示領域とで別色の単色画像を分離画像信号に基づいて各サブフィールドにて表示させる一方、白色の単色画像を、分離画像信号に基づいて、第1単位表示領域および第2単位表示領域に同じサブフィールドにて並行して表示させる。第2の態様(例えば第3実施形態)において、制御手段は、白色成分と複数の色成分とを含む複数色の各々の単色画像を、第1単位表示領域および第2単位表示領域の単色画像が別色となるように、分離画像信号に基づいて各サブフィールドにて表示させる。
なお、画素の表示色から複数の白色成分を抽出する態様も好適である。時間軸上で相互に離間する各サブフィールドにて複数の白色成分の各々の単色画像を表示すれば、ひとつのサブフィールドのみにおいて白色成分を表示する構成と比較して、白色成分の単色画像の階調(輝度)が抑制される。したがって、白色成分の単色画像の表示に起因したフリッカを低減することが可能である。
また、本発明の具体的な態様において、表示手段は、複数の白色成分のうち少なくともひとつの白色成分の単色画像を、各色成分の単色画像を表示するサブフィールドよりも長い時間のサブフィールドにて表示する。以上の態様によれば、色成分および白色成分の単色画像を表示する期間が充分に確保されるから、フリッカを有効に抑制することが可能である。
さらに好適な態様において、表示手段は、1フレーム内の所定の期間にて黒画像を表示する(すなわち表示を停止する)。本態様によれば、色成分の単色画像を表示する期間が短縮されることで色割れが抑制されるとともに、色成分および白色成分の単色画像を表示する期間が短縮されることで動画ボケが抑制されるという利点がある。さらに好適な態様において、表示を停止する期間はフレームの最後に設定される。
また、別の態様において、画像処理手段は、複数の原色成分のうちの2色の混色成分を複数の色成分に含めて分離画像信号を生成する。以上の態様によれば、原色成分の単色画像が連続して表示される構成と比較して色割れを知覚され難くすることができる。さらに好適な態様において、混色成分の単色画像を表示するサブフィールドは、原色成分の単色画像を表示する各サブフィールドの間に介挿される。
本発明の好適な態様において、表示手段は、第1単位表示領域と第2単位表示領域とを含む複数の単位表示領域が、相互に交差する第1方向と第2方向とに配列する矩形状の表示領域を有し、各単位表示領域における第1方向および第2方向の少なくとも一方に沿った寸法は、頂角が10°で表示領域の短辺の6倍を高さとする二等辺三角形の底辺の寸法以下である。さらに好適な態様において、各単位表示領域における第1方向および第2方向の少なくとも一方に沿った寸法は、頂角が10°で表示領域の短辺の3倍を高さとする二等辺三角形の底辺の寸法以下とされる。以上の態様によれば、ひとつの単位表示領域内における視点の移動に起因した色割れの発生を抑制することが可能である。
本発明は、表示装置を駆動する方法としても特定される。本発明に係る駆動方法は、第1単位表示領域と第2単位表示領域とを含む表示装置を駆動する方法であって、各サブフィールドにおける単色画像が第1単位表示領域と第2単位表示領域とで別色となるように、1フレーム内の複数のサブフィールドの各々にて順次に、複数色の単色画像を、第1単位表示領域および第2単位表示領域に並行して表示させる。以上の駆動方法によっても本発明の表示装置と同様の効果が奏される。
<A:第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る表示装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、表示装置100は、照明装置10と液晶装置20と制御装置50とを具備する。図1においては照明装置10と液晶装置20とが便宜的に離間して図示されているが、実際には照明装置10と液晶装置20とは近接する。
液晶装置20は、相互に対向する第1基板21と第2基板22とを具備する。第1基板21と第2基板22との間隙には液晶(図示略)が封止される。OCB(Optically Compensated Bend)モードなど高速に応答する液晶が好適に採用される。第2基板22のうち液晶との対向面には、画像の各画素に対応する複数の画素電極24が配列する。第1基板21と第2基板22とで挟持された液晶は、各画素電極24と第1基板21の表面の対向電極(図示略)との電位差に応じて配向が変化する。したがって、照明装置10による照射光のうち観察側に透過する光量の割合(透過率)は画素電極24ごとに制御される。
図1に示すように、液晶装置20のうち実際に画像が表示される矩形状の表示領域(画素電極24が配列する領域)25は、相互に交差するX方向およびY方向に沿って行列状に配列する複数の領域(以下「単位表示領域」という)Aに区分される。各単位表示領域Aは寸法が共通する矩形状の領域である。各単位表示領域A内には複数の画素電極24がX方向およびY方向に沿って行列状に配列する。
図2は、表示領域25をX方向およびY方向に縦5行×横5列の25個の単位表示領域Aに区分した場合を例示する概念図である。図2に示すように、表示領域25を構成する複数の単位表示領域Aは、3個のグループC(C1〜C3)に区分される。各グループCは複数の単位表示領域Aを含む。同じグループCに属する各単位表示領域A同士はX方向およびY方向の何れにも隣接しない。
図1の照明装置10は、液晶装置20の背面側に配置されて液晶装置20を照明する。照明装置10は、各々が別個の単位表示領域Aに対応する複数の照明部Bで構成される。図1に示すように、各照明部Bと当該照明部Bに対応する単位表示領域Aとは、表示領域25(X-Y平面)に垂直な方向からみて重複する。したがって、複数の照明部BはX方向およびY方向に沿って行列状に配列する。
各照明部Bは、各々が別個の原色成分に対応する3個の発光体12(12R,12G,12B)と、各発光体12からの出射光を液晶装置20側(単位表示領域A)に導く導光体14とを含む。発光体12Rは、赤色に対応する波長の光(赤色光)を出力する。同様に、発光体12Gは緑色光を出射し、発光体12Bは青色光を出射する。なお、実際には反射板や散乱板が導光体14に貼着されるが、図1では便宜的に省略されている。
照明装置10と液晶装置20とは協働してカラー画像を表示する。図3は、照明装置10および液晶装置20の動作を説明するためのタイミングチャートである。図3に図示されたフレームFは、ひとつのカラー画像の表示に利用される期間である。液晶装置20は120Hzをフレーム周波数として画像を表示(2倍速表示)する。したがって、フレームFの時間長は1/120秒である。
図3に示すように、フレームFは3個のサブフィールドSF(SF1〜SF3)に区分される。照明装置10および液晶装置20は、各々が別個の原色成分に対応した複数の単色画像を各サブフィールドSFにて複数の単位表示領域Aに並行して表示する(面順次方式)。各単位表示領域AにサブフィールドSFごとに表示される単色画像を順次に視認することで、観察者は、各色が混合したカラー画像を知覚する。したがって、液晶装置20に着色層(カラーフィルタ)は不要である。
図1の制御装置50は、照明装置10および液晶装置20を制御する回路である。制御装置50は、照明装置10を駆動する照明駆動回路52と液晶装置20を駆動する液晶駆動回路54とを具備する。なお、制御装置50の実装の態様は任意である。例えば、照明駆動回路52を照明装置10に実装するとともに液晶駆動回路54を液晶装置20に実装した構成や、照明駆動回路52と液晶駆動回路54とを単一の集積回路に搭載した構成が採用される。
制御装置50には外部装置から入力画像信号S1が供給される。入力画像信号S1は、画像を構成する各画素の表示色を指定する信号である。入力画像信号S1は、画素の表示色を構成する3種類の原色成分(赤色,緑色および青色)の各々について個別に階調を指定する。すなわち、入力画像信号S1は、赤色成分(以下「R成分」という)の階調G1_Rと緑色成分(以下「G成分」という)の階調G1_Gと青色成分(以下「B成分」という)の階調G1_Bとを画素ごとに指定する。
制御装置50は、表示領域25の各単位表示領域Aに各原色成分の単色画像が順次に表示されるように入力画像信号S1に基づいて照明装置10および液晶装置20を制御する。さらに詳述すると、制御装置50は、ひとつのフレームFのサブフィールドSF1〜SF3にて3種類の原色成分の各々の単色画像を各単位表示領域Aに順次に表示させる。すなわち、各単位表示領域A(グループC1〜C3)には、図3に示すように、ひとつのフレームFにてB成分とR成分とG成分との各単色画像が順番に1回ずつ表示される。
さらに、制御装置50は、ひとつのサブフィールドSFにおける各単位表示領域Aの単色画像の表示色がグループCごとに相違するように、全部の単位表示領域Aについて並行して単色画像を表示させる。したがって、同色の単色画像が表示される単位表示領域AはX方向およびY方向に隣接しない。サブフィールドSF1〜SF3に着目すると、各単位表示領域Aにおける単色画像の表示色の順列がグループCごとに相違する構成としても把握される。
例えば、図3に示すように、サブフィールドSF1においては、グループC1の各単位表示領域AにB成分の単色画像が表示され、グループC2の各単位表示領域AにR成分の単色画像が表示され、グループC3の各単位表示領域AにG成分の単色画像が表示される。また、サブフィールドSF2においては、グループC1の単位表示領域AにR成分の単色画像が表示され、グループC2の単位表示領域AにG成分の単色画像が表示され、グループC3の単位表示領域AにB成分の単色画像が表示される。
液晶駆動回路54は、各サブフィールドSFの先頭の期間(以下「書込期間」という)において、各単位表示領域A内の画素電極24の電位を、当該単位表示領域Aに表示すべき原色成分について入力画像信号S1が指定する階調に応じた電位(以下「データ電位」という)に設定する。例えば、サブフィールドSF1の書込期間において、液晶駆動回路54は、B成分の階調G1_Bに応じたデータ電位をグループC1の各単位表示領域A内の画素電極24に供給し、R成分の階調G1_Rに応じたデータ電位をグループC2の各単位表示領域A内の画素電極24に供給し、G成分の階調G1_Gに応じたデータ電位をグループC3の各単位表示領域A内の画素電極24に供給する。同様に、サブフィールドSF2の書込期間において、液晶駆動回路54は、R成分の階調G1_Rに応じたデータ電位をグループC1の各画素電極24に供給し、G成分の階調G1_Gに応じたデータ電位をグループC2の各画素電極24に供給し、B成分の階調G1_Bに応じたデータ電位をグループC3の各画素電極24に供給する。各サブフィールドSFの書込期間にて画素電極24に設定されたデータ電位に応じて当該サブフィールドSFにおける液晶の透過率(単色画像の各画素の階調)が設定される。
照明駆動回路52は、複数の発光体12(12R,12G,12B)の各々の発光/消灯を照明部Bごとに各サブフィールドSFにて順次に制御する。さらに詳述すると、照明駆動回路52は、ひとつの原色成分の単色画像を表示すべき単位表示領域Aに対応した照明部Bから当該原色成分に対応した波長の色光が出射するように照明装置10を制御する。例えば、図3に示すように、サブフィールドSF1において、照明駆動回路52は、グループC1の各単位表示領域Aに対応した各照明部Bについて発光体12Bを発光させ、グループC2に対応した各照明部Bについては発光体12Rを発光させ、グループC3に対応した各照明部Bについては発光体12Gを発光させる。
照明装置10および液晶装置20が以上の条件のもとで制御されるから、各サブフィールドSFにおいては、グループC1〜C3の各々で別色の単色画像が各単位表示領域Aに並列に表示される。したがって、表示領域25を区分した領域ごとに排他的に単色画像が表示される特許文献1の構成と比較して画像の明度を容易に確保できるという利点がある。
また、本形態においては表示領域25を区分した各単位表示領域Aに別色の単色画像が表示されるから、フレームF内のひとつのサブフィールドSFにて同色の単色画像が表示領域25の全体に表示される構成(以下「対比例」という)と比較して色割れが低減されるという利点がある。色割れの低減について詳述すると以下の通りである。
図4および図5は、3種類の原色成分の混色である白色の被写体Pを表示した場合に観察者の網膜上に像が形成される様子を示す概念図である。図4は対比例に対応し、図5は本形態に対応する。図4および図5においては、観察者の視点が右方に向かって瞬間的に移動した場合(眼球の飛躍的運動(サッケード))を想定している。なお、図4および図5における符号Yは黄色成分を意味し、符号Cはシアン成分を意味し、符号Mはマゼンタ成分を意味する。また、図5の単位表示領域Aの個数を便宜的に図2の例示から相違させている。
サブフィールドSF内における視点の移動量が被写体Pの横幅よりも小さい場合、各サブフィールドSFにて表示された画像が観察者の網膜上にて重複する。網膜上で重複した画像が別色であれば、観察者は、画像の重複した部分について双方の表示色の混色を知覚する。図4に示すようにひとつのサブフィールドSF内で被写体Pの全体が単色とされる対比例においては、サブフィールドSF内の視点の移動量に相当する横幅x1にわたって2種類の原色成分の混色を知覚する。例えば、R成分が表示されるサブフィールドSF1とG成分が表示されるサブフィールドSF2との間における視点の移動量に応じた横幅x1にわたって、観察者はR成分とG成分との混色である黄色成分(Y)を知覚する。
一方、図5に示す本形態の場合には、単位表示領域Aごとに単色画像の表示色が相違するから、図4の場合と比較して、視点の瞬間的な移動に起因して別色の画像が網膜上で重複する頻度が増加するとともに両者が重複する横幅x2は図4の横幅x1と比較して減少する。したがって、本形態においては、網膜上における原色成分の領域と混色成分の領域との区別を観察者が知覚し難くなる。すなわち、本形態によれば、観察者が知覚する色割れを対比例と比較して低減することが可能である。
次に、各単位表示領域Aのサイズの選定について説明する。
図6は、観察者の眼球が運動する速度と観察者が色割れを知覚しないフレーム周波数との関係を示すグラフである。観察者の眼球が高速に運動する場合(例えば飛躍性運動(サッケード)の場合)には、フレーム周波数を充分に上昇させないと色割れは解消されない。しかし、観察者の眼球の運動が図6の速度Vs程度の低速であれば、本形態のようにフレーム周波数が120Hz(2倍速表示)であっても色割れは知覚されない。
図7は、視線の移動量(角度[°])と眼球の運動の速度との関係を示すグラフである。同図に示すように、視線の移動量が増加するほど眼球の運動の速度は上昇する。図7に示すように、視線の移動量が約10°である場合に、眼球の運動の速度は、2倍速表示のもとで色割れが知覚されない速度Vsとなる。すなわち、眼球の移動量が約10°以内であれば、観察者は色割れを殆ど知覚しない。そこで、本形態においては、ひとつの単位表示領域A内における観察者の視線の移動量が約10°以内となるように各単位表示領域Aのサイズが選定される。
図8は、表示領域25と観察者の眼球Eとの位置関係を示す模式図である。表示領域25と観察者の眼球Eとの通常の距離は、表示領域25の短辺の寸法(典型的には高さ)Hの約6倍までの範囲内にある。したがって、単位表示領域AにおけるX方向およびY方向の寸法は、図8に示すように、頂角が10°(さらに好適には5°)で寸法Hの6倍を高さとする二等辺三角形T1の底辺の寸法D1とされる。また、表示領域25と観察者の眼球Eとの距離が表示領域25の短辺の寸法Hの3倍程度に接近することを想定すると、単位表示領域Aの寸法は、図8に示すように、頂角が10°(さらに好適には5°)で寸法Hの3倍を高さとする二等辺三角形T2の底辺の寸法D2とされる必要がある。すなわち、単位表示領域AのX方向およびY方向の少なくとも一方に沿った寸法は、図8の寸法D1以下に設定されることが望ましく、さらに好適には寸法D2以下とされる。
以上のように単位表示領域Aのサイズを選定すれば、ひとつの単位表示領域A内で観察者の視線の移動量が10°を上回ることが防止される。したがって、フレーム周波数を過度に上昇させなくても色割れを有効に抑制できるという利点がある。一方、観察者の視線の移動量が10°を上回る場合には視点が別個の単位表示領域Aに移動することになるから、各単位表示領域Aごとに別色の単色画像を表示するという本形態の構成によって色割れは抑制される。
<B:第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
第1実施形態においては、3種類の原色成分の単色画像が入力画像信号S1に基づいて順次に表示される構成を例示した。これに対して本形態においては、入力画像信号S1の指定する表示色が複数の原色成分と複数の白色成分とに分離される。なお、本形態において作用や機能が第1実施形態と共通する要素については、以上と同じ符号を付して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図9は、表示装置100の構成を示すブロック図である。同図に示すように、本形態の表示装置100は、第1実施形態の要素に加えて画像処理装置40を具備する。画像処理装置40と制御装置50とは、単一の集積回路内に設置されても別個の集積回路に分散して設置されてもよい。
画像処理装置40は、外部装置から供給される入力画像信号S1に基づいて分離画像信号S2を生成して出力する。分離画像信号S2は、入力画像信号S1が指定する表示色を複数の原色成分と複数の白色成分とに分離したときの各成分の階調を画素ごとに指定する信号である。本形態の分離画像信号S2は、図9に示すように、R成分の階調G2_RとG成分の階調G2_GとB成分の階調G2_Bとに加えて、第1の白色成分(以下「W1成分」という)の階調G2_W1と第2の白色成分(以下「W2成分」という)の階調G2_W2とを指定する。
図10は、画像処理装置40の動作を説明するためのフローチャートである。同図の処理は、画像を構成する各画素について実行される。画像処理装置40は、入力画像信号S1がひとつの画素について指定する3種類の原色成分の階調(G1_R,G1_GおよびG1_B)のなかから最小値Gminを特定する(ステップS1)。次いで、画像処理装置40は、ステップS1にて特定した最小値Gminが閾値TH1を下回るか否かを判定する(ステップS2)。閾値TH1は、典型的には予め設定された固定値であるが、例えば利用者や上位装置からの指示に応じた可変値であってもよい。
図11の部分(a)および図12の部分(a)には、入力画像信号S1が各原色成分について指定する階調(G1_R,G1_GおよびG1_B)の具体例が図示されている。図11の部分(a)に例示した表示色においては、3種類の原色成分のうちG成分の階調G1_Gが閾値TH1を下回る最小値Gminである。図11の部分(a)のように最小値Gminが閾値TH1を下回る場合、画像処理装置40は、ステップS1にて特定した最小値GminをW1成分の階調G2_W1として指定するとともにW2成分の階調G2_W2をゼロに指定する分離画像信号S2を生成する(ステップS3)。また、画像処理装置40は、3種類の原色成分の各々の階調(G1_R,G1_G,G1_B)から最小値Gminを減算した数値を各原色成分の階調(G2_R,G2_G,G2_B)として分離画像信号S2で指定する(ステップS4)。
例えば、図11の部分(a)の表示色が指定された場合、画像処理装置40は、図11の部分(b)に示すように、入力画像信号S1におけるG成分の階調G1_G(最小値Gmin)をW1成分の階調G2_W1として指定する。また、画像処理装置40は、R成分の階調G1_Rと最小値Gminとの差分値を階調G2_Rに指定し、B成分の階調G1_Bと最小値Gminとの差分値を階調G2_Bに指定する。分離画像信号S2におけるG成分の階調G2_G(G2_G=G1_G−Gmin)はゼロとなる。
一方、図12の部分(a)の表示色においては、3種類の原色成分の階調のなかで最小値GminであるG成分の階調G1_Gが閾値TH1を上回る。図12の部分(a)のようにステップS2の結果が否となる場合、画像処理装置40は、閾値TH1をW1成分の階調G2_W1として指定するとともに最小値Gminと閾値TH1との差分値をW2成分の階調G2_W2として指定する分離画像信号S2を生成する(ステップS5)。また、画像処理装置40は、3種類の原色成分の各々の階調(G1_R,G1_G,G1_B)から最小値Gmin(または階調G2_W1(TH1)と階調G2_W2との加算値)を減算した数値を各原色成分の階調(G2_R,G2_G,G2_B)として分離画像信号S2にて指定する(ステップS4)。
例えば、図12の部分(a)の表示色が指定された場合、画像処理装置40は、図12の部分(b)に示すように、閾値TH1をW1成分の階調G2_W1として指定するとともにG成分の階調G1_G(最小値Gmin)と閾値TH1との差分値をW2成分の階調G2_W2として指定する。また、画像処理装置40は、R成分の階調G1_Rと最小値Gminとの差分値を階調G2_Rに指定し、B成分の階調G1_Bと最小値Gminとの差分値を階調G2_Bに指定する。分離画像信号S2におけるG成分の階調G2_Gはゼロとなる。以上に説明したように、入力画像信号S1の指定する表示色内の白色成分(W1+W2)の階調が閾値TH1を上回る場合、白色成分は閾値TH1を境界としてW1成分とW2成分とに分離される。
図13は、表示装置100の動作を説明するためのタイミングチャートである。同図に示すように、フレームFは6個のサブフィールドSF1〜SF6に区分される。サブフィールドSF2〜SF4における照明装置10(照明駆動回路52)の動作は、第1実施形態のサブフィールドSF1〜SF3における動作と同様である。
照明駆動回路52は、サブフィールドSF1およびSF5の各々にて全部の照明部Bの発光体12(12R,12G,12B)を3個とも発光させる。したがって、サブフィールドSF1およびSF5においては、液晶装置20の全部の単位表示領域Aに白色光が照射される。また、照明駆動回路52は、サブフィールドSF6にて全部の照明部Bの発光体12を3個とも消灯させる。したがって、サブフィールドSF6では液晶装置20に対する光照射が停止する。
液晶駆動回路54は、第1実施形態と同様に、サブフィールドSF2〜SF4の各々の書込期間において、各単位表示領域A内の画素電極24の電位を、当該単位表示領域Aに表示すべき原色成分について分離画像信号S2が指定する階調(G2_R,G2_G,G2_B)に応じたデータ電位に設定する。また、液晶駆動回路54は、白色光が液晶装置20に照射されるサブフィールドSF1の書込期間にてW1成分の階調G2_W1に応じたデータ電位を総ての画素電極24に供給し、同様に白色光が照射されるサブフィールドSF5にてW2成分の階調G2_W2に応じたデータ電位を総ての画素電極24に供給する。さらに、液晶駆動回路54は、照明装置10が消灯するサブフィールドSF6において、液晶の透過率を最低値(例えばゼロ)に制御するデータ電位を総ての画素電極24に供給する。
以上の動作によって、原色成分については各グループCで別色の単色画像がサブフィールドSF2〜SF4にて各単位表示領域Aに表示される一方、サブフィールドSF2〜SF4の前後のサブフィールドSF1およびSF5の各々においては白色成分(W1,W2)の単色画像が総ての単位表示領域Aに表示される。また、サブフィールドSF6においては全部の単位表示領域Aについて黒画像Kが表示される。
以上に説明したように本形態においては、各画素の表示色から白色成分(W1,W2)が抽出されるから、第1実施形態と比較して各原色成分の単色画像の輝度が低減される。これに加えて白色成分の単色画像において色割れは発生しないから、本形態によれば、各原色成分の単色画像のみを表示する第1実施形態と比較して、観察者が知覚する画像の色割れを抑制することが可能である。また、本形態においては各原色成分および各白色成分の単色画像が表示されるサブフィールドSFに加えて、黒画像KのサブフィールドSF6がフレームF内に設定されるから、黒画像Kが表示されない構成と比較して、動画像の輪郭が不明瞭に知覚される現象(以下「動画ボケ」という)を抑制することが可能である。
ところで、入力画像信号S1が指定する表示色から抽出された白色成分の単色画像をひとつのサブフィールドSFのみで表示する構成(以下「対比例」という)においては、特に画像の表示色が白色に近い場合に、白色成分の単色画像が他色の単色画像と比較して顕著に高階調となる。したがって、各原色成分の低階調な単色画像と白色成分の高階調な単色画像とが順次に表示されることで観察者の知覚するフリッカが顕著となる。本形態においては、表示色内の白色成分がW1成分とW2成分とに分離されたうえで別個のサブフィールドSF(SF1,SF5)にて各々の単色画像が表示されるから、各白色成分の単色画像の階調(輝度)は閾値TH1までの範囲に制約される。すなわち、原色成分の単色画像と白色成分の単色画像との階調の相違が抑制されるから、白色に近い画像を表示する場合であっても、対比例と比較してフリッカが低減されるという利点がある。
また、観察者が知覚するフリッカは、観察側に光が出射する周波数(以下「発光周波数」という)や、ひとつのフレームFのうち観察側に光が出射する時間の割合(以下「発光デューティ」という)にも依存する。すなわち、発光周波数や発光デューティが高いほどフリッカは低減される。動画ボケの防止のために黒画像のサブフィールドSF6をフレームF内に挿入すると、サブフィールドSF6を設定しない構成と比較して発光デューティは低下するから、サブフィールドSF6の設定はフリッカを増加させる原因となる。一方、本形態のように相互に離間したサブフィールドSF(SF1,SF5)にて白色成分を表示することは、発光周波数を上昇させることと等価であるから、フリッカを低減する方向に作用する。すなわち、本形態においては、黒画像の表示に起因したフリッカの増加を、白色成分の分散的な表示によって相殺することが可能である。
<C:第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第2実施形態においては、各原色成分の単色画像が表示されるサブフィールドSFとは別個のサブフィールドSF(SF1,SF5)にて各白色成分の単色画像が表示される構成を例示した。これに対して本形態においては、白色成分の単色画像および原色成分の単色画像の双方が、画像処理装置40の生成した分離画像信号S2に基づいて、各サブフィールドSFにて並行して各単位表示領域Aに表示される。なお、本形態において作用や機能が第2実施形態と同等である要素については、以上と同じ符号を付して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図14は、表示領域25が複数の単位表示領域Aに区分された様子を示す概念図である。同図に示すように、表示領域25を構成する複数の単位表示領域Aは5個のグループC(C1〜C5)に区分される。第1実施形態と同様に、同じグループCに属する単位表示領域A同士はX方向およびY方向の何れにも隣接しない。
図15は、本形態に係る表示装置100の動作を説明するためのタイミングチャートである。同図に示すように、制御装置50は、3種類の原色成分(R,G,B)と2種類の白色成分(W1,W2)とを含む複数色(5色)の単色画像が各サブフィールドSFにて別個のグループCの各単位表示領域Aに表示されるように、各単位表示領域Aの表示をサブフィールドSF1〜SF5の各々にて順次に制御する。すなわち、原色成分と白色成分とを含む複数色の単色画像のうち各単位表示領域Aに表示される単色画像の順列がグループCごとに相違する。例えば、サブフィールドSF1〜SF5において、グループC1の各単位表示領域Aには、W1成分→G成分→B成分→W2成分→R成分という順番で単色画像が表示されるのに対し、グループC2の各単位表示領域Aには、G成分→B成分→W2成分→R成分→W1成分という順番で単色画像が表示される。サブフィールドSF6にて全部の単位表示領域Aに黒画像Kが表示される点は第2実施形態と同様である。
本形態においても第2実施形態と同様の効果が奏される。また、第2実施形態においては原色成分の単色画像を表示するサブフィールドSF(SF2〜SF4)が時間軸上で連続するのに対し、本形態においては、各単位表示領域Aに原色成分の単色画像が表示されるサブフィールドSFと白色成分の単色画像が表示されるサブフィールドSFとが時間軸上に分散的に配置される。原色成分の単色画像が時間軸上で連続するほど色割れは顕著となるから、本形態によれば、第2実施形態と比較して色割れを知覚され難くすることができる。
<D:変形例>
以上の各形態には様々な変形を加えることができる。具体的な変形の態様を例示すれば以下の通りである。なお、以下の例示から2以上の態様を任意に選択して組合わせてもよい。
(1)変形例1
第2実施形態においては入力画像信号S1の指定する表示色が複数の原色成分と複数の白色成分とに分離される構成を例示したが、画素の表示色を、2種類の原色成分を混合した成分(以下「混色成分」という)を含む複数の色成分と複数の白色成分とに分離する構成も採用される。分離画像信号S2においては、第2実施形態と同様の3種類の原色成分の階調と2種類の白色成分の階調とに加えて、R成分およびG成分との混色である黄色成分の階調と、G成分およびB成分の混色であるシアン成分の階調と、B成分およびR成分の混色であるマゼンタ成分の階調とが指定される。例えば、図11の部分(b)のようにW1成分の抽出後に残存したR成分とB成分とを、両者の混色であるマゼンタ成分と残余のR成分とに分離して各々の階調を分離画像信号S2にて指定する。原色成分の単色画像が表示されるサブフィールドSFの間隙のサブフィールドSFにて混色成分の単色画像を表示すれば、原色成分の単色画像が連続する第1実施形態や第2実施形態と比較して色割れをさらに抑制することが可能である。
(2)変形例2
以上の形態においては表示色からW1成分およびW2成分が抽出される構成を例示したが、白色成分の分離数は任意に変更される。例えば、表示色からひとつの白色成分のみが抽出される構成も採用される。また、入力画像信号S1が指定する表示色から3種類の白色成分(W1〜W3)を抽出してもよい。すなわち、入力画像信号S1が図16の部分(a)の表示色を指定する場合、図16の部分(b)に示すように、閾値TH1をW1成分の階調G2_W1に指定するとともに閾値TH2(TH2>TH1)と閾値TH1との差分値をW2成分の階調G2_W2に指定し、階調の最小値Gmin(図15では階調G1_B)と閾値TH2との差分値をW3成分の階調G2_W3に指定する。
表示領域25を構成する複数の単位表示領域Aは7個のグループC(C1〜C7)に区分される。図17に例示するように、制御装置50は、3種類の原色成分(R,G,B)と3種類の白色成分(W1,W2,W3)とを含む複数色(6色)の単色画像が各サブフィールドSFにて別個のグループCの各単位表示領域Aに表示されるように、各単位表示領域Aの表示をサブフィールドSF1〜SF6の各々にて順次に制御する。以上のように白色成分の分離数を増加するほどひとつの白色成分の単色画像の階調は低減されるから、観察者が知覚するフリッカを効果的に抑制できるという利点がある。
(3)変形例3
第2実施形態のように白色成分を原色成分とは別個のサブフィールドSFにて表示するか、第3実施形態のように白色成分を原色成分とともに各サブフィールドSFにて表示するかは、表示色から抽出された複数の白色成分の各々について個別に決定される。例えば、入力画像信号S1から2種類の白色成分(W1,W2)を抽出する構成においては、図18に示すように、W1成分の単色画像を原色成分とともに複数のサブフィールドSFにわたって表示し、W2成分の単色画像を原色成分とは別個のサブフィールドSF5にて表示する構成が採用される。また、図16のように3種類の白色成分(W1,W2,W3)を抽出する構成においては、図19に示すように、W1成分およびW2成分の各単色画像を原色成分とともに複数のサブフィールドSFにわたって表示し、W3成分の単色画像を原色成分とは別個のサブフィールドSF6にて表示する構成が採用される。
(4)変形例4
以上の各形態においてはフレームF内の総てのサブフィールドSFを同じ時間長とした場合を例示したが、各サブフィールドSFの時間長は適宜に変更される。例えば、図20に示すように、第2実施形態や第3実施形態において黒画像Kが表示されるサブフィールドSF6を他のサブフィールドSF1〜SF5と比較して長い期間に設定した構成が採用される。以上の構成によれば、フレームFのうち単色画像(原色成分および白色成分)を表示する時間長が、黒画像のサブフィールドSF6の増加分だけ短縮されるから、第2実施形態や第3実施形態と比較して動画ボケが抑制されるという利点がある。
ただし、黒画像Kを表示するサブフィールドSF6が余りに長時間であると、観察者の知覚するフリッカが顕著になるという問題がある。したがって、黒画像Kを表示するサブフィールドSF6は、フレームFの50%以下の時間長に設定されることが望ましく、さらに好適にはフレームFの30%以下の時間長とされる。また、黒画像Kの表示に起因したフリッカの抑制を重視すべき場合には、第2実施形態のように黒画像KのサブフィールドSF6を他のサブフィールドSF1〜SF5と同等の時間長に設定した構成や、黒画像KのサブフィールドSF6をフレームF内に設けない構成が好適である。
また、図21に示すように、W2成分の単色画像が表示されるサブフィールドSF5を他のサブフィールドSFと比較して長い期間に設定した構成も採用される。図21の構成によれば、フレームFのうち原色成分の単色画像を表示する時間長が短縮されるから、第2実施形態や第3実施形態と比較して色割れが抑制される。また、図21のようにW2成分のサブフィールドSF5を伸長する(黒画像KのサブフィールドSF6を短縮する)ことは発光デューティを上昇させることと等価に作用するから、図20の構成と比較してフリッカが抑制されるという利点がある。なお、W1成分を表示するサブフィールドSF1をサブフィールドSF2〜SF6よりも長い時間に設定してもよい。
(5)変形例5
第2実施形態および第3実施形態においては、フレームFの最後のサブフィールドSF6において、照明装置10を消灯するとともに全画素の透過率を最低値に制御することで黒画像Kを表示する(すなわち表示を停止する)構成を例示したが、照明装置10の消灯と液晶の透過率の低下との何れか一方のみを最後のサブフィールドSF6にて実行する構成も採用される。また、フレームFの最初のサブフィールドSF1にて黒画像Kを表示してもよい。本発明の好適な態様においては、フレームF内の所定の期間にて表示が停止すれば足り、黒画像Kを表示する時点や黒画像Kの表示の方法の如何は不問である。もっとも、表示を停止させる期間をフレームF内に設けない構成も本発明においては採用される。
(6)変形例6
第2実施形態や第3実施形態においては原色成分に対応する発光体12(12R,12G,12B)を適宜に組合わせて駆動することで白色光を液晶装置20に照射する構成を例示したが、白色光を出射する発光体が独立に設置された照明装置10を利用してもよい。
<E:応用例>
次に、本発明に係る表示装置を利用した電子機器について説明する。図22ないし図24には、以上に説明した何れかの形態に係る表示装置100を採用した電子機器の形態が図示されている。
図22は、表示装置100を採用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。パーソナルコンピュータ2000は、各種の画像を表示する表示装置100と、電源スイッチ2001やキーボード2002が設置された本体部2010とを具備する。
図23は、表示装置100を適用した携帯電話機の構成を示す斜視図である。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001およびスクロールボタン3002と、各種の画像を表示する表示装置100とを備える。スクロールボタン3002を操作することによって、表示装置100に表示される画面がスクロールされる。
図24は、表示装置100を適用した携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す斜視図である。携帯情報端末4000は、複数の操作ボタン4001および電源スイッチ4002と、各種の画像を表示する表示装置100とを備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった様々な情報が表示装置100に表示される。
なお、本発明に係る表示装置が適用される電子機器としては、図22から図24に例示した機器のほか、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、プリンタ、スキャナ、複写機、ビデオプレーヤ、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。
本発明の第1実施形態に係る表示装置の構成を示すブロック図である。 表示領域が複数の単位表示領域に区分された様子を示す概念図である。 表示装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 対比例のもとで観察者が知覚する色割れを説明するための概念図である。 第1実施形態の効果を説明するための概念図である。 眼球の速度と色割れが知覚されないフレーム周波数との関係を示すグラフである。 視線の移動量と眼球の速度との関係を示すグラフである。 単位表示領域のサイズを選定する方法を説明するための概念図である。 本発明の第2実施形態に係る表示装置の構成を示すブロック図である。 分離画像信号を生成する動作を示すフローチャートである。 分離画像信号を生成する動作の具体例を示す概念図である。 分離画像信号を生成する動作の具体例を示す概念図である。 第2実施形態における表示装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 第3実施形態における表示領域の区分の態様を示す概念図である。 表示装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 変形例における分離画像信号の生成の具体例を示す概念図である。 変形例に係る表示装置の動作を示すタイミングチャートである。 変形例に係る表示装置の動作を示すタイミングチャートである。 変形例に係る表示装置の動作を示すタイミングチャートである。 変形例に係る表示装置の動作を示すタイミングチャートである。 変形例に係る表示装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明に係る電子機器の形態(パーソナルコンピュータ)を示す斜視図である。 本発明に係る電子機器の形態(携帯電話機)を示す斜視図である。 本発明に係る電子機器の形態(携帯情報端末)を示す斜視図である。
符号の説明
100……表示装置、10……照明装置、B……照明部、12(12R,12G,12B)……発光体、14……導光体、20……液晶装置、21……第1基板、22……第2基板、24……画素電極、25……表示領域、A……単位表示領域、40……画像処理装置、50……制御装置、52……照明駆動回路、54……液晶駆動回路、F……フレーム、SF(SF1,SF2,……)……サブフィールド。

Claims (8)

  1. 第1単位表示領域と第2単位表示領域とを含む表示手段と、
    各サブフィールドにおける単色画像が前記第1単位表示領域と前記第2単位表示領域とで別色となるように、1フレーム内の複数のサブフィールドの各々にて順次に、複数色の各々の単色画像を、前記第1単位表示領域および前記第2単位表示領域に並行して表示させる制御手段と
    を具備する表示装置。
  2. 複数の原色成分の階調を画素ごとに指定する入力画像信号から、白色成分と複数の色成分とについて階調を指定する分離画像信号を生成する画像処理手段を具備し、
    前記制御手段は、前記複数の色成分の各々については前記第1単位表示領域と前記第2単位表示領域とで別色の単色画像を前記分離画像信号に基づいて各サブフィールドにて表示させる一方、前記白色の単色画像を、前記分離画像信号に基づいて、前記第1単位表示領域および前記第2単位表示領域に同じサブフィールドにて並行して表示させる
    請求項1の表示装置。
  3. 複数の原色成分の階調を画素ごとに指定する入力画像信号から、白色成分と複数の色成分とについて階調を指定する分離画像信号を生成する画像処理手段を具備し、
    前記制御手段は、前記白色成分と前記複数の色成分とを含む前記複数色の各々の単色画像を、前記第1単位表示領域および前記第2単位表示領域の単色画像が別色となるように、前記分離画像信号に基づいて前記各サブフィールドにて表示させる
    請求項1の表示装置。
  4. 前記画像処理手段は、前記複数の色成分と複数の白色成分とについて階調を指定する前記分離画像信号を生成する
    請求項2または請求項3の表示装置。
  5. 前記表示手段は、前記第1単位表示領域と前記第2単位表示領域とを含む複数の単位表示領域が、相互に交差する第1方向と第2方向とに配列する矩形状の表示領域を有し、
    前記各単位表示領域における前記第1方向および前記第2方向の少なくとも一方に沿った寸法は、頂角が10°で前記表示領域の短辺の6倍を高さとする二等辺三角形の底辺の寸法以下である
    請求項1から請求項4の何れかの表示装置。
  6. 前記表示手段は、第1基板と第2基板との間隙にOCBモードの液晶を封止した液晶装置を含む
    請求項1から請求項5の何れかの表示装置。
  7. 請求項1から請求項6の何れかの表示装置を具備する電子機器。
  8. 第1単位表示領域と第2単位表示領域とを含む表示装置を駆動する方法であって、
    各サブフィールドにおける単色画像が前記第1単位表示領域と前記第2単位表示領域とで別色となるように、1フレーム内の複数のサブフィールドの各々にて順次に、複数色の単色画像を、前記第1単位表示領域および前記第2単位表示領域に並行して表示させる
    表示装置の駆動方法。
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