JP2008268323A - 表示装置、表示装置の駆動方法および電子機器 - Google Patents

表示装置、表示装置の駆動方法および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】面順次方式の表示において観察者の視点の移動に起因した色割れを有効に抑制する。
【解決手段】液晶装置20の表示領域25は、相互に交差するX方向およびY方向に配列する複数の単位表示領域Aに区分される。画像処理装置40は、複数の原色成分の階調を画素ごとに指定する入力画像信号S1から、複数の原色成分と複数の白色成分とについて階調を指定する分離画像信号S2を生成する。制御装置50は、複数の原色成分の各々の単色画像と複数の白色成分の各々の単色画像とが1以上の単位表示領域Aごとに順次に表示されるように、照明装置10および液晶装置20を制御する。
【選択図】図6

Description

本発明は、面順次方式(フィールドシーケンシャル方式)で画像を表示する技術に関する。
複数の原色成分(例えば赤色,緑色および青色)の各々の単色画像を時分割で順次に表示することで観察者にカラー画像を知覚させる面順次方式の表示装置においては、複数の原色成分の混色で表現される動画像の縁部にて各原色成分が分離して知覚される現象(以下「色割れ」という)が問題となる。特許文献1には、表示領域を所定の行数ごとに区分した3個の領域の各々に別色の単色画像を表示することで色割れを低減する技術が開示されている。
特開2005−316092号公報
しかし、特許文献1の技術においては表示領域を区分した各領域が列方向(縦方向)のみに配列するから、観察者の視点が行方向(横方向)に移動した場合には色割れを抑制できないという問題がある。以上の事情に鑑みて、本発明は、面順次方式の表示において観察者の視点の移動に起因した色割れを有効に抑制するという課題の解決を目的としている。
以上の課題を解決するために、本発明に係る表示装置は、相互に交差する第1方向および第2方向に複数の単位表示領域が配列する表示手段と、1フレーム内にて複数の単位表示領域の各々に複数色の単色画像が表示されるように複数色の各々の単色画像を1以上の単位表示領域ごとに順次に表示させる制御手段とを具備する。以上の構成によれば、複数色の各々の単色画像を順次に表示する単位表示領域が第1方向および第2方向に配列するから、観察者の視点が複数の単位表示領域を跨いで第1方向および第2方向の何れに移動した場合であっても色割れを抑制することができる。表示手段は、例えば、第1基板と第2基板との間隙にOCBモードの液晶を封止した液晶装置を含む。なお、本発明の表示装置は各種の電子機器に利用される。
本発明の好適な態様において、複数の単位表示領域は矩形状の表示領域を構成し、各単位表示領域における第1方向および第2方向の少なくとも一方に沿った寸法は、頂角が10°で表示領域の短辺の6倍を高さとする二等辺三角形の底辺の寸法以下である。さらに好適な態様において、各単位表示領域における第1方向および第2方向の少なくとも一方に沿った寸法は、頂角が10°で表示領域の短辺の3倍を高さとする二等辺三角形の底辺の寸法以下とされる。以上の態様によれば、ひとつの単位表示領域内における視点の移動に起因した色割れの発生を抑制することが可能である。また、複数の単位表示領域に単色画像を表示する周期が所定のフレーム周波数に対応した周期となるように単位表示領域の個数(さらには各単位表示領域の寸法)を設定してもよい。
本発明の好適な態様に係る表示装置は、複数の原色成分の階調を画素ごとに指定する入力画像信号から、白色成分と複数の色成分とについて階調を指定する分離画像信号を生成する画像処理手段を具備し、制御手段は、白色成分の単色画像と複数の色成分の各々の単色画像とを分離画像信号に基づいて表示手段に表示させる。以上の態様によれば、画素の表示色から抽出された白色成分の単色画像が表示されるから、原色成分の単色画像のみを表示する場合と比較して色割れを知覚され難くすることができる。なお、白色成分について色割れは発生しないから、白色成分の単色画像については各単位表示領域ごとに表示する必要はない。したがって、複数の色成分の各々の単色画像を1以上の単位表示領域ごとに順次に表示させる一方、白色成分の単色画像を複数の単位表示領域に並行して表示する構成が好適に採用される。
画素の表示色から複数の白色成分を抽出する態様も好適である。時間軸上で相互に離間する各サブフィールドにて複数の白色成分の各々の単色画像を表示すれば、ひとつのサブフィールドのみにおいて白色成分を表示する構成と比較して、白色成分の単色画像の階調(輝度)が抑制される。したがって、白色成分の単色画像の表示に起因したフリッカを低減することが可能である。
なお、各色成分の単色画像と各白色成分の単色画像とを表示する順番は任意である。例えば、本発明のひとつの態様において、表示手段は、複数の色成分の単色画像を表示する複数のサブフィールドの前後の各サブフィールドにて白色成分の単色画像を表示する。また、複数の色成分の単色画像を表示する複数のサブフィールドの間隙のサブフィールドにて表示手段が白色成分の単色画像を表示する構成とすれば、観察者が色割れを知覚し難くすることが可能である。
また、ひとつの態様において、表示手段は、複数の白色成分のうち少なくともひとつの白色成分の単色画像を、各色成分の単色画像を表示するサブフィールドよりも長い時間のサブフィールドにて表示する。以上の態様によれば、色成分および白色成分の単色画像を表示する期間が充分に確保されるから、フリッカを有効に抑制することが可能である。
本発明の好適な態様において、表示手段は、1フレーム内の所定の期間にて黒画像を表示する(すなわち表示を停止する)。本態様によれば、色成分の単色画像を表示する期間が短縮されることで色割れが抑制されるとともに、色成分および白色成分の単色画像を表示する期間が短縮されることで動画ボケが抑制されるという利点がある。さらに好適な態様において、表示を停止する期間はフレームの最後に設定される。
また、別の態様において、画像処理手段は、複数の原色成分のうちの2色の混色成分を複数の色成分に含めて分離画像信号を生成する。以上の態様によれば、原色成分の単色画像が連続して表示される構成と比較して色割れを知覚され難くすることができる。さらに好適な態様において、混色成分の単色画像を表示するサブフィールドは、原色成分の単色画像を表示する各サブフィールドの間に介挿される。
本発明は、表示装置を駆動する方法としても特定される。本発明に係る駆動方法は、相互に交差する第1方向および第2方向に複数の単位表示領域が配列する表示装置を駆動する方法であって、1フレーム内にて複数の単位表示領域の各々に複数色の単色画像が表示されるように複数色の各々の単色画像を1以上の単位表示領域ごとに順次に表示させることを特徴とする。以上の駆動方法によっても本発明の表示装置と同様の効果が奏される。
<A:第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る表示装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、表示装置100は、照明装置10と液晶装置20と制御装置50とを具備する。図1においては照明装置10と液晶装置20とが便宜的に離間して図示されているが、実際には照明装置10と液晶装置20とは近接する。
液晶装置20は、相互に対向する第1基板21と第2基板22とを具備する。第1基板21と第2基板22との間隙には液晶(図示略)が封止される。OCB(Optically Compensated Bend)モードなど高速に応答する液晶が好適に採用される。第2基板22のうち液晶との対向面には、画像の各画素に対応する複数の画素電極24が配列する。第1基板21と第2基板22とで挟持された液晶は、各画素電極24と第1基板21の表面の対向電極(図示略)との電位差に応じて配向が変化する。したがって、照明装置10による照射光のうち観察側に透過する光量の割合(透過率)は画素電極24ごとに制御される。
図1に示すように、液晶装置20のうち実際に画像が表示される矩形状の表示領域(画素電極24が配列する領域)25は、Y方向に隣接する2個の領域G(G1,G2)に区分される。領域G1は、X方向に沿って配列する3個の単位表示領域A1(A1a,A1b,A1c)に区分される。同様に、領域G2は、X方向に沿って配列する3個の単位表示領域A2(A2a,A2b,A2c)に区分される。すなわち、表示領域25内には6個の単位表示領域A(A1a,A1b,A1c,A2a,A2b,A2c)がX方向およびY方向に配列する。各単位表示領域Aは寸法が共通する矩形状の領域である。各単位表示領域A内には複数の画素電極24がX方向およびY方向に沿って行列状に配列する。
照明装置10は、液晶装置20の背面側に配置されて液晶装置20を照明する。照明装置10は、各々が別個の単位表示領域Aに対応する6個の照明部B(B1a,B1b,B1c,B2a,B2b,B2c)で構成される。図1に示すように、各照明部Bと当該照明部Bに対応する単位表示領域Aとは、表示領域25に垂直な方向からみて重なり合う。例えば、照明部B1aは単位表示領域A1aと重なり合い、照明部B1bは単位表示領域A1bと重なり合うといった具合である。したがって、6個の照明部Bは、図1に示すようにX方向およびY方向に沿って行列状に配列する。
各照明部Bは、各々が別個の原色成分に対応する3個の発光体12(12R,12G,12B)と、各発光体12からの出射光を液晶装置20側(単位表示領域A)に導く導光体14とを含む。発光体12Rは、赤色に対応する波長の光(赤色光)を出力する。同様に、発光体12Gは緑色光を出射し、発光体12Bは青色光を出射する。なお、実際には反射板や散乱板が導光体14に貼着されるが、図1では便宜的に省略されている。
照明装置10と液晶装置20とは協働してカラー画像を表示する。図2は、照明装置10および液晶装置20の動作を説明するためのタイミングチャートである。図2のフレームFは、ひとつのカラー画像の表示に利用される期間である。液晶装置20は120Hzをフレーム周波数として画像を表示(2倍速表示)する。したがって、フレームFの時間長は1/120秒である。
フレームFは、各々が別個の原色成分に対応する3個のサブフィールドSF(SF1〜SF3)に区分される。照明装置10および液晶装置20は、フレームF内の3個のサブフィールドSF1〜SF3にて3種類の原色成分の各々の単色画像を順次に表示する(面順次方式)。サブフィールドSFごとの単色画像を順次に視認することで、観察者は、複数色が混合したカラー画像を知覚する。したがって、液晶装置20にカラーフィルタは不要である。
図1の制御装置50は、照明装置10および液晶装置20を制御する回路である。制御装置50は、照明装置10を駆動する照明駆動回路52と液晶装置20を駆動する液晶駆動回路54とを具備する。なお、制御装置50の実装の態様は任意である。例えば、照明駆動回路52を照明装置10に実装するとともに液晶駆動回路54を液晶装置20に実装した構成や、照明駆動回路52と液晶駆動回路54とを単一の集積回路に搭載した構成が採用される。
図1に示すように、制御装置50には外部装置から入力画像信号S1が供給される。入力画像信号S1は、画像を構成する各画素の表示色を指定する信号である。入力画像信号S1は、画素の表示色を構成する3種類の原色成分(赤色,緑色および青色)の各々について個別に階調を指定する。すなわち、入力画像信号S1は、赤色成分(以下「R成分」という)の階調G1_Rと緑色成分(以下「G成分」という)の階調G1_Gと青色成分(以下「B成分」という)の階調G1_Bとを画素ごとに指定する。
図2に示すように、ひとつのサブフィールドSFは書込期間PWと3個の表示期間P(P1〜P3)とに区分される。液晶駆動回路54は、各原色成分の単色画像を表示すべきサブフィールドSFの書込期間PWにおいて、各画素電極24の電位を、入力画像信号S1が画素の当該原色成分について指定する階調に応じた電位(以下「データ電位」という)に設定する。
さらに詳述すると、液晶駆動回路54は、R成分に対応するサブフィールドSF1内の書込期間PWにおいて、入力画像信号S1が各画素のR成分に指定する階調G1_Rに応じたデータ電位を各画素電極24に供給する(R書込)。同様に、G成分に対応するサブフィールドSF2では階調G1_Gに応じたデータ電位が各画素電極24に供給され(G書込)、B成分に対応するサブフィールドSF3では階調G1_Bに応じたデータ電位が各画素電極24に供給される(B書込)。書込期間PWにて画素電極24に設定されたデータ電位に応じて表示期間P1〜P3における液晶の透過率が設定される。
図1の照明駆動回路52は、複数の発光体12(12R,12G,12B)の各々の発光/消灯を照明部Bごとに順次に制御する。さらに詳述すると、各原色成分の単色画像を表示すべきサブフィールドSFにおいて、照明駆動回路52は、領域G1内の3個の照明部B1a,B1bおよびB1cにおける当該原色成分の発光体12(同色の3個の発光体12)を表示期間P1〜P3にて順次に発光させるとともに、領域G2内の3個の照明部B2a,B2bおよびB2cにおける当該原色成分の発光体12を表示期間P1〜P3にて順次に発光させる。ひとつの表示期間Pにおいて領域G1のうち発光体12が発光している照明部B1と、当該表示期間Pにおいて領域G2のうち発光体12が発光している照明部B2とはY方向に隣接しない。
例えば、領域G1内の3個の照明部B1に着目すると、図2に示すように、R成分に対応するサブフィールドSF1のうち表示期間P1では照明部B1aの発光体12Rが発光し、表示期間P2では照明部B1bの発光体12Rが発光し、表示期間P3では照明部B1cの発光体12Rが発光する(B1a→B1b→B1c)。一方、領域G2内の3個の照明部B2については、サブフィールドSF1の表示期間P1では照明部B2bの発光体12Rが発光し、表示期間P2では照明部B2cの発光体12Rが発光し、表示期間P3では照明部B2aの発光体12Rが発光する(B2b→B2c→B2a)。サブフィールドSF2においては各照明部Bの緑色の発光体12Gを対象として同様の動作が実行され、サブフィールドSF3においては青色の発光体12Bを対象として同様の動作が実行される。
したがって、複数のサブフィールドSFの各々における表示期間P1〜P3において、X方向およびY方向に隣接しない2個の単位表示領域Aごとに各原色成分の単色画像が順次に表示される。すなわち、図2に示すように、サブフィールドSF1の表示期間P1においては単位表示領域A1aおよびA2bにR成分の単色画像が表示され、表示期間P2においては単位表示領域A1bおよびA2cにR成分に単色画像が表示され、表示期間P3においては単位表示領域A1cおよびA2aにR成分の単色画像が表示される。同様に、サブフィールドSF2においては緑色の単色画像が各単位表示領域Aに順次に表示され、サブフィールドSF3においては青色の単色画像が各単位表示領域Aに順次に表示される。したがって、ひとつのフレームFにおいてはひとつの単位表示領域Aに3種類の原色成分の単色画像が表示される。
以上に説明したように本形態においては、単色画像がサブフィールドSF内で各単位表示領域Aに順次に表示されるから、観察者の視点の移動に起因した色割れを有効に抑制できる。例えば、単位表示領域A1bに単色画像が表示される表示期間P内に観察者の視点が左方に移動した場合、移動先の単位表示領域A1aにおける単色画像の表示は既に終了しているから、視点の移動に起因した色割れは観察者によって知覚されない。同様に、単位表示領域A1bに単色画像が表示される表示期間P内に観察者の視点が下方に移動した場合、移動先の単位表示領域A2bにおける単色画像の表示は既に終了しているから、視点の移動の起因した色割れは知覚されない。
次に、各単位表示領域Aのサイズの選定について説明する。
図3は、観察者の眼球が運動する速度と観察者が色割れを知覚しないフレーム周波数との関係を示すグラフである。観察者の眼球が高速に運動する場合(例えば飛躍性運動(サッケード)の場合)には、フレーム周波数を充分に上昇させないと色割れは解消されない。しかし、観察者の眼球の運動が図3の速度Vs程度の低速であれば、フレーム周波数が120Hz(2倍速表示)であっても色割れは知覚されない。
図4は、視線の移動量(角度[°])と眼球の運動の速度との関係を示すグラフである。同図に示すように、視線の移動量が増加するほど眼球の運動の速度は上昇する。図4に示すように、視線の移動量が約10°である場合に、眼球の運動の速度は、2倍速表示のもとで色割れが知覚されない速度Vsとなる。すなわち、眼球の移動量が約10°以内であれば色割れは殆ど知覚されない。そこで、本形態においては、ひとつの単位表示領域A内における観察者の視線の移動量が約10°以内となるように各単位表示領域Aのサイズが選定される。
図5は、表示領域25と観察者の眼球Eとの位置関係を示す模式図である。表示領域25と観察者の眼球Eとの通常の距離は、表示領域25の短辺の寸法(典型的には高さ)Hの約6倍までの範囲内にある。したがって、単位表示領域AにおけるX方向およびY方向の寸法は、図5に示すように、頂角が10°(さらに好適には5°)で寸法Hの6倍を高さとする二等辺三角形T1の底辺の寸法D1とされる。また、表示領域25と観察者の眼球Eとの距離が表示領域25の短辺の寸法Hの3倍程度に接近することを想定すると、単位表示領域Aの寸法は、図5に示すように、頂角が10°(さらに好適には5°)で寸法Hの3倍を高さとする二等辺三角形T2の底辺の寸法D2とされる必要がある。すなわち、単位表示領域AのX方向およびY方向の少なくとも一方に沿った寸法は、図5の寸法D1以下に設定されることが望ましく、さらに好適には寸法D2以下とされる。
以上のように単位表示領域Aのサイズを選定すれば、ひとつの単位表示領域A内で観察者の視線の移動量が10°を上回ることが防止される。したがって、フレーム周波数を過度に上昇させなくても色割れを有効に抑制できるという利点がある。一方、観察者の視線の移動量が10°を上回る場合には視点が別個の単位表示領域Aに移動することになるから、各単位表示領域Aごとに順次に単色画像を表示するという本形態の構成によって色割れは抑制される。
<B:第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
第1実施形態においては、3種類の原色成分の単色画像が入力画像信号S1に基づいて順次に表示される構成を例示した。これに対して本形態においては、入力画像信号S1の指定する表示色が複数の原色成分と複数の白色成分とに分離される。なお、本形態において作用や機能が第1実施形態と同等である要素については、以上と同じ符号を付して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図6は、表示装置100の構成を示すブロック図である。同図に示すように、本形態の表示装置100は、第1実施形態の要素に加えて画像処理装置40を具備する。画像処理装置40と制御装置50とは、単一の集積回路内に設置されても別個の集積回路に分散して設置されてもよい。
画像処理装置40は、外部装置から供給される入力画像信号S1に基づいて分離画像信号S2を生成して出力する。分離画像信号S2は、入力画像信号S1が指定する表示色を複数の原色成分と複数の白色成分とに分離したときの各成分の階調を画素ごとに指定する信号である。本形態の分離画像信号S2は、図6に示すように、R成分の階調G2_RとG成分の階調G2_GとB成分の階調G2_Bとに加えて、第1の白色成分(以下「W1成分」という)の階調G2_W1と第2の白色成分(以下「W2成分」という)の階調G2_W2とを指定する。
図7は、画像処理装置40の動作を説明するためのフローチャートである。同図の処理は、画像を構成する各画素について実行される。画像処理装置40は、入力画像信号S1がひとつの画素について指定する3種類の原色成分の階調(G1_R,G1_GおよびG1_B)のなかから最小値Gminを特定する(ステップS1)。次いで、画像処理装置40は、ステップS1にて特定した最小値Gminが閾値TH1を下回るか否かを判定する(ステップS2)。閾値TH1は、典型的には予め設定された固定値であるが、例えば利用者や上位装置からの指示に応じた可変値であってもよい。
図8の部分(a)および図9の部分(a)には、入力画像信号S1が各原色成分について指定する階調(G1_R,G1_GおよびG1_B)の具体例が図示されている。図8の部分(a)に例示した表示色においては、3種類の原色成分のうちG成分の階調G1_Gが閾値TH1を下回る最小値Gminである。図8の部分(a)のように最小値Gminが閾値TH1を下回る場合、画像処理装置40は、ステップS1にて特定した最小値GminをW1成分の階調G2_W1として指定するとともにW2成分の階調G2_W2をゼロに指定する分離画像信号S2を生成する(ステップS3)。また、画像処理装置40は、3種類の原色成分の各々の階調(G1_R,G1_G,G1_B)から最小値Gminを減算した数値を各原色成分の階調(G2_R,G2_G,G2_B)として分離画像信号S2で指定する(ステップS4)。
例えば、図8の部分(a)の表示色が指定された場合、画像処理装置40は、図8の部分(b)に示すように、入力画像信号S1におけるG成分の階調G1_G(最小値Gmin)をW1成分の階調G2_W1として指定する。また、画像処理装置40は、R成分の階調G1_Rと最小値Gminとの差分値を階調G2_Rに指定し、B成分の階調G1_Bと最小値Gminとの差分値を階調G2_Bに指定する。分離画像信号S2におけるG成分の階調G2_G(G2_G=G1_G−Gmin)はゼロとなる。
一方、図9の部分(a)の表示色においては、3種類の原色成分の階調のなかで最小値GminであるG成分の階調G1_Gが閾値TH1を上回る。図9の部分(a)のようにステップS2の結果が否となる場合、画像処理装置40は、閾値TH1をW1成分の階調G2_W1として指定するとともに最小値Gminと閾値TH1との差分値をW2成分の階調G2_W2として指定する分離画像信号S2を生成する(ステップS5)。また、画像処理装置40は、3種類の原色成分の各々の階調(G1_R,G1_G,G1_B)から最小値Gmin(または階調G2_W1(TH1)と階調G2_W2との加算値)を減算した数値を各原色成分の階調(G2_R,G2_G,G2_B)として分離画像信号S2にて指定する(ステップS4)。
例えば、図9の部分(a)の表示色が指定された場合、画像処理装置40は、図9の部分(b)に示すように、閾値TH1をW1成分の階調G2_W1として指定するとともにG成分の階調G1_G(最小値Gmin)と閾値TH1との差分値をW2成分の階調G2_W2として指定する。また、画像処理装置40は、R成分の階調G1_Rと最小値Gminとの差分値を階調G2_Rに指定し、B成分の階調G1_Bと最小値Gminとの差分値を階調G2_Bに指定する。分離画像信号S2におけるG成分の階調G2_Gはゼロとなる。以上に説明したように、入力画像信号S1の指定する表示色内の白色成分(W1+W2)の階調が閾値TH1を上回る場合、白色成分は閾値TH1を境界としてW1成分とW2成分とに分離される。
図10は、表示装置100の動作を示すタイミングチャートである。同図に示すように、フレームFは6個のサブフィールドSF1〜SF6に区分される。サブフィールドSF2〜SF4における照明装置10(照明駆動回路52)の動作は、第1実施形態のサブフィールドSF1〜SF3における動作と同様である。
照明駆動回路52は、サブフィールドSF1およびSF5の各々における表示期間P1〜P3にわたって全部の照明部Bの発光体12(12R,12G,12B)を3個とも発光させる。したがって、サブフィールドSF1およびSF5の表示期間P1〜P3においては白色光が液晶装置20に照射される。また、照明駆動回路52は、サブフィールドSF6にて全部の照明部Bの発光体12を3個とも消灯させる。したがって、サブフィールドSF6では液晶装置20に対する光照射が停止する。
液晶駆動回路54は、第1実施形態と同様に、分離画像信号S2が各画素に指定する階調に応じたデータ電位を、当該画素に対応した画素電極24に対して各サブフィールドSFの書込期間PWにて供給する。さらに詳述すると、液晶駆動回路54は、サブフィールドSF2〜SF4の各々の書込期間PWにおいて、分離画像信号S2が指定する各原色成分の階調(G2_R,G2_G,G2_B)に応じたデータ電位を画素電極24に供給する。また、液晶駆動回路54は、白色光が液晶装置20に照射されるサブフィールドSF1の書込期間PWにてW1成分の階調G2_W1に応じたデータ電位を画素電極24に供給し(W1書込)、同様に白色光が照射されるサブフィールドSF5にてW2成分の階調G2_W2に応じたデータ電位を画素電極24に供給する(W2書込)。さらに、液晶駆動回路54は、照明装置10が消灯するサブフィールドSF6において、液晶の透過率を最低値(例えばゼロ)に制御するデータ電位を総ての画素電極24に供給する(K書込)。
以上の動作によって、複数の原色成分(R,G,B)の各々に対応した単色画像は、第1実施形態と同様に各サブフィールドSF(SF2〜SF4)にて各単位表示領域Aに順次に表示される。これに対し、複数の白色成分(W1,W2)の各々に対応した単色画像は、各サブフィールドSF(SF1,SF4)にて全部の単位表示領域Aに同時に表示される。したがって、白色成分の単色画像を各単位表示領域Aに表示する期間(表示期間P1〜P3の全区間)は、各原色成分の単色画像を各単位表示領域Aに表示する期間(表示期間P1〜P3のうちのひとつ)と比較して長い。また、W1成分の単色画像を表示するサブフィールドSF1とW2成分の単色画像を表示するサブフィールドSF5との間には各原色成分の単色画像を表示するサブフィールドSF2〜SF4が介在する。すなわち、W1成分のサブフィールドSF1とW2成分のサブフィールドSF5とは時間軸上において相互に離間する。サブフィールドSF6においては全画素について黒画像Kが表示される。
以上に説明したように本形態においては、各画素の表示色から白色成分(W1,W2)が抽出されるから、第1実施形態と比較して各原色成分の単色画像の輝度が低減される。そして、白色成分の単色画像において色割れは発生しない。したがって、各原色成分の単色画像のみを表示する第1実施形態と比較して、観察者が知覚する画像の色割れを抑制することが可能である。また、本形態においては各原色成分および各白色成分の単色画像が表示されるサブフィールドSFに加えて、黒画像KのサブフィールドSF6がフレームF内に設定されるから、黒画像Kが表示されない構成と比較して、動画像の輪郭が不明瞭に知覚される現象(以下「動画ボケ」という)を抑制することが可能である。
ところで、入力画像信号S1が指定する表示色から抽出された白色成分の単色画像をひとつのサブフィールドSFのみで表示する構成(以下「対比例」という)においては、特に画像の表示色が白色に近い場合に、白色成分の単色画像が他色の単色画像と比較して顕著に高階調となる。したがって、各原色成分の低階調な単色画像と白色成分の高階調な単色画像とが順次に表示されることで観察者の知覚するフリッカが顕著となる。本形態においては、表示色内の白色成分がW1成分とW2成分とに分離されたうえで別個のサブフィールドSF(SF1,SF5)にて各々の単色画像が表示されるから、各白色成分の単色画像の階調(輝度)は閾値TH1までの範囲に制約される。すなわち、原色成分の単色画像と白色成分の単色画像との階調の相違が抑制されるから、白色に近い画像を表示する場合であっても、対比例と比較してフリッカが低減されるという利点がある。
また、観察者が知覚するフリッカは、観察側に光が出射する周波数(以下「発光周波数」という)や、ひとつのフレームFのうち観察側に光が出射する時間の割合(以下「発光デューティ」という)にも依存する。すなわち、発光周波数や発光デューティが高いほどフリッカは低減される。動画ボケの防止のために黒画像のサブフィールドSF6をフレームF内に挿入すると、サブフィールドSF6を設定しない構成と比較して発光デューティは低下するから、サブフィールドSF6の設定はフリッカを増加させる原因となる。一方、本形態のように相互に離間したサブフィールドSF(SF1,SF5)にて白色成分を表示することは、発光周波数を上昇させることと等価であるから、フリッカを低減する方向に作用する。すなわち、本形態においては、黒画像の表示に起因したフリッカの増加を、白色成分の分散的な表示によって相殺することが可能である。
なお、以上の形態においてはサブフィールドSF1の表示期間P1〜P3にわたってW1成分の単色画像を表示する構成を例示したが、図11に示すように、W1成分の単色画像が表示期間P1〜P3にて各単位表示領域Aに順次に表示される構成も採用される。W2成分についても同様である。もっとも、白色成分について色割れは発生しないから、色割れの低減という趣旨からすると、白色成分の単色画像を単位表示領域Aごとに表示する必要はない。図10のように白色成分(W1,W2)の単色画像を表示期間P1〜P3の全体にわたって表示する構成によれば、白色成分の単色画像がひとつの表示期間Pのみで表示される図11の構成と比較して、サブフィールドSF1およびSF5における各照明部Bの発光体12の輝度を低下させることが可能となる。
<C:変形例>
以上の各形態には様々な変形を加えることができる。具体的な変形の態様を例示すれば以下の通りである。なお、以下の例示から任意に選択された2以上の態様は組合せ可能である。
(1)変形例1
各単位表示領域Aに単色画像を表示する順番は任意に変更される。また、第1実施形態においてはひとつのサブフィールドSFにて総ての単位表示領域Aに同色の単色画像を表示させる構成を例示したが、図12に示すように、各サブフィールドSF内で複数の単位表示領域Aに別色の単色画像を表示してもよい。ただし、図12の駆動を実現するためには、入力画像信号S1から各原色成分の階調(G1_R,G1_G,G1_B)を単位表示領域Aごとに抽出する必要がある。サブフィールドSF内で各単位表示領域Aに同色の単色画像が表示される第1実施形態においては以上の処理が不要であるから、制御装置50の処理量を軽減するという観点からすると第1実施形態が有利である。
(2)変形例2
各単位表示領域Aのサイズを選定する方法は任意である。例えば、領域G1およびG2の各々に属する単位表示領域Aの個数Mを、色割れの解消という観点から選定してもよい。図3に示したように、眼球が高速に移動する場合にも色割れを解消するためにはフレーム周波数を上昇させる必要がある。いま、色割れの解消のためにNP倍速表示が必要であると仮定する。フレーム周波数を基準値(60Hz)とした場合のフレームFの時間長T(T=16.6ms)とし、サブフィールドSF内の書込期間PWを便宜的に無視すると、表示期間P1〜P3の各々の時間長は概ねT/3NPとなる。
一方、第1実施形態においてX方向に沿って表示領域25をM個の単位表示領域Aに区分したうえでN倍速表示を実行する場合を想定し、書込期間PWを便宜的に無視すると、表示期間P1〜P3の各々の時間長は概ねT/3NMとなる。したがって、T/3NPとT/3NMとが同値であれば、表示領域25をX方向に沿ってM個の単位表示領域Aに区分することで、表示期間P1〜P3の各々を、NP倍速表示時と同等の時間長とすることができる。したがって、色割れを解消し得る分割数Mは、M=NP/Nで算定される。すなわち、各単位表示領域AのX方向の寸法は表示領域25のX方向の寸法の1/Mとなる。以上のように、各単位表示領域Aに単色画像を表示する周期がNP倍速表示に相当する周期(所定のフレーム周波数に対応した周期)となるように各単位表示領域Aの分割数(さらにはサイズ)を算定しても色割れを有効に抑制できる。
(3)変形例3
第1実施形態においては入力画像信号S1の指定する表示色が複数の原色成分と複数の白色成分とに分離される構成を例示したが、画素の表示色を、2種類の原色成分を混合した成分(以下「混色成分」という)を含む複数の色成分と複数の白色成分とに分離する構成も採用される。分離画像信号S2においては、第2実施形態と同様の3種類の原色成分の階調と2種類の白色成分の階調とに加えて、R成分およびG成分との混色である黄色成分の階調と、G成分およびB成分の混色であるシアン成分の階調と、B成分およびR成分の混色であるマゼンタ成分の階調とが指定される。例えば、図8の部分(b)のようにW1成分の抽出後に残存したR成分とB成分とを、両者の混色であるマゼンタ成分と残余のR成分とに分離して各々の階調を分離画像信号S2にて指定する。原色成分の単色画像が表示されるサブフィールドSFの間隙のサブフィールドSFにて混色成分の単色画像を表示すれば、原色成分の単色画像が連続する第1実施形態や第2実施形態と比較して色割れをさらに抑制することが可能である。
(4)変形例4
第2実施形態においては複数の原色成分の単色画像を表示するサブフィールドSF2〜SF4の前後のサブフィールドSF1およびSF5にて白色成分(W1成分,W2成分)の単色画像を表示する構成を例示したが、各サブフィールドSFの順番は適宜に変更される。例えば、図13に示すように、W1成分の単色画像をR成分のサブフィールドSF1とG成分のサブフィールドSF3との間のサブフィールドSF2にて表示する構成や、図14に示すように、W2成分の単色画像をG成分のサブフィールドSF3とB成分のサブフィールドSF5との間のサブフィールドSF4にて表示する構成も採用される。また、図15に示すように、W1成分のサブフィールドSF2とW2成分のサブフィールドSF4とをともに原色成分のサブフィールドSFの間に介挿した構成(図13と図14とを組合わせた構成)も好適である。図13から図15の構成によれば、原色成分の単色画像を表示する各サブフィールドSFが白色成分のサブフィールドSFを挟んで時間軸上で離間するから、原色成分の各サブフィールドSFが連続する構成と比較して色割れを知覚され難くすることができる。
(5)変形例5
以上の形態においては表示色からW1成分およびW2成分が抽出される構成を例示したが、白色成分の分離数は任意に変更される。例えば、入力画像信号S1が指定する表示色から3種類の白色成分(W1〜W3)を抽出してもよい。すなわち、入力画像信号S1が図16の部分(a)の表示色を指定する場合、図16の部分(b)に示すように、閾値TH1をW1成分の階調G2_W1に指定するとともに閾値TH2(TH2>TH1)と閾値TH1との差分値をW2成分の階調G2_W2に指定し、階調の最小値Gmin(図15では階調G1_B)と閾値TH2との差分値をW3成分の階調G2_W3に指定する。
図17に例示するように、フレームFを区分した7個のサブフィールドSF1〜SF7のうちサブフィールドSF2,SF4およびSF5において各原色成分の単色画像が順次に表示され、サブフィールドSF1,SF3およびSF6にてW1成分,W2成分およびW3成分の各単色画像が順次に表示される。もっとも、各色の単色画像を表示する順番は任意である。例えば、図18に示すように、フレームFの偶数番目のサブフィールドSF2,SF4およびSF6にて各原色成分の単色画像を順次に表示し、奇数番目のサブフィールドSF1,SF3およびSF5にて各白色成分の単色画像を順次に表示してもよい。以上のように白色成分の分離数を増加するほどひとつの白色成分の単色画像の階調は低減されるから、観察者が知覚するフリッカを効果的に抑制できるという利点がある。
(6)変形例6
以上の各形態においてはフレームF内の全部のサブフィールドSFを同じ時間長とした場合を例示したが、各サブフィールドSFの時間長は適宜に変更される。例えば、図19に示すように、第2実施形態において黒画像Kが表示されるサブフィールドSF6を他のサブフィールドSF1〜SF5と比較して長い期間に設定した構成が採用される。以上の構成によれば、フレームFのうち単色画像(原色成分および白色成分)を表示する時間長が、黒画像のサブフィールドSF6の増加分だけ第2実施形態よりも短縮されるから、第2実施形態と比較して動画ボケが抑制されるという利点がある。
ただし、黒画像Kを表示するサブフィールドSF6が余りに長時間であると、観察者の知覚するフリッカが顕著になるという問題がある。したがって、黒画像Kを表示するサブフィールドSF6は、フレームFの50%以下の時間長に設定されることが望ましく、さらに好適にはフレームFの30%以下の時間長とされる。また、黒画像Kの表示に起因したフリッカの抑制を重視すべき場合には、第2実施形態のように黒画像KのサブフィールドSF6を他のサブフィールドSF1〜SF5と同等の時間長に設定した構成や、黒画像KのサブフィールドSF6をフレームF内に設けない構成が好適である。
また、図20に示すように、W2成分の単色画像が表示されるサブフィールドSF5を他のサブフィールドSFと比較して長い期間に設定した構成も採用される。図20の構成によれば、フレームFのうち原色成分の単色画像を表示する時間長が第2実施形態よりも短縮されるから、第2実施形態と比較して色割れが抑制される。また、図20のようにW2成分のサブフィールドSF5を伸長する(黒画像KのサブフィールドSF6を短縮する)ことは発光デューティを上昇させることと等価に作用するから、図19の構成と比較してフリッカが抑制されるという利点もある。なお、W1成分を表示するサブフィールドSF1をサブフィールドSF2〜SF6よりも長い時間に設定してもよい。
(7)変形例7
第2実施形態においては、フレームFの最後のサブフィールドSF6において、照明装置10を消灯するとともに全画素の透過率を最低値に制御することで黒画像Kを表示する(すなわち表示を停止する)構成を例示したが、照明装置10の消灯と液晶の透過率の低下との何れか一方のみを最後のサブフィールドSF6にて実行する構成も採用される。また、フレームFの最初のサブフィールドSF1にて黒画像Kを表示してもよい。本発明の好適な態様においては、フレームF内の所定の期間にて表示が停止すれば足り、黒画像Kを表示する時点や黒画像Kの表示の方法の如何は不問である。もっとも、表示を停止させる期間をフレームF内に設けない構成も本発明においては採用される。
(8)変形例8
第2実施形態においては原色成分に対応する発光体12(12R,12G,12B)を適宜に組合わせて駆動することで白色光を液晶装置20に照射する構成を例示したが、白色光を出射する発光体が独立に設置された照明装置10を利用してもよい。
<D:応用例>
次に、本発明に係る表示装置を利用した電子機器について説明する。図21ないし図23には、以上に説明した何れかの形態に係る表示装置100を採用した電子機器の形態が図示されている。
図21は、表示装置100を採用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。パーソナルコンピュータ2000は、各種の画像を表示する表示装置100と、電源スイッチ2001やキーボード2002が設置された本体部2010とを具備する。
図22は、表示装置100を適用した携帯電話機の構成を示す斜視図である。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001およびスクロールボタン3002と、各種の画像を表示する表示装置100とを備える。スクロールボタン3002を操作することによって、表示装置100に表示される画面がスクロールされる。
図23は、表示装置100を適用した携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す斜視図である。携帯情報端末4000は、複数の操作ボタン4001および電源スイッチ4002と、各種の画像を表示する表示装置100とを備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった様々な情報が表示装置100に表示される。
なお、本発明に係る表示装置が適用される電子機器としては、図21から図23に例示した機器のほか、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、プリンタ、スキャナ、複写機、ビデオプレーヤ、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。
本発明の第1実施形態に係る表示装置の構成を示すブロック図である。 表示装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 眼球の速度と色割れが知覚されないフレーム周波数との関係を示すグラフである。 視線の移動量と眼球の速度との関係を示すグラフである。 単位表示領域のサイズを選定する方法を説明するための概念図である。 本発明の第2実施形態に係る表示装置の構成を示すブロック図である。 分離画像信号を生成する動作を示すフローチャートである。 分離画像信号を生成する動作の具体例を示す概念図である。 分離画像信号を生成する動作の具体例を示す概念図である。 第2実施形態における表示装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 第2実施形態の変形例における動作を説明するためのタイミングチャートである。 変形例における各単色画像の順番を説明するためのタイミングチャートである。 変形例に係る表示装置の動作を示すタイミングチャートである。 変形例に係る表示装置の動作を示すタイミングチャートである。 変形例に係る表示装置の動作を示すタイミングチャートである。 変形例における分離画像信号の生成の具体例を示す概念図である。 変形例に係る表示装置の動作を示すタイミングチャートである。 変形例に係る表示装置の動作を示すタイミングチャートである。 変形例に係る表示装置の動作を示すタイミングチャートである。 変形例に係る表示装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明に係る電子機器の形態(パーソナルコンピュータ)を示す斜視図である。 本発明に係る電子機器の形態(携帯電話機)を示す斜視図である。 本発明に係る電子機器の形態(携帯情報端末)を示す斜視図である。
符号の説明
100……表示装置、10……照明装置、B(B1a,B1b,B1c,B2a,B2b,B2c)……照明部、12(12R,12G,12B)……発光体、14……導光体、20……液晶装置、21……第1基板、22……第2基板、24……画素電極、25……表示領域、A(A1a,A1b,A1c,A2a,A2b,A2c)……単位表示領域、40……画像処理装置、50……制御装置、52……照明駆動回路、54……液晶駆動回路、F……フレーム、SF(SF1,SF2,……)……サブフィールド。

Claims (10)

  1. 相互に交差する第1方向および第2方向に複数の単位表示領域が配列する表示手段と、
    1フレーム内にて前記複数の単位表示領域の各々に複数色の単色画像が表示されるように前記複数色の各々の単色画像を1以上の単位表示領域ごとに順次に表示させる制御手段と
    を具備する表示装置。
  2. 前記複数の単位表示領域は矩形状の表示領域を構成し、
    前記各単位表示領域における前記第1方向および前記第2方向の少なくとも一方に沿った寸法は、頂角が10°で前記表示領域の短辺の6倍を高さとする二等辺三角形の底辺の寸法以下である
    請求項1の表示装置。
  3. 複数の原色成分の階調を画素ごとに指定する入力画像信号から、白色成分と複数の色成分とについて階調を指定する分離画像信号を生成する画像処理手段を具備し、
    前記制御手段は、前記白色成分の単色画像と前記複数の色成分の各々の単色画像とを前記分離画像信号に基づいて前記表示手段に表示させる
    請求項1または請求項2の表示装置。
  4. 前記制御手段は、前記複数の色成分の各々の単色画像を前記1以上の単位表示領域ごとに順次に表示させる一方、前記白色成分の単色画像を前記複数の単位表示領域に並行して表示する
    請求項3の表示装置。
  5. 前記画像処理手段は、前記複数の色成分と複数の白色成分とについて階調を指定する前記分離画像信号を生成する
    請求項3または請求項4の表示装置。
  6. 前記制御手段は、前記フレームを区分した各サブフィールド内で前記複数の単位表示領域の各々に同色の単色画像を表示させる
    請求項1から請求項5の何れかの表示装置。
  7. 前記単位表示領域の個数は、前記複数の単位表示領域に単色画像を表示する周期が所定のフレーム周波数に対応した周期となるように設定される
    請求項1から請求項6の何れかの表示装置。
  8. 前記表示手段は、第1基板と第2基板との間隙にOCBモードの液晶を封止した液晶装置を含む
    請求項1から請求項7の何れかの表示装置。
  9. 請求項1から請求項8の何れかの表示装置を具備する電子機器。
  10. 相互に交差する第1方向および第2方向に複数の単位表示領域が配列する表示装置を駆動する方法であって、
    1フレーム内にて前記複数の単位表示領域の各々に複数色の単色画像が表示されるように前記複数色の各々の単色画像を1以上の単位表示領域ごとに順次に表示させる
    表示装置の駆動方法。
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