JP2008165048A - カラー表示装置およびカラー表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィールドシーケンシャル方式において、フィールド数を増やすことなく、色割れ妨害を低減する。
【解決手段】本発明の一態様としてのカラー表示方法は、第1原色、第2原色、第3原色からなる入力画像の各フレームを順次表示するカラー表示方法であって、1フレームの前記入力画像を入力し、前記1フレームの入力画像から、前記第1原色からなる第1原色画像と、前記第2原色からなる第2原色画像と、前記第3原色からなる第3原色画像と、前記第1原色、前記第2原色、前記第3原色のうち少なくとも2つの色の混色からなる混色画像との4つの分解画像を生成し、各前記分解画像の輝度を求め、各前記分解画像の輝度の大きさの順位と、前記混色画像の輝度と各前記第1〜第3原色画像の輝度との差が所定の閾値以下か否かとに基づいて、各前記分解画像の表示順序を決定し、前記1フレーム期間内に各前記分解画像を前記表示順序にしたがって各々対応する光源によって表示する、ことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、カラー画像を複数の分解画像(フィールド)に分解して時間的に順次表示するカラー表示装置およびカラー表示方法に関する。
カラー表示装置として、カラーフィルタを持たずに、モノクロ表示の液晶パネルと、バックライトとして赤(以下、Rと表示する)、緑(以下、Gと表示する)、青(以下、Bと表示する)の三原色の光源を用い、1フレーム期間内に複数の各フィールドを順次表示するフィールドシーケンシャル表示方式のカラー液晶パネルが提案されている。
この表示方式は、1つの画素でカラー表示が可能になるため、ディスプレイの高解像度化の一つの手段として注目され、また、カラーフィルタがないため、高透過率という利点がある。1画面の表示更新が完了するのに必要な期間である1フレーム期間は、各色情報を表示する複数のフィールドで構成される。つまり、一つの画像を表示するためには、三原色を用いるのならば、Rフィールド、Gフィールド、Bフィールドを必要とする。
従来の表示装置においては、入力されたカラー画像信号に含まれるR、G、Bの三原色信号をそれぞれの入力端子に入力し、パネル駆動部へ送られる。パネル駆動部では、R、G、Bの三原色信号は3倍速で送られて、順にパネルに表示される。このとき、光源は、パネルで表示されている信号に対応する色にて、順次点灯される。
つまり、パネルにR画像が表示されているフィールドでは、R光源が点灯し、G画像が表示されているフィールドではG光源が点灯し、B画像が表示されているフィールドではB光源が点灯する。このように、R、G、Bの各画像を時分割で順次表示することにより、目の残光性を利用してフルカラー画像を表示することができる。
しかしながら、動いている物体(以後、動体)を観察者の眼球が追従して観察している場合、観察者の眼球は動体を追従して動いているにもかかわらず、フィールド内の動体画像は1フレーム期間中同じ場所に表示される。このため、観察者の網膜上ではそれらの動体画像がずれて合成され、目のホールド効果によって色割れ妨害が起こる。
図12は、色割れを説明する概念図である。白箱画像100が画面内において図中右方向に移動している。符号101は、同一フレーム内で色割れが起こる、フレーム内色割れを示している。本来であれば、nフレームにおいて白い箱が表示されるはずであるが、前述したように、網膜上の残像の位置がずれてしまうため、白い箱の左側には、GとBの混色のシアン(以後C)およびBの色付きが発生し、右側にはRの色付きが発生してしまっている。また、フレームが切り替わる部分では、nフレームのBフィールドと、n+1フレームのRフィールドおよびGフィールドとが網膜上でずれて結合されてしまい、符号102に示すようなフレーム間色割れが生じてしまう。
そこで、これらの色割れを低減するために、例えば特開2002−169515号公報(特許文献1)に開示されているように、駆動方式を工夫したさまざまな方式が提案されている。この特許文献1に開示された技術の一つとして、R、G、Bの三原色フィールドと白色(以後W)のフィールドとを含む、少なくとも5つ以上のフィールドを順次駆動する方式がある。特許文献1では、R、G、Bの3原色に加え、RとGの混色のイエロー(以後Y)、C、BとRの混色のマゼンタ(以後M)、Wを用いた、7つのフィールドでの実施が推奨されている。
特許文献1の技術では、あるカラー画像信号(R、G、Bの信号)が入力されたときに、そのカラー画像信号からW成分を減算することで、カラー画像信号を第1減算結果信号(カラー画像信号からW成分が減算された信号)とW信号とに分離する。第1減算結果信号には、W成分以外の混色成分として、R・G・Bのうちの2色からなる混色成分が含まれている。そこで上記第1減算結果信号からこの混色成分を減算することで、この第1減算結果信号を混色信号と第2減算結果信号(R、G、Bのいずれかの信号)とに分離する。これにより、最終的にはカラー画像信号を、W信号と、2色からなる混色信号と、残りの3原色成分の信号(R、G、Bのいずれかの信号)との、3つの画像信号に分離することができる。この後、同時加法混色によって単色画像を表示可能な画像表示手段を用いて3つの各画像信号を順次表示することで、混色成分が時間的に分離することのない表示が可能となる。これにより、目に付きやすいフレーム内の色割れを少なくすることができる。
また、特許文献1には次のような技術も開示されている。例えば1フレームを7つのフィールドに分割し、フレーム内に非表示のフィールドを入れるとともに(フレーム間に非表示のフィールドを入れる)、分離により得た各画像信号を出力する順序は、高輝度な輝度をもつものほど1フレーム内において時間的に中央に位置させる。これにより、インパルス型の表示方法に近くなり、フレーム間の色割れが改善できるのと同時に、動画表示性能を向上できる。
特開2002−169515号公報
特許文献1に記載の技術のように、分離により得た各画像信号の輝度を比較し、高輝度な画像信号ほど1フレーム内において時間的に中央に位置するように各画像信号の出力順序を設定すると、フレーム間の色割れは改善され、動画特性がよくなる。
しかしながら、フレーム内では、高輝度の混色フィールドが中央に位置することにより、エッジの色割れが強調されてしまうこともある。一方、カラー画像信号の分解数が高くなると、表示周波数を上げることにつながるので、駆動回路としてもデータ転送高速化に伴う消費電力の増大等、困難が増加する。そこで、フィールド数を下げて、4フィールドで適用した場合には、上述のフレーム内の色割れが顕著に現れてしまう。以下これについて詳しく説明する。
あるR、G、Bのカラー画像信号をR、G、B各フィールドの3フィールドで表示する場合(RGB方式)と、R、G、B各フィールド+Wフィールドの4フィールドで表示する場合(RGBW方式)とを考える。
RGB方式において、カラー画像信号をR、G、Bの3つに分離した結果、Rの画像信号とGの画像信号との輝度が同一で、Bの画像信号の輝度がこの半分であるとする。表示順序はR、G、Bの順であるとする。
一方、RGBW方式において、上記と同一のカラー画像信号をR、G、B、Wの4つに分離した結果、Wの画像信号の輝度が最も高く、RとGの画像信号の輝度が2番目に高く、Bの画像信号の輝度が0であったとする。特許文献1に記載の技術では、高輝度の信号ほど1フレーム内において時間的に中央に位置させることから、RGBW方式では、表示順序はRWGBの順となる。なお、RGBW方式では、1フレームに4フィールドを出力しなくてはならないため、RGB方式に比較し、短時間で同じ光量を光らせなくてはならない。したがって、RGBW方式では、4つの各フィールドにおいて、画像信号を4/3倍の輝度で光らせる必要がある。
上記カラー画像信号が箱型の画像を表すとした場合の、RGB方式およびRGBW方式の各方式でのフレーム内色割れを図13および図14を用いて説明する。
図13(A)ではRGB方式のときの出力信号を示しているとすると、斜線部がWフィールド用に抽出される部分となる。一方、特許文献1の技術では、高輝度の信号ほど1フレーム内において時間的に中央に位置されることから、RGBW方式のときの出力信号は図14(A)のようになる。図13(A)の出力信号の場合、図13(B)のように、箱の左側に、YとBとの色付きが発生し、右側には、CとRとの色付きが発生する。図14(A)の出力信号の場合、図14(B)のように、箱の左側に、GとG+Wとの色付きが発生し、右側には、RとR+Wとの色付きが発生する。
RGB方式に比較して、RGBW方式では、フィールド1枚あたりの表示時間が3/4倍になるため、色付きが発生する領域が狭くなり、色割れが知覚されにくくなるが、RGBW方式の場合、GとG+Wとの色割れが連続してしまう。G+Wでは、Wが重なっており、この分、Gの輝度が高くなったように知覚されて、Gが強調される。また、Gの色割れが2フィールドに渡って表示されるため、Gの色付きが生じる領域が増えたようにも知覚され、Gの色割れがより顕著になる。同様に、箱の右側では、R+WにおいてWが重なっており、この分、Rの輝度が高くなったような色付きが知覚されて、Rの色割れが強調される。またRの色付きが知覚される領域が増えて感じられ、Rの色割れがより顕著になる。
本発明は、少ないフィールド数の駆動でも、色割れ妨害をできるだけ低減させたカラー表示装置およびカラー表示方法を提供する。
本発明の一態様としてのカラー表示装置は、
第1原色、第2原色、第3原色からなる入力画像の各フレームを順次表示するカラー表示装置であって、
1フレームの前記入力画像を入力する画像入力部と、
前記1フレームの入力画像から、前記第1原色からなる第1原色画像と、前記第2原色からなる第2原色画像と、前記第3原色からなる第3原色画像と、前記第1原色、前記第2原色、前記第3原色のうち少なくとも2つの色の混色からなる混色画像との4つの分解画像を生成する分解画像生成部と、
各前記分解画像の輝度を求める輝度算出部と、
各前記分解画像の輝度の大きさの順位と、前記混色画像の輝度と各前記第1〜第3原色画像の輝度との差が所定の閾値以下か否かとに基づいて、各前記分解画像の表示順序を決定する表示順序決定部と、
前記1フレーム期間内に各前記分解画像を前記表示順序にしたがって各々対応する光源によって表示する表示部と、
を備える。
本発明の一態様としてのカラー表示装置は、
第1原色、第2原色、第3原色からなる入力画像の各フレームを順次表示するカラー表示装置であって、
1フレームの前記入力画像を入力する画像入力部と、
前記1フレームの入力画像から、前記第1原色からなる第1原色画像と、前記第2原色からなる第2原色画像と、前記第3原色からなる第3原色画像と、前記第1原色、前記第2原色、前記第3原色のうち少なくとも2つの色の混色からなる混色画像との4つの分解画像を生成する分解画像生成部と、
各前記分解画像の輝度を求める輝度算出部と、
前記混色画像の輝度の順位が3位または4位であるときは、各前記分解画像の表示順序における前記混色画像の順序位置を1番目または4番目に決定し、
前記混色画像の輝度の順位が1位または2位であり前記混色画像の輝度値と輝度の順位が3位の原色画像の輝度値と差が所定閾値以下であるときは、前記表示順序における混色画像の順序位置を1番目または4番目に決定し、
前記混色画像の輝度の順位が1位または2位であり前記混色画像の輝度値と輝度の順位が3位の原色画像の輝度値と差が前記所定閾値より大きいときは前記混色画像の順序位置を2番目または3番目に決定し、
前記第1〜第3原色画像の順序位置を前記混色画像と異なる順序位置に決定する、
表示順序決定部と、
前記表示順序決定部により決定された各前記分解画像の順序位置に基づく表示順序により前記1フレーム期間内に各々対応する光源によって各前記分解画像を表示する表示部と、
を備える。
本発明の一態様としてのカラー表示装置は、
第1原色、第2原色、第3原色からなる入力画像の各フレームを順次表示するカラー表示装置であって、
1フレームの前記入力画像を入力する画像入力部と、
前記1フレームの入力画像を、前記第1原色からなる第1原色画像と、前記第2原色からなる第2原色画像と、前記第3原色からなる第3原色画像と、前記第1原色、前記第2原色、前記第3原色のうち少なくとも2つの色の第1混色からなる第1混色画像と、前記第1混色と異なる第2混色からなる第2混色画像との5つの分解画像を生成する分解画像生成部と、
各前記分解画像の輝度を求める輝度算出部と、
各前記分解画像の輝度の大きさ順と、
前記第1混色画像の輝度と各前記第1〜第3原色画像の輝度との差が所定閾値以下か否かと、
前記第2混色画像の輝度と各前記第1〜第3原色画像の輝度との差が所定閾値以下か否かと、に基づいて、各前記分解画像の表示順序を決定する表示順序決定部と、
前記入力画像の1フレーム期間内に各前記分解画像を前記表示順序にしたがって各々対応する光源によって表示する表示部と、
を備える。
本発明の一態様としてのカラー表示方法は、
第1原色、第2原色、第3原色からなる入力画像の各フレームを順次表示するカラー表示方法であって、
1フレームの前記入力画像を入力し、
前記1フレームの入力画像から、前記第1原色からなる第1原色画像と、前記第2原色からなる第2原色画像と、前記第3原色からなる第3原色画像と、前記第1原色、前記第2原色、前記第3原色のうち少なくとも2つの色の混色からなる混色画像との4つの分解画像を生成し、
各前記分解画像の輝度を求め、
各前記分解画像の輝度の大きさの順位と、前記混色画像の輝度と各前記第1〜第3原色画像の輝度との差が所定の閾値以下か否かとに基づいて、各前記分解画像の表示順序を決定し、
前記1フレーム期間内に各前記分解画像を前記表示順序にしたがって各々対応する光源によって表示する、
ことを特徴とする。
本発明によれば、少ないフィールド数の駆動でも色割れ妨害を低減できる。
本発明の実施形態を以下に図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態としてのカラー表示装置の構成を概略的に示す。図2は、図1のカラー表示装置の詳細な構成を示す。
図1のカラー表示装置は、入力部1と、分解画像生成部2と、分解画像輝度算出部(輝度算出部)3と、表示順序決定部4と、液晶表示部5とを備えている。
図2に示すように、入力部は入力端子1aと、信号分離部1bとを含む。分解画像生成部2は、最小値検出回路2aと、減算処理回路2、2、2とを含む。表示順序決定部4は第4成分位置判別部6と表示順序出力部7とを含む。表示部5は、パネル駆動部10と、液晶パネル11と、光源駆動部12と、光源ユニット13とを含む。
入力部1における入力端子1aに、R、G、Bの各色からなるカラー画像信号(1フレームのカラー画像)が入力される。カラー画像は複数の画素を有し、各画素はR、G、Bの3つの色成分をもつ。本実施形態ではRGBからなるカラー画像が入力されるとするが、RGBでない他の3つの色からなるカラー画像を扱うことも可能である。信号分離部1bは、入力端子1aに入力されたカラー画像信号をR、G、Bの各色信号に分離してそれぞれ分解画像生成部2に並列に送る。ここで、信号を輝度として扱うため、逆γ変換等が必要になるが、ここではそのような操作が既に行われているものとする。また、液晶表示部5の応答速度の遅延および、3原色光源のオン・オフ時の遅延による過渡的な透過状態は考えないものとする。
分解画像生成部2における最小値検出回路2aは、R、G、Bの各色信号のそれぞれ対応する画素において、R、G、Bの色信号の最小値Wを検出し、検出した最小値Wをホワイト(W)の信号として出力する。
減算処理回路2は、信号分離部1bから入力されたRの信号から最小値Wを減算し、減算結果R’(=R−W)を分解画像輝度算出部3に送る。減算処理回路2Gは、信号分離部1bから入力されたGの信号から最小値Wを減算し、減算結果G’(=G−W)を分解画像輝度算出部3に送る。減算処理回路2は、信号分離部1bから入力されたBの信号から最小値Wを減算し、減算結果B’(=B−W)を分解画像輝度算出部3に送る。このようにR、G、Bの各色信号のそれぞれ対応する画素から最小値(ホワイト成分値)Wを検出して分解画像輝度算出部3に送るとともに、R、G、Bの各色信号から最小値Wを減算した結果を分解画像輝度算出部3に送る。分解画像生成部2の処理の一例を図7に示す。この例では、最小値がBの輝度であるため、この輝度を最小値Wとして検出し、RGBの各信号から最小値W(Bの輝度値)を減算する。なお、減算の結果、Bの輝度は0になっている。
このように入力部1と分解画像生成部2とによって、入力画像が複数の分解画像(フィールド)に分解される。各フィールドはRフィールド、Gフィールド、Bフィールドと、RGBのうち2つ以上の色の混合からなる混合色(第4成分の色)フィールド(本例ではWフィールド)とからなる。すなわち、入力部1と分解画像生成部2とによって、入力画像を、第1原色からなる画像である第1原色画像と、第2原色からなる画像である第2原色画像と、第3原色からなる画像である第3原色画像と、第1原色、第2原色、第3原色のうち少なくとも2つの色の混色からなる混色画像との4つの画像に分解する。
分解画像輝度算出部3は、各分解画像(フィールド)について各々に含まれる各画素の輝度値から累積ヒストグラムを算出する。より詳細には、1つ以上の閾値(第1輝度閾値〜第n輝度閾値)を用い、各閾値以上の輝度をもつ画素数を検出し、横軸を輝度範囲、縦軸を画素数(累積度数)とした累積ヒストグラムを作成する。ここでnは1以上の整数であり、第1輝度閾値>第2輝度閾値>・・・>第n輝度閾値とする。したがって累積ヒストグラムにおける各輝度範囲は、第1輝度閾値〜最高輝度、第2輝度閾値〜最高輝度、・・・第n輝度閾値〜最高輝度となり、後にいくほど、その輝度範囲に含まれる画素数は大きくなる。このような累積ヒストグラムを各分解画像のそれぞれから得る。
ここで、累積ヒストグラムの算出対象をフィールド全体としても効果が得られる画像も多いが、フレーム内で起こる色割れのほとんどは、動いている物体のエッジ部で知覚される。したがって、静止している部分に輝度の高い画素が集中している場合は、フィールド全体から算出した累積ヒストグラムを後述する表示順序決定部4での処理で用いてもあまり効果が得られない。
そのため、色割れが知覚されやすい動体のエッジ部を入力画像から検出しておき、そのエッジ部の領域を対象として累積ヒストグラムを算出する方法がより効果的である。例えば、時間的に隣り合う2つのフレーム画像のエッジ検出を行い、2つのフレームのエッジの動きベクトルの大きさに基づいてその検出したエッジ部が動体のエッジ部であるかどうかを検査するようにすればよい。また、複数の動体が検出された場合には、検出された動体の大きさおよび動きベクトルの大きさから対象とすべき動体のエッジ部を特定するか、もしくは複数の動体のエッジ部全体をそのまま採用する。これらの目的のため、図9に示すように、入力部1に対して入力画像から動いている領域のエッジ部を検出するエッジ検出部14を設け、このエッジ検出部14で検出したエッジ部の情報を分解画像輝度算出部3に送るようにする。分解画像輝度算出部3はエッジ部から累積ヒストグラムを算出する。
エッジ部を対象とする他に、観察者の注視点位置を含む領域を主要な色割れ領域として決定することもできる。注視点検出方法にはいくつかの方法が考えられるが、観察者の眼球に近赤外の照明を当てた際の角膜反射像と瞳孔中心位置とより、観察者の注視点を検出する方法を用いればよい。
表示順序決定部4は、分解画像輝度算出部3で各分解画像から得られた累積ヒストグラム(輝度範囲と画素数との関係)を使用して、各フィールドの表示順序を決定する。すなわち、各フィールドを表示順序する際の各フィールドの順序位置(1フレーム期間における時間的な位置)を決定する。この処理についての詳細は後述する。表示順序決定部4は、決定した表示順序にしたがって、RGBWの各色の信号を、表示部5におけるパネル駆動部10へ送る。すなわち各色の画像を表示順序にしたがった順にパネル駆動部10に送る。
パネル駆動部10は、受け取った各色信号を表示順序にしたがって液晶パネル11へ4倍速で送る。一方、パネル駆動部10は、光源ユニット13を駆動するための駆動信号を各色の表示順序に従って光源駆動部12に送り、光源ユニット13は、光源駆動部12の制御を受けて、液晶パネル11に送られた信号に対応する色の光源を、順次点灯する。これにより液晶パネル11に各色の画像が順番に表示される。すなわち1フレーム期間の4分の1のスピードで各色の画像が順次表示される。ここで光源ユニット13は例えばR光源、G光源、B光源を有し、Rの画像が表示されるときはR光源を発光し、Gの画像が表示されるときはG光源を発光し、Bの画像が表示されるときはB光源を発光する。Wの画像が液晶パネル11に表示されるときは、これら3つの光源を同時に発光させることによりW光を液晶パネル11に照射してもよいし、W光を発光する光源を別途用意してこの光源を発光させてもよい。
図3は、表示順序決定部4により行われる処理の流れ(その1)を説明するフローチャートである。
図3に示す処理は一例であり、他の処理方法を用いても、本発明の範囲に含まれることを妨げない。
まず、表示順序決定部4は、各フィールドの累積ヒストグラムを用いて、各フィールド間で第1輝度閾値以上の輝度の累積度数を比較し、累積度数の大きい順に、各フィールドに対し順位(輝度順位)を設定する(S11)。累積度数は例えば“画像の輝度”あるいは“フィールドの輝度”に相当する。累積度数の代わりに、第1輝度閾値以上の画素の輝度の総和または平均値、あるいは画像内の全画素数に対する累積度数の割合を用いてもよい。高い輝度は色割れに大きく影響するため、このように第1輝度閾値以上の輝度の累積度数を比較することにより、有効な評価が可能となる。すなわち、輝度の低い部分は色割れには、大きく寄与しないことがわかっているため、輝度の低い部分も含めた全体の平均値を輝度として算出し、その輝度を判断に使用すると、実際の色割れの程度を反映できない。つまり、そのように算出された輝度を元に各フィールドの表示順序を決定しても、色割れ改善効果が得られない。そこで、輝度の高い画素を評価の対象とする。
第1輝度閾値以上の輝度の累積度数に差がなく、同じ輝度順位になってしまうフィールドが存在する場合には(S12のNO)、第2輝度閾値以上の輝度の累積度数を比較することによりの順位を決定する(S13)。順位が一意に決まるまで、輝度閾値を順次下げて同様の処理を行う。本例では第1輝度閾値による比較で各フィールドの輝度順位が決定したとする(S12のYES)。このときの各フィールドの累積度数を図4に示す。輝度順位として、Wが1位、Rが2位、Gが3位、Bが4位となっている。
ここで第1輝度閾値は、例えば最大輝度の半分とできるが、照明の明るさなどの視環境、または画像のヒストグラム分布によって、色割れの目立つとされる輝度は変化する。したがって、累積ヒストグラムの生成においては、これらの情報を用いて、第1輝度閾値〜第n輝度閾値、ならびにnの値を変化させることが望ましい。
表示順序決定部4は、第4成分位置判別部6において、Wフィールドの輝度順位が2位以上であるかどうかを検査し(S14)、2以上でないとき(S14のNO)、すなわち、3位もしくは4位のときは、各フィールドの表示順序を、各フィールドの輝度順位に基づいた規定の表示順序、すなわち、輝度順位が3位、1位、2位、4位のフィールドの順とする(S15)。つまり、Wフィールドを、1番または4番の表示順序(フレームの端)に決定する。上記規定の表示順序はインパルス型の表示方法に相当し、例えば輝度順位がR、G、B、Wの順であったとすると、表示順序はB、R、G、Wとなる。上記規定の表示順序は、4位、2位、1位、3位でもよい。S15の処理について詳細に説明すると以下の通りである。
仮に、各分解画像を、分解画像の輝度(本例では累積度数)を考慮せずに任意の順に出力(表示)すると、輝度の高いフィールドとフィールドとの間に、輝度の低いフィールドが表示され、知覚される色割れの幅が広くなってしまう。そこで、輝度の高いフィールド同士がなるべく隣接するように、フィールドを入れ替える。輝度の一番高いフィールドを最初に配置するのではなく、2番目とすることで、輝度が一番高いフィールドと二番目に高いフィールドが隣り合うのと同時に、一番高いフィールドと三番目に高いフィールドが隣り合うようにする。これにより色割れが一層に改善される。このことは、2つのフレームの間でのフィールドの相関より、1つのフレーム内での各フィールドの相関の方が高いことからも、効果的である。すなわち、高輝度な輝度をもつフィールドほどフレーム内において時間的に中央に位置させ、これにより、インパルス型の表示方法に近くし、動画表示性能を向上できる。
S14において、Wフィールドの輝度順位が2位以上であった場合は(S14のYES)、表示順序決定部4は、第4成分位置判別部6を用いて、Wフィールドの累積度数と、輝度順位が3位のフィールドの累積度数とを比較し、この差の大きさが、所定閾値以下かどうかを判断する(S16)。すなわち、Wフィールドを、表示順序における2番目または3番目(フレームの中央)に配置してよいかどうかを判断する。つまり、本例のように4フィールド出力の場合、輝度順位が2位以上にならなければ、Wフィールドは時間的に中央(2番目または3番目)に位置することはないので、輝度順位が3位以下のときはWフィールドの順序位置を考慮する必要がないが、2位以上のときは、Wフィールドと3位のフィールドとの累積度数を比較して、Wフィールドを中央に配置してよいかどうかを判断する。これについての詳細は後述する。
差の大きさが所定閾値より大きいときは、S15に進み、各フィールドの表示順序を、上記規定の表示順序、すなわち、輝度順位が3位、1位、2位、4位のフィールドの順とする。すなわち、表示順序におけるWフィールドの順序位置を、フレームの中央に決定する。例えば、Wフィールド以外のフィールドのうち2色以上のフィールドの輝度値(累積度数)が0といった場合(3位のフィールドの累積度数が0)、Wフィールドを最初あるいは最後に持ってくる必要はなく、フレーム間の色割れを減らすために、時間的に中央(2番目または3番目の順序位置)に配置する。
一方、差の大きさが所定閾値以下のときは、Wフィールドを1番目とし(フレームの端とし)、残りのフィールドを、輝度順位の高い順とする(S17)。すなわちWフィールドと3位のフィールドとを比較した差が小さい場合は、フレーム内での色割れが顕著にならないように、Wフィールドを最初あるいは最後に表示させるようにする。例えば、図4の例において、WとGとの累積度数の差が所定閾値以下とすると、図5のように、Wフィールド、Rフィールド、Gフィールド、Bフィールドの順を表示順序として決定する。このように、Wフィールドの位置判別(Wフィールドを時間的に中央(2番目または3番目)に配置するか端(1番目または4番目)に配置するかの判別)をする場合としない場合とでは、表示順序が大きく変わり、判別を行った場合には、色割れが強調されることのない、表示性能の向上の効果が発揮される。ここで、S16およびS17についてさらに説明すると以下の通りである。
仮に、S16において差の大きさが所定閾値以下のときに、S15のようにフィールドの表示順序を決定すると、すなわち、輝度の高いWフィールドが時間的に中央に位置するように並べ替えると、図6のようになる(G、W、R、Bの順の表示)。しかしながら、前述したように、Wフィールドがフレームの時間的に中央(2番目または3番目)に位置すると、Wが重なった分、隣接するフィールドとの間での色割れが明るくなってしまい、強調されてしまう。また、同じ系統の色が続くことから、2つのフィールドにまたがる色割れが、太い色割れとして認識されてしまい、顕著になる。そこで、S16およびS17のようにWフィールドをフレームの中央に表示してよいかどうかを判別することで、色割れの強調されることのない高い表示性能を得る。
S16の処理において、Wフィールドと3位のフィールドと比較した差の閾値(所定閾値)は、例えば20パーセント以上(分解画像の輝度として割合値を用いた場合)とできるが、照明の明るさなどの視環境や、画像のヒストグラム分布によって、色割れの目立つとされる輝度は変化する。それに応じて所定閾値を変化させることが望ましい。
このようにして各フィールドの表示順序が決定されたら、表示順序決定部4における表示順序出力部7は、各フィールドの信号を表示部5に出力する。たとえばWフィールドを最初に表示させる場合(S17に進む場合)、一番目をWフィールドとし、残りの三原色のフィールドは、決定された輝度順位の高いほうから出力する。Wフィールドを最初に表示させる必要がない場合(S16からS15に進む場合)、最初に輝度順位が3位のフィールド、次に1位のフィールド、その次に2位のフィールド、最後に4位のフィールドの信号を出力する。
図11は、表示順序決定部4により行われる処理の流れ(その2)を説明するフローチャートである。
まず、累積度数の大きい順に、W、G、R、Bの各フィールドに対し順位(輝度順位)を設定する(S31)。この結果、輝度順位はW、G、R、Bの順であったとする。ここで、各フィールドに対して「フィールド順位」を設定する。初期のフィールド順位は輝度順位と同じであるとする。このフィールド順位はW,G、R、Bの各フィールドの表示順序を決定するために用いられる。
次に、S32において、Wフィールドの輝度と、R、G、Bフィールドの輝度との差をそれぞれ求める。差が所定閾値以下となるフィールドのうち最も輝度順位が低いものの次にWフィールドのフィールド順位を変更し、他のフィールドのフィールド順位を繰り上げる。ここではWフィールドとGフィールドとの輝度の差は所定閾値以下、WフィールドとRフィールドとの輝度の差は所定閾値より大きく、WフィールドとBフィールドとの輝度の差も所定閾値より大きいとする。したがって、W、G、R、Bから、WをGの後に移動して、G、W、R、Bの順にフィールド順位が変更される。
次に、G、W、R、Bの各フィールドを規定の表示順序で表示することを決定する(S33)。規定の表示順序は、上記変更後のフィールド順位で3位、1位、2位、4位、あるいは、4位、2位、1位、3位のフィールド順位順であるとする。これはインパルス型の表示方法に相当する。このようにして各フィールドの表示順序が決定されたら、表示順序決定部4における表示順序出力部7は、各フィールドの信号を表示部5に出力する。
本実施形態では、R、G、Bの色信号の最小値をW成分の値として抽出して、フィールド分解を行ったが、抽出する値は、最小値でなくてもよい。すなわち最小値より小さい値をW成分の値として抽出してもよいし、輝度を補償するためにWの信号のみを伸張するといったことにも対応できる。また抽出する成分はW成分でなく、例えばY成分、C成分、M成分、あるいは他の混色成分でもよい。これらのいずれの場合においても色割れ低減の効果が得られる。
また、本実施形態では、フィールドの輝度を算出して表示順序を決定したが、フィールドの輝度ではなく、追従運動に従って観察者の見えを予測し、その色差を計算することによっても最適化できる。具体的には、追従運動に従ってフィールド画像を合成した画像の推測される色割れ部分の色差を計算し、それを様々な表示順序での場合について行い、色差がなるべく小さくなる表示順序を選択するものである。
色差は、次の式で計算される。
Figure 2008165048
ここで、ijは随従色割れとして知覚される色であり、tijは本来再現されるべき色、kは表示順序の組み合わせである。また、G+W、Gなどの色割れの目立つ組み合わせに合わせて、周波数特性を加味することも考えられる。
以上では、入力画像から生成した4つの分解画像(W、R、G、B)の表示順序を決定する例(すなわちフィールド出力が4つの場合の例)を示したが、本発明は、フィールド出力が5つの場合でも適用可能である。以下では、入力画像を5つの分解画像に分解し、5つの分解画像について表示順序を決定する例について図1を参照して説明する。
入力部1における入力端子1aに入力されたカラー画像は、入力部1における信号分離部1bと分解画像生成部2とによって5つの分解画像に分解される。ここでは、W、Y、R、G、Bの分解画像が得られたとする。例えば、1つの画素に着目して、図8(A)のようにまずWの信号が抽出され、次いで、図8(B)のように、Yの信号が抽出され、残りの成分が各RGBの信号となる(この例ではB成分は0)。本来であれば、Y成分の抽出でRを0にすることも可能だが、信号抽出が単純でない場合を考え、図のようにした。分解画像輝度算出部3において各分解画像から累積ヒストグラムが生成され、生成された累積ヒストグラムに基づき各分解画像の輝度順位が決定される。表示順序決定部4は、各分解画像の表示順序を決定する。以下表示順序決定部4の処理について図10のフローチャートを用いて説明する。
前提として輝度順位はG、W、Y、R、Bの順であったとする。ここでG、W、Y、R、Bの各フィールドに対してフィールド順位を設定する。初期のフィールド順位は、輝度順位と同じであるとする。したがって、フィールド順位はG、W、Y、R、Bの順である。まずS21において、Wフィールドの輝度(例えば累積度数)と、R、G、Bフィールドの輝度との差をそれぞれ求める。差が所定閾値以下となるフィールドのうち最も輝度順位が低いものの次にWフィールドのフィールド順位を変更し、他のフィールドのフィールド順位を繰り上げる。ここではWフィールドとGフィールドとの輝度の差は所定閾値以下、WフィールドとRフィールドとの輝度の差は所定閾値以下、WフィールドとBフィールドとの輝度の差は所定閾値より大きいとする。したがって、G、W、Y、R、Bから、WをRの後に移動して、G、Y、R、W、Bの順にフィールド順位が変更される。
次にステップS22において、上記の処理をYフィールドについても行う。ここではYフィールドとGフィールドとの輝度の差は所定閾値より大、YフィールドとRフィールドとの輝度の差は所定閾値以下、YフィールドとBフィールドとの輝度の差は所定閾値以下とする。したがって、G、Y、R、W、Bから、G、R、W、B、Yの順にフィールド順位が変更される。
次に変更後のフィールド順位において、WフィールドとYフィールドとの両方が3位以上、もしくは両方とも4位以下のときは(S23のYES)、フィールド順位のこれ以上の変更は必要ないので、規定の表示順序で表示することを決定する(S24)。規定の表示順序は、上記変更後のフィールド順位で4位、2位、1位、3位、5位の順、あるいは、5位、3位、1位、2位、4位の順であるとする。これはインパルス型の表示方法に相当する。本例では前者を用いるものとする。表示順序における2〜4番目は、フレームの中央に相当し、表示順序における1番目または5番目はフレームの端に相当する。このようにWフィールドとYフィールドとが上記変更後のフィールド順位において両方とも3位以上のときは両フィールドがフレームの中央で表示され、両フィールドとも4位以下のときはフレームの端で表示される。
この際、上記変更後のフィールド順位において、WフィールドとYフィールドとのいずれを優先させるかによって、WフィールドとYフィールドとのフィールド順位を最終的に決定する。たとえば、輝度順位の順、あるいは、予め決定した優先順位の順を用い、順位の高い方を前に置く。例えば上記変更後のフィールド順位がG、R、B、Y、Wの順であり、WがYよりも優先される場合、YとWを入れ替えて、G,R、B、W、Yとする。WフィールドとYフィールドとのいずれを優先させるかの他の例として、ある閾値を設け、Wフィールドの輝度がYフィールドの輝度より小さくてもその差が該ある閾値に収まる場合はWフィールドを優先させ、そうでない場合はYフィールドを優先させる。これは、Wの輝度が高く、R、G、Bの全ての要素が入っているため、Y、C、Mに比較して目立ちやすい傾向があることに基づく。
上記変更後のフィールド順位において、WフィールドとYフィールドとの一方が3位以上で他方が4位以下のときは(S23のNO)、一方のフィールドと、他方のフィールドとの輝度の差が所定閾値以下かどうかを判断する(S25)。
所定閾値より大きいときは(S25のNO)、フィールド順位をさらに変更することなく、上記一方のフィールド(3位以上のフィールド)をフレームの中央(その輝度に応じた順序位置)で表示し、他方のフィールド(4位以下のフィールド)をフレームの端(その輝度に応じた順序位置)で表示することを決定する(S26)。
一方、所定閾値以下のときは(S24のYES)、WフィールドとYフィールドとをフレームの端(1番目または5番目)とし、残りのフィールドをフレームの中央(2〜4番目)とする(S27)。この際、上記変更後のフィールド順位において、WフィールドとYフィールドとのいずれを優先させるかによって、WフィールドとYフィールドとの順序位置を最終的に決定する。この詳細は上述した通りである。
本例では、上記変更後のフィールド順位は、G、R、W、B、Yの順であり、Wフィールドが3位以上、Yフィールドが4位以下のため、WフィールドとYフィールドとの輝度の差が所定閾値以下かどうかを判断する。ここでは差は所定閾値以下であるとし、この結果、WフィールドとYフィールドの順序位置はフレームの端にされる。つまり、Wフィールドを中央で表示させるべきでなく上記変更後のフィールド順位をG、R、B、W、YまたはG、R、B、Y、Wの順とし、これらのフィールドを上記規定の表示順序に従って表示を行うことを決定する。この際、G、R、B、W、YまたはG、R、B、Y、Wのどちらを採用するか(W、Yのうちどちらをフィールド順位の4位にし、どちらを5位にするか)は、上述のように、WフィールドとYフィールドとのいずれを優先させるかによって決める。
本発明の実施形態の説明においては、表示部として液晶パネルと光源ユニットとを用いた表示装置の例を説明したが、フィールドシーケンシャル表示方式の表示装置であればどんな表示装置を用いてもよい。例えば、DLP方式のプロジェクタ等にもでも本実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
このように本発明の実施形態によれば、フィールド数を少なくしつつも、フレーム内色割れが顕著になることを回避でき、色割れ低減の効果を得ることができる。
本発明の第1実施形態のカラー表示装置の構成を示すブロック図。 図1のカラー表示装置の詳細構成を示すブロック図。 第1実施形態に係る表示順序決定部による処理(その1)を説明するフローチャート。 各分解画像の累積度数(輝度)を示す図。 従来の方法により求めた表示順序を示す図。 本実施形態により求めた表示順序を示す図。 W成分を抽出する例を示す図。 W成分とY成分を抽出する例を示す図。 エッジ検出部を追加したカラー表示装置の構成を示すブロック図。 表示順序決定部による他の処理の例を説明するフローチャート。 第1実施形態に係る表示順序決定部による処理(その2)を説明するフローチャート。 フレーム内色割れとフレーム間色割れを説明する図。 RGB方式でのフレーム内色割れを説明する図。 RGBW方式でのフレーム内色割れを説明する図。
符号の説明
1 入力部
1a 入力端子
1b 信号分離部
2 分解画像生成部
2a 最小値検出回路
、2、2 減算処理回路
3 分解画像輝度算出部
4 表示順序決定部
5 光源強度算出部
6 第4成分位置判別部
7 表示順序出力部
10 パネル駆動部
11 液晶パネル
12 光源駆動部
13 光源ユニット

Claims (15)

  1. 第1原色、第2原色、第3原色からなる入力画像の各フレームを順次表示するカラー表示装置であって、
    1フレームの前記入力画像を入力する画像入力部と、
    前記1フレームの入力画像から、前記第1原色からなる第1原色画像と、前記第2原色からなる第2原色画像と、前記第3原色からなる第3原色画像と、前記第1原色、前記第2原色、前記第3原色のうち少なくとも2つの色の混色からなる混色画像との4つの分解画像を生成する分解画像生成部と、
    各前記分解画像の輝度を求める輝度算出部と、
    各前記分解画像の輝度の大きさの順位と、前記混色画像の輝度と各前記第1〜第3原色画像の輝度との差が所定の閾値以下か否かとに基づいて、各前記分解画像の表示順序を決定する表示順序決定部と、
    前記1フレーム期間内に各前記分解画像を前記表示順序にしたがって各々対応する光源によって表示する表示部と、
    を備えたカラー表示装置。
  2. 前記表示順序決定部は、前記混色画像を、前記表示順序における1番目または4番目の端の順序位置、および2番目または3番目の中央の順序位置のいずれに配置するかの判断を含み、前記判断により得られた端の順序位置か中央の順序位置かの前記混色画像の位置制約を満たすように前記表示順序を決定することを特徴とする請求項1に記載のカラー表示装置。
  3. 前記表示順序決定部は、前記第1〜第3原色画像および前記混色画像を輝度の高い順にならべ、輝度の差が所定の閾値以下でありかつ前記混色画像より輝度の低い原色画像が存在するときはそれらの原色画像のうち最も輝度が低いものの次に前記混色画像を移動することにより前記第1〜第3原色画像および前記混色画像に対して新たにフィールド順位を設定し、
    フィールド順位が3、1、2、4の順、または、4、2、1、3の順に各前記分解画像の表示順序を決定することを特徴とする請求項1に記載のカラー表示装置。
  4. 前記輝度算出部は、前記分解画像の輝度として、前記分解画像に含まれる第1輝度閾値より大きい輝度をもつ画素の数、前記分解画像に含まれる全画素数に対する前記大きい輝度をもつ画素の数の割合、または前記大きい輝度をもつ画素の輝度の総和あるいは平均を計算することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のカラー表示装置。
  5. 前記入力画像から動いている領域のエッジ部を検出するエッジ検出部をさらに備え、
    前記輝度算出部は、検出された前記エッジ部の輝度を求めることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のカラー表示装置。
  6. 前記第1〜第3原色は、赤色、緑色、青色であり、前記混合色は白色であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のカラー表示装置。
  7. 第1原色、第2原色、第3原色からなる入力画像の各フレームを順次表示するカラー表示装置であって、
    1フレームの前記入力画像を入力する画像入力部と、
    前記1フレームの入力画像から、前記第1原色からなる第1原色画像と、前記第2原色からなる第2原色画像と、前記第3原色からなる第3原色画像と、前記第1原色、前記第2原色、前記第3原色のうち少なくとも2つの色の混色からなる混色画像との4つの分解画像を生成する分解画像生成部と、
    各前記分解画像の輝度を求める輝度算出部と、
    前記混色画像の輝度の順位が3位または4位であるときは、各前記分解画像の表示順序における前記混色画像の順序位置を1番目または4番目に決定し、
    前記混色画像の輝度の順位が1位または2位であり前記混色画像の輝度値と輝度の順位が3位の原色画像の輝度値と差が所定閾値以下であるときは、前記表示順序における混色画像の順序位置を1番目または4番目に決定し、
    前記混色画像の輝度の順位が1位または2位であり前記混色画像の輝度値と輝度の順位が3位の原色画像の輝度値と差が前記所定閾値より大きいときは前記混色画像の順序位置を2番目または3番目に決定し、
    前記第1〜第3原色画像の順序位置を前記混色画像と異なる順序位置に決定する、
    表示順序決定部と、
    前記表示順序決定部により決定された各前記分解画像の順序位置に基づく表示順序により前記1フレーム期間内に各々対応する光源によって各前記分解画像を表示する表示部と、
    を備えたカラー表示装置。
  8. 第1原色、第2原色、第3原色からなる入力画像の各フレームを順次表示するカラー表示装置であって、
    1フレームの前記入力画像を入力する画像入力部と、
    前記1フレームの入力画像を、前記第1原色からなる第1原色画像と、前記第2原色からなる第2原色画像と、前記第3原色からなる第3原色画像と、前記第1原色、前記第2原色、前記第3原色のうち少なくとも2つの色の第1混色からなる第1混色画像と、前記第1混色と異なる第2混色からなる第2混色画像との5つの分解画像を生成する分解画像生成部と、
    各前記分解画像の輝度を求める輝度算出部と、
    各前記分解画像の輝度の大きさ順と、
    前記第1混色画像の輝度と各前記第1〜第3原色画像の輝度との差が所定閾値以下か否かと、
    前記第2混色画像の輝度と各前記第1〜第3原色画像の輝度との差が所定閾値以下か否かと、に基づいて、各前記分解画像の表示順序を決定する表示順序決定部と、
    前記入力画像の1フレーム期間内に各前記分解画像を前記表示順序にしたがって各々対応する光源によって表示する表示部と、
    を備えたカラー表示装置。
  9. 前記表示順序決定部は、前記第1、第2混色画像を、前記表示順序における1番目または5番目の端の順序位置、および2番目または3番目または4番目の中央の順序位置のいずれに配置するかの判断を含み、前記判断により得られた端の順序位置か中央の順序位置かの前記第1、第2混色画像の位置制約を満たすように前記表示順序を決定することを特徴とする請求項8に記載のカラー表示装置。
  10. 前記表示順序決定部は、
    前記第1〜第3原色画像および前記第1、第2混色画像を輝度の高い順にならべ、輝度の差が所定の閾値以下でありかつ前記第1混色画像より輝度の低い原色画像が存在するときはそれらの原色画像のうち輝度が最も低いものの次に前記混色画像を移動し、輝度の差が前記所定の閾値以下でありかつ前記第2混色画像より輝度の低い原色画像が存在するときはそれらの原色画像のうち輝度が最も低いものの次に前記第2混色画像を移動することにより、各前記分解画像に対して新たにフィールド順位を設定し、
    フィールド順位が4位、2位、1位、3位、5位の順、あるいは、5位、3位、1位、2位、4位の順に各前記分解画像の表示順序を決定することを特徴とする請求項8に記載のカラー表示装置。
  11. 前記表示順序決定部は、前記第1混色画像と前記第2混色画像とのフィールド順位が隣接し、かつ、あらかじめ与えられた条件が満たされる場合は、前記第1混色画像と前記第2混色画像とのフィールド順位を入れ替えることを特徴とする請求項10に記載のカラー表示装置。
  12. 前記輝度算出部は、前記分解画像の輝度として、前記分解画像に含まれる第1輝度閾値より大きい輝度をもつ画素の数、前記分解画像に含まれる全画素数に対する前記大きい輝度をもつ画素の数の割合、または前記大きい輝度をもつ画素の輝度の総和あるいは平均を計算することを特徴とする請求項8ないし11のいずれか一項に記載のカラー表示装置。
  13. 前記入力画像から動いている領域のエッジ部を検出するエッジ検出部をさらに備え、
    前記輝度算出部は、検出された前記エッジ部の輝度を求めることを特徴とする請求項8ないし12のいずれか一項に記載のカラー表示装置。
  14. 前記第1〜第3原色は、赤色、緑色、青色であり、前記第1および第2混合色は、白色、マゼンダ、シアン、イエローのいずれかであることを特徴とする請求項8ないし13のいずれか一項に記載のカラー表示装置。
  15. 第1原色、第2原色、第3原色からなる入力画像の各フレームを順次表示するカラー表示方法であって、
    1フレームの前記入力画像を入力し、
    前記1フレームの入力画像から、前記第1原色からなる第1原色画像と、前記第2原色からなる第2原色画像と、前記第3原色からなる第3原色画像と、前記第1原色、前記第2原色、前記第3原色のうち少なくとも2つの色の混色からなる混色画像との4つの分解画像を生成し、
    各前記分解画像の輝度を求め、
    各前記分解画像の輝度の大きさの順位と、前記混色画像の輝度と各前記第1〜第3原色画像の輝度との差が所定の閾値以下か否かとに基づいて、各前記分解画像の表示順序を決定し、
    前記1フレーム期間内に各前記分解画像を前記表示順序にしたがって各々対応する光源によって表示する、
    ことを特徴とするカラー表示方法。
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