JP2008267658A - ヒートポンプ式給湯機 - Google Patents

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島村  裕二
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    • Y02B30/12Hot water central heating systems using heat pumps

Abstract

【課題】貯湯タンク内に貯溜された温水を他の加熱サイクルに用いる場合におけるヒートポンプサイクルの稼働頻度や稼働時間を減少させ,高いエネルギー消費効率を得ることのできるヒートポンプ式給湯機を提供すること。
【解決手段】冷媒と水との間で熱交換を行う水熱交換器12によって加熱された後の温水を貯湯する貯湯タンク21内において温水を攪拌するための攪拌部材32及び該攪拌部材32を回転駆動する駆動モータ33(攪拌手段の一例)を設けておき,貯湯タンク21内の温水を沸き上げた後,該貯湯タンク21内の温水を攪拌部材32で攪拌することにより,該貯湯タンク21内の温水の温度を均一化する。
【選択図】図1

Description

本発明は,ヒートポンプサイクルにおいて加熱された温水を貯湯する貯湯タンクを有してなるヒートポンプ式給湯機に関し,特に,その貯湯タンク内の温水を熱媒体として他の加熱サイクルにも利用するように構成されたヒートポンプ式給湯機に関するものである。
従来から,圧縮機や膨張弁,室外空気熱交換器などが接続されたヒートポンプサイクルに循環される冷媒との間で熱交換を行うことにより予め水を加熱して貯湯タンクに貯溜させておき,給湯時には,その貯湯タンクから温水を出力する貯湯式のヒートポンプ式給湯機がある(例えば,特許文献1参照)。
このように構成されたヒートポンプ式給湯機では,給湯の度にヒートポンプサイクルを稼働する必要がないため,装置全体のエネルギー消費効率を向上させることができる。ここで,冷媒としては,CO2冷媒などの炭酸ガス冷媒が用いられる。炭酸ガス冷媒は,水を90℃程度まで沸き上げることができるため,貯湯タンクにその90℃程度の高温の温水を貯湯することができる。なお,貯湯タンク内の温水を給湯する場合には,その給湯経路上で水と混合することにより温度が調節される。
一方,貯湯式のヒートポンプ式給湯機と同様に貯湯タンクに温水を貯溜しておき,給湯時には,その貯湯タンク内の温水を直接給湯するのではなく,水道から供給される水を,貯湯タンク内の温水との間の熱交換によって加熱して給湯する直湯式のヒートポンプ式給湯機がある。この場合にも,給湯の度にヒートポンプサイクルを稼働させる必要がないため,高いエネルギー消費効率を得ることができる。
以下,図4及び図5を用いて,前述したように貯湯タンクを有する直湯式のヒートポンプ式給湯機Yについて説明する。なお,後段の実施の形態で説明するヒートポンプ式給湯機X(図1参照)と同様の構成要素には同じ符号を付している。
図4に示すように,ヒートポンプ式給湯機Yでは,圧縮機11,水熱交換器12,膨張弁13,室外空気熱交換器14が順に接続されたヒートポンプサイクル10にCO2冷媒が循環される。そして,循環ポンプ15が稼働されることにより,貯湯タンク21の下層の水が水配管3を通じて水熱交換器12に達し,該水熱交換器12で90℃程度まで加熱された後,貯湯タンク21の上層に還流する。これにより,貯湯タンク21の上層には90℃程度の高温の温水が貯溜される。そして,ヒートポンプ式給湯機Yでは,給水口24から供給される水が直接給湯経路22に流通されて,貯湯タンク21内の温水との間の熱交換によって加熱され,その加熱後の温水が給湯口25から給湯される。
ところで,ヒートポンプサイクル10や循環ポンプ15などを稼働して貯湯タンク21内の水を沸き上げると,該貯湯タンク21内の温水には,図5(a)に示すように,例えば,上層が90℃程度,中層が60℃程度,下層が30℃程度という三層の温度分布が生じる。
ヒートポンプ式給湯機Yでは,貯湯タンク21の中層の60℃程度の温水は,床暖房装置や浴室乾燥器などに接続された加熱サイクル23で熱媒体として用いられる。加熱サイクル23は,貯湯タンク21の中層の60℃程度の温水を床暖房装置や浴室乾燥器などに供給し,その床暖房装置や浴室乾燥器などで放熱して温度が低下した30℃程度の温水を貯湯タンク21の下層に還流するものである。
ここで,床暖房装置や浴室乾燥器などが長時間運転されると,図5(a)のような温度分布で貯溜された貯湯タンク21内の温水は,次第に図5(b)に示すような温度分布に変化し,床暖房装置や浴室乾燥器などに60℃程度の温水を供給することができなくなる。そのため,ヒートポンプ式給湯機Yでは,貯湯タンク21内の60℃程度の温水が不足すると,ヒートポンプサイクル10が稼働されて貯湯タンク21内の温水が沸き上げられる。これにより,貯湯タンク21内の温水が図5(a)に示すような温度分布に戻され,床暖房装置や浴室乾燥器などの運転を継続することができる。
特開昭60−164153号公報
しかしながら,ヒートポンプ式給湯機Yでは,貯湯タンク21内に図5(a)に示すような三層の温度分布が形成されており,床暖房装置や浴室乾燥器などの加熱サイクル23に用いる60℃程度の温水の量が少ない。そのため,床暖房装置や浴室乾燥器などを長時間稼働させる場合には,ヒートポンプサイクル10を頻繁に稼働して貯湯タンク21内の温水を沸き上げる必要があり,エネルギー消費効率が悪いという問題がある。特に,北欧などの寒冷地では,床暖房装置などが長時間稼働されるため,その際のエネルギー消費効率の向上が強く望まれる。なお,特許文献1には,貯湯タンクの下層の温水を上層に還流させることにより貯湯タンク内の温水を均一な温度分布にすることについての記載があるが,それだけでは貯湯タンク内の温水が十分に混ざらず,均一な温度分布を形成することはできない。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,貯湯タンク内に貯溜された温水を他の加熱サイクルに用いる場合におけるヒートポンプサイクルの稼働頻度や稼働時間を減少させ,高いエネルギー消費効率を得ることのできるヒートポンプ式給湯機を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は,冷媒と水との間で熱交換を行う水熱交換器を有するヒートポンプサイクルと,前記水熱交換器によって加熱された後の温水を貯湯する貯湯タンクと,前記貯湯タンクの下層の水を,前記水熱交換器を経由させた後に前記貯湯タンクの上層に還流させる水加熱経路と,前記貯湯タンクの温水を,該温水を熱媒体に用いる加熱サイクルを経由させた後に該貯湯タンクに還流させる温水還流経路と,を備えてなるヒートポンプ式給湯機に適用されるものであって,前記貯湯タンク内において温水を攪拌する攪拌手段を備えてなることを特徴とするヒートポンプ式給湯機として構成される。ここに,前記冷媒は,例えば炭酸ガス冷媒である。また,前記加熱サイクルは,床暖房装置又は浴室乾燥器に用いられるものであることが考えられる。
本発明によれば,前記攪拌手段によって前記貯湯タンク内において温水を攪拌することによって,該貯湯タンクの温水を十分に混ぜることができ,該貯湯タンク内の温水の温度を均一化することができる。これにより,例えば前記加熱サイクルに必要な温度の温水を多量に確保することができるため,該加熱サイクルに接続された床暖房装置や浴室乾燥器など機器を長時間稼働させる場合における前記ヒートポンプサイクルの稼働回数や稼働時間を減少させることができ,高いエネルギー消費効率を得ることができる。
具体的に,前記攪拌手段は,プロペラ形状或いはスクリュー形状の攪拌部材と,前記攪拌部材を回転駆動する駆動手段とを有するものであることが考えられる。これにより,前記駆動手段によって前記攪拌部材が回転駆動されることにより,前記貯湯タンク内において温水を十分に攪拌することができる。
また,前記貯湯タンク内の温水の温度を検出する一又は複数の温度検出手段を設けておき,該温度検出手段による検出結果に基づいて前記攪拌手段による攪拌動作の有無を切り換えることが考えられる。例えば,複数の前記温度検出手段による検出温度の温度差が所定値以上である場合に,前記攪拌手段による攪拌動作を実行することが考えられる。
さらに,当該ヒートポンプ式給湯機の運転内容に基づいて前記攪拌手段による攪拌動作の有無を切り換えてもよい。例えば,前記加熱サイクルを稼働するか否かに応じて切り換えることで,必要時だけに攪拌を行うことができ,前記攪拌手段による消費電力を省減することができる。
ところで,所定の給水源から給水された水を前記貯湯タンク内の温水との間で熱交換を行うことにより加熱して給湯する直接給湯経路を更に備えてなる構成も考えられる。具体的に,前記直接給湯経路は,前記貯湯タンク内を通過するように配された給湯配管を含んでなるものであっても,或いは,前記貯湯タンク内に内蔵された給湯用タンクを含んでなるものであってもよい。いずれの構成においても,前記貯湯タンク内の温水との間の熱交換により加熱された新鮮な水を供給することができる。
本発明によれば,前記攪拌手段によって前記貯湯タンク内において温水を攪拌することによって,該貯湯タンクの温水を十分に混ぜることができ,該貯湯タンク内の温水の温度を均一化することができる。これにより,例えば前記加熱サイクルに必要な温度の温水を多量に確保することができるため,該加熱サイクルに接続された床暖房装置や浴室乾燥器など機器を長時間稼働させる場合における前記ヒートポンプサイクルの稼働回数や稼働時間を減少させることができ,高いエネルギー消費効率を得ることができる。
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係るヒートポンプ式給湯機Xの概略構成を示すブロック図である。
まず,図1を用いて,ヒートポンプ式給湯機Xの概略構成について説明する。
図1に示すように,ヒートポンプ式給湯機Xは,大別すると,ヒートポンプユニット1及び貯湯タンクユニット2を備えている。ヒートポンプユニット1に設けられた水熱交換器12と,貯湯タンクユニット2に設けられた貯湯タンク21とは,水が流通される水配管3によって接続されている。なお,ヒートポンプユニット1及び貯湯タンクユニット2は,後述のヒートポンプ制御部(不図示)とタンク制御部(不図示)などの制御系統や電気系統の接続もあるがここではその説明を省略する。
ヒートポンプユニット1は,圧縮機11,水熱交換器12,膨張弁13及び室外空気熱交換器14が順に接続されたヒートポンプサイクル(冷凍サイクル)10と,水熱交換器12及び貯湯タンクユニット2の貯湯タンク21の間に接続された水配管3に水を循環させるための循環ポンプ15と,当該ヒートポンプサイクル1を統括的に制御する不図示のヒートポンプ制御部とを備えている。なお,前記ヒートポンプ制御部(不図示)は,CPUやRAM,ROMなどの制御機器を有してなり,該ROMに記憶された制御プログラムに従って処理を実行するものである。
ここで,ヒートポンプサイクル10に循環される冷媒は,水を90℃程度の高温まで加熱することができるCO2冷媒(炭酸ガス冷媒の一例)である。
水熱交換器12には,ヒートポンプサイクル10に循環される冷媒が流通される冷媒配管121と,水配管3に循環される水が流通される水配管122とが設けられている。水熱交換器12では,冷媒配管121内の冷媒と水配管122内の水との間で熱交換が行われることにより水が加熱される。
ヒートポンプサイクル10では,圧縮機11において圧縮して吐出された高温高圧のCO2冷媒が,水熱交換器12において水配管3内を流れる水と熱交換されて冷却された後,膨張弁13において膨張する。その後,膨張弁13で膨張した低温低圧のCO2冷媒は,室外空気熱交換器14において送風ファンで送風される室外空気と熱交換されて吸熱し気化した後,再度圧縮機11に流入する。
一方,貯湯タンクユニット2は,貯湯タンク21と,直接給湯経路22と,加熱サイクル23と,温度センサ31a〜31cと,攪拌部材32と,駆動モータ33(駆動手段の一例)と,当該貯湯タンクユニット2を統括的に制御する不図示のタンク制御部とを備えている。なお,前記タンク制御部(不図示)は,CPUやRAM,ROMなどの制御機器を有してなり,該ROMに記憶された制御プログラムに従って処理を実行するものである。また,前記タンク制御部(不図示)及び前記ヒートポンプ制御部に換えて,両方の機能を達成する一つの制御部を設ける構成であってもよい。
貯湯タンク21は,水熱交換器12で加熱された後の温水を貯溜するものであって,該貯湯タンク21の下層及び上層は水熱交換器12を介して水配管3で接続されている。水配管3(水加熱経路の一例)は,貯湯タンク21の下層の水を,水熱交換器12を経由させた後に該貯湯タンク21の上層に還流させるための水の流通経路である。
直接給湯経路22は,給水口24(所定の給水源の一例)から給水された水を,貯湯タンク21内の温水との間で熱交換を行うことにより加熱して給湯口25から給湯するための水の流通経路である。直接給湯経路22には,貯湯タンク21内を通過するように配された給湯配管221と,該給湯配管221から給湯口25に流れる温水に給水口24からの水を混合するための給湯混合弁222とが含まれている。給湯混合弁222の開閉は,前記タンク制御部(不図示)によって,予め設定された給湯温度に基づいて制御される。
このように構成されたヒートポンプ式給湯機Xでは,例えば深夜時間帯などに予めヒートポンプサイクル10によって加熱した後の温水を貯湯タンク21に貯湯しておき,該貯湯タンク21内に貯溜された温水との間の熱交換によって水を加熱して給湯することができるため,給湯の度にヒートポンプサイクル10を稼働させる必要がなく,貯湯式のヒートポンプ式給湯機と同様に,高いエネルギー消費効率を得ることができる。なお,貯湯タンク21内の温水の沸き上げは,深夜時間帯に限られず,例えば貯湯タンク21に容量の小さいもの(例えば150L程度)を用いる場合には,貯湯タンク21内の温水の温度(温度センサ31a〜31cによる検出温度など)が低くなったときに,その都度ヒートポンプサイクル10を稼働して貯湯タンク21内の温水を沸き上げることも他の実施例として考えられる。また,ヒートポンプ式給湯機Xでは,貯湯タンク21に貯湯された温水をそのまま給湯するのではなく,該貯湯タンク21に貯湯された温水との間の熱交換によって加熱した新鮮な温水を供給することができる。
温度センサ31a〜31cは,貯湯タンク21内の上層,中層,下層に配置されたサーミスタ等の温度センサであって,その配置された位置における水の温度を検出するものである。温度センサ31a〜31cで検出された温度は,前記タンク制御部(不図示)に入力される。
攪拌部材32は,駆動モータ33によって回転駆動されることにより,貯湯タンク21内において温水を攪拌するものであって,例えばスクリュー形状やプロペラ形状を成している。ここに,攪拌部材32及び駆動モータ33が攪拌手段の一例である。
ここで,駆動モータ33の稼働の有無は,前記タンク制御部(不図示)によって制御される。具体的に,前記タンク制御部(不図示)は,温度センサ31a〜31cによる検出結果や当該ヒートポンプ式給湯機Xの運転内容などに基づいて,駆動モータ33の稼働の有無を判断する。なお,この点については,後段で詳述する。また,駆動モータ33の制御は,前記ヒートポンプ制御部(不図示)によって行われるものであってもよい。
加熱サイクル23は,例えば貯湯タンク21と不図示の床暖房装置や浴室乾燥機などとが温水配管230によって接続されることにより形成されており,該加熱サイクル23では,貯湯タンク21に貯湯された温水が熱媒体として用いられる。温水配管230(温水還流経路の一例)は,貯湯タンク21の中層の温水を,床暖房装置や浴室乾燥機などを経て,貯湯タンク21の下層に還流させるための温水の流通経路である。
加熱サイクル23では,貯湯タンク21の中層の温水が,温水配管230を通じて床暖房装置や浴室乾燥機などに供給され,該床暖房装置や浴室乾燥器などで熱交換された後の温度が低下した温水は温水配管230を通じて貯湯タンク21の下層に還流される。これにより,床暖房装置や浴室乾燥機などでは,温水配管230内に循環される温水を放熱させることによって床暖房や浴室乾燥などが実現される。また,加熱サイクル23では,温水配管230に制御弁231,232が設けられており,該制御弁231,232が前記タンク制御部(不図示)によって制御されることにより,温水配管230に循環される温水の温度が調整される。具体的には,床暖房装置や浴室乾燥機などからの低温の温水を,貯湯タンク21の中層から出力される高温の温水に混合させることにより,床暖房装置や浴室乾燥機などに供給される温水の温度が下げられる。
以下,図1,2を参照しつつ,ヒートポンプ式給湯機Xにおける貯湯運転について説明する。なお,当該貯湯運転は,例えば貯湯タンク21内に設けられた温度センサ31a〜31cによる検出温度が予め設定された温度以下まで低下した場合などに実行される。
ヒートポンプ式給湯機Xでは,深夜時間帯などに貯湯運転が実行される。貯湯運転では,ヒートポンプ制御部(不図示)によって,圧縮機11及び循環ポンプ15が駆動される。これにより,ヒートポンプサイクル10では冷媒が,水配管3では水が,図1に示す矢印方向に循環される。
具体的に,貯湯タンク21の下層から出力された水は,水配管3を通じて水熱交換器12に達し,該水熱交換器12における冷媒との熱交換によって90℃程度まで加熱される。その後,水熱交換器12で加熱された後の温水は,水配管3を通じて貯湯タンク21に戻る。このように,下層の水が沸き上げられて上層に還流されると,貯湯タンク21内には,図2(a)に示すように,三層の温度分布が生じることになる。なお,貯湯タンク21内の温水の沸き上げは,温度センサ31a〜31cの検出温度に応じて終了される。例えば,温度センサ31aの温度が所定温度以上になった場合に終了される。
ヒートポンプ式給湯機Xでは,前記のように貯湯タンク21内の温水の沸き上げが終了すると,次に,前記タンク制御部(不図示)によって,駆動モータ33が稼働されることにより,攪拌部材32が回転駆動される。これにより,貯湯タンク21内では,攪拌部材32によって温水が攪拌され,図2(b)に示すように,該貯湯タンク21内の温水の温度が60℃程度に均一化される。
なお,前記タンク制御部(不図示)は,例えば,貯湯タンク21内に設けられた温度センサ31a〜31cで検出される温度が全て60℃程度に達した場合や,予め設定された所定時間が経過した場合に,駆動モータ33の稼働を終了するように制御する。
また,本実施の形態では,ここで均一化される貯湯タンク21内の温水の温度が60℃に設定されている場合を例に挙げて説明したが,その設定温度は60℃に限られない。例えば,貯湯タンク21内の温水の沸き上げ時間や,沸き上げを終了するときの温度センサ31a〜31cの検出温度の設定温度などを変更することによって,その設定温度を任意に調整することができる。
以上,説明したように,ヒートポンプ式給湯機Xでは,駆動モータ33によって攪拌部材32を回転駆動することで貯湯タンク21内において温水を攪拌することにより,加熱サイクル23で利用する60℃程度の温度の温水を従来に比べて多量に確保することができるため,該加熱サイクル23に接続された床暖房装置や浴室乾燥器などを長時間運転させる際に,頻繁にヒートポンプサイクル10を稼働させる必要がなく,装置全体のエネルギー消費効率を向上させることができる。
なお,床暖房装置や浴室乾燥器などを継続して運転することにより,図2(c)に示すように,貯湯タンク21内の温水の温度が低下した場合には,ヒートポンプサイクル10及び循環ポンプ15が稼働されることにより,貯湯タンク21内の温水が沸き上げられる。
さらに,温度センサ31a〜31c各々の検出温度に基づいて貯湯タンク21内の温水の攪拌の有無を切り換えるように制御することが考えられる。ここに,かかる制御は例えば前記タンク制御部(不図示,第一の攪拌制御手段の一例)によって実行される。
具体的には,温度センサ31a〜31c各々の検出温度の温度差が予め設定された温度差を超えた場合に,再度駆動モータ33を駆動させて,貯湯タンク21内の温水を攪拌するように構成してもよい。これにより,例えば貯湯タンク21内の温水を沸き上げた後,時間の経過などにより貯湯タンク21内の温水に温度差が生じた場合に,その温度差を解消することができる。このような構成では,必要時にのみ駆動モータ33が稼働されるため,不要な稼働による電力消費を防止することができる。
また,貯湯タンク21内の温水の攪拌の有無を,ヒートポンプ式給湯機Xの運転内容に応じて切り換えることも考えられる。ここに,かかる制御は例えば前記タンク制御部(不図示,第二の攪拌制御手段の一例)によって実行される。
例えば,加熱サイクル23を用いて床暖房装置を稼働させる場合,即ち60℃程度の温水が多量に必要になる場合には貯湯タンク21内を攪拌し,通常の給湯運転だけであれば貯湯タンク21内を攪拌しないように制御することが考えられる。これにより,不要な駆動モータ33の稼働をなくして消費電力を省減することができる。
前記実施の形態では,直接給湯経路22が,貯湯タンク21内を通過するように配された給湯配管221を含む構成を例に挙げて説明した。ここでは,直接給湯経路22の他の例について説明する。ここに,図3は,本実施例に係るヒートポンプ式給湯機X1の概略構成を示すブロック図である。なお,実施の形態で説明したヒートポンプ式給湯機X(図1参照)と同様の構成については同じ符号を用いてその説明を省略する。
図3に示すように,本実施例に係るヒートポンプ式給湯機X1では,直接給湯経路22に,給湯配管221に換えて貯湯タンク21に内蔵された給湯用タンク223が含まれている。ここに,給湯用タンク223は,貯湯タンク21内に隔壁223aを設けることによって,該貯湯タンク21と一体形成されたものである。但し,貯湯タンク21と給湯用タンク223との間は,水の流通ができないように隔壁223aによって完全に隔離されている。
このように構成されたヒートポンプ式給湯機X1では,貯湯タンク21内の温水と給湯用タンク223内の水との間で隔壁223a(隔壁の一例)を介して熱交換が行われることにより,給湯用タンク223内の水が加熱される。
したがって,ヒートポンプ式給湯機X1では,タンク制御部(不図示)によって給水口24が開かれて,給湯用タンク223の下部に水が供給されることによって,該給湯用タンク223の上部から給湯口25に向けて温水が給湯される。なお,ここでは,貯湯タンク21内に隔壁223aを配することにより形成された給湯用タンク223について説明したが,貯湯タンク21とは独立して形成された給湯用タンク223を貯湯タンク21内に収容することも考えられる。この場合には,その給湯用タンクの筐体全体で貯湯タンク21内の温水との熱交換を行うことができる。
本発明の実施の形態に係るヒートポンプ式給湯機の概略構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態に係るヒートポンプ式給湯機における貯湯タンク内の温水の温度分布を説明するための図。 本発明の実施例に係るヒートポンプ式給湯機の概略構成を示すブロック図。 従来のヒートポンプ式給湯機の概略構成を示すブロック図。 従来のヒートポンプ式給湯機における貯湯タンク内の温水の温度分布を説明するための図。
符号の説明
1…ヒートポンプユニット
2…貯湯タンクユニット
3…水配管
11…圧縮機
12…水熱交換器
121…冷媒配管
122…水配管
13…膨張弁
14…室外空気熱交換器
15…循環ポンプ
21…貯湯タンク
22…直接給湯経路
221…給湯配管
222…給湯混合弁
223…給湯用タンク
223a…隔壁
23…加熱サイクル
230…温水配管
231,232…制御弁
24…給水口
25…給湯口
31a〜31c…温度センサ(温度検出手段の一例)
32…攪拌部材
33…駆動モータ(駆動手段の一例)
X,X1…ヒートポンプ式給湯機

Claims (7)

  1. 冷媒と水との間で熱交換を行う水熱交換器を有するヒートポンプサイクルと,
    前記水熱交換器によって加熱された後の温水を貯湯する貯湯タンクと,
    前記貯湯タンクの下層の水を,前記水熱交換器を経由させた後に前記貯湯タンクの上層に還流させる水加熱経路と,
    前記貯湯タンクの温水を,該温水を熱媒体に用いる加熱サイクルを経由させた後に該貯湯タンクに還流させる温水還流経路と,
    を備えてなるヒートポンプ式給湯機であって,
    前記貯湯タンク内において温水を攪拌する攪拌手段を備えてなることを特徴とするヒートポンプ式給湯機。
  2. 前記攪拌手段が,プロペラ形状或いはスクリュー形状の攪拌部材と,前記攪拌部材を回転駆動する駆動手段とを有してなる請求項1に記載のヒートポンプ式給湯機。
  3. 前記貯湯タンク内の温水の温度を検出する一又は複数の温度検出手段と,前記温度検出手段による検出結果に基づいて前記攪拌手段による攪拌動作の有無を切り換える第一の攪拌制御手段と,を更に備えてなる請求項1又は2のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯機。
  4. 当該ヒートポンプ式給湯機の運転内容に基づいて前記攪拌手段による攪拌動作の有無を切り換える第二の攪拌制御手段を更に備えてなる請求項1〜3のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯機。
  5. 所定の給水源から給水された水を前記貯湯タンク内の温水との間で熱交換を行うことにより加熱して給湯する直接給湯経路をさらに備えてなる請求項2〜4のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯機。
  6. 前記直接給湯経路が,前記貯湯タンク内を通過するように配された給湯配管を含んでなる請求項5に記載のヒートポンプ式給湯機。
  7. 前記直接給湯経路が,前記貯湯タンク内に内蔵された給湯用タンクを含んでなる請求項5に記載のヒートポンプ式給湯機。
JP2007109273A 2007-04-18 2007-04-18 ヒートポンプ式給湯機 Pending JP2008267658A (ja)

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CN111442526A (zh) * 2020-04-22 2020-07-24 高峰 一种牙科设备用水的加热装置

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