JP2008266665A - 成膜装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板に成長した薄膜と反り防止部材上に成長した薄膜とがつながっても、両者の間に電流が流れることのない成膜装置を実現する。
【解決手段】真空中でガラス基板1上に成膜材料を堆積させて薄膜を形成する成膜装置であって、ガラス基板1を保持する基板ホルダ3と、基板ホルダ3に保持されたガラス基板1の周縁に、10mm未満の間隔で対向する枠状の反り防止部材4とを有する。反り防止部材4は電気的にフローティング状態にある。
【選択図】図1
【解決手段】真空中でガラス基板1上に成膜材料を堆積させて薄膜を形成する成膜装置であって、ガラス基板1を保持する基板ホルダ3と、基板ホルダ3に保持されたガラス基板1の周縁に、10mm未満の間隔で対向する枠状の反り防止部材4とを有する。反り防止部材4は電気的にフローティング状態にある。
【選択図】図1
Description
本発明は、真空雰囲気中で基板上に成膜材料を堆積させて薄膜を形成する成膜装置に関するものである。
従来から、スパッタリング法や化学的気相成長法によって、ガラス基板などの絶縁性基板上に、メタルなどの導電性薄膜を形成する成膜装置が知られている。
しかし、スパッタリング法や化学的気相成長法によって、ガラス基板などの絶縁性基板上にメタルなどの導電性薄膜を形成する場合、形成中の薄膜はプラズマの電位によってある電位にさらされている。薄膜の成長に伴い、薄膜が基板の端面にも形成され始めると、薄膜が導電性であることから、薄膜の電位は基板を保持している基板ホルダの電位に移行する。この際、すなわち、薄膜の電位が基板ホルダの電位と同じになる過程で、薄膜と基板ホルダとの間に電流が流れたり、それに伴って薄膜の一部が剥離したりする不都合があった。
また、ガラス基板の反りを防止する枠状の反り防止部材を用いた場合であっても、反り防止部材が接地電位にある場合は、上記と同様の不具合が発生する場合があった。図5を用いて具体的に説明する。図5は、従来の成膜装置の主要構成を示す模式的断面図である。図示されている成膜装置は、成膜工程が実施される真空チャンバ50を有する。真空チャンバ50内には、基板ホルダ30と、電極20と、反り防止部材40とが配置されている。成膜対象であるガラス基板10は、基板ホルダ30によって保持される。そして、電極20と基板ホルダ30や真空チャンバ50との間で発生する放電を利用したスパッタリングや化学的気相成長によってガラス基板10の表面に所望の薄膜が形成される。
このとき、ガラス基板10は、放電や成膜によるストレスを受けるので、平面度が成膜中に大きく崩れることがあり、かかる現象は大型ガラス基板において特に顕著である。そこで、反り防止部材40によってガラス基板10の反りを防止している。従って、図6に示すように、形成された薄膜は、薄膜100aとしてガラス基板10の表面上で成長するとともに、薄膜100bとして反り防止部材の表面上でも成長する。ここで、ガラス基板10は絶縁物なので、ガラス基板10上で成長する薄膜100aは、周囲のプラズマの電位と同電位に帯電している。一方、反り防止部材40は接地電位なので、反り防止部材40の上で成長する薄膜100bの電位は、薄膜100aの電位と異なる。従って、薄膜100a、100bが成長し、両者がつながった際に、電流が流れ、その近傍の薄膜が破壊されたり、放電痕跡が残ったりした。
本発明の目的は、上記課題を解決する成膜装置を実現することである。
本発明の成膜装置の一つは、真空中で基板上に成膜材料を堆積させて薄膜を形成する成膜装置である。この成膜装置は、前記基板を保持する基板ホルダと、前記基板ホルダに保持された前記基板の周縁に当接される枠状の反り防止部材とを有する。そして、前記反り防止部材は電気的にフローティング状態にある。
本発明の成膜装置の他の一つは、真空中で基板上に成膜材料を堆積させて薄膜を形成する成膜装置である。この成膜装置は、前記基板を保持する基板ホルダと、前記基板ホルダに保持された前記基板の周縁に、10mm未満の間隔で対向する枠状の反り防止部材とを有する。そして、前記反り防止部材は電気的にフローティング状態にある。
本発明よれば、基板上に成長した薄膜と反り防止部材上に成長した薄膜との間に電流が流れて薄膜が破壊されたり、放電痕跡が残ったりすることがない。また、成膜過程で反り返った基板が周囲の構造物に接触して割れたりすることもない。
以下、図面を参照しながら本発明の成膜装置の実施形態の一例について説明する。図1は、本例の成膜装置の主要構成を示す模式的断面図である。本例の成膜装置は、真空チャンバ5を有し、この真空チャンバ5内で、すなわち真空雰囲気中で成膜工程が実行される。真空チャンバ5内には、基板ホルダ3と、電極2と、反り防止部材4とが配置されている。成膜対象である基板(本例では、ガラス基板1)は、基板ホルダ3によって保持される。そして、電極2と基板ホルダ3や真空チャンバ5との間で発生する放電を利用したスパッタリングや化学的気相成長によってガラス基板1の表面に所望の薄膜(本例では金属薄膜)が形成される。
本例の成膜装置を用いた場合にも、成膜過程で放電や成膜によるストレスを受けるガラス基板1の平面度が崩れることがある点は従来と同様である。そこで、本例の成膜装置も矩形枠状の反り防止部材4を備え、これをガラス基板1の周縁に当接させることで該基板1の反りを防止している。
反り防止部材4は不図示の支持体によって支持され、基板ホルダ3のガラス基板1が載置される側の面(搭載面3a)と対向する位置に配置されている。尚、搭載面3aのうち、反り防止部材4と対向する領域は、反り防止部材4の形状に合わせて凹陥している。上記支持体は、電気的にフローティング状態にあり、従って、反り防止部材4も電気的にフローティング状態にある。
図2に示すように、基板ホルダ3の搭載面3aと反り防止部材4との間の間隔は、搭載面3aに搭載されたガラス基板1の表面と反り防止部材4との間の間隔(d)が10mm未満となるように設定されている。
図3(a)に示すように、反り防止部材4の短辺の長さ(a)は、ガラス基板1の対応する短辺の長さ(b)よりも2乃至30mm短く形成されている。同図(b)に示すように、反り防止部材4の長辺の長さ(a’)は、ガラス基板1の対応する長辺の長さ(b’)よりも2乃至30mm短く形成されている。すなわち、反り防止部材4の内寸は、ガラス基板1の外寸よりも小さく、反り防止部材4がガラス基板1の周縁に被さるようになっている。
図4は、成膜過程におけるガラス基板1の反りの状態を模式的に示した断面図である。同図に示されているように、ガラス基板1には、成膜過程中に反りが発生する。しかし、ガラス基板1の周縁には、該周縁と対向するように枠状の反り防止部材4が配置されているので、ガラス基板1の反りは、該基板1と反り防止部材4との間の間隔の範囲内(本例では、10mm未満)に規制され、それ以上に反ることはない。
さらに、反り防止部材4は電気的にフローティング状態にあるので、ガラス基板1の上に成長した薄膜(不図示)と、反り防止部材4の上に成長した薄膜(不図示)とがつながったとしても、両者の間に電流が流れることはない。結果、形成された薄膜に欠陥が生じることはない。
尚、図1〜図4では、ガラス基板1と基板ホルダ3との間の相当程度に広い隙間が存在するかのように図示されている。従って、ガラス基板1の側面に成長した薄膜が基板ホルダ3と接触し、その電位差によって電流が流れるようにも見える。しかし、図1〜図4は、ガラス基板1に発生する反りと、反り防止部材4による反り防止効果とを理解しやすくするために、上記隙間を実際よりも広く図示してある。実際には、ガラス基板1と基板ホルダ3との間の隙間は、ガラス基板1の側面に薄膜が成長しない程度の隙間に設定されている。
ここでは、基板ホルダ3に保持されたガラス基板1と反り防止部材4とは、ガラス基板1に反りが発生するまで非接触である場合について説明した。すなわち、成膜工程の開始時には、基板ホルダ3の搭載面3aに載置されたガラス基板1と反り防止部材4との間には所定の隙間(d=10mm未満)が存在している。しかし、成膜工程の開始時において、ガラス基板1に反り防止部材4を密着させてもよい。
1 ガラス基板
2 電極
3 基板ホルダ
4 反り防止部材
5 真空チャンバ
2 電極
3 基板ホルダ
4 反り防止部材
5 真空チャンバ
Claims (5)
- 真空雰囲気中で基板上に成膜材料を堆積させて薄膜を形成する成膜装置において、
前記基板を保持する基板ホルダと、
前記基板ホルダに保持された前記基板の周縁に当接される枠状の反り防止部材と、を有し、
前記反り防止部材は電気的にフローティング状態にあることを特徴とする成膜装置。 - 真空雰囲気中で基板上に成膜材料を堆積させて薄膜を形成する成膜装置において、
前記基板を保持する基板ホルダと、
前記基板ホルダに保持された前記基板の周縁に、10mm未満の間隔で対向する枠状の反り防止部材と、を有し、
前記反り防止部材は電気的にフローティング状態にあることを特徴とする成膜装置。 - 前記反り防止部材の短辺の長さは、前記基板の対応する短辺の長さよりも2乃至30mm短く、前記反り防止部材の長辺の長さは、前記基板の対応する長辺の長さよりも2乃至30mm短いことを特徴とする成膜装置。
- 前記反り防止部材が前記基板ホルダに設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の成膜装置。
- 前記反り防止部材が絶縁物よりなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の成膜装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007107031A JP2008266665A (ja) | 2007-04-16 | 2007-04-16 | 成膜装置 |
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Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015084103A (ja) * | 2014-11-21 | 2015-04-30 | 日本電気硝子株式会社 | 光学フィルムの製造方法 |
CN104884669A (zh) * | 2012-12-21 | 2015-09-02 | 旭硝子株式会社 | 基板支架以及使用该支架的整面成膜基板的制造方法 |
KR101797992B1 (ko) * | 2012-10-12 | 2017-11-15 | 한화테크윈 주식회사 | 기판의 워피지 제거 장치 |
KR20210039526A (ko) * | 2019-10-01 | 2021-04-12 | 피에스케이홀딩스 (주) | 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법 |
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2007
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KR20210039526A (ko) * | 2019-10-01 | 2021-04-12 | 피에스케이홀딩스 (주) | 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법 |
KR102363678B1 (ko) * | 2019-10-01 | 2022-02-17 | 피에스케이홀딩스 (주) | 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법 |
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