JP2008265349A - 光反応性組成物シートの製造方法および製造装置 - Google Patents

光反応性組成物シートの製造方法および製造装置 Download PDF

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Abstract


【課題】製品用途に制約されることなく、光透過性フィルムの繰り出しと巻取りのための設備を半減して設備費を低減する。
【解決手段】支持体供給ロール1からシート巻取りロール3への支持体2の移送経路途中に、光反応性組成物を塗工する塗工装置4と光照射装置5とを設ける。支持体2を挟んで対向する状態で、塗工装置4と光照射装置5との間に、第1および第2の光透過性フィルム貼り合せロール6,7を、光照射装置5とシート巻取りロール3との間に、第1および第2の光透過性フィルム剥離ロール8,9をそれぞれ設ける。光透過性フィルム供給ロール10から供給した光透過性フィルムFを、光反応性組成物塗布層の一方の外表面に貼った後に、搬送ロール11により反転してから、他方の外表面に貼り、光照射後に光反応性組成物塗布層から剥離し、光透過性フィルム巻取りロール12に巻き取る。
【選択図】図1

Description

本発明は、光反応性組成物塗布層を支持体に塗工し、紫外線などの光を照射することにより、シート状やテープ状、フィルム状などの光反応性組成物シートを製造する製造方法および製造装置に関する。
例えば、光照射により重合したアクリルポリマー系から成る粘着剤より得られる粘着テープなどといったこの種の光反応性組成物シートは、耐候性、耐熱性、耐薬品性などに優れているばかりか、昨今問題となっている大気汚染の原因となる有機溶剤を使用すること無く製造できるという利点を有している。
ところが、このような光照射により重合させる場合、酸素による重合阻害の問題がある。この重合阻害を防止するために、従来、窒素雰囲気下で重合を行う方法が知られているが、この場合、モノマーが揮発して組成が変わったり、揮発したモノマーによって光照射ランプが汚染されたりする問題があり、汚染を回避しようとすると、光照射ゾーンの設備費が高価になる問題があった。
別の方法として、図8の従来例の全体概略側面図に示すように、塗工後の光反応性組成物塗布層の外表面に光透過性フィルムを被せて酸素を遮断する方法が知られている。
図8の(a)は、第1従来例を示す全体概略側面図であり、支持体供給ロール01から供給した支持体02が支持体巻取りロール03に巻き取られるように構成されている。
支持体02の移送経路途中に、支持体02の上面に光反応性組成物を塗工する塗工装置04と、支持体02の上面に塗工された光反応性組成物塗布層に光を照射して重合させる光照射装置05とが設けられている。
塗工装置04と光照射装置05との間において、上下一対の光透過性フィルム貼り合せロール06が設けられるとともに、光照射装置05と支持体巻取りロール03との間に光透過性フィルム剥離ロール07と押圧ロール07aとが設けられている。
これらの構成により、光透過性フィルム供給ロール08から供給された光透過性フィルム09を光反応性組成物塗布層の外表面に設け、光照射の際の酸素による重合阻害を防止し、光照射後において、光透過性フィルム09を光反応性組成物塗布層の外表面から剥離し、光透過性フィルム巻取りロール010に巻き取るようになっている。
図8の(b)は、第2従来例を示す全体概略側面図であり、第1従来例と異なるところは、次の通りである。
すなわち、支持体02の下面に光反応性組成物を塗工する塗工装置04aと、支持体02の下面に塗工された光反応性組成物塗布層に光を照射して重合させる光照射装置05aとが設けられている。
また、押圧ロール7aが光透過性フィルム剥離ロール7aとして機能するように構成されている。
更に、光透過性フィルム剥離ロール07と光透過性フィルム巻取りロール010との間に、剥離ライナー貼り合せロール011が設けられ、光透過性フィルムを剥離した後の光反応性組成物シートに、剥離ライナー供給ロール012から剥離ライナー013を供給して貼り合わせ、支持体02の両面に設けられた光反応性組成物塗布層間に剥離ライナー013を介在させた状態で、支持体巻取りロール03に巻き取られるように構成されている。他の構成は第1従来例と同一であり、同じ番号を付すことにより、その説明は省略する。
ところが、上述第1および第2従来例の場合、モノマーが揮発しないため、組成変化や汚染などが発生しないが、光透過性フィルムが高価であるために最終製品が割高になる不都合があった。また、支持体の片面に光透過性フィルムを設ける場合には、光透過性フィルムの繰り出しと巻取りのための設備が必要であり、支持体の両面それぞれに光透過性フィルムを設ける場合には、両面それぞれに対応させるために、2巻の光透過性フィルムが必要になるとともに、光透過性フィルムの繰り出しと巻取りのための設備が4台必要であり、設備費が高価になり、結果として、最終製品がより割高になる不都合があった。
上述のような光透過性フィルムおよび巻取り設備に要するコストを削減できるようにしたものとして、特許文献1に開示されるものがあった。
この特許文献1に開示されるものでは、表面と裏面とで剥離力が相対的に異なる紫外線透過性フィルム(光透過性フィルム)を供給し、その軽剥離面側に光反応性組成物(光反応性組成物塗布層)を塗布し、光反応性組成物層を形成し、その光反応性組成物層の上に、紫外線透過性フィルムを反転して再使用した紫外線透過性フィルムの重剥離面側をラミネートしている。
その後の搬送過程で紫外線照射装置(光照射装置)により紫外線を照射し、その照射工程の後に粘着シート巻取りロールに巻き取るように構成されている。
特開2000−86984号公報(図1、図2、図3、図4)
しかしながら、特許文献1に開示される従来例の場合、光透過性フィルムを剥離ライナーに兼用するものであり、酸素遮断に用いるフィルムのコストを低減できるとともに、光透過性フィルムを巻き取る原反巻き取り装置を不要にできる利点を有しているが、製品として使用する剥離ライナーが限定され、実用性に欠ける欠点があった。
すなわち、紙や色付き離型ライナーなど紫外線の透過が少ない剥離ライナーを必要とする用途の製品には適用できないという欠点があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、請求項1に係る発明の光反応性組成物シートの製造方法、および、請求項8に係る発明の光反応性組成物シートの製造装置は、製品用途に制約されることなく、光透過性フィルムの実質的なコストを低減するとともに光透過性フィルムの繰り出しおよび巻取りのための設備費を低減できるようにすることを目的とし、請求項10および11に係る発明の光反応性組成物シートの製造装置は、光透過性フィルムの交換頻度を少なくして作業性を向上できるようにすることを目的とする。
請求項1に係る発明は、上述のような目的を達成するために、
光反応性組成物を支持体の片面あるいは両面に塗工して光反応性組成物塗布層を形成し、前記塗布層の外表面側に、離型処理された酸素阻害防止用の光透過性フィルムを設けた後に、前記支持体を搬送しながら光を照射して光反応性組成物シートを製造する光反応性組成物シートの製造方法において、
前記光透過性フィルムを無端ループ状に構成し、光照射時に前記塗布層の外表面に設け、かつ、光照射後の光透過性フィルムを剥離する際に当該光照射時を冷却することを特徴としている。
本発明における光反応性組成物シートとは、シート状やテープ状、フィルム状等の形状のものを含んでいる(以下、同じである)。
光反応性組成物は、アルキルアクリレート単量体を主成分とする主単量体と共重合可能な極性基含有の単量体とから成る単量体混合物に光重合開始剤を含有したもので構成される(請求項2)。
アルキルアクリレート単量体とは、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とするビニル系モノマーであり、具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、プチル基、オクチル基、イソオクチル基、ノニル基、イソノニル基、デシル基、イソデシル基、の如きアルキル基を有するアクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエステル、あるいはそのアルキル基の一部をヒドロキシル基で置換した物などアルキル基の炭素数が1〜14の範囲にあるものを、1種または2種以上を主成分に用いることができる。
極性基含有の共重合性単量体としては、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、2−アクリルアミドプロパンスルホン酸などの不飽和酸、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどの水酸基含有単量体などが用いられる。
単量体混合物における、アルキルアクリレート単量体を主成分とする主単量体と、極性基含有の共重合性単量体との使用割合は、前者が70〜100重量%、後者が30〜0重量%である(請求項3)。これらの範囲外では、接着特性上好ましい特性が得られないからである。特に好ましくは前者が80〜96重量%、後者が20〜4重量%である。
光反応性組成物塗布層を設ける方法としては、支持体に光反応性組成物を直接定量供給する方法、光透過性フィルムに予め光反応性組成物を塗布し、支持体に貼り合せる方法などがある。また、塗布方式としては、ダイコーター、ロールコーター、ロールナイフコーター、リップコーター、クローズドエッジダイコーター、グラビアコーター、カーテンコーター、CAPコーターなどで塗布し、貼り合わせロールで厚さを出す方法、ディッピングで両面同時塗布する方法などが望ましい。
本発明における光重合開始剤としては、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソプロプルエーテルなどのベンゾインエーテル、アニソールメチルエーテルなどの置換ベンゾインエーテル、2・2−ジエトキシアセトフェノン、2・2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノンなどの置換アセトフェノン、2−メチル−2−ヒドロキシプロピオフェノンなどの置換アルファーケトール、2−ナフタレンスルフォニルクロライドなどの芳香族スルフォニルクロライド、1−フェニル−1・1−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)−オキシムなどの光活性オキシムが用いられる。この様な光重合開始剤の使用量は、前記、アルキルアクリレート単量体を主成分とする主単量体と、極性基含有の共重合性単量体との単量体混合物100重量部あたり、通常0.1〜5重量部である。この範囲より光重合開始剤の量が少ないと、重合速度が遅くなり、工業的に好ましくなく、多いと分子量が低下し、接着特性上好ましい特性が得られないからである。好ましくは0.1〜3重量部である。
また、本発明には必要に応じて架橋剤を用いることができる。用いられる架橋剤としては、多官能アクリレート単量体などが用いられ、例えば、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、1・2−エチレングリコールジアクリレート、1・6−ヘキサンジオールジアクリレート、1・12−ドデカンジオールジアクリレートなどの2官能以上のアルキルアクリレート単量体が用いられる。
この多官能アクリレート単量体の使用量は、その官能基数などにより異なるが、一般には、前記、アルキルアクリレート単量体を主成分とする主単量体と、極性基含有の共重合性単量体との単量体混合物100重量部あたり0.01〜5重量部である。この様な範囲で多官能アクリレート単量体を用いると、良好な凝集力が保持されるからである。好ましくは0.1〜3重量部とである。
また、本発明には必要に応じて粘着付与剤などの添加剤を用いることが出来る。
本発明に用いられる支持体としては、ポリイミドフィルム、ポリエステルフィルム、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリエースルサルフォンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、紙などが用いられ、特に透明性などの限定は無く、光を通さない程度の着色をしていてもかまわない。また、必要に応じて、離型処理を施すことができる。
本発明に用いられる光照射装置としての紫外線照射ランプとしては、光重合開始剤の吸収波長と同じ領域の光波長を発光するものが用いられ、例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、マイクロウェーブ励起水銀灯、ブラックライトランプ、ケミカルランプ、殺菌ランプなど低圧放電の水銀ランプ、エキシマレーザーなどを使用できるが、棒状であれば特に限定は無い。また、それらの一つあるいは二つ以上の光源を組み合わせても良い。
なお、本発明では、ランプによる照射は、支持体の片側もしくは両面から行うことができるが、300nm以下程度の短波長光をフィルターでカットした後、照射した方が望ましい。このようなフィルターとしては、パイレックス(登録商標)ガラスやソーダガラスが上げられる。短波長光をカットして照射を行うことにより、紫外線透過性フィルム(光透過性フィルム)の繰り返し使用による劣化を抑制したり、重剥離化を抑制する効果がある。
本発明では、ランプの発熱量や重合熱が多い場合、紫外線カットフィルターや、冷却装置を用いることもできる。
冷却は、紫外線透過性フィルム(光透過性フィルム)のガラス転移領域への転移開始温度以下にしたほうが好ましい。転移開始温度以下にする事により、繰り返し使用時のフィルムの伸びシワを防ぐことができるからである。
上記ランプによる光反応性組成物塗布層への照射強度は、得られるポリマーの重合度を左右する因子であり、望ましくは0.1〜300mW/cmであり、更に望ましくは1〜50mW/cmである。
本発明に用いられる酸素遮断用の光透過性フィルムとしての紫外線透過性フィルムとしては、厚さ25〜100μm全光線光透過率が60%以上のものが好ましい。これより薄いと強度が弱く、繰り返し剥離によりシワなどが入り易く、一方、これより厚いと光透過率が低下する傾向にあるからである。好ましくは35〜80μmである。また、全光線透過率は好ましくは70%以上のものが良い。これ未満であると重合率が低下する傾向にあるからである。このようなフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステルフィルム(請求項5)、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンフィルムなどが使用できる。
中でも、耐光性、強度、透明性、耐熱性に優れるPETが好適に用いられる。
また、繰り返し剥離により、紫外線透過性フィルム(光透過性フィルム)の剥離力が上昇すると、本来紫外線透過フィルム(光透過性フィルム)と感圧組成物間での剥離が感圧組成物と支持体間で発生するので好ましくないので、これを防止するために、離型処理を施すことができる。離型処理など特に限定しないが、特に縮合系のシリコーン架橋を施した物は軽剥離であり、紫外線による剥離力上昇も少ないので好ましい(請求項6)。
また、低温で剥離する方が軽剥離化するので、剥離時に冷却を施す方が好ましい。剥離温度は特に限定しないが、0℃以下、好ましくは−10℃以下が良く、剥離時に、剥がす方および剥がされる方それぞれのフィルムを、各々ロールに添わせて剥がすようにした方が良い。
また、本発明の光反応性組成物シートは、基材が入っていない粘着シート、および基材が入っている粘着シートのどちらの製造にも使用可能である(請求項4)が、基材が入っている粘着シートの方が、より多くの紫外線透過性フィルム(光透過性フィルム)の繰り返し剥離に耐えられるので好ましい。
このような基材としては、ポリイミドフィルム、ポリエステルフィルム、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリエースルサルフォンフィルムなどのプラスチックフィルム基材や和紙、不織布、ウレタンフォームなどがあり、この基材の片面または両面に上記の感圧性接着剤組成物の層を貼り合わせた構造の基材付きの感圧性接着シートとする事もできる。
また、請求項1に係る発明では、紫外線透過性フィルム(光透過性フィルム)はシームレスでループにし、接合部に段差や、光透過性に変化が無いようにするのが理想であるが、ポリエチレンテレフタレートなどシームレスにすることができない物は、粘着シートなどにより接合を行う事ができる。
紫外線透過性フィルム(光透過性フィルム)の接合に用いる粘着シートは、特に繰り返し剥離に耐えうるものであれば、特に限定しないが、耐光性が良く強粘着であるアクリル系粘着シートが好ましい。
重合不良を発生させないため、粘着シートで接合する場合も、接合部は紫外線透過性フィルム(光透過性フィルム)の段差を作らないようにし、使用する粘着シートもできるかぎり薄く、紫外線透過率が高いものを用いるのが良い。
(作用・効果)
請求項1に係る発明の光反応性組成物シートの製造方法の構成によれば、光透過性フィルムを無端ループ状にして連続的に繰り返して、支持体に設けた光反応性組成物塗布層の外表面に設ける。
したがって、高価な光透過性フィルムの原反の巻取り装置を不要にして繰り返し使用するから、光透過性フィルムの実質的なコストを低減するとともに光透過性フィルムの繰り出しおよび巻取りのための設備費を低減でき、光反応性組成物シートを安価に製造できる。
しかも、光透過性フィルムを剥離ライナーに兼用しないから、紙や色付き離型ライナーなど紫外線の透過が少ない剥離ライナーを必要とする用途にも使用でき、製品用途に制約されることが無い。
また、請求項7に係る発明は、前述のような目的を達成するために、
支持体を供給する支持体供給ロールと、
前記支持体供給ロールから供給される前記支持体の片面または両面に、光反応性組成物を塗工する塗工装置と、
前記塗工装置によって塗工された前記塗布層の外表面側に酸素阻害防止用の光透過性フィルムを設ける光透過性フィルム付設手段と、
前記光透過性フィルムが設けられた状態の前記支持体を搬送して光を照射する光照射装置と、
光照射後の光反応性組成物シートを巻き取るシート巻取りロールとを備えた光反応性組成物シートの製造装置において、
前記光透過性フィルム付設手段が、
光透過性フィルムを供給する光透過性フィルム供給ロールと、
前記塗工装置によって塗工された前記両塗布層の一方の外表面側に前記光透過性フィルム供給ロールから供給される光透過性フィルムを貼り合わせる貼り合わせロールと、
光照射後の前記両塗布層の一方から前記光透過性フィルムを剥離する光透過性フィルム剥離ロールと、
前記光透過性フィルムを剥離するとき当該光透過性フィルムを冷却する冷却手段と、
前記第1の光透過性フィルム剥離ロールで剥離された前記光透過性フィルムを搬出する搬出ロールとを備え、
前記光透過性フィルム供給ロールと貼り合わせロールと光透過性フィルム剥離ロールと搬送ロールとにわたって無端ループ状の光透過性フィルムを回動可能に巻回し、連続的に使用するように構成する。
(作用・効果)
請求項7に係る発明の光反応性組成物シートの製造装置の構成によれば、請求項2に係る発明の製造方法を好適に実施できる装置を提供できる。
したがって、用途に制約を受けることなく、光透過性フィルムの実質的なコストを低減するとともに光透過性フィルムの繰り出しおよび巻取りのための設備費を低減でき、光反応性組成物シートを安価に製造できる。
また、請求項8に係る発明は、前述のような目的を達成するために、
請求項7に記載の光反応性組成物シートの製造装置において、
搬出ロールと光透過性フィルム供給ロールとの間で、光透過性フィルムを多数のダンサーロールに巻回し、長い無端ループ状に構成する。
(作用・効果)
請求項8に係る発明の光反応性組成物シートの製造装置の構成によれば、ダンサーロールによって、無端ループ状の光透過性フィルムとして長いものを使用できるようにする。
したがって、繰り返し剥離に起因する剥離力の上昇に伴う光透過性フィルムの交換頻度を少なくでき、作業性を向上できる。
また、請求項9に係る発明は、前述のような目的を達成するために、
請求項7に記載の光反応性組成物シートの製造装置において、
搬出ロールと光透過性フィルム供給ロールとの間で、光透過性フィルムを水槽内に浸漬し、長い無端ループ状に構成する。
(作用・効果)
請求項9に係る発明の光反応性組成物シートの製造装置の構成によれば、水槽への浸漬によって、無端ループ状の光透過性フィルムとして長いものを使用できるようにする。
したがって、繰り返し剥離に起因する剥離力の上昇に伴う光透過性フィルムの交換頻度を少なくでき、作業性を向上できる。また、光透過性フィルムを水槽へ浸漬するに伴い、シワを伸ばし、耐久性を向上できる利点もある。
本発明の光反応性組成物シートの製造方法の構成によれば、ひとつの供給ロールから繰り出した光透過性フィルムを支持体の両面に設けた光反応性組成物塗布層の一方の外表面に設けた後、更に、他方の外表面に設けてから巻取りロールに巻き取る。
したがって、供給ロールと巻取りロールとを1個づつ設けるだけで、支持体の両面に設けた光反応性組成物塗布層それぞれの外表面に光透過性フィルムを設けるから、従来のように2個づつ設ける場合に比べ、光透過性フィルムの繰り出しと巻取りのための設備を半減できて設備費を低減でき、光反応性組成物シートを安価に製造できる。
しかも、光透過性フィルムを剥離ライナーに兼用しないから、紙や色付き離型ライナーなど紫外線の透過が少ない剥離ライナーを必要とする用途にも使用でき、製品用途に制約されることが無い。
次に、本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る第1実施例の光反応性組成物シートの製造装置を示す概略縦断面図、図2は、図1の要部の拡大図であり、支持体供給ロール1から供給した支持体2がシート巻取りロール3に巻き取られるように構成されている。
支持体2の移送経路途中に、支持体2の下面と上面それぞれに、アルキルアクリレート単量体を主成分とする主単量体と共重合可能な極性基含有の単量体とから成る単量体混合物に光重合開始剤を含有した光反応性組成物を塗工する塗工装置4,4と、支持体2の両面に塗工された光反応性組成物塗布層に光を照射して重合させる光照射装置5とが設けられている。光照射装置5は、支持体2の上方および下方それぞれに光照射ランプ5aを設けて構成されている。支持体2が光透過性の材料である場合には、上下いずれか一方に光照射ランプ5aを設ければ良い。
塗工装置4と光照射装置5との間において、光反応性組成物塗布層を塗工された支持体2を挟んで対向する状態で、第1および第2の光透過性フィルム貼り合せロール6,7が設けられている。
また、光照射装置5とシート巻取りロール3との間において、光反応性組成物塗布層を塗工された支持体2を挟んで対向する状態で、第1および第2の光透過性フィルム剥離ロール8,9が設けられている。
第1の光透過性フィルム貼り合せロール6の上方に、離型処理された酸素阻害防止用の光透過性フィルムFを供給するひとつの光透過性フィルム供給ロール10が設けられている。第1の光透過性フィルム剥離ロール8から第2の光透過性フィルム貼り合わせロール7にわたって、4個の搬送ロール11が設けられている。また、第2の光透過性フィルム剥離ロール9の下方に、ひとつの光透過性フィルム巻取りロール12が設けられている。
この構成により、光透過性フィルムFを光透過性フィルム供給ロール10から供給して、第1の光透過性フィルム貼り合わせロール6により光反応性組成物塗布層の一方の外表面に貼り、光照射装置5による光照射後に、第1の光透過性フィルム剥離ロール8により光反応性組成物塗布層から剥離し、その後に搬送ロール11により反転してから、第2の光透過性フィルム貼り合わせロール7により光反応性組成物塗布層の他方の外表面に貼り、光照射装置5による光照射後に、第2の光透過性フィルム剥離ロール9により光反応性組成物塗布層から剥離し、光透過性フィルム巻取りロール12に巻き取るようになっている。光透過性フィルムFのすべてが光透過性フィルム巻取りロール12に巻き取られた後には、その光透過性フィルムFを光透過性フィルム供給ロール10に組み込み、繰り返して使用する。
第1および第2の光透過性フィルム剥離ロール8,9とシート巻取りロール3との間に、上下一対の剥離ライナー貼り合わせロール13,13が設けられ、剥離ライナー供給ロール14から供給した剥離ライナーHを光反応性組成物塗布層に貼るように構成されている。
これらの構成により、次のようにして、光反応性組成物シートを製造するようになっている。
すなわち、支持体供給ロール1から供給される支持体2の両面に、塗工装置4,4によって、光反応性組成物塗布層Sを塗工する[図2の(a)]。
次いで、両光反応性組成物塗布層S,Sそれぞれの外表面側に光透過性フィルムを設け[図2の(b)]、その後に光を照射する。
光照射の後に、図2の(c)に示すように、光透過性フィルムFを剥離し、その後に、剥離ライナー供給ロール14から供給した剥離ライナーHを光反応性組成物塗布層Sに貼って、光反応性組成物シートを製造する[図2の(d)]。
図3は、本発明に係る第2実施例の光反応性組成物シートの製造装置を示す概略縦断面図であり、第1実施例と異なるところは次の通りである。
すなわち、光透過性フィルムFを、支持体2の両面に塗工された光反応性組成物塗布層の下面側に先に供給するように構成したものである。
したがって、搬送される支持体2の下方側に光透過性フィルム供給ロール10が、そして、搬送される支持体2の上方側に光透過性フィルム巻取りロール12がそれぞれ設けられ、光透過性フィルムFが、光透過性フィルム供給ロール10→第2の光透過性フィルム貼り合わせロール7→第2の光透過性フィルム剥離ロール9→搬送ロール11→第1の光透過性フィルム貼り合わせロール6→第1の光透過性フィルム剥離ロール8→光透過性フィルム巻取りロール12と移送されるようになっている。他の構成は第1実施例と同じであり、同一図番を付すことによりその説明は省略する。
上記第1および第2実施例において、光透過性フィルム供給ロール10と、第1および第2の貼り合わせロール6,7と、第1および第2の光透過性フィルム剥離ロール8,9と、搬送ロール11と、光透過性フィルム巻取りロール12とから成る構成をしている。
図4は、本発明に係る第3実施例の光反応性組成物シートの製造装置を示す概略縦断面図であり、第1実施例と異なるところは次の通りである。
すなわち、支持体2の上面にのみ光反応性組成物塗布層を設けるように塗工装置4が設けられ、支持体2の上方に、光透過性フィルム供給ロール21と搬出ロール22とが設けられ、光透過性フィルム供給ロール21と第1の貼り合わせロール6と第1の光透過性フィルム剥離ロール8と搬送ロール22とにわたって無端ループ状の光透過性フィルムFが回動可能に巻回され、連続的に使用するように構成されている。
光照射装置5において、その搬入開始箇所に冷却装置23が設けられるとともに、光照射ランプ5aの下方に短波長光カットフィルター24が設けられている。
また、第1および第2の光透過性フィルム剥離ロール8,9による剥離光透過性フィルムFの剥離箇所が冷却装置による冷却ゾーン25に構成されている。他の構成は第1実施例と同じであり、同一図番を付すことによりその説明は省略する。
図5は、本発明に係る第4実施例の光反応性組成物シートの製造装置を示す概略縦断面図であり、第3実施例と異なるところは次の通りである。
すなわち、支持体2の上下両面に光反応性組成物塗布層を設けるように塗 工装置4が設けられ、更に、支持体2の下方にも、光透過性フィルム供給ロール21と搬出ロール22と第3および第4の光透過性フィルム剥離ロール26,27が設けられている。
これにより、支持体2の上方では、光透過性フィルム供給ロール21と第1の貼り合わせロール6と第1の光透過性フィルム剥離ロール8と搬送ロール22とにわたって無端ループ状の光透過性フィルムFが回動可能に巻回され、一方、支持体2の下方では、光透過性フィルム供給ロール21と第2の貼り合わせロール7と第2の光透過性フィルム剥離ロール8と第3の光透過性フィルム剥離ロール26と搬送ロール22とにわたって無端ループ状の光透過性フィルムFが回動可能に巻回され、いずれも連続的に使用するように構成されている。
この第4実施例では、支持体2の両面に光反応性組成物塗布層を設けるものであるため、前述第1実施例と同様に、剥離ライナー貼り合わせロール13および剥離ライナー供給ロール14が設けられている。他の構成は第3実施例と同じであり、同一図番を付すことによりその説明は省略する。
図6は、本発明に係る第5実施例の光反応性組成物シートの製造装置を示す概略縦断面図であり、第3実施例と異なるところは次の通りである。
すなわち、搬出ロール22と光透過性フィルム供給ロール21との間に、多数のダンサーロール31が設けられ、光透過性フィルムFが長い無端ループ状に構成されている。
この第5実施例によれば、無端ループ状の光透過性フィルムとして長いものを使用でき、繰り返し剥離に起因する剥離力の上昇に伴う光透過性フィルムの交換頻度を少なくでき、作業性を向上できるようになっている。他の構成は第3実施例と同じであり、同一図番を付すことによりその説明は省略する。
図7は、本発明に係る第6実施例の光反応性組成物シートの製造装置を示す概略縦断面図であり、第4実施例と異なるところは次の通りである。
すなわち、支持体2の下方の光透過性フィルム剥離ロール26,7に近い箇所に、搬出ロール22に兼用された光透過性フィルム搬送ロール41と第1の挟持ロール42とが設けられ、一方、光透過性フィルム供給ロール21に近い箇所に、一対の第2の挟持ロール43,43が設けられている。
また、光透過性フィルム搬送ロール41および第1の挟持ロール42と、一対の第2の挟持ロール43,43との間に、光透過性フィルムFを浸漬する水槽44が設けられ、光透過性フィルムFが長い無端ループ状に構成されている。
この第6実施例によれば、無端ループ状の光透過性フィルムとして長いものを使用でき、繰り返し剥離に起因する剥離力の上昇に伴う光透過性フィルムの交換頻度を少なくでき、作業性を向上できるようになっている。また、光透過性フィルムFを水槽44への浸漬するに伴い、シワを伸ばし、耐久性を向上できる利点もある。
上記第3および第5実施例における、光透過性フィルム供給ロール21と第1の光透過性フィルム貼り合わせロール6と第1の光透過性フィルム剥離ロール8と搬出ロール22とから成る構成をして請求項9における光透過性フィルム付設手段と称する。
また、第4および第6実施例における、光透過性フィルム供給ロール21と第1および第2の光透過性フィルム貼り合わせロール6,7と第1および第2の光透過性フィルム剥離ロール8,9と搬出ロール22(第6実施例では光透過性フィルム搬送ロール41)とから成る構成をして請求項9における光透過性フィルム付設手段と称する。
次に、具体実施例と比較例とについて説明する。
具体実施例1(第1実施例に係る具体実施例)
アルキルアクリレート単量体を主成分とする主単量体としての2エチルヘキシルアクリレート90重量部、極性基含有の共重合性単量体アクリル酸10重量部とから成る単量体混合物に、光重合開始剤としての2・2ジメトキシ―2―フェニルアセトフェニン0.20重量部を4つ口フラスコに投入し、窒素雰囲気下で紫外線に暴露することによって部分的に光重合したシロップを得た。この部分重合したシロップ100重量部に、架橋剤としてトリメチロールプロパントリアクリレート0.5重量部を均一に混合し、光反応性組成物を得た。
光透過性フィルムとしては、シリコーン処理した38μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた。
上記光反応性組成物と光透過性フィルムを用い、図1の第1実施例の光反応性組成物シートの製造装置により、光反応性組成物シートとしての両面粘着シートを得た。
光照射ランプ5aとしては、市販の高圧水銀ランプを用い、支持体2の下面側および上面側に3灯づつ設置した。支持体2上での照度は、すべて20mW/cmになるように設定した。ライン速度5m/minで塗工、光重合した。光反応性組成物の厚さは、140μmとした。光透過性フィルムは全長200mのものを用いた。
上記条件で両面粘着シートを作製したところ、光透過性フィルムFは皺や熱収縮などなく、光透過性フィルム巻取りロール12に巻き取ることができた。光透過性フィルムFの繋ぎ換えは、40分に1回のペースであった。
具体実施例2(第2実施例に係る具体実施例)
図3の第2実施例の光反応性組成物シートの製造装置を用いた以外は、具体実施例1と同じ条件で両面粘着シートを作製した。その結果、具体実施例1と同様に、光透過性フィルムFは皺や熱収縮などなく、光透過性フィルム巻取りロール12に巻き取ることができ、また、光透過性フィルムFの繋ぎ換えは、40分に1回のペースであった。
比較例1
図8の(b)に示した第2従来例の光反応性組成物シートの製造装置を用いた以外は、具体実施例1と同じ条件で両面粘着シートを作製した。その結果、40分に2回のペースで光透過性フィルムFの繋ぎ換えが必要で、煩雑で作業性が低下した。また、光透過性フィルムFのつなぎ目は、上下のフィルムが全く一致することは無く、10mほどずれた。上下のつなぎ目とつなぎ目の間は粘着剤を塗布することができず、すべて廃棄した。
具体実施例1および具体実施例2と比較例とを比較した結果、光透過性フィルムFを繰り出す装置と巻き取る装置とをそれぞれ1台づつ減らすことができ、設備コストを低減できることが明らかであった。更に、光透過性フィルムFの廃棄物量を減らすことができることもわかった。
具体実施例3(第5実施例に係る具体実施例)
光反応性組成物としては、具体実施例1におけるものと同じものを用い、図6の第5実施例の光反応性組成物シートの製造装置により、光反応性組成物の厚みが50μmになるように塗工し、光反応性組成物シートとしての両面粘着シートを得た。
支持体2としては、シリコーン処理を行った110μmの上質紙を用い、また、光透過性フィルムFとしては、縮合系シリコーンにより処理した38μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルムを無端ループ状にして用いた。
また、ダンサーロール31を用いて光透過性フィルムFを長くするとともに、その接合にはアクリル系粘着シートを用いた。
光照射にはメタルハライドランプを用い、各ランプの支持体2上での照度が20mW/cmになるように調整し、バイレックスガラスを通して照射した。
光照射装置5では、冷却装置23により冷却を行い、光透過性フィルムの温度が60℃を超えないようにした。
また、光透過性フィルムFの剥離ゾーン25では、−20℃に冷却した。
具体実施例4(第6実施例に係る具体実施例)
光反応性組成物としては、具体実施例3におけるものと同じものを用い、図7の第6実施例の光反応性組成物シートの製造装置により、光透過性フィルムFを水槽に44に浸漬して長くしながら、光反応性組成物シートとして、総厚みが200μmの基材入り両面粘着シートを得た。
上下の光透過性フィルムFの剥離は別々に行い、基材には、厚み45μmの不織布を用い、剥離部での冷却は行わなかった。
比較例3
図8の(a)に示した第1従来例の光反応性組成物シートの製造装置を用いた以外は、具体実施例3と同じ条件で両面粘着シートを作製した。
この比較例3では、光透過性フィルムは1度しか使用できないため、廃棄物が多量に発生した。また、光透過性フィルムFの巻き取り装置が必要であった。これらのことから、具体実施例3の場合に、光透過性フィルムの廃棄量を減少できるとともに設備コストを低減でき、最終製品を安価に得られることが明らかである。
比較例4
図8の(b)に示した第2従来例の光反応性組成物シートの製造装置を用いた以外は、具体実施例4と同じ条件で両面粘着シートを作製した。
この比較例4では、比較例3の場合の2倍廃棄物が発生するのみならず、光透過性フィルムFの巻き取り装置が上下に必要であった。これらのことから、具体実施例4の場合に、光透過性フィルムの廃棄量を減少できるとともに設備コストを低減でき、最終製品を安価に得られることが明らかである。
本発明に係る第1実施例の光反応性組成物シートの製造装置を示す全体概略縦断面図である。 図1の要部の拡大図である。 本発明に係る第2実施例の光反応性組成物シートの製造装置を示す全体概略縦断面図である。 本発明に係る第3実施例の光反応性組成物シートの製造装置を示す全体概略縦断面図である。 本発明に係る第4実施例の光反応性組成物シートの製造装置を示す全体概略縦断面図である。 本発明に係る第5実施例の光反応性組成物シートの製造装置を示す全体概略縦断面図である。 本発明に係る第6実施例の光反応性組成物シートの製造装置を示す全体概略縦断面図である。 従来例の光反応性組成物シートの製造装置を示す全体概略縦断面図であり、(a)は第1従来例を、(b)は第2従来例をそれぞれ示している。
符号の説明
1…支持体供給ロール
2…支持体
3…シート巻取りロール
4…塗工装置
5…光照射装置
6…第1の光透過性フィルム貼り合わせロール
7…第2の光透過性フィルム貼り合わせロール
8…第1の光透過性フィルム剥離ロール
9…第2の光透過性フィルム剥離ロール
10…光透過性フィルム供給ロール
11…搬送ロール
12…光透過性フィルム巻取りロール
21…光透過性フィルム供給ロール
22…搬出ロール
31…ダンサーロール
41…光透過性フィルム搬送ロール(搬出ロール)
44…水槽
F…光透過性フィルム

Claims (9)

  1. 光反応性組成物を支持体の片面あるいは両面に塗工して光反応性組成物塗布層を形成し、前記塗布層の外表面側に、離型処理された酸素阻害防止用の光透過性フィルムを設けた後に、前記支持体を搬送しながら光を照射して光反応性組成物シートを製造する光反応性組成物シートの製造方法において、
    前記光透過性フィルムを無端ループ状に構成し、光照射時に前記塗布層の外表面に設け、かつ、光照射後の光透過性フィルムを剥離する際に当該光透過性フィルムを冷却することを特徴とする光反応性組成物シートの製造方法。
  2. 請求項1に記載の光反応性組成物シートの製造方法において、
    光反応性組成物が、アルキルアクリレート単量体を主成分とする主単量体と共重合可能な極性基含有の単量体とから成る単量体混合物に光重合開始剤を含有したものである光反応性組成物シートの製造方法。
  3. 請求項2に記載の光反応性組成物シートの製造方法において、
    単量体混合物が、主単量体としての、アルキル基が平均1〜14個の炭素原子を有するアルキルアクリレート単量体70〜100重量%と、極性基含有の単量体としての共重合性単量体30〜0重量%とから成るものである光反応性組成物シートの製造方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の光反応性組成物シートの製造方法において、
    光反応性組成物シートが粘着シートである光反応性組成物シートの製造方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の光反応性組成物シートの製造方法において、
    光透過性フィルムがポリエステルフィルムである光反応性組成物シートの製造方法。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の光反応性組成物シートの製造方法において、
    離型処理が縮合型シリコーン架橋である光反応性組成物シートの製造方法。
  7. 支持体を供給する支持体供給ロールと、
    前記支持体供給ロールから供給される前記支持体の片面または両面に、光反応性組成物を塗工する塗工装置と、
    前記塗工装置によって塗工された前記塗布層の外表面側に酸素阻害防止用の光透過性フィルムを設ける光透過性フィルム付設手段と、
    前記光透過性フィルムが設けられた状態の前記支持体を搬送して光を照射する光照射装置と、
    光照射後の光反応性組成物シートを巻き取るシート巻取りロールとを備えた光反応性組成物シートの製造装置において、
    前記光透過性フィルム付設手段が、
    光透過性フィルムを供給する光透過性フィルム供給ロールと、
    前記塗工装置によって塗工された前記両塗布層の一方の外表面側に前記光透過性フィルム供給ロールから供給される光透過性フィルムを貼り合わせる貼り合わせロールと、
    光照射後の前記両塗布層の一方から前記光透過性フィルムを剥離する光透過性フィルム剥離ロールと、
    前記光透過性フィルムを剥離するとき当該光透過性フィルムを冷却する冷却手段と、
    前記第1の光透過性フィルム剥離ロールで剥離された前記光透過性フィルムを搬出する搬出ロールとを備え、
    前記光透過性フィルム供給ロールと貼り合わせロールと光透過性フィルム剥離ロールと搬送ロールとにわたって無端ループ状の光透過性フィルムを回動可能に巻回し、連続的に使用するように構成してあることを特徴とする光反応性組成物シートの製造装置。
  8. 請求項7に記載の光反応性組成物シートの製造装置において、
    搬出ロールと光透過性フィルム供給ロールとの間で、光透過性フィルムを多数のダンサーロールに巻回し、長い無端ループ状に構成してある光反応性組成物シートの製造装置。
  9. 請求項7に記載の光反応性組成物シートの製造装置において、
    搬出ロールと光透過性フィルム供給ロールとの間で、光透過性フィルムを水槽内に浸漬し、長い無端ループ状に構成してある光反応性組成物シートの製造装置。
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