JP2008265305A - 印刷処理装置および同方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷動作開始までの待ち時間を可能な限り短縮する。
【解決手段】先行展開処理部702のGUI制御部704は、ユーザが印刷したい画像ファイルを選択し、OKボタン24jをオンして選択画像を決定したときに、その選択画像の情報を先行展開処理部702の先行展開受付処理部705に送出する。先行展開受付処理部705は、GUI制御部704からの選択画像の情報に基づきオブジェクト情報を生成して、該オブジェクト情報を含む画像展開条件をレイアウト合成処理部711に送出する。レイアウト合成処理部711は、先行展開受付処理部705からの画像展開条件を受けて、パス管理処理部713へ展開開始を指令する。そして、パス管理処理部713からの展開画像データを取得し、ユーザが選択したレイアウトにしたがって配置することによりレイアウト合成画像データを生成し、RAM内の出力バッファに保存する。
【選択図】図3
【解決手段】先行展開処理部702のGUI制御部704は、ユーザが印刷したい画像ファイルを選択し、OKボタン24jをオンして選択画像を決定したときに、その選択画像の情報を先行展開処理部702の先行展開受付処理部705に送出する。先行展開受付処理部705は、GUI制御部704からの選択画像の情報に基づきオブジェクト情報を生成して、該オブジェクト情報を含む画像展開条件をレイアウト合成処理部711に送出する。レイアウト合成処理部711は、先行展開受付処理部705からの画像展開条件を受けて、パス管理処理部713へ展開開始を指令する。そして、パス管理処理部713からの展開画像データを取得し、ユーザが選択したレイアウトにしたがって配置することによりレイアウト合成画像データを生成し、RAM内の出力バッファに保存する。
【選択図】図3
Description
この発明は、画像記憶手段に格納されている画像を印刷する印刷処理装置および同方法に関するものである。
従来、画像を所定の形式で圧縮したり、逆に、圧縮されている画像を伸張する画像処理装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1記載の装置では、例えばコピー指示などのユーザによる動作開始の指示があった後に、画像処理動作を開始するようにしている。
近年、画像記憶手段に格納されている撮影済みの写真画像などを手軽に印刷できるプリンタが普及している。写真画像などは、一般に、所定形式の圧縮画像データとして画像記憶手段に格納されている。したがって、例えばプリンタで画像を印刷するときは、圧縮画像データを展開するなどの画像処理を行う必要があるため、印刷動作の開始まで一定の時間を要する。これに対して、印刷動作開始までの待ち時間を可能な限り短縮することが要望されている。
この発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、印刷動作開始までの待ち時間を可能な限り短縮することができる印刷処理装置および同方法を提供することを目的とする。
この発明にかかる印刷処理装置は、上記目的を達成するため、画像記憶手段に所定形式の圧縮画像データとして格納されている複数の画像のうち印刷すべき画像を選択する選択手段と、印刷条件を設定する設定手段と、入力される画像展開条件にしたがって圧縮画像データから展開画像データを生成する展開画像生成手段と、選択手段により画像が選択されると、選択手段による選択結果と該選択時に設定手段により設定されている印刷条件とに基づき画像展開条件を生成し、生成した該画像展開条件を展開画像生成手段に送出する先行展開受付手段とを備え、展開画像生成手段は、先行展開受付手段から画像展開条件が入力されると、該画像展開条件にしたがって展開画像データの生成を開始することを特徴としている。
また、この発明にかかる印刷処理方法は、上記目的を達成するため、画像記憶手段に所定形式の圧縮画像データとして格納されている複数の画像のうち印刷すべき画像を選択する選択工程と、選択工程における選択結果と該選択時に設定されている印刷条件とに基づき画像展開条件を生成する画像展開条件生成工程と、生成された画像展開条件にしたがって圧縮画像データから展開画像データを生成する展開画像生成工程とを備えたことを特徴としている。
このように構成された発明(印刷処理装置および印刷処理方法)では、印刷すべき画像が選択されると、その選択結果とその選択時に設定されている印刷条件とに基づき画像展開条件が生成され、その画像展開条件にしたがって展開画像データが生成される。したがって、例えばユーザによる印刷開始の指示などがなくても、印刷すべき画像が選択されただけで展開画像データの生成が開始されているため、実際の印刷動作開始までの待ち時間を短縮することが可能になる。
また、先行展開受付手段は、選択手段による画像の選択時に設定手段により設定されている印刷条件が予め設定された先行展開条件に合致するときにのみ、画像展開条件を生成するとしてもよい。このように構成された発明では、画像の選択時に設定されている印刷条件が予め設定された先行展開条件に合致するときにのみ、画像展開条件を生成して展開画像生成手段に送出されるため、先行展開条件に合致しないときは画像展開条件が生成されないことから、無駄な画像展開条件の生成を避けることができる。
また、画像記憶手段には複数の画像が通し番号に対応付けて格納されており、複数の画像を印刷するときは通し番号に基づく順序で各画像の印刷が実行される印刷処理装置であって、先行展開受付手段は、展開画像生成手段が展開画像データの生成を開始した後に、選択手段により別の画像が選択されると、先の選択画像と後の選択画像との印刷順序を判定し、後の選択画像の印刷順序が先の選択画像より前のときのみ、後の選択画像と後の画像選択時に設定手段により設定されている印刷条件とに基づき画像展開条件を新たに生成し、生成した該画像展開条件を展開画像生成手段に送出するもので、展開画像生成手段は、展開画像データの生成を開始した後に、先行展開受付手段から画像展開条件が入力されたときは、それまでに生成した展開画像データを破棄し、該入力された画像展開条件にしたがって展開画像データの生成を再び開始するとしてもよい。
このように構成された発明では、展開画像データの生成を開始した後に、別の画像が選択されると、先の選択画像と後の選択画像との印刷順序が判定され、後の選択画像の印刷順序が先の選択画像より前のときのみ、後の選択画像と後の画像選択時に設定されている印刷条件とに基づき画像展開条件が新たに生成され、生成された該画像展開条件が展開画像生成手段に送出される。そして、展開画像データの生成を開始した後に、画像展開条件が入力されたときは、それまでに生成した展開画像データを破棄し、該入力された画像展開条件にしたがって展開画像データの生成が再び開始される。したがって、印刷順序が前の画像について展開画像データが生成されることになるため、印刷動作開始までの待ち時間を確実に短縮することができる。
また、印刷開始を指示するための指示手段と、指示手段により印刷開始が指示されると、該指示時における選択手段による選択結果と該指示時において設定手段により設定されている印刷条件とに基づき画像展開条件を生成し、生成した該画像展開条件を展開画像生成手段に送出する描画オブジェクト生成手段とをさらに備え、展開画像生成手段は、展開画像データの生成を開始した後に、描画オブジェクト生成手段から画像展開条件が入力されると、描画オブジェクト生成手段から入力された画像展開条件と先行展開受付手段から入力された画像展開条件とが同一か否かを判定し、同一でないときは、それまでに生成した展開画像データを破棄し、描画オブジェクト生成手段から入力された画像展開条件にしたがって展開画像データの生成を再び開始するとしてもよい。
このように構成された発明では、印刷開始が指示されると、該指示時における画像の選択結果と該指示時において設定されている印刷条件とに基づき画像展開条件が生成され、生成された該画像展開条件が展開画像生成手段に送出される。そして、展開画像データの生成を開始した後に、描画オブジェクト生成手段から画像展開条件が入力されると、描画オブジェクト生成手段から入力された画像展開条件と先行展開受付手段から入力された画像展開条件とが同一か否かが判定され、同一でないときは、それまでに生成した展開画像データを破棄し、描画オブジェクト生成手段から入力された画像展開条件にしたがって展開画像データの生成が再び開始される。したがって、画像の選択時に対して印刷開始の指示時に画像展開条件が変化していた場合には、印刷開始の指示時における画像展開条件にしたがって展開画像データが生成されるため、所望の印刷を確実に行うことができる。なお、描画オブジェクト生成手段から入力された画像展開条件と先行展開受付手段から入力された画像展開条件とが同一のときは、それまでに生成した展開画像データを有効に活用することができるため、印刷動作開始までの待ち時間が短縮されることとなる。
また、入力されるレイアウト合成画像データに基づき印刷データを生成する印刷データ生成手段をさらに備え、展開画像生成手段は、展開画像データを所定の画像配置領域に割り付けてレイアウト合成画像データを生成し、印刷データ生成手段からの指示を受けてレイアウト合成画像データを印刷データ生成手段に送出するレイアウト合成処理部と、レイアウト合成処理部により生成されたレイアウト合成画像データを印刷データ生成手段に送出されるまで保存する記憶部とを有するとしてもよい。
このように構成された発明では、レイアウト合成処理部により展開画像データを所定の画像配置領域に割り付けてレイアウト合成画像データが生成され、印刷データ生成手段からの指示を受けて、生成されたレイアウト合成画像データが印刷データ生成手段に送出される。そして、印刷データ生成手段によりレイアウト合成画像データに基づき印刷データが生成される。ここで、レイアウト合成処理部により生成されたレイアウト合成画像データは、印刷データ生成手段に送出されるまで記憶部で保存されるため、画像選択により先行して生成された展開画像データから、レイアウト合成画像データを先行して生成して記憶部で保存しておくことにより、印刷データ生成手段へのレイアウト合成画像データの送出を可能な限り早くすることができる。
図1は本発明にかかる印刷処理装置の一実施形態であるフォトプリンタを示す斜視図である。また、図2はフォトプリンタの電気的構成の概略を示すブロック図である。このフォトプリンタ10では、プリンタ本体12の内部にはプリント機構部50が内蔵されており、フォトプリンタ10の全体の制御を司るコントローラ70からの動作指令に応じて用紙Pへの印刷を実行する。そして、こうして印刷された用紙がプリンタ本体12の前面に排紙される。
このプリンタ本体12の前面には、図1に示すように、前面扉14が開閉自在に取り付けられている。この前面扉14はプリンタ本体12の前面を開閉するための蓋である。そして、開状態のときには、プリント機構部50から排紙される用紙Pを受けるための排紙トレイとして機能する。また、プリンタ本体12の前面に設けられた各種のメモリカードスロット16をユーザが利用可能な状態となる。つまり、この状態でユーザは印刷対象となる画像ファイルを記憶したメモリカードMをメモリカードスロット16に差し込むことができる。画像ファイルデータを記憶する外部媒体としてはメモリカードに限定されず、USBメモリやディスク媒体など他のものであってもよい。また、画像を記憶したデジタルカメラや携帯電話等の電子機器を本フォトプリンタ10にケーブルや赤外線を利用した通信によって接続し外部媒体として機能させてもよい。
また、プリンタ本体12の上面には操作パネル20が設けられる一方、プリンタ本体12の上面の奥の一辺に対してカバー30が開閉自在に取り付けられている。このカバー30は、プリンタ本体12の上面を覆うことのできる大きさに成形された樹脂板であり、開状態では操作パネル20の表面を外部に露出する(図1参照)。一方、カバー30が閉状態に閉じられると、操作パネル20全体を覆う。
この操作パネル20には、文字や図形、記号などを表示する例えばLCDディスプレイにより構成された表示部22と、この表示部22の周囲に配置されたボタン群24とを備えている。ボタン群24は、図2に示すように、電源のオンオフを行うための電源ボタン24a、メインメニュー画面を呼び出すためのメニューボタン24b、操作を途中でキャンセルしたり用紙Pへの印刷を途中で中断したりするためのキャンセルボタン24c、用紙Pへの印刷実行を指示するための印刷ボタン24d、メモリカードスロット16に挿入されたメモリカードMに編集画像等を保存するための保存ボタン24e、表示部22に表示された複数の選択肢の中から所望の選択肢を選択したりカーソルを移動したりするときに操作される上下左右の各矢印ボタン24f〜24i、この上下左右の各矢印ボタン24f〜24iの中央に配置され各矢印ボタン24f〜24iによって選択されている選択肢に決定したことを指示するためのOKボタン24j、表示部22での画面表示を切り替えるための表示切替ボタン24k、表示部22に表示される左ガイドを選択する左ガイド選択ボタン24l、表示部22に表示される右ガイドを選択する右ガイド選択ボタン24m、排紙トレイとしての機能を備えた前面扉14を開く排紙トレイオープンボタン24nなどで構成されている。
また、表示部22の表示内容を確認するために、カバー30には表示部22と同じ大きさの窓32が設けられている。つまり、カバー30が閉状態にあるときにはユーザはこの窓32を介して表示部22の表示内容を確認することができる。一方、カバー30は開状態のときには、表示部22を図1に示すように好みの角度に調整することが可能となっている。
このようにカバー30を開状態としたときには、操作パネル20に対して斜め後方に傾斜した状態でカバー30は保持され、用紙Pをプリント機構部50へ供給するためのトレイとして利用可能となっている。また、操作パネル20の奥には、プリント機構部50の給紙口58が設けられるとともに、ガイド幅が用紙の幅に合うように左右方向にスライド操作される一対の用紙ガイド59が設けられている。
そして、給紙口58を介して用紙Pがプリント機構部50に送り込まれて印刷が実行される。このプリント機構部50には、図2に示すように、キャリッジ53が左右方向にループ状に架け渡されたタイミングベルト51により駆動されガイド52に沿って左右に往復動する。このキャリッジ53には、紙端検出センサ57が設けられ、用紙Pの左右端や上下端を検出する。つまり、紙端検出センサ57は、給紙口58にセットされた用紙に対して印刷前にキャリッジ53が左右方向に走査したときにその用紙の左右端を検出して用紙幅の認識を可能にしたり、印刷途中で用紙の後端を検出して用紙長さの認識を可能にしたりする。
また、このキャリッジ53には、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック等の各色のインクを個別に収容したインクカートリッジ54が搭載されている。これらのインクカートリッジ54はそれぞれ印刷ヘッド55に接続されている。そして、印刷ヘッド55はインクカートリッジ54からのインクに圧力をかけてノズル(図示省略)から用紙Pに向かってインクを吐出する。この実施形態では、印刷ヘッド55は圧電素子に電圧をかけることにより該圧電素子を変形させてインクを加圧する方式を採用しているが、発熱抵抗体(例えばヒータなど)に電圧をかけインクを加熱して発生した気泡によりインクを加圧する方式を採用してもよい。こうして印刷された用紙Pは搬送ローラ56によって開状態の前面扉(排紙トレイ)14へ送り出される。
また、図示を省略しているものの、プリンタ本体12の背面にはバッテリパックを装着可能となっており、商用電源に接続しなくとも本プリンタ10をバッテリにより動作させることが可能となっている。この点および本プリンタ10がホストコンピュータに接続しなくても使用することができるスタンドアロンプリンタとなっている点により、本プリンタ10は持ち運び容易でどこでも使用できるようになっている。
コントローラ70は、図2に示すように、CPU71を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、各種処理プログラムや各種データなどを記憶したROM72と、一時的にデータを記憶するRAM73と、プリント機構部50やメモリカードスロット16などとの通信を可能とするインタフェース(I/F)75とを備え、これらはバス77を介して互いに信号のやり取りが可能なように接続されている。また、バス77には、操作パネル20、プリント機構部50、JPEG画像データから展開画像データを生成するハードウェア装置群80なども接続されている。
ハードウェア装置群80は、JPEG画像を展開してRGBデータを生成すると共に間引きや切り出し、回転などを行うハードウェアJPEG展開装置81と、RGBデータの画像サイズを拡大・縮小するハードウェアリサイズ装置82と、RGBデータを画質補正パラメータ(例えばコントラストや明るさ、彩度などに関するパラメータ)にしたがって補正するハードウェア画質補正装置83と、コピーを実行するハードウェアコピー装置84とを備えている。
コントローラ70には、メモリカードスロット16に挿入されたメモリカードMのJPEG画像ファイルが入力されるほか、プリント機構部50の各部からの検出信号や操作パネル20のボタン群24からの指令信号、ハードウェア装置群80を構成する各装置81〜84からの処理状況を表す信号などが入力される。また、コントローラ70は、I/F75を介してメモリカードMに編集画像を保存するほか、プリント機構部50の印刷ヘッド55などへの制御信号や操作パネル20の表示部22への制御信号、ハードウェア装置群80を構成する各装置81〜84への指令信号などを出力する。
図3、図4はコントローラ70のCPU71の機能ブロックを示すブロック図である。CPU71は、機能ブロックとして、印刷受付処理部701、先行展開処理部702、レイアウト合成処理部711、印刷データ生成処理部712、パス管理処理部713、JPEG処理部714、リサイズ処理部715、画質補正処理部716、共有メモリ管理処理部717を含むものとして表すことができる。
印刷受付処理部701のグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)制御部703は、ユーザがメインメニュー画面(図6(a)参照)から印刷したい画像ファイル(JPEG画像)を選択すると共に印刷用紙のサイズやレイアウト(例えば1枚の用紙に複数の画像配置領域を設定するレイアウト等)を選択したあと印刷ボタン24dをオンしたときに、ユーザによる印刷設定に関する情報を印刷ジョブ情報として印刷受付処理部701の描画オブジェクト生成処理部710に送出する。
描画オブジェクト生成処理部710は、GUI制御部703からの印刷ジョブ情報に基づきオブジェクト情報を生成して、該オブジェクト情報を含む画像展開条件をレイアウト合成処理部711に送出する。なお、オブジェクト情報とは、例えば、画像配置領域のサイズや回転角度、座標位置のほか、画像のどのエリアを切り出すかなどを含む情報である。また、画像展開条件とは、オブジェクト情報のほか、ファイル名やファイルサイズ、画質補正の有無、コントラストのパラメータ、明るさのパラメータ、彩度のパラメータ、画像のどのエリアをクリップするかというクリップ条件などを含む。
先行展開処理部702のGUI制御部704は、ユーザが印刷したい画像ファイル(JPEG画像)を選択し、OKボタン24jをオンして選択画像を決定したときに、その選択画像の情報を先行展開処理部702の先行展開受付処理部705に送出する。また、GUI制御部704は、ユーザが印刷ボタン24dをオンしたときに、その情報を先行展開受付処理部705に送出する。先行展開受付処理部705は、GUI制御部704からの選択画像の情報に基づきオブジェクト情報を生成して、該オブジェクト情報を含む画像展開条件をレイアウト合成処理部711に送出する。なお、選択画像の情報以外の情報については、画像選択時(OKボタン24jのオン時)に設定されている情報がそのまま用いられる。例えば、用紙やレイアウトなどの印刷条件については、現在の設定状態、すなわち前回の設定内容がそのまま用いられる。なお、例えば選択画像が決定されると、デフォルトの印刷条件を現在の設定状態とするようにしてもよい。また、先行展開受付処理部705は、GUI制御部704からの印刷ボタン24dのオン情報を受けて、その動作を停止する。
レイアウト合成処理部711は、パス管理処理部713へ展開画像データを要求し、その後パス管理処理部713から得た展開画像データをハードウェアコピー装置84を使用してユーザが選択したレイアウトにしたがって配置することによりレイアウト合成画像データを生成し、該レイアウト合成画像データを印刷データ生成処理部712へ出力する。このレイアウト合成処理部711は、パス管理処理部713へ展開画像データを要求する際には、先行展開受付処理部705または描画オブジェクト生成処理部710からの画像展開条件のうち展開画像データの生成に必要な条件(例えばファイル名やファイルサイズ、画質補正の有無、コントラストのパラメータ、明るさのパラメータ、彩度のパラメータのほか、画像のどのエリアをクリップするかというクリップ条件など)をパス管理処理部713へ出力する。ここで、展開画像データとは、メモリカードMに保存されたJPEG画像データにJPEG画像展開処理・リサイズ処理・画質補正処理を施すことにより得られるデータをいうものとする。このため、パス管理処理部713は、展開画像データの生成に必要な条件にしたがってJPEG画像展開処理・リサイズ処理・画質補正処理を施す。
印刷データ生成処理部712は、レイアウト合成処理部711からの色変換テーブルの指定や出力解像度の指定、用紙サイズの指定を受けることにより、レイアウト合成画像データからプリント機構部50が印刷可能な印刷データを生成する。プリント機構部50は、この印刷データに基づいて制御されることになる。
パス管理処理部713は、JPEG画像データから展開画像データを生成するにあたり、JPEG画像展開処理部714やリサイズ処理部715,画質補正処理部716の処理順序(パス)を決定する。また、パス管理処理部713は、各部714,715,716からデータ要求を受け付け、該データ要求を適切な要求先に出力し、該要求先からデータ要求に対する回答を受け付け、該回答を要求元へ通知する。こうすることにより、各部714,715,716はそれぞれ並列して処理を実行することが可能となる。ここで、各部714,715,716は、生成したデータを共有メモリであるRAM73の所定領域に格納し、その所定領域の先頭アドレスを示すポインタ及びその所定領域に格納されたデータの長さ(ライン数)をパス管理処理部713へ回答するものとする。
JPEG画像展開処理部714は、パス管理処理部713から展開開始の指令を受けると、ハードウェアJPEG展開装置81を使用してJPEG画像データを複数ラインずつRGBデータへ展開し、間引きや切り出し、回転などを行い(この一連の処理をJPEG処理と称する)、JPEG処理後のRGBデータを出力データとして共有メモリ管理処理部717を介してRAM73に保存する。こうしてJPEG処理後のRGBデータを保存したあと、JPEG画像展開処理部714はそのデータを保存した領域の先頭アドレスを示すポインタとデータのライン数をパス管理処理部713へ通知する。
リサイズ処理部715は、パス管理処理部713から展開開始の指令を受けると、パス管理処理部713に対してリサイズ処理の対象となるデータを要求する。その後、パス管理処理部713からその要求に対する回答としてポインタ及びデータのライン数の通知を受けると、そのポインタ及びデータのライン数に基づいてRAM73からリサイズ処理の対象となるデータを読み出し、ハードウェアリサイズ装置82を使用してそのデータのリサイズ処理を行う。そして、リサイズ処理後のRGBデータを出力データとして共有メモリ管理処理部717を介してRAM73に保存する。こうしてリサイズ処理後のRGBデータを保存したあと、リサイズ処理部715はそのデータを保存した領域の先頭アドレスを示すポインタとデータのライン数をパス管理処理部713へ通知する。ここで、リサイズ処理の対象となるデータは、パス管理処理部713によって決定されるが、JPEG画像展開処理部714によって生成されるJPEG処理後のRGBデータか、画質補正処理部716によって生成される画質補正処理後のRGBデータのいずれかである。
画質補正処理部716は、パス管理処理部713から展開開始の指令を受けると、パス管理処理部713に対して画質補正処理の対象となるデータの要求を行う。その後、パス管理処理部713からその要求に対する回答としてポインタ及びデータのライン数の通知を受けると、そのポインタ及びデータのライン数に基づいてRAM73から画質処理の対象となるデータを読み出し、ハードウェア画質補正装置83を使用してそのデータの画質補正を行う。そして、画質補正処理後のRGBデータを出力データとして共有メモリ管理処理部717を介してRAM73に保存する。こうして画質補正処理後のRGBデータを保存したあと、画質補正処理部716はそのデータを保存した領域の先頭アドレスを示すポインタとデータのライン数をパス管理処理部713へ通知する。ここで、画質補正処理の対象となるデータは、パス管理処理部713によって決定されるが、JPEG画像展開処理部714によって生成されるJPEG処理後のRGBデータか、リサイズ処理部715によって生成されるリサイズ処理後のRGBデータのいずれかである。
図5はメモリカードの記憶内容の一例を示す図、図6は表示部22の表示画面の一例を示す図、図7はこのフォトプリンタの使用手順の一例を示すフローチャートである。メモリカードMには、例えば図5に示すように、複数(この実施形態では例えば6個)の画像ファイル161〜166が格納されている。これらの画像ファイル161〜166は、撮影済みの写真データを公知のファイル形式でファイル化したもので、この実施形態では例えばJPEG形式で圧縮された圧縮画像データを含むファイルとしてメモリカードMに格納されている。また、画像ファイル161〜166のファイル名には、それぞれ0001〜0006の通し番号が含まれている。この通し番号は、写真撮影に用いられたデジタルカメラ等によって写真撮影時に自動的に付与されたものである。すなわち、画像ファイル161〜166は、この順序で撮影されてファイル化されたことを示している。このように画像ファイルは通し番号に対応付けられて記憶媒体に記憶されている。そして、このフォトプリンタ10では、複数の画像ファイルの画像が印刷されるときは、この通し番号の順序で印刷されるように構成されている。
図7において、まず、メモリカードMがメモリカードスロット16に挿入されると(ステップS12)、例えば図6(a)に示すようなメインメニュー画面が表示部22に表示される。そして、カーソルを「写真選択」に位置させた状態でユーザがOKボタン24jを操作すると、例えば図6(b)に示すような写真選択画面が表示部22に表示される(ステップS14)。図6(b)では、画像ファイル161〜166にそれぞれ対応する写真画像P1〜P6が表示されている。そして、各矢印ボタン24f〜24iの操作により所望の写真画像にカーソルを位置させた状態でOKボタン24jを操作すると、印刷すべき写真画像が選択される(ステップS16:選択工程)。図6(b)では、太枠で示す写真画像P2が選択された状態を示している。また、図6(c)では、写真画像P2に加えて、さらに写真画像P1が選択された状態を示している。
そして、印刷条件の変更が不要であれば(ステップS18でNO)、ステップS24に進む一方、ユーザが印刷条件を変更したければ(ステップS18でYES)、図6(a)に示すメインメニュー画面を表示部22に表示させ、カーソルを「用紙/レイアウト」に位置させた状態でユーザがOKボタン24jを操作すると(ステップS20)、例えば図6(d)に示すような用紙サイズ・種類選択画面が表示部22に表示される。そして、ボタン群24の操作により用紙サイズ・種類を選択すると、次いで、例えば図6(e)に示すようなレアアウト選択画面が表示部22に表示され、ボタン群24の操作によりレイアウトを選択する。こうして用紙サイズおよびレイアウトなどを決定すると(ステップS22)、印刷ボタン24dを操作して(ステップS24)、このルーチンを終了する。このように、この実施形態では、ボタン群24が本発明の「選択手段」、「設定手段」および「指示手段」に相当し、メモリカードMが本発明の「画像記憶手段」に相当する。
次に、フォトプリンタ10の各部の動作手順の一例について説明する。以下には、コントローラ70のCPU71を機能ブロックである先行展開受付処理部705、レイアウト合成処理部711、パス管理処理部713、JPEG画像展開処理部714、リサイズ処理部715、画質補正処理部716に分け、各機能ブロックが主体となって動作を実行するものとして説明する。
図8は先行展開受付処理の一例を示すフローチャートである。このルーチンでは、まず内部状態が「アイドル」に設定されて(ステップS52)、GUI制御部704からの信号を待機しており(ステップS54でNO)、先行展開受付処理部705は、GUI制御部704からの信号を契機として、ステップを進める。そして、GUI制御部704から印刷開始の信号があると、ステップS52に戻る一方、GUI制御部704から写真選択の信号があると、内部状態が判定され(ステップS56)、アイドルであれば、設定されている印刷条件を取得する(ステップS58)。印刷条件としては、例えば、用紙、レイアウト、補正などの種別が含まれる。
次いで、取得した印刷条件が先行展開条件に合致するか否かが判定される(ステップS60)。ここで、この実施形態では例えば、先行展開条件は「1面フチなし」または「1面フチあり」に設定されている。そして、先行展開条件に合致しなければ(ステップS60でNO)、ステップS52に戻る。一方、先行展開条件に合致すれば(ステップS60でYES)、すなわちレイアウトの設定が、「1面フチなし」および「1面フチあり」のいずれかであれば、描画オブジェクトを生成して(ステップS62:展開条件生成工程)、その描画オブジェクトを含む画像展開条件をレイアウト合成処理部711に通知(送出)する(ステップS64)。そして、内部状態を「先行展開中」に設定し、先行展開中の選択写真の画像ファイル番号をRAM73に登録し(ステップS66)、ステップS54に戻ってGUI制御部704からの信号を待機する。なお、先行展開条件は、上記したものに限られない。
一方、ステップS56において、内部状態が「先行展開中」であれば、後に選択された写真の画像ファイル番号と、ステップS66でRAM73に登録されている画像ファイル番号とを比較して、後の選択写真が、先行展開中の先の選択写真より先に印刷されるか否かが判定される(ステップS68)。そして、後で印刷されるのであれば(ステップS68でNO)、ステップS54に戻る一方、先に印刷されるのであれば(ステップS68でYES)、ステップS58に進む。ここで、例えば図6(b)に示すように、先に写真画像P2が選択されて先行展開中に、図6(c)に示すように、後から写真画像P1が選択されると、ステップS68でYESと判定されることとなる。そして、後の選択写真について先の選択写真と同様の処理(ステップS58,S60,S62,S64,S66)が実行される。これによって、印刷すべき写真画像として複数が選択された場合、そのうちの最初に印刷される画像についての先行展開が確実に行われることとなる。
図9、図10はレイアウト合成処理の一例を示すフローチャートである。このルーチンでは、まず状態が「スタンバイ」に設定されて(ステップS102)、先行展開受付処理部705または描画オブジェクト生成処理部710からの描画オブジェクトの通知を待機しており(ステップS104でNO)、レイアウト合成処理部711は、先行展開受付処理部705または描画オブジェクト生成処理部710から画像展開条件の通知があったことを契機として、ステップを進める。そして、描画オブジェクトが通知されると(ステップS104でYES)、状態が「先行展開中」か否かが判定される(ステップS106)。そして、「先行展開中」でなければ(ステップS106でNO)、通知された画像展開条件のうちJPEG画像データから展開画像データを生成するのに必要な条件を設定し、該条件をパス管理処理部713へ通知する(ステップS108)。次いで、状態を「先行展開中」に設定し(ステップS110)、描画オブジェクトが通知されたか否かが再び判定され(ステップS112)、描画オブジェクトが通知されると(ステップS112でYES)、ステップS106に戻る。
一方、ステップS106で状態が「先行展開中」であれば(ステップS106でYES)、通知された描画オブジェクトが先行展開受付処理部705からのものであるか否かが判定され(ステップS114)、先行展開受付処理部705からの通知であれば(ステップS114でYES)、後の選択写真が先の選択写真より先に印刷されることを意味しているので、パス管理処理部713に現在の先行展開を終了するように通知して(ステップS116)、ステップS108に進む。
一方、先行展開受付処理部705からの通知でない、すなわち描画オブジェクト生成処理部710からの通知であれば(ステップS114でNO)、画像展開条件が先行展開中のものと同じ設定か否かが判定される(ステップS117)。そして、先行展開中と同じ設定であれば(ステップS117でYES)、ステップS136に進む。一方、先行展開中と異なる設定であれば(ステップS117でNO)、パス管理処理部713に現在の先行展開を終了するように通知し(ステップS118)、通知された画像展開条件のうちJPEG画像データから展開画像データを生成するのに必要な条件を設定し、該条件をパス管理処理部713へ通知し(ステップS119)、状態を「展開開始前」に設定して(ステップS120)、ステップS122に進む。
一方、ステップS112において描画オブジェクトが通知されていなければ(ステップS112でNO)、パス管理処理部713に展開開始を指令する(ステップS122)。続いて、状態が「先行展開中」か否かが判定される(ステップS124)。そして、「先行展開中」であれば(ステップS124でYES)、状態を「先行展開中」に設定し(ステップS126)、以下、先行展開処理(本発明の「展開画像生成工程」に相当)が実行される。すなわち、まず、取得可能な最大分の出力バッファが、RAM73内にレイアウト用メモリとして取得される(ステップS128)。この実施形態では、取得可能な最大分は、予めリソースとして割り当てられている値とする。
続いて、パス管理処理部713から展開画像データを取得し、取得した展開画像データに基づいてハードウェアコピー装置84を使用してレイアウト合成処理を実行し、結果を出力バッファに保存する(ステップS130)。ここで、パス管理処理部713は、レイアウト合成処理部711から展開開始の指令を受けたあと、JPEG画像展開処理部714やリサイズ処理部715、画質補正処理部716のパスを管理しながら各処理部714,715,716に処理を実行させることによりJPEG画像データから展開画像データを生成させ、その展開画像データをレイアウト合成処理部711へ渡す。この点については、後で詳述する。また、レイアウト合成処理とは、例えば、ユーザが選択した印刷用紙のサイズやレイアウトに基づいて、印刷用紙の1又は複数の画像配置領域に展開画像データを貼り付ける処理をいう。このときにハードウェアコピー装置84を使用するのは、処理の高速化とファームリソースの削減のためである。
そして、レイアウト合成処理を実行したあと、描画オブジェクトが通知されたか否かが判定され(ステップS132)、通知があれば(ステップS132でYES)、ステップS106に戻る一方、通知がなければ(ステップS132でNO)、取得した出力バッファに空きがあるか否かを判定し(ステップS134)、空きがあるときには(ステップS134でYES)、再びステップS130に戻ってパス管理処理部713に次の展開画像データを要求し、該要求に対する展開画像データを取得する。一方、確保した出力バッファに空きがなかったときには(ステップS134でNO)、ステップS104に戻る。
一方、ステップS124において、状態が「先行展開中」でなければ(ステップS124でNO)、状態を「印刷展開中」に設定し(ステップS136)、以下、印刷中展開処理が実行される。すなわち、まず、出力すべきレイアウト合成データがあるか否かが判定される(ステップS138)。なお、ここでは、印刷データ生成処理部712の印刷準備が完了しており、レイアウト合成データが出力可能になっているものとする。
そして、出力すべきレイアウト合成データがあれば(ステップS138でYES)、印刷データ生成処理部712にレイアウト合成データを出力して(ステップS140)、ステップS142に進む一方、出力すべきレイアウト合成データがなければ(ステップS138でNO)、直接ステップS142に進み、パス管理処理部713から展開画像データを取得する。続いて、取得した展開画像データ分の出力バッファを取得し(ステップS144)、ハードウェアコピー装置84を使用してレイアウト合成処理を実行し、結果を出力バッファに保存する(ステップS146)。次いで、印刷データ生成処理部712へレイアウト合成データを出力し(ステップS148)、その後、今回のJPEG画像データにつき予め定められた全ラインの出力が終了したか否かが判定される(ステップS150)。そして、まだ全ラインの出力が終了していないときには(ステップS150でNO)、再びステップS142に戻ってパス管理処理部713に次の展開画像データを要求し、該要求に対する展開画像データを取得する。一方、ステップS150で全ラインの出力が終了していたときには(ステップS150でYES)、パス管理処理部713へ展開終了を通知し(ステップS152)、ステップS102に戻る。
図11はパス管理処理の一例を示すフローチャートである。パス管理処理部713は、レイアウト合成処理部711から展開開始の指令を受けたことを契機として、パス管理処理を開始する。このルーチンが開始されると、パス管理処理部713は、まず、JPEG画像展開処理部714に対してJPEG画像データにJPEG処理を施すのに必要なJPEG処理条件を設定する(ステップS202)。このJPEG処理条件は、レイアウト合成処理部711からパス管理処理部713に渡された画像展開条件の一部をなすものであり、例えばファイル名やクリップ条件などが含まれる。続いて、パス管理処理部713は、リサイズ処理部715に対してRGBデータを指定されたサイズへ変換するためのリサイズ処理条件を設定する(ステップS204)。このリサイズ処理条件も、レイアウト合成処理部711からパス管理処理部713に渡された画像展開条件の一部をなすものであり、例えばファイルの入力サイズや出力サイズなどが含まれる。
続いて、画質補正は必要か否かを判定する(ステップS206)。画質補正が必要か否かの判定は、レイアウト合成処理部711からパス管理処理部713に渡された画像展開条件に画質補正の有無が含まれているため、それに基づいて判定する。そして、ステップS206で画質補正が不要(つまり画質補正なし)だったときには、パスの順序を1番目がJPEG画像展開処理部714、2番目がリサイズ処理部715とし、両処理部714,715へ展開開始を指令する(ステップS208)。一方、ステップS206で画質補正が必要(つまり画質補正あり)だったときには、画質補正処理部716に対してRGBデータの画質を補正するための画質補正処理条件を設定する(ステップS210)。画質補正処理条件は、レイアウト合成処理部711からパス管理処理部713に渡された画像展開条件の一部をなすものであり、例えばコントラストや明るさ、彩度などに関するパラメータが含まれる。
続いて、リサイズ処理条件が縮小か拡大(等倍を含む)かを判定し(ステップS212)、リサイズ処理条件が縮小だったときには、パスの順序を1番目がJPEG画像展開処理部714、2番目がリサイズ処理部715、3番目が画質補正処理部716としたうえで各処理部714,715,716へ展開開始を指令し(ステップS214)、リサイズ処理条件が拡大だったときには、パスの順序を1番目がJPEG画像展開処理部714、2番目が画質補正処理部716、3番目がリサイズ処理部715としたうえで各処理部714,715,716へ展開開始を指令する(ステップS216)。
そして、ステップS208,S214,S216のあと、パス管理処理部713は、いずれかの処理部からデータが要求されると、その要求元の処理部の一つ前の処理を行う処理部へデータを要求し、その処理部からその処理部が生成したデータの格納領域の先頭アドレスを示すポインタ及びデータのライン数を入力する(ステップS218)。その後、レイアウト合成処理部711から展開終了の通知があったか否かを判定し(ステップS220)、展開終了の通知がないときには再びステップS218に戻る。一方、展開終了の通知があったときには、本ルーチンを終了する。
図12はJPEG画像展開処理の一例を示すフローチャートである。JPEG画像展開処理部714は、パス管理処理部713から展開開始の指令を受けたことを契機として、JPEG画像展開処理を開始する。このルーチンが開始されると、JPEG画像展開処理部714は、まず、共有メモリ管理処理部717を介してRAM73にハードウェアJPEG展開装置81用の出力バッファを確保し(ステップS302)、確保した出力バッファのサイズに応じて処理すべきJPEG画像データのライン数を決定する(ステップS304)。続いて、JPEG画像データのうち決定したライン数分をI/F75を介して読み込み、JPEG展開装置81を制御してRGBデータへ展開し、JPEG処理条件に基づいて間引きや切り出し、回転処理を実行したあと、そのJPEG処理後のRGBデータを出力バッファに格納する(ステップS306)。その後、パス管理処理部713からデータの要求が来ているか否かを判定し(ステップS308)、要求が来ていなかったときには再びステップS308に戻る。一方、データの要求が来ていたときには、出力バッファに格納したJPEG処理後のRGBデータの先頭アドレスを示すポインタ及びそのデータのライン数をパス管理処理部713へ通知する(ステップS310)。その後、JPEG画像データの全ラインの処理を終了したか否かを判定し(ステップS312)、まだ終了していないときには再びステップS302に戻る。一方、JPEG画像データの全ラインの処理を終了したときには、本ルーチンを終了する。
図13はリサイズ処理の一例を示すフローチャートである。リサイズ処理部715は、パス管理処理部713から展開開始の指令を受けたことを契機として、リサイズ処理を開始する。このルーチンが開始されると、リサイズ処理部715は、まず、共有メモリ管理処理部717を介してRAM73にハードウェアリサイズ装置82用の入出力バッファを確保し(ステップS402)、ハードウェアリサイズ装置82の初期設定を行う(ステップS404)。ここで、初期設定とは、リサイズ処理の対象となるデータのサイズつまり入力サイズと、リサイズ処理後のデータのサイズつまり出力サイズなどを設定することをいう。なお、入出力バッファは、入力サイズおよび出力サイズに応じたサイズが確保される。続いて、リサイズ処理部715は、パス管理処理部713へリサイズ処理の対象となるデータを要求する(ステップS406)。ここで、リサイズ処理の対象となるデータとは、リサイズ処理の一つ前に処理を行う処理部が生成したデータをいい、パス管理処理部713によってJPEG処理後のRGBデータか画質補正処理後のRGBデータのいずれかに決定される。
その後、リサイズ処理部715は、パス管理処理部713からリサイズ処理の対象となるデータのポインタおよびデータのライン数が通知されたか否かを判定し(ステップS408)、通知されていないときには再びステップS408に戻る。一方、ポインタおよびデータのライン数が通知されたときには、入力バッファにリサイズ処理の対象となるデータをコピーし(ステップS410)、その後、コピー元のバッファを解放する(ステップS412)。続いて、入力バッファにコピーしたリサイズ処理の対象となるデータをハードウェアリサイズ装置82を制御して拡大または縮小することによりリサイズ処理後のRGBデータとし、そのリサイズ処理後のRGBデータを出力バッファに格納する(ステップS414)。
続いて、出力バッファがリサイズ処理後のRGBデータで詰まったか否かを判定し(ステップS416)、詰まっていないときにはまだパス管理処理部713へ出力できない状態のため、再びステップS406に戻る。一方、出力バッファがリサイズ処理後のRGBデータで詰まっていたとき、つまり出力可能なときには、次回のリサイズ処理に備えて、共有メモリ管理処理部717を介してRAM73にハードウェアリサイズ装置82用の出力バッファを確保する(ステップS418)。なお、入力バッファは上書きして使用するため、ここで確保する必要はない。続いて、パス管理処理部713からリサイズ処理後のRGBデータの要求が来ているか否かを判定する(ステップS420)。そして、データの要求が来ていなかったときには、再びステップS420に戻る。一方、データの要求が来ていたときには、リサイズ処理後のRGBデータの先頭アドレスを示すポインタおよびそのデータのライン数をパス管理処理部713へ通知する(ステップS422)。その後、全ラインの処理を終了したか否かを判定し(ステップS424)、まだ終了していないときには再びステップS406に戻る。一方、全ラインの処理を終了したときには、本ルーチンを終了する。
図14は画質補正処理の一例を示すフローチャートである。画質補正処理部716は、パス管理処理部713から展開開始の指令を受けたことを契機として、画質補正処理を開始する。このルーチンが開始されると、画質補正処理部716は、まず、共有メモリ管理処理部717を介してRAM73にハードウェア画質補正装置83用の出力バッファを確保し(ステップS502)、パス管理処理部713へ画質補正処理の対象となるデータを要求する(ステップS504)。ここで、画質補正処理の対象となるデータとは、画質補正処理の一つ前に処理を行う処理部が生成したデータをいい、パス管理処理部713によってJPEG処理後のRGBデータかリサイズ処理後のRGBデータのいずれかに決定される。その後、画質補正処理部716は、パス管理処理部713から画質補正処理の対象となるデータのポインタおよびデータのライン数が通知されたか否かを判定し(ステップS506)、通知されていないときには再びステップS504に戻る。一方、ポインタおよびデータのライン数が通知されたときには、そのポインタおよびデータのライン数に基づいてRAM73から画質補正処理の対象となるデータを読み出し、ハードウェア画質補正装置83を制御して画質補正パラメータにしたがって画質補正処理を実行することにより画質補正処理後のRGBデータとし、その画質補正処理後のRGBデータを出力バッファに格納する(ステップS508)。
その後、画質補正処理部716は、今回使用した画質補正処理の対象となるデータが格納されていた出力バッファを解放し(ステップS510)、パス管理処理部713から画質補正処理後のRGBデータの要求が来ているか否かを判定する(ステップS512)。そして、データの要求が来ていなかったときには、出力バッファにまだ空きがあるか否かを判定し(ステップS514)、まだ空きがあるときには再びステップS504に戻る。一方、出力バッファに空きがなかったときには、再びステップS512に戻り、データの要求が来るまで待機する。そして、ステップS512でデータの要求が来たときには、出力バッファに格納した画質補正処理後のRGBデータの先頭アドレスを示すポインタおよびそのデータのライン数をパス管理処理部713へ通知する(ステップS516)。その後、全ラインの処理を終了したか否かを判定し(ステップS518)、まだ終了していないときには再びステップS504に戻る。一方、全ラインの処理を終了したときには、本ルーチンを終了する。
このように、この実施形態では、先行展開受付処理部705が本発明の「先行展開受付手段」に相当し、レイアウト合成処理部711、パス管理処理部713、JPEG画像展開処理部714、リサイズ処理部715、画質補正処理部716、共有メモリ管理処理部717およびハードウェア装置群80の各装置81〜84が本発明の「展開画像生成手段」に相当し、描画オブジェクト生成処理部710が本発明の「描画オブジェクト生成手段」に相当し、印刷データ生成処理部712が本発明の「印刷データ生成手段」に相当し、RAM73が本発明の「記憶部」に相当する。
以上説明したように、この実施形態によれば、OKボタン24jなどのボタン群24の操作により印刷すべき写真画像が選択されると、その選択画像とその時点の印刷条件とに基づき先行展開受付処理部705により描画オブジェクトを生成し、その描画オブジェクトを含む画像展開条件をレイアウト合成処理部711に通知(送出)し、レイアウト合成処理部711およびパス管理処理部などにより画像展開を先行して実行し、取得した展開データに基づきレイアウト合成処理を行って合成データをRAM73内の出力バッファに保存するようにしているため、印刷ボタン24dの操作を待ってJPEG画像データから展開画像データの生成を開始する場合に比べて、印刷動作開始までの待ち時間を可能な限り短縮することができる。
また、この実施形態によれば、先行展開受付処理部705は、先行展開中に別の写真画像が選択されると、印刷順序を判定し、先の選択画像より後の選択画像の方が先に印刷される場合には、後の選択画像について新たに描画オブジェクトを生成し、描画オブジェクトを含む画像展開条件をレイアウト合成部711に通知し、レイアウト合成部711は通知された画像展開条件に基づき展開画像データを生成するようにしているため、印刷順序が早い画像についての展開画像データを確実に生成できることから、印刷動作開始までの待ち時間を確実に短縮することができる。
また、この実施形態によれば、レイアウト合成部711は、先行展開中に描画オブジェクト生成部710から画像展開条件が入力されると、先行展開中の画像展開条件と同じか否かを判定し、同じでなければパス管理処理部713に指令して画像展開を終了させ、改めてパス管理処理部713に画像展開を開始させるようにしているため、印刷ボタン24dが操作されたときの画像展開条件で展開画像データを確実に生成することができ、ユーザが所望する印刷を確実に行うことができる。
また、この実施形態によれば、レイアウト合成処理部711により生成したレイアウト合成画像データを印刷データ生成処理部712に送出するまで、RAM73内の出力バッファに保存しているため、先行して生成した展開画像データに基づくレイアウト合成画像データを確実に保存し、印刷ボタン24dの操作後に印刷データ生成処理部712へのレイアウト合成画像データの送出を可能な限り早くすることができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば上記実施形態では、メモリカードMに記憶されたJPEG画像ファイルを利用するものとして説明したが、フォトプリンタ10に接続された外部機器(例えばデジタルカメラや携帯電話、CD/DVDドライブ装置など)に記憶されたJPEG画像ファイルを利用するものとしてもよいし、フォトプリンタ10にネットワーク経由で配信されてきたJPEG画像ファイルを保存し、それを利用するものとしてもよい。これらの場合には、JPEG画像ファイルを保存する媒体が本発明の「画像記憶手段」に相当する。
また、例えばレイアウト合成処理の手順は、上記図9、図10に示したものに限られない。図15、図16はレイアウト合成処理の別の例を示すフローチャートである。このルーチンでは、まず、先行展開受付処理部705または描画オブジェクト生成処理部710からの描画オブジェクト(つまり画像展開条件)の通知を待機しており(ステップS602でNO)、レイアウト合成処理部711は、先行展開受付処理部705または描画オブジェクト生成処理部710から画像展開条件の通知があったことを契機として、ステップを進める。
そして、描画オブジェクトが通知されると(ステップS602でYES)、通知された描画オブジェクトが先行展開受付処理部705からのものであるか否かが判定される(ステップS604)。そして、先行展開受付処理部705からの通知であれば(ステップS604でYES)、通知された画像展開条件のうちJPEG画像データから展開画像データを生成するのに必要な条件を設定し、その設定した展開条件をパス管理処理部713へ通知して(ステップS606)、ステップS608に進む。一方、ステップS602で通知された描画オブジェクトが描画オブジェクト生成処理部710からのものであれば(ステップS604でNO)、後述するステップS630に進む。
ステップS608では、先行展開受付処理部705または描画オブジェクト生成処理部710からの描画オブジェクトの通知があったか否かを再び判定し(ステップS608)、通知があれば(ステップS608でYES)、ステップS620に進み、描画オブジェクトの通知がなければ(ステップS608でNO)、取得可能な最大分の出力バッファが、RAM73内にレイアウト用メモリとして取得される(ステップS610)。この変形形態でも上記実施形態と同様に、取得可能な最大分は、予めリソースとして割り当てられている値とする。
続いて、パス管理処理部713から展開画像データを取得し、取得した展開画像データに基づいてハードウェアコピー装置84を使用してレイアウト合成処理を実行し、結果を出力バッファに保存する(ステップS612)。ここで、上記実施形態で説明したように、パス管理処理部713は、レイアウト合成処理部711から展開開始の指令を受けたあと、JPEG画像展開処理部714やリサイズ処理部715、画質補正処理部716のパスを管理しながら各処理部714,715,716に処理を実行させることによりJPEG画像データから展開画像データを生成させ、その展開画像データをレイアウト合成処理部711へ渡す。
そして、レイアウト合成処理を実行したあと、描画オブジェクトが通知されたか否かが再び判定され(ステップS614)、通知があれば(ステップS614でYES)、ステップS620に進む一方、通知がなければ(ステップS614でNO)、取得した出力バッファが満杯か否かを判定し(ステップS616)、空きがあるときには(ステップS616でNO)、ステップS612に戻ってパス管理処理部713に次の展開画像データを要求し、該要求に対する展開画像データを取得する。一方、確保した出力バッファが満杯のときには(ステップS616でYES)、描画オブジェクトの通知を待機する(ステップS618でNO)。
そして、描画オブジェクトが通知されると(ステップS618でYES)、ステップS620に進んで、通知された描画オブジェクトが先行展開受付処理部705からのものであるか否かが判定され、先行展開受付処理部705からの通知であれば(ステップS620でYES)、後の選択写真が先の選択写真より先に印刷されることを意味しており。新たに先行展開を開始する必要があるため、パス管理処理部713に現在の先行展開を終了するように通知し(ステップS622)、取得した出力バッファを解放して(ステップS624)、ステップS606に戻る。
一方、ステップS608,S614,S618で通知された描画オブジェクトが描画オブジェクト生成処理部710からのものであれば(ステップS620でNO)、その通知された描画オブジェクトが先行展開をしたものと同じオブジェクトか否かが判別される(ステップS626)。そして、同じであれば(ステップS626でYES)、先行展開したデータが利用できるため、直接ステップS632に進む一方、異なるオブジェクトであれば(ステップS626でNO)、先行展開したデータが利用できないため、パス管理処理部713に現在の先行展開を終了するように通知して(ステップS628)、ステップS630に進む。ステップS630では、通知された画像展開条件のうちJPEG画像データから展開画像データを生成するのに必要な条件を設定し、その設定した展開条件をパス管理処理部713へ通知した後、ステップS632に進む。
次いで、ステップS632において、出力すべきレイアウト合成データがあるか否かが判定される。なお、ここでは、上記実施形態と同様に、印刷データ生成処理部712の印刷準備が完了しており、レイアウト合成データが出力可能になっているものとする。そして、出力すべきレイアウト合成データがあれば(ステップS632でYES)、印刷データ生成処理部712にレイアウト合成データを出力して(ステップS634)、ステップS644に進む一方、出力すべきレイアウト合成データがなければ(ステップS632でNO)、パス管理処理部713から展開画像データを取得する(ステップS636)。続いて、取得した展開画像データ分の出力バッファを取得し(ステップS638)、ハードウェアコピー装置84を使用してレイアウト合成処理を実行し、結果を出力バッファに保存する(ステップS640)。次いで、印刷データ生成処理部712へレイアウト合成データを出力し(ステップS642)、ステップS644に進む。
ステップS644では、今回のJPEG画像データにつき予め定められた全ラインの出力が終了したか否かが判定される(ステップS644)。そして、まだ全ラインの出力が終了していないときには(ステップS644でNO)、ステップS636に戻ってパス管理処理部713に次の展開画像データを要求し、該要求に対する展開画像データを取得する。一方、全ラインの出力が終了していたときは(ステップS644でYES)、パス管理処理部713へ展開終了を通知し(ステップS646)、ステップS602に戻る。以上のように、図15、図16に示す手順でも、レイアウト合成処理を好適に行うことができる。
また、上述した実施形態では、印刷処理装置としてインクジェット方式のフォトプリンタ10を例示したが、インクジェット方式の印刷機構のほかにスキャナなどを備えたマルチファンクションプリンタやFaxなどに本発明を適用してもよい。
24…ボタン群(選択手段、設定手段)、24d…印刷ボタン(指示手段)、24j…OKボタン(選択手段)、70…コントローラ、71…CPU、72…ROM、73…RAM(記憶部)、75…インタフェース、80…ハードウェア装置群、81…ハードウェアJPEG展開装置(展開画像生成手段)、82…ハードウェアリサイズ装置(展開画像生成手段)、83…ハードウェア画質補正装置(展開画像生成手段)、84…ハードウェアコピー装置(展開画像生成手段)、705…先行展開受付処理部(先行展開受付手段)、710…描画オブジェクト生成処理部(描画オブジェクト生成手段)、711…レイアウト合成処理部(展開画像生成手段)、712…印刷データ生成処理部(印刷データ生成手段)、713…パス管理処理部(展開画像生成手段)、714…JPEG画像展開処理部(展開画像生成手段)、715…リサイズ処理部(展開画像生成手段)、716…画質補正処理部(展開画像生成手段)、717…共有メモリ管理処理部(展開画像生成手段)、M…メモリカード(画像記憶手段)
Claims (6)
- 画像記憶手段に所定形式の圧縮画像データとして格納されている複数の画像のうち印刷すべき画像を選択する選択手段と、
印刷条件を設定する設定手段と、
入力される画像展開条件にしたがって前記圧縮画像データから展開画像データを生成する展開画像生成手段と、
前記選択手段により画像が選択されると、前記選択手段による選択結果と該選択時に前記設定手段により設定されている印刷条件とに基づき前記画像展開条件を生成し、生成した該画像展開条件を前記展開画像生成手段に送出する先行展開受付手段と
を備え、
前記展開画像生成手段は、前記先行展開受付手段から前記画像展開条件が入力されると、該画像展開条件にしたがって前記展開画像データの生成を開始する
ことを特徴とする印刷処理装置。 - 前記先行展開受付手段は、前記選択手段による画像の選択時に前記設定手段により設定されている印刷条件が予め設定された先行展開条件に合致するときにのみ、前記画像展開条件を生成する請求項1記載の印刷処理装置。
- 前記画像記憶手段には前記複数の画像が通し番号に対応付けて格納されており、複数の画像を印刷するときは前記通し番号に基づく順序で各画像の印刷が実行される請求項1または2記載の印刷処理装置であって、
前記先行展開受付手段は、前記展開画像生成手段が前記展開画像データの生成を開始した後に、前記選択手段により別の画像が選択されると、先の選択画像と後の選択画像との印刷順序を判定し、後の選択画像の印刷順序が先の選択画像より前のときのみ、後の選択画像と後の画像選択時に前記設定手段により設定されている印刷条件とに基づき前記画像展開条件を新たに生成し、生成した該画像展開条件を前記展開画像生成手段に送出するもので、
前記展開画像生成手段は、前記展開画像データの生成を開始した後に、前記先行展開受付手段から前記画像展開条件が入力されたときは、それまでに生成した展開画像データを破棄し、該入力された前記画像展開条件にしたがって前記展開画像データの生成を再び開始する印刷処理装置。 - 印刷開始を指示するための指示手段と、
前記指示手段により印刷開始が指示されると、該指示時における前記選択手段による選択結果と該指示時において前記設定手段により設定されている印刷条件とに基づき前記画像展開条件を生成し、生成した該画像展開条件を前記展開画像生成手段に送出する描画オブジェクト生成手段と
をさらに備え、
前記展開画像生成手段は、前記展開画像データの生成を開始した後に、前記描画オブジェクト生成手段から前記画像展開条件が入力されると、前記描画オブジェクト生成手段から入力された前記画像展開条件と前記先行展開受付手段から入力された前記画像展開条件とが同一か否かを判定し、同一でないときは、それまでに生成した展開画像データを破棄し、前記描画オブジェクト生成手段から入力された前記画像展開条件にしたがって前記展開画像データの生成を再び開始する請求項1ないし3のいずれかに記載の印刷処理装置。 - 入力されるレイアウト合成画像データに基づき印刷データを生成する印刷データ生成手段
をさらに備え、
前記展開画像生成手段は、
前記展開画像データを所定の画像配置領域に割り付けて前記レイアウト合成画像データを生成するレイアウト合成処理部と、
前記レイアウト合成処理部により生成された前記レイアウト合成画像データを前記印刷データ生成手段に送出するまで保管する記憶部と
を有する請求項1ないし4のいずれかに記載の印刷処理装置。 - 画像記憶手段に所定形式の圧縮画像データとして格納されている複数の画像のうち印刷すべき画像を選択する選択工程と、
前記選択工程における選択結果と該選択時に設定されている印刷条件とに基づき画像展開条件を生成する画像展開条件生成工程と、
生成された画像展開条件にしたがって前記圧縮画像データから展開画像データを生成する展開画像生成工程と
を備えたことを特徴とする印刷処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008065933A JP2008265305A (ja) | 2007-03-26 | 2008-03-14 | 印刷処理装置および同方法 |
Applications Claiming Priority (2)
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JP2007079495 | 2007-03-26 | ||
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019136879A (ja) * | 2018-02-07 | 2019-08-22 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置及び画像形成プログラム |
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2008
- 2008-03-14 JP JP2008065933A patent/JP2008265305A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019136879A (ja) * | 2018-02-07 | 2019-08-22 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置及び画像形成プログラム |
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