JP2008264850A - 差厚板の圧延装置 - Google Patents

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武司 佐野
Yasuhiko Kitano
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Abstract

【課題】簡素な構成で板材における板厚の寸法精度を向上させる。
【解決手段】圧延装置10を構成するケーシング12の内部に、板材14を圧延する第1及び第2圧延ローラ16、18を有する圧延機構20が設けられ、該圧延機構20によって圧延された板材14の厚さを板厚検出部26によって検出し、該板厚検出部26からの検出信号に基づいてブレーキ機構22を制御することにより、該第1及び第2圧延ローラ16、18の回転を停止させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、板材を長手方向に沿って圧延させ、該板材の板厚を部分的に変化させた差厚板を製造する差厚板の圧延装置に関する。
従来から、例えば、自動車のボディパネル等を鋼板によって製造する際に、材質の異なる鋼板同士をつなぎ合わせ、高強度が要求されている部位を厚肉部とし、高強度の要求されていない部位を薄肉部として部品の軽量化を図るテーラードブランク工法が用いられている。
このように異種の鋼板から差厚材を製造するための圧延装置が知られており、この圧延装置は、平行に配設された一対のローラと、該ローラを回転駆動させることにより素材となる板材を前記ローラの間に送る素材送り機構と、前記ローラに対して板材側に向かう荷重を付与する圧下機構とから構成される。
そして、一対のローラを回転させて板材を素材送り機構によって長手方向に送りつつ、圧下機構によって前記ローラに対して前記板材側に向かうように荷重を付与することにより、一対のローラの間に挟持された前記板材を押圧して圧延している。このローラの回転方向と、素材送り機構による板材の送り方向とを交互に変更し、前記板材を前記ローラによって繰り返し押圧することにより、薄肉部を有する差厚材が形成される(例えば、特許文献1参照)。
特許第3786173号明細書
ところで、このような圧延装置によって形成される差厚材は、一対のローラによって板材を圧延させて所望の板厚まで変化させる際、該板厚が薄くなるにつれて前記板材が長手方向に沿って徐々に伸びていくこととなる。すなわち、圧延される薄肉部の長手寸法が徐々に大きくなり、それに伴って、板材全体の長手寸法が増加する。
しかしながら、特許文献1に係る従来技術においては、板材の板厚を検出するための検出手段を何ら備えておらず、且つ、前記板材の長手方向に沿った変化量を検出する検出手段も備えていない。そのため、板材における薄肉部が所望の板厚で形成されているか否かを確認する場合には、圧延装置を一旦停止させた後に、作業者がその都度板厚を計測する必要があり、その確認作業が煩雑であると共に、所望の板厚まで到達していない場合には、再び前記圧延装置を起動させて圧延作業を行う必要があり、作業効率が低下してしまうという問題がある。
また、一対のローラによって薄肉部を所望の板厚及び長手寸法で形成する場合、
前記ローラを板材における厚肉部と薄肉部との境界部分で停止させる必要がある。しかしながら、前記板材の長手方向に沿った変化量を検出する検出手段を備えていないため、前記ローラを板材の長手方向に沿った所望の位置で停止させることが困難であり、前記板材における薄肉部の寸法精度が低下してしまうことが懸念される。また、従来の圧延装置では、圧延ロールの回転慣性力により、正確に所望の位置でローラを停止させることが困難である。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、簡素な構成で、圧延される板材における板厚の寸法精度を向上させることが可能な差厚板の圧延装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、板材を長手方向に沿って圧延させ、該板材の板厚を部分的に変化させて差厚板を製造する差厚板の圧延装置において、
前記板材を挟んで配置され、該板材を圧延する一組のローラを有する圧延機構と、
前記ローラに対して前記板材側に向かって荷重を付与する荷重付与部と、
前記圧延機構によって圧延された板材の板厚を検出する板厚検出部と、
前記ローラの回転変位を規制する回転規制手段と、
を備え、
前記板厚検出部によって検出された前記板厚に基づいて前記回転規制手段を介して前記ローラの回転変位を規制されることを特徴とする。
本発明によれば、一組のローラを有する圧延機構を介して板材を長手方向に沿って圧延し、該板材の板厚を部分的に変化させた差厚板を製造する圧延装置において、圧延された板材の板厚を検出する板厚検出部と、前記ローラの回転変位を規制する回転規制手段とを備え、該板厚検出部によって検出された前記板厚に基づいて前記回転規制手段によって前記ローラの回転変位を規制している。
従って、板材の板厚が所望の値に到達したことが板厚検出部によって確認され、それに伴って、回転規制手段で一組のローラの回転を迅速且つ確実に停止させることができるため、前記ローラを前記板材において圧延される所望の範囲内で好適に停止させることができる。そのため、上述した回転規制手段を備えていない従来の圧延装置と比較し、前記回転規制手段及び板厚検出部を備えるという簡素な構成で、圧延機構によって圧延される板材の板厚の寸法精度を向上させることができる。
また、回転規制手段は、ローラに対して当接自在なパッド部と、該パッド部を前記ローラに向かって進退させるシリンダ部とを有するブレーキ機構とするとよい。これにより、シリンダ部を介してパッド部をローラ側に向かって変位させて当接させ、前記パッド部との摩擦抵抗によって前記ローラの回転を好適に停止させることができる。そのため、回転規制手段を、パッド部及びシリンダ部とからなる簡素な構成のブレーキ機構とし、且つ、前記ブレーキ機構によってローラの回転を確実に停止させることができる。
さらに、板材の両端部を保持し、該板材の長手方向への伸張量に応じて該両端部を互いに離間する方向へと引張する引張手段を有することにより、前記板材が圧延されて長手方向に伸張した場合でも、前記引張手段によって常に引張しておくことによって撓むことがなく好適である。
さらにまた、圧延機構によって圧延され、長手方向に沿って伸張する前記板材の端部位置を検出する位置検出部を備えることにより、圧延されて板厚が薄くなるにつれて徐々に伸張する板材の長手寸法を確認することができるため、この長手寸法に伴って、板厚の変化を確認することができる。
またさらに、ローラは、板材に当接し、該板材を圧延する一組の圧延ローラと、
前記圧延ローラの外周面に当接し、駆動源から回転駆動力が付与される一組の駆動ローラと、
から構成され、
前記圧延ローラを、前記駆動ローラとの当接作用下に該駆動ローラの回転駆動に伴って回転変位させるとよい。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、板材の板厚を部分的に変化させた差厚板を製造する圧延装置において、圧延された板材の板厚を検出する板厚検出部と、前記ローラの回転変位を規制する回転規制手段とを備えることにより、前記板厚検出部によって板材の板厚が所望の値に到達ことが確認された際、板厚検出部の検出結果に基づいて回転規制手段を介して一組のローラの回転を迅速且つ確実に停止させることができる。そのため、板材において圧延される所望の範囲内でローラを好適に停止させることができ、従来の圧延装置と比較し、前記回転規制手段及び板厚検出部を備えるという簡素な構成で、板材における板厚の寸法精度を向上させることが可能となる。
本発明に係る差厚板の圧延装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において、参照符号10は、本発明の第1実施の形態に係る差厚板の圧延装置を示す。
この圧延装置10は、図1〜図4に示されるように、ケーシング12と、該ケーシング12の内部に配設され、板材14(例えば、鋼板)を圧延する一対の第1及び第2圧延ローラ16、18を有した圧延機構20と、前記第1及び第2圧延ローラ16、18の回転を停止させるブレーキ機構(回転規制手段)22と、前記板材14の両端部を把持し、互いに離間する方向へと引張する張力付与機構(引張手段)24と、前記圧延機構20によって圧延された板材14の板厚を検出可能な板厚検出部26と、前記板厚検出部26からの検出信号が入力される位置制御部28と、前記位置検出部64からの制御信号に基づいてブレーキ機構22を制御するブレーキ制御部30とを含む。
ケーシング12は、中空の箱状に形成され、その両側部に形成された孔部(図示せず)を通じて板材14が水平方向(矢印A1、A2方向)挿通される。なお、この孔部は、ケーシング12を含む圧延装置10が、床面等に載置された状態で水平方向に貫通し、且つ、前記ケーシング12の高さ方向に沿った略中央部に形成されている。
また、ケーシング12には、孔部を有する両側部と略直交した側面が開口し、その開口部位に圧延機構20を構成する第1及び第2駆動ローラ36、38を回転自在に支持する可動ブロック32及び固定ブロック34がそれぞれ一組ずつ設けられている。
可動ブロック32は、長方形状に形成され、ケーシング12の上部側に設けられると共に、その略中央部に第1駆動ローラ36が回転自在に支持される。
また、可動ブロック32は、図示しないガイド手段を介してケーシング12の開口部位に沿って鉛直方向(矢印B1、B2方向)に変位自在に設けられ、前記ケーシング12の両側面に対してそれぞれ一組設けられている。
固定ブロック34は、可動ブロック32と同様に長方形状に形成され、ケーシング12の下部側に固定されると共に、その上部側に第2駆動ローラ38が回転自在に支持される。
圧延機構20は、ケーシング12の内部において、板材14を挟んで対向配置される一対の第1及び第2圧延ローラ16、18と、該第1及び第2圧延ローラ16、18に隣接して該第1及び第2圧延ローラ16、18を回転駆動させる一対の第1及び第2駆動ローラ36、38と、前記第1及び第2圧延ローラ16、18に対して前記板材14側に向かった荷重を付与する荷重付与部40とから構成される。
第1及び第2圧延ローラ16、18は、同一直径の円柱体からなり、ケーシング12に対して水平方向となるようにそれぞれ所定間隔離間して配置されている。
また、第1及び第2圧延ローラ16、18は、圧延される板材14の表面に対して当接自在に設けられ、その両端部がケーシング12に対して回転自在に支持されている。この第1圧延ローラ16は、ケーシング12内に挿通された板材14に対して上方(矢印B2方向)に配置され、第2圧延ローラ18が前記板材14の下方(矢印B1方向)に配置されている。なお、第1及び第2圧延ローラ16、18の長手寸法は、圧延される板材14の幅寸法より長く設定される。
第1及び第2駆動ローラ36、38は、第1及び第2圧延ローラ16、18に対して大きな直径を有する円柱体からなり、前記第1及び第2圧延ローラ16、18と平行に配設されると共に、鉛直方向(矢印B1、B2方向)に沿ってケーシング12の内部に一直線上に配置される。例えば、第1及び第2駆動ローラ36、38の直径は、第1及び第2圧延ローラ16、18の直径の約2倍に設定される。
また、第1駆動ローラ36の外周面は、第1圧延ローラ16の外周面に当接し、第2駆動ローラ38の外周面は、第2圧延ローラ18の外周面に当接するように配置される。すなわち、第1駆動ローラ36が回転することにより、第1圧延ローラ16がその接触作用下に共に回転し、第2駆動ローラ38が回転することにより、第2圧延ローラ18がその接触作用下に共に回転することとなる。この場合、第1駆動ローラ36の回転方向と第1圧延ローラ16の回転方向とは反対方向となり、第2駆動ローラ38の回転方向と第2圧延ローラ18の回転方向とが反対方向となる。
さらに、第1及び第2駆動ローラ36、38の両端部には、軸線方向に沿って突出した支持軸42a、42bがそれぞれ形成され、前記第1駆動ローラ36の支持軸42aが、ケーシング12の両側面に設けられた可動ブロック32に回転自在に支持されると共に、前記第2駆動ローラ38の支持軸42bが、ケーシング12の両側面に設けられた固定ブロック34に回転自在に支持される。
すなわち、第1駆動ローラ36は、回転自在に支持された状態で一組の可動ブロック32と共にケーシング12に沿って鉛直方向(矢印B1、B2方向)に変位自在に設けられている。
一方、第2駆動ローラ38は一組の固定ブロック34に支持されているため、ケーシング12に沿って鉛直方向に変位することがない。換言すれば、第1駆動ローラ36は、可動ブロック32を介して第2駆動ローラ38に対して接近・離間自在に設けられている。
そして、第1駆動ローラ36は、図示しない回転駆動源(例えば、モータ)に接続され、該回転駆動源からの駆動力が伝達されることにより、所定方向(矢印C1、C2方向)に回転駆動すると共に、前記第1駆動ローラ36の駆動力が、複数のギアから構成された伝達機構によって第2駆動ローラ38へと伝達される。すなわち、回転駆動源の駆動作用下に第1駆動ローラ36と第2駆動ローラ38とが同期して同一の回転速度で回転駆動する。この場合、第1及び第2駆動ローラ36、38は、その回転方向(矢印C1、C2方向)が互いに反対となるように回転駆動する。
荷重付与部40は、例えば、圧力流体の供給作用下に駆動するシリンダ装置44からなり、可動ブロック32に臨むケーシング12の上部に設けられる。このシリンダ装置44は、例えば、圧力流体の供給作用下に軸線方向に沿って進退自在なプッシュロッド46を備え、前記プッシュロッド46の端部が、可動ブロック32の上面に固着される。
これにより、荷重付与部40として機能するシリンダ装置44のプッシュロッド46を、圧力流体の供給作用下に軸線方向に沿って変位させることにより、可動ブロック32をケーシング12に沿って鉛直方向(矢印B1、B2方向)に変位させることができる。そのため、荷重付与部40の駆動作用下に可動ブロック32に支持された第1駆動ローラ36を鉛直方向に移動させることができる。
そして、シリンダ装置44のプッシュロッド46を可動ブロック32側(矢印B1方向)に向かって変位させることにより、該可動ブロック32が固定ブロック34側へと押圧され、それに伴って、可動ブロック32に保持された第1駆動ローラ36が板材14側(矢印B1方向)に向かって接近するように変位する。それに伴って、第1駆動ローラ36の下部側に配置されて当接した第1圧延ローラ16が前記板材14側(矢印B1方向)に向かって押圧されることとなる。
この荷重付与部40から板材14側に向かって付与される荷重は、圧延される板材14の板厚、該板材14の材質等に応じて任意に設定される。詳細には、板材14に対して同一の荷重を付与した場合でも、前記板材14の材質によって板厚の減少量は変化する。換言すれば、荷重付与部40から付与される荷重を変更することにより、様々な材質の板材14に対して所望の板厚で形成することが可能となる。
板厚検出部26は、例えば、超音波センサやレーザセンサからなり、ケーシング12の両側部側にそれぞれ設けられた一組のセンサ48a、48bを有する。このセンサ48a、48bは、板材14に沿うように第1及び第2圧延ローラ16、18から所定間隔離間するように配置され、前記板材14に対して鉛直上下方向(矢印B1、B2方向)に所定間隔離間して非接触で配置される。
例えば、板厚検出部26として超音波センサを用いた場合には、板材14を挟んで配置された一組のセンサ48a、48bからそれぞれ板材14に向かって超音波を出力し、前記板材14の表面に前記超音波が反射して戻ってくるまでの時間に基づいて板材14の板厚を検出する。そして、板厚検出部26は、検出された板厚データを位置制御部28へとそれぞれ出力している。
ブレーキ機構22は、ケーシング12の内部において第1及び第2駆動ローラ36、38の外周面に臨むようにケーシング12の上端部及び下端部に配設されている。
このブレーキ機構22は、ケーシング12に固定され第1及び第2駆動ローラ36、38側に向かって進退自在なロッド50を有するブレーキシリンダ(シリンダ部)52a、52bと、前記ブレーキシリンダ52a、52bのロッド50に連結され、第1及び第2駆動ローラ36、38の外周面に当接可能なブレーキパッド(パッド部)54a、54bとを有する。
一方のブレーキシリンダ52aは、第1駆動ローラ36に臨み、そのロッド50が前記第1駆動ローラ36側(矢印B1方向)となるようにケーシング12の上端部に設けられる。そして、このロッド50の下端部には、ブレーキパッド54aが連結される。
他方のブレーキシリンダ52bは、第2駆動ローラ38に臨み、そのロッド50が第2駆動ローラ38側(矢印B2方向)となるようにケーシング12の下端部に設けられる。そして、このロッド50の上端部にブレーキパッド54bが連結される。
そして、一組のブレーキシリンダ52a、52bは、配線78を介してブレーキ制御部30にそれぞれ接続され、該ブレーキ制御部30からの制御信号に基づいて一組のブレーキシリンダ52a、52bが同期して駆動する。
ブレーキパッド54a、54bは、その一端部がブレーキシリンダ52a、52bに固定されると共に、第1及び第2駆動ローラ36、38に臨む他端部に、該第1及び第2駆動ローラ36、38の外周形状に対応して円弧状に窪んだ凹部56が形成される。すなわち、ブレーキパッド54a、54bは、ブレーキシリンダ52a、52bの駆動作用下に凹部56がそれぞれ第1及び第2駆動ローラ36、38側に向かってそれぞれ変位し、前記凹部56が前記第1及び第2駆動ローラ36、38の外周面の一部を覆うように当接する(図4参照)。
これにより、第1及び第2駆動ローラ36、38の外周面とブレーキパッド54a、54bの凹部56との接触による摩擦抵抗によって前記第1及び第2駆動ローラ36、38の回転駆動が規制され、前記第1及び第2駆動ローラ36、38の回転を迅速且つ確実に停止される。
なお、凹部56の内壁面に、例えば、摩擦係数の大きいライニング(摩擦材)をシート状として装着することにより、前記第1及び第2駆動ローラ36、38をより一層迅速且つ確実に停止させることが可能となる。
張力付与機構24は、孔部が形成されたケーシング12の両側部に設けられ、板材14の両端部を把持する把持部58と、前記把持部58を保持し、前記ケーシング12に対して水平方向に接近・離間自在に設けられるホルダ60と、前記ホルダ60を前記ケーシング12から離間させる方向に引張する引張シリンダ62a、62bと、前記引張シリンダ62a、62bの変位量に基づいて前記板材14の伸張量を検出する位置検出部64とを含む。
把持部58は、板材14を挟んで対向する一組のベースプレート66a、66bと、該ベースプレート66aに設けられ、前記板材14に向かって直交方向に進退自在な把持用シリンダ68とを有する。一組のベースプレート66a、66bは、板材14を挟んで略平行に配置され、一方のベースプレート66aが、前記板材14の上方(矢印B2方向)に所定間隔離間して配置され、他方のベースプレート66が前記板材14の下側(矢印B1方向)に配置されて端部に当接する。
把持用シリンダ68は、板材14の上方となる一方のベースプレート66aに設けられ、該ベースプレート66aの両端部にそれぞれ配置されている。そして、この把持用シリンダ68は、例えば、圧力流体の供給作用下に進退自在なロッドを有し、板材14に臨むように設けられたロッドの端部に板材14を把持可能な把持用プレート72が装着される。
すなわち、把持用シリンダ68は、一方のベースプレート66に装着された状態で圧力流体の供給作用下にロッドと共に把持用プレート72が下方(矢印B1方向)に向かって変位することにより、該把持用プレート72と他方のベースプレート66との間に板材14の端部が挟持される。
ホルダ60は、ベースプレート66の上方及び下方に配設される一組のブロック体74と、前記ブロック体74及びベースプレート66を連結する一組の連結プレート76とからなり、前記連結プレート76の上端部及び下端部にそれぞれブロック体74が装着される。すなわち、ホルダ60には、一組の連結プレート76を介して把持部58を構成するベースプレート66が保持されている。
ブロック体74には、ケーシング12から離間するそれぞれ一組の引張シリンダ62a、62bが連結され、前記引張シリンダ62a、62bは、図示しない移送装置等の壁面に固定されると共に、軸線方向に沿って進退自在に設けられたロッド63の端部が、ホルダ60のブロック体74に対して固着されている。そして、例えば、引張シリンダ62a、62bに対して圧力流体を供給し、ロッド63をケーシング12から離間させる方向に変位させることにより、ホルダ60と共に板材14の端部が引張される。
すなわち、圧延機構20によって圧延された板材14は、その長手方向(矢印A1、A2方向)に沿った伸張量に応じて両端部が引張シリンダ62a、62bによって引張される。これにより、圧延によって長手方向に伸張した板材14が撓んでしまうことなく、張力付与機構24によって常に前記長手方向に沿った一直線状となるように引張されて保持される。
この場合、張力付与機構24は、ケーシング12における一方の側部に設けられた引張シリンダ62a、62bと、前記ケーシング12における他方の側部に設けられた引張シリンダ62a、62bとが同期して変位するため、板材14の両端部にそれぞれ付与される引張力及びその引張量は同一となる。
位置制御部28は、配線78を介して板厚検出部26及び張力付与機構24にそれぞれ電気的に接続され、該板厚検出部26によって検出された板材14の板厚データ、張力付与機構24の位置検出部64によって検出された板材14の両端部の位置データがそれぞれ入力される。また、位置制御部28は、配線78を介して接続されたブレーキ制御部30に対して前記板厚データ及び位置データに基づいた制御信号を出力している。
例えば、板材14の板厚が所望の寸法に到達したことを検出した場合には、位置制御部28からブレーキ制御部30に出力された制御信号に基づいて第1及び第2駆動ローラ36、38の回転を停止させるためのブレーキ制御信号をブレーキ機構22に対して出力する。
ブレーキ制御部30は、位置制御部28に対して電気的に接続されると共に、ブレーキ機構22にそれぞれ電気的に接続され、前記位置制御部28から入力された制御信号に基づいてブレーキ制御信号を前記ブレーキ機構22へと出力している。
詳細には、ブレーキ制御部30からのブレーキ制御信号が、ブレーキ機構22を構成するブレーキシリンダ52a、52bへとそれぞれ入力され、該ブレーキシリンダ52a、52bのロッド50が前記ブレーキ制御信号に基づいて第1及び第2駆動ローラ36、38側に向かって変位する。これにより、ブレーキパッド54a、54bが第1及び第2駆動ローラ36、38側へと押し出され、その接触作用下に前記第1及び第2駆動ローラ36、38の回転駆動が制御されて回転が停止する。
本発明の第1実施の形態に係る差厚板の圧延装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
先ず、図5Aに示されるように、略一定の板厚t1(図5A参照)を有する差厚材となる板材14が、図示しないロボットやコンベア等を介してケーシング12の内部に水平方向(矢印A1、A2方向)に延在するように挿通させ、圧延機構20を構成する第1及び第2圧延ローラ16、18の間に配置されると共に、把持部58を介してその両端部を張力付与機構24によって保持する。なお、本説明では、板材14において長手方向(矢印A1、A2方向)に沿った略中央部を圧延装置10によって薄肉として薄肉部14aを形成する場合について説明する。
このような圧延装置10の準備状態が完了した後、荷重付与部40のシリンダ装置44を駆動させ、可動ブロック32に対して板材14側(矢印B1方向)に向かって荷重を付与すると共に、図示しない回転駆動源を付勢して第1駆動ローラ36を時計回り(矢印C1方向)に回転駆動させる。この場合、第1駆動ローラ36の駆動力が伝達機構(図示せず)を介して第2駆動ローラ38へと伝達され、該第2駆動ローラ38が前記第1駆動ローラ36と同期して反時計回り(矢印C2方向)に回転駆動する。この第1及び第2駆動ローラ36、38の回転速度は、図6に示されるように、時間の経過と共に徐々に加速し、所定時間経過した後、略一定に維持される。
これにより、第1駆動ローラ36を介して第1圧延ローラ16が所定の押圧力で板材14を下方(矢印B1方向)に向かって押圧し、同時に、第1圧延ローラ16が第1駆動ローラ36との接触作用下に反時計回り(矢印D1方向)に回転すると共に、第2圧延ローラ18が第2駆動ローラ38との接触作用下に時計回り(矢印D2方向)に回転する。この場合、第2圧延ローラ18は、板材14側(矢印B2方向)に向かって変位することがないため、前記板材14は、第2圧延ローラ18側(矢印B1方向)に向かって荷重の付与された第1圧延ローラ16との間において押し潰されるように保持されている。
そして、第1圧延ローラ16と第2圧延ローラ18との間に挟まれて所定の押圧力の付与された板材14が、前記第1及び第2圧延ローラ16、18の回転作用下に長手方向に沿って右方向(矢印A1方向)へと送られて移動すると共に、その移動に伴って第1圧延ローラ16と第2圧延ローラ18との間に挟持された板材14は所定厚さだけ薄くなるように圧延され、その板厚t1(図5A参照)が板厚t1´(図5B参照)へと減少する(t1>t1´)。詳細には、第1及び第2圧延ローラ16、18の外周面と板材14の表面との間の摩擦力によって前記板材14が前記第1及び第2圧延ローラ16、18に対して滑ることがなく、その長手方向(矢印A1方向)に沿って送られることとなる。
この場合、板材14の両端部を保持している張力付与機構24は、前記板材14の移動と共に一体的に水平方向(矢印A1方向)に沿って定速で移動する。なお、この張力付与機構24は、板材14の水平方向(矢印A1方向)への変位を妨げることがないと共に、前記板材14に対して水平方向(矢印A1、A2方向)への力を付与することもない。
また、圧延機構20によって圧延されて水平方向(矢印A1方向)に沿って送られた板材14は、板厚検出部26に臨む位置へと移動した際に、前記板厚検出部26のセンサ48a、48bによって前記板厚が検出される。詳細には、例えば、一組のセンサ48a、48bから板材14に向かってそれぞれ超音波を出力し、該板材14の表面に前記超音波が反射して戻ってくるまでの時間に基づいて板材14の板厚を検出する。そして、この圧延された薄肉部14aの板厚は、板厚データとして位置制御部28へと出力され、前記板厚が、予め設定された所望の厚さに到達したか否かが判断される。
さらに、板材14は、圧延機構20によって徐々に圧延されて薄肉部14aが形成されることによって長手方向が伸張していくため、その長手寸法の増加量に応じて張力付与機構24を構成する引張シリンダ62a、62bを駆動させ、板材14の両端部を互いに離間する方向(矢印A1、A2方向)へと引張する。これにより、長手方向に伸張した板材14が撓んでしまうことがなく、常に長手方向に沿って一直線状に維持された状態とすることができる。
これにより、板材14の略中央部に薄肉部14aが略一定の厚さで形成される。なお、この薄肉部14aと該薄肉部14a以外となる厚肉部14bとの間に断面円弧状の境界部14cが形成される。
一方、張力付与機構24に設けられた位置検出部64によって該張力付与機構24の水平方向への移動量が検出される。すなわち、板材14の両端部に設けられた張力付与機構24が、圧延された板材14の伸張に伴って互いに離間する方向へと移動するため、前記一組の張力付与機構24の移動量を位置検出部64によって検出することにより、板材14における薄肉部14aの長手寸法を検出することができる。この位置検出部64において検出された位置データが位置制御部28へと出力され、薄肉部14aの長手寸法が、予め設定された所望の板厚に基づいた長手寸法に到達したか否かが判断される。
そして、第1及び第2圧延ローラ16、18の回転作用下に板材14が水平方向(矢印A1方向)に所望の位置まで移動したことが位置検出部64によって確認された後、位置制御部28から回転駆動源に対して制御信号を出力し、その回転駆動を停止させると同時に、ブレーキ制御部30に対して制御信号を出力してブレーキ制御部30からブレーキ制御信号をブレーキ機構22へと出力する。そして、ブレーキ機構22を構成するブレーキシリンダ52a、52bが駆動し、そのロッド50がそれぞれ第1及び第2駆動ローラ36、38側に向かって変位することにより、ブレーキパッド54a、54bが第1及び第2駆動ローラ36、38の外周面に当接する(図4参照)。その結果、回転駆動源からの駆動力が滅勢された第1及び第2駆動ローラ36、38は、ブレーキパッド54a、54bによって回転駆動が規制され、その回転速度が徐々に低下して停止する(図6参照)。
これにより、第1及び第2駆動ローラ36、38の回転をブレーキ機構22によって迅速に停止させることができ、それに伴って、前記第1及び第2駆動ローラ36、38の回転作用下に圧延されて長手方向(矢印A1方向)に沿って移動している板材14を所望の位置で停止させることが可能となる。
なお、回転駆動源の回転駆動を停止させることなく、ブレーキ機構22のみによって第1及び第2駆動ローラ36、38の回転駆動を停止させるようにしてもよい。
次に、薄肉部14aが所望の板厚に到達していない場合に、再び圧延機構20によって薄肉部14aの圧延を行う。
先ず、ブレーキ機構22による第1及び第2駆動ローラ36、38に対するブレーキ状態を解除し、回転駆動源による第1駆動ローラ36の回転方向を前記とは反対方向へと切り換えて反時計回り(矢印C2方向)に回転させる。また、第1駆動ローラ36と同期して回転する第2駆動ローラ38も同様に反対方向となる時計回り(矢印C1方向)に回転させる。これにより、第1及び第2圧延ローラ16、18も同様に反対方向に回転することとなり、それに伴って、板材14が、前記とは反対方向となる左方向(矢印A2方向)に向かって移動する。
この場合にも、荷重付与部40から第1圧延ローラ16へと継続的に荷重が付与されている。なお、この荷重付与部40による荷重は、板厚検出部26によって検出された薄肉部14aの板厚に基づいて任意に調整するようにしてもよい。
例えば、初回の圧延によって薄肉部14aが所望の板厚より厚く形成された場合には、2回目の圧延時における荷重を若干だけ大きく設定し、圧延による板厚の減少量を増大させて所望の板厚となるように調整するようにしてもよい。また、反対に、初回の圧延によって薄肉部14aが所望の板厚より薄く形成された場合には、2回目の圧延時における荷重を若干だけ小さく設定し、圧延による板厚の減少量を小さくして所望の板厚となるように調整するようにしてもよい。
そして、第1圧延ローラ16と第2圧延ローラ18との間に挟まれた板材14は、前記第1及び第2圧延ローラ16、18の回転作用下に薄肉部14aの板厚t1´が薄くなるようにさらに圧延されて板厚t2(図5C参照)となり、左方向(矢印A2方向)に向かって徐々に送り出される。この際、長手方向に伸張した板材14が張力付与機構24によって引張されて撓みが防止されると共に、前記板材14の移動に応じて張力付与機構24も共に変位する。
圧延機構20によりさらに薄く圧延された板材14は、板厚検出部26によってその板厚t2が検出されると共に、張力付与機構24の位置検出部64によって薄肉部14aの長手寸法が検出される。
そして、板材14が水平方向に移動し、第1及び第2圧延ローラ16、18が
境界部14cから手前となる所定位置14dに到達したことが位置検出部64によって確認された後、位置制御部28から回転駆動源(図示せず)に対して制御信号を出力して回転駆動を停止させるように制御すると共に、ブレーキ制御部30に対して出力された制御信号に基づいて該ブレーキ制御部30からブレーキ機構22へとブレーキ制御信号が出力される。そして、ブレーキ機構22のブレーキパッド54a、54bを、第1及び第2駆動ローラ36、38に当接させ、所望の板厚t2としたい境界部14cで回転を停止させるようにする。
このように、圧延機構20を構成する第1及び第2圧延ローラ16、18の間に挟まれた板材14を、水平方向に沿って往復移動させながら繰り返し圧延することにより、前記板材14における薄肉部14aの板厚t1を徐々に薄くし、所望の板厚t2とすることができる。すなわち、圧延された薄肉部14aと張力付与機構24によって保持された厚肉部14bとを有する板材14(差厚材)が形成される。
最後に、圧延機構20により圧延され、薄肉部14aが所望の板厚t2となった板材14を、張力付与機構24による保持状態から解除し、圧延機構20に保持されている板材14(差厚材)をロボットやコンベア等を介して圧延装置10から取り出す。これにより、圧延された薄肉部14aと厚肉部14bとを有する板材14が形成される。
なお、上述した圧延機構20は、回転駆動源の駆動作用下に回転駆動する第1及び第2駆動ローラ36、38と、該第1及び第2駆動ローラ36、38に当接し、板材14を直接圧延する第1及び第2圧延ローラ16、18とが鉛直方向に沿って一直線上に4段に配置された4段構成の場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、板材14を挟んでローラが3段ずつ配置された6段構成としてもよいし、それ以上の多段構成としてもよい。
また、上述した説明では、第1圧延ローラ16に対してのみ荷重付与部40から板材14側(矢印B1方向)に向かって荷重が付与される構成としているが、これに限定されるものではなく、例えば、前記第1圧延ローラ16の変わりに第2圧延ローラ18に対して前記荷重付与部40から荷重を付与する構成としてもよいし、又は、前記第1及び第2圧延ローラ16、18に対して同時に荷重を付与可能な構成としてもよい。
以上のように、第1実施の形態では、圧延機構20を構成する第1及び第2駆動ローラ36、38の回転を停止可能なブレーキ機構22を備えると共に、板材14における薄肉部14aの板厚を検出可能な板厚検出部26と、前記板材14の長手方向への伸張量を検出可能な位置検出部64を備えている。
これにより、薄肉部14aの板厚を、板厚検出部26によって常に検出して確認することができるため、前記薄肉部14aを所望の板厚で形成することができると共に、前記薄肉部14aの板厚が所望の値となった際に、ブレーキ制御部30からブレーキ制御信号をブレーキ機構22へと出力することにより、ブレーキパッド54a、54bを第1及び第2駆動ローラ36、38に当接させて回転を停止させることができる。
そのため、ブレーキ機構22によって第1及び第2圧延ローラ16、18を回転駆動させている第1及び第2駆動ローラ36、38の回転駆動を迅速且つ確実に停止させることができるため、前記第1及び第2圧延ローラ16、18を板材14における薄肉部14aの所望の位置で好適に停止させることができる。
その結果、このブレーキ機構22を備えていない従来の圧延装置と比較し、ブレーキ機構22を備えるという簡素な構成で、圧延機構20によって圧延される薄肉部14aの板厚及び長手方向に沿った寸法精度を向上させることができる。
また、板厚検出部26によって検出された板厚の値に応じて第1圧延ローラ16に対して荷重付与部40から付与される荷重を調整することにより、圧延機構20によって圧延された薄肉部14aの板厚にばらつきが生じた場合でも好適に調整することが可能となる。
さらに、圧延機構20によって板材14における薄肉部14aの圧延を行うに伴って、前記板材14が長手方向(矢印A1、A2方向)に沿って徐々に伸張していくが、一組の位置検出部64によって常に前記板材14の両端部の位置を検出することができるため、第1及び第2圧延ローラ16、18を停止すべき板材14における境界部14cの位置を高精度に確認することが可能となる。
そのため、薄肉部14aの圧延作用下に徐々に長手方向に沿って伸張し、該薄肉部14aと厚肉部14bとの境界部14cの位置が変化した場合でも、第1及び第2圧延ローラ16、18を確実に前記境界部14cまで移動させた後、その回転駆動を停止させることができる。
次に、第2実施の形態に係る差厚板の圧延装置100を図7〜図9に示す。なお、上述した第1実施の形態に係る差厚板の圧延装置10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この第2実施の形態に係る差厚板の圧延装置100では、ブレーキ機構102を構成するブレーキパッド104a、104bが、第1及び第2駆動ローラ36、38の側面に対して当接自在に設けられている点で、本実施の形態に係る圧延装置10と相違している。
このブレーキ機構102は、第1及び第2駆動ローラ36、38の側面に対峙する可動ブロック32及び固定ブロック34の側面に設けられ、前記第1及び第2駆動ローラ36、38の側面に向かって進退自在なブレーキシリンダ106a、106bと、該ブレーキシリンダ106a、106bのロッド50に連結され、第1及び第2駆動ローラ36、38の側面に当接可能なブレーキパッド104a、104bとを有する。
このブレーキパッド104a、104bは、第1及び第2駆動ローラ36、38の断面形状に応じて円弧状に形成されると共に、第1及び第2駆動ローラ36、38に当接する当接面が平面状に形成される。そして、第1及び第2駆動ローラ36、38における支持軸42a、42bの下側(矢印B1方向)に所定間隔離間して配置される。
また、ブレーキシリンダ106a、106bは、第1実施の形態に係る圧延装置10と同様に、配線78を介してブレーキ制御部30にそれぞれ接続され、該ブレーキ制御部30からの制御信号に基づいて一組のブレーキシリンダ106a、106bが同期して駆動する。
そして、ブレーキ機構102は、ブレーキ制御部30からブレーキ制御信号が入力されることにより、ブレーキシリンダ106a、106bのロッド50が第1及び第2駆動ローラ36、38の側面に向かって変位し(矢印E1方向)、その端部に設けられたブレーキパッド104a、104bが前記側面に対して当接する。これにより、ブレーキパッド104a、104bと第1及び第2駆動ローラ36、38との間に生じる摺動抵抗によって前記第1及び第2駆動ローラ36、38の回転速度が徐々に低下して停止する。
すなわち、第2実施の形態に係る圧延装置100では、ブレーキ機構102を第1及び第2駆動ローラ36、38の側方に設けられているため、前記第1及び第2駆動ローラ36、38に対して上方及び下方に設けた場合と比較し、ケーシング12を含む圧延装置100の高さ寸法を抑制することができる。
本発明に係る差厚板の圧延装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
本発明の第1実施の形態に係る圧延装置の外観斜視図である。 図1に示す圧延装置の概略構成図である。 図1に示す圧延装置におけるブレーキ機構及び第1圧延ローラを示す拡大斜視図である。 図1に示す圧延装置において、ブレーキ機構を駆動させて第1及び第2圧延ローラの回転を停止させた状態を示す概略構成図である。 図5A〜図5Cは、圧延装置によって圧延される板材の板厚変化を示す概略断面図であり、図5Aは、圧延が行われる前の状態を示し、図5Bは、圧延途中の状態を示し、図5Cは、圧延によって板材の薄肉部が所望の板厚に形成された状態を示す断面図である。 図1の圧延装置における板材の移動速度と時間との関係を示す特性線図である。 本発明の第2実施の形態に係る圧延装置の概略構成図である。 図7の圧延装置におけるブレーキ機構近傍を示す拡大側面図である。 図8に示すブレーキ機構を駆動させて第1及び第2圧延ローラの回転を停止させた状態を示す拡大側面図である。
符号の説明
10、100…圧延装置 12…ケーシング
14…板材 14a…薄肉部
14b…厚肉部 16…第1圧延ローラ
18…第2圧延ローラ 20…圧延機構
22…ブレーキ機構 24…張力付与機構
26…板厚検出部 28…位置制御部
30…ブレーキ制御部 32…可動ブロック
34…固定ブロック 36…第1駆動ローラ
38…第2駆動ローラ 40…荷重付与部
44…シリンダ装置
52a、52b、106a、106b…ブレーキシリンダ
54a、54b、104a、104b…ブレーキパッド
58…把持部 60…ホルダ
62a、62b…引張シリンダ 64…位置検出部
66…ベースプレート 68…把持用シリンダ
72…把持用プレート 74…ブロック体
76…連結プレート

Claims (5)

  1. 板材を長手方向に沿って圧延させ、該板材の板厚を部分的に変化させて差厚板を製造する差厚板の圧延装置において、
    前記板材を挟んで配置され、該板材を圧延する一組のローラを有する圧延機構と、
    前記ローラに対して前記板材側に向かって荷重を付与する荷重付与部と、
    前記圧延機構によって圧延された板材の板厚を検出する板厚検出部と、
    前記ローラの回転変位を規制する回転規制手段と、
    を備え、
    前記板厚検出部によって検出された前記板厚に基づいて前記回転規制手段を介して前記ローラの回転変位を規制されることを特徴とする差厚板の圧延装置。
  2. 請求項1記載の圧延装置において、
    前記回転規制手段は、前記ローラに対して当接自在なパッド部と、該パッド部を前記ローラに向かって進退させるシリンダ部とを有するブレーキ機構からなることを特徴とする差厚板の圧延装置。
  3. 請求項1又は2記載の圧延装置において、
    前記板材の両端部を保持し、該板材の長手方向への伸張量に応じて該両端部を互いに離間する方向へと引張する引張手段を有することを特徴とする差厚板の圧延装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧延装置において、
    前記圧延機構によって圧延され、長手方向に沿って伸張する前記板材の端部位置を検出する位置検出部を備えることを特徴とする差厚板の圧延装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の圧延装置において、
    前記ローラは、前記板材に当接し、該板材を圧延する一組の圧延ローラと、
    前記圧延ローラの外周面に当接し、駆動源から回転駆動力が付与される一組の駆動ローラと、
    から構成され、
    前記圧延ローラが、前記駆動ローラとの当接作用下に該駆動ローラの回転駆動に伴って回転変位することを特徴とする差厚板の圧延装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107900104A (zh) * 2017-12-05 2018-04-13 中航锂电技术研究院有限公司 锂离子电池极片集流体箔材成形压延装置

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