JP2008262787A - 防水処理用のボルト止め端子、端子接続部の防水構造および防水方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】止水剤として導電性を持つものを使用する必要がなく、しかも、構成が単純でボルト止めまでの操作が簡単にできる防水処理用のボルト止め端子の防水構造を提供する。
【解決手段】電線80の先端の芯線露出部82を端子10の一端に形成された芯線接続部13に接続し、電線の絶縁被覆部81を端子の他端に形成された絶縁被覆保持部12により保持し、芯線接続部13と絶縁被覆保持部12とよりなる電線固定部11の側方に、芯線接続部13よりも絶縁被覆保持部12側に位置させて相手部材に対するボルト締結板部15を突設し、芯線接続部13と芯線露出部82と絶縁被覆部81の端部とを、止水剤91に浸漬してモールドする。それにより、電線の絶縁被覆と芯線の隙間および芯線と芯線の隙間に止水剤91を浸透させる。
【選択図】図2
【解決手段】電線80の先端の芯線露出部82を端子10の一端に形成された芯線接続部13に接続し、電線の絶縁被覆部81を端子の他端に形成された絶縁被覆保持部12により保持し、芯線接続部13と絶縁被覆保持部12とよりなる電線固定部11の側方に、芯線接続部13よりも絶縁被覆保持部12側に位置させて相手部材に対するボルト締結板部15を突設し、芯線接続部13と芯線露出部82と絶縁被覆部81の端部とを、止水剤91に浸漬してモールドする。それにより、電線の絶縁被覆と芯線の隙間および芯線と芯線の隙間に止水剤91を浸透させる。
【選択図】図2
Description
本発明は、アース用電線等を相手側の受電部材へ接続するための防水処理用のボルト止め端子、その端子の接続部の防水構造および防水方法に関するものである。
例えば、電線の先端にアース端子を取り付けて相手側の受電部材(例えば自動車のボディ)に接続した場合、電線の先端の芯線露出部(皮剥き部)に水がかかると、電線の絶縁被覆と芯線の隙間や芯線と芯線の隙間を通って水が侵入する可能性がある。そのため、このような端子接続部には防水構造を設けている。
その1例として、図11に示すように、電線80の先端に端子300を接続した部分、つまり、端子300や芯線露出部82および絶縁被覆部81の端部を、溶融状態の止水剤352を満たした浴槽350に浸漬させて、それにより、絶縁被覆と芯線の隙間や芯線と芯線の隙間に止水剤352を浸透させたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この場合の端子300は、基板300Aの先端に相手部材に対するボルト締結板部301を有すると共に、基板300Aの基端側に芯線接続部303と絶縁被覆保持部304とを有しており、ボルト締結板部301にはボルト挿通孔302が貫通形成されている。
ところで、このように端子300の先端部分を止水剤352に浸漬させる場合、図12に示すように、ボルト締結板部301にも止水剤355が付着して残るため、止水剤352自体に導電性を有するものを使用しなくてはならないという制約がある。
それに対し、図13〜図15に示すような端子が知られている。この端子は、図13に示すように、端子400の基板部401の中央にボルトの貫通孔402を穿設し、その貫通孔402を挟み、基板部401の一端側に電線の芯線露出部を熱圧着する熱圧着部404を形成し、他端側に電線の絶縁被覆部を保持する絶縁被覆保持部403を形成し、貫通孔402に挿通したボルトの外側に位置するように、基板部401上の貫通孔402の周囲に電線経路仕切壁405を立設し、電線経路仕切壁405の内側にボルトの頭部やナット等の収容スペース406を確保したものである。
この端子400を使用する場合は、まず、図14に示すように、電線経路仕切壁405の外側に電線80の束を2つに振り分けて通しながら、電線80の先端の芯線露出部を熱圧着部404で固定すると共に、絶縁被覆部を絶縁被覆保持部403で保持する。そして、その状態で、熱圧着部404から絶縁被覆部の端部までの範囲を浴槽450内の止水剤450に浸漬させ、これにより、電線80の絶縁被覆と芯線の隙間や芯線と芯線の隙間に止水剤452を浸透させる。そして、止水剤の硬化を待った上で、図15に示すように、ボルト460の先端を貫通孔402に通して端子400の基板部401を相手部材(例えば、車体パネル)に締結する。
このように、この端子400の場合、ボルト460で締結する部分である基板部401を、止水剤452の中まで浸漬させないでよいため、止水剤452として、導電性を有するものを使用しないでもよくなる。
特開平7−106041号公報
特開平10−199600号公報
ところで、図13〜図15に示した従来の端子400は、基板部401の中央にボルトの貫通孔402を設けると共に、貫通孔402の周囲に電線経路仕切壁405を立設した構造をなしているので、構成が複雑である上に、ボルト460で締め付けるまでの操作が面倒であるという問題があった。
本発明は、上記事情を考慮し、止水剤として導電性を持つものを使用する必要がなく、しかも、構成が単純でボルト止めまでの操作が簡単にできる防水処理用のボルト止め端子、その端子の接続部の防水構造、およびその端子の接続部の防水方法を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、電線の先端部に取り付けられる防水処理用のボルト止め端子において、前記電線の先端部を固定する電線固定部と、該電線固定部の側方に突設された相手部材に対するボルト締結板部と、を有し、前記電線固定部は、一端に、前記電線の先端の芯線露出部を接続する芯線接続部を有すると共に、他端に、前記電線の絶縁被覆部を保持する絶縁被覆保持部を有し、前記ボルト締結板部が、前記芯線接続部よりも絶縁被覆保持部側の位置に形成されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の防水処理用のボルト止め端子であって、前記電線固定部が、電線の延在方向に平坦をなす底壁を有し且つ少なくとも一部に側壁を有した略半筒状に形成されており、その電線固定部の底壁の下面の高さが前記ボルト締結板部の下面の位置よりも上側となるように、前記電線固定部と前記ボルト締結板部との間に段差部が設けられていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の防水処理用のボルト止め端子であって、前記芯線接続部の先端に、前記芯線露出部の先端を突き当てる突当壁が設けられていることを特徴とする。
請求項4の発明は、電線の先端に端子に接続した端子接続部の防水構造であって、前記電線の先端の芯線露出部を前記端子の一端に形成された芯線接続部に接続し、電線の絶縁被覆部を前記端子の他端に形成された絶縁被覆保持部により保持し、前記芯線接続部と絶縁被覆保持部とよりなる電線固定部の側方に、前記芯線接続部よりも絶縁被覆保持部側に位置させて相手部材に対するボルト締結板部を突設し、前記芯線接続部と、該芯線接続部に接続した電線の芯線露出部と、該芯線露出部に隣接する絶縁被覆部とを、止水剤によりモールドして、それにより、電線の絶縁被覆と芯線の隙間および芯線と芯線の隙間に前記止水剤を浸透させたことを特徴とする。
請求項5の端子接続部の防水方法は、一端に電線の先端の芯線露出部を接続する芯線接続部を有すると共に、他端に電線の絶縁被覆部を保持する絶縁被覆保持部を有し有した電線固定部の側方に、前記芯線接続部よりも絶縁被覆保持部側に位置させて相手部材に対するボルト締結板部を突設した端子を用意し、前記電線の先端の芯線露出部を前記端子の一端に形成された芯線接続部に接続すると共に、電線の絶縁被覆部を前記端子の他端に形成された絶縁被覆保持部により保持し、その状態で、前記芯線接続部と、該芯線接続部に接続した電線の芯線露出部と、該芯線露出部に隣接する絶縁被覆部とを、溶融状態の止水剤に浸漬し、それにより、前記芯線接続部と、該芯線接続部に接続した電線の芯線露出部と、該芯線露出部に隣接する絶縁被覆部とを止水剤によりモールドすると共に、電線の絶縁被覆と芯線の隙間および芯線と芯線の隙間に前記止水剤を浸透させることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、電線固定部の側方にボルト締結板部を突設しているので、構造が簡単である上、複数本の電線の束を接続する場合にも、電線を振り分けてセットする等の手間がかからず、また、電線が邪魔にならずに、ボルト締結板部を相手部材に簡単にボルト止めすることができる。また、ボルト締結板部は、芯線接続部よりも絶縁被覆保持部側に位置させて設けているので、防水処理のために芯線接続部を下にして端子接続部を止水剤に浸漬させる場合にも、ボルト締結板部までを止水剤に入れる必要がなく、従って、敢えて導電性を有する止水剤を使用する必要性をなくすことができる。
請求項2の発明によれば、電線固定部の下面の高さをボルト締結板部よりも上側に位置させたので、フラットな相手部材の表面に端子をボルト止めした場合にも、ボルト締結板部の下面だけを確実に相手部材の表面に密着させることができると共に、電線固定部を相手部材の表面から浮かせた状態に保持することができる。従って、電線固定部の芯線接続部を含めた範囲を止水剤でシールした場合に、そのシール部分(止水膜を形成した部分)をボルト締結時などに相手部材で擦って傷つけるおそれがなく、また、ボルト締結板部と相手部材の電気接続の信頼性を高めることができる。また、電線固定部とボルト締結板部の間に段差を設けることで、電線固定部側を浮かせるようにしているので、相手部材に電線固定部との隙間を確保するための凹部などを設ける必要がなく、相手部材側の形状の単純化が図れる。
請求項3の発明によれば、芯線接続部の先端に、電線の芯線露出部の先端を突き当てる突当壁が設けられているので、複数の電線の束をセットする場合にも、バラツキなく電線をセットすることができる。
請求項4、5の発明によれば、電線固定部の側方にボルト締結板部を突設しているので、複数本の電線の束を接続する場合にも、電線を振り分けてセットする等の手間がかからず、また、電線が邪魔にならずに、ボルト締結板部を相手部材に簡単にボルト止めすることができる。また、ボルト締結板部は、芯線接続部よりも絶縁被覆保持部側に位置させて設けているので、防水処理のために芯線接続部を下にして端子接続部を止水剤に浸漬させる場合にも、ボルト締結板部までを止水剤に入れる必要がなく、従って、敢えて導電性を有する止水剤を使用する必要性をなくすことができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態の防水処理用のボルト止め端子の平面図、図2はその端子を接続した部分を止水処理している状態を示す断面図である。
図1は第1実施形態の防水処理用のボルト止め端子の平面図、図2はその端子を接続した部分を止水処理している状態を示す断面図である。
この端子10は、複数本のアース用の電線80の先端部に、溶着や圧着等の手段によって取り付け固定される端子であって、電線80の先端部を固定する電線固定部11と、電線固定部11の側方に突設された相手部材に対するボルト締結板部15とを有している。
電線固定部11は、一端に電線80の先端の芯線露出部82を溶着や圧着等の手段により接続する芯線接続部13を有すると共に、他端に電線80の絶縁被覆部81を保持する絶縁被覆保持部12を有している。そしてボルト締結板部15が、芯線接続部13よりも絶縁被覆保持部12側の位置に形成されている。
電線固定部11は、ボルト締結板部15から一様に連続する底壁11aと、底壁11aの両側縁に起立する側壁11b、11cとを有する略半筒状をなしており、電線80をセットする場合は、その軸線L1に沿ってセットできるようになっている。また、ボルト締結板部15は、電線固定部11の片方の側壁11cの切り欠かれた部分から側方に延設されており、そのボルト締結板部15の中央には、ボルトを通すための貫通孔16が設けられている。
この場合、ボルトの頭部やナットなどの締結部材100をボルト締結板部15の上面に当接させたときに、その締結部材100の占める領域B2と、電線固定部11にセットした電線80の占める領域B1とが、互いに干渉しないように、両領域B2、B1の間に隙間確保スペースB3(ゼロより大きいス)が設けられている。
また、絶縁被覆保持部12の両端には、側壁11cの上端に延長した加締め片14a、14bが設けられている。
この端子を用いる場合は、図2に示すように、電線80の先端の芯線露出部82を端子10の一端に形成された芯線接続部13に接続すると共に、電線80の絶縁被覆部81を端子10の他端に形成された絶縁被覆保持部12により保持する。
そして、その状態で、芯線接続部13と、芯線接続部13に接続した電線80の芯線露出部82と、芯線露出部82に隣接する絶縁被覆部81の端部とを、浴槽90内に充填した溶融状態の止水剤91に浸漬し、それにより、芯線接続部13と、芯線接続部13に接続した電線80の芯線露出部82と、芯線露出部82に隣接する絶縁被覆部81の端部とを止水剤91によりモールドすると共に、電線80の絶縁被覆と芯線の隙間および芯線と芯線の隙間に止水剤91を浸透させる。それにより防水効果を得ることができる。
この場合、芯線接続部13よりも電線80の引き出し方向にボルト締結板部15が位置しているので、芯線接続部13を下にして端子接続部を止水剤91に浸漬させる場合に、ボルト締結板部15までを止水剤91に入れる必要がなくなる。従って、敢えて導電性を有する止水剤91を使用する必要性がなく、条件の緩和によるコストダウンが図れる。また、電線固定部11の側方にボルト締結板部15を突設しているので、構造が簡単である上、複数本の電線80の束を接続する場合にも、電線80を振り分けてセットする等の手間がかからず、また、電線80が邪魔にならずに、ボルト締結板部15を相手部材に簡単にボルト止めすることができ、作業の容易化が図れる。
<第2実施形態>
図3は第2実施形態の防水処理用のボルト止め端子の平面図、図4はその使用状態を示す側面図である。
図3は第2実施形態の防水処理用のボルト止め端子の平面図、図4はその使用状態を示す側面図である。
この端子20は、複数本のアース用の電線80の先端部に、溶着や圧着等の手段によって取り付け固定される端子であって、電線80の先端部を固定する電線固定部21と、電線固定部21の側方に突設された相手部材に対するボルト締結板部25とを有している。
電線固定部21は、一端に電線80の先端の芯線露出部82を溶着や圧着等の手段により接続する芯線接続部23を有すると共に、他端に電線80の絶縁被覆部81を保持する絶縁被覆保持部22を有している。そしてボルト締結板部15が、芯線接続部23よりも絶縁被覆保持部22側の位置に形成されている。
電線固定部21は、ボルト締結板部25から一様に連続し電線80の延在方向に平坦をなす底壁21aと、底壁21aの両側縁に起立する側壁21b、21cとを有する略半筒状をなしており、電線80をセットする場合は、その軸線に沿って直線状にセットできるようになっている。また、ボルト締結板部25は、電線固定部21の片方の側壁21cの切り欠かれた部分から側方に延設されており、そのボルト締結板部25の中央には、ボルトを通すための貫通孔26が設けられている。また、ボルト締結板部25の先端には、相手部材200の係止孔201に係合させることで端子20の回り止めを果たす係止突起27が折り曲げ形成されている。
この場合、ボルト102の頭部やナット100などの締結部材(図示例はナットである)をボルト締結板部25の上面に当接させたときに、その締結部材100の占める領域B2と、電線固定部21にセットした電線80の占める領域B1とが、互いに干渉しないように、両領域B2、B1の間に隙間確保スペースB3(ゼロより大きいス)が設けられている。
また、芯線接続部23の先端には、芯線露出部82の先端を突き当てる突当壁29が、隣接する側壁11b、11cとの間に隙間30をあけて設けられている。また、絶縁被覆保持部22の一端には、側壁11cの上端に延長した加締め片24が設けられ、他端には電線80をテープT(図9参照)で止めるためのテープ止め片28が設けられている。
この端子20の場合も、使用する際に、電線80の先端の芯線露出部82を端子20の一端に形成された芯線接続部23に接続すると共に、電線80の絶縁被覆部81を端子20の他端に形成された絶縁被覆保持部22により保持する。
そして、その状態で、芯線接続部23と、芯線接続部23に接続した電線80の芯線露出部82と、芯線露出部82に隣接する絶縁被覆部81の端部とを、図2に示す浴槽90内に充填した溶融状態の止水剤91に浸漬して、それにより、芯線接続部23と、芯線接続部23に接続した電線80の芯線露出部82と、芯線露出部82に隣接する絶縁被覆部81の端部とを止水剤91によりモールドすると共に、電線80の絶縁被覆と芯線の隙間および芯線と芯線の隙間に止水剤91を浸透させる。それにより防水効果を得ることができる。
この場合も、芯線接続部23よりも電線80の引き出し方向にボルト締結板部25が位置しているので、芯線接続部23を下にして端子接続部を止水剤91に浸漬させる場合に、ボルト締結板部25までを止水剤91に入れる必要がなくなる。従って、敢えて導電性を有する止水剤91を使用する必要性がなくなり、条件の緩和によるコストダウンが図れる。また、電線固定部21の側方にボルト締結板部25を突設しているので、構造が簡単である上、複数本の電線80の束を接続する場合にも、電線80を振り分けてセットする等の手間がかからず、また、電線80が邪魔にならずに、ボルト締結板部25を相手部材に簡単にボルト止めすることができ、作業の容易化が図れる。また、電線80の先端を電線固定部21にセットする際に、芯線露出部82の先端を突当壁29に当てれば位置決めできるので、電線80のセットが容易にできる。また、セットした状態で、テープ止め片28と共に電線80の束をテープT(図9参照)で巻き付けることにより、多数の電線80を取り付ける場合にも、電線80のずれを防ぎながら、容易に作業を行うことができる。
ところで、図4に示すように、端子20のボルト締結板部25を、ボルト102とナット100で相手部材200に締め付け固定した場合には、ボルト締結板部25から電線固定部21までの下面が同一面で構成されているために、下面全体(図3のハッチング部分)が相手部材200に接触することになり、止水剤でシールした部分Sが相手部材200に当たる可能性がある。そうなると、シールした部分Sにキズが付くおそれがあり、品質上あまり好ましくない場合が出てくる。
そこで、そのような場合は、図5に示すように、相手部材200側に凹部205を設けて、電線固定部21との間に隙間H1を確保する。そうすることにより、シールした部分Sを保護することができると共に、ボルト締結板部25を相手部材200の表面に確実に密着させることができるので、相手部材200との電気接続の信頼性を向上させることができる。
しかしこの場合は、相手部材200側に凹部205を設けなくてはならない。そこで、相手部材200側に特別な変更を行わずに、同じ効果を得られる工夫を案出したものが次の第3実施形態の端子である。
<第3実施形態>
図6は第3実施形態の防水処理用のボルト止め端子の平面図、図7は図6のVII矢視図、図8は図6のVIII矢視図、図9はその端子を接続した部分を止水処理している状態を示す断面図、図10はその端子の取り付け構造を示す図である。
図6は第3実施形態の防水処理用のボルト止め端子の平面図、図7は図6のVII矢視図、図8は図6のVIII矢視図、図9はその端子を接続した部分を止水処理している状態を示す断面図、図10はその端子の取り付け構造を示す図である。
この端子40では、第2実施形態の端子における電線固定部21とボルト締結板部25との境界に段差部42を設けることで、電線固定部21の底壁21aの下面の高さがボルト締結板部25の下面の位置よりも上側となるようにしている。
このように段差部42を設けることにより、図10に示すように、電線固定部21と相手部材200との間に隙間H2を確保することができる。従って、ボルト締結板部25の下面(図6のハッチングした部分)だけを確実に相手部材200の表面に密着させることができると共に、電線固定部21を相手部材200の表面から浮かせた状態に保持することができる。
従って、電線固定部21の芯線接続部23を含めた範囲を止水剤でシールした場合に、そのシールした部分(止水膜を形成した部分)Sをボルト締結時などに相手部材200で擦って傷つけるおそれがなく、また、ボルト締結板部25と相手部材200の電気接続の信頼性を高めることができる。また、電線固定部21とボルト締結板部25の間に段差部42を設けることで、電線固定部21側を浮かせるようにしているので、相手部材200に電線固定部21との隙間を確保するための凹部などを設ける必要がなく、相手部材200側の形状の単純化が図れる。
10,20,40 防水処理用のボルト止め端子
11,21 電線固定部
12,22 絶縁被覆保持部
13,23 芯線接続部
15,25 ボルト締結板部
21a 底壁
21b,21c 側壁
29 突当壁
80 電線
81 絶縁被覆部
82 芯線露出部
42 段差部
91 止水剤
S 止水剤によりシールした部分
200 相手部材
11,21 電線固定部
12,22 絶縁被覆保持部
13,23 芯線接続部
15,25 ボルト締結板部
21a 底壁
21b,21c 側壁
29 突当壁
80 電線
81 絶縁被覆部
82 芯線露出部
42 段差部
91 止水剤
S 止水剤によりシールした部分
200 相手部材
Claims (5)
- 電線の先端部に取り付けられる防水処理用のボルト止め端子において、
前記電線の先端部を固定する電線固定部と、該電線固定部の側方に突設された相手部材に対するボルト締結板部と、を有し、前記電線固定部は、一端に、前記電線の先端の芯線露出部を接続する芯線接続部を有すると共に、他端に、前記電線の絶縁被覆部を保持する絶縁被覆保持部を有し、前記ボルト締結板部が、前記芯線接続部よりも絶縁被覆保持部側の位置に形成されていることを特徴とする防水処理用のボルト止め端子。 - 請求項1に記載の防水処理用のボルト止め端子であって、
前記電線固定部が、電線の延在方向に平坦をなす底壁を有し且つ少なくとも一部に側壁を有した略半筒状に形成されており、その電線固定部の底壁の下面の高さが前記ボルト締結板部の下面の位置よりも上側となるように、前記電線固定部と前記ボルト締結板部との間に段差部が設けられていることを特徴とする防水処理用のボルト止め端子。 - 請求項1または2に記載の防水処理用のボルト止め端子であって、
前記芯線接続部の先端に、前記芯線露出部の先端を突き当てる突当壁が設けられていることを特徴とする防水処理用のボルト止め端子。 - 電線の先端に端子を接続した端子接続部の防水構造であって、
前記電線の先端の芯線露出部を前記端子の一端に形成された芯線接続部に接続し、電線の絶縁被覆部を前記端子の他端に形成された絶縁被覆保持部により保持し、前記芯線接続部と絶縁被覆保持部とよりなる電線固定部の側方に、前記芯線接続部よりも絶縁被覆保持部側に位置させて相手部材に対するボルト締結板部を突設し、前記芯線接続部と、該芯線接続部に接続した電線の芯線露出部と、該芯線露出部に隣接する絶縁被覆部とを、止水剤によりモールドして、それにより、電線の絶縁被覆と芯線の隙間および芯線と芯線の隙間に前記止水剤を浸透させたことを特徴とする端子接続部の防水構造。 - 一端に電線の先端の芯線露出部を接続する芯線接続部を有すると共に、他端に電線の絶縁被覆部を保持する絶縁被覆保持部を有した電線固定部の側方に、前記芯線接続部よりも絶縁被覆保持部側に位置させて相手部材に対するボルト締結板部を突設した端子を用意し、前記電線の先端の芯線露出部を前記端子の一端に形成された芯線接続部に接続すると共に、電線の絶縁被覆部を前記端子の他端に形成された絶縁被覆保持部により保持し、その状態で、前記芯線接続部と、該芯線接続部に接続した電線の芯線露出部と、該芯線露出部に隣接する絶縁被覆部とを、溶融状態の止水剤に浸漬し、それにより、前記芯線接続部と、該芯線接続部に接続した電線の芯線露出部と、該芯線露出部に隣接する絶縁被覆部とを止水剤によりモールドすると共に、電線の絶縁被覆と芯線の隙間および芯線と芯線の隙間に前記止水剤を浸透させることを特徴とする端子接続部の防水方法。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2007-04-11 JP JP2007104088A patent/JP2008262787A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2607010A1 (de) * | 2011-12-23 | 2013-06-26 | Nexans | Verfahren zum Verschweißen eines elektrischen Leiters mit einem Kontaktelement und bei demselben verwendeter Verbinder |
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EP2940799B1 (en) * | 2014-04-28 | 2018-04-11 | Yazaki Corporation | Terminal connecting structure and terminal connecting method |
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