JP2008261324A - 車両用リザーブタンク - Google Patents
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Abstract
【課題】 冷却水経路の内圧試験の実施、溝部とキャップとのシール性の向上、注水口のコンパクト化等を実現できる車両用リザーブタンクの提供。
【解決手段】 タンク本体2の上壁3に立設された注水口4に溝部8を凹設して、該溝部8と注水口4に装着したキャップ5との間にタンク本体2内と外部とを連通する排水路13を形成した車両用リザーブタンク1において、溝部8の凹設により内側に突出して上下方向に突出した突出部9の上端部9aを注水口4の上端部4aよりも低い位置に配置し、注水口4の注水孔10を該注水口4の外周に対して溝部8の反対側に偏心して設け、注水口4の上端部4aにおける少なくとも溝部8の両側をキャップ5でシールした。
【選択図】 図1
【解決手段】 タンク本体2の上壁3に立設された注水口4に溝部8を凹設して、該溝部8と注水口4に装着したキャップ5との間にタンク本体2内と外部とを連通する排水路13を形成した車両用リザーブタンク1において、溝部8の凹設により内側に突出して上下方向に突出した突出部9の上端部9aを注水口4の上端部4aよりも低い位置に配置し、注水口4の注水孔10を該注水口4の外周に対して溝部8の反対側に偏心して設け、注水口4の上端部4aにおける少なくとも溝部8の両側をキャップ5でシールした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車両用リザーブタンクに関する。
従来、タンク本体の上壁に立設した注水口に上下方向に溝部を凹設して、該溝部と注水口に装着したキャップとの間にタンク本体内と外部とを連通する排水路を形成した車両用リザーブタンクの技術が公知になっている(特許文献1参照)。
また、注水口の内周面に段丘部を形成した車両用リザーブタンクの技術が公知になっている(特許文献2参照)
特開平08−226323号公報
特開2003−239746号公報
また、注水口の内周面に段丘部を形成した車両用リザーブタンクの技術が公知になっている(特許文献2参照)
しかしながら、前者の発明にあっては、溝部が上下方向に亘って一定断面で形成されているため、冷却水経路の内圧試験の際に注水口を完全に塞ぐことができないという問題点があった。
加えて、注水口とキャップとのシール性を高くするためにキャップの底部を複雑な形状に形成する必要があった。
加えて、注水口とキャップとのシール性を高くするためにキャップの底部を複雑な形状に形成する必要があった。
一方、後者の発明にあっては、車両搬送中にタンク本体が傾倒した際に、段丘部に冷却水が溜まり、この溜まった冷却水が車両搬送中の振動等により飛散して外部へ漏れてしまう虞があるため、溝部の上端部と段丘部までの距離を十分に確保する必要があり、この結果、注水口の高さ寸法が大きくなってしまうという問題点があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、冷却水経路の内圧試験の実施、溝部とキャップとのシール性の向上、注水口のコンパクト化等を実現できる車両用リザーブタンクを提供することである。
本発明の請求項1記載の発明では、タンク本体の上壁に立設された注水口に溝部を凹設して、該溝部と注水口に装着したキャップとの間にタンク本体内と外部とを連通する排水路を形成した車両用リザーブタンクにおいて、前記凹部の凹設により内側に突出して上下方向に突出した突出部の上端部を注水口の上端部よりも低い位置に配置し、前記注水口の注水孔を該注水口の外周に対して溝部の反対側に偏心して設け、前記注水口の上端部における少なくとも溝部の両側をキャップでシールしたことを特徴とする。
本発明の請求項1記載の発明にあっては、タンク本体の上壁に立設された注水口に溝部を凹設して、該溝部と注水口に装着したキャップとの間にタンク本体内と外部とを連通する排水路を形成した車両用リザーブタンクにおいて、前記凹部の凹設により内側に突出して上下方向に突出した突出部の上端部を注水口の上端部よりも低い位置に配置し、前記注水口の注水孔を該注水口の外周に対して溝部の反対側に偏心して設け、前記注水口の上端部における少なくとも溝部の両側をキャップでシールしたため、冷却水経路の内圧試験の実施、溝部とキャップとのシール性の向上、注水口のコンパクト化等を実現できる。
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
以下、実施例1を説明する。
図1は本発明の実施例1の車両用リザーブタンクを示す上面図、図2は同正面図、図3は本実施例1のキャップとタンク本体の分解斜視図、図4は本実施例1のキャップの固定状態を説明する斜視図、図5は図4のS5−S5線における断面図、図6は本実施例1の冷却水経路の内圧試験を説明する図である。
図1は本発明の実施例1の車両用リザーブタンクを示す上面図、図2は同正面図、図3は本実施例1のキャップとタンク本体の分解斜視図、図4は本実施例1のキャップの固定状態を説明する斜視図、図5は図4のS5−S5線における断面図、図6は本実施例1の冷却水経路の内圧試験を説明する図である。
先ず、全体構成を説明する。
図1〜3に示すように、本実施例1の車両用リザーブタンク1は、合成樹脂製のタンク本体2と、このタンク本体2の上壁3に略円筒状に立設された注水口4に脱着可能に設けられた略有底円筒状のキャップ5等が備えられている。
図1〜3に示すように、本実施例1の車両用リザーブタンク1は、合成樹脂製のタンク本体2と、このタンク本体2の上壁3に略円筒状に立設された注水口4に脱着可能に設けられた略有底円筒状のキャップ5等が備えられている。
注水口4の外周には、キャップ5の内周に形成された雌螺子溝6(図5参照)に螺合可能な雄螺子溝7が形成されている。
また、注水口4のタンク本体2の外側に相当する位置には、内側に凹設された溝部8が形成されると共に、この溝部8の凹設により内側に突出して上下方向に延設された突出部9の上端部9aが注水口4の上端部4aよりも低い位置に配置されている。
また、注水口4の注水孔10は、注水口4の外周に対して溝部8の反対側に偏心して設けられ、これによって、注水口4の上端部4aに溝部8に近づくにつれて広い面積となる水平なシール面4bが形成されている。
さらに、タンク本体2には、溝部8に連続する排水ガイド溝11が上下方向に凹設されている。
これにより、図4、5に示すように、注水口4にキャップ5を装着すると、キャップ5の底部5aが注水口4の上端部4aに当接してシールすることにより、溝部8の両側をシールできるようになっている。
また、この際、突出部9の上端部9aとキャップ5の底部5aとの間に、タンク本体2と外部とを連通状態とする連通口12が形成され、これによって、連通口12を介してタンク本体2内と外部とが連通状態となる上、該連通孔12から溝部8、排水ガイド溝11へと続く排水路13が形成されている。
また、この際、突出部9の上端部9aとキャップ5の底部5aとの間に、タンク本体2と外部とを連通状態とする連通口12が形成され、これによって、連通口12を介してタンク本体2内と外部とが連通状態となる上、該連通孔12から溝部8、排水ガイド溝11へと続く排水路13が形成されている。
その他、タンク本体2の側方には、車体側に固定される複数のブラケット部14が一体的に形成される一方、底部にはラジエータからオーバーフローした冷却水をタンク本体2内に送出するチューブが接続される流入パイプ15が一体的に形成されている。
また、本実施例1のタンク本体2は、2つの分割体A1,A2(図1参照)を予め形成した後、これらの接合面を最中状に重ねて溶着することにより一体的に形成しているが、この限りではない。
次に、作用を説明する。
このように構成された車両用リザーブタンク1では、図6に示すように、弾性気球16を注水孔10に所定の深さまで挿入してタンク本体2内を密閉した状態として冷却水経路の内圧試験を行う。
このように構成された車両用リザーブタンク1では、図6に示すように、弾性気球16を注水孔10に所定の深さまで挿入してタンク本体2内を密閉した状態として冷却水経路の内圧試験を行う。
この際、弾性気球16と注水口4の注水孔10との間に隙間が生じることなく、注水口4を確実に密栓でき、冷却水経路の内圧試験を正確に行うことができる。
また、弾性気球16の挿入深さは突出部9の上端部9a付近をシールできれば良いため、従来の発明に比べて深く挿入する必要がなく、弾性気球16を容易に脱着して内圧試験に掛かる時間を短縮できる。
また、エンジンとラジエータを循環する冷却水が高温化して膨脹することで図外のラジエータからオーバーフローした冷却水は、図外のオーバーフローチューブを介してタンク本体2の流入パイプ15から回収され、これによって、リザーブタンクとして機能する。
また、冷却水のオーバーフロー量が多くタンク本体2内が満杯状態になると、タンク本体2で回収しきれなくなった冷却水は、連通口12から排水路13へ溢流して外部へ排出され、該注水口4の部分でオーバーフロー機能を発揮させることができる。
この際、前述したように、突出部9の上端部9aが注水口4の上端部4aよりも低い位置に配置される上、注水口4の上端部4aに溝部8に近づくにつれて広い面積となる水平なシール面4bがキャップ5の底部5aに当接してシールされるため、注水口4とキャップ5とのシール性能を向上でき、連通口12以外を介して冷却水が外部へ漏れるのを確実に防止できる。
また、従来の発明に比べて、段丘部を省略したことにより、タンク本体2が傾動した際でも冷却水が漏れる虞がない上、注水口4の高さ寸法を低くでき、注水口4のコンパクト化、ひいてはタンク本体2のコンパクト化を実現できる。
次に、効果を説明する。
以上、説明したように、本実施例1の車両用リザーブタンク1にあっては、タンク本体2の上壁3に立設された注水口4に溝部8を凹設して、該溝部8と注水口4に装着したキャップ5との間にタンク本体2内と外部とを連通する排水路13を形成した車両用リザーブタンク1において、溝部8の凹設により内側に突出して上下方向に突出した突出部9の上端部9aを注水口4の上端部4aよりも低い位置に配置し、注水口4の注水孔10を該注水口4の外周に対して溝部8の反対側に偏心して設け、注水口4の上端部4aにおける少なくとも溝部8の両側をキャップ5でシールしたため、冷却水経路の内圧試験の実施、溝部8とキャップ5とのシール性の向上、注水口4のコンパクト化等を実現できる。
以上、説明したように、本実施例1の車両用リザーブタンク1にあっては、タンク本体2の上壁3に立設された注水口4に溝部8を凹設して、該溝部8と注水口4に装着したキャップ5との間にタンク本体2内と外部とを連通する排水路13を形成した車両用リザーブタンク1において、溝部8の凹設により内側に突出して上下方向に突出した突出部9の上端部9aを注水口4の上端部4aよりも低い位置に配置し、注水口4の注水孔10を該注水口4の外周に対して溝部8の反対側に偏心して設け、注水口4の上端部4aにおける少なくとも溝部8の両側をキャップ5でシールしたため、冷却水経路の内圧試験の実施、溝部8とキャップ5とのシール性の向上、注水口4のコンパクト化等を実現できる。
以上、本実施例を説明してきたが、本発明は上述の実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、本実施例1で説明した各構成部の詳細な形状や形成位置については適宜設定できる。
また、キャップ5をプッシュ・プル方式で注水口4に脱着可能に装着しても良い。
例えば、本実施例1で説明した各構成部の詳細な形状や形成位置については適宜設定できる。
また、キャップ5をプッシュ・プル方式で注水口4に脱着可能に装着しても良い。
A1、A2 分割体
1 車両用リザーブタンク
2 タンク本体
3 上壁
4 注水口
4a (注水口の)上端部
4b シール面
5 キャップ
5a (キャップの)底部
6 雌螺子溝
7 雄螺子溝
8 溝部
9 突出部
9a (突出部の)上端部
10 注水孔
11 排水ガイド溝
12 連通口
13 排水路
14 ブラケット部
15 流入パイプ
16 弾性気球
1 車両用リザーブタンク
2 タンク本体
3 上壁
4 注水口
4a (注水口の)上端部
4b シール面
5 キャップ
5a (キャップの)底部
6 雌螺子溝
7 雄螺子溝
8 溝部
9 突出部
9a (突出部の)上端部
10 注水孔
11 排水ガイド溝
12 連通口
13 排水路
14 ブラケット部
15 流入パイプ
16 弾性気球
Claims (2)
- タンク本体の上壁に立設された注水口に溝部を凹設して、該溝部と注水口に装着したキャップとの間にタンク本体内と外部とを連通する排水路を形成した車両用リザーブタンクにおいて、
前記凹部の凹設により内側に突出して上下方向に突出した突出部の上端部を注水口の上端部よりも低い位置に配置し、
前記注水口の注水孔を該注水口の外周に対して溝部の反対側に偏心して設け、
前記注水口の上端部における少なくとも溝部の両側をキャップでシールしたことを特徴とする車両用リザーブタンク。 - 請求項1記載の車両用リザーブタンクにおいて、
前記注水口の上端部に溝部に近づくにつれて広い面積となるシール面を形成してキャップでシールしたことを特徴とする車両用リザーブタンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007106623A JP2008261324A (ja) | 2007-04-16 | 2007-04-16 | 車両用リザーブタンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007106623A JP2008261324A (ja) | 2007-04-16 | 2007-04-16 | 車両用リザーブタンク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008261324A true JP2008261324A (ja) | 2008-10-30 |
Family
ID=39983973
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007106623A Pending JP2008261324A (ja) | 2007-04-16 | 2007-04-16 | 車両用リザーブタンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008261324A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012077733A (ja) * | 2010-10-06 | 2012-04-19 | Suzuki Motor Corp | 車両用リザーバタンクの冷却水排出装置 |
JP2013050070A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-14 | Toyoda Gosei Co Ltd | リザーブタンク |
CN105971714A (zh) * | 2015-03-13 | 2016-09-28 | 现代自动车株式会社 | 加压冷却剂储存箱的防灼伤盖及加压冷却剂储存箱组件 |
-
2007
- 2007-04-16 JP JP2007106623A patent/JP2008261324A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013050070A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-14 | Toyoda Gosei Co Ltd | リザーブタンク |
CN105971714A (zh) * | 2015-03-13 | 2016-09-28 | 现代自动车株式会社 | 加压冷却剂储存箱的防灼伤盖及加压冷却剂储存箱组件 |
CN105971714B (zh) * | 2015-03-13 | 2020-05-01 | 现代自动车株式会社 | 加压冷却剂储存箱的防灼伤盖及加压冷却剂储存箱组件 |
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