JP2008261242A - 車輌のマフラ装置 - Google Patents

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朝田  晃宏
Toshinobu Owada
利信 大和田
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Abstract

【課題】 排気パイプの排気口から黒い液状の水滴が外部に排出されないようして、黒い液状の水滴で排気パイプの周囲を汚すことがないようにする。
【解決手段】 排気パイプを備える車輌のマフラ装置において、排気パイプの内側に、水滴捕捉部材が設けられている。また、前記水滴捕捉部材は、排気パイプから環状に内方突出した水滴堰き止め環と、水滴堰き止め環の内端から排気パイプの基部側に向けて環状に突出した突出環とを有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、排気パイプを備える車輌のマフラ装置に関するものである。
トラクタ等の車輌には、従来よりボンネット等から上方突出した排気パイプを備えるマフラ装置が設けられたものがある(例えば特許文献1,2)。
特開2004−217093号公報 特開平8−14037号公報
しかし、この種の従来の車輌のマフラ装置では、上方突出した排気パイプの内面にはディーゼル等のエンジンの燃焼によるすすが付着し、また、気温が低い環境下ではエンジンの駆動により排気パイプが暖められた状態で、エンジンを停止しておくと、排気パイプの内部が結露して排気パイプの内面に水滴が付き、この状態でエンジンを始動すると、水滴とすすとが混ざり合った黒い液状の水滴が排気パイプの上端の排気口から排出され、排気パイプの周囲のボンネット等を汚すという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑み、排気パイプの排気口から黒い液状の水滴が外部に排出されないようして、黒い液状の水滴で排気パイプの周囲を汚すことがないようにしたものである。
この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、排気パイプを備える車輌のマフラ装置において、
排気パイプの内側に、水滴捕捉部材が設けられている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記水滴捕捉部材は、排気パイプから環状に内方突出した水滴堰き止め環と、水滴堰き止め環の内端から排気パイプの基部側に向けて環状に突出した突出環とを有する点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記排気パイプは上方突出しており、排気パイプにその上部側を湾曲させた湾曲部が設けられ、湾曲部の上方側に前記水滴捕捉部材が配置され、水滴捕捉部材の突出環がその突出端に向けて前上がりに傾斜されている点にある。
本発明によれば、排気パイプの内側に水滴捕捉部材が設けられているので、排気パイプの内面にすすが付着すると共に結露よる水滴が付着した状態で、エンジンを始動しても、水滴とすすとが混ざり合って黒い液状となった水滴は、排気パイプ内で水滴捕捉部材により捕捉されて、排気パイプの上端の排気口から黒い液状の水滴が外部に排出されなくなり、黒い液状の水滴で排気パイプの周囲が汚れるのを防止できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2において、1は車輌であるトラクタで、前部のディーゼル等のエンジン2に伝動ケース(クラッチハウジング、ミッションケース等)3を連結して車体4が構成され、該車体4は左右一対の前輪5及び後輪6で支持されている。
車体4の後部上には、車体4の後部に三点リンク7を介して装着される作業機を昇降する油圧装置9が設けられており、この油圧装置9上には、外部に圧油を取り出し可能とすると共に、トラクタ1に装着される油圧作業機等の油圧機器を制御弁する補助コントロールバルブ10A,10B,10Cが、図例では、3連設けられている。
エンジン2は車体4の前部に設けられ、エンジン2から前方へ延出して前車軸フレーム13が設けられ、前車軸フレーム13の上方には、エンジン2をはじめ、その周辺に付設される各種機器類やエンジン補機等を全体的に包囲するボンネット14が設けられており、このボンネット14内にエンジンルームが形成されている。
また、このトラクタ1にあっては、車体4上にキャビン15が搭載され、キャビン15は箱形状に形成され、左右一対の前支柱16と左右一対の後支柱17と左右一対の中間支柱18と屋根部材19とを有し、左右一対の前支柱16に手すり20がそれぞれ前方突出状に取り付けられている。キャビン15は、弾性ゴム等の緩衝材を介して車体4に取り付けられており、車体4の振動がキャビン15に伝達されにくく、またキャビン15内の騒音を低減するように構成されている。
キャビン15内の後部には、後輪6を覆う左右のフェンダ22間に位置する運転席23が設けられ、この運転席23の側方(右側)には、図8に示すように、前記補助コントロールバルブ10A、10B、10Cをそれぞれ操作する操作レバー24A,24B、24Cが設けられている。これら操作レバー24A,24B、24Cは、基部側がキャビン15のフレーム側に枢支されて揺動操作可能とされ、先端側は、キャビン15の室内側に設けられたカバー体25に形成されたガイド溝26から突出状とされている。
図3及び図4に示すように、エンジン2にマフラ装置28が接続されている。マフラ装置28は、マフラ本体29と、マフラ本体29に接続されてボンネット14から外側方(横方向)に突出されたマフラパイプ30から主構成され、エンジン2に設けられた図示省略の排気マニホールドに接続されている。マフラ本体29に接続菅34が右側方に突設されている。
マフラパイプ30は、フレキシブルパイプ31と中間パイプ32と排気パイプ33とを有している。フレキシブルパイプ31はマフラ本体29の接続菅34の突出端部に接続され、中間パイプ32はフレキシブルパイプ31の下端部に接続されている。排気パイプ33はボンネット14の右側方の下方から上方突出されてボンネット14の上方に突出され、キャビン15の右側の前支柱16に近接して沿うように配置されている。
排気パイプ33の下端部は中間パイプ32に接続バンドにより接続されている。排気パイプ33の上端に排気口38が設けられている。排気パイプ33にパイプカバー39が外嵌されている。パイプカバー39は排気パイプ33よりも大径の円筒状に形成され、外周に多数の通気孔が設けられている。パイプカバー39は、排気パイプ33の上部側中途部から下端部亘って外嵌され、排気パイプ33の上端部はパイプカバー39から上方突出されている。
排気パイプ33にその上部側(先端部側)を湾曲させた湾曲部41が設けられ、湾曲部41の形成によって排気パイプ33の上端部(先端部)が上下方向に対して前側に傾斜されて、排気パイプ33上端(先端)の排気口38が前方に向けて開口されている。
排気パイプ33の上端部(先端部)の内側に水滴捕捉部材43が設けられている。水滴捕捉部材43は排気口38の開口縁部に溶接等により固着して設けられ、水滴捕捉部材43は、排気パイプ33から環状に内方突出した水滴堰き止め環44と、水滴堰き止め環44の内端から排気パイプ33の基部側に向けて環状に突出された突出環45とを有している。
水滴捕捉部材43は湾曲部41の上方側(先端側)に配置されており、水滴捕捉部材43の突出環45は水平方向に対しその突出端に向けて前上がりに傾斜されている。
排気パイプ33は、上下方向の中途部の2箇所でマフラステー47と取付ブラケット48を介してキャビン15の右側の前支柱16に支持されている。
図9乃至図11に示すように、キャビン15の右側の前支柱16に取付ブラケット48が突設されている。取付ブラケット48の一端部は前支柱16に固着され、取付ブラケット48の他端部は手すり20に固着されている。
マフラステー47は、一端側に円弧状の第1挟持片51を有すると共に他端側に取付片53を有し、また、マフラステー47は、第1挟持片51に対応する第2挟持片52を第1挟持片51とは別体に有し、第1挟持片51に取付片53が延長突設されている。マフラステー47の第1挟持体51と第2挟持体52で排気パイプ33を抱いた状態で、第1挟持体51と第2挟持体52の両端部をボルトナット等の締結具55で締結することにより、マフラステー47の第1挟持体51と第2挟持体52で排気パイプ33を抱持して排気パイプ33を外嵌固定している。
取付ブラケット48とマフラステー47の取付片53とは互いに間隔をおいて平行に配置され、取付ブラケット48とマフラステー47の取付片53との間に円筒状の第1クッション57が設けられ、マフラステー47の取付片53の第1クッション57とは反端側に円筒状の第2クッション58が設けられている。マフラステー47の取付片53に取付孔53aが設けられ、取付ブラケット48に取付孔48aが設けられ、第1クッション57に挿通孔57aが設けられ、第2クッション58に挿通孔58aが設けられており、これら取付孔53a,48a及び挿通孔57a,58aを介して、取付ブラケット48と第1クッション57とマフラステー47と第2クッション58とにボルト59が挿通されている。ボルト59の挿通端部に座金60が外嵌されると共に、座金60を介してナット61が第2クッション58に接当するように、ボルト59の挿通端部にナット61が螺合され、ボルト59とナット61との締め付けにより、取付ブラケット48とマフラステー47の取付片53とを第1クッション57を介して締め付けると共に、第1クッション57と第2クッション58とでマフラステー47を挟持するように構成されている。取付ブラケット48と座金60との間に、ボルト59の軸部に外嵌した筒状カラー63が設けられ、筒状カラー63を介してボルト59の軸部に第1クッション57と第2クッション58とが外嵌され、マフラステー47の取付片53に第1クッション57を外嵌する嵌合筒体64が設けられている。
前記補助コントロールバルブ10A、10B、10Cの、例えば、1連目の補助コントロールバルブ10A、2連目の補助コントロールバルブ10Bは、直動スプール形の4ポート3位置切換弁からなる複動バルブによって構成され、スプールが戻しバネによって中立位置に保持され、スプールを中立位置から一方又は他方の開位置に移動させ、そのスプールを移動させる力を解除すると、前記戻しバネによってスプールが中立位置に戻るように構成されている。
図9〜図11に示すように、1連目の補助コントロールバルブ10Aを操作する操作レバー24A、2連目の補助コントロールバルブ10Bを操作する操作レバー24Bは、その基部側に円筒形のボス74A,ボス74Bが固定され、これらボス74A,ボス74Bは1つの支軸69に軸心回りに回動自在で且つ軸心方向移動自在に外嵌されることで、操作レバー24A、操作レバー24Bが支軸69の軸心回りに揺動操作(回動操作)自在で、且つ支軸69の軸心方向(揺動軸心方向)に移動自在に支持されている。
支軸69の両端部は、板材等からなる支持部材70,71に挿通孔を介してそれぞれ挿通され、また、支軸69の一端に固定片77が突設され、固定片77はボルト等の固定具78により他方の支持部材71に固定されている。これにより、支軸69は、支持部材70、71に軸心廻りに回動しないように固定されている。支持部材70、71は、キャビン15のフレーム側に固定のブラケット72に固定されている。
支軸69の長手方向中央部に係止ピン75が外方突出状に挿通固定されており、操作レバー24Bのボス74Bは係止ピン75と一方の支持部材70との間で挟持されて、支軸69の軸心方向に移動不能とされている。操作レバー24Aのボス74Aと係止ピン75との間に、支軸69に外嵌された戻しバネ80が設けられ、戻しバネ80は、操作レバー24Aのボス74Aを支軸69に対して他方の支持部材71側に付勢している。
操作レバー24A,24Bの中途部には、アーム79A,79Bの一端部が支軸83A,83B廻りに揺動自在に連結され、このアーム79A,79Bの他端側には、係止孔84A,84Bが設けられ、この係止孔84A,84Bには、プッシュプルワイヤの一端側が係止され、このプッシュプルワイヤの他端側は、補助コントロールバルブ10A,10Bのスプールに、直接又はレバー等を介してそれぞれ連動連結されていて、操作レバー24A,24Bの揺動操作によってスプールが押し・引きされる(中立位置と開位置とに切換られる)ように構成されている。
なお、アーム79A,79Bと、補助コントロールバルブ10A,10Bのスプールとは、リンクやロッド等からなる連動手段によって連動連結されていてもよい。
図11において、操作レバー24Aが仮想線Aで示す位置にあるときが中立位置であり、この中立位置Aから、仮想線Bで示す一方の操作位置、又は、仮想線Cで示す他方の操作位置まで操作レバー24Aが揺動操作可能とされており、中立位置Aから操作位置B,Cまでの操作範囲内にある操作レバー24Aから操作力を解除する(操作レバー24Aから手を放す等する)と、補助コントロールバルブ10Aの戻しバネのバネ力によって、操作レバー24Aが中立位置Aに自動復帰するようになっている。
なお、この操作レバー24Aが中立位置Aにあるときには、補助コントロールバルブ10Aが閉じていて、補助コントロールバルブ10Aから圧油が油圧機器に供給されないし、油圧機器からの戻り油が戻らない。
また、操作レバー24Aを中立位置Aから一方の操作位置B側に揺動操作すると、補助コントロールバルブ10Aが開き、油圧機器側に接続される2つのポートの内、一方のポートから油圧機器に圧油が供給され、他方のポートを介して油圧機器からの戻り油がタンク(ミッションケース)へと戻される。
また、操作レバー24Aを中立位置Aから他方の操作位置C側に揺動操作すると、補助コントロールバルブ10Aが開き、油圧機器側に接続される2つのポートの内、他方のポートから油圧機器に圧油が供給され、一方のポートを介して油圧機器からの戻り油がタンクへと戻される。
また、操作レバー24Aを中立位置Aから操作位置B,Cに揺動操作するにしたがって、油圧機器への圧油の供給量が増大するようになっている。
操作レバー24Aのボス74Aに係合ピン81が溶接等に固着され、係合ピン81は頭部81aを有している。操作レバー24Aを中立位置Aから一方の操作位置Bまで揺動して、図10に示す如く戻しバネ80に抗して支持部材70側に移動させることにより、図11に示すように係合ピン81の頭部81aが係止ピン75に係脱自在に係合して、操作レバー24Aを一方の操作位置B側にロックするように構成されている。
即ち、操作レバー24Aは、図9に示すように、ボス74Aが戻しバネ80によって付勢されて他の支持部材71に接当している状態(これを通常操作位置という)では、係合ピン81の頭部81aは、係止ピン75よりも他の支持部材71側に位置していて、操作レバー24Aが自由に揺動操作可能であると共に、中立位置Aから操作位置B,Cまでの任意の操作位置にある操作レバー24Aから操作力を解除すると、操作レバー24Aが中立位置Aに自動復帰するようになっている。
また、操作レバー24Aを、一方の操作位置Bまで揺動操作して、戻しバネ80の付勢に抗して揺動軸心方向一方の支持部材70側に移動させると、図10に示すように、係合ピン81の頭部81aが、係止ピン75に係合可能な位置に移動し、この状態にて、操作レバー24Aを一方の操作位置Bから中立位置A側に若干戻すと、図12に示すように、係合ピン81の頭部81aが係止ピン75に係合する。この状態で、操作レバー24Aから手を放して、操作レバー24Aの操作力を解除しても、係合ピン81の頭部81aが係止ピン75に係合して、操作レバー24Aの他方の支持部材71側への移動が規制されると共に、係合ピン81の軸部が係止ピン75に接当していて、操作レバー24Aの中立位置A側への揺動が規制され、これによって、操作レバー24Aが、図10に示すように、一方の操作位置B近傍の操作位置に保持されるようになっている。
操作レバー24Aのロック(保持)を解除して、操作位置B側(操作位置B近傍の操作位置)から中立位置Aに戻すには、操作レバー24Aを、一旦、一方の操作位置Bに揺動すればよく、これにより、係合ピン81の頭部81aが係止ピン75から外れるので、戻しバネ80の付勢力によって、ボス74Aが他方の支持部材71に接当するまで操作レバー24Aが支軸69の軸方向に移動し、操作レバー24Aは係合可能位置から通常操作位置に復帰し、操作レバー24Aのロックが簡単に解除される。
上記実施の形態によれば、バルブを操作する操作レバー24Aが、中立位置Aから操作位置Bに操作し、その操作力を解除すると、中立位置Aに自動復帰するように構成されているにも拘わらず、操作位置B側で係合ピン81の頭部81aを係止ピン75に係合させることにより、操作レバー24Aを操作位置B側に保持させることができ、バルブで制御される機器を連続作動させることができる。また、操作レバー24Aを、中立位置Aと操作位置Bとの間で自由に操作可能な通常操作位置から、係合ピン81が係止ピン75に係合可能な係合可能位置に変位可能としたことにより、操作レバー24Aを操作位置Bに操作し、該操作レバー24Aを把持したまま操作レバー24Aを係合可能位置に変位させることができ、操作性がよい。
また、操作レバー24Aを揺動操作自在とすると共に、その揺動軸心方向に移動自在に設け、操作レバー24Aを、中立位置Aから操作位置Bに揺動操作すると共に、その揺動軸心方向に移動させることにより、係合ピン81が係止ピン75に係合可能な係合可能位置に変位するように構成したことにより、操作レバー24Aの変位がスムーズに行える。
従って、例えばラッピングマシン、ポテトハーベスタのように油を流し放しにして作業を行う作業機では、条件付きで仕様できる高価なバルブを使わずに操作レバー24Aを簡単かつ確実にロックして、油を流し放しにすることができ、便利である。
また、上記実施の形態によれば、排気パイプ33の内面にすすが付着すると共に結露よる水滴が付着した状態で、エンジン2を始動しても、図5に示すように、水滴とすすとが混ざり合って黒い液状となった水滴Wは、排気パイプ33の内面をつたわって上がり、水滴捕捉部材43の水滴堰き止め環44によって確実に堰き止められ、排気口38から排気パイプ33の外部に排出されず、排気パイプ33の内部に溜まる。また、水滴捕捉部材43は水滴堰き止め環44の内端から排気パイプ33の基部側に向けて環状に突出された突出環45を有するので、排気パイプ33の内面から外れた水滴Wも水滴捕捉部材43によって捕捉することができ、排気口38から外部に排出されなくなる。さらに、排気パイプ33にその上部側を湾曲させた湾曲部41が設けられていることにより、排気パイプ33内の排ガス中に含まれた水滴Wは、湾曲部41の外側内面に衝突して、ここから排気パイプ33の内面をつたわって排気パイプ33の上端に向けて押し上げられ、水滴堰き止め環44の上部側で堰き止められる。そして、水滴捕捉部材43の突出環45がその突出端に向けて前上がりに傾斜されているため、水滴堰き止め環44の上部側で堰き止められた水滴Wは、水滴捕捉部材43の突出環45上に溜まり、ここから突出環45の外周面に沿って突出環45の下部側に流れる。このため、排ガス中に含まれた水滴Wも排気口38から排気パイプ33の外部に排出されずに、排気パイプ33の内部に留まる。従って、エンジンを始動したときに排気パイプ33の排気口38から黒い液状の水滴Wが排出されなくなり、黒い液状の水滴Wで排気パイプ33の周囲が汚れるのを防止できる。
また、上記実施の形態によれば、排気パイプ33に伝わったエンジン振動は、マフラステー47に伝わるが、図6及び図7に示す第1クッション57と第2クッション58とで緩和吸収されて、ボルト乃至取付ブラケット48に至る前に遮断され、エンジン2の振動がキャビン15の前支柱16側に伝わるのを防止することができる。排気パイプ33の重量の支持はマフラステー47の嵌合筒体64の内面と第1クション57の外周面で行われ、第1クッション57の中央部にある筒状カラー63が取付ブラケット48にボルト59及びナット61で固定されおり、第1クッション57及び第2クッション58が排気パイプ33の熱により劣化した場合でも、取付ブラケット48とマフラステー47とがボルト59及びナット61で固定されるため、排気パイプ33がガタ付いたり排気パイプ33が脱落することはなくなる。
図13は他の実施形態を示し、排気パイプ33の上部側中途部の内側に水滴捕捉部材43を設けたものである。水滴捕捉部材43は、U字状に形成されて、前記実施の形態の場合と同様に、排気パイプ33から環状に内方突出した水滴堰き止め環44と、水滴堰き止め環44の内端から排気パイプ33の基部側に向けて環状に突出された突出環45とを有している。その他の点は前記実施形態の場合と同様の構成である。
上記実施形態の場合、排気パイプ33の内面にすすが付着すると共に結露よる水滴が付着した状態で、エンジンを始動しても、水滴とすすとが混ざり合って黒い液状となった水滴Wは、排気ガスに押されて排気パイプ33の内面をつたわって上がり、水滴捕捉部材43の水滴堰き止め環44によって確実に堰き止められ、排気口38から排気パイプ33の外部に排出されず、排気パイプ33の内部に溜まる。そして、排気パイプ33の温度が上がってくると、黒い液状となった水滴Wは蒸発して消えてしまう。排気パイプ33の内面にU字状の水滴捕捉部材43を追加するだけで、黒い液状となった水滴Wの排出を防ぐことができて、黒い液状となった水滴Wの排出を製造容易でかつ安価に提供することができる。
なお、前記実施の形態では、トラクタのマフラ装置に本発明を適用実施しているが、本発明が適用されうるマフラ装置はトラクタのマフラ装置に限定されず、トラクタ以外のバックホー、フロントローダその他の車輌のマフラ装置にも本発明の適用実施できることは勿論である。
また、前記実施の形態では、マフラ装置28の排気パイプ33は上方突出しているが、これに代え、マフラ装置28の排気パイプ33は前後方向又は側方に突出したものであってもよい。
本発明の一実施の形態を示すトラクタの側面図である。 同トラクタの正面図である。 同マフラ装置部分の正面図である。 同マフラ装置部分の側面図である。 同マフラ装置部分の側面図である。 同図4のA−A線断面図である。 同マフラステーと取付ブラケットの連結部分の半欠平面断面図である。 同操作レバーの取付部分の斜視図である。 同操作レバーを通常操作位置に移動した状態の操作レバー装置の背面図である。 同操作レバーを係合可能位置に移動した状態の操作レバー装置の背面図である。 同操作レバー装置の側面図である。 同係合ピンの係止ピンの係合状態を示す側面図である。 他の実施形態を示す排気パイプの上部の正面断面図である。
符号の説明
1 トラクタ
28 マフラ装置
33 排気パイプ
41 湾曲部
43 水滴捕捉部材
44 水滴堰き止め環
45 突出環

Claims (3)

  1. 排気パイプ(33)を備える車輌のマフラ装置において、
    排気パイプ(33)の内側に、水滴捕捉部材(43)が設けられていることを特徴とする車輌のマフラ装置。
  2. 前記水滴捕捉部材(43)は、排気パイプ(33)から環状に内方突出した水滴堰き止め環(44)と、水滴堰き止め環(44)の内端から排気パイプ(33)の基部側に向けて環状に突出した突出環(45)とを有することを特徴とする請求項1に記載の車輌のマフラ装置。
  3. 前記排気パイプ(33)は上方突出しており、排気パイプ(33)にその上部側を湾曲させた湾曲部(41)が設けられ、湾曲部(41)の上方側に前記水滴捕捉部材(43)が配置され、水滴捕捉部材(43)の突出環(45)がその突出端に向けて前上がりに傾斜されていることを特徴とする請求項2に記載の車輌のマフラ構造。
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