JP2008260955A - 樹脂組成物ならびにそれからなる成形品、フィルムおよび繊維 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリ乳酸樹脂及びポリアセタール樹脂を特定の割合で配合してなる樹脂組成物であり、さらには、ポリ乳酸樹脂及びポリアセタール樹脂との相溶性配合物である上記樹脂組成物、樹脂組成物中のホルムアルデヒド含有量がポリアセタール樹脂に対して500ppm未満である上記樹脂組成物、ならびにそれからなる成形品、フィルム及び繊維である。
【選択図】なし
Description
1.ポリ乳酸樹脂の総乳酸成分の内、L体が95%以上含まれるかあるいはD体が95%以上含まれるポリ乳酸樹脂とポリアセタール樹脂の合計を100重量部としたときに、ポリ乳酸樹脂60〜40重量部及びポリアセタール樹脂40〜60重量部を配合してなりポリ乳酸樹脂とポリアセタール樹脂との相溶性配合物である樹脂組成物。
2.ポリ乳酸樹脂の総乳酸成分の内、L体が95%以上含まれるかあるいはD体が95%以上含まれるポリ乳酸樹脂とポリアセタール樹脂の合計を100重量部としたときに、ポリ乳酸樹脂40重量部未満1重量部以上及びポリアセタール樹脂60超99重量部以下を配合してなりポリ乳酸樹脂とポリアセタール樹脂との相溶性配合物である樹脂組成物。
3.樹脂組成物のポリアセタール樹脂由来の降温時の結晶化温度が、用いたポリアセタール樹脂単独の降温時の結晶化温度よりも低い温度である1または2に記載の樹脂組成物。
4.樹脂組成物中のホルムアルデヒド含有量がポリアセタール樹脂に対して500ppm未満であることを特徴とする1〜3のいずれかに記載の樹脂組成物。
5.ポリアセタール樹脂がポリアセタールコポリマーであることを特徴とする1〜4のいずれかに記載の樹脂組成物。
6.膜厚100μmで90%以上の光線透過率かつ50%以下0%以上のヘイズ値を有するフイルムを形成することのできることを特徴とする1〜5のいずれかに記載の樹脂組成物。
7.ポリ乳酸樹脂の重量平均分子量が8万以上、28万以下であることを特徴とする1〜6のいずれかに記載の樹脂組成物。
である。
D体の含有量が1.2%であり、PMMA換算の重量平均分子量が16万であるポリL乳酸樹脂および190℃で測定したメルトインデックス値が27g/10分であり融点が170℃であるポリアセタールコポリマー(東レ株式会社製アミラスS731)を表1に示した割合で配合し、40mm径の一軸押出機で、温度210℃、回転数50rpmの条件で溶融混練を行い、樹脂組成物を得た。
D体の含有量が1.2%であり、PMMA換算の重量平均分子量が28万であるポリL乳酸樹脂および190℃で測定したメルトインデックス値が9g/10分であり融点が170℃であるポリアセタールコポリマー(東レ株式会社製アミラスS761)を、表4の割合で配合した以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物のTg及び組成物のポリアセタール樹脂のTcを実施例1と同様にして測定した。結果を表4に示す。なお、実験No.2−1および2−5は比較データである。実施例1と同様にTgの低下とTcの低下が見られる。また、得られた樹脂組成物について、紡糸温度210℃、紡糸速度1000m/分で溶融紡糸を行ったところ、ポリアセタール樹脂単独(2−5)以外は紡糸性が良好であったが、ポリアセタール樹脂単独では、糸切れが頻発した。
D体の含有量が8%であり、PMMA換算の重量平均分子量が18万であるポリL乳酸樹脂および190℃で測定したメルトインデックス値が27g/10分であり融点が170℃であるポリアセタールコポリマー(東レ株式会社製アミラスS731)を、表5の割合で配合した以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物のTg及び組成物のポリアセタール樹脂のTcを実施例1と同様にして測定した。結果を表5に示す。なお、実験No.3−1および3−5は比較データである。実施例1と同様にTgの低下とTcの低下が見られるが、低下の程度は小さい。
D体の含有量が1.2%であり、PMMA換算の重量平均分子量が16万であるポリL乳酸樹脂80重量部およびナイロン6(東レアミランCM1010)20重量部を40mm径の一軸押出機で、温度240℃、回転数50rpmの条件で溶融混練を行い、樹脂組成物を得た。
190℃で測定したメルトインデックス値が27g/10分であり融点が170℃であるポリアセタールコポリマー(東レ株式会社製アミラスS731)および230℃で測定したメルトインデックス値が35g/10分であるポリメタクリル酸メチル樹脂(住友化学株式会社製スミペックスLG35)20重量部を40mm径の一軸押出機で、温度200℃、回転数50rpmの条件で溶融混練を行い、樹脂組成物を得た。
実施例1、2、比較例3で得られたポリ乳酸樹脂とポリアセタール樹脂を配合してなる樹脂組成物を粉砕して得られた粉体1gを、水100ml中、50℃で6時間攪拌し、ホルムアルデヒドを抽出した。これをアセチルアセトン法で定量した結果を表6に示す。いずれの組成物中のホルムアルデヒド量もポリアセタール樹脂に対して250ppm未満であった。
D体の含有量が1.2%であり、PMMA換算の重量平均分子量が16万であるポリL乳酸樹脂50重量部および190℃で測定したメルトインデックス値が9g/10分であり融点が170℃であるポリアセタールコポリマー(主鎖中に2個の隣接する炭素原子を有するオキシアルキレン単位を1.5重量%含有)50重量部、30重量%のホルマリン水溶液を0.001重量部配合し、40mm径の一軸押出機で、温度200℃、回転数50rpmの条件で溶融混練を行ったところ、発泡が生じるものの、実施例6と同様にして測定したホルムアルデヒド量が500ppmである樹脂組成物を得た。しかしながら、加工時にも臭気を伴う著しい発泡が生じ、フィルムや成形品にすることができず、特性を評価することはできなかった。
D体の含有量が8%であり、PMMA換算の重量平均分子量が16万であるポリL乳酸樹脂を使用した以外は、実施例7と同様にしてホルムアルデヒド量が500ppmである樹脂組成物を得た。しかしながら、加工時にも臭気を伴う著しい発泡が生じ、フィルムや成形品にすることができず、特性を評価することはできなかった。
Claims (10)
- ポリ乳酸樹脂の総乳酸成分の内、L体が95%以上含まれるかあるいはD体が95%以上含まれるポリ乳酸樹脂とポリアセタール樹脂の合計を100重量部としたときに、ポリ乳酸樹脂60〜40重量部及びポリアセタール樹脂40〜60重量部を配合してなりポリ乳酸樹脂とポリアセタール樹脂との相溶性配合物である樹脂組成物。
- ポリ乳酸樹脂の総乳酸成分の内、L体が95%以上含まれるかあるいはD体が95%以上含まれるポリ乳酸樹脂とポリアセタール樹脂の合計を100重量部としたときに、ポリ乳酸樹脂40重量部未満1重量部以上及びポリアセタール樹脂60超99重量部以下を配合してなりポリ乳酸樹脂とポリアセタール樹脂との相溶性配合物である樹脂組成物。
- 樹脂組成物のポリアセタール樹脂由来の降温時の結晶化温度が、用いたポリアセタール樹脂単独の降温時の結晶化温度よりも低い温度である請求項1または2に記載の樹脂組成物。
- 樹脂組成物中のホルムアルデヒド含有量がポリアセタール樹脂に対して500ppm未満であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂組成物。
- ポリアセタール樹脂がポリアセタールコポリマーであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂組成物。
- 膜厚100μmで90%以上の光線透過率かつ50%以下0%以上のヘイズ値を有するフイルムを形成することのできることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂組成物。
- ポリ乳酸樹脂の重量平均分子量が8万以上、28万以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の樹脂組成物。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の樹脂組成物からなる成形品。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の樹脂組成物からなるフイルム。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の樹脂組成物からなる繊維。
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