JP2008260546A5 - - Google Patents
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すなわち、本発明の第1の発明によれば、少なくとも外表層が以下の条件(i)〜(iii)を満たすプロピレン系ブロック共重合体(A)50〜90重量%と、メルトフローレート(MFR;2.16kg 190℃)が0.1〜15g/10分および密度が0.950g/cm3以上のエチレン系重合体(B)50〜10重量%とを含有する樹脂組成物から成形されるシートを熱成形してなる深さ/口径の比が1.0倍以上、グロス値が10%以下の低光沢容器が提供される。
(i)第1工程でプロピレン単独重合体成分(A1)を40〜90重量%、第2工程でエチレンを35〜100重量%含有するプロピレン−エチレンランダム共重合体成分(A2)を60〜10重量%逐次重合することで得られたエチレン含量が10重量%を超えること
(ii)メルトフローレート(MFR;2.16kg 230℃)が0.5〜5g/10分の範囲にあること
(iii)プロピレン系ブロック共重合体(A)のMFR(A)と第1工程で得られるプロピレン単独重合体成分(A1)のMFR(A1)の比MFR(A)/MFR(A1)が3.0以上であること
(i)第1工程でプロピレン単独重合体成分(A1)を40〜90重量%、第2工程でエチレンを35〜100重量%含有するプロピレン−エチレンランダム共重合体成分(A2)を60〜10重量%逐次重合することで得られたエチレン含量が10重量%を超えること
(ii)メルトフローレート(MFR;2.16kg 230℃)が0.5〜5g/10分の範囲にあること
(iii)プロピレン系ブロック共重合体(A)のMFR(A)と第1工程で得られるプロピレン単独重合体成分(A1)のMFR(A1)の比MFR(A)/MFR(A1)が3.0以上であること
また、本発明の第2の発明によれば、少なくとも外表層が以下の条件(i)〜(iii)を満たすプロピレン系ブロック共重合体(A)50〜90重量%と、メルトフローレート(MFR;2.16kg 190℃)が0.1〜5g/10分および密度が0.950g/cm 3 以上のエチレン系重合体(B)50〜10重量%とを含有する樹脂組成物から成形されるシートをプラグアシスト圧空成形することによって得られる深さ/口径の比が1.15倍以上、グロス値が5%以下の低光沢容器が提供される。
(i)第1工程でプロピレン単独重合体成分(A1)を40〜90重量%、第2工程でエチレンを35〜75重量%含有するプロピレン−エチレンランダム共重合体成分(A2)を60〜10重量%逐次重合することで得られたエチレン含量が10重量%を超えること
(ii)メルトフローレート(MFR;2.16kg 230℃)が0.5〜3.0g/10分の範囲にあること
(iii)プロピレン系ブロック共重合体(A)のMFR(A)と第1工程で得られるプロピレン単独重合体成分(A1)のMFR(A1)の比MFR(A)/MFR(A1)が3.0以上であること
(i)第1工程でプロピレン単独重合体成分(A1)を40〜90重量%、第2工程でエチレンを35〜75重量%含有するプロピレン−エチレンランダム共重合体成分(A2)を60〜10重量%逐次重合することで得られたエチレン含量が10重量%を超えること
(ii)メルトフローレート(MFR;2.16kg 230℃)が0.5〜3.0g/10分の範囲にあること
(iii)プロピレン系ブロック共重合体(A)のMFR(A)と第1工程で得られるプロピレン単独重合体成分(A1)のMFR(A1)の比MFR(A)/MFR(A1)が3.0以上であること
(iii)(A2)のエチレン含量
プロピレン−エチレンランダム共重合体成分(A2)中のエチレン含量は、35〜100重量%であり、好ましくは35〜75重量%である。エチレン含量が35重量%未満では、得られる容器の光沢が高くなる。
プロピレン−エチレンランダム共重合体成分(A2)中のエチレン含量は、35〜100重量%であり、好ましくは35〜75重量%である。エチレン含量が35重量%未満では、得られる容器の光沢が高くなる。
(v)(A)のMFRと成分(A1)のMFR比
プロピレン系ブロック共重合体(A)のMFR(A)とプロピレン単独重合体のMFR(A1)の比MFR(A)/MFR(A1)は、3.0以上であり、好ましくは3.3以上である。MFR(A)/MFR(A1)が3.0未満ではプロピレン単独重合成分(A1)とプロピレン−エチレンランダム共重合成分(A2)の流動性の差が小さくなり、容器成形時に両成分が同じように延伸されるため、得られる容器の光沢が高くなる。
なお、MFR(A1)は後述の逐次重合における第1工程に供給される水素量で調整できる。MFR(A)は第1工程で得られるプロピレン単独重合成分(A1)と第2工程で得られるエチレン重合体成分もしくはプロピレン−エチレンランダム共重合成分(A2)のそれぞれのMFRおよび生産割合で決定するものであることから、第1工程および第2工程に供給する水素量を調整することで調整できる。また、成分(A1)のMFRは第1工程の重合が終了したパウダーを抜き出して測定することができる。
プロピレン系ブロック共重合体(A)のMFR(A)とプロピレン単独重合体のMFR(A1)の比MFR(A)/MFR(A1)は、3.0以上であり、好ましくは3.3以上である。MFR(A)/MFR(A1)が3.0未満ではプロピレン単独重合成分(A1)とプロピレン−エチレンランダム共重合成分(A2)の流動性の差が小さくなり、容器成形時に両成分が同じように延伸されるため、得られる容器の光沢が高くなる。
なお、MFR(A1)は後述の逐次重合における第1工程に供給される水素量で調整できる。MFR(A)は第1工程で得られるプロピレン単独重合成分(A1)と第2工程で得られるエチレン重合体成分もしくはプロピレン−エチレンランダム共重合成分(A2)のそれぞれのMFRおよび生産割合で決定するものであることから、第1工程および第2工程に供給する水素量を調整することで調整できる。また、成分(A1)のMFRは第1工程の重合が終了したパウダーを抜き出して測定することができる。
(2)容器の物性
本発明の低光沢容器は、グロス値10%以下、好ましくは8%以下、さらに好ましくは5%以下、特に好ましくは4%以下の容器である。グロス値が10%を超えると低光沢感に欠けるため、容器の高級感がなくなり商品価値が低下する。
ここで、グロス値は、JIS K7105「プラスチックの光学的特性試験方法」に準拠して測定する値である。
本発明の低光沢容器は、グロス値10%以下、好ましくは8%以下、さらに好ましくは5%以下、特に好ましくは4%以下の容器である。グロス値が10%を超えると低光沢感に欠けるため、容器の高級感がなくなり商品価値が低下する。
ここで、グロス値は、JIS K7105「プラスチックの光学的特性試験方法」に準拠して測定する値である。
(参考例1)
製造例5のプロピレン系ブロック共重合体(PP−5)を用いた以外は実施例1と同様の方法で評価、成形を行った。その結果を表3に示す。参考例1は、プロピレン系ブロック共重合体(A)のMFR(A)と第1工程で得られるプロピレン単独重合体成分(A1)のMFR(A1)の比MFR(A)/MFR(A1)が本発明の範囲を超えているため、熱成形容器の低光沢性に劣るものであった。
製造例5のプロピレン系ブロック共重合体(PP−5)を用いた以外は実施例1と同様の方法で評価、成形を行った。その結果を表3に示す。参考例1は、プロピレン系ブロック共重合体(A)のMFR(A)と第1工程で得られるプロピレン単独重合体成分(A1)のMFR(A1)の比MFR(A)/MFR(A1)が本発明の範囲を超えているため、熱成形容器の低光沢性に劣るものであった。
Claims (2)
- 少なくとも外表層が以下の条件(i)〜(iii)を満たすプロピレン系ブロック共重合体(A)50〜90重量%と、メルトフローレート(MFR;2.16kg 190℃)が0.1〜15g/10分および密度が0.950g/cm3以上のエチレン系重合体(B)50〜10重量%とを含有する樹脂組成物から成形されるシートを熱成形してなる深さ/口径の比が1.0倍以上、グロス値が10%以下の低光沢容器。
(i)第1工程でプロピレン単独重合体成分(A1)を40〜90重量%、第2工程でエチレンを35〜100重量%含有するプロピレン−エチレンランダム共重合体成分(A2)を60〜10重量%逐次重合することで得られたエチレン含量が10重量%を超えること
(ii)メルトフローレート(MFR;2.16kg 230℃)が0.5〜5g/10分の範囲にあること
(iii)プロピレン系ブロック共重合体(A)のMFR(A)と第1工程で得られるプロピレン単独重合体成分(A1)のMFR(A1)の比MFR(A)/MFR(A1)が3.0以上であること - 少なくとも外表層が以下の条件(i)〜(iii)を満たすプロピレン系ブロック共重合体(A)50〜90重量%と、メルトフローレート(MFR;2.16kg 190℃)が0.1〜5g/10分および密度が0.950g/cm 3 以上のエチレン系重合体(B)50〜10重量%とを含有する樹脂組成物から成形されるシートをプラグアシスト圧空成形することによって得られる深さ/口径の比が1.15倍以上、グロス値が5%以下の低光沢容器。
(i)第1工程でプロピレン単独重合体成分(A1)を40〜90重量%、第2工程でエチレンを35〜75重量%含有するプロピレン−エチレンランダム共重合体成分(A2)を60〜10重量%逐次重合することで得られたエチレン含量が10重量%を超えること
(ii)メルトフローレート(MFR;2.16kg 230℃)が0.5〜3.0g/10分の範囲にあること
(iii)プロピレン系ブロック共重合体(A)のMFR(A)と第1工程で得られるプロピレン単独重合体成分(A1)のMFR(A1)の比MFR(A)/MFR(A1)が3.0以上であること
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007103446A JP4892392B2 (ja) | 2007-04-11 | 2007-04-11 | 低光沢容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007103446A JP4892392B2 (ja) | 2007-04-11 | 2007-04-11 | 低光沢容器 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008260546A JP2008260546A (ja) | 2008-10-30 |
JP2008260546A5 true JP2008260546A5 (ja) | 2009-07-23 |
JP4892392B2 JP4892392B2 (ja) | 2012-03-07 |
Family
ID=39983329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007103446A Active JP4892392B2 (ja) | 2007-04-11 | 2007-04-11 | 低光沢容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (4)
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JP5803990B2 (ja) * | 2013-06-26 | 2015-11-04 | キョーラク株式会社 | 樹脂製車両用空調ダクトの成形方法 |
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JP3990805B2 (ja) * | 1997-12-25 | 2007-10-17 | 日本ポリプロ株式会社 | オレフィン系複合樹脂積層シート |
JP3795776B2 (ja) * | 2001-07-19 | 2006-07-12 | ダイセルパックシステムズ株式会社 | 帯電防止性樹脂組成物 |
JP4705703B2 (ja) * | 2005-04-28 | 2011-06-22 | 日本ポリプロ株式会社 | ポリプロピレン系医療用ブロー容器 |
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2007
- 2007-04-11 JP JP2007103446A patent/JP4892392B2/ja active Active
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