JP2008260212A - 基板搬送装置及び印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送する基板の幅寸法に応じたコンベア幅の調整作業等の段取り作業を迅速に行うことができるようにする。
【解決手段】本発明の印刷機10は、複数枚の基板Wを横方向に順次搬送するための一対のコンベア40をX軸方向に備えた基板テーブル30と、この基板テーブル30をY軸方向に移動可能に支持するY方向ガイドレール35と、このY方向ガイドレール35に支持された基板テーブル30を駆動する基板テーブル駆動装置と、基板テーブル30のY軸方向前側に設けられた操作ハンドル47を手動操作することにより両コンベア40間のコンベア幅を変更可能なコンベア幅調整機構とを備え、基板テーブル駆動装置は、コンベア40によって次に搬送すべき基板Wの幅寸法が現在のコンベア幅により搬送可能な基板Wの幅寸法と異なるときに、基板テーブル30をハンドル操作位置に移動させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、操作ハンドルを手動操作することによりコンベア幅を変更可能な基板搬送装置及び印刷装置に関する。
例えば、プリント基板に半田ペーストを印刷する印刷装置では、幅寸法が異なる各種の基板に対応すべく、基板を搬送する一対のコンベアのコンベア幅を調整できるように構成している。この種のコンベア幅調整機構を備えた印刷装置として下記特許文献1に記載の印刷装置が知られている。この印刷装置は基板テーブルを備え、この基板テーブルの上端部にはコンベア幅を変更可能なコンベア幅調整機構が設けられている。このコンベア幅調整機構は、基板を横方向に搬送する一対のコンベアを有し、両コンベアのうち作業者側のコンベアは固定され、このコンベアより奥側のコンベアにはボールナットが固定されている。このボールナットに螺合するボールねじ軸の作業者側の端部には、操作ハンドルが設けられている。幅寸法が異なる基板の印刷に切り替える際には、作業者は操作ハンドルを操作してボールねじ軸を軸回転させることにより、基板幅に応じてコンベア幅を調整する等の段取り作業を行う。
特開2000−326483公報
しかしながら、基板テーブルの作業者側には、マスク下面を清掃するためのクリーニング装置が基板テーブルと近接して配置されていたり、あるいは装置全体を覆うケーシングが基板テーブルの近くに存在していたりすることがある。このような構造では、基板テーブルとクリーニング装置との間、あるいは基板テーブルとケーシング内壁との間には僅かな隙間しかないため、操作ハンドルの操作がしずらい。そのため、コンベア幅を調整する際には、作業者が基板テーブルをクリーニング装置あるいはケーシング内壁から離れる方向に移動させる必要があり、段取り作業を迅速に行うことができないという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、搬送する基板の幅寸法に応じたコンベア幅の調整作業等の段取り作業を迅速に行うことができるようにすることを目的とする。
本発明の基板搬送装置は、複数枚の基板を横方向に順次搬送するための一対のコンベアを左右方向に備えた基板テーブルと、この基板テーブルを前後方向に移動可能に支持する基板テーブル案内機構と、この基板テーブル案内機構に支持された基板テーブルを駆動する基板テーブル駆動装置と、基板テーブルの前後方向前側となる作業者側に設けられた操作ハンドルを手動操作することにより両コンベア間のコンベア幅を変更可能なコンベア幅調整機構とを備え、基板テーブル駆動装置は、コンベアによって次に搬送すべき基板の幅寸法が現在のコンベア幅により搬送可能な基板の幅寸法と異なるときに出力される幅寸法変更信号を受けたときに、基板テーブルを基板搬送時における基板搬送位置よりも前後方向後側に設定されたハンドル操作位置に移動させる構成としたところに特徴を有する。このような構成によると、コンベア幅の調整作業が必要となるときに、幅寸法変更信号を受けることで基板テーブルをハンドル操作位置に移動させることができる。したがって、迅速にコンベア幅を調整することができる。
また、本発明の基板搬送装置は、複数枚の基板を横方向に順次搬送するための一対のコンベアを左右方向に備えた基板テーブルと、この基板テーブルを上下方向に移動可能な基板テーブル昇降装置と、基板テーブルに設けられ、その作業者側に設けられた操作ハンドルを操作することにより両コンベア間のコンベア幅を変更可能なコンベア幅調整機構とを備え、基板テーブル昇降装置は、コンベアによって次に搬送すべき基板の幅寸法が現在のコンベア幅により搬送可能な基板の幅寸法と異なるときに出力される幅寸法変更信号を受けたときに、基板テーブルを基板搬送時における基板搬送位置よりも上方に位置するように設定されたハンドル操作位置に移動させる構成としてもよい。
また、本発明の基板搬送装置は、上記の基板搬送装置において、この基板搬送装置は基板テーブルを上下方向に移動可能な基板テーブル昇降装置を備え、コンベアによって次に搬送すべき基板の幅寸法が現在のコンベア幅により搬送可能な基板の幅寸法と異なるときに出力される幅寸法変更信号を受けたときに、基板テーブル駆動装置と基板テーブル昇降装置は、基板テーブルを基板搬送時における基板搬送位置よりも前後方向後側且つ上方に位置するように設定されたハンドル操作位置に移動させる構成としてもよい。
上記した基板搬送装置の実施態様として、以下の構成が好ましい。
一対のコンベアのうちの一方は基板テーブルに固定されると共に他方にはボールナットが設けられ、基板テーブルにはボールナットと螺合するボールねじ軸がコンベアによる搬送方向と直交する方向に延びて回転自在に設けられ、操作ハンドルは、ボールねじ軸の作業者側の端部に設けられ、ボールねじ軸には、同ボールねじ軸の回動を許容する状態と、回動を規制する状態とに切替可能な回動規制機構が設けられている構成としてもよい。このような構成によると、操作ハンドルを操作してボールねじ軸を軸回転させることにより、コンベア幅を調整することができる。また、回動規制機構により搬送装置の動作中に振動等でボールねじ軸が回転することを防止することができる。よって、コンベア幅を保持し、基板の脱落等を防ぐことができる。
幅寸法変更信号に基づいてコンベア幅の変更操作を促す情報を表示させる表示装置を備えた構成としてもよい。このような構成によると、作業者が表示装置に表示された情報を見ることによりコンベア幅の変更操作を行うことができる。
本発明は、複数の供給孔を有し、基板搬送位置にある基板テーブルの上方に設けられたマスクと、上記の基板搬送装置と、この基板搬送装置に基板テーブルを上下方向に移動する基板テーブル昇降装置と、この基板テーブル昇降装置により基板テーブル上に保持する基板を上昇させることで、基板をマスクシートに重装すると共に、この重装した状態で基板に対して複数の供給孔を通じてペーストを印刷するスキージヘッドとを備えた印刷装置に適用してもよい。
上記した印刷装置の実施態様として、以下の構成が好ましい。
ハンドル操作位置は、基板をマスクシートに重装した状態において、マスクと干渉しない範囲内に設定されている構成としてもよい。このような構成によると、基板テーブルをマスク寄りに設定されたハンドル操作位置に移動させることができるから、マスクの下方深くまで手を入れる必要がなくなり、コンベア幅を調整しやすくなる。
基板搬送位置にある基板テーブルの前方側に近接して配置され、マスク下面に付着した汚れを除去するクリーニング装置を備えた構成としてもよい。このような配置によると、第1の位置にある基板テーブルとクリーニング装置との間に僅かな隙間しかなく、操作ハンドルの操作がしずらくなるものの、本発明によると、基板テーブルをハンドル操作位置に移動させることができるから、コンベア幅の調整が容易である。
本発明によると、コンベア幅の調整作業等の段取り作業を迅速に行うことができる。
<実施形態>
本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
<スクリーン印刷機の全体構成>
本実施形態における印刷機10は、図1に示すように、基台11上に図1中紙面を貫通する方向(Y軸方向)に移動可能に設けた基板テーブル30を備える。基板テーブル30上にはメインコンベア40が図面上左右方向(X軸方向)に延びるように一体的に設けられている。図1及び図2はそれぞれ、基板搬送位置にある基板テーブル30をY軸方向及びZ軸方向(X軸方向及びY軸方向の双方に対して直交する方向)から見た状態を示している。基板搬入時には、Y軸方向及びZ軸方向のそれぞれの基板搬送位置にある基板テーブル30が、X軸方向における中央部から右方に移動し(図2における図面右側2点波線部)、基板Wを受け渡し可能な間隔(例えば5mm程度)で上流側の不図示のコンベアと連結し、この不図示のコンベアとメインコンベア40が稼働することで基板Wを受け取り可能である。これとは逆に、基板搬出時には、Y軸方向及びZ軸方向のそれぞれの基板搬送位置にある基板テーブル30がX軸方向における中央部から左方に移動し(図2における図面左側2点波線部)、基板Wを受け渡し可能な間隔(例えば5mm程度)で下流側の不図示のコンベアと連結し、この不図示のコンベアとメインコンベア40が稼働することで基板Wを搬出可能である。また、基板Wをクランプするための基板クランプユニット50(図2参照)と、後述するマスク71の下面を清掃するためのクリーナユニット(本発明の「クリーニング装置」の一例)60(図2及び図4参照)とを備えている。
<マスククランプユニットの構成>
基台11に連結されるフレーム12の左右上方には、それぞれ前後方向に延びるフレーム部材16(図1参照)が設けられ、このフレーム部材16にマスククランプユニット70が設けられている。このマスククランプユニット70は、クリーム半田印刷用のマスク71をマスク支持部72により支持し、そのマスク支持部72とマスククランプ73との間でマスク71を構成する枠部材を挟み付けて保持する構成である。マスク支持部72は、マスク71の四隅と対応する位置に設けられている。マスククランプ73は、各マスク支持部72と対応してその上方に設けられている。マスククランプ73の昇降機構としてはエアシリンダが用いられ、このエアシリンダにエアを供給するエア供給路の途中にはクランプ昇降切替弁が設けられている。クランプ昇降切替弁の開閉操作を行う操作スイッチがONにされてクランプ昇降切替弁が開放状態になると、エアシリンダにエアが供給され、ピストンロッドに連結されたマスククランプ73がマスク71を構成する枠部材をマスク支持部72に押圧保持可能である。これにより、マスク71は、基板テーブル30の上方において水平配置で張り渡した状態に保持される。
また、マスククランプユニット70は、マスク71の有無を検知する位置センサを備えている。マスククランプ73には位置識別部が設けられ、この位置識別部はマスククランプ73がマスク71をクランプした状態では所定高さ範囲内に位置することで、図示しない位置センサによって読み取られ、位置センサからマスククランプ制御部170(図6参照)へ検出信号が送出される。一方、位置識別部が所定高さより上方位置、あるいは下方位置のいずれかにあれば位置センサによる読み取りができず、従ってマスクリリース状態(マスク71が無い状態)と検知される。
<スキージヘッド周りの構成>
前記各フレーム部材16には、図1に示すように、Y軸方向に延びる2本のY方向ガイドレール84が並行して設けられ、それらのY方向ガイドレール84,84に支持されてスキージヘッド支持フレーム83がY軸方向に移動可能に設けられている。このスキージヘッド支持フレーム83には、マスク71の上方に位置するようにしてスキージヘッド80が設けられている。2つのフレーム部材16のうち図1の左側に位置するフレーム部材16には、Y方向ガイドレール84に沿うようにしてボールねじ軸85が回転自在に設けられている。ボールねじ軸85の端部には、同ボールねじ軸85を回転駆動するY軸モータ(図示せず)が固定されている。一方、スキージヘッド支持フレーム83には、上記ボールねじ軸85と螺合するボールナット86が固定されている。これにより、スキージヘッド支持フレーム83は、Y軸モータでボールねじ軸85を駆動することによってY方向ガイドレール84上をY軸方向における所望の位置に移動させることができる。尚、Y軸モータはサーボ形式のモータである。
スキージヘッド80は第1及び第2のスキージ81と、各スキージ81を昇降可能とする第1及び第2のエアシリンダ87とを備えている。各エアシリンダ87を駆動するための空気圧供給装置からのエア供給路の途中には、図示しない第1及び第2の昇降切替弁が設けられており、後述するスキージユニット制御部130からの信号に応じて第1又は第2のスキージ81が選択的に下降する。
尚、詳細な説明は省略するが、スキージヘッド80は、スキージヘッド支持フレーム83に設けたボールねじ機構88及びこのボールねじ機構88を回転駆動するモータ89を備えたスキージヘッド昇降機構82によって上下に駆動され、スキージヘッド昇降機構82によってスキージヘッド80が下降されると、スキージ81がマスク71を介して基板Wに押しつけられて印刷荷重が付与される。また、スキージヘッド昇降機構82の内部には、マスク71上面に押圧されたスキージ81の荷重を検知する荷重センサが組み込まれている。荷重センサによって検知された検知荷重は、スキージユニット制御部130(図6参照)に送出され、検知荷重が目標印刷荷重の範囲内となるようにサーボ形式のモータ89に制御信号を送出する。
<クリーナユニットの構成>
ここで、前記クリーナユニット60の構成について説明する。クリーナユニット60は、基台11上における基板テーブル30の作業者側(Y軸方向前側)に設けられており、基台11上においてY軸方向に沿って延びる4本のY方向ガイドレール34によりY軸方向に沿って移動可能に支持されている。また、クリーナユニット60は、ロール状のコットン紙61を供給する供給ロール62と、そのコットン紙61を巻き取る巻取ロール63と、コットン紙61の搬送経路の途中に配された複数の案内ロール64とを備えている。クリーナユニット60の上部には、コットン紙61をマスク71下面に密着させるクリーナヘッド(図示せず)がエアシリンダ装置(図示せず)により昇降可能に設けられている。また、エアシリンダ装置にエアを供給するエア供給路の途中には、クリーナヘッド昇降切替弁が設けられており、所要時期に同切替弁が動作してクリーナヘッドが上昇する。
また、クリーナユニット60内には、図示はしないがポンプモータを駆動してコットン紙61に洗浄液を供給する洗浄液供給機構が設けられると共に、コットン紙61を介してマスク71下面に押し当てられる吸引ノズルが設けられ、この吸引ノズルに連通させた吸引チャンバ65を通してマスク71に付着した汚れを吸引することができる。吸引チャンバ65は、可撓性を有するバキュームホースの一端側に接続されるホース取付部65aを有し、このホース取付部65aは、X軸方向に延びる回動軸を中心として軸回転可能に設けられている。一方、Y軸方向に延び基台11の後方となるバキュームホースの他端側は、負圧を供給するバキュームモータに連なるバキューム弁と接続されている。これにより、バキューム弁が開放状態になると吸引ノズルに負圧が供給されて吸引を行うと共に、バキューム弁が閉止状態となって大気圧に開放されると吸引ノズルによる吸引が停止される。
クリーナユニット60における基板テーブル30側の側面下部には、連結用ソレノイド66が配設されている。連結用ソレノイド66は上下両方向に突没するロッドを備え、図4に示す基板テーブル30がY軸方向における基板搬送位置にある状態では、ロッドの下端部が基台11上に設けられる位置決め孔(図示せず)に嵌合しており、これによってクリーナユニット60が待機位置に保持される。一方、基板テーブル30には、ロッドが嵌入する連結孔(図示せず)が設けられている。このため、クリーナユニット60は、連結用ソレノイド66のロッドの上端部が基板テーブル30の連結孔に嵌合することで基板テーブル30と連結されると共に、ロッドの下端部が上方に移動することで基台11に対する係合が解除される。これにより、クリーナユニット60は、基板テーブル30の移動に伴ってY方向ガイドレール34上をY軸方向後側へ移動する。そして、所定位置で停止した後、基板テーブル30と連結状態のままクリーナヘッドを上昇させてコットン紙61をマスク71下面に密着させ、基板テーブル30の移動と共にY軸方向後側に移動し、さらには後側から前側に移動することによってマスク71下面を清掃可能である。
<基板搬送装置の構成>
基板搬送装置を構成する前記基板テーブル30は、Y軸テーブル31、X軸テーブル32、R軸テーブル33、昇降テーブル38等を段積みしてなる構成である。Y軸テーブル31は、基台11上でクリーナユニット60と同じY方向ガイドレール34によってY軸方向にスライド自在に取り付けられている。Y軸テーブル31と基台11との間には、Y軸モータの動力によって駆動されるY方向ボールねじ機構(図示せず)が設けられている。これにより、基板テーブル30のY軸テーブル31は、Y方向ボールねじ機構が駆動することにより基台11に対して、前側すなわち作業者側のY軸方向における基板搬送位置(図2及び図4における基板テーブル30の位置)とY軸方向後端の位置との間で往復移動可能である。尚、Y軸方向における基板搬送位置にある基板テーブル30と待機位置にあるクリーナユニット60とは互いに近接した配置とされている(図4参照)。
Y軸テーブル31上には、X軸方向に沿って延びる形態をなす一対のX方向ガイドレール35が設けられ、この両X方向ガイドレール35上にX軸テーブル32がX軸方向にスライド自在に取り付けられている。X軸テーブル32とY軸テーブル31との間には、X軸モータの動力によって駆動されるX方向ボールねじ機構(図示せず)が設けられている。これにより、X軸テーブル31は、X方向ボールねじ機構が駆動することによってY軸テーブル31に対してX軸方向における所望の位置に移動可能である。
X軸テーブル32上には、回転ユニット36を介してR軸テーブル33が設けられている。回転ユニット36はR軸モータを備え、このモータの動力によってZ軸方向に延びる回動軸を中心として回転自在に設けられている。これにより、R軸テーブル33は、回転ユニット36が駆動することによってX軸テーブル32に対してZ軸回りにおける所望の角度に回動可能である。
R軸テーブル33の四隅には、ガイドシャフト37がZ軸方向に沿ってスライド自在に取り付けられ、このガイドシャフト37の上端部に昇降テーブル38が固定されている。また、R軸テーブル33と昇降テーブル38との間には、Z軸モータの動力によって駆動されるボールねじ機構39が設けられている。これにより、昇降テーブル38は、ボールねじ機構39が駆動することによってR軸テーブル33に対して、Z軸方向における所望の位置に移動可能である。尚、X軸モータ、Y軸モータ、Z軸モータ、及びR軸モータは共に、サーボ形式のモータである。上述したように、Y軸テーブル31、X軸テーブル32、R軸テーブル33、昇降テーブル38を駆動させる機構により、本発明の「基板テーブル案内機構」及び「基板テーブル駆動装置」が構成されている。
基板テーブル30の昇降テーブル38上には、X軸方向に沿って一対のメインコンベア40が設けられている。メインコンベア40は、昇降テーブル38の昇降動作に伴って基板Wを搬送可能なZ軸方向における基板搬送位置とこの基板搬送位置より上方の印刷位置との間で移動可能である。
メインコンベア40は、昇降テーブル38に取り付けられる前側の固定側コンベア支持ブラケット40aと、後側の可動側コンベア支持ブラケット40bと、両コンベア支持ブラケット40a,40bにそれぞれ取り付けられる前後のコンベア40c,40cとにより構成される。基板クランプユニット50は、図4に示すように、メインコンベア40の一対の前後のコンベア40c,40cのそれぞれ外側においてX軸方向に沿って配置された一対の帯板状のクランプ片51を備えている。固定側コンベア支持ブラケット40aに取り付けられるY軸方向前側のクランプ片51は、可動側コンベア支持ブラケット40bに取り付けられる後側のクランプ片51に対して不図示のシリンダ装置によってY軸方向にスライド自在に取り付けられている。これにより、両クランプ片51は、メインコンベア40上に搬送された基板Wを、基板Wの上面と両クランプ片51の上面とがZ軸方向で同一高さとする状態で、Y軸方向両側から保持可能である。また、両クランプ片51の上面には、複数の吸引孔52が設けられている。各吸引孔52は、負圧を供給可能な空気圧供給装置(図示せず)に接続されている。このため、両クランプ片51がマスク71下面に重装された状態で各吸引孔52に負圧が供給されることにより、マスク71がクランプ片51の上面に吸着保持されるようになっている。
ボールねじ機構39により昇降テーブル38を上昇させることにより、メインコンベア40、両クランプ片51及び両クランプ片51で保持されている基板Wを上昇させることにより、基板Wをマスク71下面に重装することができる。昇降テーブル38には、印刷動作中マスク71の上方のスキージ81により負荷される荷重に対抗して基板Wを支えるバックアップ装置が設けられている。バックアップ装置は、昇降テーブル38に対してZ軸方向に沿ってスライド自在に取り付けられたスライド支柱43と、このスライド支柱43の上端部に固定された載置テーブル41と、昇降テーブル38と載置テーブル41との間に設けた昇降装置とを備えている。この昇降装置はバックアップ装置昇降モータを備え、このモータの駆動力により載置テーブル41をZ軸方向における所望の位置に昇降可能である。載置テーブル41上には、バックアッププレート上に複数のバックアップピンが上向きにセットされたバックアップユニットが載置され、基板Wが両クランプ片51に保持された状態で、載置テーブル41が上昇し、このバックアップピンの上端部で基板Wが支持される。
さて、本実施形態における基板テーブル30は、図2、図3及び図4に示すように、基板Wの幅寸法に応じて両コンベア40間のコンベア幅を変更可能なコンベア幅調整機構を備えている。コンベア幅調整機構はボールねじ機構により調整可能とされ、Y軸方向前側において昇降テーブル38に固定される固定側コンベアブラケット40aと、Y軸方向後側において、昇降テーブル38に設けられる一対のY方向ガイドレール44にY軸方向に可動に取り付けられる可動側コンベア支持ブラケット40bとには、それぞれコンベア40cが固定されている。すなわち、Y軸方向前側のコンベア40c(以下「固定コンベア」という。)は昇降テーブル38に対し連結固定され、Y軸方向後側のコンベア40c(以下「可動コンベア」という。)は昇降テーブル38に対し移動可能に連結されている。コンベア幅調整機構は、一対の前記Y方向ガイドレール44と、各Y方向ガイドレール44の側方においてY軸方向に延びて回動可能に設けられた一対のボールねじ軸45と、可動側コンベア支持ブラケット40bと一体に設けられボールねじ軸45と螺合するボールナット46とを備えている。一方のボールねじ軸45の作業者側(Y軸方向前側)の端部には、ボールねじ軸45を手動で回動操作する操作ハンドル47が設けられている。これにより、可動コンベア40cは、作業者が操作ハンドル47を手動操作することによって固定コンベア40cに対して接近及び離間可能である。尚、ボールねじ軸45において操作ハンドル47の近傍には、ボールねじ軸45の回動を許容する状態と、回動を規制する状態とに切替可能な回動規制機構48が設けられている。したがって、印刷動作中に振動等によって可動コンベア40cが移動しコンベア幅が変動して基板Wが脱落する等の不具合を未然に防ぐことができる。また、可動コンベア40cのX軸方向略中央には、コンベア幅を算出するためのフィデューシャルマーク42が付されている。
尚、本実施形態における印刷機10は、図4に示すように、基板Wのフィデューシャルマークや可動コンベア40cのフィデューシャルマーク42等を撮像するための基板撮像カメラ18と、基板Wの印刷後の状態を撮像して検査するための検査カメラ19とを備えている。両カメラ18,19は共に、両フレーム部材16間に梁状に設けた取付部材17に固定されている(両カメラ18,19は図6における「フレーム固定カメラ」に相当する。)。基板撮像カメラ18は、Y軸方向の基板搬送位置にある基板テーブル30の可動コンベア40cのフィデューシャルマーク42に対してY軸方向後側に配置してある。また、昇降テーブル38上のY軸方向前側には、マスク71下面のフィデューシャルマーク(図示せず)を撮像してマスク71の位置や種類等を識別するための基板テーブルカメラ49が設けられている。
<印刷機の電気的構成>
続いて、印刷機10の演算処理部100を中心とした電気的構成について図6を参照して説明する。演算処理部100には、表示ユニット110、印刷プログラム記憶手段120、スキージユニット制御部130、クリーナユニット制御部140、基板テーブル制御部150、撮像装置制御部160、マスククランプ制御部170、及び入出力制御部180が接続されている。尚、表示ユニット110は本発明の「表示装置」に相当する。
印刷プログラム記憶手段120には、印刷機10の印刷動作を行うための印刷プログラムが記憶されている。この印刷プログラムには、基板Wの幅寸法、この幅寸法に応じたコンベア幅、スキージ81をマスク71上面に押し当てる際の印刷荷重、及びスキージ81をマスク71上面に沿って移動させる移動速度等のデータが含まれている。
基板テーブル制御部150は、X軸モータ、Y軸モータ、Z軸モータ、及びR軸モータにそれぞれ設けられたエンコーダから信号を受けて、基板テーブル30のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向、及びZ軸回りにおける移動量を把握することが可能である。また、撮像装置制御部160は、基板撮像カメラ18によって撮像されたメインコンベア40のフィデューシャルマーク42の撮像画像に基づいて撮像中心に対するフィデューシャルマーク42のY軸方向のずれ量を把握することができる。
<印刷機の作用説明>
本実施形態は以上の構成であり、次にその作用を図7ないし図9のフローチャートを参照しながら説明する。
現行の基板群Wに対する印刷処理が完了し、次に印刷すべき基板群Wに対する印刷処理を開始するときに、次に印刷すべき基板群Wの印刷プログラムの取り込み指示がなされると(S101)、次に印刷すべき基板群Wの幅寸法やコンベア幅S3等のデータを含んだ印刷プログラムが取得される。尚、次に印刷すべき基板群Wのコンベア幅S3のデータが印刷プログラム中に含まれていない場合には、予め基板Wの幅寸法とこの幅寸法に応じたコンベア幅とを関連付けて記憶させた対応表を設けておき、この対応表を参照することにより次に印刷すべき基板群Wの幅寸法に基づいてコンベア幅S3を取得可能である。
次に、現在のコンベア幅S1のデータがあるか否かを確認し、現在のコンベア幅S1のデータがなければ(S102でNo)、コンベア幅検出プログラムが実行される(S103)。まず、Z軸方向及びY軸方向の両方向で基板搬送位置にある基板テーブル30をY軸方向後側に移動、あるいは基板テーブル30がハンドル操作位置にある場合は、基板テーブル30を基板撮像カメラ18との干渉を避けられる位置まで、一旦Z軸方向に下降させた後Y軸方向後側に移動させる(S201)。次に、基板撮像カメラ18が可動コンベア40cのフィデューシャルマーク42を撮像すると(S202)、撮像画像信号が撮像装置制御部160へ送出され、基板撮像カメラ18の撮像中心に対するフィデューシャルマーク42のY軸方向のずれ量ΔY1が算出される。これと共に、基板テーブル30のY軸方向における移動量Y2がY軸モータのエンコーダにより取得される。ここで、基板撮像カメラ18の撮像中心座標P1は設計上既知であるから、この座標P1とずれ量ΔY1及び移動量Y2とに基づいて可動コンベア40cのフィデューシャルマーク42の座標P2が算出される。さらに、固定コンベア40cの座標は設計上既知であるから、可動コンベア40cのフィデューシャルマーク42の座標P2に基づいてコンベア幅S1が算出される(S203)。
次に、現在の基板テーブル30上におけるコンベア幅(印刷プログラムに基づくコンベア幅S3か、ステップS203において求められるコンベア幅S1)データと、次に印刷すべき基板群Wとの印刷プログラム中における幅寸法データの比較を行い、これらの幅寸法データが異なる場合には(S104でYes)、幅寸法変更信号が基板テーブル制御部150に送出される。基板テーブル制御部150は、基板搬送装置あるいは可動コンベア40cが基板撮像カメラ18の下方となる位置にある基板テーブル30を、ハンドル操作位置に移動させると共に、非常停止スイッチを押すことを作業者に促す表示(表示0)を表示ユニット110に表示させる(S105)。基板テーブル制御部150は、非常停止スイッチの入力待ちを行い(S106のNo)、非常停止スイッチの入力があったときに(S106でYes)、コンベア幅調整モードに移行する。尚、幅寸法変更信号は、マスククランプユニット70の位置センサによりマスクリリース状態と検知されたときに出力してもよい。
コンベア幅調整モードではまず第1に、表示ユニット110に現在のコンベア幅S1と目標コンベア幅S3とのずれ量ΔS1に基づいた操作ハンドル47の回転方向、回転数、回転角等の操作情報(例えば「右に180°回転させる」といった情報)を表示して、作業者にハンドル操作を促す(S107)。尚、ハンドル操作位置は、図5に示すように、基板搬送位置(図4の基板テーブル30の位置)よりY軸方向やや後側の位置であって、マスク71下面の近傍において基板テーブル30がマスク71と干渉しない範囲内で、基板搬送位置よりZ軸方向に上昇した位置とされる。これにより、クリーナユニット60の後方にハンドル操作可能なスペースを確保できると共に、操作ハンドル47のZ軸方向位置をクリーナユニット60の上端部(クリーナヘッド)と同等あるいはそれ以上とできるので、作業者は、操作ハンドル47による操作を容易に行うことができる。
操作ハンドル47の操作が完了し、稼働スイッチの入力があると(S108でYes)、コンベア幅検出プログラム(S201〜S203)が実行される(109)。そして、調整後のコンベア幅S2が取得されると、このコンベア幅S2が次に印刷すべき基板群Wのコンベア幅S3に対して所定範囲内にあるときには(S110でYes)、基板テーブル30を基板搬送位置へ移動させ、印刷プログラム記憶手段120中に記憶されている現在のコンベア幅データS3をコンベア幅データS2に置き換えると共に、搬送モードに移行する(S111)。一方、コンベア幅S2がコンベア幅S3に対して所定範囲内にないときには(S110のNo)、表示ユニット110にエラー表示を表示した上で(S115)、ステップS105に移行して再度コンベア幅の調整を行う(S105〜S109)。また、エラー表示と同時にあるいはその直後に、調整後のコンベア幅S2と目標コンベア幅S3とのずれ量ΔS2に基づいた操作情報が表示ユニット110に表示される。尚、コンベア幅調整モードにおいて所定時間が経過しても稼働スイッチの入力がないときには(S113でYes)、プログラムを中止する旨の警報を表示し(S114)、その後に本プログラムを停止させる。
以上のようにしてコンベア幅S2の設定が完了し、搬送モードに移行すると、次の基板群Wの印刷動作プログラムが実行される(S112)。基板テーブル30はY軸方向及びZ軸方向における基板搬送位置、且つX軸方向の基台11中央部位置にある状態から、X軸テーブル32がX軸方向右側に移動することでメインコンベア40がX軸方向右側に移動し、上流側の装置から基板Wがメインコンベア40上に搬入され、基板Wがメインコンベア40上のX軸方向所定位置において、基板クランプユニット50により保持される。その後、基板テーブル30はX軸方向の基台11中央部位置に戻る(S301)。そして、マスク71下面の清掃が必要であれば(S302でYes)、クリーナユニット60による清掃を実施する(S303)。クリーナユニット60による清掃を実施するか否かの判定は、例えば予め設定された基板Wの処理枚数と現在の処理枚数とを比較することにより判定してもよいし、作業者がマスク71下面の状態を直接確認して作業者からの入力指示により行ってもよい。
マスク71下面の清掃は、連結用ソレノイド66を駆動することにより基板テーブル30とクリーナユニット60を連結状態とした上で、クリーナユニット60を所定位置まで搬送させ、クリーナヘッドを上昇させてコットン紙61をマスク71下面に密着させた状態でクリーナユニット60を基板テーブル30と共にY軸方向後側に移動させることにより行われる。清掃完了後は、クリーナヘッドを下降させ、クリーナユニット60をY軸方向に移動させて元の位置に至ったところで連結用ソレノイド66を駆動させて連結状態を解除すると共にクリーナユニット60を基台11に対して固定する。
次に、マスク71下面のフィデューシャルマークを撮像する必要があるか否かを判定し、マスク71交換したとき、印刷枚数が所定枚数に達する毎等、撮像する必要がある場合には(S304でYes)、基板テーブル30をX軸方向及びY軸方向に移動させて、基板テーブルカメラ49によりマスク71下面のフィデューシャルマークを順次撮像する(S305)。引き続き、基板テーブル30をX軸方向及びY軸方向に移動させて、基板撮像カメラ18により基板Wのフィデューシャルマークを順次撮像する(S306)。
このようにしてマスク71及び基板Wのフィデューシャルマークの位置情報をそれぞれ取得し、これらの位置情報に基づいてマスク71下面のフィデューシャルマークと基板Wのフィデューシャルマークとを一致させるべく基板テーブル30をX軸方向、Y軸方向、及びZ軸回りに移動させる。これと同時に、昇降テーブル38及び載置テーブル41も印刷位置に向けて上昇を開始し、マスク71に対するX軸方向、Y軸方向、及びZ軸回りの位置合わせが完了した状態で、基板Wをマスク71下面に密着させ、さらに基板クランプユニット50の吸引孔52によってマスク71下面に吸着保持する(S307)。
次に、スキージヘッド80の現在の位置に応じて一方のスキージ81を選択的に下降させる(S308)。マスク71上面にクリーム半田等のペーストを供給し、印刷荷重、移動速度を制御しつつ、スキージ81をY軸方向片側に移動させることにより、マスク71の供給孔を通じて基板W上面の所定の位置にペーストが印刷される(S309)。この後、基板クランプユニット50の吸引孔52によるマスク71下面に対する吸着を解除し基板テーブル30をZ軸方向に基板搬送位置まで下降させると共に、Z軸回り及びY軸方向の位置合わせのための僅かな移動分を元に戻して、Z軸回り及びY軸方向の基板搬送位置とし、クランプ片51による基板Wの保持を解除する。そして、印刷済の基板Wの枚数が目標印刷枚数に至っていない場合には(S312でNo)、基板テーブル30をZ軸方向、Z軸回り及びY軸方向の基板搬送位置に保ったまま、X軸方向左側に移動し、下流側の装置へ印刷済基板Wを搬出する。この搬出後、基板テーブル30をX軸方向右側に移動して印刷前基板Wを上流側の装置から搬入し、基板Wをメインコンベア40上の所定位置に保持した状態で、基板テーブル30をX軸方向の基台11中央部位置に戻す(S313)。そして、全ての基板群Wの印刷が完了するまでこの印刷プログラムを実行する。
以上のように本実施形態では、次の効果を奏することができる。
1.コンベア幅の調整作業が必要となるときに、基板テーブル30をハンドル操作位置に移動させることができるから、操作ハンドル47を手動操作しやすくなり、もって迅速にコンベア幅を調整することができる。
2.印刷処理が完了した基板Wの幅寸法と次に印刷すべき基板Wの幅寸法とが一致しない場合に、基板テーブル30をY軸方向の基板搬送位置からY軸方向後側に、且つZ軸方向の基板搬送位置からZ軸方向上方に離間したハンドル操作位置に移動させ、コンベア幅調整モードに移行させることができる。
3.表示ユニット110に表示された操作ハンドル47の操作情報に基づいて操作ハンドル47を手動操作することができるから、作業者がコンベア幅の調整作業を正確かつ迅速に行うことができる。
4.コンベア幅の調整が必要な場合には、非常停止スイッチを押すことを促す表示がなされるので、作業者は非常停止スイッチを押すことで、全てのアクチュエータを停止させることができ、この全てのアクチュエータが停止した状態でハンドル操作を行うことができる。
5.回動規制機構48により基板テーブル30の動作中に振動等でボールねじ軸45が回転しコンベア幅が変動することを防ぐことができるから、基板Wの脱落等を防ぐことができる。
6.基板テーブル30をマスク71寄りに設定されたハンドル操作位置に上昇させることができるから、クリーナユニット60の上端部(クリーナヘッド)が邪魔となることがなくなり、コンベア幅を調整しやすくなる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態では、次に印刷すべき基板群Wの印刷プログラムに基づいて基板の幅寸法データを取得しているものの、本発明によると、作業者がキーボード等の入力手段によって基板の幅寸法データを入力してもよい。
(2)本実施形態では、比較手段により次に印刷すべき基板群Wの幅寸法データと印刷処理が完了した基板群Wの幅寸法データとを比較しているものの、本発明によると、作業者がこれらの幅寸法データの比較を行ってもよい。
(3)本実施形態では、ボールねじ軸45とボールナット46との螺合によるコンベア幅調整機構を例示しているものの、本発明によると、他の方法であってもよく、例えばラック&ピニオン方式によるコンベア幅調整機構としてもよい。
(4)本実施形態では、幅寸法変更信号に基づいて表示ユニット110にコンベア幅の変更操作を促す情報を表示させているものの、本発明によれば、幅寸法変更信号の有無に関わらずコンベア幅検出プログラムが実施されたことを条件として、コンベア幅の変更操作を促す情報を表示させてもよい。
(5)本実施形態では、表示ユニット110に操作ハンドル47の操作情報を表示させるものを例示しているものの、本発明によれば、必ずしも操作情報を表示させなくてもよい。例えば、コンベア幅調整機構にエンコーダを設けておき、操作ハンドル47による可動コンベア40cの移動量が所定の移動量に達したときに表示ユニット110に「操作完了」の表示をさせるようにしてもよい。
(6)本実施形態では、非常停止スイッチの入力があったことを条件としてコンベア幅の変更操作を促す情報を表示ユニット110に表示させているものの、本発明によれば、基板幅の幅寸法データが一致しないと判断されたときに(S104でYes)、自動的に全てのアクチュエータを停止状態としコンベア幅の変更操作を促す情報を表示ユニット110に表示させてもよい。
(7)本実施形態では、ボールねじ軸45の回動を規制する回動規制機構48を設けたものを例示しているものの、本発明によれば、可動コンベア40cの移動を規制するストッパ機構を可動コンベア40cに設けてもよい。
(8)本実施の形態では、基板テーブル30のハンドル操作位置として、Y軸方向の基板搬送位置からY軸方向後側に、且つZ軸方向の基板搬送位置からZ軸方向上方に離間した位置を採用しているが、Z軸方向においては基板搬送位置のままで、Y軸方向の基板搬送位置からY軸方向後側に離間した位置をハンドル操作位置としてもよい。この場合にはクリーナユニット60の後方に空きスペースが確保できるので、操作ハンドル47へ容易に手を伸ばすことができる。また、Y軸方向においては基板搬送位置のままで、Z軸方向の基板搬送位置からZ軸方向上側に、マスク71下面より上の位置とはならない範囲で、Z軸方向の基板搬送位置からZ軸方向上側に離間した位置をハンドル操作位置としてもよい。この場合にはクリーナユニット60の上端となるクリーナヘッドをハンドル操作の邪魔になりにくくすることができる。
(9)本実施形態では、本発明の基板搬送装置を印刷機10に適用したものを例示しているものの、本発明によれば、表面実装機に適用してもよい。
スクリーン印刷機の正面図 コンベア幅を広めに調整したスクリーン印刷機の平面図 コンベア幅を狭めに調整したスクリーン印刷機の平面図 基板テーブルが基板搬送位置にある状態を示す側面図 基板テーブルがハンドル操作位置にある状態を示す側面図 スクリーン印刷機のブロック図 スクリーン印刷機の作用を示すフローチャート そのコンベア幅検出プログラムの手順を示すフローチャート その印刷動作プログラムの手順を示すフローチャート
符号の説明
10…印刷機
30…基板テーブル
40…メインコンベア
45…ボールねじ軸
46…ボールナット
47…操作ハンドル
48…回動規制機構
60…クリーナユニット(クリーニング装置)
71…マスク
80…スキージヘッド
100…演算処理部
110…表示ユニット(表示装置)

Claims (8)

  1. 複数枚の基板を横方向に順次搬送するための一対のコンベアを左右方向に備えた基板テーブルと、
    この基板テーブルを前後方向に移動可能に支持する基板テーブル案内機構と、
    この基板テーブル案内機構に支持された前記基板テーブルを駆動する基板テーブル駆動装置と、
    前記基板テーブルの前後方向前側となる作業者側に設けられた操作ハンドルを手動操作することにより前記両コンベア間のコンベア幅を変更可能なコンベア幅調整機構とを備え、
    前記基板テーブル駆動装置は、
    前記コンベアによって次に搬送すべき基板の幅寸法が現在のコンベア幅により搬送可能な基板の幅寸法と異なるときに出力される幅寸法変更信号を受けたときに、前記基板テーブルを基板搬送時における基板搬送位置よりも前後方向後側に設定されたハンドル操作位置に移動させることを特徴とする基板搬送装置。
  2. 複数枚の基板を横方向に順次搬送するための一対のコンベアを左右方向に備えた基板テーブルと、
    この基板テーブルを上下方向に移動可能な基板テーブル昇降装置と、
    前記基板テーブルに設けられ、その作業者側に設けられた操作ハンドルを操作することにより前記両コンベア間のコンベア幅を変更可能なコンベア幅調整機構とを備え、
    前記基板テーブル昇降装置は、
    前記コンベアによって次に搬送すべき基板の幅寸法が現在のコンベア幅により搬送可能な基板の幅寸法と異なるときに出力される幅寸法変更信号を受けたときに、前記基板テーブルを基板搬送時における基板搬送位置よりも上方に位置するように設定されたハンドル操作位置に移動させることを特徴とする基板搬送装置。
  3. 請求項1に記載の基板搬送装置において、この基板搬送装置は前記基板テーブルを上下方向に移動可能な基板テーブル昇降装置を備え、
    前記コンベアによって次に搬送すべき基板の幅寸法が現在のコンベア幅により搬送可能な基板の幅寸法と異なるときに出力される幅寸法変更信号を受けたときに、前記基板テーブル駆動装置と前記基板テーブル昇降装置は、前記基板テーブルを基板搬送時における基板搬送位置よりも前後方向後側且つ上方に位置するように設定されたハンドル操作位置に移動させることを特徴とする基板搬送装置。
  4. 前記一対のコンベアのうちの一方は前記基板テーブルに固定されると共に他方にはボールナットが設けられ、前記基板テーブルには前記ボールナットと螺合するボールねじ軸が前記コンベアによる搬送方向と直交する方向に延びて回転自在に設けられ、前記操作ハンドルは、前記ボールねじ軸の作業者側の端部に設けられ、
    前記ボールねじ軸には、同ボールねじ軸の回動を許容する状態と、回動を規制する状態とに切替可能な回動規制機構が設けられている請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の基板搬送装置。
  5. 前記幅寸法変更信号に基づいて前記コンベア幅の変更操作を促す情報を表示させる表示装置を備えた請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の基板搬送装置。
  6. 複数の供給孔を有し、前記基板搬送位置にある前記基板テーブルの上方に設けられたマスクと、請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の前記基板搬送装置と、この基板搬送装置に前記基板テーブルを上下方向に移動する基板テーブル昇降装置と、この基板テーブル昇降装置により前記基板テーブル上に保持する前記基板を上昇させることで、前記基板をマスクシートに重装すると共に、この重装した状態で前記基板に対して前記複数の供給孔を通じてペーストを印刷するスキージヘッドとを備えた印刷装置。
  7. 前記ハンドル操作位置は、前記基板をマスクシートに重装した状態において、前記マスクと干渉しない範囲内に設定されている請求項6に記載の印刷装置。
  8. 前記基板搬送位置にある前記基板テーブルの前方側に近接して配置され、前記マスク下面に付着した汚れを除去するクリーニング装置を備えた請求項6又は請求項7に記載の印刷装置。
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