JP2008259926A - 湿式排煙脱硫装置 - Google Patents

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之紀 岩崎
Hiroshi Ishizaka
浩 石坂
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元臣 岩月
Shigeto Omine
成人 大峰
Yoshiaki Mitsui
良晃 三井
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Abstract

【課題】吸収塔内の燃焼排ガスの偏流を抑制し、SO2濃度の分布を小さくすること。
【解決手段】吸収塔2内のスプレノズル12の設置部より燃焼ガス流れの上流側の吸収塔側壁3の同一またはほぼ同一水平方向に複数の偏流板4を設置し、該吸収塔2の側壁3に対して下向きに設置する偏流板4を2つ以上の異なる設置角度で交互に設置することで、吸収液が単一の円筒状の水壁となって落下しなくなり、排ガスの偏流を抑制することができる。また、偏流板4のなす前記設置角度が大きい偏流板4の吸収塔中心部方向の長さを、前記設置角度が小さい偏流板4よりも長くすることで、設置角度の異なる2以上の偏流板から落下する吸収液の、吸収塔側壁3からの距離の差がより大きくなり、吸収液の分散性が向上し排ガスの偏流を抑制することができる。
【選択図】図2

Description

本発明はボイラなどの燃焼装置から排出される排ガス中の硫黄酸化物を除去する湿式排煙脱硫装置に係わり、特にスプレした吸収液の高効率利用を行うために好適な湿式排煙脱硫装置に関する。
従来の湿式排煙脱硫装置では、吸収液の一部はスプレノズルから噴霧され吸収塔の側壁を伝って落ちるため、硫黄酸化物(SO2)の吸収にあまり寄与しなかった。そこで吸収液を偏流板により再び燃焼排ガス中を落下させて、排ガスとの接触効率を高めて脱硫効率を向上させている。
特開2004−24945号公報 米国特許第5,656,046号明細書
上記特許文献1記載の従来技術では、図5と図6に示すように偏流板4から落下する吸収液は単一の円筒状の水壁Hを形成するため、この水壁Hにより燃焼排ガスに偏流が起こり、水壁Hの内側の燃焼排ガス流量が水壁Hの外側よりも低くなる。これにより吸収塔内でSO2濃度が高い水壁Hの外側の領域と水壁Hの内側の低い領域が存在するため、吸収液のスプレ量を高濃度領域のSO2濃度により設定する必要がある。
本発明の課題は、吸収塔内の燃焼排ガスの偏流を抑制し、SO2濃度の分布を小さくすることである。
上記本発明の課題は、次の解決手段により解決される。
請求項1記載の発明は、吸収液を貯留する循環タンクと、該循環タンクに設置された撹拌機と、循環タンクに設置された空気供給配管と、該空気供給配管に空気を供給する空気ブロアと、循環タンク上部に設けた吸収塔と、該吸収塔側壁に設けた燃焼排ガスを導入する入口ダクトと、吸収塔を通過した燃焼排ガスを排出する出口ダクトと、吸収塔内に設置されたスプレノズルと、循環タンク内の吸収液をスプレノズルに吸い上げる循環ポンプと、該循環ポンプから吸い上げた吸収液をスプレノズルに吸収塔外部から循環供給する配管を備えた湿式脱硫排煙装置において、吸収塔内のスプレノズル設置部より燃焼排ガス流れの上流側であって、前記入口ダクトより下流側の吸収塔側壁の同一水平方向又はほぼ同一水平方向に、該吸収塔側壁に対して下向きに交互に2つ以上の異なる設置角度で複数の偏流板を設置する湿式排煙脱硫装置である。
請求項2記載の発明は、吸収塔側壁に対して下向きに設置する設置角度が大きい偏流板の吸収塔中心部方向の長さを、前記設置角度が小さい偏流板の吸収塔中心部方向の長さよりも大きくする請求項1項記載の湿式排煙脱硫装置。
(作用)
請求項1記載の発明によれば、吸収塔側壁の同一水平方向またはほぼ同一水平方向に所定の長さで偏流板を、吸収塔の側壁に対して下向きに2つ以上の異なる設置角度で交互に設置することにより、吸収塔の側壁を伝って落ちる吸収液が、偏流板の吸収塔側壁に対する設置角度ごとに、吸収塔の側壁からそれぞれ異なる位置で吸収塔内部の排ガス中を落下する。それによって、偏流板先端から落下する吸収液が一個の円筒状の水壁となって落下することがなくなり、排ガスの偏流を抑制することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、前記設置角度が大きい偏流板の吸収塔中心部方向への長さを、設置角度が小さい偏流板の吸収塔中心部方向への長さより大きくすることで、2以上の設置角度の異なる偏流板から落下する吸収液の、吸収塔側壁からの距離の差が設置角度だけ変えて同じ長さとした偏流板を用いる場合に比べてより大きくなり、吸収液の分散性が向上し排ガスの偏流を抑制することができる。
請求項1記載の発明によれば、吸収塔の側壁の同一またはほぼ同一水平方向に所定の長さで偏流板を、吸収塔の側壁に対して下向きに2つ以上の異なる設置角度で交互に設置することにより、排ガスの偏流を抑制することが出来る。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、前記設置角度の異なる偏流板から落下する吸収液の、吸収塔側壁からの距離の差が前記設置角度だけ変えて同じ長さとした2つ以上の偏流板を用いる場合に比べてより大きくなり、吸収液は2つ以上の偏流板の前記設置角度ごとに吸収塔の側壁からの距離が異なる位置に落下することで、排ガスの偏流を抑制することが出来る。
本発明の実施例について以下説明する。
本発明の実施例に係る湿式排煙脱硫装置の概略を図1に示す。排ガス14が流入する入口ダクト1を側壁3に設けた吸収塔2の内壁には偏流板4を設け、入口ダクト1から流入した排ガス14は出口ダクト5に向けて吸収塔2の内部を上昇する。排ガス14が吸収塔2の内部を上昇する過程で、吸収塔下部に設けた循環タンク6内に貯留されている吸収液13が循環ポンプ10により吸収塔外部に設けた循環配管11内から吸収塔上部に設けたスプレノズル12に向けて循環供給される。
また、循環タンク6には撹拌機7と該攪拌機7の裏面側空気を供給する空気供給配管8が設置され、該空気供給配管8には空気を供給するための空気ブロア9が設置されている。図示していないが、循環配管11の内部を流れる吸収液中に炭酸カルシウムを溶解した溶液を供給することができる構成を設けても良い。
スプレノズル12から噴霧された吸収液13と燃焼排ガス14が接触し、燃焼排ガス14中のSO2が吸収液13中に吸収される。吸収液13に吸収されたSO2は、炭酸カルシウムと反応し、亜硫酸カルシウムCa(HSO2)となる。吸収液13は、循環タンク6に落下し、貯留される。循環タンク6内では、空気ブロア9から空気供給配管8により吸収液13中に空気が供給される。吸収液13中に供給された空気は、撹拌機7のインペラによりせん断され小さな気泡となり、循環タンク6内の吸収液13中に分散される。吸収液13中に分散された気泡は吸収液13に含まれる亜硫酸カルシウムと反応し、硫酸カルシウムとなる。
スプレノズル12から噴霧された吸収液13の約20%が吸収塔2の側壁3に衝突し、側壁3を伝って落下する。この吸収液13は吸収塔2の入口ダクト1より上部の側壁3に設けた偏流板4によって再度排ガス14中を落下し、亜硫酸の吸収に寄与する。また、偏流板4には水平方向の幅0.5mで、吸収塔中心部方向の長さ0.3mの平板を使用し、吸収塔2の側壁3に対して偏流板4がなす設置角が下向きに、しかも交互にそれぞれ30度、60度となるように吸収塔側壁の同一水平方向またはほぼ同一水平方向に複数個設置する。
図2に偏流板4を設置した吸収塔側壁3の鉛直方向の一部断面図に示すように、設置角度が側壁3に対して下向きに30度である偏流板4からは、吸収液13が吸収塔側壁3から約0.15m離れた位置に落下し、設置角度が側壁3に対して下向きに60度である偏流板4からは、吸収液13が吸収塔側壁3から0.26m離れた位置を落下する。また設置角度が側壁3に対して下向きに30度である偏流板4とこの偏流板4に隣接する設置角が側壁3に対して下向きに60度である偏流板4との間には落下する吸収液間に間隙が出来る(図4参照)ことにより、入口ダクト1から導入される排ガス14の偏流を抑制することができる。
図5の従来技術の吸収塔内部構造図と図6の図5のA−A線断面矢視図に示すように、偏流板4を側壁3に対して直交する方向に(単一の傾斜角度90度で)設置した場合は、偏流板4から落下する吸収液13が単一の円筒状の水壁Hを形成し、排ガス14が水壁Hの吸収塔中心部側より水壁Hの外側により多く流れる。これにより、吸収塔2内の偏流板4により形成される前記吸収液13の単一の円筒状の水壁Hの外側を上昇する排ガス14中のSO2濃度は、前記水壁Hの内側を上昇する排ガス14中のSO2濃度に比べて20%高くなる。
これに対して、2以上の偏流板4を側壁3に対して下向きに30度と60度の異なる設置角度で吸収塔側壁の同一水平方向またはほぼ同一水平方向に複数個設置する本実施例の場合は、吸収塔断面のSO2濃度濃度分布のずれを5%以下に抑えることができた。これにより、吸収液13のスプレノズル12からのスプレ量を約5%低減することでき、循環ポンプ10の動力を約3%低減することができる。
本発明の他の実施例に係る偏流板4を図3と図4に示す。図3に偏流板4を設置した吸収塔2の側壁3の鉛直方向の一部断面図に示すように、設置角度が側壁3に対して下向きに30度である偏流板4と設置角度が側壁3に対して下向きに60度であり、吸収塔中心部方向の長さが比較的長い偏流板4からなり、図4に偏流板4を設置した吸収塔2の側壁3の水平方向の一部断面図を示す。
本実施例は吸収塔2の側壁3に対して下向きに設置する角度が60度の偏流板4として、水平方向の幅0.5m、吸収塔中心部方向の長さ0.45mの平板を使用し、側壁3に対して下向きに設置する角度が30度の偏流板4として、水平方向の幅0.5mで、吸収塔中心部方向の長さ0.3mの平板することが実施例1とは異なる。これにより、偏流板4の設置角が60度の偏流板4から落下する吸収液13は、吸収塔2の側壁3から0.39m離れた位置に落下し、隣接する側壁3に対して下向きに設置する角度が30度の偏流板4から落下する吸収液13との間隙をより大きくすることで、排ガス14の偏流をさらに抑制することができる。
吸収塔内での排ガスの偏流を抑制し、脱硫率の向上が可能となる湿式排煙脱硫装置として利用可能性が高い。
本発明の実施例1の湿式排煙脱硫装置の吸収塔の側面図である。 図1の吸収塔側壁に設ける偏流板設置部の鉛直方向断面図である。 本発明の実施例2の湿式排煙脱硫装置の吸収塔側壁に設ける偏流板設置部の鉛直方向断面図である。 本発明の実施例2での吸収塔内の吸収液の落下位置と排ガスの流れの概略図である。 従来技術の一例の湿式排煙脱硫装置の吸収塔内部構造図である。 図5のA−A線断面矢視図である。
符号の説明
1 入口ダクト 2 吸収塔
3 吸収塔側壁 4 偏流板
5 出口ダクト 6 循環タンク
7 撹拌機 8 空気供給配管
9 空気ブロア 10 循環ポンプ
11 循環配管 12 スプレノズル
13 吸収液 14 排ガス

Claims (2)

  1. 吸収液を貯留する循環タンクと、該循環タンクに設置された撹拌機と、循環タンクに設置された空気供給配管と、該空気供給配管に空気を供給する空気ブロアと、循環タンク上部に設けた吸収塔と、該吸収塔側壁に設けた燃焼排ガスを導入する入口ダクトと、吸収塔を通過した燃焼排ガスを排出する出口ダクトと、吸収塔内に設置されたスプレノズルと、循環タンク内の吸収液をスプレノズルに吸い上げる循環ポンプと、該循環ポンプから吸い上げた吸収液をスプレノズルに吸収塔外部から循環供給する配管を備えた湿式脱硫排煙装置において、
    吸収塔内のスプレノズル設置部より燃焼排ガス流れの上流側であって、前記入口ダクトより下流側の吸収塔側壁の同一水平方向又はほぼ同一水平方向に、該吸収塔側壁に対して下向きに交互に2つ以上の異なる設置角度で複数の偏流板を設置することを特徴とする湿式排煙脱硫装置。
  2. 吸収塔側壁に対して下向きに設置する設置角度が大きい偏流板の吸収塔中心部方向の長さを、前記設置角度が小さい偏流板の吸収塔中心部方向の長さよりも大きくすることを特徴とする請求項1項記載の湿式排煙脱硫装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106039973A (zh) * 2016-07-04 2016-10-26 钱诚 一种脱硫吸收塔环形进风装置
CN112742198A (zh) * 2020-12-29 2021-05-04 河北英科石化工程有限公司 一种液氯储罐事故处理工艺及装置

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