JP2008258904A - マイクロフォンユニット、及び、接話型の音声入力装置、並びに、情報処理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】マイクロフォンユニット1は、内部空間100を有する筐体10と、筐体内に設けられた、内部空間を第1の空間102と第2の空間104とに分割する、少なくとも一部が振動膜30で構成された仕切り部材20と、振動膜の振動に基づいて電気信号を出力する電気信号出力回路40と、を含む。筐体10には、第1の空間102と筐体の外部空間とを連通する第1の貫通穴12と、第2の空間104と筐体の外部空間とを連通する第2の貫通穴14とが形成されている。
【選択図】図2
Description
内部空間を有する筐体と、
前記筐体内に設けられた、前記内部空間を第1の空間と第2の空間とに分割する、少なくとも一部が振動膜で構成された仕切り部材と、
前記振動膜の振動に基づいて電気信号を出力する電気信号出力回路と、
を含み、
前記筐体には、前記第1の空間と前記筐体の外部空間とを連通する第1の貫通穴と、前記第2の空間と前記筐体の外部空間とを連通する第2の貫通穴とが形成されている。
前記仕切り部材は、
音波を伝搬する媒質が、前記筐体の内部で、前記第1及び第2の空間の間を移動しないように設けられていてもよい。
前記筐体の外形は多面体となっており、
前記第1及び第2の貫通穴は、前記多面体の1つの面に形成されていてもよい。
前記振動膜は、
法線が、前記面に平行になるように配置されていてもよい。
前記振動膜は、
法線が、前記面と直交するように配置されていてもよい。
前記振動膜は、
前記第1又は第2の貫通穴と重複しないように配置されていてもよい。
前記振動膜は、
前記第1又は第2の貫通穴の側方に配置されていてもよい。
前記振動膜は、
前記第1の貫通穴からの距離と、前記第2の貫通穴からの距離とが等しくならないように配置されていてもよい。
前記仕切り部材は、
前記第1及び第2の空間の容積が同じになるように配置されていてもよい。
前記第1及び第2の貫通穴の中心間距離が5.2mm以下であってもよい。
前記電気信号出力回路の少なくとも一部は、前記筐体の内部に形成されていてもよい。
前記筐体は、
前記内部空間と前記筐体の外部空間とを電磁的に遮蔽する遮蔽構造となっていてもよい。
内部空間を有する筐体と、前記筐体内に設けられた、前記内部空間を第1の空間と第2の空間とに分割する、少なくとも一部が振動膜で構成された仕切り部材と、前記振動膜の振動に基づいて電気信号を出力する電気信号出力回路と、を含み、前記筐体には、前記第1の空間と前記筐体の外部空間とを連通する第1の貫通穴と、前記第2の空間と前記筐体の外部空間とを連通する第2の貫通穴とが形成されているマイクロフォンユニットが実装されている。
内部空間を有する筐体と、前記筐体内に設けられた、前記内部空間を第1の空間と第2の空間とに分割する、少なくとも一部が振動膜で構成された仕切り部材と、前記振動膜の振動に基づいて電気信号を出力する電気信号出力回路と、を含み、前記筐体には、前記第1の空間と前記筐体の外部空間とを連通する第1の貫通穴と、前記第2の空間と前記筐体の外部空間とを連通する第2の貫通穴とが形成されているマイクロフォンユニットと、
前記電気信号に基づいて、前記マイクロフォンユニットに入射した音声の解析処理を行う解析処理部と、
を含む。
はじめに、本実施の形態に係るマイクロフォンユニット1の構成について説明する。
(1)マイクロフォンユニット1の構成と、振動膜30の振動原理
はじめに、マイクロフォンユニット1の構成から導き出される、振動膜30の振動原理について説明する。
音波は、媒質中を進行するにつれ減衰し、音圧(音波の強度・振幅)が低下する。音圧は、音源からの距離に反比例するため、音圧Pは、音源からの距離rとの関係において、
上述したように、振動膜30は、第1及び第2の面35,37に同時に入射する音波の音圧の差によって振動する。そして、第1及び第2の面35,37に入射する雑音の音圧の差は非常に小さいため、振動膜30で打ち消される。これに対して、第1及び第2の面35,37に入射するユーザ音声の音圧の差は大きいため、ユーザ音声は振動膜30で打ち消されず、振動膜30を振動させる。
上述したように、マイクロフォンユニット1によると、雑音が除去された、ユーザ音声のみを示す電気信号を取得することが可能になる。ただし、音波は位相成分を含んでいる。そのため、第1及び第2の貫通穴12,14(振動膜30の第1及び第2の面35,37)に入射する音波の位相差を考慮すれば、より精度の高い雑音除去機能を実現することが可能な条件(マイクロフォンユニット1の設計条件)を導出することができる。以下、より精度の高い雑音除去機能を実現するために、マイクロフォンユニット1が満たすべき条件について説明する。
以下、本実施の形態に係るマイクロフォンユニット1の製造方法について説明する。本実施の形態では、第1及び第2の貫通穴12,14の中心間距離Δrと雑音の波長λとの比率を示すΔr/λの値と、雑音強度比(雑音の位相成分に基づく強度比)との対応関係を示すデータを利用して、マイクロフォンユニット1を製造してもよい。
以下、マイクロフォンユニット1が奏する効果についてまとめる。
次に、マイクロフォンユニット1を有する音声入力装置2について説明する。
はじめに、音声入力装置2の構成について説明する。図8及び図9は、音声入力装置2の構成について説明するための図である。なお、以下に説明する音声入力装置2は、接話型の音声入力装置であって、例えば、携帯電話やトランシーバー等の音声通信機器や、入力された音声を解析する技術を利用した情報処理システム(音声認証システム、音声認識システム、コマンド生成システム、電子辞書、翻訳機や、音声入力方式のリモートコントローラなど)、あるいは、録音機器やアンプシステム(拡声器)、マイクシステムなどに適用することができる。
次に、図9を参照して、音声入力装置2の機能について説明する。なお、図9は、音声入力装置2の機能を説明するためのブロック図である。
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
図14には、本発明を適用した実施の形態の第1の変形例に係るマイクロフォンユニット3を示す。
図15には、本発明を適用した実施の形態の第2の変形例に係るマイクロフォンユニット4を示す。
図16には、本発明を適用した実施の形態の第3の変形例に係るマイクロフォンユニット5を示す。
図17には、本発明を適用した実施の形態の第4の変形例に係るマイクロフォンユニット6を示す。
図18には、本発明を適用した実施の形態の第5の変形例に係るマイクロフォンユニット7を示す。
図19には、本発明を適用した実施の形態の第6の変形例に係るマイクロフォンユニット8を示す。
図20には、本発明を適用した実施の形態の第7の変形例に係るマイクロフォンユニット9を示す。
図21には、本発明を適用した実施の形態の第8の変形例に係るマイクロフォンユニット13を示す。
Claims (14)
- 内部空間を有する筐体と、
前記筐体内に設けられた、前記内部空間を第1の空間と第2の空間とに分割する、少なくとも一部が振動膜で構成された仕切り部材と、
前記振動膜の振動に基づいて電気信号を出力する電気信号出力回路と、
を含み、
前記筐体には、前記第1の空間と前記筐体の外部空間とを連通する第1の貫通穴と、前記第2の空間と前記筐体の外部空間とを連通する第2の貫通穴とが形成されているマイクロフォンユニット。 - 請求項1記載のマイクロフォンユニットにおいて、
前記仕切り部材は、
音波を伝搬する媒質が、前記筐体の内部で、前記第1及び第2の空間の間を移動しないように設けられているマイクロフォンユニット。 - 請求項1又は請求項2記載のマイクロフォンユニットにおいて、
前記筐体の外形は多面体となっており、
前記第1及び第2の貫通穴は、前記多面体の1つの面に形成されているマイクロフォンユニット。 - 請求項3記載のマイクロフォンユニットにおいて、
前記振動膜は、
法線が、前記面に平行になるように配置されているマイクロフォンユニット。 - 請求項3記載のマイクロフォンユニットにおいて、
前記振動膜は、
法線が、前記面と直交するように配置されているマイクロフォンユニット。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載のマイクロフォンユニットにおいて、
前記振動膜は、
前記第1又は第2の貫通穴と重複しないように配置されているマイクロフォンユニット。 - 請求項1から請求項6のいずれかに記載のマイクロフォンユニットにおいて、
前記振動膜は、
前記第1又は第2の貫通穴の側方に配置されているマイクロフォンユニット。 - 請求項1から請求項7のいずれかに記載のマイクロフォンユニットにおいて、
前記振動膜は、
前記第1の貫通穴からの距離と、前記第2の貫通穴からの距離とが等しくならないように配置されているマイクロフォンユニット。 - 請求項1から請求項8のいずれかに記載のマイクロフォンユニットにおいて、
前記仕切り部材は、
前記第1及び第2の空間の容積が同じになるように配置されているマイクロフォンユニット。 - 請求項1から請求項9のいずれかに記載のマイクロフォンユニットにおいて、
前記第1及び第2の貫通穴の中心間距離が5.2mm以下であるマイクロフォンユニット。 - 請求項1から請求項10のいずれかに記載のマイクロフォンユニットにおいて、
前記電気信号出力回路の少なくとも一部は、前記筐体の内部に形成されているマイクロフォンユニット。 - 請求項1から請求項11のいずれかに記載のマイクロフォンユニットにおいて、
前記筐体は、
前記内部空間と前記筐体の外部空間とを電磁的に遮蔽する遮蔽構造となっているマイクロフォンユニット。 - 内部空間を有する筐体と、前記筐体内に設けられた、前記内部空間を第1の空間と第2の空間とに分割する、少なくとも一部が振動膜で構成された仕切り部材と、前記振動膜の振動に基づいて電気信号を出力する電気信号出力回路と、を含み、前記筐体には、前記第1の空間と前記筐体の外部空間とを連通する第1の貫通穴と、前記第2の空間と前記筐体の外部空間とを連通する第2の貫通穴とが形成されているマイクロフォンユニットが実装された、接話型の音声入力装置。
- 内部空間を有する筐体と、前記筐体内に設けられた、前記内部空間を第1の空間と第2の空間とに分割する、少なくとも一部が振動膜で構成された仕切り部材と、前記振動膜の振動に基づいて電気信号を出力する電気信号出力回路と、を含み、前記筐体には、前記第1の空間と前記筐体の外部空間とを連通する第1の貫通穴と、前記第2の空間と前記筐体の外部空間とを連通する第2の貫通穴とが形成されているマイクロフォンユニットと、
前記電気信号に基づいて、前記マイクロフォンユニットに入射した音声の解析処理を行う解析処理部と、
を含む情報処理システム。
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