JP2008258692A - クロック乗換回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】2逓倍クロックCLK(×2)に同期した1逓倍のデファイナ信号(×1)DEFで、奇数番号ルートと偶数番号ルートとが交互に選択制御されてパラレル/シリアル変換され、2ルートの1逓倍クロックCLK(×1)から1ルートの2逓倍クロック(×2)に確実に乗換えられる。また、偶数・奇数番号シリアル(1,2,3,4)のスキャンデータが、デファイナ信号DEFと2逓倍クロックCLK(×2)とをNOR回路36を介したクロックCLK(×1)で一旦変換された後に、1逓倍クロックCLK(×1)に乗換えられ、1ルートの2逓倍クロックから、2ルートの1逓倍クロックCLK(×1)に戻る際、スキューを考慮したスキャンデータが確実に再現される。
【選択図】図1
Description
特許文献1に記載されたクロック乗換回路は、図13に示すように、S/P変換部11と、マスクパルス生成回路12と、AND回路13と、DFF14とから構成され、同S/P変換部11でS/P変換部、及び同マスクパルス生成回路12、AND回路13及びDFF14でクロック乗換部が構成されている。このクロック乗換回路では、マスクパルス生成回路12により、S/P変換パルスcp及び伝送クロックckaに基づいてマスクパルスmpが生成され、AND回路13により、同マスクパルスmpと内部クロックckbとの論理積がとられて同内部クロックckbをマスクした歯抜けの内部クロックckcが出力される。S/P変換部11から出力されるパラレルデータdaは、全ビットが確定した後に内部クロックckcに同期してDFF14に取り込まれ、同DFF14からnビットの出力データdb(d1,d2,…,dn)が出力される。これにより、クロック乗換後の出力データdbのパラレルビット間での出力タイミングの不揃いが防止される。
すなわち、DFFなどの順序回路を含むLSI(Large Scale Integrated circuit、大規模集積回路)の故障箇所を特定するための試験法として、スキャンパス法がある。このスキャンパス法では、順序回路である複数のDFFがシフトレジスタとして動作するように縦続接続され、スキャンパス端子からテストパタンがシリアルに入力され、シフトクロックによってシフト動作が行われ、シリアル出力の出力パタンから順序回路の故障が検出される。ところが、特許文献1に記載されたクロック乗換回路では、マスクパルスmpと内部クロックckbとの論理積がとられるので、クロック乗換部のDFFは、内部クロックckbに対して非同期で動作することになり、スキャンデータが出力されるタイミングにずれが発生し、同クロック乗換回路をLSIの1チップ上に形成した場合には、スキャンパス法による故障箇所の検出ができないという問題点がある。また、同文献1に記載された他のクロック乗換回路では、クロック乗換後のパラレルデータにずれが発生しないが、引延し回路や微分回路などが用いられ、この発明とは回路構成が異なる。
この例のクロック乗換回路は、同図に示すように、FF(×1)21,22と、クロック乗換部23と、FF(×2)26,27,28,29と、分岐部30と、FF(×2)31と、FF(×1)32,33と、FF(×1)34,35と、NOR回路36とから構成されている。クロック乗換部23は、FF(×1)24と、セレクタ25とから構成されている。分岐部30は、FF(×2)31を有している。
このデファイナ信号生成回路は、同図2に示すように、2逓倍クロック生成回路(ダブラー回路)41と、2逓倍クロック(CLK)同期逓倍クロック(CLK)生成回路(デファイナ回路)42,43とから構成されている。ダブラー回路41は、1逓倍クロックCLK(×1)を入力して2逓倍クロックCLK(×2)を生成する。デファイナ回路42は、2逓倍クロックCLK(×2)に同期した1逓倍のデファイナ信号(×1)DEF及び反転デファイナ信号(×1)dfbを生成する。同様に、デファイナ回路43も、2逓倍クロックCLK(×2)に同期した1逓倍のデファイナ信号(×1)及び反転デファイナ信号(×1)を生成する。
このダブラー回路41は、同図3に示すように、バッファ51と、可変遅延バッファ52と、EXNOR回路53と、インバータ54とから構成されている。このダブラー回路41では、1逓倍クロックCLK(×1)がバッファ51及び可変遅延バッファ52に入力され、同可変遅延バッファ52で遅延が制御されることによってデューティ比が変更された2つの信号がEXNOR回路53に入力され、同EXNOR回路53の出力信号がインバータ54で反転されることにより、2逓倍クロックCLK(×2)が生成される。
このデファイナ回路42は、同図4に示すように、インバータ61と、pチャネル型MOSトランジスタ(pMOS)62と、nチャネル型MOSトランジスタ(nMOS)63と、インバータ64と、インバータ65と、pMOS66と、nMOS67と、pMOS68と、nMOS69と、インバータ70と、インバータ71と、インバータ72と、インバータ73と、pMOS74と、nMOS75とから構成されている。デファイナ回路43も、デファイナ回路42と同様に構成されている。このデファイナ回路42では、1逓倍クロックCLK(×1)、及び2逓倍クロックCLK(×2)が入力され、2逓倍クロックCLK(×2)に同期した1逓倍クロックCLK(×1)が生成される。
このデファイナ回路42では、ダブラー回路41で生成された2逓倍クロックCLK(×2)がクロック入力端子(CLK)に入力され、また、1逓倍クロックCLK(×1)信号がデータ入力端子(CDI)に入力されることにより、デファイナ出力端子(CKO)から、2逓倍クロックCLK(×2)に同期した1逓倍(×1)サイクルのデファイナ信号dfが出力される。また、クロックデータ出力端子(CDO)から反転デファイナ信号(×1)dfbが出力され、次のデファイナ回路(図2中のデファイナ回路43)に入力されることにより、デファイナ回路42と同様にデファイナ信号が出力される。この場合、図5に示すように、出力されるデファイナ信号CKO(0),CKO(1)や、反転デファイナ信号CDO(0),CDO(1)は、2逓倍クロックCLK(×2)に同期している。
この回路では、1逓倍クロックCLK(×1)に同期したスキャンパス(SIN0)からの奇数番号(1,3)のスキャンデータ、及びスキャンパス(SIN1)からの偶数番号(2,4)のスキャンデータが、2逓倍クロックCLK(×2)で動作するFF(×2)26に乗り換えられる。すなわち、奇数番号(1,3)のスキャンデータと、偶数番号(2,4)のスキャンデータ側に待ち合わせ用のFallエッジトリガのFF(×1)24を挿入した出力データとが、2逓倍クロックCLK(×2)に同期したデファイナ信号(×1)DEFに同期して、セレクタ25で交互に選択制御される。これにより、確実なパラレル/シリアル変換が行われ、FF(×2)26から偶数・奇数番号シリアル(1,2,3,4)のスキャンデータが得られる。
同図7に示すように、FF32、NOR回路36及びセレクタ37で、NOR付FFwithスキャン回路32Sが構成され、FF33、NOR回路36及びセレクタ38で、NOR付FFwithスキャン回路33Sが構成されている。
この回路では、偶数・奇数番号シリアル(1,2,3,4)のスキャンデータが2逓倍クロックCLK(×2)に同期してFF29に取り込まれ、デファイナ信号DEFに同期してNOR付FFwithスキャン回路33Sに取り込まれると共に、待ち合わせ用のFF(×2)31を経てNOR付FFwithスキャン回路32Sに取り込まれる。そして、NOR付FFwithスキャン回路32Sから出力される奇数番号(1,3)のスキャンデータ(×1)が1逓倍クロックCLK(×1)に同期してFF34に取り込まれると共に、NOR付FFwithスキャン回路33Sから出力される偶数番号(2,4)のスキャンデータが1逓倍クロックCLK(×1)に同期してFF35に取り込まれる。
このNOR付FFwithスキャン回路32Sは、同図9に示すように、NOR回路36と、pMOS81と、nMOS82と、pMOS83と、nMOS84と、pMOS85と、nMOS86と、インバータ87,88と、pMOS89と、nMOS90と、pMOS91と、nMOS92と、インバータ93,94,95と、pMOS96と、nMOS97と、インバータ98,99とから構成されている。NOR付FFwithスキャン回路33Sも、同様に構成されている。
同図9に示すように、クロック端子(CLK)には、ダブラー回路41から出力される2逓倍クロックCLK(×2)が入力され、デファイナ端子(DEF)には、デファイナ回路42から出力される2逓倍クロックCLK(×2)同期の1逓倍(×1)デファイナ信号DEFが入力され、同2逓倍クロックCLK(×2)と、デファイナ信号DEFとがNOR回路36でNOR処理されることで、2逓倍クロックCLK(×2)に同期した1逓倍動作のクロックCLK(×1)が生成される。また、スキャンモード端子(SMC)には、通常動作モード時に“0”、及びスキャン動作時に“1”を設定することで、切り替えが行われる。
この例のクロック乗換回路では、同図10に示すように、図1中のNOR回路36が削除され、デファイナ信号(×1)DEFがFF32,33に入力されるようになっている他、FF29の次段にFF39が設けられている。これにより、2倍逓クロックCLK(×2)のFFの段数が偶数段(奇数段+待ち合わせ用FF1段)となる。
たとえば、1逓倍クロックCLK(×1)と定数倍クロックCLK(×定数倍)との間のクロック乗換の場合、たとえば、4逓倍クロックCLK(×4)のクロック乗換の場合、1/4分周したデファイナ信号(×1)を4種生成し、1/4クロック単位で、4ルートのスキャンデータ(SIN0〜SIN3)に対し、スキャンデータ(SIN0)には、待ち合わせFFなし、スキャンデータ(SIN1)には、待ち合わせFFを1段、スキャンデータ(SIN2)には、待ち合わせFFを2段、及びスキャンデータ(SIN3)には、待ち合わせFFを3段挿入して、デファイナ信号で、SIN0〜SIN3を順繰りに選択制御することにより、1ルートの4逓倍クロックCLK(×4)に乗換えることが可能となる。
23 クロック乗換部(選択回路)
24 FF(×1)(待ち合わせフリップフロップ回路、選択回路の一部)
25 セレクタ(選択部、選択回路の一部)
26,27,28,29 FF(×2)(クロック乗換回路の一部)
30 分岐部(乗換え部の一部)
31 FF(×2)(乗換え部の一部)
32,33 FF(×1)(乗換え部の一部)
34,35 FF(×1)(乗換え部の一部)
36 NOR回路(乗換え部の一部)
41 ダブラー回路(n逓倍クロック生成回路、デファイナ信号生成回路の一部)
42,43 デファイナ回路(デファイナ信号生成回路の一部)
Claims (6)
- 1逓倍のクロックに同期して伝送されるnルート(n;2以上の所定の整数)の第1のスキャンデータをn逓倍のクロックに乗せ換えて1ルートの第2のスキャンデータとして伝送するクロック乗換回路であって、
前記n逓倍のクロックに同期し、1逓倍でかつそれぞれ位相が1/n周期ずつ異なるn種のデファイナ信号を生成するデファイナ信号生成回路と、
前記各第1のスキャンデータを前記各デファイナ信号に同期して順繰りに選択して1ルートの前記第2のスキャンデータとして出力する選択回路とが設けられていることを特徴とするクロック乗換回路。 - デファイナ信号生成回路は、
前記1逓倍のクロックを入力して前記n逓倍のクロックを生成するn逓倍クロック生成回路と、
前記1逓倍のクロックを入力し、前記n逓倍クロック生成回路で生成された前記n逓倍のクロックに同期させて前記各デファイナ信号として出力するデファイナ回路とから構成されていることを特徴とする請求項1記載のクロック乗換回路。 - 前記選択回路は、
前記各第1のスキャンデータを前記各デファイナ信号のタイミングに対応させて保持する(n−1)個の待ち合わせフリップフロップ回路と、
前記各待ち合わせフリップフロップ回路に保持されている前記各第1のスキャンデータを前記各デファイナ信号に同期して順繰りに選択する選択部とから構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のクロック乗換回路。 - n逓倍(n;2以上の所定の整数)のクロックに同期して伝送される1ルートの第1のスキャンデータを1逓倍のクロックに乗せ換えてnルートの第2のスキャンデータとして伝送するクロック乗換回路であって、
前記n逓倍のクロックに同期し、1逓倍でかつそれぞれ位相が1/n周期ずつ異なるn種のデファイナ信号を生成するデファイナ信号生成回路と、
前記第1のスキャンデータを、前記各デファイナ信号に同期して順繰りに乗せ換えてから前記1逓倍のクロックに乗せ換えてnルートの前記第2のスキャンデータとして出力する乗換え部とが設けられていることを特徴とするクロック乗換回路。 - 前記デファイナ信号生成回路は、
前記1逓倍のクロックを入力して前記n逓倍のクロックを生成するn逓倍クロック生成回路と、
前記1逓倍のクロックを入力し、前記n逓倍クロック生成回路で生成された前記n逓倍のクロックに同期させて前記各デファイナ信号として出力するデファイナ回路とから構成されていることを特徴とする請求項4記載のクロック乗換回路。 - 前記乗換え部は、
前記第1のスキャンデータを、前記各デファイナ信号に同期して順繰りに取り込んで保持するn個の保持回路と、
前記各保持回路に保持されている各スキャンデータを前記1逓倍のクロックに乗せ換えてnルートの前記第2のスキャンデータとして出力するn個のフリップフロップ回路とから構成されていることを特徴とする請求項4又は5記載のクロック乗換回路。
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