JP2008258311A - 半導体装置及び半導体装置の配線または電極形成方法 - Google Patents

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和夫 赤松
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Abstract

【課題】 高温環境下で作動する半導体装置に好適な電極または配線形成方法及びこれらを備えた半導体装置を実現する。
【解決手段】 半導体基板10の基板面10a上に、下層配線11を覆って層間絶縁膜12を形成し、層間絶縁膜12に配線溝13を形成する。次に、スパッタ法、CVD法などにより、層間絶縁膜12の表面、配線溝13の内壁及び下層配線11を覆う金属膜14を形成する。続いて、酸素プラズマによる酸化処理を行い、金属膜14を酸化してバリア層15を形成する。これにより、200℃を超える高温使用環境においても化学的に安定であり、バリア層として効果的に作用するバリア層15をCu配線18と層間絶縁膜12との間に介在させることができるので、配線材料たるCuの層間絶縁膜12への拡散を防止することができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、高温環境下で作動する半導体装置及びその半導体装置に好適に用いられる配線または電極形成方法に関する。
従来、LSIの配線、または、電極材料として、アルミニウム(Al)が用いられていたが、最近では、配線間容量と配線抵抗に起因する信号遅延を改善するため、または、エレクトロマイグレーション(EM)特性を向上させるために、Alと比べて配線抵抗が低い銅(Cu)が用いられている。
Cuによる配線の形成方法として、例えば、半導体基板上に形成された層間絶縁膜に、上層配線が形成される配線溝と、この上層配線を下層配線に接続するビア溝とを形成し、配線材料である銅または銅合金を充填することにより、ビアと上層配線とを一度に形成するCuデュアルダマシン法が、特許文献1に開示されている。
ここで、Cuが層間絶縁膜中に拡散すると、デバイス特性の変動などの不具合を生じるおそれがあるため、配線溝及びビア溝の内面にCuの拡散を防止するバリア層を形成して、層間絶縁膜とCu配線との間にバリア層を介在させることが行われている。バリア層としては、Ta膜、TaN膜、TiN膜などが用いられている。
特許第3403058号公報
しかし、Cuからなる配線を車載用の複合ICのように200℃以上の高温環境下で使用される可能性がある半導体装置に用いた場合、上述のバリア層では高温におけるバリア性が不十分であるため、Cuが層間絶縁膜中に拡散してデバイス特性の変動などの不具合を生じるおそれがある。LSIにCu電極を用いた場合にも同様の問題が生じる。
そこで、この発明は、高温環境下で作動する半導体装置に好適な電極または配線形成方法及びこれらを備えた半導体装置を実現することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、CuまたはCuを主成分とする合金からなる電極または配線と、前記電極または配線と隣接し、絶縁する絶縁膜と、前記電極または配線と前記絶縁膜との間に介在された前記絶縁膜中へのCuの拡散を防止するバリア層と、を備えた半導体装置において、前記バリア層は、少なくとも前記電極または配線と前記バリア層との界面、または、前記絶縁膜と前記バリア層との界面に、金属膜を酸化することにより形成された酸化物層を有している、という技術的手段を用いる。
請求項1に記載の発明によれば、CuまたはCuを主成分とする合金からなる電極または配線と、電極または配線と隣接し、絶縁する絶縁膜と、電極または配線と絶縁膜との間に介在された絶縁膜中へのCuの拡散を防止するバリア層と、を備えた半導体装置において、バリア層が、少なくとも電極または配線とバリア層との界面、または、絶縁膜とバリア層との界面に、金属膜を酸化することにより形成された酸化物層を有しているため、高温環境下においても化学的に安定な酸化物層により、配線材料たるCuの層間絶縁膜への拡散を効果的に防止することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の半導体装置において、前記半導体装置は、200℃以上の高温環境下で使用される、という技術的手段を用いる。
請求項2に記載の発明のように、半導体装置として、200℃以上の高温環境下で使用される、例えば、車載用の複合集積回路を用いることができる。これによれば、Cu合金による配線においてCuの絶縁膜中への拡散による影響が顕著になる200℃以上の高温環境下においても、デバイス特性の変動やEM特性の低下などを生じないため、半導体装置を安定した状態で使用することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の半導体装置において、前記金属膜は、Al、Ti、Cr、W、Ta、Cuからなる群から選択された少なくとも1つの金属により形成されている、という技術的手段を用いる。
特に、請求項3に記載の発明のように、金属膜を、Al、Ti、Cr、W、Ta、Cuからなる群から選択された少なくとも1つの金属により形成すると、化学的に安定な酸化物層を備えたバリア層を形成することができるので、絶縁膜中へのCuの拡散をより効果的に防止することができ、好適である。
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の半導体装置において、前記配線はCuダマシン配線である、という技術的手段を用いる。
請求項4に記載の発明のように、本発明は、Cuダマシン配線を備えた半導体装置に好適に適用することができる。
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の半導体装置において、前記電極は、集積回路装置の取出電極である、という技術的手段を用いる。
請求項5に記載の発明のように、本発明は、集積回路装置の取出電極としてCu電極を備えた半導体装置に好適に適用することができる。
請求項6に記載の発明では、半導体基板上に機能素子が形成された半導体装置の配線形成方法であって、前記機能素子に電気的に接続された下層配線を覆って層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜をエッチングして、上層配線を形成するための配線溝を形成する工程と、前記配線溝の内側面に金属膜を形成する工程と、前記金属膜を酸化して、前記絶縁膜中へのCuの拡散を防止するバリア層を形成する工程と、前記バリア層が形成された前記配線溝の内部に、CuまたはCuを主成分とする合金を充填し、前記上層配線を形成する工程と、を備えた、という技術的手段を用いる。
請求項6に記載の発明によれば、上層配線と層間絶縁膜との間に、配線溝の内側面に形成された金属膜を酸化することにより形成されたバリア層を介在させることができる。バリア層は、化学的に安定な酸化物層を備えているので、配線材料たるCuの層間絶縁膜への拡散を防止することができる。
請求項7に記載の発明では、請求項6の半導体装置の配線形成方法において、前記金属膜は、Al、Ti、Cr、W、Ta、Cuからなる群から選択された少なくとも1つの金属により形成されている、という技術的手段を用いる。
特に、請求項7に記載の発明のように、金属膜を、Al、Ti、Cr、W、Ta、Cuからなる群から選択された少なくとも1つの金属により形成すると、化学的に安定な酸化物層を備えたバリア層を形成することができるので、絶縁膜中へのCuの拡散をより効果的に防止することができ、好適である。
請求項8に記載の発明では、半導体基板上に機能素子が形成された半導体装置の電極形成方法であって、前記機能素子に電気的に接続された配線の上部に、CuまたはCuを主成分とし、所定の形状にパターニングされたCu電極を形成する工程と、前記Cu電極の表面に金属膜を形成する工程と、前記金属膜を酸化して、Cuの拡散を防止するバリア層を形成する工程と、前記バリア層が形成された前記Cu電極を絶縁するとともに、前記Cu電極の一部を外部配線と接続可能に露出させた絶縁膜を形成する工程と、を備えた、という技術的手段を用いる。
請求項8に記載の発明によれば、Cu電極と絶縁膜との間に、Cu電極の表面に形成された金属膜を酸化することにより形成されたバリア層を介在させることができる。バリア層は、化学的に安定な酸化物層を備えているので、電極材料たるCuの絶縁膜への拡散を防止することができる。
請求項9に記載の発明では、請求項8に記載の半導体装置の電極形成方法において、前記金属膜は、Al、Ti、Cr、W、Ta、Cuからなる群から選択された少なくとも1つの金属により形成されている、という技術的手段を用いる。
特に、請求項9に記載の発明のように、金属膜を、Al、Ti、Cr、W、Ta、Cuからなる群から選択された少なくとも1つの金属により形成すると、化学的に安定な酸化物層を備えたバリア層を形成することができるので、絶縁膜中へのCuの拡散をより効果的に防止することができ、好適である。
[第1実施形態]
この発明の第1実施形態に係る半導体装置及び半導体装置の配線形成方法について、図を参照して説明する。図1は、第1実施形態に係る半導体装置の配線構造を示す断面説明図である。図2ないし図4は、第1実施形態に係る半導体装置の配線形成方法の断面説明図である。
なお、いずれの図においても、説明のために一部を拡大して誇張して示している。また、以下の説明において、ある層が他の層の上に存在すると記述される場合には、ある層が他の層の真上に存在する場合と、ある層と他の層との間に第3の層が介在される場合とを示す。
本実施形態に係る半導体装置の配線形成方法として、同一半導体基板にパワー素子である横拡散型MOS(LDMOS)部と非パワー素子であるCMOS部とが形成された車載用複合ICを例に説明する。この車載用複合ICは、200℃以上の高温環境下に使用されることがある高温作動用半導体装置である。
(半導体装置の配線構造)
図1に示すように、半導体装置1は、CMOS部31及びLDMOS部32が形成された半導体基板10の基板面10aの上方に、順番に積層形成された第1配線層33、第2配線層34及び第3配線層35を備えている。第3配線層35の表面には、P−SiN膜やP−TEOS膜などからなる保護膜41が形成されている。なお、図中では、CMOS部31及びLDMOS部32の構造は省略する。
第1配線層33は、SOI(Silicon On Insulator)基板などの半導体基板10の基板面10a上に形成されており、層間絶縁膜12、Cu配線18及び保護膜19とを備えている。
また、基板面10a上には、CMOS部31及びLDMOS部32に接続されている下層配線11が形成されている。
層間絶縁膜12は、TEOS膜により形成されている。各層間絶縁膜は、クロストークを低減するために低誘電率なLow−k膜で形成することが好ましく、SiO、SiO膜に多量の炭素を含有させたSiOC、フッ素ドープケイ酸塩ガラス(FSG)、リン含有ケイ酸塩ガラス(PSG)、ホウ素リン含有ケイ酸ガラス(BPSG)、SOG(Spin On Glass)など、低誘電率を有する材料により形成することができる。
層間絶縁膜12には、下層配線11とCu配線18とを接続するためのビア部13a及び所定のパターンの配線が形成される配線部13bからなる配線溝13が貫通形成されている。配線部13bは、ビア部13aの形成領域を含み、ビア部13aより幅が広い溝状に形成されている。
LDMOS部32では、大きな電流を流すため、ON抵抗を低減することが要求されており、Cu配線18を厚くする形成する必要がある。そのため、Cu配線18が形成される層間絶縁膜12は、厚さが1.0〜2.0μm、例えば1.5μmに形成されている。
Cu配線18は、配線溝13の内壁に形成されたバリア層15を介して、配線溝13の内部にCuまたはCuを主成分とする合金が充填されて形成されている。バリア層15は、酸化アルミニウムまたはCu配線18との界面に酸化アルミニウム被膜を有するアルミニウム被膜であり、Cuの配線材料たるCuの層間絶縁膜12への拡散を防止する。
保護膜19は、酸化アルミニウムにより形成されている。第1配線層33のCu配線18は、半導体基板10の基板面10a上に形成されている下層配線11と接続されている。
CMOS部31では、半導体装置1の小型化のため、微細な配線が要求されているので、CMOS部31のCu配線18は、例えば、幅0.5〜1μm程度に形成される。
ここで、Cu配線18のアスペクト比(=Cu配線18の厚さ/Cu配線18の幅)が2以下になるようにCu配線18を形成すると、Al合金の配線溝13への埋め込み性を向上させることができるので、好ましい。
第2配線層34及び第3配線層35は、層間絶縁膜12、Cu配線18及び保護膜19を備えており、第1配線層33と同様の構造である。
第2配線層34は、第1配線層33の上面に形成されており、第2配線層34から見て下部配線である第1配線層33のCu配線18の上部と第2配線層34のCu配線18の下部とが接続されている。
同様に、第3配線層35は、第2配線層34の上面に形成されており、第3配線層35から見て下部配線である第2配線層34のCu配線18の上部と第3配線層35のCu配線18の下部とが接続されている。
(半導体装置の配線形成方法)
次に、上述したCu配線18の形成方法について図を参照して説明する。なお、配線形成方法は、CMOS部31とLDMOS部32とで共通であり、各配線層においても同様であるため、図中には、CMOS部31側の第1配線層33の形成工程について示す。
まず、図2(A)に示すように、半導体基板10の基板面10a上に、下層配線11を覆って、層間絶縁膜12を形成する。層間絶縁膜12として、例えば厚さ1.5μmのTEOS膜を形成する。
続いて、図2(B)に示すように、層間絶縁膜12の下層配線11の上方に位置する部位に、フォトリソグラフィ法およびエッチング法により、ビア部13aと配線部13bとからなる配線溝13を形成する。これにより、下層配線11が露出し、ビア部13aと連結される。
続いて、図2(C)に示すように、スパッタ法、CVD法などにより、層間絶縁膜12の表面、配線溝13の内壁及び下層配線11を覆う金属膜14を形成する。本実施形態では、金属膜14は、Alからなる厚さ約0.2μmの膜である。
続いて、図3(D)に示すように、酸素プラズマによる酸化処理を行い、金属膜14を酸化してバリア層15を形成する。
ここで、バリア層15は、全体が酸化アルミニウムであることが望ましいが、バリア層として作用する酸化被膜が形成されていればよい。また、化学量論比に形成されていなくてもよく、例えば、Al(3−x)(0<x<3)であってもよい。更に、バリア層として作用するならば、酸化アルミニウムとAlとの2層膜でもよいし、傾斜組成で形成されていてもよい。酸化アルミニウムとAlとの2層膜が形成される場合には、Cu配線18とバリア層15との界面に酸化アルミニウムが存在する。
これにより、200℃を超える高温使用環境においても化学的に安定であり、バリア層として効果的に作用するバリア層15をCu配線18と層間絶縁膜12との間に介在させることができるので、配線材料たるCu合金の層間絶縁膜12への拡散を防止することができる。
続いて、図3(E)に示すように、フォトリソグラフィ法およびエッチング法により、バリア層15のうち、下層配線11を覆って形成された部分を除去して、下層配線11の上面を露出させる。
続いて、図3(F)に示すように、スパッタ法により、層間絶縁膜12の表面、配線溝13の内壁及び下層配線11を覆うCu膜であるシード層16を形成する。シード層16は、続く電解めっきの電極として作用する。
続いて、図4(G)に示すように、電解めっき法によりCuめっき層17を形成し、配線材料であるCuを配線溝13にCuを充填する。ここで、シード層16はCuめっき層17と一体化する。Cuめっき層17として、純Cu以外に、Cuを主成分とする合金、例えば、Cu−Al合金などを用いることができる。
続いて、図4(H)に示すように、層間絶縁膜12表面の残った余分なCuめっき層17を化学機械的研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)などにより除去し、平坦化することにより、配線溝13にCuが充填されたCu配線18を形成する。
続いて、図4(I)に示すように、層間絶縁膜12及びCu配線18を覆って、スパッタ法により、Al膜を形成した後、酸素プラズマによる酸化処理を行い、酸化アルミニウムからなる保護膜19を形成する。
上述の工程を繰り返すことにより、第2配線層34及び第3配線層35(図1)が形成され、半導体装置1の多層配線を形成することができる。
なお、本実施形態における膜厚、配線層の数などは例示であり、各種構成の配線の形成方法として適用することができる。
(変更例)
金属膜14は、酸素プラズマによる酸化処理により、バリア層として作用する酸化被膜が形成されるなら、Alに限定されるものではない。例えば、金属膜14を形成する金属として、安定した酸化物を形成するTi、Cr、W、Ta、Cuなどを用いることもできる。上記の金属からなる群から選択された金属膜14を用いた場合においても、バリア層15は化学量論比に形成されていなくてもよい。
[第1実施形態の効果]
(1)第1実施形態の半導体装置1及び半導体装置1の配線形成方法によれば、Cu配線18と層間絶縁膜12との間に、配線溝13の内側面に形成された金属膜14を酸化することにより形成されたバリア層15を介在させることができる。バリア層15は、化学的に安定な酸化物層を備えているので、配線材料たるCuの層間絶縁膜12への拡散を防止することができる。
このバリア層15は、高温使用環境においても化学的に安定であり、200℃を超える高温使用環境において使用される半導体装置1のCu配線18の形成に好適に用いることができる。
(2)金属膜14を形成する金属として、安定した酸化物を形成するTi、Cr、W、Ta、Cuなどを用いた場合にも、上述の効果を奏することができる。
[第2実施形態]
この発明に係るLSIのCu電極形成方法の第2実施形態について、図を参照して説明する。ここでは、バイポーラトランジスタや横拡散型トランジスタ(LDMOS)などのパワー素子と外部の基板とのコンタクトをとるための電極としてCu電極を用いる場合を例に説明する。図5は、第2実施形態に係る半導体装置の電極構造を示す断面説明図である。図6ないし図8は、第2実施形態に係る半導体装置の電極形成方法の断面説明図である。
図5に示すように、パワー素子を備えた半導体装置2は、SOI(Silicon On Insulator)基板などの半導体基板10の基板面10a上には横拡散型トランジスタ(LDMOS)(図示略)が形成されており、このLDMOSと電気的に接続されたAl配線21が形成されている。Al配線21の上面には、Al配線21の一部が露出するように、窒化けい素(P−SiN)からなるパッシベーション膜22が形成されている。
パッシベーション膜22から露出したAl配線21の上面には、パターニングされたCu電極23がバリア・シード層24を介して電気的に接続されて形成されている。
Cu電極23の上面の一部と、パッシベーション膜22とを覆って、ポリイミド膜からなる絶縁膜25が形成されている。絶縁膜25は、Cu電極23の上面の一部が露出するように開口形成されており、この開口部を通じて半導体装置20のCu電極23と外部配線とを電気的に接続することができる。
Cu電極23と絶縁膜25との間には、酸化アルミニウムまたは酸化アルミニウム被膜を有するアルミニウム被膜からなるバリア層26が介在されている。
バリア層26は、200℃以上の高温環境下で使用される場合においても、Cuが絶縁膜25に拡散することを防止するバリア層として有効に作用するため、電極材料が絶縁膜25に拡散してEM特性が低下することがない信頼性の高いCu電極23を形成することができる。
(半導体装置の電極形成方法)
次に、上述したCu電極23の形成方法について図を参照して説明する。
まず、図6(A)に示すように、SOI(Silicon On Insulator)基板などの半導体基板10の基板面10a上に、Al−Cu合金からなるAl配線21を形成し、Al配線21の一部が露出するように、Al配線21の上面に窒化けい素(P−SiN)からなるパッシベーション膜22を形成する。ここで、Al配線21は、純Al、Al−Si合金などにより形成してもよい。
次に、図6(B)に示すように、スパッタ法により、パッシベーション膜22の表面及びAl配線21を覆うバリア・シード層24を形成する。本実施形態では、バリア・シード層24は、TiN膜にCu膜を積層して形成されている。
続いて、図6(C)に示すように、フォトリソグラフィ法およびエッチング法により、フォトレジスト膜27を所定の形状にパターニングして形成する。
続いて、図7(D)に示すように、フォトレジスト膜27をマスクとし、電解めっき法によりCu電極23を形成する。
続いて、図7(E)に示すように、フォトレジスト膜27を除去した後に、パッシベーション膜22の表面で露出したバリア・シード層24をエッチング法により除去する。
続いて、図7(F)に示すように、スパッタ法、CVD法などにより、パッシベーション膜22及びCu電極23を覆う金属膜28を形成する。本実施形態では、金属膜28は、Alからなる厚さ約0.2μmの膜である。
続いて、図8(G)に示すように、酸素プラズマによる酸化処理を行い、金属膜28を酸化してバリア層26を形成する。
ここで、バリア層26は、酸化アルミニウムであることが望ましいが、バリア層として作用する酸化被膜が形成されていればよい。つまり、化学量論比に形成されていなくてもよく、例えば、Al(3−x)(0<x<3)であってもよい。更に、バリア層として作用するならば、酸化アルミニウムとAlとの2層膜でもよいし、傾斜組成で形成されていてもよい。酸化アルミニウムとAlとの2層膜が形成される場合には、絶縁膜25とバリア層26との界面に酸化アルミニウムが存在する。
そして、図8(H)に示すように、Cu電極23の上面の一部と、パッシベーション膜22を覆って、Cu電極23の上面の一部が露出するように、ポリイミド膜からなる絶縁膜25を形成する。
これにより、200℃を超える高温使用環境においても化学的に安定であり、バリア層として効果的に作用するバリア層26をCu電極23と絶縁膜25との間に介在させることができるので、配線材料たるCu合金の絶縁膜25への拡散を防止することができる。
(変更例)
第1実施形態と同様に、金属膜28は、酸素プラズマによる酸化処理により、バリア層として作用する酸化被膜が形成されるなら、Alに限定されるものではない。例えば、金属膜28を形成する金属として、安定した酸化物を形成するTi、Cr、W、Ta、Cuなどを用いることもできる。上記の金属からなる群から選択された金属膜28を用いた場合においても、バリア層26は化学量論比に形成されていなくてもよい。
[第2実施形態の効果]
(1)第2実施形態の半導体装置2及び半導体装置2の電極形成方法によれば、Cu電極23と絶縁膜25との間に、Cu電極23の表面に形成された金属膜28を酸化することにより形成されたバリア層26を介在させることができる。バリア層26は、化学的に安定な酸化物層を備えているので、電極材料たるCuの絶縁膜25への拡散を防止することができる。
このバリア層26は、高温使用環境においても化学的に安定であり、200℃を超える高温使用環境において使用される半導体装置2のCu電極23の形成に好適に用いることができる。
(2)金属膜28を形成する金属として、安定した酸化物を形成するTi、Cr、W、Ta、Cuなどを用いた場合にも、上述の効果を奏することができる。
[その他の実施形態]
スパッタ法に用いるターゲットとして酸化物を用いることにより、金属膜14、28に代えて、酸化物膜を形成してもよい。これにより、厚さ方向に均一な組成の酸化膜を形成することができるので、Cuの層間絶縁膜12または絶縁膜25への拡散を効果的に防止することができる。
第1実施形態に係る半導体装置の配線構造を示す断面説明図である。 第1実施形態に係る半導体装置の配線形成方法の断面説明図である。 第1実施形態に係る半導体装置の配線形成方法の断面説明図である。 第1実施形態に係る半導体装置の配線形成方法の断面説明図である。 第2実施形態に係る半導体装置の電極構造を示す断面説明図である。 第2実施形態に係る半導体装置の電極形成方法の断面説明図である。 第2実施形態に係る半導体装置の電極形成方法の断面説明図である。 第2実施形態に係る半導体装置の電極形成方法の断面説明図である。
符号の説明
1、2 半導体装置
10 半導体基板
10a 基板面
11 下層配線
12 層間絶縁膜
13 配線溝
14 金属膜
15 バリア層
18 Cu配線(上層配線)
23 Cu電極
25 絶縁膜
26 バリア層
28 金属膜

Claims (9)

  1. CuまたはCuを主成分とする合金からなる電極または配線と、
    前記電極または配線と隣接し、絶縁する絶縁膜と、
    前記電極または配線と前記絶縁膜との間に介在された前記絶縁膜中へのCuの拡散を防止するバリア層と、を備えた半導体装置において、
    前記バリア層は、少なくとも前記電極または配線と前記バリア層との界面、または、前記絶縁膜と前記バリア層との界面に、金属膜を酸化することにより形成された酸化物層を有していることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記半導体装置は、200℃以上の高温環境下で使用されることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記金属膜は、Al、Ti、Cr、W、Ta、Cuからなる群から選択された少なくとも1つの金属により形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記配線はCuダマシン配線であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の半導体装置。
  5. 前記電極は、集積回路装置の取出電極であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の半導体装置。
  6. 半導体基板上に機能素子が形成された半導体装置の配線形成方法であって、
    前記機能素子に電気的に接続された下層配線を覆って層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記層間絶縁膜をエッチングして、上層配線を形成するための配線溝を形成する工程と、
    前記配線溝の内側面に金属膜を形成する工程と、
    前記金属膜を酸化して、前記絶縁膜中へのCuの拡散を防止するバリア層を形成する工程と、
    前記バリア層が形成された前記配線溝の内部に、CuまたはCuを主成分とする合金を充填し、前記上層配線を形成する工程と、を備えたことを特徴とする半導体装置の配線形成方法。
  7. 前記金属膜は、Al、Ti、Cr、W、Ta、Cuからなる群から選択された少なくとも1つの金属により形成されていることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の配線形成方法。
  8. 半導体基板上に機能素子が形成された半導体装置の電極形成方法であって、
    前記機能素子に電気的に接続された配線の上部に、CuまたはCuを主成分とし、所定の形状にパターニングされたCu電極を形成する工程と、
    前記Cu電極の表面に金属膜を形成する工程と、
    前記金属膜を酸化して、Cuの拡散を防止するバリア層を形成する工程と、
    前記バリア層が形成された前記Cu電極を絶縁するとともに、前記Cu電極の一部を外部配線と接続可能に露出させた絶縁膜を形成する工程と、を備えたことを特徴とする半導体装置の電極形成方法。
  9. 前記金属膜は、Al、Ti、Cr、W、Ta、Cuからなる群から選択された少なくとも1つの金属により形成されていることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の電極形成方法。
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