JP2008257983A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】保持空間12を貫通したタブ31は、機器の板状をなす機器側端子42に重ね合わせられ、ボルト孔33に通したボルト42の締め付けにより、機器側端子40に対して導通可能に固定される。このとき、タブ31は、キャビティ11内に形成されている弾性押圧片22の弾力により、保持空間12を構成する壁部のうちタブ31の板面と平行な上面壁15の支承部18に押し付けられるので、電線35から雄端子金具30に対して念回力が作用しても、タブ31がその板面即ち機器側端子40に対して傾いた姿勢になる虞はない。
【選択図】図4
Description
ところが、雄端子金具の後端部に固着した電線が、電気自動車の動力回路のような大電流が流れる回路に用いられるものである場合には、電線の外径が太くなるため、その分、電線側から雄端子金具に作用する念回力も大きくなる。このような念回力が雄端子金具に作用すると、タブが機器側端子に対して斜めの姿勢をとることが考えられるが、この場合、タブの側縁のエッジ部が機器側端子の表面を傷付けてしまうことが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、タブが機器側端子に対して斜め姿勢になるのを防止することを目的とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記キャビティ内には、前記タブの板面と略直角な方向へ弾性撓み可能であって、前記雄端子金具に係止することで前記雄端子金具を抜止め状態に保持可能なランスが形成されており、前記タブに対する前記弾性押圧片の押圧方向が、前記雄端子金具に係止するときの前記ランスの弾性復帰方向とは反対方向となっているところに特徴を有する。
タブは、弾性押圧片の弾力により、保持空間を構成する壁部のうちタブの板面と平行な壁部に押し付けられているので、電線から雄端子金具に対して念回力が作用しても、タブがその板面、即ち機器側端子に対して傾いた姿勢になる虞はない。
<請求項2の発明>
タブは、その左右両側縁部において一対の弾性押圧片によって押圧されるので、タブの左右への傾きが、より確実に防止される。
タブに対する弾性押圧片の押圧方向が、雄端子金具に係止するときのランスの弾性復帰方向と同じ方向である場合には、ボルトの締め付けに伴なって、タブが弾性押圧片を弾性撓みさせる方向へ変位するときに、ランスも一緒に弾性撓みさせられるので、ボルト締めに抗する抵抗が、ランスに蓄勢される弾性復元力の分だけ、大きくなる。
その点、本願発明では、タブに対する弾性押圧片の押圧方向を、雄端子金具に係止するときのランスの弾性復帰方向と反対方向としているので、タブが弾性押圧片を弾性撓みさせる方向へ変位するときに、ランスは弾性撓みすることがない。したがって、ボルト締めに抗する抵抗が小さくて済み、ボルト締めの作業性に優れている。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図4を参照して説明する。本実施形態のコネクタAは、合成樹脂製のハウジング10内に3つの雄端子金具30を取り付けて構成される。
ハウジング10は、正面から見て横長の長円形をなし、その内部にはハウジング10を前後に貫通する3つのキャビティ11が左右に並列して形成されている。キャビティ11の前端部には、ハウジング10の前端面に開口する保持空間12が形成されている。
ハウジング10に雄端子金具30を組み付ける際には、後方からキャビティ11内に雄端子金具30を挿入するのであるが、挿入の過程では、タブ31の前端がランス19の抜止め突起21の傾斜面と弾性押圧片22の傾斜した上面に当接する。この後、挿入動作を進めると、ランス19が上方へ弾性撓みするとともに一対の弾性押圧片22が下方へ弾性撓みするか、若しくは弾性押圧片22は弾性撓みせずにランス19のみが上方へ弾性撓みすることにより、保持空間12内にはタブ31の進入空間が確保される。そして、雄端子金具30が正規の位置まで挿入されると、タブ31は、その略後半部分を保持空間12内に収容させた状態で、保持空間12を貫通し、ランス19が弾性復帰して抜止め突起21が係止孔32に係止することで、雄端子金具30がハウジング10に対して後方への抜けを規制された状態に保持される。
また、弾性押圧片22は、タブ31の左右両側縁と対応するように対をなして設けられ、タブ31は、その左右両側縁部において一対の弾性押圧片22によって押圧されるので、弾性押圧片を左右方向における中央位置に配置したものに比べると、タブ31の左右への傾きが、より確実に防止される。
その点、本実施形態では、タブ31に対する弾性押圧片22の押圧方向(上方向)を、雄端子金具30に係止するときのランス19の弾性復帰方向(下方向)とは反対方向としているので、タブ31が弾性押圧片22を弾性撓みさせる方向へ変位するときに、ランス19は弾性撓みすることがない。したがって、ボルト締めに抗する抵抗が小さくて済み、ボルト締めの作業性に優れている。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では弾性押圧片を一対設けたが、本発明によれば、弾性押圧片は1片だけでもよく、3片以上でもよい。
(2)上記実施形態では弾性押圧片をタブの左右両側縁と対応するように配置したが、本発明によれば、弾性押圧片をタブの左右いずれか一方の側縁部のみと対応するように配置してもよい。
(3)上記実施形態ではタブに対する弾性押圧片の押圧方向を、雄端子金具に係止するときのランスの弾性復帰方向とは反対方向としたが、本発明によれば、タブに対する弾性押圧片の押圧方向が、雄端子金具に係止するときのランスの弾性復帰方向と同じ方向としてもよい。
10…ハウジング
11…キャビティ
12…保持空間
15…上面壁(壁部)
19…ランス
22…弾性押圧片
30…雄端子金具
31…タブ
33…ボルト孔
35…電線
40…機器側端子
42…ボルト
Claims (3)
- キャビティを有するハウジングと、
前記キャビティ内に挿入され、前端部がボルト孔を有する板状のタブとなっているとともに、後端部が電線に固着されるようになっている雄端子金具と、
前記キャビティの前端部に形成され、前記タブが貫通可能であって、前記タブの板厚方向の寸法が前記タブの板厚よりも大きい保持空間とを備え、
機器の板状をなす機器側端子に対して前記タブを重ね合わせて、前記ボルト孔に通したボルトの締め付けにより、前記タブを前記機器側端子に対して導通可能に固定するようになっているコネクタにおいて、
前記キャビティ内には、前記保持空間を構成する壁部のうち前記タブの板面と平行な壁部に対して前記タブを押圧可能な弾性押圧片が形成されていることを特徴とするコネクタ。 - 前記弾性押圧片が、前記タブの左右両側縁と対応するように対をなして設けられていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 前記キャビティ内には、前記タブの板面と略直角な方向へ弾性撓み可能であって、前記雄端子金具に係止することで前記雄端子金具を抜止め状態に保持可能なランスが形成されており、
前記タブに対する前記弾性押圧片の押圧方向が、前記雄端子金具に係止するときの前記ランスの弾性復帰方向とは反対方向となっていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2007098552A JP2008257983A (ja) | 2007-04-04 | 2007-04-04 | コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007098552A JP2008257983A (ja) | 2007-04-04 | 2007-04-04 | コネクタ |
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JP2008257983A true JP2008257983A (ja) | 2008-10-23 |
Family
ID=39981344
Family Applications (1)
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JP2007098552A Pending JP2008257983A (ja) | 2007-04-04 | 2007-04-04 | コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012161328A1 (ja) | 2011-05-25 | 2012-11-29 | 矢崎総業株式会社 | コネクタ |
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2007
- 2007-04-04 JP JP2007098552A patent/JP2008257983A/ja active Pending
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