JP2008257067A - カメラ用羽根駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の電磁アクチュエータを少ない固定手段で地板に取り付け、小型化と低コスト化を可能にしたカメラ用羽根駆動装置を提供すること。
【解決手段】合成樹脂製の地板1の羽根室外の面には複雑な形状の窪みが形成されていて、開口部1aを囲むようにして、二つの電磁アクチュエータが取り付けられている。先ず、回転子6,7は、地板1の軸1p,1qに回転可能に取り付けられ、出力ピン6c,7cを、羽根室内で絞り羽根4とシャッタ羽根5に連結させている。合成樹脂製のカバー枠8,9は、板状部8a,9aと、コイル10,11を巻回したボビン部8b,9bとからなっていて、ボビン部8b,9bの中空部に、ヨーク12,13の一方の脚部を挿入したあと、板状部8a,9aの先端部を相手側に取り付けられているヨーク13,12の一部を覆うように重ね、ねじ14,15によって地板1に固定されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、各々が異なる少なくとも1枚の羽根を往復作動させるようにした複数の電磁アクチュエータを備えているカメラ用羽根駆動装置に関する。
下記の特許文献1には、第1の電磁アクチュエータによってシャッタ羽根を往復作動させるようにしたシャッタ装置と、第2の電磁アクチュエータによって絞り羽根を往復作動させるようにした絞り装置とを一つにユニット化した羽根駆動装置が記載されている。また、他の特許文献を挙げるまでもなく、シャッタ装置とフィルタ装置とを一つにユニット化したり、絞り装置とフィルタ装置とを一つにユニット化したりするほか、シャッタ装置と、絞り装置と、フィルタ装置とを一つにユニット化することも知られている。更には、一方の電磁アクチュエータによって開き専用のシャッタ羽根を往復作動させ、他方の電磁アクチュエータによって閉じ専用のシャッタ羽根を往復作動させるようにした羽根駆動装置や、複数の電磁アクチュエータによって夫々異なる絞り羽根を往復作動させるようにした羽根駆動装置や、複数の電磁アクチュエータによって夫々異なるフィルタ羽根を往復作動させるようにした羽根駆動装置も知られている。
また、電磁アクチュエータとしては、種々の構成をしたものが知られていて、特許文献1においても2種類の電磁アクチュエータが記載されているが、それらのうちの一つは、羽根に連結させる出力ピンを一体的に形成した永久磁石製の回転子と、コイルを巻回したボビンを嵌装していて二つの磁極部を回転子の周面に対向させているU字形のヨークとを備えている。そして、従来は、それらの回転子とヨークを、下記の特許文献2に記載された電磁アクチュエータのように、地板とカバー枠(特許文献2においては、押え板)との間に配置しているのが普通であったが、最近では、そのような構成を発展させ、特許文献1に記載されている電磁アクチュエータのように、カバー枠(特許文献1においては、固定子枠)とボビンとを合成樹脂で一体成形するものが多くなってきた。本発明は、これらの種類の構成をした複数の電磁アクチュエータによって、上記した複数の種類の羽根を往復作動させるようにしたカメラ用羽根駆動装置に関するものである。
特開2005−241866号公報 特開2006−101649号公報
ところで、最近のカメラは、デジタルカメラの出現によって、ますます小型化されてきており、携帯電話やPDAなどの携帯用情報端末機器等にも組み込まれるようになってきた。そのため、上記のような種類の複数の電磁アクチュエータを備えているカメラ用羽根駆動装置の場合にも、ますますの小型化,低コスト化が要求されている。ところが、特許文献1に記載されているうちの一つである上記した電磁アクチュエータの場合には、カバー枠(特許文献1においては、固定子枠)が所定の長さを有しているため、その長さ方向の両端2箇所において、いわゆる熱カシメによって取り付けられている。また、特許文献2に記載されている電磁アクチュエータの場合にも、カバー枠(特許文献2においては、押え板)が所定の長さを有しているため、その長さ方向の両端2箇所において、ねじによって取り付けられている。従って、いずれの場合にも、電磁アクチュエータを複数備えると、地板に対して、電磁アクチュエータの数の2倍の取付けスペースが必要になって小型化に不利であり、また、取付け手段も、電磁アクチュエータの数の2倍が必要であるからコスト上で不利であるという問題点がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、複数の電磁アクチュエータの配置関係とカバー枠の組付け方法を工夫することによって取付け手段を少なくし、小型化と低コスト化を可能にしたカメラ用羽根駆動装置を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明のカメラ用羽根駆動装置は、被写体光路用の開口部を有している地板と、被写体光路用の開口部を有していて前記地板に取り付けられており前記地板との間に少なくとも一つの羽根室を構成しているカバー板と、前記羽根室外においてそれらによって前記開口部を囲むようにして前記地板に取り付けられており前記地板との間には各々永久磁石を有する回転子と夫々の先端部を該回転子の周面に対向させる磁極部とした二つの脚部を有するヨークと該脚部の一方に嵌装されていて周囲にコイルを巻回しているボビンとを配置している板状をした複数のカバー枠と、前記羽根室内に配置されており各々が少なくとも1枚からなっていて前記回転子の各々によって往復回転させられる複数種類の羽根と、を備えていて、前記複数のカバー枠は、各々が、長さ方向の一方の端部を、他のカバー枠の他方の端部に対し、前記地板とは反対側に重ね合わせ、一つの取付手段によって前記地板に取り付けられているようにする。
その場合、前記カバー枠の各々が、合成樹脂で前記ボビンと一体成形されているようにすると、部品点数や組立工数で有利になる。また、前記カバー枠の各々は、他のカバー枠と重なる部位が、他の部位よりも薄く形成されているようにすると、良好な組立状態が得られる。また、本発明のカメラ用羽根駆動装置は、前記カバー枠の各々が、他のカバー枠と重なる部位で、前記取付手段によって、他のカバー枠とともに前記地板に取り付けられているようにしても構わないし、前記ボビンは前記カバー枠の他方の端部に一体成形されていて、前記ヨークの一部が前記カバー枠から露出しており、前記カバー枠の各々は、長さ方向の一方の端部を、他のカバー枠から露出している前記ヨークの一部に対し、前記地板とは反対側に重ね合わせているようにしてもよい。更に、本発明のカメラ用羽根駆動装置は、前記地板の羽根室側の面に、露光開口を規制するための被写体光路用の開口部を有した薄い板部材が取り付けられており、該板部材と前記カバー板との間に少なくとも一つの羽根室を構成しているようにしてもよい。
本発明は、コイルを巻回したボビンを嵌装していて二つの磁極部を永久磁石製の回転子の周面に対向させたU字形のヨークを備えている複数の電磁アクチュエータが、それらの回転子の往復回転によって、異なる種類の羽根を個々に往復回転させるようにしたカメラ用羽根駆動装置において、各々の電磁アクチュエータのカバー枠を、その長さ方向の一方の端部で他の電磁アクチュエータを地板側に押し付けるようにして、一つの取付手段によって地板に取り付けるようにしたため、取付けスペースが小さくて済み、また、取付手段も電磁アクチュエータの数と同じでよくなり、装置の小型化と低コスト化に有利であるという効果を有する。
本発明の実施の形態を、図示した二つの実施例によって説明する。本発明のカメラ用羽根駆動装置は、銀塩フィルムを使用するカメラに採用することもできるし、各種情報端末機器用カメラを含むデジタルカメラにも採用することができるものである。しかしながら、各実施例は、シャッタ装置と絞り装置とをユニット化した羽根駆動装置をデジタルカメラに採用した場合で説明することにし、その他のことについては、適宜説明することにする。尚、図1〜図3は、実施例1を説明するためのものであり、図4は、実施例2を説明するためのものである。
本実施例は、一つの羽根室内に、第1電磁アクチュエータによって往復回転させられる1枚のシャッタ羽根と、露光開口よりも直径の小さい絞り開口部を有していて第2電磁アクチュエータによって往復回転させられる1枚の絞り羽根と、を備えたカメラ用羽根駆動装置として構成したものである。そして、図1は、その分解斜視図であり、図2は、被写体側(レンズ側)から見た平面図であり、図3は、固体撮像素子側から見た平面図である。
そこで先ず、本実施例の構成を説明する。本実施例の地板1は、合成樹脂製であって比較的厚い部材であり、平面形状は略正方形をしている。そして、その中央部には、被写体光路用の開口部1aが形成されている。また、地板1の固体撮像素子側の面には、後述する手段によって薄い板部材である口径規制板2が取付けられている。そして、この口径規制板2にも、その中央部に、上記の開口部1aよりも小さな被写体光路用の開口部2aが形成されている。更に、地板1の固体撮像素子側の面には、後述する手段によって薄い板部材であるカバー板3が、口径規制板2との間に所定の間隔を空けて取り付けられている。そして、このカバー板3にも、その中央部に、口径規制板2の開口部2aよりも大きな被写体光路用の開口部3aが形成されている。そのため、本実施例の場合には、口径規制板2とカバー板3の間に一つの羽根室が構成され、口径規制板2の開口部2aが露光開口を規制するようになっている。
図3に示されているように、地板1の固体撮像素子側の面、即ち羽根室側の面には、二つの羽根取付軸1b,1cと、四つの口径規制板取付軸1d,1e,1f,1gと、四つのカバー板取付軸1h,1i,1j,1kと、二つの位置決めピン1m,1nとが立設されている。また、図1に示されているように、口径規制板2は、上記の開口部2aのほかに、六つの孔2b,2c,2d,2e,2f,2gと二つの円弧状の長孔2h,2iを有している。また、カバー板3は、上記の開口部3aのほかに、八つの孔3b,3c,3d,3e,3f,3g,3h,3iと二つの円弧状の長孔3j,3kを有している。更に、口径規制板2とカバー板3との間の羽根室には、1枚の絞り羽根4と1枚のシャッタ羽根5が配置されている。そして、それらのうち、口径規制板2側に配置されている絞り羽根4は、上記の開口部2aよりも直径の小さな開口部4aと、孔4bと、長孔4cとを有している。また、カバー板3側に配置されているシャッタ羽根5は、孔5aと長孔5bを有している。
そこで次に、地板1に対する、それらの口径規制板2,カバー板3,絞り羽根4,シャッタ羽根5の取付け構成を説明する。先ず、口径規制板2は、その孔2b,2cを地板1の羽根取付軸1b,1cに嵌合させ、孔2d,2e,2f,2gを地板1の口径規制板取付軸1d,1e,1f,1gに嵌合させた後、口径規制板取付軸1d,1e,1f,1gの先端を熱溶解させフランジ状に変形させることによって取り付けられている。次に、絞り羽根4の孔4bを地板1の羽根取付軸1cに回転可能に嵌合させ、続いてシャッタ羽根5の孔5aを地板1の羽根取付軸1bに回転可能に嵌合させられている。そして最後に、カバー板3は、その孔3b,3cを地板1の羽根取付軸1b,1cに嵌合させ、孔3d,3e,3f,3gを地板1のカバー板取付軸1h,1i,1j,1kに嵌合させ、孔3h,3iを位置決めピン1m,1nに嵌合させた後、カバー板取付軸1h,1i,1j,1kの先端を熱溶解させフランジ状に変形させることによって取り付けられている。
尚、地板1の固体撮像素子側の面には、このほかにも、絞り羽根4とシャッタ羽根5のストッパが設けられていて、羽根室内に望ませているが、図3においては、それらの図示が省略されている。また、本実施例の場合には、絞り羽根4とシャッタ羽根5を一つの羽根室に配置しているが、周知のように、口径規制板2とカバー板3との間を中間板で仕切ることによって二つの羽根室を構成し、それらの羽根室に別々に配置するようにしても構わない。また、本実施例の場合には、口径規制板2とカバー板3の間に羽根室を構成しているが、口径規制板2を設けることなく、地板1とカバー板3の間に羽根室を構成しても構わない。そして、そのようにした場合には、開口部1aと開口部3aの一方が露光開口を規制するようになる。
図1から分かるように、地板1の被写体側の面は、非常に複雑な形状をしていて、そこに、二つの回転子取付軸1p,1qと、四つの位置決めピン1r,1s,1t,1uが立設されているほか、二つのねじ穴1v,1wが形成されている。また、この地板1には、上記の開口部1aのほか、上記の円弧状の長孔2i,3kと重なるところに、それらと同じ形状をした長孔1x(図2参照)が形成され、上記の円弧状の長孔2h,3jと重なるところに、それらと同じ形状をした長孔1y(図2参照)が形成されている。このほかにも、地板1の被写体側の面には、種々の形状の窪みが形成されているが、それらの殆どは、以下に説明する二つの電磁アクチュエータの構成部材を好適に収容できる形状になっている。
本実施例においては、地板1に、上記した絞り羽根4を駆動するための電磁アクチュエータと、シャッタ羽根5を駆動するための電磁アクチュエータとが取付けられているが、それらは全く同じ構成をしていて、対称的に配置されている。先ず、上記の回転子取付軸1p,1qには、回転子6,7が回転可能に取り付けられている。本実施例の回転子6,7は、径方向に2極に着磁された永久磁石製の本体部6a,7aと、合成樹脂製の腕部6b,7bと、それらの先端に設けられた合成樹脂製の出力ピン6c,7cとで構成されている。そして、それらの出力ピン6c,7cは、地板1の長孔1x,1yと口径規制板2の長孔2i,2hを貫通して、羽根室内で絞り羽根4とシャッタ羽根5の長孔4c,5bに嵌合し、それらの先端を、カバー板3の長孔3k,3jに挿入している。尚、本実施例の場合には、出力ピン6c,7cの先端に曲げ部が形成されているが、それらは、周知のように、作動中に、各羽根4,5が抜けにくくするためのものである。また、本実施例の場合には、回転子6,7は、腕部6b,7bと出力ピン6c,7cが合成樹脂製であるが、本体部6a,7aと共に永久磁石製にしても構わない。
本実施例におけるカバー枠8,9は、合成樹脂製であって、図1から分かるように、板状部8a,9aとボビン部8b,9bとでL字形に形成されている。そして、それらの板状部8a,9aには、比較的大きな孔8c,9cと、それらの両側に二つずつの孔8d,8e,9d,9eが形成されており、中空部を有する筒状のボビン部8b,9bには、コイル10,11が巻回されている。また、二つの脚部を有していてそれらの先端を磁極部としている略U字形のヨーク12,13は、孔12a,13aを有している。
そこで次に、固定子を構成しているそれらの部材の取付け構成を説明する。先ず、カバー枠8,9のボビン部8b,9bの中空部に、ヨーク12,13の一方の脚部を挿入し、貫通させておく。そのため、その状態においては、ヨーク12,13は、その先端の磁極部が板状部8a,9aと重なっており、孔12a,13aを形成している部位がボビン部8b,9bから突き出ている。次に、カバー枠8の孔8dとヨーク13の孔13aとを、孔13aが地板1側となるように重ね、カバー枠9の孔9dとヨーク12の孔12aとを、孔12aが地板1側となるように重ねておく。そして、孔13aと孔8dとを地板1の位置決めピン1rに嵌合させ、孔12aと孔9dとを地板1の位置決めピン1tに嵌合させると共に、カバー枠8,9の孔8e,9eを地板1の位置決めピン1u,1sに嵌合させる。そして、最後に、ねじ14,15を、カバー枠8,9の孔8c,9cに挿入し、地板1のねじ穴1w,1vにねじ込んで、カバー枠8,9を地板1に固定する。
このようにして、二つの電磁アクチュエータは、地板1に取り付けられているが、図2からも分かるように、このときには、カバー枠8は、他方のカバー枠9のボビン部9bから露出しているヨーク13の一部を、板状部8aによって地板1側に押さえ込み、反対に、カバー枠8のボビン部8bから露出しているヨーク12の一部を、他方のカバー枠9の板状部9aによって地板1側に押さえ込まれている。そのため、本実施例の場合には、所定の長さを有している二つのカバー枠8,9を地板1に取り付けているにもかかわらず、従来のように二つずつの固定手段を必要とせず、二つのねじ14,15だけによって好適に取り付けられている。尚、本実施例の場合には、固定手段としてねじ14,15を用いているが、口径規制板2やカバー板3と同じように、いわゆる熱カシメの技術によって取り付けるようにしても構わない。このことは、実施例2の場合も同じである。
次に、本実施例の作動を、撮影待機状態を示している図2及び図3を用いて簡単に説明する。この状態においては、カメラの電源スイッチがオンになっているが、コイル10,11には通電されていない。しかしながら、周知のように、このときには、回転子6,7の本体部6a,7aの磁極と、その周面に対向して配置されているヨーク12,13の磁極部との間に、本体部6a,7aの磁力が作用していて、回転子6,7は、いずれも、図2において反時計方向へ回転するように付勢されている。そのため、絞り羽根4とシャッタ羽根5は、図3において時計方向へ回転するように付勢されているが、図示していないストッパによってその回転を阻止され、開口部2a(露光開口)の全開状態が維持されている。そのため、図示していない固体撮像素子には被写体光が当たっており、撮影者は、モニターによって被写体像を観察することが可能になっている。
撮影に際してレリーズボタンが押されると、その初期段階において、先ず、測光回路によって被写体光を測定し、その結果によって、被写体光を減光して撮影すると判断された場合には、最初に絞り羽根4を開口部2aに進入させておいてから実際の撮影が開始される。しかしながら、先ずは、被写体光を減光しないで撮影すると判断された場合を説明する。その場合には、直ちに、固体撮像素子に蓄積されていた電荷が放出されて、撮影が開始され、新たな電荷が固体撮像素子に蓄積されていく。そして、所定の時間が経過すると、露光時間制御回路からの信号によって、コイル11に順方向の電流が供給され、回転子7が、図2において時計方向へ回転させられる。それによって、シャッタ羽根5は、図3において、反時計方向へ回転させられ、開口部2aを閉鎖した後、図示していないストッパに当接して停止する。
その後、固体撮像素子に蓄積された電荷が、撮像情報として記憶装置に転送されるが、それが終わると、コイル11に対して逆方向の電流が供給される。そのため、回転子7は逆回転させられ、その出力ピン7cによって、シャッタ羽根5に開口部2aの開き作動を行わせる。そして、シャッタ羽根5は、開口部2aを全開にした直後に、図示していないストッパに当接して停止する。その後、コイル11への通電を断つと、最初の撮影待機状態に復帰したことになる。
次に、撮影に際してレリーズボタンを押したとき、測光回路の測定結果によって、被写体光を減光して撮影すると判断された場合について説明する。その場合には、最初に、コイル10に対して順方向の電流が供給される。それによって、回転子6は、図2において、時計方向へ回転させられる。そのため、絞り羽根4は、出力ピン6cによって、図3において反時計方向へ回転させられて、開口部2aに進入してゆき、その開口部4aの中心が、開口部2aの中心位置までくると、図示していないストッパに当接して停止させられる。
その状態になると、既に説明したようにして、実際の撮影が行われるが、シャッタ羽根5が閉じ作動を終了すると、コイル10に対しても逆方向の電流が供給されるので、回転子6は上記とは逆方向へ回転させられ、その出力ピン6cによって、絞り羽根4を開口部2aから退避させる。そして、絞り羽根4は、開口部2aから完全に退くと、図示していないストッパに当接して停止させられる。その後、二つのコイル10,11への通電を断つと、図2及び図3に示した撮影待機状態に復帰したことになる。
尚、本実施例の場合は、シャッタ羽根が1枚であるが、周知のように、出力ピン7cによって2枚のシャッタ羽根を、相反する方向へ同時に往復作動させられるようにしてもよい。また、本実施例は、シャッタ装置と絞り装置とをユニット化した羽根駆動装置であるが、絞り羽根4に、開口部4aを覆うようにしてNDフィルタシートを取り付ければフィルタ羽根とすることができ、シャッタ装置とフィルタ装置とをユニット化した羽根駆動装置になる。また、本実施例のシャッタ羽根5を、開口部2aより小さくて開口部4aとは異なる大きさの開口部を形成して絞り羽根にすれば、二つの絞り装置をユニット化した羽根駆動装置になるし、さらに、それらの絞り羽根にNDフィルタシートを取り付ければ、二つのフィルタ装置をユニット化した羽根駆動装置になる。そのため、それらのようにした羽根駆動装置も本発明のカメラ用羽根駆動装置である。
また、本実施例は、二つの電磁アクチュエータを、露光開口(開口部2a)を囲むようにして、地板に対して好適に取り付けた構成をしているが、隣接するカバー枠同士を本実施例のような相対位置関係にすることによって、三つ以上の電磁アクチュエータを、露光開口を囲むようにして取り付けることも可能である。従って、例えば、シャッタ装置と、絞り装置と、フィルタ装置とを、一つのユニットに構成したものも本発明に含まれる。更に、本実施例は、デジタルカメラに採用された場合で説明したが、撮影待機状態では、シャッタ羽根5が開口部2aを閉じた状態にしておき、撮影に際しては、開口部2aの開き作動を行わせ、続いて閉じ作動を行わせるようにすれば、銀塩フィルムを使用するカメラにも採用できることは言うまでもない。
図4を用いて実施例2を説明する。本実施例は、上記の実施例1におけるカバー枠8,9の形状が異なるだけである。そのため、実施例1と同じ構成部材,部位には同じ符号を付けてある。また、図3は、そのまま、本実施例にも適用される。従って、本実施例の構成については、実施例1と異なる点についてだけ説明する。また、本実施例の作動は、実施例1の場合と全く同じであるため、重複を避けるために説明を省略する。
本実施例のカバー枠8,9は、実施例1と同じように、板状部8a,9aとボビン部8b,9bとで、平面形状がL字形をしているが、ボビン部8b,9bを間にして、もう一つの板状部8f,9fが形成されている点で、実施例1のカバー枠とは形状が異なっている。そして、それらの板状部8f,9fには、孔8g,9gが形成されており、地板1に取り付けるときは、それらの孔8g,9gとヨーク12,13の孔12a,13aとの位置合わせをしておいて、位置決めピン1t,1rに嵌合させるようにする。地板1に対するその他の組付け方は、実施例1の場合と全く同じである。
尚、上記の本実施例1の場合には、板状部8a,9aの先端部がヨーク12,13の一部に重なるだけであって、そのヨーク12,13は、地板1に形成されている窪みの中に納まっていた。ところが、本実施例の場合には、板状部8a,9aの先端部が板状部9f,8fとも重なるようになっている。そのため、カバー枠8,9を、ねじ14,15で地板1に固定するとき、板状部8a,9aの先端部は反ることになる。板状部8a,8f,9a,9fが薄ければ、そのような反りが生じても、問題ない場合がある。しかしながら、そのような反りが生じては困る場合には、地板1に、板状部8f,9fを収めるための窪みを形成すればよいことになる。また、板状部8a,9aと板状部9f,8fとが重なる領域の板厚を薄くし、他の領域の板厚の約半分にしてもよいことになる。
更に、本実施例では、板状部8a,9aと板状部9f,8fが、ヨーク13,12の一部とも重なるところで重ねられている。しかしながら、本発明は、そのような構成に限定されず、ヨーク12,13とは重ならないところで重ねられるようにしてもよい。そのため、例えば、本実施例の板状部8a,9aの長さを短くし、その分、板状部9f,8fを長くすることによって、カバー枠8,9の全体形状をコ字状にしてもよいし、さらに、そのようにした場合には、板状部8a,9aと板状部9f,8fとの重なり部位の板厚を、上記のように半分にし、それらの重なり部位を、ねじ14,15で固定するようにしてもよいことになる。
また、本実施例のカバー枠8,9は、板状部8a,9aと板状部8f,9fの間にボビン部8b,9bを一体成形で形成しているが、本発明は、そのように、ボビン部8b,9bをカバー枠8,9と一体成形することに限定されず、特許文献2に記載されているように、別部材としても構わない。従って、そのようにした場合には、予めヨーク12,13を地板1に組み付けたあとに、カバー枠8,9を組み付けることになる。更に、本実施例の場合も、実施例1の場合と同様に、地板1が方形をしているが、本発明は、地板が方形していることに限定されない。そのため、カバー枠8,9も、L字形やコ字形である必要はなく、円弧状であってもよい。特に、電磁アクチュエータを三つ取り付けるなどのときには、円弧状が好ましい。
実施例1の分解斜視図である。 被写体側から見た実施例1の平面図である。 固体撮像素子側から見た実施例1の平面図である。 図2と同様にして示した実施例2の平面図である。
符号の説明
1 地板
1a,2a,4a 開口部
1b,1c 羽根取付軸
1d〜1g 口径規制板取付軸
1h〜1k カバー板取付軸
1m,1n,1r〜1u 位置決めピン
1p,1q 回転子取付軸
1v,1w ねじ穴
1x,1y,2h,2i,3j,3k,4c,5b 長孔
2 口径規制板
2b〜2g,3b〜3i,4b,5a,8c〜8e,8g,9c〜9e,9g,12a,13a 孔
3 カバー板
4 絞り羽根
5 シャッタ羽根
6,7 回転子
6a,7a 本体部
6b,7b 腕部
6c,7c 出力ピン
8,9 カバー枠
8a,8f,9a,9f 板状部
8b,9b ボビン部
10,11 コイル
12,13 ヨーク
14,15 ねじ

Claims (6)

  1. 被写体光路用の開口部を有している地板と、被写体光路用の開口部を有していて前記地板に取り付けられており前記地板との間に少なくとも一つの羽根室を構成しているカバー板と、前記羽根室外においてそれらによって前記開口部を囲むようにして前記地板に取り付けられており前記地板との間には各々永久磁石を有する回転子と夫々の先端部を該回転子の周面に対向させる磁極部とした二つの脚部を有するヨークと該脚部の一方に嵌装されていて周囲にコイルを巻回しているボビンとを配置している板状をした複数のカバー枠と、前記羽根室内に配置されており各々が少なくとも1枚からなっていて前記回転子の各々によって往復回転させられる複数種類の羽根と、を備えていて、前記複数のカバー枠は、各々が、長さ方向の一方の端部を、他のカバー枠の他方の端部に対し、前記地板とは反対側に重ね合わせ、一つの取付手段によって前記地板に取り付けられていることを特徴とするカメラ用羽根駆動装置。
  2. 前記カバー枠の各々が、合成樹脂で前記ボビンと一体成形されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ用羽根駆動装置。
  3. 前記カバー枠の各々は、他のカバー枠と重なる部位が、他の部位よりも薄く形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ用羽根駆動装置。
  4. 前記カバー枠の各々が、他のカバー枠と重なる部位で、前記取付手段によって、他のカバー枠とともに前記地板に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のカメラ用羽根駆動装置。
  5. 前記ボビンは前記カバー枠の他方の端部に一体成形されていて、前記ヨークの一部が前記カバー枠から露出しており、前記カバー枠の各々は、長さ方向の一方の端部を、他のカバー枠から露出している前記ヨークの一部に対し、前記地板とは反対側に重ね合わせていることを特徴とする請求項2に記載のカメラ用羽根駆動装置。
  6. 前記地板の羽根室側の面に、露光開口を規制するための被写体光路用の開口部を有した薄い板部材が取り付けられており、該板部材と前記カバー板との間に少なくとも一つの羽根室を構成していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のカメラ用羽根駆動装置。
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