JP2008256937A - 光学装置の組立方法、光学装置、連結部材用工具、その工具による連結部材取付方法及び連結部材取外し方法 - Google Patents

光学装置の組立方法、光学装置、連結部材用工具、その工具による連結部材取付方法及び連結部材取外し方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光学素子である紫外線レンズを保持するレンズホルダ(レンズセル)を積み重ねて連結結合させるときに、レンズホルダ(レンズセル)外側面でレンズホルダ同士結合させ、光学素子にストレスが掛からないようにした光学装置の組立方法、光学装置、連結部材用工具、その工具による連結部材取付方法及び連結部材取外し方法を提供すること。
【解決手段】光学装置の組付方法は、光学素子(紫外線レンズL)を保持し且つ周方向に延びる環状突部7,8を両端部外周に設けたレンズホルダ2を複数用意すると共に、互いに接近する方向に可動可能な第1,第2爪部(12b,14)を設けた連結部材11を用意して、複数のレンズホルダ2の端面同士を互いに重ね合わせ、隣接するレンズホルダ2,2の環状突部7,8同士を連結部材11の第1,第2爪部(12b,14)で挟持させて、隣接するレンズホルダ2,2同士を連結部材により連結させている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばレンズホルダ(レンズセル)等の光学部品を積み重ねて連結結合した光学装置の組立方法、光学装置、連結部材用工具、その工具による連結部材取り付け方法及び連結部材取外し方法に関する。
従来から、レンズホルダ(レンズセル)を積層して連結させるレンズ構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。このレンズ構造では、レンズセル自体を連結固定するものではないが、位置決め用ブロックによりレンズセル(レンズホルダ)の支持筐体の側面を連結固定するようにしている。
また、鏡筒ユニットを積み重ねて、これらをボルトでネジ留めし、各鏡筒ユニットの各結合部(3つの連結部)に板ばねを設け、各鏡筒ユニットを光軸に向かって板ばねによって付勢して光学素子(レンズ)の偏心を調整する鏡筒連結固定構造が知られている(例えば、特許文献2参照)。
更に、鏡筒ユニットがフランジ部を介して互いに連結され、有頭ボルト及びナットにより互いに強固に固定される鏡筒構造も知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開平4−208514号公報 特開平7−86152号公報 特開2005−62438号公報
しかしながら、単に鏡筒ユニットをボルト、ナットで留めて連結結合するだけでは、鏡筒ユニットからレンズにストレス(内部応力)が掛かってしまい、レンズを高精度に保持することができない。特に、投影露光装置、電子ビーム露光装置、電子ビーム描画装置、半導体検査装置などの紫外線光学装置においては、レンズホルダ(レンズセル)に保持された対物レンズに内部応力が発生し、レンズの歪みやねじれなどの原因になる。この場合、超精密で高精度に数十〜数百nmの深紫外線から紫外線までの露光光が正確に投影されず、マスクなどの転写物のパターンをウェハなどの被転写物に転写する場合にずれてしまい、超精密で高精度な転写作業を行うことができない。
そこで、本発明は、光学素子である紫外線レンズを保持するレンズホルダ(レンズセル)を積み重ねて連結結合させるときに、レンズホルダ(レンズセル)外側面でレンズホルダ同士結合させ、光学素子にストレスが掛からないようにした光学装置の組立方法、光学装置、連結部材用工具、その工具による連結部材取付方法及び連結部材取外し方法を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、この発明の光学装置の組立方法及び光学装置は、光学素子を保持し且つ周方向に延びる環状突部を両端部外周に設けたレンズホルダを複数用意すると共に、互いに接近する方向に可動可能な第1,第2爪部を設けた連結部材を用意して、複数の前記レンズホルダの端面同士を互いに重ね合わせた後、隣接する前記レンズホルダの環状突部同士を前記連結部材の第1,第2爪部で挟持させて、隣接する前記レンズホルダ同士を前記連結部材により連結させることにより、複数のレンズホルダを備える光学装置を組み立てることを特徴とする。
また、この発明の光学装置の組立に用いる連結部材用工具は、互いに接近する方向に弾性部材により付勢された第1,第2爪部を有する連結部材を保持させる係合保持部を有すると共に、前記弾性部材の弾性力に抗して前記第1,第2爪部の間隔を広げさせる爪部間隔拡開手段を有する。
更に、この連結部材用工具を用い、前記係合保持部に連結部材を保持させると共に、前記爪部間隔拡開手段で前記第1,第2爪部の間隔を前記弾性部材の弾性力に抗して拡開させた状態で、積層された少なくとも2つのレンズホルダの隣接する環状突部同士を挟む位置に前記第1,第2爪部を配設した後、前記爪部間隔拡開手段による前記第1,第2爪部の拡開力を解除して、前記弾性部材の弾性力により前記第1,第2爪部間で前記隣接する環状突部同士を挟持させ、前記係合保持部を前記連結部材から取り外すことにより、複数のレンズホルダを連結部材で結合することができる。
また、連結部材用工具を用い、複数のレンズホルダを連結している連結部材を係合保持部で保持させた後、前記爪部間隔拡開手段で前記第1,第2爪部の間隔を前記弾性部材の弾性力に抗して拡開させることにより、前記連結部材を隣接する前記レンズホルダ間から取り外すことができる。
以上により、光学素子を保持するレンズホルダ(レンズセル)を積み重ねて連結結合させるときに、レンズホルダ(レンズセル)外側面において連結部材によりレンズホルダ同士結合させることにより、レンズにストレス(内部応力)を掛けず、高精度にレンズホルダ(レンズセル)同士を連結させ、特に投影露光装置などの紫外線光学装置において、超精密で高精度な作業を可能にすることができる。また、接着剤などの樹脂で接合することもないので、強固で安定した鏡筒部を組み立てることができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、例えば投影露光装置、電子ビーム露光装置、電子ビーム描画装置、半導体検査装置などの紫外線光学装置の鏡筒部に本発明に係る組立方法を適用した鏡筒の外観図を示す。
図1の鏡筒は、ベースとなる筒体1と、端面同士を重ね合わせるようにして筒体1上に積層された4つ(複数)のレンズホルダ(レンズセル)2を有する。この筒体1は、下端部にフランジ3を有する。しかも、筒体1の外周面には、上端部に近接して周方向に延びる環状溝4が形成されている。この環状溝4を設けることにより、筒体1の外周面の上端部には環状突部5が形成されている。
また、レンズホルダ2は環状部材又は筒体から真円に形成されている。この、レンズホルダ2内には光学素子である紫外線レンズLが図3,図11,図20(a),図20(b)の如く保持されるようになっている。また、レンズホルダ2の外周面の上下方向の中央部には周方向に延びる環状溝6が形成されている。この環状溝6を設けることにより、レンズホルダ2の外周面の上下端部には環状溝6により分離された環状突部7,8が設けられている。
更に、筒体1の上端には図2に示した矢印A1〜A3の位置に周方向に延びる円弧状溝9が周方向に120°の間隔で3つ(複数)形成され、各レンズホルダ2(最上部を除く)の上端には図3に示した矢印A4〜A6の位置に周方向に延びる円弧状溝10が周方向に120°の間隔で3つ(複数)形成されている。また、筒体1の環状突部5及び各レンズホルダ2(最上部を除く)の環状突部7には、各円弧状溝9,10に連通する接続口9a,10aが形成されている。尚、各レンズホルダ2の下面、即ち環状突部7の下面には、図3に破線で示したような円弧状の支持突部8aが120°の間隔をおいて形成されている。この3つの円弧状の支持突部8aは矢印A4〜A6の位置に対応して形成されている。
また、筒体1とこれに隣接して積層された最下部のレンズホルダ2との間、及び他のレンズホルダ2,2同士間には連結部材11が跨るように配設されている。
<連結部材11>
この連結部材11は、図4〜図9に示したように、第1,第2連結体12,13を有する。
この第1連結体12は、図7,図9に示したように、結合基部12aと、この結合基部12aの一端に略垂直(直角)に連設された一つの第1爪部12bから側面形状が略L字状に形成されている。尚、第1爪部12bの先端の内側には円筒状(かまぼこ状)当接部12cが形成されている。円筒状(かまぼこ状)当接部により、点接触ではなく、線または面でレンズホルダ2の環状溝6の下側水平部に接触することができる。
また、第2連結体13は、図7に示した結合基部13aを有する。この結合基部13aは、一端部に左右に間隔をおいて設けた一対の支持突部13b,13bと、他端部に左右に間隔をおいて設けた一対の爪形成突部13c,13cから略H字状に形成されている。
そして、図4,図5に示したように、爪形成突部13c,13cには、略垂直(直角)に連設された一対(2つ)の第2爪部14,14が一体に形成されている。これにより第2連結体13は、結合基部13aと第2爪部14から側面形状が略L字状に形成されている。尚、第2爪部14の先端の内側には球状当接部14aが形成されている。また、第2爪部14,14は第1爪部12bと略同方向に向けられ、この第2爪部14,14間には係合凹部15が形成されている。
更に、図7に示したように、第1連結体12の結合基部12aは、第2連結体13の支持突部13b,13b間に配設されている。この結合基部12aは、中間部が第2連結体13の支持突部13b,13bの先端部に支持軸16で回動可能に結合され(取り付けられ)ている。
これにより、第1,第2連結体12,13は支持軸16を中心に相対回動でき、この相対回動により第1爪部12bの先端部と第2爪部14の先端部同士が互いに接近・離反回動可能になっている。
尚、支持軸16は、図6,図7に示したように、両端部16a,16aが支持突部13b,13bの側方に突出している。また、爪形成突部13c,13cの一方には、係合凹部15とは反対の側面から側方に向けて突設させた係合軸13dが一体に設けられている。
また、図4,図5に示したように、結合基部12aの爪部側端部には幅方向に延びる溝17が形成され、この溝17内にはバネ係合軸18が突出するように配設されている。しかも、結合基部13aには、弾性部材としての板バネ19の基端部がネジ(固定具)20で取り付けられている。この板バネ19は、自由端部がバネ係合軸18に弾接していて、第1爪部12bの先端部が第2爪部14の先端部側に接近する方向に、第1連結体12を回動付勢している。
尚、図6に示したように、板バネ19の先端部の幅は、基端部の幅よりも狭く(基端部の略半分に)形成されている。また、板バネ19の中央部には、第1連結体12の結合基部12aの一端部12a1に臨むピン挿通孔19aが形成されている。
このような構造の連結部材11の一つは、図1に示したように第1爪部12bがレンズホルダ2の環状溝6に係合させられ、第2爪部14,14が筒体1の環状溝4に係合させられている。この際、第1爪部12bの球状当接部12cと第2爪部14の球状当接部14aが隣接する環状突部8,5の側面に板バネ19のバネ力でそれぞれ圧接させられて、環状突部8,5同士が第1爪部12bと第2爪部14,14との間に挟持固定される。これにより、筒体1とその上のレンズホルダ2が連結部材11で連結される。
同様に、図1,図4,図5,図8,図9に示したように、上下で隣接するレンズホルダ2,2は他の連結部材11で固定される。即ち、第1爪部12bが上側のレンズホルダ2の環状溝6に係合させられ、第2爪部14,14が下側のレンズホルダ2の環状溝6に係合させられている。この際、第1爪部12bの球状当接部12cと第2爪部14の球状当接部14aが隣接する環状突部8,7の側面に板バネ19のバネ力でそれぞれ圧接させられて、環状突部8,7同士が第1爪部12bと第2爪部14,14との間に挟持固定される。これにより、上下のレンズホルダ2,2が連結部材11で連結される。
尚、係合軸13dは接続口9a,10a側とは反対側に配設されている。しかも、この連結部材11は周方向に120°の間隔で3つ(複数)配設されている。また、上下に位置する複数の連結部材11は、下側の連結部材11の第1爪部12bを上側の連結部材11の係合凹部15に配設することにより、直線状に配列されている。
また、レンズホルダ(レンズセル)2内の紫外線レンズLは、製造工程において、芯出し加工して保持されているので、レンズホルダ2の外形同士を上下で合わせることにより、複数のレンズの光軸が合致する。これにより、複数のレンズホルダ2の積層結合時の製造工程において、光軸合わせをする必要がない。
尚、図1では、縦方向に一列だけ直線状に複数の連結部材11を配置しているが、連結部材11はレンズホルダ2に均等にレンズに圧力を加えるので、紫外線レンズLに歪み、撓みなどのストレスを与えない。このために、積層された複数のレンズホルダ(レンズセル)2の周方向の3箇所を直線状に連結部材11で連結結合させ、積み重ね、光学装置の鏡筒部を形成している。
また、紫外線レンズLの変形を考慮しないのであれば、これに限定されず、積層された複数のレンズホルダ(レンズセル)2同士を周方向の3箇所より多くの箇所で連結部材11により連結結合させるように、連結部材11を配置してもよい。この場合も上下に位置する複数の連結部材11は上下方向に直線状に配列される。
また、上下方向の複数の連結部材11を、その部材の長手方向の軸線に対して左右互い違いに連結させてもよい。即ち、上下方向の複数の連結部材11をレンズホルダ2の周方向に互い違いに配設しても良い。
[レンズホルダ2の積層組付方法]
レンズホルダ2を筒体1の上に積層組付するには、先ず図10に示したように、筒体1の上端面上にレンズホルダ2を同心に載置する。この際、レンズホルダ2の下面に設けた3つの支持突部8aで筒体1の上面に設けた3つの円弧状溝9を閉成するように重ね合わせる。
次に、真空ポンプ等の真空源21に接続したホース22を図11に示したように接続口9a(図2ではA1〜A3で示した3箇所)に差し込んで、真空源21により円弧状溝9内を真空にすることにより、円弧状溝9内の真空圧により筒体1の上端面にレンズホルダ2を吸引固着させる。これにより、筒体1上にレンズホルダ2を仮固定する。図10では、ホール22のみ表わされているが、真空源21には、図示されていない分岐が設けられてあり、図示されていない2本のホース22’、22’’がその分岐から伸びており、上述したホース22と同様に、接続口(図2ではA1〜A3で示した3箇所の残り2箇所)に差し込んであり、ホース22と同様に、真空減21により円弧状溝9内を真空にすることにより、円弧状溝9内の真空圧により筒体1の上端面にレンズホルダ2を吸引固着させる。
あるいは、図10の筒体1に代えて、図23,24に示したような十字状の吸引通路100aを有する真空取付基台100を設け、この真空取付基台100を一番下に配置し、真空源21からの主ホース101を吸引通路100aの接続口a0に接続させる。しかも、吸引通路100aの他の接続口a1〜a3にホースH1〜H3の一端部を接続し、このホースH1〜H3の他端部を真空取付基台100の上に2段に積層配置したレンズホルダ2のうちの1つのレンズホルダの接続口(図2ではA1〜A3で示した3箇所)に差し込み、真空取付基台100の上に、2段に積層されたレンズホルダ2,2同士を真空引きして吸引固着することもできる。
このようにレンズホルダ2と筒体1を3箇所で吸引して真空仮止めすることにより、他の箇所を吸引固定する必要はない。尚、レンズホルダ2の3つの支持突部8aを省略した場合には、レンズホルダ2と筒体1を12箇所で吸引による仮止め固定ができる。この場合、固定する箇所は適宜選択可能である。
この状態で、図11のように連結部材11の第1爪部12bをレンズホルダ2の環状溝6に係合させると共に、連結部材11の第2爪部14を筒体1の環状溝4に係合させる。しかも、第1爪部12bをレンズホルダ2の環状突部8の上部に当接させ、第2爪部14を筒体1の環状突部5の下部に当接させて、第1,第2爪部12b,14を板バネ19のバネ力で互いに接近する方向に付勢させることにより、第1,第2爪部12b,14間で隣接する環状突部8,5同士を挟持させる。
また、複数のレンズホルダ2同士を積層組付するには、レンズホルダ2上に他のレンズホルダ2を同心に載置する。この際、上側のレンズホルダ2の下面に設けた3つの支持突部8aで下側のレンズホルダ2の上面に設けた3つの円弧状溝10を閉成するように重ね合わせる。
次に、真空ポンプ等の真空源21に接続したホース22を接続口10a(図3ではA4〜A6で示した3箇所)に差し込んで、真空源21により下側のレンズホルダ2の円弧状溝10内を真空にすることにより、円弧状溝10内の真空圧により下側のレンズホルダ2の上端面に上側のレンズホルダ2を吸引固着させる。これにより、上下のレンズホルダ2,2同士を仮固定する。
このようにレンズホルダ2,2同士を3箇所で吸引して真空仮止めすることにより、他の箇所を吸引固定する必要はない。尚、レンズホルダ2の3つの支持突部8aを省略した場合には、矢印A4〜A6も含めて12箇所で吸引による仮固定ができる。この場合、固定する箇所は適宜選択可能である。
この状態で、図8,図9に示したように、連結部材11の第1爪部12bを上側のレンズホルダ2の環状溝6に係合させると共に、連結部材11の第2爪部14を下側のレンズホルダ2の環状溝6に係合させる。しかも、第1爪部12bを上側のレンズホルダ2の環状突部8の上部に当接させ、第2爪部14を下側のレンズホルダ2の環状突部7の下部に当接させて、第1,第2爪部12b,14を板バネ19のバネ力で互いに接近する方向に付勢させることにより、第1,第2爪部12b,14間で隣接する環状突部8,7同士を挟持させる。同様にして複数のレンズホルダ2を積層固定する。
このような3箇所の吸引による仮固定はレンズホルダ2のレンズにストレスを与えることがない。尚、図3に示したように、水平軸から60°の角度範囲内であれば支持突部8aを延設しても、吸引による真空仮止めによって、レンズにストレスを与えることがない。
[レンズホルダ2の積層組付に用いる連結部材用工具]
図12〜図14は、上述した連結部材11を筒体1とレンズホルダ2の連結及びレンズホルダ2,2の連結に用いる連結部材用工具30を示したものである。
この連結部材用工具30は、握り部材31と、一端部(基端部)が握り部材31に固定されたアーム32を有する。このアーム32の他端(先端部)には、連結部材11の支持軸16及び係合軸13dに係合して、連結部材11を保持する係合保持部材33が固定ネジ34で取り付けられている。
この係合保持部材33は、図14,図15に示したように左右に間隔をおいた係止フック35,36と、図16に示したように係止フック36の下方に位置させた係止フック37を有する。また、アーム32の一端部には図13,図14に示したように上端に開口する長円状穴38が形成され、アーム32には図13に示したように長円状穴38を貫通し且つ長手方向の両端に開口する軸挿通孔39が形成されている。
そして、軸挿通孔39には拡開操作軸40が摺動自在に嵌合され、拡開操作軸40の一端部には押圧操作部材41が着脱可能に螺着されている。また、軸挿通孔39の一端部には大径孔部39aが形成されていて、この大径孔部39a内には拡開操作軸40の一端部側外周に捲回されたコイルスプリング(弾性部材)42の一部が配設されている。このコイルスプリング41aは、大径孔部39a内の段部と押圧操作部材41との間に介装されていて、拡開操作軸40を図13中右方にバネ付勢している。
また、拡開操作軸40の一端部近傍には、頭部42aを長円状穴38内に配設した移動規制ネジ42が螺着されている。この移動規制ネジ42と長円状穴38とにより、拡開操作軸40が軸線方向に所定範囲で移動可能になっている。従って通常は、図13に示したようにコイルスプリング41aのバネ力で移動規制ネジ42の頭部42aが長円状穴38の右端に当接させられた状態となっている。
更に、図20,図21に示したように拡開操作軸40の他端部には端面に開口するピン固定穴43が形成され、このピン固定穴43には拡開操作ピン44の一端部が圧入固定されている。尚、拡開操作ピン44はピン固定穴43に螺着する構成でも良い。この拡開操作ピン44は、拡開操作軸40の他端に当接させた環状弾性部材(スペーサ)45に嵌合されている。なお、拡開操作ピン44のとび出し量を調整するために環状弾性部材は、スペーサにし、そのスペーサの厚みを変えることにより、拡開操作ピン44のとび出し量を調整することができる。
また、拡開操作ピン44は、図17,図18,図20(a),図20(b),図21(a),図21(b)に示したように、係合保持部材33に形成したピン挿通孔46に摺動自在に挿入されている。この拡開操作ピン44は、押圧操作部材41をコイルスプリング40のバネ力に抗して押圧して、拡開操作軸40を左方に移動させたときに、先端部がピン挿通孔46から突出するようになっている。
[連結部材用工具30の使用方法]
次に、連結部材用工具30の使用方法を説明する。
上述したように、レンズホルダ2を筒体1の上に積層組付するには、先ず図10に示したように、筒体1の上端面上にレンズホルダ2を同心に載置する。次に、真空ポンプ等の真空源21に接続したホース22を接続口9a(図2では3箇所)に差し込んで、真空源21により円弧状溝9内を真空にすることにより、円弧状溝9内の真空圧により筒体1の上端面にレンズホルダ2を吸引固着させる。このようにして筒体1上にレンズホルダ2を仮固定しておく。
また、先ず、連結部材11の支持軸16の両端部16a,16aを図18に示したように連結部材用工具30の係止フック35,36に係止させると共に、連結部材11の係合ピン13dを図19に示したように係止フック37に係止させる。この状態で、図20(a)の如く、押圧操作部材41をコイルスプリング41aのバネ力に抗して押圧して、拡開操作軸40を左方に移動させて、拡開操作ピン44の先端部をピン挿通孔46から突出させる。
この際、拡開操作ピン44の先端部は、板バネ19のピン挿通孔19aに挿通された後、図21(a)の如く第1連結体12の結合基部12aの一端部12a1を板バネ19のバネ力に抗して押圧し、連結部材11の第1爪部12bと第2爪部14同士が離反する方向(開く方向)に第1連結体12を支持軸16を中心に回動させる。
この状態で、図1,図11の如く、連結部材11の第1爪部12bをレンズホルダ2の環状溝6に係合させると共に、連結部材11の第2爪部14を筒体1の環状溝4に係合させる。この後、押圧操作部材41から押圧力を解除させる。これにより、押圧操作部材41,拡開操作軸40及び拡開操作ピン44はコイルスプリング41aのバネ力により右方に移動させられる(図20(b),図21(b)参照)。
この移動により拡開操作ピン44の先端部は、板バネ19のピン挿通孔19aから抜き取られて、拡開操作ピン44の先端部がピン挿通孔46内に退避する。この際、第1連結体12の結合基部12aの一端部12a1の押圧を解除する。これに伴い板バネ19は、連結部材11の第1爪部12bと第2爪部14同士が接近する方向(閉じる方向)に第1連結体12を支持軸16を中心に回動させる(図20(b),図21(b)参照)。
これによって、図11に示したように、第1爪部12bがレンズホルダ2の環状突部8の上部に当接させられ、第2爪部14が筒体1の環状突部5の下部に当接させられて、板バネ19のバネ力により第1,第2爪部12b,14間で隣接する環状突部8,5同士が挟持させられる。この後、連結部材11の支持軸16の両端部16a,16aから連結部材用工具30の係止フック35,36に取り外すと共に、連結部材11の係合ピン13dから係止フック37を取り外すことにより、筒体1上にレンズホルダ2が積層固定(積層連結)された状態となる。
また、複数のレンズホルダ2同士を積層組付するには、図21(a)、図22(a)の如く、上述したようにレンズホルダ2上に他のレンズホルダ2を同心に載置する。次に、上述した真空ポンプ等の真空源21及びホース22を利用して、真空源21により下側のレンズホルダ2の円弧状溝10内を真空にすることにより、円弧状溝10内の真空圧により下側のレンズホルダ2の上端面に上側のレンズホルダ2を吸引固着させる。このようにして上下のレンズホルダ2,2同士を仮固定しておく。
この状態で、上述したように連結部材用工具30に連結部材11を保持させて、拡開操作ピン44で連結部材11の第1爪部12bと第2爪部14同士を離反させ(開かせ)た後、連結部材11の第1爪部12bを上側のレンズホルダ2の環状溝6に係合させると共に、連結部材11の第2爪部14を下側のレンズホルダ2の環状溝6に係合させる。
次に、連結部材用工具30の押圧力を解除して、図20(b),図21(b)に示したように第1爪部12bを上側のレンズホルダ2の環状突部8の上部に当接させ、第2爪部14を下側のレンズホルダ2の環状突部7の下部に当接させて、板バネ19のバネ力で第1,第2爪部12b,14間で隣接する環状突部8,7同士を挟持させる。この後、連結部材用工具30を連結部材11から取り外すことにより、レンズホルダ2,2が積層固定(積層連結)された状態となる。同様にして複数のレンズホルダ2を図22の如く積層固定することができる。
(その他)
また、筒体1からレンズホルダ2を取り外す場合(連結を解除する場合)、及びレンズホルダ2,2を分離する場合(レンズホルダ2,2の連結を解除する場合)には、連結部材用工具30の操作を上述とは逆に行えば良い。
また、連結部材11は、レンズホルダ外周面上を直線状に配置されているが、これに限定されず、支持軸16の両端部16a,16aや連結ピン13dを伸ばし、連結部材11を互い違いに配置することもできる。
以上説明したように、この発明の実施の形態の光学装置の組立方法は、光学素子(紫外線レンズL)を保持し且つ周方向に延びる環状突部7,8を両端部外周に設けたレンズホルダ2を複数用意すると共に、互いに接近する方向に可動可能な第1,第2爪部(12b,14)を設けた連結部材11を用意して、複数の前記レンズホルダ2の端面同士を互いに重ね合わせた後、隣接する前記レンズホルダ2,2の環状突部(7,8)同士を前記連結部材11の第1,第2爪部(12b,14)で挟持させて、隣接する前記レンズホルダ2,2同士を前記連結部材11により連結させることにより、複数のレンズホルダ2を備える光学装置を組み立てるようにしている。
この方法によれば、光学素子を保持するレンズホルダ(レンズセル)2を積み重ねて連結結合させるときに、レンズホルダ(レンズセル)2外側面において連結部材11によりレンズホルダ2,2同士結合させることにより、レンズ(紫外線レンズL)にストレス(内部応力)を掛けず、高精度にレンズホルダ(レンズセル)2,2同士を連結させ、特に投影露光装置などの紫外線光学装置において、超精密で高精度な作業を可能にすることができる。また、接着剤などの樹脂で接合することもないので、強固で安定した鏡筒部を組み立てることができる。
また、この発明の実施の形態の光学装置の組立方法おいて、前記レンズホルダ2は少なくとも3つ以上積層され、前記隣接するレンズホルダ2を連結する複数の連結部材11は直線状に配設されるようになっている。
この方法によれば、連結部材11は直線状に配設されているので、連結部材11のレンズホルダ2への着脱を同じ方向から容易に行うことができる。
また、この発明の実施の形態の光学装置の組立方法おいて、前記レンズホルダ2は少なくとも3つ以上積層され、隣接する前記レンズホルダ2同士を連結する複数の前記連結部材11は前記レンズホルダ2の周方向に互い違いに配設されている。
この方法によれば、レンズホルダ2の積層方向に配列される複数の連結部材11は互いに干渉するのを防止できる。
また、この発明の実施の形態の光学装置の組立方法において、前記連結部材の第1,第2爪部(12b,14)は弾性部材(板バネ19)により互いに接近する方向に付勢することにより、前記隣接するレンズホルダ2,2の環状突部7,8同士を前記第1,第2爪部(12b,14)間で挟持させて、前記隣接するレンズホルダ2,2を連結させている。
この方法によれば、積層されたレンズホルダ2,2同士を簡単な構成の連結部材11で確実に連結(固定)できる。
また、この発明の実施の形態の光学装置の組立方法おいて、一端に一つの前記第1爪部12bを有し且つ他端に係合凹部15を形成する2つの前記第2爪部14,14を設けた前記連結部材11が前記レンズホルダ2の積層方向に少なくとも2つ設けられ、前記一方の連結部材11の前記第1爪部12bを前記他方の連結部材11の前記係合凹部15に係合させることにより、前記複数の連結部材11は直線状に配設される。
この方法によれば、連結部材11同士の左右方向へのズレを防止して、同じ角度位置で複数の連結部材2を固定できる。
また、この発明の実施の形態の光学装置は、光学素子(紫外線レンズL)を保持し且つ周方向に延びる環状突部7,8を両端部外周に設けたレンズホルダ2を複数用意すると共に、互いに接近する方向に可動可能な第1,第2爪部(12b,14)を設けた連結部材11を用意して、複数の前記レンズホルダ2の端面同士を互いに重ね合わせ、隣接する前記レンズホルダ2,2の環状突部7,8同士を前記連結部材11の第1,第2爪部(12b,14)で挟持させて、隣接する前記レンズホルダ2,2同士を前記連結部材により連結させている。
この構成によれば、光学素子を保持するレンズホルダ(レンズセル)2を積み重ねて連結結合させるときに、レンズホルダ(レンズセル)2外側面において連結部材11によりレンズホルダ2,2同士結合させることにより、レンズ(紫外線レンズL)にストレス(内部応力)を掛けず、高精度にレンズホルダ(レンズセル)2,2同士を連結させ、特に投影露光装置などの紫外線光学装置において、超精密で高精度な作業を可能にすることができる。また、接着剤などの樹脂で接合することもないので、強固で安定した鏡筒部を組み立てることができる。
また、この発明の実施の形態の光学装置において、前記レンズホルダ2は少なくとも3つ以上積層され、前記隣接するレンズホルダ2を連結する複数の連結部材11は直線状に配設される。
この構成によれば、連結部材11は直線状に配設されているので、連結部材11のレンズホルダ2への着脱を同じ方向から容易に行うことができる。
また、この発明の実施の形態の光学装置において、前記レンズホルダ2は少なくとも3つ以上積層され、隣接する前記レンズホルダ2同士を連結する複数の前記連結部材11は前記レンズホルダ2の周方向に互い違いに配設されている。
この構成によれば、レンズホルダ2の積層方向に配列される複数の連結部材11は互いに干渉するのを防止できる。
また、この発明の実施の形態の光学装置において、前記連結部材の第1,第2爪部(12b,14)を弾性部材(板バネ19)により互いに接近する方向に付勢させることにより、前記隣接するレンズホルダ2の環状突部7,8同士を前記第1,第2爪部(12b,14)間で挟持させて、前記隣接するレンズホルダ2を連結させている。
この構成によれば、積層されたレンズホルダ2,2同士を簡単な構成の連結部材11で確実に連結(固定)できる。
また、この発明の実施の形態の光学装置において、一端に一つの前記第1爪部12bを有し且つ他端に係合凹部15を形成する2つの前記第2爪部14,14を設けた前記連結部材11が前記レンズホルダ2の積層方向に少なくとも2つ設けられ、前記一方の連結部材11の前記第1爪部12bを前記他方の連結部材の11の前記係合凹部15に係合させられることにより、前記複数の連結部材11は直線状に配設されている。
この構成によれば、連結部材11同士の左右方向へのズレを防止して、同じ角度位置で複数の連結部材11を固定できる。
また、この発明の実施の形態の連結部材用工具30は、互いに接近する方向に弾性部材により付勢された第1,第2爪部(12b,14)を有する連結部材11を保持させる係合保持部33を有すると共に、前記弾性部材(板バネ19)の弾性力に抗して前記第1,第2爪部(12b,14)の間隔を広げさせる爪部間隔拡開手段(拡開操作軸40,押圧操作部材41,拡開操作ピン44等を備える操作手段)を有する。
この構成によれば、連結部材11のレンズホルダ2への着脱を容易に行うことができる。
また、この発明の実施の形態の光学装置の連結部材取付方法は、上述した連結部材用工具30を用い、前記係合保持部33に連結部材11を保持させると共に、前記爪部間隔拡開手段(拡開操作軸40,押圧操作部材41,拡開操作ピン44等を備える操作手段)で前記第1,第2爪部(12b,14)の間隔を前記弾性部材(板バネ19)の弾性力に抗して拡開させた状態で、積層された少なくとも2つのレンズホルダ2の隣接する環状突部7,8同士を挟む位置に前記第1,第2爪部(12b,14)を配設した後、前記爪部間隔拡開手段(拡開操作軸40,押圧操作部材41,拡開操作ピン44等を備える操作手段)による前記第1,第2爪部(12b,14)の拡開力を解除して、前記弾性部材(板バネ19)の弾性力により前記第1,第2爪部(12b,14)間で前記隣接する環状突部7,8同士を挟持させ、前記係合保持部33を前記連結部材11から取り外すことにより、複数のレンズホルダ2を連結部材11で結合するようにしている。
この方法によれば、連結部材11の隣接するレンズホルダ2,2への取付を容易に行って、積層されたレンズホルダ2を簡易且つ迅速に連結することができる。
また、この発明の実施の形態の光学装置の連結部材取り外し方法は、連結部材用工具30を用い、複数のレンズホルダ2を連結している連結部材11を係合保持部33で保持させた後、前記爪部間隔拡開手段(拡開操作軸40,押圧操作部材41,拡開操作ピン44等を備える操作手段)で前記第1,第2爪部(12b,14)の間隔を前記弾性部材(板バネ19)の弾性力に抗して拡開させることにより、前記連結部材11を隣接する前記レンズホルダ2,2間から取り外す。
この方法によれば、積層されたレンズホルダ同士を連結する連結部材11の取り外しを容易に行って、積層されたレンズホルダ2を簡易且つ迅速に分離させることができる。
この発明に係る光学装置(紫外線レンズ組立体)の正面図である。 図1の最下部の筒体の平面図である。 図1のレンズホルダの平面図である。 図1の連結部材の右側面図である。 図1の連結部材の左側面図である。 図1に示した連結部材の正面図である。 図1の連結部材の背面図である。 図1のA7−A7線に沿う断面図である。 図1のA8−A8線に沿う断面図である。 図1のレンズホルダの組付方法の説明図である。 図1のレンズホルダの組付方法の説明図である。 連結部材用工具の側面図である。 図12の連結部材用工具の縦断面図である。 図12の連結部材用工具の平面図である。 図14の部分拡大図である。 図12の部分拡大図である。 図13の部分拡大図である。 連結部材用工具の使用例の説明図である。 連結部材用工具の使用例の説明図である。 (a),(b)は連結部材用工具を用いての連結部材の着脱の説明図である。 (a),(b)は図20(a),(b)の要部拡大図である。 図12〜図20の連結部材用工具を用いて積層連結されるレンズホルダの説明図である。 この発明のレンズホルダの組付に用いる真空取付基台の説明図である。 図23のB−B線に沿う断面図である。
符号の説明
1・・・筒体
2・・・レンズホルダ
7,8・・・環状突部
11・・・連結部材
12b・・・第1爪部
14・・・第2爪部
19・・・板バネ(弾性部材)
30・・・連結部材用工具
33・・・係合保持部
40・・・拡開操作軸(爪部間隔拡開手段)
41・・・押圧操作部材(爪部間隔拡開手段)
44・・・拡開操作ピン(爪部間隔拡開手段)

Claims (13)

  1. 光学素子を保持し且つ周方向に延びる環状突部を両端部外周に設けたレンズホルダを複数用意すると共に、互いに接近する方向に可動可能な第1,第2爪部を設けた連結部材を用意して、複数の前記レンズホルダの端面同士を互いに重ね合わせた後、隣接する前記レンズホルダの環状突部同士を前記連結部材の第1,第2爪部で挟持させて、隣接する前記レンズホルダ同士を前記連結部材により連結させることにより、複数のレンズホルダを備える光学装置を組み立てることを特徴とする光学装置の組立方法。
  2. 請求項1に記載の光学装置の組立方法おいて、前記レンズホルダは少なくとも3つ以上積層され、前記隣接するレンズホルダを連結する複数の連結部材は直線状に配設されることを特徴とする光学装置の組立方法。
  3. 請求項1に記載の光学装置の組立方法において、前記レンズホルダは少なくとも3つ以上積層され、隣接する前記レンズホルダ同士を連結する複数の前記連結部材は前記レンズホルダの周方向に互い違いに配設されていることを特徴とする光学装置の組立方法。
  4. 請求項1に記載の光学装置の組立方法において、前記連結部材の第1,第2爪部は弾性部材により互いに接近する方向に付勢することにより、前記隣接するレンズホルダの環状突部同士を前記第1,第2爪部間で挟持させて、前記隣接するレンズホルダを連結させることを特徴とする光学装置の組立方法。
  5. 請求項2に記載の光学装置の組立方法において、一端に一つの前記第1爪部を有し且つ他端に係合凹部を形成する2つの前記第2爪部を設けた前記連結部材が前記レンズホルダの積層方向に少なくとも2つ設けられ、前記一方の連結部材の前記第1爪部を前記他方の連結部材の前記係合凹部に係合させることにより、前記複数の連結部材は直線状に配設されることを特徴とする光学装置の組立方法。
  6. 光学素子を保持し且つ周方向に延びる環状突部を両端部外周に設けたレンズホルダを複数用意すると共に、互いに接近する方向に可動可能な第1,第2爪部を設けた連結部材を用意して、複数の前記レンズホルダの端面同士を互いに重ね合わせ、隣接する前記レンズホルダの環状突部同士を前記連結部材の第1,第2爪部で挟持させて、隣接する前記レンズホルダ同士を前記連結部材により連結させたことを特徴とする光学装置。
  7. 請求項6に記載の光学装置において、前記レンズホルダは少なくとも3つ以上積層され、前記隣接するレンズホルダを連結する複数の連結部材は直線状に配設されることを特徴とする光学装置。
  8. 請求項6に記載の光学装置において、前記レンズホルダは少なくとも3つ以上積層され、隣接する前記レンズホルダ同士を連結する複数の前記連結部材は前記レンズホルダの周方向に互い違いに配設されていることを特徴とする光学装置。
  9. 請求項6に記載の光学装置において、前記連結部材の第1,第2爪部を弾性部材により互いに接近する方向に付勢させることにより、前記隣接するレンズホルダの環状突部同士を前記第1,第2爪部間で挟持させて、前記隣接するレンズホルダを連結させたことを特徴とする光学装置。
  10. 請求項7に記載の光学装置において、一端に一つの前記第1爪部を有し且つ他端に係合凹部を形成する2つの前記第2爪部を設けた前記連結部材が前記レンズホルダの積層方向に少なくとも2つ設けられ、前記一方の連結部材の前記第1爪部を前記他方の連結部材の前記係合凹部に係合させられることにより、前記複数の連結部材は直線状に配設されていることを特徴とする光学装置。
  11. 互いに接近する方向に弾性部材により付勢された第1,第2爪部を有する連結部材を保持させる係合保持部を有すると共に、前記弾性部材の弾性力に抗して前記第1,第2爪部の間隔を広げさせる爪部間隔拡開手段を有することを特徴とする連結部材用工具。
  12. 請求項11に記載の連結部材用工具を用い、前記係合保持部に連結部材を保持させると共に、前記爪部間隔拡開手段で前記第1,第2爪部の間隔を前記弾性部材の弾性力に抗して拡開させた状態で、積層された少なくとも2つのレンズホルダの隣接する環状突部同士を挟む位置に前記第1,第2爪部を配設した後、前記爪部間隔拡開手段による前記第1,第2爪部の拡開力を解除して、前記弾性部材の弾性力により前記第1,第2爪部間で前記隣接する環状突部同士を挟持させ、前記係合保持部を前記連結部材から取り外すことにより、複数のレンズホルダを連結部材で結合することを特徴とする光学装置の連結部材取付方法。
  13. 請求項11に記載の連結部材用工具を用い、複数のレンズホルダを連結している連結部材を係合保持部で保持させた後、前記爪部間隔拡開手段で前記第1,第2爪部の間隔を前記弾性部材の弾性力に抗して拡開させることにより、前記連結部材を隣接する前記レンズホルダ間から取り外すことを特徴とする光学装置の連結部材取外し方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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