JP6456064B2 - レンズ固定装置、レンズ固定装置の調整方法、およびレンズ固定方法 - Google Patents

レンズ固定装置、レンズ固定装置の調整方法、およびレンズ固定方法 Download PDF

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Description

本発明は、レンズ固定装置、レンズ固定装置の調整方法、およびレンズ固定方法に関する。
従来、レンズをレンズ枠に固定する場合に、熱カシメによりレンズ枠の一部を変形させてレンズをレンズ枠に固定する方法が知られている。このような熱カシメによるレンズ固定方法では、接着剤を用いるレンズ固定方法に比べると、短時間で固定することができる。また、作業者の熟練度の影響を受けることなく一定の精度でレンズを固定しやすくなるという利点がある。
例えば、特許文献1には、このような熱カシメを行うレンズ固定装置である熱カシメ装置が記載されている。特許文献1に記載の熱カシメ装置は、装置上部に、レンズ枠を加熱および加圧する加圧部材(ホーン部)が昇降可能に配置され、装置下部に、レンズ枠を配置する固定治具(受け台)が配置されている。この熱カシメ装置によってレンズ枠を熱カシメするには、レンズ枠にレンズを嵌めた状態で固定治具にレンズ枠を配置し、加熱された加圧部材を下降し、加圧面からレンズ枠の端部におけるカシメ部に荷重をかける。これにより、レンズ枠のカシメ部が変形して、レンズとレンズ枠とが一体化されることで、レンズ枠にレンズが固定される。
特許第4764739号公報
しかしながら、上記のような従来技術には、以下のような問題がある。
レンズ枠に対するレンズを固定する場合、所望の光学性能を得るために、レンズの偏心を許容範囲以下にする必要がある。例えば、近年のカメラ製品を始めとするレンズ製品の小型化に伴い、上記偏心に対して要求される精度が年々高まっている。
一方、レンズ枠を熱カシメすることによりレンズを固定する場合、レンズ枠が加熱されるとともにレンズが加圧部材によって押圧されるため、加圧部材の中心軸線と、レンズ枠の中心軸線とが加圧方向に直交する方向にずれていると、レンズの偏心が発生しやすい。
このため、加圧部材の中心軸線と固定治具の固定位置の中心軸線とは、予め加圧方向と直交する方向に精密に位置合わせしておく必要がある。
また、熱カシメするレンズやレンズ枠の種類を変えたり、メンテナンスを行ったりする際に、加圧部材や固定治具を着脱、または交換する場合にも、同様な調整作業が発生し、段取りに膨大な工数が発生することになる。
したがって、レンズを固定する作業の他に発生する、このような初期調整や再調整などの段取りの工数を含めると、全体としては、作業時間が長くなってしまうという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、熱カシメにより発生する偏心を抑制するための位置調整を容易に行うことができるレンズ固定装置およびレンズ固定装置の調整方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、熱カシメによる固定を行っても、偏心の発生を抑制することができるレンズ固定方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の態様のレンズ固定装置は、レンズをレンズ枠に固定するために前記レンズ枠の熱カシメを行うレンズ固定装置であって、前記レンズを搭載した前記レンズ枠を配置する受け台と、該受け台と対向する位置に配置され、前記受け台に配置された前記レンズ枠を加熱した状態で前記レンズ枠の端部を押圧して変形させるホーン部と、熱カシメを行うために、前記受け台および前記ホーン部の少なくとも一方を鉛直軸と平行な1軸方向に移動する移動部と、前記受け台および前記ホーン部の少なくとも一方を前記1軸方向に直交する方向に沿って移動することにより、前記1軸方向に直交する方向において、前記受け台および前記ホーン部の相対位置を調整する位置調整部と、前記ホーン部に嵌合される第1嵌合部と前記受け台に嵌合される第2嵌合部とを有する同軸調整治具と、を備える構成とする。
本発明の第2の態様のレンズ固定装置の調整方法は、受け台に配置したレンズを搭載したレンズ枠に向かう鉛直軸と平行な1軸方向にホーン部を移動して、レンズ枠の端部を熱カシメすることにより、該レンズ枠に前記レンズを固定するレンズ固定装置の調整方法であって、第1嵌合部と第2嵌合部とを有する同軸調整治具を用いて、前記ホーン部を前記第1嵌合部に嵌合させ、前記受け台を前記第2嵌合部に嵌合させることによって、前記ホーン部の中心軸線および前記受け台の中心軸線の位置を前記1軸方向と直交する方向において略一致させる第1調整工程と、該第1調整工程実行後の前記レンズ固定装置の前記受け台に調整用レンズを搭載した調整用レンズ枠を配置し、前記ホーン部を前記1軸方向に沿って移動して、前記調整用レンズ枠の熱カシメを行うことにより前記調整用レンズを前記調整用レンズ枠に固定する調整用熱カシメ工程と、前記調整用レンズ枠に固定された前記調整用レンズの偏心を検出し、該偏心を許容範囲に収めるための前記受け台および前記ホーン部の前記1軸方向に直交する方向における相対位置を決定する調整位置決定工程と、該調整位置決定工程で決定した前記相対位置となるように、前記1軸方向に直交する方向において、前記受け台および前記ホーン部の相対位置の調整を行う第2調整工程と、を含む方法とする。
本発明の第3の態様のレンズ固定方法は、上記レンズ固定装置の調整方法を行うことにより、予め前記受け台および前記ホーン部の前記1軸方向に直交する方向における相対位置を調整した前記レンズ固定装置を用いて、レンズを搭載したレンズ枠の熱カシメを行うことによって前記レンズを前記レンズ枠に固定する方法とする。
本発明のレンズ固定装置およびレンズ固定装置の調整方法によれば、受け台およびホーン部の1軸方向に直交する方向における相対位置を調整する位置調整部によって位置調整を行うため、熱カシメにより発生する偏心を抑制するための位置調整を容易に行うことができるという効果を奏する。
本発明のレンズ固定方法によれば、本発明のレンズ固定装置およびレンズ固定装置の調整方法を用いるため、熱カシメによる固定を行っても、偏心の発生を抑制することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態のレンズ固定装置によってレンズが固定されたレンズユニットの一例を示す光軸を含む模式的な断面図である。 本発明の第1の実施形態のレンズ固定装置に用いるレンズ枠の模式的な平面図およびそのA−A断面図である。 本発明の第1の実施形態のレンズ固定装置の構成を示す模式的な縦断面図である。 本発明の第1の実施形態のレンズ固定装置の調整方法の第1調整工程の工程説明図である。 本発明の第1の実施形態のレンズ固定装置の調整方法の調整用熱カシメ工程の工程説明図である。 本発明の第1の実施形態のレンズ固定装置の調整方法の調整位置決定工程の工程説明図である。 本発明の第1の実施形態のレンズ固定装置の調整方法の第2調整工程の工程説明図である 本発明の第2の実施形態のレンズ固定装置の構成を示す模式的な縦断面図である。 図8におけるB視図およびC視図である。 本発明の第2の実施形態のレンズ固定装置の調整方法の第1調整工程の工程説明図である。
以下では、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。すべての図面において、実施形態が異なる場合であっても、同一または相当する部材には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態のレンズ固定装置について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態のレンズ固定装置によってレンズが固定されたレンズユニットの一例を示す光軸を含む模式的な断面図である。図2(a)は、本発明の第1の実施形態のレンズ固定装置に用いるレンズ枠の模式的な平面図である。図2(b)は、図2(a)におけるA−A断面図である。図3は、本発明の第1の実施形態のレンズ固定装置の構成を示す模式的な縦断面図である。
なお、各図面は、模式図のため、寸法や形状は誇張または簡略化されている(以下の図面も同様)。
まず、図1を参照して、本実施形態のレンズ固定装置によって熱カシメされることにより第1レンズ5(レンズ)が固定されたレンズユニット100について説明する。
レンズユニット100は、第1レンズ5、第2レンズ9、およびレンズ枠6を備える。
第1レンズ5および第2レンズ9は、同軸に配置されて、レンズ枠6に固定されている。ただし、第1レンズ5はレンズ枠6が熱カシメされることにより固定されており、第2レンズ9は接着によって固定されている。
ここで、「レンズユニット」とは、レンズがレンズ枠に固定されたひとまとまりの組立体を意味する。このため、レンズユニットは、例えば、交換レンズのように、それ自体が製品を構成する形態であってもよいし、製品の一部を構成する交換ユニット等の半製品や、製品の製造工程のみに現れる部分組立体であってもよい。例えば、ズームレンズにおいて移動レンズ群と、固定レンズ群とをそれぞれ別個のレンズ枠である鏡筒に固定する場合、移動レンズ群を含む鏡筒ユニットと、固定レンズ群を含む鏡筒ユニットとは、それぞれレンズユニットを構成している。
本明細書では、例えば、中心軸線や各レンズのレンズ光軸等の軸線が特定できる軸状、筒状等の部材に関する相対位置について説明する場合に、軸線に沿う方向を軸方向、軸線回りに周回する方向を周方向、軸線に直交する平面において軸線に交差する線に沿う方向を径方向と称する場合がある。また、特に、光軸に沿う方向を光軸方向と称する場合がある。また、径方向においては、軸線から離れる方を径方向外方(外側)、軸線に近づく方を径方向内方(内側)と称する場合がある。
レンズユニット100の用途は、特に限定されない。例えば、デジタルカメラの撮影レンズ、顕微鏡、内視鏡に用いるレンズ等の適宜の光学機器に用いることが可能である。
また、レンズユニット100を図1に示すような第1レンズ5と第2レンズ9とで構成するのは一例であり、これ以外にも、用途に応じた適宜のレンズ構成を採用することができる。例えば、第1レンズ5、第2レンズ9を適宜構成の接合レンズに変更したり、第1レンズ5と第2レンズ9との間に、1以上のレンズまたはレンズ群を追加したりすることも可能である。
また、少なくとも1つのレンズが熱カシメされていればよく、すべてのレンズが熱カシメされていてもよい。したがって、レンズユニット100において第2レンズ9を削除した構成も可能である。
第1レンズ5は、凸面からなる第1レンズ面5aと、凸面からなる第2レンズ面5bとを有する両凸レンズである。
第1レンズ面5a、第2レンズ面5bの面形状は、特に限定されず、例えば、球面、非球面、自由曲面、平面等の適宜の面形状を採用することができる。
第1レンズ5の材質は、熱カシメを行う際の加熱に耐える材質であれば、特に限定されず、例えば、ガラスや耐熱性を有する合成樹脂を採用することができる。
第1レンズ5の製造方法は、特に限定されず、材料に応じて、例えば、射出成形、モールド成形、切削、研磨などの適宜の製法を採用することができる。
本実施形態では、第1レンズ5の一例として、研磨加工されたガラスレンズを採用している。
第2レンズ9は、第1レンズ5とともにレンズユニット100の用途に応じた光学系を構成することができれば、そのレンズ構成は特に限定されない。
また、第2レンズ9の形状は、後述するレンズ枠6に固定できれば、特に限定されない。
本実施形態では、一例として、第2レンズ9が、凹面からなる第1レンズ面9aと、凹面からなる第2レンズ面9bとを有し、第1レンズ面9aおよび第2レンズ面9bの間にレンズ側面9cを有する両凹レンズからなる場合の例で説明する。
レンズ側面9cは、第2レンズ9のレンズ光軸と同軸に形成されており、第2レンズ9の径方向の位置合わせのための基準面を構成している。
第1レンズ面9aの外周側には、レンズ側面9cまでの間に、第2レンズ9のレンズ光軸と直交する平面からなる軸方向基準面9dが形成されている。
第2レンズ9の材質は、接着可能な材質であれば、特に限定されず、例えば、ガラスや合成樹脂を採用することができる。
第2レンズ9の製造方法は、特に限定されず、材料に応じて、例えば、射出成形、モールド成形、切削、研磨などの適宜の製法を採用することができる。
レンズ枠6は、第1レンズ5および第2レンズ9を内部に挿入して固定する略円筒状部材からなり、第1レンズ5を挿入した方の端部が熱カシメされることにより、第1レンズ5の第1レンズ面5aの外縁部に当接するように折り曲げられたカシメ部6aが形成されている。
図2(a)、(b)に示すレンズ枠16は、熱カシメすることによりレンズ枠6となる部材であり、熱カシメされる前のレンズ枠6の元の形状を示している。
レンズ枠16は、円筒状の外周面6fを有する略円筒状部材であり、第1端部E1の内側には第1レンズ5を配置する第1穴部6Aが、軸方向において第1端部E1と反対側の第2端部E2の内側には第2レンズ9を配置する第2穴部6Bが、それぞれ形成されている。
第1穴部6Aの円筒状の内周面6gは、第1レンズ5の外径よりも大径とされ、外周面6fの中心軸線O1と同軸に設けられている。
レンズ枠16の第1端部E1における外周面には、第2端部E2の方から第1端部E1に向かって縮径するテーパ面からなる先端部16aが形成されている。
ただし、この先端部16aの形状は一例であって、後述するホーン部2によってカシメ部6aが形成できる形状であれば、先端部16aの形状はこれには限定されない。
第2穴部6Bの円筒状の内周面6hは、第2レンズ9を径方向に位置決めするため、レンズ側面9cよりわずかに大径に形成され、中心軸線O1と同軸に設けられている。
レンズ枠6の第2端部E2の端面は、中心軸線O1と直交する平面からなる基端面6eである。
基端面6eは、レンズ枠16による軸方向の基準面である。このため、第1レンズ受け部6b、第2レンズ受け部6dの軸方向の位置は、基端面6eを基準として、予め決められた所定値に形成されている。これにより、第1レンズ5および第2レンズ9をレンズユニット100の光学レイアウトに基づく位置に配置できるようになっている。
第1穴部6Aおよび第2穴部6Bの穴底を構成する底面部6Cは、レンズ枠16の軸方向の中間部において、中心軸線O1と直交するように設けられた平板の中心に貫通孔6cが貫通されたものである。
貫通孔6cは、第1レンズ5および第2レンズ9の外径よりも小径、かつ、第1レンズ5および第2レンズ9のレンズ有効径よりも大径の円孔からなる。
底面部6Cにおける第1端部E1側の表面である第1レンズ受け部6bは、貫通孔6cと交差して角が形成された内縁部で、第1レンズ5の第2レンズ面5bを受けることにより、第1レンズ5を軸方向および径方向に位置決めすることができるようになっている。
底面部6Cにおける第2端部E2側の表面である第2レンズ受け部6dは、第2レンズ9の軸方向基準面9dを当接することにより、第2レンズ9の軸方向の位置決めを行うことができる部位になっている。
レンズ枠16の材質および製造方法に関しては、先端部16aを熱カシメすることができれば、特に限定されない。本実施形態では、レンズ枠6の一例として、射出成形による合成樹脂の成形品を採用している。
レンズユニット100において、第2レンズ9は、第1レンズ面9aを第2レンズ受け部6dに当接した状態で、レンズ枠6の内周面6hの内部に挿入され、第2レンズ9のレンズ側面9cと内周面6hとの間に、接着剤が硬化して形成された接着剤硬化体10を介して、レンズ枠6と固定されている。
接着剤硬化体10を形成する接着剤としては、第2レンズ9をレンズ枠6に接着できる接着剤であれば、特に限定されない。接着剤硬化体10を形成するのに好適な接着剤としては、例えば、UV(紫外線)硬化型接着剤、二液性接着剤、熱硬化性接着剤等の例を挙げることができる。
レンズユニット100において、第1レンズ5は、第2レンズ面5bを第1レンズ受け部6bの内縁部と当接することにより、軸方向および径方向に位置決めされた状態で、カシメ部6aによって固定されている。
本実施形態では、レンズ枠16に熱カシメして、第1レンズ5を固定する際に、図3に示す本実施形態のレンズ固定装置1を用いる。
レンズ固定装置1は、受け台3、ホーン部2、および位置調整機構4(位置調整部)を備える。
受け台3は、少なくとも第1レンズ5を搭載したレンズ枠16を配置する装置部分であり、本実施形態では、円筒面からなる外周面3eを有する略筒状部材で構成される。
外周面3eの中心軸線O3は、一例として、鉛直軸に平行になっており、上端部の中心部には、レンズ枠16を着脱可能に配置する配置穴部3aが、中心軸線O3と同軸となる位置に形成されている。
配置穴部3aの内周面3cは、レンズ枠16を径方向に位置決めする部位であり、レンズ枠16の外周面6fよりもわずかに大径の円筒面からなる。内周面3cの内径と外周面6fの外径との寸法差は、できるだけ小さいことが好ましく、例えば、20μm以下とすることが好ましい。
配置穴部3aの穴底に形成された受け面3dは、レンズ枠16の基端面6eを当接させてレンズ枠16を軸方向に位置決めするとともに、熱カシメ時に上方から押圧されるレンズ枠16を軸方向に支持するものである。
受け面3dは、中心軸線O3に直交する平面からなる。
受け台3の下端部には、受け台3を位置調整機構4に固定するための取付け部3bが径方向外側に延びるように設けられている。取付け部3bにおける位置調整機構4との固定方法は、特に限定されないが、例えば、ボルト止めや機械的なクランプなどを採用することができる。
このような受け台3によれば、先端部16aを上方に向けて、レンズ枠16の中心軸線O1と中心軸線O3とを略同軸(同軸の場合を含む)にした姿勢で、レンズ枠16を配置できるようになっている。
受け台3の材質は、レンズ枠16を保持して熱カシメを行うことができれば、特に限定されず、例えば、ステンレス材や超硬合金などの例が挙げられる。またステンレス材を用いる場合、必要であれば熱処理を施してもよい。
ホーン部2は、受け台3と対向する位置に配置され、受け台3の配置穴部3aに配置されたレンズ枠16を加熱した状態で押圧して変形させる部材である。
本実施形態では、ホーン部2は、一端部(図示上端側の端部)において径方向側に延ばされた取付け部2bを備え、受け台3の上方において、鉛直軸と平行な1軸方向に進退する移動部1Cによって可動支持された第1取付け部1Aの下面に取付け部2bを介して取り付けられている。
取付け部2bにおける第1取付け部1Aとの固定方法は、特に限定されないが、例えば、ボルト止めや機械的なクランプなどを採用することができる。
このように、第1取付け部1A、ホーン部2は、移動部1Cと一体に固定されているため、誤解のおそれがない場合には、いずれの移動方向も、移動方向Mで表す場合がある。
ホーン部2の一端部と反対側の先端部2aの内側には、レンズ枠16の先端部16aを第1レンズ5の第1レンズ面5aに沿って屈曲させるため、下方に拡径するテーパ状の押圧面2cが形成されている。
押圧面2cは、ホーン部2の外周面2dの中心軸線である中心軸線O2を対称軸として任意角度で回転対称となる形状に形成されている。なお、中心軸線O2は、移動部1Cの移動方向Mと平行になっている。
押圧面2cの形状の例としては、例えば、中心軸線O2を中心とする円錐面や、中心軸線O2を中心として円弧など曲線を回転させて形成したような傾斜が径方向において漸次変化する凹状の湾曲面などを挙げることができる。
また、図示は省略するが、ホーン部2は、押圧面2cが当接したレンズ枠16の部位を加熱状態にするため、加熱源および超音波振動子の少なくとも一方が接続されている。
ホーン部2の材質は、レンズ枠16を加熱状態にして押圧して熱カシメを行うことができれば、特に限定されず、例えば、ステンレス材や超硬合金などの例が挙げられる。またステンレス材を用いる場合、必要であれば熱処理を施してもよい。
位置調整機構4は、受け台3を、中心軸線O3と直交する2軸方向に沿って移動することにより、移動方向Mに直交する方向における相対位置を調整する装置部分である。
位置調整機構4は、中心軸線O3に直交する2軸方向に移動可能に設けられたXYステージなどからなるステージ41と、ステージ41を駆動するための駆動部42とを備える。
ステージ41は、例えば、固定部4B、Y軸移動部4Y、およびX軸移動部4Xがこの順に積層されている。ただし、Y軸移動部4Yは、固定部4Bに対して水平方向の一方向(図示紙面奥行き方向)に移動可能に連結され、X軸移動部4Xは、Y軸移動部4Yに対してY軸移動部4Yの移動方向と直交する水平方向(図示左右方向)に移動可能に連結されている。
X軸移動部4Xの上面には、受け台3の取付け部3bが固定されている。また、固定部4Bは、第1取付け部1Aと対向する位置に固定されたレンズ固定装置1の基台部である第2取付け部1Bと固定されている。
駆動部42の構成は特に限定されないが、例えば、手動またはモータ駆動でスピンドルが動作するマイクロメータヘッドを採用することができる。
駆動部42は、固定部4Bに対して、Y軸移動部4YおよびX軸移動部4Xをそれぞれ独立に駆動できるように、2つのものが設けられている。
各駆動部42は、それぞれの駆動力を伝達する先端のスピンドルがそれぞれの駆動方向に直交するY軸移動部4YおよびX軸移動部4Xの側面に当接するように、固定具43を介して固定部4Bの側面と固定されている。
このような位置調整機構4は、自作してもよいし、市販されているXYステージを導入してもよい。市販されているXYステージの一例として、シグマ光機製XY軸ステンレスステージTSDSシリーズが挙げられる。
なお、駆動部42の駆動量の表示分解能が必要な位置調整精度に対して不十分である場合や、駆動量の読み取りをより効率的に行いたい場合には、駆動量を測定して表示を行う図示略の駆動量測定部を設けることも可能である。
このような駆動量測定部の例としては、例えば、ミツトヨ製ダイヤルゲージ2900SB−10などを挙げることができる。このような駆動量測定部によれば、例えば、1μm程度の表示分解能を得ることができる。
このような構成のレンズ固定装置1を用いて、本実施形態のレンズ固定方法を行うには、固定対象の第1レンズ5とレンズ枠6とを用いて熱カシメを行う前に、本実施形態のレンズ固定装置の調整方法を行って、移動方向Mに直交する方向において、ホーン部2と受け台3との間の相対位置の調整を行う。
そこで、まず、本実施形態のレンズ固定装置の調整方法について説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態のレンズ固定装置の調整方法の第1調整工程の工程説明図である。図5(a)、(b)は、本発明の第1の実施形態のレンズ固定装置の調整方法の調整用熱カシメ工程の工程説明図である。図6は、本発明の第1の実施形態のレンズ固定装置の調整方法の調整位置決定工程の工程説明図である。図7は、本発明の第1の実施形態のレンズ固定装置の調整方法の第2調整工程の工程説明図である。
レンズ固定装置1では、ホーン部2と受け台3とは互いに対向しているが、受け台3が位置調整機構4によって中心軸線O3に直交する2軸方向に移動可能に支持されているため、中心軸線O2と中心軸線O3とは整列しているとは限らない。
良好な熱カシメを行うには、中心軸線O2、O3を互いに整列させることが好ましいが、中心軸線O2、O3の位置を精密に実測して、相対位置関係を補正するのは非常に手間がかかる。
レンズ固定装置1では、位置調整機構4によって、受け台3を中心軸線O3に直交する2軸方向に移動可能に保持することで、中心軸線O2、O3の位置調整を容易に行えるようになっている。
ただし、レンズ固定装置1の部品誤差や組立誤差などによって、例えば、中心軸線O2、O3の間に平行度誤差や、移動部1Cの移動誤差などがあると、位置調整機構4による最適な移動位置を見つけることが難しいという問題がある。
そこで、本実施形態のレンズ固定装置の調整方法では、固定対象の第1レンズ5、レンズ枠6と同様の構成を有する調整用レンズ、調整用レンズ枠を用いて熱カシメを行い、調整用レンズの偏心が許容値以下となるような位置調整機構4による位置調整量を決定する。
本実施形態のレンズ固定装置の調整方法は、第1調整工程、調整用熱カシメ工程、調整位置決定工程、および第2調整工程をこの順に行う方法である。
第1調整工程は、ホーン部2の中心軸線O2および受け台3の中心軸線O3の位置を、熱カシメを行う際のホーン部2の移動方向Mと直交する方向において略一致させる工程である。
ここで、「略一致させる」とは、カシメ部6aを全周にわたって形成することができ、第1レンズ5が第1レンズ受け部6bから浮いたりすることなく固定できる程度に一致させることを意味する。完全に一致させる必要はないが、結果として、完全に一致してもよい。
具体的には、例えば、中心軸線O2、O3の径方向の位置ズレ量は、10μm以下となる程度に一致させることが好ましい。
中心軸線O2、O3を略一致させる方法は特に限定されないが、本実施形態では、図4に示すように、一例として、同軸調整治具7を用いた嵌合による位置合わせを採用している。
同軸調整治具7は、一端部に、ホーン部2の外周面2dに着脱可能に外嵌する円筒穴からなる第1嵌合部7aが形成され、他端部に、第1嵌合部7aと同軸となる位置において、受け台3の外周面3eに着脱可能に外嵌する円筒穴からなる第2嵌合部7bが形成された筒状部材である。
第1嵌合部7aおよび第2嵌合部7bの各穴径寸法は、中心軸線O2、O3を略一致させるのに必要な位置合わせ許容値に基づいて決定する。
例えば、第1嵌合部7aと外周面2dとの間の隙間部8aの最大値がΔa、第2嵌合部7bと外周面3eとの間の隙間部8bの最大値がΔbの場合、中心軸線O2、O3の径方向の位置ズレ量は、(Δa+Δb)/2以下に抑えることができる。
同軸調整治具7の長さは、第1嵌合部7a、第2嵌合部7bがそれぞれ、外周面2d、3eに外嵌した状態で、ホーン部2と受け台3との間の軸方向の距離が、熱カシメ時の軸方向の距離になるように設定しておく。これにより、移動方向Mが中心軸線O3に対して傾斜していたとしても、熱カシメ時における押圧面2cの径方向における位置ズレ量を、一定値以下に抑制することができる。
同軸調整治具7を用いて、中心軸線O2、O3の位置合わせを行うには、まず、移動部1Cを駆動して、ホーン部2を上昇させて、受け台3から十分に離間させる。
そして、同軸調整治具7の第2嵌合部7bを受け台3の方に向けて、同軸調整治具7を受け台3の上方に配置し、第2嵌合部7bを受け台3の先端部に嵌合させ、同軸調整治具7の下端部を取付け部3bに当接させる。
次に、移動部1Cを駆動してホーン部2を下降させるとともに、ホーン部2の先端部2aが第1嵌合部7aに嵌合できるように、位置調整機構4の駆動部42によってステージ41を動かして、同軸調整治具7の水平方向に位置を調整する。
ホーン部2の先端部2aが第1嵌合部7aに嵌合可能な位置に調整できたら、さらに、同軸調整治具7の上端部が取付け部2bに当接するまで、ホーン部2を下降させる。
このとき、先端部2aや外周面2dが第1嵌合部7aとこすれそうな場合には、受け台3の水平方向の位置を微調整して、ホーン部2が円滑に挿入されるようにする。
このようにして、同軸調整治具7が、取付け部3b、2bの間に挟まれたら、ステージ41の移動位置を固定し、移動部1Cを駆動してホーン部2を同軸調整治具7の上方に移動する。
そして、同軸調整治具7を引き上げて、受け台3から取り外す。
以上で、第1調整工程が終了する。
次に、調整用熱カシメ工程を行う。本工程は、第1調整工程実行後のレンズ固定装置1の受け台3に調整用レンズを搭載した調整用レンズ枠を配置し、ホーン部2を移動方向Mに沿って移動して、調整用レンズ枠の熱カシメを行うことにより調整用レンズを調整用レンズ枠に固定する工程である。
具体的には、まず、図5(a)に示すように、第1調整工程実行後のレンズ固定装置1の受け台3の配置穴部3aに、調整用レンズ50を搭載した調整用レンズ枠160を配置する。
調整用レンズ50、調整用レンズ枠160は、固定対象の第1レンズ5、レンズ枠16とまったく同様の構成を有する部材である。
調整用レンズ枠160は、固定対象のレンズ枠16とまったく同様にして配置する。すなわち、先端部16aを上方に向けて、基端面6eの方から、調整用レンズ枠160を配置穴部3aの内部に挿入し、外周面6fが内周面3cに内嵌した状態で受け面3d上に載置する。
次に、ホーン部2の加熱および超音波印加の少なくとも一方を行いつつ、移動部1Cを駆動して、ホーン部2を下降させる。
ホーン部2の押圧面2cが先端部16aと当接すると、先端部16aが加熱状態になり軟化するため、押圧面2cの下降に伴って先端部16aは押圧面2cに沿って変形する。これにより、図5(b)に示すように、第1レンズ面5aの外周部上で折り曲げられた状態で、第1レンズ面5aと密着する。このとき、第1レンズ5の外周部には、変形した先端部16aを介して押圧力が作用するため、第2レンズ面5bが第1レンズ受け部6bと貫通孔6cとで形成される角部に押しつけられる。
このようにして、カシメ部6aが形成されたら、ホーン部2の下降を停止するとともに、加熱および超音波印加を停止して、カシメ部6aを硬化させる。
カシメ部6aが硬化したら、移動部1Cを駆動して、ホーン部2を上昇させる。これにより、押圧面2cがカシメ部6aから離間して、調整用レンズ枠60に調整用レンズ50が固定された調整用組立体101が形成される。
以上で、調整用熱カシメ工程が終了する。
次に、調整位置決定工程を行う。本工程は、調整用レンズ枠60に固定された調整用レンズ50の偏心を検出し、この偏心を許容範囲に収めるための受け台3およびホーン部2の、移動方向Mに直交する方向における相対位置を決定する工程である。
上記の調整用熱カシメ工程では、調整用レンズ50の外周部がカシメ部6aを介してホーン部2から押圧される。調整用レンズ枠160は、配置穴部3aによって受け台3の中心軸線O3と同軸に位置決めされているため、受け台3の中心軸線O3と、ホーン部2の中心軸線O2が径方向にずれていると、調整用レンズ50の外周部にホーン部2から作用する押圧力のバランスがくずれる。このため、押圧力の分布に応じて、調整用レンズ50が動く結果、調整用レンズ50が調整用レンズ枠160に対して偏心する。
調整用レンズ50の偏心と、中心軸線O2、O3の相対ズレ量およびズレ方向との間には相関関係があり、例えば、中心軸線O2、O3のズレ量を変えて熱カシメした際の偏心を測定する実験を行うことで、偏心から中心軸線O2、O3の相対ズレ量およびズレ方向を推定することが可能である。
そこで、本工程では、調整用組立体101における調整用レンズ50の偏心測定を行う。偏心測定の方法は特に限定されないが、例えば、図6に示すような透過偏心測定装置64によって測定することができる。
透過偏心測定装置64は、調整用組立体101の外周面6fを基準として保持する固定台62と、測定用光源61と、偏心量を測定する受光センサ63とを備える。
透過偏心測定装置64によって、調整用レンズ50の偏心測定を行うには、調整用組立体101を固定台62に固定し、測定用光源61から調整用レンズ枠60の中心軸線O1に沿って測定光L0を入射する。
測定光L0のうち、調整用レンズ50を透過した透過光L1は、受光センサ63によって、偏心に応じて形成される像が撮像され、この画像を画像処理することにより、偏心量、偏心方向が算出される。
調整用レンズ50の偏心量、偏心方向が算出されたら、予め実験的に求めておいた換算式や変換テーブルなどに基づいて、偏心を補正するための受け台3の中心軸線O3に直交する方向における移動量,移動方向を決定する。
以上で調整位置決定工程が終了する。
次に、第2調整工程を行う。本工程は、受け台3とホーン部2との位置関係が、調整位置決定工程で決定した相対位置となるように、移動方向Mに直交する方向において、受け台3およびホーン部2の相対位置の調整を行う工程である。
図7に示すように、調整位置決定工程で決定した受け台3の移動量、移動方向を、それぞれ、Y軸移動部4Y、X軸移動部4Xの移動量に換算して、それぞれを移動する駆動部42を駆動して、受け台3の位置調整を行う。
図7には、X軸移動部4Xの移動量がΔxの場合に、駆動部42によって、X軸移動部4XをΔxだけ移動させる場合の例を示しているが、Y軸移動部4Yを移動する必要がある場合には、併せて、Y軸移動部4Yも移動する。
以上で、第2調整工程が終了する。
これにより、レンズ固定装置1におけるホーン部2の中心軸線O2と、受け台3の中心軸線O3とが、第1レンズ5を搭載したレンズ枠16を熱カシメする際に、第1レンズ5の偏心が許容範囲になるような位置関係に位置合わせされる。
以上で、本実施形態のレンズ固定装置1の調整方法が終了する。
次に、本実施形態のレンズ固定方法について説明する。
本実施形態のレンズ固定方法は、上述のような本実施形態のレンズ固定装置1の調整方法を行うことにより、予め、移動方向Mに直交する方向において受け台3およびホーン部2の相対位置を調整したレンズ固定装置1を用いて、第1レンズ5を搭載したレンズ枠16の熱カシメを行って、第1レンズ5をレンズ枠6に固定する方法である。
本方法における熱カシメは、図5(a)、(b)に示すように、調整用レンズ50、調整用レンズ枠160に代えて、第1レンズ5、レンズ枠16を用いる点を除いて、上記の調整用熱カシメ工程と同様の工程である。
このようなレンズ固定方法によれば、第1レンズ5およびレンズ枠16と同じ構成を有する調整用レンズ50および調整用レンズ枠160を熱カシメした際に生じる調整用レンズ50の偏心に応じて、偏心を抑制できるように、ホーン部2および受け台3の相対位置が調整されている。このため、偏心の発生を抑制することができる。
なお、本実施形態のレンズ固定装置の調整方法によって調整された、ホーン部2と受け台3との相対位置は、位置関係に経時変化が生じない限りは、レンズ固定装置1の組立状態や、第1レンズ5およびレンズ枠16の種類に固有である。
したがって、本調整方法による調整は、新たな種類の第1レンズ5、レンズ枠16を使用する前や、レンズ固定装置1のメンテナンス後などのタイミングで、必要に応じて行えばよい。
このようにして、レンズ枠16を熱カシメして、第1レンズ5を固定することにより、第1レンズ5とレンズ枠6とからなる組立体110が形成される。
次に、この組立体110に第2レンズ9を挿入し、適宜の手段によって、レンズ枠6に第2レンズ9を固定する。本実施形態では、レンズ側面9cとレンズ枠6の内周面6hとの間に接着剤を塗布して硬化させて、接着剤硬化体10を形成することにより、第2レンズ9を固定する。
このようにして、レンズユニット100が製造される。
以上、説明したように、本実施形態のレンズ固定装置1によれば、位置調整機構4を備えるため、ホーン部2の移動方向に直交する方向におけるホーン部2と受け台3との間の相対位置の高精度の調整を容易かつ迅速に行うことができる。
また、本実施形態のレンズ固定装置の調整方法によれば、第1調整工程を行った後に、調整用熱カシメ工程を行い、さらに調整位置決定工程および第2調整工程を行うため、熱カシメにより発生する偏心を抑制することができる。
したがって、本実施形態のレンズ固定方法によれば、熱カシメによる固定を行っても、偏心の発生を抑制することができる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態のレンズ固定装置について説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態のレンズ固定装置の構成を示す模式的な縦断面図である。図9(a)、(b)は、図8におけるB視図およびC視図である。
図8に示すように、本実施形態のレンズ固定装置12は、上記第1の実施形態のレンズ固定装置1のホーン部2、受け台3に代えて、ホーン部22、受け台32を備え、上部嵌合部材222(第2保持部)、下部嵌合部材322(第1保持部)を追加したものである。
以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
ホーン部22は、上記第1の実施形態のホーン部2の取付け部2bに代えて、嵌合部22bを備える。
嵌合部22bは、第1取付け部1Aに、例えばボルトなどの締結部材25(図9(a)参照)によって着脱可能に固定できる板状に設けられ、側面として、押圧面2cの中心軸線O22と同軸の円筒面からなる外周面22eが形成された部位である。
このため、嵌合部22bには、締結部材25を挿通するため、図示略の貫通孔が設けられている。
外周面22eは、押圧面2cの径方向の位置決めを行うための位置決め面になっている。
ホーン部22において、先端部2aと嵌合部22bとの間の側面22dは、ホーン部2における外周面2dのような径方向の位置決め面としての機能を要しないため、適宜の形状を採用することができる。
受け台32は、上記第1の実施形態の受け台3の取付け部3bに代えて、嵌合部32bを備える。
嵌合部32bは、位置調整機構4のX軸移動部4Xの上面に、締結部材25(図9(b)参照)によって着脱可能に固定できる板状に設けられ、側面として、内周面3cの中心軸線O32と同軸の円筒面からなる外周面32eが形成された部位である。
このため、嵌合部32bには、締結部材25を挿通するため、図示略の貫通孔が設けられている。
外周面32eは、内周面3cの径方向の位置決めを行うための位置決め面になっている。
受け台32において、配置穴部3aと嵌合部32bとの間の側面32dは、受け台3における外周面3eのような径方向の位置決め面としての機能は有しておらず。適宜の形状を採用することができる。
上部嵌合部材222は、第1取付け部1A上に固定するホーン部22を、移動部1Cの移動方向に直交する方向において位置決めする部位である。
本実施形態では、上部嵌合部材222は、図9(a)に示すように、平面視矩形状の平板の中心部に、ホーン部22における嵌合部22bを着脱可能に嵌合する円筒孔からなる嵌合孔222aが貫通されている。
上部嵌合部材222には、嵌合孔222aの外周側に、例えば、ボルトなどの締結部材24を挿通するための図示略の貫通孔が設けられている。
上部嵌合部材222は、締結部材24によって、第1取付け部1Aに固定されている。
図9(a)には、上部嵌合部材222が4つの締結部材24で固定されている様子を示すが、これは一例であって、締結部材24の配置位置や個数は適宜に設定することができる。
上部嵌合部材222の材質は、例えば、温度上昇や超音波印加などの熱カシメ時におけるホーン部22の使用条件に適合する材質であれば特に限定されない。上部嵌合部材222の材質の例としては、例えば、ステンレス材や超硬合金などが挙げられる。またステンレス材を用いる場合、必要であれば熱処理を施してもよい。
下部嵌合部材322は、X軸移動部4Xに固定する受け台32を、移動部1Cの移動方向に直交する方向において位置決めする部位である。
本実施形態では、下部嵌合部材322は、図9(b)に示すように、平面視矩形状の平板の中心部に、受け台32における嵌合部32bを着脱可能に嵌合する円筒孔からなる嵌合孔322aが貫通されている。
下部嵌合部材322には、嵌合孔322aの外周側に、締結部材24を挿通するための図示略の貫通孔が設けられている。
下部嵌合部材322は、締結部材24によって、X軸移動部4Xに固定されている。
図9(b)には、下部嵌合部材322が4つの締結部材24で固定されている様子を示すが、これは一例であって、締結部材24の配置位置や個数は適宜に設定することができる。
下部嵌合部材322の材質は、例えば、温度上昇や超音波印加などの熱カシメ時に受け台32が受ける負荷に適合する材質であれば特に限定されない。下部嵌合部材322の材質の例としては、例えば、ステンレス材や超硬合金などが挙げられる。またステンレス材を用いる場合、必要であれば熱処理を施してもよい。
このような構成のレンズ固定装置12では、図8に示すように、ホーン部22は、嵌合部22bを上部嵌合部材222の嵌合孔222aに挿入して、径方向に位置決めした状態で、締結部材25(図9(a)参照)によって固定されている。
このとき、嵌合孔222aと外周面22eとに寸法差がある場合には、嵌合孔222aと外周面22eとの間に隙間部223が形成される。
嵌合孔222aの内径と外周面22eの外径とは、隙間部223の最大値は、δa1以下になるようにしておく。
また、レンズ固定装置12では、受け台32は、嵌合部32bを下部嵌合部材322の嵌合孔322aに挿入して、径方向に位置決めした状態で、締結部材25(図9(b)参照)によって固定されている。
このとき、嵌合孔322aと外周面32eとに寸法差がある場合には、嵌合孔322aと外周面32eとの間に隙間部323が形成される。
嵌合孔322aの内径と外周面32eの外径とは、隙間部323の最大値は、δb1以下になるようにしておく。
このような構成のレンズ固定装置12を用いて、本実施形態のレンズ固定方法を行うには、固定対象の第1レンズ5を用いて熱カシメを行う前に、本実施形態のレンズ固定装置の調整方法を行って、ホーン部22と受け台32との間の相対位置の調整を行う。
そこで、まず、本実施形態のレンズ固定装置の調整方法について、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図10は、本発明の第2の実施形態のレンズ固定装置の調整方法の第1調整工程の工程説明図である。
本実施形態のレンズ固定装置の調整方法は、第1調整工程、調整用熱カシメ工程、調整位置決定工程、および第2調整工程をこの順に行う方法である。
本実施形態の第1調整工程は、ホーン部22の中心軸線O22および受け台32の中心軸線O32の位置を、熱カシメを行う際のホーン部22の移動方向Mと直交する方向において略一致させる工程である。ここで、「略一致させる」範囲は、上記第1の実施形態と同様である。
中心軸線O22、O32を略一致させる方法は特に限定されないが、本実施形態では、上部嵌合部材222、下部嵌合部材322を有するため、図10に示すように、一例として、同軸調整治具72を用いた嵌合によって、上部嵌合部材222および下部嵌合部材322を互いに径方向に位置合わせする方法を採用している。
同軸調整治具72は、一端部に、上部嵌合部材222の嵌合孔222aに着脱可能に内嵌する円板からなる第1嵌合部72aが形成され、他端部に、第1嵌合部72aの中心軸線O72と同軸となる位置において、下部嵌合部材322の嵌合孔322aに着脱可能に内嵌する円板からなる第2嵌合部72bが形成された軸状部材である。
同軸調整治具72の長さは、第1嵌合部72a、第2嵌合部72bがそれぞれ、嵌合孔222a、322aに内嵌した状態で、第1取付け部1AとX軸移動部4Xとの間の距離が、熱カシメ時の距離になるように設定しておく。これにより、中心軸線O22が中心軸線O32に対して傾斜していたとしても、熱カシメ時における押圧面2cの径方向における位置ズレ量を、一定値以下に抑制することができる。
第1嵌合部72aおよび第2嵌合部72bの各外径寸法は、上部嵌合部材222の嵌合孔222aの中心軸線O222と、下部嵌合部材322の嵌合孔322aの中心軸線O322とを略一致させるのに必要な位置合わせ許容値に基づいて決定する。
例えば、第1嵌合部72aと嵌合孔222aとの間の隙間部82aの最大値がδa2、第2嵌合部72bと嵌合孔322aとの間の隙間部82bの最大値がδb2であって、第1嵌合部72aおよび第2嵌合部72bの同軸度が0であるとする。この場合、中心軸線O222、O322の径方向の位置ズレ量は、(δa2+δb2)/2以下に抑えることができる。
同軸調整治具72を用いて、中心軸線O22、O32の位置合わせを行うには、ホーン部22、受け台32を取り外した状態で、第1取付け部1Aを位置調整機構4から十分離間させておく。
そして、同軸調整治具72の第2嵌合部72bを下部嵌合部材322の嵌合孔322aに嵌合させて、同軸調整治具72をX軸移動部4X上に載置する。
次に、移動部1Cを駆動して第1取付け部1Aを下降させるとともに、上部嵌合部材222の嵌合孔222aが同軸調整治具72の第1嵌合部72aに嵌合できるように、位置調整機構4の駆動部42によってステージ41を動かして、同軸調整治具72の水平方向に位置を調整する。
第1嵌合部72aが上部嵌合部材222の嵌合孔222aに嵌合可能な位置に調整できたら、さらに、同軸調整治具72の上端部が第1取付け部1Aに当接するまで、第1取付け部1Aを下降させる(図10参照)。
このようにして、同軸調整治具72が、X軸移動部4Xと第1取付け部1Aとの間に挟まれたら、ステージ41の移動位置を固定し、移動部1Cを駆動して第1取付け部1Aを同軸調整治具72の上方に移動する。
そして、同軸調整治具72を引き上げて、下部嵌合部材322から取り外す。
次に、嵌合孔322aに、受け台32の嵌合部32bを嵌合させて径方向に位置決めし、締結部材25により受け台32をX軸移動部4Xと固定する。
また、嵌合孔222aに、ホーン部22の嵌合部22bを嵌合させて径方向に位置決めし、締結部材25によりホーン部22を第1取付け部1Aと固定する。
これにより、中心軸線O22、O32の径方向の位置ズレ量は、(δa1+δa2+δb1+δb2)/2以下に抑えられる。
以上で、本実施形態の第1調整工程が終了する。
本実施形態の第1調整工程では、同軸調整治具72によって、上部嵌合部材222と下部嵌合部材322との間の同軸度を所定値以下にしてから、ホーン部22と受け台32とを嵌合によって取り付ける。
このため、第2調整工程が終了した後に、第1レンズ5やレンズ枠16の種類を変更する場合に、同様な形状の嵌合部22a、32aを有する他のホーン部や受け台と交換すれば、一定の同軸度が保たれた状態になるため、新たなホーン部と受け台との間の位置調整を省略することが可能である。このため、異なる種類のレンズユニットの製造に切り替える場合の段取り替えに要する時間を短縮することができる。
次に、本実施形態の調整用熱カシメ工程、調整位置決定工程、および第2調整工程を行う。これらの工程は、レンズ固定装置1に代えてレンズ固定装置12を用いる点を除いて、上記第1の実施形態における各工程と同様の工程である。
また、レンズ固定装置12を本実施形態のレンズ固定装置の調整方法で調整した後のレンズ固定方法も、レンズ固定装置1に代えてレンズ固定装置12を用いる点を除いて、上記第1の実施形態と同様である。
以上、説明したように、本実施形態のレンズ固定装置12によれば、位置調整機構4を備えるため、ホーン部22の移動方向に直交する方向におけるホーン部22と受け台32との間の相対位置の高精度の調整を容易かつ迅速に行うことができる。
また、本実施形態のレンズ固定装置の調整方法によれば、上記第1の実施形態と同様にして、熱カシメにより発生する偏心を抑制することができる。
したがって、本実施形態のレンズ固定方法によれば、熱カシメによる固定を行っても、偏心の発生を抑制することができる。
特に、本実施形態では、ホーン部22および受け台32の相対位置を一定に保った状態で、交換することが容易であるため、ホーン部22あるいは受け台32を交換しても段取り替えに要する時間を低減することができ、レンズユニット100を効率的に製造することができる。
なお、上記各実施形態の説明では、カシメ部6aが第1レンズ5の外縁部の全周に形成される場合の例で説明したが、カシメ部6aは、周方向に離間する複数箇所に形成されていてもよい。
上記各実施形態の説明では、レンズ枠16を、受け台の上端に設けられた配置穴部3aに嵌合させることで径方向の位置決めを行う場合の例で説明したが、配置穴部3aは、例えば、チャック機構などに置き換えることが可能である。この場合、レンズ枠16をチャック機構のチャック中心に保持することができ、嵌合ガタによる配置誤差を抑制することができる。
上記各実施形態の説明では、移動部1Cの移動方向が鉛直方向と一致する1軸方向である場合の例で説明したが、これは一例であり、移動部1Cの移動方向はこれには限定されない。例えば、移動部1Cの移動方向は、鉛直方向と交差する1軸方向でもよい。
上記各実施形態の説明では、ホーン部が1軸方向に沿って移動し、受け台がこの1軸方向と直交する方向に移動可能に保持されている場合の例で説明したが、このような移動は、相対的な移動によって実現されればよい。
例えば、受け台が1軸方向に沿って移動し、ホーン部がこの1軸方向と直交する方向に移動可能に保持された構成も可能である。
また、ホーン部と受け台の両方が、1軸方向に沿って移動可能、かつ1軸方向に直交する方向に移動可能に保持された構成も可能である。
上記第2の実施形態の説明では、上部嵌合部材222(下部嵌合部材322)が、ホーン部22(受け台32)と独立に着脱可能である場合の例で説明したが、このような構成には限定されない。
例えば、上部嵌合部材222(下部嵌合部材322)に、ホーン部22(受け台32)を着脱可能に嵌合させる嵌合穴を設け、ホーン部22(受け台32)を第1取付け部1A(X軸移動部4X)に予め固定された上部嵌合部材222(下部嵌合部材322)に対して着脱する構成が可能である。
また、上部嵌合部材222(下部嵌合部材322)は、第1取付け部1A(X軸移動部4X)に対して着脱可能に取り付けることは必須ではなく、第1取付け部1A(X軸移動部4X)と一体に形成された構成も可能である。
上記各実施形態の説明では、径方向の位置決めに関して、円筒状の軸部と円筒状の孔部との間の嵌合によって位置決めする場合の例で説明したが、径方向の位置決めが可能であれば、円筒状以外の形状の嵌合や突き当てによる位置決めを採用することも可能である。
上記各実施形態の説明では、第2レンズ9を固定する前のレンズ枠16を熱カシメして第1レンズ5を固定する場合の例で説明したが、第2レンズ9の固定状態が熱カシメによって影響を受けない場合には、第2レンズ9を固定したレンズ枠16を用いて熱カシメを行ってもよい。
上記各実施形態の説明では、部材や部位の位置関係が特定の軸線と同軸であるとして説明している場合、同軸度が0であることを前提として、許容される位置ズレ量などの大きさを説明している。しかし、実際には、製作誤差などによっては、同軸度が0でない場合がある。この場合、実際に許容される位置ズレ量などは想定される誤差を差し引いた値にすればよい。
上記の各実施形態および各変形例で説明したすべての構成要素は、本発明の技術的思想の範囲で適宜組み合わせたり、削除したりして実施することができる。
1、12 レンズ固定装置
1A 第1取付け部
1B 第2取付け部
1C 移動部
2、22 ホーン部
2c 押圧面
2d 外周面
3、32 受け台
3a 配置穴部
3c 内周面
3d 受け面
3e 外周面
4 位置調整機構(位置調整部)
4X X軸移動部
4Y Y軸移動部
5 第1レンズ(レンズ)
6、16 レンズ枠
6a カシメ部
6b 第1レンズ受け部
6c 貫通孔
6e 基端面
6f 外周面
7、72 同軸調整治具
7a 第1嵌合部
7b 第2嵌合部
9 第2レンズ
16a 先端部
22b、32b 嵌合部
41 ステージ
42 駆動部
50 調整用レンズ
60、160 調整用レンズ枠
64 透過偏心測定装置
72a 第1嵌合部
72b 第2嵌合部
100 レンズユニット
101 調整用組立体
110 組立体
222 上部嵌合部材
222a、322a 嵌合孔
322 下部嵌合部材
M 移動方向(1軸方向)
O1、O2、O3、O22、O32、O72、O222、O322 中心軸線

Claims (3)

  1. レンズをレンズ枠に固定するために前記レンズ枠の熱カシメを行うレンズ固定装置であって、
    前記レンズを搭載した前記レンズ枠を配置する受け台と、
    該受け台と対向する位置に配置され、前記受け台に配置された前記レンズ枠を加熱した状態で前記レンズ枠の端部を押圧して変形させるホーン部と、
    熱カシメを行うために、前記受け台および前記ホーン部の少なくとも一方を鉛直軸と平行な1軸方向に移動する移動部と、
    前記受け台および前記ホーン部の少なくとも一方を前記1軸方向に直交する方向に沿って移動することにより、前記1軸方向に直交する方向において、前記受け台および前記ホーン部の相対位置を調整する位置調整部と、
    前記ホーン部に嵌合される第1嵌合部と前記受け台に嵌合される第2嵌合部とを有する同軸調整治具と、
    を備えるレンズ固定装置。
  2. 受け台に配置したレンズを搭載したレンズ枠に向かう鉛直軸と平行な1軸方向にホーン部を移動して、レンズ枠の端部を熱カシメすることにより、該レンズ枠に前記レンズを固定するレンズ固定装置の調整方法であって、
    第1嵌合部と第2嵌合部とを有する同軸調整治具を用いて、前記ホーン部を前記第1嵌合部に嵌合させ、前記受け台を前記第2嵌合部に嵌合させることによって、前記ホーン部の中心軸線および前記受け台の中心軸線の位置を前記1軸方向と直交する方向において略一致させる第1調整工程と、
    該第1調整工程実行後の前記レンズ固定装置の前記受け台に調整用レンズを搭載した調整用レンズ枠を配置し、前記ホーン部を前記1軸方向に沿って移動して、前記調整用レンズ枠の熱カシメを行うことにより前記調整用レンズを前記調整用レンズ枠に固定する調整用熱カシメ工程と、
    前記調整用レンズ枠に固定された前記調整用レンズの偏心を検出し、該偏心を許容範囲に収めるための前記受け台および前記ホーン部の前記1軸方向に直交する方向における相対位置を決定する調整位置決定工程と、
    該調整位置決定工程で決定した前記相対位置となるように、前記1軸方向に直交する方向において、前記受け台および前記ホーン部の相対位置の調整を行う第2調整工程と、を含む、レンズ固定装置の調整方法。
  3. 請求項に記載のレンズ固定装置の調整方法を行うことにより、予め前記受け台および前記ホーン部の前記1軸方向に直交する方向における相対位置を調整した前記レンズ固定装置を用いて、レンズを搭載したレンズ枠の熱カシメを行うことによって前記レンズを前記レンズ枠に固定する、
    レンズ固定方法。
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