JP2008256312A - 空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】非共沸混合冷媒を用いた空気調和装置について、室外ユニットの熱交換器における着霜を抑制する。
【解決手段】熱交換器(12)は、ガス冷媒が流入又は流出するガス冷媒出入口(18)と、液冷媒が流入又は流出する液冷媒出入口(17)とを備えている。ファンモータ(28)及び電源回路(11)の少なくとも一方の排熱を、熱交換器(12)における液冷媒出入口(17)が設けられている領域に供給する排熱供給手段(14,30)を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】熱交換器(12)は、ガス冷媒が流入又は流出するガス冷媒出入口(18)と、液冷媒が流入又は流出する液冷媒出入口(17)とを備えている。ファンモータ(28)及び電源回路(11)の少なくとも一方の排熱を、熱交換器(12)における液冷媒出入口(17)が設けられている領域に供給する排熱供給手段(14,30)を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、非共沸混合冷媒が循環する冷媒回路を備えた空気調和装置に関するものである。
一般に、セパレート型の空気調和装置が知られている(例えば、特許文献1等参照)。この種の空気調和装置は、屋外に設置される室外ユニットと、室内に設置される室内ユニットとを備えている。室外ユニットには熱源側回路が設けられる一方、室内ユニットには利用側回路が設けられている。そうして、これら熱源側回路と利用側回路とが連絡配管によって互いに接続されることにより、冷媒回路が形成されている。
ここで、一般的な室外ユニットについて説明する。室外ユニットは、直方体状のケーシングと、ケーシングの内部に収納された圧縮機、熱交換器及びファンとを備えている。
熱交換器の側端部には、液冷媒が流出入する液冷媒出入口と、ガス冷媒が流出入するガス冷媒出入口とがそれぞれ形成されている。ガス冷媒出入口には、四路切換弁が設けられた配管を介して圧縮機が接続されている。一方、液冷媒出入口には配管を介して膨張機構が接続されている。
ケーシングの側面又は上面には、開口部が形成されている。この開口部に対向するように、熱交換器及びファンが配置されている。熱交換器における熱交換量をなるべく増大させるために、熱交換器及びファンは、ケーシング内において大きな領域を占めて配置されている。そのため、圧縮機は、例えばケーシングの片隅に配置されている。
そうして、例えば暖房運転時には、膨張機構側から液冷媒出入口を介して熱交換器に供給された液冷媒が、ファンから送られてくる室外空気との間で熱交換して蒸発し、ガス冷媒出入口から流出し、四路切換弁を介して圧縮機に送られる。その後、圧縮機から吐出されたガス冷媒は、室内ユニット側へ送られる。
また、上記特許文献1に示されるように、空気調和装置の冷媒として非共沸混合冷媒を用いることも知られている。
特開平10−220898号公報
上述のように、空気調和装置の暖房運転中には、室外ユニットの熱交換器が蒸発器となる。空気調和装置の冷媒が非共沸混合冷媒である場合には、熱交換器における液冷媒の温度は、液冷媒出入口において最も低くなる。その後、冷媒は、熱交換器の内部を流通するに連れて、徐々に温度が上昇していく。
さらに、液冷媒出入口は、通常、圧縮機の近傍に設けられた熱交換器の側端部において、ファンから離れた状態で配置されている。したがって、熱交換器における液冷媒出入口の周りでは、ファンによって供給される空気の流速が比較的小さくなっている。
このように、非共沸混合冷媒を用いた空気調和装置の室外ユニットには、液冷媒出入口の近傍において、特に温度が低くなっていると共に空気の流速が小さくなっていることから、外気中の水分等が霜となって熱交換器に付着し易いという問題がある。
本発明は、斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、非共沸混合冷媒を用いた空気調和装置について、室外ユニットの熱交換器における着霜を抑制することにある。
上記の目的を達成するために、第1の発明は、室外ユニット(1)の熱源側回路(3)と室内ユニット(2)の利用側回路(4)とが互いに接続して構成されると共に非共沸混合冷媒が循環する冷媒回路(10)を備えた空気調和装置を対象としている。そして、上記室外ユニット(1)は、該室外ユニット(1)の電源回路(11)と、圧縮機(5)と、送風機(14)と、熱交換器(12)と、上記電源回路(11)、上記圧縮機(5)、上記送風機(14)及び上記熱交換器(12)を収容するケーシング(13)とを備え、上記送風機(14)は、ファン(27)と該ファン(27)を回転駆動するファンモータ(28)とを備え、上記熱交換器(12)は、ガス冷媒が流入又は流出するガス冷媒出入口(18)と、液冷媒が流入又は流出する液冷媒出入口(17)とを備え、上記ファンモータ(28)及び上記電源回路(11)の少なくとも一方の排熱を、上記熱交換器(12)における上記液冷媒出入口(17)が設けられている領域に供給する排熱供給手段(14,30)を備えている。
第1の発明では、冷媒回路(10)を構成する室外ユニット(1)の熱源側回路(3)と、室内ユニット(2)の利用側回路(4)との間で非共沸混合冷媒が循環することによって、室内の空気調和が行われる。例えば暖房運転時には、室内ユニット(2)の熱交換器(12)は蒸発器となり、空気と冷媒との間で熱交換が行われる。すなわち、熱交換器(12)には、液冷媒が液冷媒出入口(17)から流入し、熱交換器(12)の内部を流通する。本発明に用いられる冷媒は、非共沸混合冷媒であるため、相変化に伴って温度が徐々に上昇する。つまり、液冷媒出入口(17)における冷媒温度(すなわち、熱交換器(12)の温度)が最も低くなっている。
これに対し、本発明では、排熱供給手段(14,30)を設けるようにしたので、その排熱供給手段(14,30)によって、ファンモータ(28)及び電源回路(11)の少なくとも一方の排熱が、熱交換器(12)における液冷媒出入口(17)が設けられている領域に供給される。その結果、熱交換器(12)における液冷媒出入口(17)の近傍の領域は、ファンモータ(28)及び電源回路(11)の少なくとも一方の排熱によって温められるため、着霜しにくくなる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記排熱供給手段(30)は、ヒートパイプ(30)である。
第2の発明では、ファンモータ(28)及び電源回路(11)の少なくとも一方の排熱は、ヒートパイプ(30)によって熱交換器(12)における液冷媒出入口(17)が設けられている領域に供給される。その結果、熱交換器(12)の着霜が抑制される。
第3の発明は、上記第1の発明において、上記送風機(14)は、上記ケーシング(13)の内部の空気を、上記熱交換器(12)を介して上記ケーシング(13)の外部へ排気するように構成され、上記排熱供給手段(14)は、上記送風機(14)の風によって、上記ファンモータ(28)の排熱を上記熱交換器(12)における上記液冷媒出入口(17)が設けられている領域に供給するように構成されている。
第3の発明では、送風機(14)は、ケーシング(13)の内部の空気を、熱交換器(12)を介してケーシング(13)の外部へ排気する。そのとき、ファンモータ(28)の排熱は、送風機(14)の風によって、熱交換器(12)における液冷媒出入口(17)が設けられている領域へ伝達されることにより供給される。
上記第1の発明によれば、ファンモータ(28)及び電源回路(11)の少なくとも一方の排熱を、熱交換器(12)における液冷媒出入口(17)が設けられている領域に供給する排熱供給手段(14,30)を設けるようにしたので、ファンモータ(28)及び電源回路(11)の少なくとも一方の排熱を、排熱供給手段(14,30)によって、熱交換器(12)における液冷媒出入口(17)が設けられている領域に供給することができる。その結果、熱交換器(12)における液冷媒出入口(17)の近傍の領域を、ファンモータ(28)及び電源回路(11)の少なくとも一方の排熱によって温めて、その着霜を抑制することができる。
上記第2の発明によれば、排熱供給手段(30)をヒートパイプ(30)によって構成したので、簡単な構成によって排熱供給手段(30)を実現できると共に、熱交換器(12)の着霜を抑制することができる。
上記第3の発明によれば、排熱供給手段(14)を、ケーシング(13)の内部から熱交換器(12)を介して外部へ空気を排気する送風機(14)によって構成したので、ファンモータ(28)の排熱を、送風機(14)の風によって、熱交換器(12)における液冷媒出入口(17)が設けられている領域へ供給することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《発明の実施形態1》
図1〜図3は、本発明の実施形態1を示している。
図1〜図3は、本発明の実施形態1を示している。
図1は、室外ユニット(1)の断面構造を模式的に示す断面図である。図2は、室外ユニット(1)の外観を示す斜視図である。図3は、本実施形態1の空気調和装置(S)が備える冷媒回路(10)の回路図を示している。
本実施形態1の空気調和装置(S)は、セパレート型の空気調和装置であって、図3に示すように、互いに配管(7,8)によって接続された室外ユニット(1)及び室内ユニット(2)を備えている。室内ユニット(2)は室内空間に設置される一方、室外ユニット(1)は屋外に設置されている。尚、室内ユニット(2)は、熱交換器(22)と、この熱交換器(22)に対向して配置された送風機(14)とを備えている。
また、空気調和装置(S)は、非共沸混合冷媒が循環する冷媒回路(10)を備えている。冷媒回路(10)は、室外ユニット(1)の熱源側回路(3)と室内ユニット(2)の利用側回路(4)とが、第1連絡配管(7)及び第2連絡配管(8)を介して互いに接続して構成されている。
−冷媒回路−
冷媒回路(10)は、図3に示すように、圧縮機(5)、四路切換弁(9)、室外熱交換器である熱交換器(12)、膨張機構である膨張弁(6)、及び室内熱交換器(熱交換器)(22)が冷媒配管で接続されて構成されている。この冷媒回路(10)には非共沸混合冷媒が封入されており、その非共沸混合冷媒が冷媒回路(10)を循環することにより、冷凍サイクルが行われるようになっている。
冷媒回路(10)は、図3に示すように、圧縮機(5)、四路切換弁(9)、室外熱交換器である熱交換器(12)、膨張機構である膨張弁(6)、及び室内熱交換器(熱交換器)(22)が冷媒配管で接続されて構成されている。この冷媒回路(10)には非共沸混合冷媒が封入されており、その非共沸混合冷媒が冷媒回路(10)を循環することにより、冷凍サイクルが行われるようになっている。
また、冷媒回路(10)は、四路切換弁(9)の切換動作により、冷房運転状態から暖房運転状態に、又は暖房運転状態から冷房運転状態に切り換え可能に構成されている。ここで、暖房運転状態とは、第1ポート(9a)と第3ポート(9c)とが連通すると同時に第2ポート(9b)と第4ポート(9d)とが連通する第1状態(図3の実線)に切り換えられた場合の運転状態である。一方、冷房運転状態とは、四路切換弁(9)が、第1ポート(9a)と第4ポート(9d)とが連通すると同時に第2ポート(9b)と第3ポート(9c)とが連通する第2状態(図3の破線)に切り換えられた場合の運転状態である。
そうして、暖房運転状態では、室外ユニット(1)の熱交換器(12)が蒸発器となる一方、室内ユニット(2)の熱交換器(22)が凝縮器となる。一方、冷房運転状態では、室外ユニット(1)の熱交換器(12)が凝縮器となる一方、室内ユニット(2)の熱交換器(22)が蒸発器となる。
−室外ユニットの構成−
本発明の主たる特徴は室外ユニット(1)の構成にある。したがって、以下に、室外ユニット(1)について詳細に説明する。室外ユニット(1)は、所謂トランク型の室外ユニットであって、上述したように本実施形態の空気調和装置(S)を構成している。
本発明の主たる特徴は室外ユニット(1)の構成にある。したがって、以下に、室外ユニット(1)について詳細に説明する。室外ユニット(1)は、所謂トランク型の室外ユニットであって、上述したように本実施形態の空気調和装置(S)を構成している。
室外ユニット(1)は、図1及び図2に示すように、室外ユニット(1)の電源回路(11)と、圧縮機(5)と、送風機(14)と、熱交換器(12)と、直方体状のケーシング(13)とを備えている。ケーシング(13)には、上記電源回路(11)、圧縮機(5)、上記送風機(14)及び上記熱交換器(12)が収容されている。
上記ケーシング(13)には、第1の開口部(31)及び第2の開口部(32)が形成されている。第1の開口部(31a,31b)は、図1及び図2に示すように、ケーシング(13)の正面側(図1で下側)の側壁と、それに隣接して直交する側壁(図1及び図2で右側の側壁)とのそれぞれに対し、矩形状に形成されている。一方、第2の開口部(32)は、図1で上側に形成されている。尚、これら第1の開口部(31a,31b)及び第2の開口部(32)には、メッシュ状のカバーが装着されている。
上記送風機(14)は、軸流式のプロペラファンであり、ファン(27)とファン(27)を回転駆動するファンモータ(28)とを備えている。ファン(27)は、図1に示すように、第2の開口部(32)に対向して配置されている。ファンモータ(28)は、ファン(27)の中央部に装着されている。そうして、ファン(27)は、上記ファンモータ(28)によって駆動されて、ケーシング(13)内の空気を外部へ排気するようになっている。
また、圧縮機(5)は、図1に示すように、送風機(14)の側方に配置されている。すなわち、圧縮機(5)は、ケーシング(13)の幅方向内の空気の流れをなるべく阻害しないように、また熱交換器(12)をなるべく広い領域に配置させるために、ケーシング(13)の片隅に配置されている。また、圧縮機(5)と、送風機(14)及び熱交換器(12)との間には、隔壁(15)が設けられている。
上記熱交換器(12)は、クロスフィン型の熱交換器であり、第1の開口部(31)に対向して配置されている。本実施形態1の熱交換器(12)は、図1に示すように、2つの第1開口部(31a,31b)に沿って断面略L字状に折れ曲がった板状に形成されている。そして、熱交換器(12)は、ガス冷媒が流入又は流出するガス冷媒出入口(18)と、液冷媒が流入又は流出する液冷媒出入口(17)とを備えている。
熱交換器(12)は、それぞれケーシング(13)の幅方向に延びると共に、互いに重ねて配置された第1層部(41)及び第2層部(42)を備えている。第1層部(41)は、第2層部(42)のケーシング(13)内側(つまり送風機(14)側)に配置されている。第1層部(41)及び第2層部(42)は、図1で左右方向に第1の開口部(31a)に沿って延びると共に、図1で上下方向に第1の開口部(31b)に沿って延びている。尚、第1の開口部(31b)は、図1に示すように、ケーシング(13)における圧縮機(5)が配置されている側とは反対側の側面に形成されている。
第1層部(41)及び第2層部(42)には、冷媒が流通する図示省略の伝熱管(チューブ)を複数有しており、これらの伝熱管は、図1で左右方向に第1の開口部(31a)に沿って延びると共に、図1で上下方向に第1の開口部(31b)に沿って延びている。さらに、各伝熱管には、多数の伝熱フィン(図示省略)が、所定の間隔で互いに平行に並んで形成されている。
第1層部(41)の一端(図1で右上側の端部)は、第2層部(42)の一端(図1で右上側の端部)に接続されている。すなわち、第1層部(41)及び第2層部(42)の各伝熱管は、熱交換器(12)における図1で右上側の端部において互いに接続されている。
第1層部(41)の他端(図1で左下側の端部)には、複数の液冷媒出入口(17)が上記伝熱管の端部に形成されている。一方、第2層部(42)の他端(図1で左下側の端部)には、複数のガス冷媒出入口(18)が上記伝熱管の端部に形成されている。
液冷媒出入口(17)及びガス冷媒出入口(18)は、第1の開口部(31a)の縁部分の近傍に配置されている。すなわち、液冷媒出入口(17)及びガス冷媒出入口(18)は、熱交換器(12)におけるケーシング(13)の幅方向側端部に配置されている。
各ガス冷媒出入口(18)には、ヘッダ(19)を介して、四路切換弁(9)が接続されている。四路切換弁(9)には吸入管(23)及び吐出管(24)を介して圧縮機(5)が接続されている。一方、各液冷媒出入口(17)には、分流器(20)を介して膨張弁(6)が接続されている。
こうして、暖房運転時には、液冷媒出入口(17)から伝熱管に供給された液冷媒が、空気との間で熱交換しながら、第1層部(41)を循環した後に第2層部(42)を循環し、ガス冷媒出入口(18)からガス冷媒として排出されるようになっている。一方、冷媒運転時には、その逆に、ガス冷媒出入口(18)から伝熱管に供給されたガス冷媒が、空気との間で熱交換しながら、第2層部(42)を循環した後に第1層部(41)を循環し、液冷媒出入口(17)から液冷媒として排出されるようになっている。
そして、本実施形態1の空気調和装置(S)は、ファンモータ(28)の排熱を、熱交換器(12)における液冷媒出入口(17)が設けられている領域に供給する排熱供給手段(30)を備えている。排熱供給手段(30)は、例えばヒートパイプ(30)によって構成されている。
ヒートパイプ(30)の一端は、図1に示すように、ファンモータ(28)の発熱部分に伝熱部(35)を介して装着されている。一方、ヒートパイプ(30)の他端は、熱交換器(12)の第2層部(42)における液冷媒出入口(17)が形成されている領域を含む近傍領域に、伝熱部(36)を介して装着されている。ヒートパイプ(30)は、例えば、ヘッダ(19)及び分流器(20)の周りに引き回されると共に、圧縮機(5)と熱交換器(12)との間に配置されている。そうして、ファンモータ(28)の排熱をヒートパイプ(30)を介して熱交換器(12)へ伝達させるようにしている。
−室外ユニットの動作−
本実施形態1において、本発明の効果が得られるのは、熱交換器(12)が蒸発器となる場合に限られるので、ここでは、冷媒回路(10)が暖房状態である場合の室外ユニット(1)の動作についてのみ説明し、冷媒回路(10)が冷房状態である場合の室外ユニット(1)の動作については省略する。
本実施形態1において、本発明の効果が得られるのは、熱交換器(12)が蒸発器となる場合に限られるので、ここでは、冷媒回路(10)が暖房状態である場合の室外ユニット(1)の動作についてのみ説明し、冷媒回路(10)が冷房状態である場合の室外ユニット(1)の動作については省略する。
冷媒回路(10)が暖房状態の場合には、四路切換弁(9)は上記第1状態に切り換えられており、非共沸混合冷媒は、図3の冷媒回路図の実線の矢印方向に循環する。
具体的に、上記圧縮機(5)から吐出された冷媒は、第1状態の四路切換弁(9)を通過して、室内ユニット(2)の熱交換器(22)に供給される。熱交換器(22)では、送風機(14)によって供給される室内空気と冷媒との間で熱交換が行われて、室内の空気調和が行われる。凝縮して熱交換器(22)から流出した冷媒は、膨張弁(6)で減圧された後に、分流器(20)を介して室内ユニット(2)の熱交換器(12)に供給される。熱交換器(12)では、送風機(14)によって供給される室外空気と冷媒との間で熱交換が行われて、冷媒が蒸発してガス状態となる。
すなわち、分流器(20)で分流した液冷媒は、複数の液冷媒出入口(17)から熱交換器(12)の第1層部(41)に導入される。第1層部(41)を流通した冷媒は、続いて、第2層部(42)を流通する。そうして、第1層部(41)及び第2層部(42)では、伝熱フィンが設けられた伝熱管を冷媒が流通しながら、室外空気との間で熱交換が行われる。そうして、ガス状態となった冷媒は、第2層部(42)の端部におけるガス冷媒出入口(18)から流出する。
そのとき、熱交換器(12)における液冷媒出入口(17)の近傍領域は、非共沸混合冷媒の温度が最も低くなっているが、ヒートパイプ(30)を介して供給されるファンモータ(28)の排熱によって好適に温められる。
ガス冷媒出入口(18)から流出したガス冷媒は、ヘッダ(19)を通じて四路切換弁(9)へ送られた後、圧縮機(5)に吸入される。圧縮機(5)に吸入された冷媒は、圧縮されて再び室内ユニット(2)側へ吐出される。
−実施形態1の効果−
空気調和装置(S)は、暖房運転時に、室外ユニット(1)の熱交換器(12)が蒸発器となる。本実施形態1の空気調和装置(S)は、その冷媒回路(10)に非共沸混合冷媒が充填されているので、熱交換器(12)における液冷媒出入口(17)において冷媒温度が最も低くなる。すなわち、熱交換器(12)のうち液冷媒出入口(17)の近傍領域が、温度が低くなってしまう。
空気調和装置(S)は、暖房運転時に、室外ユニット(1)の熱交換器(12)が蒸発器となる。本実施形態1の空気調和装置(S)は、その冷媒回路(10)に非共沸混合冷媒が充填されているので、熱交換器(12)における液冷媒出入口(17)において冷媒温度が最も低くなる。すなわち、熱交換器(12)のうち液冷媒出入口(17)の近傍領域が、温度が低くなってしまう。
また、液冷媒出入口(17)は、図1に示すように、通常、熱交換器(12)の面積を大きくするためにケーシング(13)の隅に配置される。さらに、圧縮機(5)との接続が容易であることから、送風機(14)から比較的離れて、圧縮機(5)の近傍に配置される。したがって、液冷媒出入口(17)が形成されている領域の近傍では、空気が送風機(14)によって吸い込まれにくく、その空気の風速が比較的小さくなっている。
詳しくは、第1の開口部(31a)を通過する空気の風速は、送風機(14)の中央部に対向する中央領域において比較的小さくなっている。そして、その中央領域の外側周囲の領域において、風速が比較的大きくなっている。そうして、さらにその外側の領域である第1の開口部(31a)の縁部分の近傍領域において、風速が比較的小さくなっている。したがって、熱交換器(12)における液冷媒出入口(17)の近傍領域は、通過する空気によっては温められにくい。
本実施形態1では、排熱供給手段(30)であるヒートパイプ(30)によって、ファンモータ(28)の排熱を、熱交換器(12)における液冷媒出入口(17)が形成されている領域に供給するようにしたので、その熱交換器(12)における液冷媒出入口(17)の近傍領域を上記排熱によって温めて、着霜しにくくすることができる。つまり、ファンモータ(28)の排熱を有効に利用しながら、熱交換器(12)の着霜を抑制することができる。
《発明の実施形態2》
図4は、本発明の実施形態2を示している。図4は、本実施形態2の室外ユニット(1)の断面構造を模式的に示す断面図である。尚、以降の各実施形態では、図1〜図3と同じ部分については同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図4は、本発明の実施形態2を示している。図4は、本実施形態2の室外ユニット(1)の断面構造を模式的に示す断面図である。尚、以降の各実施形態では、図1〜図3と同じ部分については同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施形態2は、上記実施形態1において、排熱供給手段(30)の構成を変更したものである。すなわち、本実施形態2における排熱供給手段(30)は、電源回路(11)の少なくとも一方の排熱を、熱交換器(12)における液冷媒出入口(17)が設けられている領域に供給するように構成されている。
排熱供給手段(30)は、上記実施形態1と同様にヒートパイプ(30)によって構成されている。ヒートパイプ(30)の一端は、図4に示すように、電源回路(11)の発熱部分に伝熱部(35)を介して装着されている。一方、ヒートパイプ(30)の他端は、熱交換器(12)の第2層部(42)における液冷媒出入口(17)が形成されている領域を含む近傍領域に、伝熱部(36)を介して装着されている。そうして、電源回路(11)の排熱をヒートパイプ(30)を介して熱交換器(12)へ伝達させるようにしている。
したがって、本実施形態2によると、排熱供給手段(30)であるヒートパイプ(30)によって、電源回路(11)の排熱を、熱交換器(12)における液冷媒出入口(17)が形成されている領域に供給するようにしたので、その熱交換器(12)における液冷媒出入口(17)の近傍領域を上記排熱によって温めて、着霜しにくくすることができる。つまり、電源回路(11)の排熱を有効に利用しながら、熱交換器(12)の着霜を抑制することができる。
そのことに加え、ヒートパイプ(30)の一端を、ファンモータ(28)よりも液冷媒出入口(17)に近い位置にある電源回路(11)に装着するようにしたので、ヒートパイプ(30)自体の長さを短くして熱損失を低減することが可能になる。
《発明の実施形態3》
図5は、本発明の実施形態3を示している。
図5は、本発明の実施形態3を示している。
図5は、本実施形態3の室外ユニット(1)の断面構造を模式的に示す断面図である。本実施形態3は、上記実施形態1において、排熱供給手段(14)を、ヒートパイプ(30)ではなくて送風機(14)自体によって構成したものである。
本実施形態3の送風機(14)は所謂押し込み型のファンにより構成されている。すなわち、送風機(14)は、ケーシング(13)の内部の空気を、熱交換器(12)を介してケーシング(13)の外部へ排気するように構成されている。そうして、排熱供給手段(14)は、送風機(14)の風によって、上記ファンモータ(28)の排熱を熱交換器(12)における液冷媒出入口(17)が設けられている領域に供給するように構成されている。
したがって、本実施形態3によると、排熱供給手段(30)である送風機(14)によって、ファンモータ(28)の排熱を、熱交換器(12)における液冷媒出入口(17)が形成されている領域に供給するようにしたので、その熱交換器(12)における液冷媒出入口(17)の近傍領域を上記排熱によって温めて、着霜しにくくすることができる。つまり、ファンモータ(28)の排熱を有効に利用しながら、熱交換器(12)の着霜を抑制することができる。そのことを加え、既存の送風機(14)を有効に利用して、熱交換器(12)の着霜を抑制できる。
《その他の実施形態》
上記各実施形態では、ファンモータ(28)又は電源回路(11)の排熱を熱交換器(12)へ供給するようにしたが、本発明はこれに限らず、ファンモータ(28)及び電源回路(11)双方の排熱を、例えばヒートパイプ(30)によって、熱交換器(12)へ供給するようにしてもよい。すなわち、本発明に係る空気調和装置(S)の排熱供給手段は、ファンモータ(28)及び電源回路(11)の少なくとも一方の排熱を、熱交換器(12)における液冷媒出入口(17)が設けられている領域に供給する構成であればよい。
上記各実施形態では、ファンモータ(28)又は電源回路(11)の排熱を熱交換器(12)へ供給するようにしたが、本発明はこれに限らず、ファンモータ(28)及び電源回路(11)双方の排熱を、例えばヒートパイプ(30)によって、熱交換器(12)へ供給するようにしてもよい。すなわち、本発明に係る空気調和装置(S)の排熱供給手段は、ファンモータ(28)及び電源回路(11)の少なくとも一方の排熱を、熱交換器(12)における液冷媒出入口(17)が設けられている領域に供給する構成であればよい。
また、排熱供給手段(30)はヒートパイプ(30)に限らず、その他の伝熱手段によって構成することも可能である。
また、排熱供給手段(30)は暖房運転時に常時作動させてもよいが、例えばデフロスト運転時等において間欠的に作動させるようにしてもよい。そのことにより、熱交換器(12)の除霜が好適に行われることとなる。
また、上記各実施形態では、トランク型の室外ユニット(1)を一例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば所謂上吹き型の室外ユニット等の他の室外ユニットを有する空気調和装置にも同様に適用することができる。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、非共沸混合冷媒が循環する冷媒回路を備えた空気調和装置について有用であり、特に、室外ユニットの熱交換器における着霜を抑制する場合に適している。
S 空気調和装置
1 室外ユニット
2 室内ユニット
3 熱源側回路
4 利用側回路
5 圧縮機
10 冷媒回路
11 電源回路
12 熱交換器
13 ケーシング
14 送風機(排熱供給手段)
17 液冷媒出入口
18 ガス冷媒出入口
28 ファンモータ
30 ヒートパイプ(排熱供給手段)
35,36 伝熱部
41 第1層部
42 第2層部
1 室外ユニット
2 室内ユニット
3 熱源側回路
4 利用側回路
5 圧縮機
10 冷媒回路
11 電源回路
12 熱交換器
13 ケーシング
14 送風機(排熱供給手段)
17 液冷媒出入口
18 ガス冷媒出入口
28 ファンモータ
30 ヒートパイプ(排熱供給手段)
35,36 伝熱部
41 第1層部
42 第2層部
Claims (3)
- 室外ユニット(1)の熱源側回路(3)と室内ユニット(2)の利用側回路(4)とが互いに接続して構成されると共に非共沸混合冷媒が循環する冷媒回路(10)を備えた空気調和装置であって、
上記室外ユニット(1)は、該室外ユニット(1)の電源回路(11)と、圧縮機(5)と、送風機(14)と、熱交換器(12)と、上記電源回路(11)、上記圧縮機(5)、上記送風機(14)及び上記熱交換器(12)を収容するケーシング(13)とを備え、
上記送風機(14)は、ファン(27)と該ファン(27)を回転駆動するファンモータ(28)とを備え、
上記熱交換器(12)は、ガス冷媒が流入又は流出するガス冷媒出入口(18)と、液冷媒が流入又は流出する液冷媒出入口(17)とを備え、
上記ファンモータ(28)及び上記電源回路(11)の少なくとも一方の排熱を、上記熱交換器(12)における上記液冷媒出入口(17)が設けられている領域に供給する排熱供給手段(14,30)を備えている
ことを特徴とする空気調和装置。 - 請求項1において、
上記排熱供給手段(30)は、ヒートパイプ(30)である
ことを特徴とする空気調和装置。 - 請求項1において、
上記送風機(14)は、上記ケーシング(13)の内部の空気を、上記熱交換器(12)を介して上記ケーシング(13)の外部へ排気するように構成され、
上記排熱供給手段(14)は、上記送風機(14)の風によって、上記ファンモータ(28)の排熱を上記熱交換器(12)における上記液冷媒出入口(17)が設けられている領域に供給するように構成されている
ことを特徴とする空気調和装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007100960A JP2008256312A (ja) | 2007-04-06 | 2007-04-06 | 空気調和装置 |
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008256312A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012225548A (ja) * | 2011-04-18 | 2012-11-15 | Mitsubishi Electric Corp | ヒートポンプ式給湯装置 |
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-
2007
- 2007-04-06 JP JP2007100960A patent/JP2008256312A/ja active Pending
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