JP2008256297A - 空気調和機の温度センサ固定装置 - Google Patents

空気調和機の温度センサ固定装置 Download PDF

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Yukitaka Mitsuyanagi
幸隆 三柳
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Abstract

【課題】簡単な構造で温度センサを保持し温度誤検知を防止して、より品質の良い空気調和機を提供すること。
【解決手段】温度センサ固定装置1には一面に開口面3を設け少なくとも他の二面に複数の連通孔2を設けて形成される箱部5と、箱部開口面3の一端に他の部品と連結する本体固定部4を形成し、同一面上の他の一端には温度センサ固定溝6を有する温度センサ固定面8と箱部開口面3および温度センサ固定面8を連結する薄肉部9とを設け、さらに温度センサ固定面8の温度センサ感熱部11側の温度センサ固定溝6周辺に開口部の幅aが中心部の幅bより狭い略C字形状を有する保護チューブ保持壁15が形成されている。また温度センサ10の電線12には保護チューブ16が設置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和機の温度センサ固定装置に関するものである。
従来、この種の固定装置には、温度センサの感熱部を収納するための箱部と温度センサの感熱部を固定する温度センサ固定面を樹脂材料にて一体に形成し、箱部に対して温度センサ固定面を折り返すことで温度センサの感熱部を箱部に収納して構成されているものがあった(例えば、特許文献1参照)。
図9および図10は、特許文献1に記載された従来の空気調和機の温度センサ固定装置の斜視図である。図9および図10に示すように、温度センサ固定装置1は連通孔2と開口面3と本体固定部4を有する箱部5および温度センサ固定溝6と本体固定部7を有する温度センサ固定面8および箱部5と温度センサ固定面8を連結する薄肉部9を一体に形成して構成されており、温度センサ10の感熱部11近傍の電線12を温度センサ固定溝6に挿入した後、箱部5に対して温度センサ固定面8を薄肉部9で折り返し、熱交換器13の冷媒配管14の間に差し込んで使用される。
特開平11−159840号公報
しかしながら、従来の構成では、温度センサ10の電線12が熱交換器13のフィンおよび端板などの端面に接触して傷つくことがあり、電線12に保護チューブを設置する事が多かったが、保護チューブを温度センサ固定溝6の手前まで設置した場合には電線12が露出する部分が残って確実に保護することができず、また保護チューブを温度センサ固定溝6に挿入して設置した場合には温度センサ10の感熱部11を最適位置に保持することが難しく箱部5に接触して空気温度を正確に検知できないことがあるという課題を有していた。
本発明は、従来の課題を解決するもので、簡単な構造で温度センサを保護して温度誤検知を防止できる空気調和機の温度センサ固定装置を提供することを目的とする。
従来の課題を解決するために、本発明の空気調和機の温度センサ固定装置は、従来の温度センサ固定装置に加えて温度センサ固定溝周辺に略C字形状を有する保護チューブ保持壁を設け、温度センサ固定溝に保護チューブを挿入設置して構成されるものである。これによって、空気調和機の温度センサ固定装置は簡単な構造で温度センサを保護し感熱部を最適位置に保持して温度誤検知を防止することができる。
本発明の空気調和機の温度センサ固定装置によれば、簡単な構造で温度センサを保護し温度誤検知を防止することができ、より品質のよい空気調和機をユーザーに安価に提供することができる。
第1の発明は、温度センサ固定装置を一面に開口面を設け少なくとも他の二面に複数の連通孔を設けて形成される箱部と、前記箱部開口面の一端に他の部品と連結する本体固定部を形成し、同一面上の他の一端には温度センサ固定溝を有する温度センサ固定面と前記
箱部開口面および温度センサ固定面を連結する薄肉部とを設け、さらに前記温度センサ固定面の温度センサ感熱部側の温度センサ固定溝周辺に略C字形状を有する保護チューブ保持壁を形成し、前記箱部開口面に対し前記温度センサ固定面を180°折り返すことで温度センサの感熱部が箱部に収納される構成とし、温度センサの電線に設置した保護チューブを温度センサ固定溝に挿入設置しさらに保護チューブ保持壁により保持することにより、空気温度を感知する機能を損なわずに簡単な構造で温度センサを保護し感熱部を最適位置に保持して温度誤検知を防止し、信頼性の高い空気調和機を提供することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、温度センサ固定面上に本体固定部の一部を形成し、箱部開口面に対し前記温度センサ固定面を180°折り返したとき本体固定部が形成されるように構成することにより、温度センサ固定装置が熱交換器に差し込まれている限り完成状態を維持することができより確実に温度センサを保護することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、折り返しされた温度センサ固定面と箱部の開口面とを密着保持する固定爪と固定穴を設けて構成することにより、温度センサ固定装置を熱交換器に差し込まない状態でも完成状態を維持することができ組立作業時の保護をより確実にしさらに組立作業を容易にすることができる。
第4の発明は、特に、第1から第3の発明のいずれかにおいて、折り返しされたときに保護チューブ保持壁の開口部の一部を覆う電線押さえ板を箱部に設置して構成することにより、より確実に温度センサの感熱部を最適位置に保持し温度誤検知を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における空気調和機の温度センサ固定装置の斜視図、図2は、本発明の第1の実施の形態における空気調和機の温度センサ固定装置の完成状態を示す斜視図である。図1および図2において、図9および図10と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図1、図2において、温度センサ固定装置1には一面に開口面3を設け少なくとも他の二面に複数の連通孔2を設けて形成される箱部5と、箱部開口面3の一端に他の部品と連結する本体固定部4を形成し、同一面上の他の一端には温度センサ固定溝6を有する温度センサ固定面8と箱部開口面3および温度センサ固定面8を連結する薄肉部9とを設け、さらに温度センサ固定面8の温度センサ感熱部11側の温度センサ固定溝6周辺に開口部の幅aが中心部の幅bより狭い略C字形状を有する保護チューブ保持壁15が形成されている。また温度センサ10の電線12には保護チューブ16が設置されている。
以上のように構成された温度センサ固定装置1について、以下その動作、作用を説明する。
まず、温度センサ10は感熱部11近傍の電線12の保護チューブ16を設置された部分が略C字形状を有する保護チューブ保持壁15の内部に収納されるように温度センサ固定溝6に挿入設置される。次に、箱部開口面3に対し温度センサ固定面8を180°折り返すことで温度センサ10の感熱部11が箱部5に収納される。
さらに、本体固定部4を熱交換器13の冷媒配管14の間に差し込むことにより、温度センサ固定装置1は空気調和機に配設される。熱交換器13近傍にはフィン17および端
板18など温度センサ10の電線12が接触することで傷つく部品が多数あるけれど、保護チューブ16から露出する部分がないため確実に保護することができる。
本実施の形態において、箱部5に形成される連通孔2は少なくとも一辺を3mm以下とした矩形状の孔とし温度センサ10の感熱部11が連通孔2を貫通しない構成を採っているが、感熱部11よりも小なる形状であれば連通孔2は円形等をなして構成してもよい。
以上のように、本実施の形態によれば、空気温度を感知する機能を損なわずに簡単な構造で温度センサを保護し感熱部を最適位置に保持して温度誤検知を防止し、信頼性の高い空気調和機を提供することができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の第2の実施の形態における空気調和機の温度センサ固定装置の斜視図、図4は、本発明の第2の実施の形態における空気調和機の温度センサ固定装置の完成状態を示す斜視図である。図3および図4において、図1、図2、図9および図10と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図3、図4において、温度センサ固定装置1には温度センサ固定面8上に本体固定部4の一部4aを形成し、箱部開口面3に対し温度センサ固定面8を180°折り返したとき本体固定部4が形成されるように構成されている。
以上のように、本実施の形態によれば、本体固定部4および本体固定部の一部4aが熱交換器13の冷媒配管14の間に差し込まれている限り完成状態を維持することができ、より確実に温度センサ10を保護することができる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の第3の実施の形態における空気調和機の温度センサ固定装置の斜視図、図6は、本発明の第3の実施の形態における空気調和機の温度センサ固定装置の完成状態を示す斜視図である。図5および図6において、図1、図2、図3、図4、図9および図10と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図5、図6において、温度センサ固定装置1には折り返しされた温度センサ固定面8と箱部開口面3とを密着保持する固定爪19と固定穴20が設けられている。
以上のように、本実施の形態によれば、温度センサ固定装置1を熱交換器13に差し込まない状態でも完成状態を維持することができ組立作業時の保護をより確実にしさらに組立作業を容易にすることができる。
(実施の形態4)
図7は、本発明の第4の実施の形態における空気調和機の温度センサ固定装置の斜視図、図8は、本発明の第4の実施の形態における空気調和機の温度センサ固定装置の完成状態を示す斜視図である。図7および図8において、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図9および図10と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図7、図8において、温度センサ固定装置1には折り返しされたときに、略C字形状を有する保護チューブ保持壁15の開口部の一部を覆うように箱部5に電線押さえ板21が設置されている。
以上のように、本実施の形態によれば、保護チューブ保持壁15の開口部の一部を電線押さえ板21が覆い、保護チューブ16を固定するため、より確実に温度センサの感熱部
を最適位置に保持し温度誤検知を防止することができ、信頼性の高い空気調和機を提供することができる。
以上のように、本発明にかかる空気調和機の温度センサ固定装置は、簡単な構造で温度センサを保護し温度誤検知を防止することが可能となるので、温度を検知して運転制御を行う送風機等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における空気調和機の温度センサ固定装置の斜視図 本発明の実施の形態1における空気調和機の温度センサ固定装置の完成状態を示す斜視図 本発明の実施の形態2における空気調和機の温度センサ固定装置の斜視図 本発明の実施の形態2における空気調和機の温度センサ固定装置の完成状態を示す斜視図 本発明の実施の形態3における空気調和機の温度センサ固定装置の斜視図 本発明の実施の形態3における空気調和機の温度センサ固定装置の完成状態を示す斜視図 本発明の実施の形態4における空気調和機の温度センサ固定装置の斜視図 本発明の実施の形態4における空気調和機の温度センサ固定装置の完成状態を示す斜視図 従来の空気調和機の温度センサ固定装置の斜視図 従来の空気調和機の温度センサ固定装置の完成状態を示す斜視図
符号の説明
1 温度センサ固定装置
2 連通孔
3 開口面
4 本体固定部
4a 本体固定部の一部
5 箱部
6 温度センサ固定溝
7 本体固定部
8 温度センサ固定面
9 薄肉部
10 温度センサ
11 感熱部
12 電線
13 熱交換器
14 冷媒配管
15 保護チューブ保持壁
16 保護チューブ
19 固定爪
20 固定穴
21 電線押さえ板

Claims (4)

  1. 一面に開口面を設け少なくとも他の二面に複数の連通孔を設けて形成される箱部と、前記箱部開口面の一端に他の部品と連結する本体固定部を形成し、同一面上の他の一端には温度センサ固定溝を有する温度センサ固定面と前記箱部開口面および温度センサ固定面を連結する薄肉部とを設け、さらに前記温度センサ固定面の温度センサ感熱部側の温度センサ固定溝周辺に略C字形状を有する保護チューブ保持壁を形成し、前記箱部開口面に対し前記温度センサ固定面を180°折り返すことで温度センサの感熱部が箱部に収納される空気調和機の温度センサ固定装置。
  2. 温度センサ固定面上に本体固定部の一部を形成し、箱部開口面に対し前記温度センサ固定面を180°折り返したとき本体固定部が形成される請求項1に記載の空気調和機の温度センサ固定装置。
  3. 折り返しされた温度センサ固定面と箱部開口面とを密着保持する固定爪と固定穴を設けた請求項1または2に記載の空気調和機の温度センサ固定装置。
  4. 折り返しされたときに保護チューブ保持壁の開口部の一部を覆う電線押さえ板を箱部に設置して構成した請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気調和機の温度センサ固定装置。
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