JP2008256145A - シール装置およびそれを用いた転がり軸受装置 - Google Patents

シール装置およびそれを用いた転がり軸受装置 Download PDF

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Yasuhiko Ishii
康彦 石井
Nobutsuna Motohashi
信綱 本橋
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Abstract

【課題】センサとセンサターゲットとを一体的に管理でき、センサおよびパルサリングのいずれもが水等により汚濁されるこがなく、かつクリスタルギャップおよびエアギャップが従来より小さくなるよう改良された回転速度検出装置、および同回転速度検出装を用いた転がり軸受装置を提供する。
【解決手段】固定側芯金21、スリンガ33および弾性シール部材65とにより防水された空間90内に、センサおよびセンサターゲット、即ち着磁体67を配置する。
【選択図】図2

Description

本発明は、シール装置に係り、詳しくは車輪の回転速度を検知する回転速度検出装置を備えるシール装置に関する。また本発明は、同シール装置を用いた転がり軸受装置に関する。
アンチロックブレーキシステムの普及に伴い、当該システムに用いられる車輪の回転速度を検知する回転速度検出センサを車輪近傍に備えることが必要となり、回転速度検出センサを小型化する必要が生じている。
例えば特許文献1に示された技術においては、センサターゲットとなるパルサリングをシール装置と一体化して軸受に組み込み、センサを車体側に組み付ける技術が示されている。
特開平5−238369号公報
ところで、図7(a)および図7(b)に示すような回転速度検出センサにおいては、パルサリング131と一体化したシール装置105は軸受100に取り付けられ、一方、磁気センサ130は車体(ナックル129)に取り付けられている。そのため両者は一体的に管理することが難しく、磁気センサ130とパルサリング131とのエアギャップBやクリスタルギャップCを一定に保つことが困難である。また、磁気センサ130は樹脂部材122に埋設され、 パルサリング131は着磁体である多極磁石ロータ133を覆い体132により保護する構造であるが、磁気センサ130とパルサリング131との隙間に水や汚れが入り込むことは防ぎえず、その場合は回転速度測定の精度が落ちかねない。また、覆い体132自身がエアギャップやクリスタルギャップを大きくする原因ともなっている。
本発明はかかる実情を鑑みてなされたもので、センサとセンサターゲットとを一体的に管理でき、センサおよびパルサリングのいずれもが水等により汚濁されるこがなく、かつクリスタルギャップおよびエアギャップがより小さくなるよう改良された回転速度検出装置、および同回転速度検出装を用いた転がり軸受装置を提供することを目的とする。
本発明にかかるシール装置は、固定される略円筒形状の固定部材と回転される略円筒受形状の回転部材とを有する軸受の、前記固定部材と前記回転部材の間に配置されるシール装置である。前記固定部材に固定され、該固定部材から前記回転部材の方向に延設された固定側芯金と、前記回転部材に固定され、該回転部材から前記固定部材の方向に延設された回転側芯金と、前記固定側芯金の前記回転側芯金に近接する端部に固定されるとともに、前記回転側芯金に摺接するシール部材と、前記回転部材の回転速度を計測するセンサと、前記回転側芯金に前記センサに対向するよう固定されたセンサターゲットとを備える。前記固定側芯金、前記回転側芯金および前記シール部材とにより防水された空間の内部に、前記センサおよび前記センサターゲットが配置される。
本発明にかかるシール装置は、回転部材の回転速度を計測するセンサと、前記回転側芯金に前記センサに対向するよう固定されたセンサターゲットとを備えるので、センサとセンサターゲットとをシール装置として一体的に管理できる。また、固定側芯金、回転側芯金およびシール部材とにより防水された空間内に、前記センサおよび前記センサターゲットが配置されるため、センサおよびセンサターゲットが水等により汚濁することがない。また、汚濁のおそれがないため、センサおよびセンサターゲットのいずれもカバーなどで覆う必要がなく、センサとセンサターゲットをより接近させることができる。結果として、クリスタルギャップおよびエアギャップを小さくできる。
本発明にかかるシール装置は、センサターゲットが円環形状であるとともに、該円環形状の中心軸が前記回転部材の中心軸と一致する構成としても良い。
センサターゲットが円環形状であるので、アキシャル検出タイプの回転速度検出装置を備えるシール装置を構成することができる。アキシャル検出タイプの検出装置を備えると、ラジアル検出タイプの回転速度検出装置を備える場合に比べ、中心軸方向にシール装置を小型化できる。
本発明にかかるシール装置は、前記センサターゲットが円筒形状であるとともに、該円筒形状の中心軸が前記回転部材の中心軸と一致する構成としても良い。
センサターゲットが円筒形状であるので、ラジアル検出タイプの回転速度検出装置を備えるシール装置を構成することができる。ラジアル検出タイプの検出装置を備えると、アキシャル検出タイプの検出装置を備える場合に比べ、径方向にシール装置を小型化できる。
本発明にかかるシール装置は更に、中心軸から前記センサターゲットまでの距離が、前記中心軸から前記センサまでの距離より大きいことが好ましい。
中心軸から前記センサターゲットまでの距離が中心軸から前記センサまでの距離より大きいので、センサの径方向外側にセンサターゲットが位置する。従って、センサの径方向内側にセンサターゲットが配置される場合に比べセンサターゲットの面積を大きくすることができ、検出精度を上げることができる。
本発明にかかるシール装置は転がり軸受装置に好適に用いられる。
本発明によれば、センサとセンサターゲットとを一体的に管理でき、センサおよびセンサターゲットが水等により汚濁することがなく、従来よりクリスタルギャップおよびエアギャップを従来より小さくできる。
本実施形態は、本発明にかかるシール装置を、転がり軸受装置に適用した一実施形態である。以下、第1の実施形態を図1〜図3を用いて説明する。なお、図1は、第1の実施形態にかかる転がり軸受装置を、軸を含む平面で切断した断面図である。図2は、図1の要部拡大図である。図3は、の実施形態にかかる転がり軸受装置を車体側より見た図である。また、図1〜図3において同一部分については同一符号を付し、以後の説明においては、図1〜図3を併せて参照する。
まず、転がり軸受装置の構成を順に説明する。
ハブユニット1は、車体側に固定されている車体側軌道部材3、車輪が取り付けられる車輪側軌道部材4、車体側軌道部材3と車輪側軌道部材4との間に2列に配置された複数の転動体である玉5、および各列の玉5をそれぞれ保持する保持器6を備えている。
車体側軌道部材3、即ち固定部材は略筒状の固定部材であり、外周部分に車体への懸架装置であるナックル29にボルトで取り付けられるためのフランジ13を有している。内周面にはそれぞれ玉5と摺接する2列の外輪軌道12が形成されている。
車輪側軌道部材4即ち回転部材は中空軸14と内輪17からなる。中空軸14は略筒状の回転部材であり、外周部分に車輪を取り付けるための複数のボルトが固定されるフランジ部18と、玉5と摺接する軌道溝15が設けられており、車体側端部近傍には内輪17が嵌合固定されている。内輪17には、中空軸14の軌道溝15と並列するように、玉5と摺接する軌道溝16が形成されている。車体側軌道部材3の外部側端部と中空軸14との間には、弾性シールおよび芯金からなるシール部材20が設けられている。
内輪17の車体側端部と車体側軌道部材3の車体側端部との間に、回転速度検出装置2を備えたシール装置7が設けられている。同シール装置7は、主に図2を参照して、車体側軌道部材3に固定された固定側シール部材8と、車輪側軌道部材4、より具体的には内輪17に固定された回転側シール部材9とからなる。
固定側シール部材8は、固定側芯金21と、固定側芯金21に固定された樹脂部材22と、樹脂部材22に埋設されたセンサ11と、弾性シール部材65とを備えている。
センサ周辺部の部分拡大図である図2に端的に示されるように、固定側シール部材8の固定側芯金21は、金属板をプレス加工することによって環状に形成されている。即ち、固定側芯金21は、車体側軌道部材3の車体側端部に嵌合し、固定された嵌合用円筒部61と、嵌合用円筒部61の軸方向外部側に連なって、径方向内向きに延設されたフランジ部64とを有している。このフランジ部64の端部に、弾性シール部材65が接着されている。樹脂部材22は固定側芯金21および車体側軌道部材3に固定されている。なお、固定側芯金21は、センサ11の検出面に磁力線が入りやすいように、SUS304などの非磁性の金属製である。
樹脂部材22は環状であり、その環状部分の外形は、車体側軌道部材3の車体側端部の外形にほぼ等しい。また、環状部分のセンサ11を埋設した部分より軸方向車体側および径方向に張り出す張出部26が設けられている。張出部26の上端部には、車体側に設けられた処理手段とセンサ11とを結ぶハーネスを取り付けるためのコネクタ部27が一体に成形されている。コネクタ部27には信号用のコネクタピン28が設けられており、センサ11とコネクタピン28とが、リード線30を介して接続されている。
また、回転速度検出装置2は、センサ11とセンサ11の出力を外部に取り出すコネクタ部27、コネクタピン28およびリード線30などの配線手段と、信号処理手段(図示せず)とにより構成されている。センサ11は、磁気センサであり、検知面を径方向外部向きに向けている。
回転側シール部材9は、金属板をプレス加工することにより断面をL字形状に成形したスリンガ33と、円筒部31に固定されたパルサ10とからなる。従って本実施形態において、請求項1に記載の回転側芯金は、スリンガ33とパルサ10の着磁体固定用芯金66とからなる。スリンガ33は、内輪17の車体側端部に嵌合固定された円筒部31と、円筒部31の軸方向車体側端部に連なって車体側軌道部材3に向って径方向に延びる外向きフランジ部32とを有する。外向きフランジ部32および円筒部31に、内向きフランジ部64に固定された弾性シール部材65、即ち請求項1に記載のシール部材が摺接している。
弾性シール部材65は、内向きフランジ部64端部に接着させられたU字状の接着部71と、接着部71の車体側面から軸方向車体向きに延びて回転側シール部材9のフランジ部32に摺接するアキシャルリップ72と、接着部の底面から軸方向車体向きおよび径方向内向きにのびて回転側シール部材9の円筒部31に摺接する第1のラジアルリップ73と、接着部71の底面から軸方向外部向きおよび径方向内向きに伸びて回転側シール部材9の円筒部31の外周円筒面に摺接する第2のラジアルリップ74とを有している。
パルサ10は、組み合わされるセンサ11が回転信号を出力するために、N極とS極とを交互に配置して磁力を発生させるもので、環状の着磁体固定用芯金66と、これに接着された着磁体67とからなる。着磁体67は、ゴムをバインダとする磁性粉が着磁されることにより形成されている。着磁体67は磁力発生面を軸方向車体向きに向けており、上述のセンサ11の検知面と対向するよう配設されている。従って、パルサ10が発する磁力を、センサ11が検知することができ、それによって車輪側軌道部材4の回転を検知する。
パルサ10の着磁体固定用芯金66は、円筒部69および着磁体固定部68からなり、円筒部69が回転側シール部材9の円筒部31の外径部に圧入されている。着磁体67は、着磁体固定部68の軸方向車体側の面に接着されている。着磁体67と樹脂部材22のセンサ11の検知面を覆っている部分との間の隙間、即ちエアギャップBは、両者が接触しない範囲でできるだけ小さい値とされている。
センサ11は、樹脂部材22に埋設されるとともに、検知面を着磁体67の磁力発生面方向、即ち軸方向外部向きに向けている。センサ11と着磁体67との間にはセンサ11を埋設している樹脂部材22を除いて特に部材は設けられていない。そのため、センサ11と着磁体67はエアギャップBおよびクリスタルギャップCを従来技術に比べ小さくすることができる。固定側シール部材8の固定側芯金21のフランジ部64の径方向外向きの屈曲部近傍に、センサ11と信号処理手段とを接続するリード線30を通すための孔部47が設けられている。
このような回転速度検出装置において、Aで示す位置から浸入した水分の、パルサ10側への浸入は、弾性シール部材65で防止される。即ち、固定側芯金21、スリンガ33および弾性シール部材65とにより防水された空間90の内部に水分等が浸入することはなく、その空間内に配置されるセンサ11およびセンサターゲットたる着磁体67が浸入した水分等により汚濁されることもない。
上記実施形態のシール装置を用いた転がり軸受け装置によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態によれば、上述したように、固定側芯金21、スリンガ33および弾性シール部材65とにより防水された空間90内に、センサおよびセンサターゲット(着磁体67 )が配置されるため、センサおよびセンサターゲットが水等により汚濁することがない。
(2)また、汚濁のおそれがないため、センサおよびセンサターゲットのいずれもカバーなどで覆う必要がない。そのため従来技術に見られたような覆い体は不要となり、センサとセンサターゲットをより接近させることができる。結果として、従来技術より、クリスタルギャップCおよびエアギャップBを小さくできる。
(3)本実施形態によれば、シール装置の製造工程においてセンサ11とパルサ10とを一体的に製造できるため、クリスタルギャップCおよびエアギャップBを正確に設定できる。
(4)本実施形態は、アキシャル検出タイプの回転速度検出装置を備えたシール装置を用いている。そのためラジアル検出タイプの回転速度検出装置を備えたシール装置に比べ、中心軸方向にシール装置を小型化できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、固定側芯金21は車体側軌道部材3の車体側端部に嵌合し、固定された嵌合用円筒部61と、嵌合用円筒部61の軸方向外部側に連なって、径方向内向きに延びるフランジ部64とを有している。これに対し、図4に示したように、嵌合用円筒部61の軸方向車体側に連なって、径方向内向きに延びるフランジ部64を有しても良い。センサ11とパルサ10がともに防水された空間90内に収まるのであれは、いずれにするかは設計条件より適宜選択できる。
・上記実施形態では、センサ11は樹脂部材22に埋設されているが、この構成は必須では無い。センサ11とセンサーターゲット(着磁体67)が、固定側芯金21、回転側芯金(スリンガ33および着磁体固定用芯金66)および弾性シール部材65とにより防水された空間90の内部に配置されればよい。従ってクリスタルギャップCおよびエアギャップBを一定にできる方法であれば、センサ11と着磁体67の固定方法は設計条件より適宜選択できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化したシール装置を用いた転がり軸受の第2の実施形態を図5にしたがって説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態のシール装置の構造を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。また、図1〜3については併せて参照する。
第2の実施形態においては、センサ周辺部の部分拡大図である図5に端的に示されるように、固定側シール部材8の固定側芯金21は、金属板をプレス加工することによって環状に形成されている。即ち、固定側芯金21は、車体側軌道部材3の車体側端部に嵌合固定された嵌合用円筒部61と、嵌合用円筒部61の軸方向車体側端部に連なって径方向内向きに延びる連結部62と、連結部62に連なって軸方向外部向きに延びる水分浸入防止用円筒部63と、水分浸入防止用円筒部63に連なって径方向内向きに延びるフランジ部64とを有している。このフランジ部64の端部に、弾性シール部材65が接着されている。また、樹脂部材22の一部は水分浸入防止用円筒部63と連結部62とに固定されている。なお、固定側芯金21は、センサ11の検出面に磁力線が入りやすいように、SUS304などの非磁性の金属製である。
樹脂部材22は環状であり、その環状部分の外形は、車体側軌道部材3の車体側端部の外形にほぼ等しい。また、環状部分のセンサ11を埋設した部分より軸方向車体側および径方向に張り出す張出部26が設けられている。張出部26の上端部には、車体側に設けられた処理手段とセンサ11とを結ぶハーネスを取り付けるためのコネクタ部27が一体に整形されている。コネクタ部27には信号用のコネクタピン28が設けられており、センサ11とコネクタピン28とが、リード線30を介して接続されている。
また、回転速度検出装置2は、センサ11とセンサ11の出力を外部に取り出すコネクタ部27、コネクタピン28およびリード線30などの配線手段と、信号処理手段(図示せず)構成されている。センサ11は、磁気センサであり、検知面を径方向外向きに向けている。
第2の実施の形態において、回転側シール部材9は、パルサ10で構成されており、スリンガは用いられていない。従って本実施形態において、請求項1に記載の回転側芯金は、パルサ10の着磁体固定用芯金66のみからなる。着磁体固定用芯金66は、内輪17の車体側端部に嵌合固定された円筒部69と、円筒部69の軸方向外部側端部に連なって車体側軌道部材3に向って径方向に延びる連結部70と、連結部70の径方向外向き端部より軸方向車体向きに伸びる着磁体固定部68とからなる。円筒部69および連結部70に、内向きフランジ部64に固定された弾性シール部材65、即ち請求項1に記載のシール部材が摺接している。
弾性シール部材65は、内向きフランジ部64内周縁部に接着させられたU字状の接着部71と、接着部71の外部側面から軸方向外部向きに延伸し、回転側シール部材9即ちパルサ10の連結部70に摺接するアキシャルリップ72と、接着部の底面から軸方向車体向きおよび径方向内向きに延びパルサ10の円筒部69に摺接する第1のラジアルリップ73と、接着部71の底面から軸方向外部向きおよび径方向内向きに伸びてパルサ10の円筒部69の軸方向外側部分に摺接する第2のラジアルリップ74とを有している。
パルサ10の着磁体固定用芯金66は、上述のように、着磁体固定部68、円筒部69および連結部70からなり、円筒部69が内輪17の外径部に圧入されている。着磁体67は、着磁体固定部68の径方向内側面に接着されている。着磁体67と樹脂部材22のセンサ11の検知面を覆っている部分との間の隙間は、両者が接触しない範囲でできるだけ小さい値とされている。
センサ11は、樹脂部材22に埋設されるとともに、検知面を着磁体67の磁力発生面方向、即ち径方向外向きに向けている。センサ11と着磁体67との間にはセンサ11を埋設している樹脂部材22を除いて特に部材は設けられていない。そのため、センサ11と着磁体67はエアギャップBおよびクリスタルギャップCを従来技術に比べ小さくすることができる。固定側シール部材8の固定側芯金21の連結部62の径方向外向きの屈曲部近傍に、センサ11と信号処理手段とを接続するリード線30を通すための孔部47が設けられている。
このような回転速度検出装置において、Aで示す位置から浸入した水分の、パルサ10側への浸入は、弾性シール部材65で防止される。即ち、固定側芯金21、スリンガ33および弾性シール部材65とにより防水された空間90の内部に水分等が浸入することはなく、その空間内に配置されるセンサ11およびセンサターゲット即ち着磁体67が浸入した水分等により汚濁されることもない。
従って、第2の実施形態によれば、第1の実施形態に記載の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(1)第2の実施形態では、センサターゲットたる着磁体67が円筒形状であるので、ラジアル検出タイプの回転速度検出装置を備えるシール装置を構成している。そのためアキシャル検出タイプの回転速度検出装置を備えたシール装置に比べ、径方向にシール装置を小型化できる。
(2)第2の実施形態では、中心軸からセンサターゲット即ち着磁体67までの距離が中心軸からセンサ11までの距離より大きく、センサ11の径方向外側に着磁体67が位置する。従って、センサ11の径方向内側に着磁体67が配置される場合に比べ、着磁体67の面積を大きくすることができ、検出精度を上げることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、中心軸から前記センサターゲットまでの距離が、中心軸からセンサまでの距離より大きい構成としたが、図6に示すように、中心軸から前記センサターゲットまでの距離が、中心軸からセンサまでの距離より小さい構成とすることもできる。センサの径方向外側にセンサターゲットが位置する場合に比べセンサターゲットの面積小さくなるので、検出精度を上げることは困難となるが、必要に応じてかかる構成とすることもできる。
・上記実施形態では、センサ11は樹脂部材22に埋設されているが、この構成は必須では無い。センサ11とセンサーターゲット(着磁体67)が、固定側芯金21、回転側芯金(着磁体固定用芯金66)および弾性シール部材65とにより防水された空間90の内部に配置されればよい。従ってクリスタルギャップCおよびエアギャップBを一定にできる方法であれば、センサ11と着磁体67の固定方法は設計条件より適宜選択できる。
第1の実施形態にかかる転がり軸受装置の、車輪の中心軸を含む平面による断面図。 第1の実施形態にかかる転がり軸受装置の一部拡大図。 第1の実施形態にかかる転がり軸受装置を車体側より見た図。 第1の実施形態における別例にかかる転がり軸受装置の一部拡大図。 第2の実施形態にかかる転がり軸受装置の一部拡大図。 第2の実施形態における別例にかかる転がり軸受装置の一部拡大図。 (a)は従来の転がり軸受装置の、車輪の中心軸を含む平面による断面図であり、(b)はその一部拡大図である。
符号の説明
1 ハブユニット
2 回転速度検出装置
3 車体側軌道部材
4 車輪側軌道部材
5 玉
6 保持器
7 シール装置
8 固定側シール部材
9 回転側シール部材
10 パルサ
11 センサ
12 外輪軌道
13 フランジ
14 中空軸
15 軌道溝
16 軌道溝
17 内輪
18 フランジ部
20 シール部材
21 固定側芯金
22 樹脂部材
26 張出部
27 コネクタ部
28 コネクタピン
29 ナックル
30 リード線
31 円筒部
32 フランジ部
33 スリンガ
47 孔部
61 嵌合用円筒部
62 連結部
63 水分浸入防止用円筒部
64 フランジ部
65 弾性シール部材
66 着磁体固定用芯金
67 着磁体
68 着磁体固定部
69 円筒部
70 連結部
71 接着部
72 アキシャルリップ
73 第1のラジアルリップ
74 第2のラジアルリップ
90 空間
100 軸受
105 シール装置
122 樹脂部材
129 ナックル
130 磁気センサ
131 パルサリング
132 覆い体
133 多極磁石ロータ

Claims (5)

  1. 固定される略円筒形状の固定部材と回転される略円筒受形状の回転部材とを有する軸受の、前記固定部材と前記回転部材の間に配置されるシール装置であって、
    前記固定部材に固定され、該固定部材から前記回転部材の方向に延設された固定側芯金と、
    前記回転部材に固定され、該回転部材から前記固定部材の方向に延設された回転側芯金と、
    前記固定側芯金の前記回転側芯金に近接する端部に固定されるとともに、前記回転側芯金に摺接するシール部材と、
    前記回転部材の回転速度を計測するセンサと、
    前記回転側芯金に前記センサに対向するよう固定されたセンサターゲットとを備え、
    前記固定側芯金、前記回転側芯金および前記シール部材とにより防水された空間の内部に、前記センサおよび前記センサターゲットが配置されるシール装置。
  2. 前記センサターゲットが円環形状であるとともに、該円環形状の中心軸が前記回転部材の中心軸と一致することを特徴とする、請求項1に記載のシール装置。
  3. 前記センサターゲットが円筒形状であるとともに、該円筒形状の中心軸が前記回転部材の中心軸と一致することを特徴とする、請求項1に記載のシール装置。
  4. 前記中心軸から前記センサターゲットまでの距離が、前記中心軸から前記センサまでの距離より大きい請求項3に記載のシール装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のシール装置を用いた転がり軸受装置。
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