JP2008255971A - 回転検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジンのクランクシャフトの回転数を検出する回転検出装置を新たなブラケットを増設せずにエンジンのリヤ側に移設し得るようにする。
【解決手段】シリンダブロック2の後壁2aを貫通してエンジン1のリヤ側に現出したクランクシャフト3の後端面にパルサ4を装着すると共に、前記シリンダブロック2の後壁2aに対するクランクシャフト3の貫通部分に設けられたリヤオイルシールリテーナ5に前記パルサ4の外周部と対峙するよう回転センサ6を取り付ける。
【選択図】図1
【解決手段】シリンダブロック2の後壁2aを貫通してエンジン1のリヤ側に現出したクランクシャフト3の後端面にパルサ4を装着すると共に、前記シリンダブロック2の後壁2aに対するクランクシャフト3の貫通部分に設けられたリヤオイルシールリテーナ5に前記パルサ4の外周部と対峙するよう回転センサ6を取り付ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、回転検出装置に関するものである。
一般的に、自動車に搭載されるエンジンは、エンジン制御コンピュータ(ECU:Electronic Control Unit)により自動制御されるようになってきており、例えば、エンジン回転数やクランク角度などの情報が回転検出装置から前記エンジン制御コンピュータに取り込まれるようになっている。
特に近年においては、自動車の排気ガス制御状況を車載コンピュータでモニタし得るようにすることが提唱されており、一般的には、OBD(On Board Diagnostic Systems:車載式故障診断装置)と呼称され、その将来的な法規制を伴う義務化へ向けた動きが活発化してきている。
このため、エンジンのクランクシャフトの回転数を検出する回転検出装置に関し、エンジンの回転変動(回転のばらつき)を従来以上の高い精度で検出できるようにすることが要求されてきており、現在、エンジンのフロント側に装備されている回転検出装置を、クランクシャフトのねじり振動による影響が少ないリヤ側へ移設することが提案されている。
即ち、クランクシャフトのねじり振動は、クラッチを介しトランスミッション側と繋がるリヤ側に対しフロント側の方が大きく現れることになるため、クランクシャフトの前端には、そのねじり振動を低減させるダンパ(クランクプーリがダンパを内蔵したものが多い)が取り付けられることになるが、このダンパを介さずにクランクシャフトの回転数を検出すれば、ねじり振動そのものが検出値に大きく影響を及ぼすことになり、ダンパを介してクランクシャフトの回転数を検出すれば、ダンパの影響が検出値に含まれてしまうことになるため、エンジンの回転変動を正確に検出する上では、エンジンのリヤ側でクランクシャフトの回転数を検出できる方が好ましいのである。
尚、この種の回転検出装置を使用した排気ガス制御に関連する先行技術文献情報としては下記の如き特許文献1等がある。
特開2003−193824号公報
しかしながら、この種の回転検出装置をリヤ側に移設するにあたっては、クランクシャフトの後端に対し外周部にギヤ歯の如き多数の突起を刻んだ歯車状のパルサを装着すると共に、該パルサの外周部に対しその半径方向外側から対峙するように回転センサを近接配置する必要があるため、該回転センサをパルサの外周部に近接配置するためのブラケットをエンジンのリヤ側に新たに増設しなければならなくなリ、これによりエンジン全長が延びたり、部品点数が増えたりして、コストの高騰や組立性及び整備性の悪化を招くという問題があった。
本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、エンジンのクランクシャフトの回転数を検出する回転検出装置を新たなブラケットを増設せずにエンジンのリヤ側に移設し得るようにすることを目的としている。
本発明は、シリンダブロックの後壁を貫通してエンジンのリヤ側に現出したクランクシャフトの後端面にパルサを装着すると共に、前記シリンダブロックの後壁に対するクランクシャフトの貫通部分に設けられたリヤオイルシールリテーナに前記パルサの外周部と対峙するよう回転センサを取り付けたことを特徴とするものである。
而して、このようにすれば、既存のリヤオイルシールリテーナを利用して回転センサを取り付けるようにしたことにより、該回転センサを取り付けるために新たな部品としてブラケットを増設しなくても済み、該ブラケットの増設によるエンジン全長の延長や部品点数の増加が未然に回避されることになる。
尚、クランクシャフトの後端面にパルサを装着するにあたっては、クランクシャフトの後端面に対しパルサとバランスウェイトとフライホイールとを順次重ね合わせてフライホイールボルトにより共締めすることが好ましく、このようにすれば、パルサの厚さ分をクランクシャフトの長さやバランスウェイトの厚さを僅かに寸法調節して吸収するだけでパルサの追加装備が可能となり、エンジン全長の延長や部品点数の増加が未然に回避される。
上記した本発明の回転検出装置によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
(I)本発明の請求項1に記載の発明によれば、エンジンのクランクシャフトの回転数を検出する回転検出装置を新たなブラケットを増設せずにエンジンのリヤ側に移設することができ、前記ブラケットの増設によるエンジン全長の延長や部品点数の増加を未然に回避することができるので、コストの高騰や組立性及び整備性の悪化を防ぐことができる。
(II)本発明の請求項2に記載の発明によれば、クランクシャフトの後端面にパルサを装着するにあたり、パルサの厚さ分をクランクシャフトの長さやバランスウェイトの厚さを僅かに寸法調節して吸収するだけでパルサの追加装備が可能となるので、該パルサの追加装備に関してもエンジン全長の延長や部品点数の増加を未然に回避することができる。
以下本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1〜図3は本発明を実施する形態の一例を示すもので、本形態例の回転検出装置においては、図1に示す如く、エンジン1のシリンダブロック2の後壁2aを貫通してエンジン1のリヤ側に現出したクランクシャフト3の後端面にパルサ4が装着されるようになっており、シリンダブロック2の後壁2aに対するクランクシャフト3の貫通部分に設けられたリヤオイルシールリテーナ5に、前記パルサ4の外周部と対峙するよう回転センサ6が取り付けられている。
図2に詳細を示す如く、前記回転センサ6は、リヤオイルシールリテーナ5の外縁部に一体成形されたブラケット7を介して取り付けられており、前記パルサ4の外周部と回転センサ6の取り付け位置とがクランクシャフト3の軸心方向にずれているため、前記パルサ4の外周部と対峙するように傾斜した状態で固定されている。
尚、従来より周知である通り、前記パルサ4の外周部には、ギヤ歯の如き多数の突起4aが刻まれており、回転センサ6側の図示しないコイルに通電することでつくられる磁界を前記パルサ4の突起4aが通過した時に、その通過が前記回転センサ6側に発生する誘導起電力の電圧変化として捕えられ、その電圧変化がエンジン制御コンピュータ側でクランクシャフト3の回転数の情報として処理されるようになっている。
また、ここに図示している例においては、クランクシャフト3の後端面に対しパルサ4とバランスウェイト8とフライホイール9とが順次重ね合わされてフライホイールボルト10により共締めされるようになっている(図中16はスぺーサを示す)。
この際、図3に詳細を示す如く、バランスウェイト8のフロント側とリヤ側とに同心の凸部11,12が夫々突設され、フロント側の凸部11がパルサ4の中心の孔13を貫通してクランクシャフト3の後端面の嵌合穴14に嵌挿され且つリヤ側の凸部12がフライホイール9の中心の孔15を貫通するようになっており、これによって、パルサ4とフライホイール9の中心がクランクシャフト3の中心と合致するよう芯合わせが成されるようにしてある。
尚、図4に示す如き従来構造にあっては、クランクシャフト3の後端面とバランスウェイト8との間にパルサ4を介装する必要がなかったため、前述の如き芯合わせを行うために、バランスウェイト8のフロント側にクランクシャフト3の後端面を内嵌し得る嵌合凹部17が形成されていたが、パルサ4を新たに介装するに際し、パルサ4のフロント側に凸部11を突設して、該凸部11をパルサ4の中心の孔13を貫通させてクランクシャフト3の後端面の嵌合穴14に嵌挿させるという印ろう形式に変更している(図3参照)。
而して、このように回転検出装置を構成すれば、既存のリヤオイルシールリテーナ5を利用して回転センサ6を取り付けているので、該回転センサ6を取り付けるために新たな部品としてブラケットを増設しなくても済み、該ブラケットの増設によるエンジン1全長の延長や部品点数の増加が未然に回避されることになる。
従って、上記形態例によれば、エンジン1のクランクシャフト3の回転数を検出する回転検出装置を新たなブラケットを増設せずにエンジン1のリヤ側に移設することができ、前記ブラケットの増設によるエンジン1全長の延長や部品点数の増加を未然に回避することができるので、コストの高騰や組立性及び整備性の悪化を防ぐことができる。
また、クランクシャフト3の後端面にパルサ4を装着するにあたり、クランクシャフト3の後端面に対しパルサ4とバランスウェイト8とフライホイール9とを順次重ね合わせてフライホイールボルト10により共締めしているので、パルサ4の厚さ分をクランクシャフト3の長さやバランスウェイト8の厚さを僅かに寸法調節して吸収するだけでパルサ4の追加装備が可能となり、該パルサ4の追加装備に関してもエンジン1全長の延長や部品点数の増加を未然に回避することができる。
尚、本発明の回転検出装置は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、パルサとフライホイールの中心がクランクシャフトの中心と合致するよう芯合わせを行うための印ろう形式は図示例以外のものであっても良いこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 エンジン
2 シリンダブロック
2a 後壁
3 クランクシャフト
4 パルサ
5 リヤオイルシールリテーナ
6 回転センサ
8 バランスウェイト
9 フライホイール
10 フライホイールボルト
2 シリンダブロック
2a 後壁
3 クランクシャフト
4 パルサ
5 リヤオイルシールリテーナ
6 回転センサ
8 バランスウェイト
9 フライホイール
10 フライホイールボルト
Claims (2)
- シリンダブロックの後壁を貫通してエンジンのリヤ側に現出したクランクシャフトの後端面にパルサを装着すると共に、前記シリンダブロックの後壁に対するクランクシャフトの貫通部分に設けられたリヤオイルシールリテーナに前記パルサの外周部と対峙するよう回転センサを取り付けたことを特徴とする回転検出装置。
- クランクシャフトの後端面に対しパルサとバランスウェイトとフライホイールとを順次重ね合わせてフライホイールボルトにより共締めしたことを特徴とする請求項1に記載の回転検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007102084A JP2008255971A (ja) | 2007-04-09 | 2007-04-09 | 回転検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007102084A JP2008255971A (ja) | 2007-04-09 | 2007-04-09 | 回転検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008255971A true JP2008255971A (ja) | 2008-10-23 |
Family
ID=39979759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007102084A Withdrawn JP2008255971A (ja) | 2007-04-09 | 2007-04-09 | 回転検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008255971A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180105651A (ko) * | 2016-02-05 | 2018-09-28 | 오브리스트 테크놀로지스 게엠베하 | 발전기 세트 |
-
2007
- 2007-04-09 JP JP2007102084A patent/JP2008255971A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20180105651A (ko) * | 2016-02-05 | 2018-09-28 | 오브리스트 테크놀로지스 게엠베하 | 발전기 세트 |
US10844783B2 (en) | 2016-02-05 | 2020-11-24 | Obrist Technologies Gmbh | Generator set |
KR102181736B1 (ko) * | 2016-02-05 | 2020-11-24 | 오브리스트 테크놀로지스 게엠베하 | 발전기 세트 |
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Legal Events
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